あさきゆめみし 第八十八帖
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あさきゆめみし第八十七帖 避難所
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/rcomic/1521335102/
VIPQ2_EXTDAT: checked:default:1000:512:----: EXT was configured 先帝后腹内親王の藤壺にしてみれば自分の血統こそ正統と思っていたかもね
だったら兵部卿宮兄ちゃんの王女御を推せよって感じだけど
先帝孫の冷泉と先坊娘の秋好と傍系の光源氏で傍系に押しやられた血筋リベンジだったのか >>452
Y遺伝子なんてないよ
Y染色体にしろ自然消滅するしね
冷泉の在位中に子ができないのはそのへんの物語的配慮かな
源氏ラインになってしまったらいくら何でも話に集中できないw 院になってからの冷泉に、男児が産まれるってほんと余計な話だなと思う。折角きれいに収まったのに。
桐壺巻の再来だとしたら、この男児は源氏よりも地味かハードモードだと思う。出自は恵まれているけど、父が降り居の帝じゃ、大して力になれないでしょ?この頃の冷泉、源氏が出家を目指した歳ぐらいになってるし。 母親が玉鬘大君だから桐壺よりかはひどくならないはず
男児は玉鬘大君を追い詰める要因みたいなものだし 退位後の子に新弘徽殿ちゃんがやっかむのは
嫉妬だけでなくその子がやはり何らかの意味を持つから?
でも左大臣家的には院女御の息子はアリなんじゃないか >>457
紅梅の正妻は真木柱
紅梅が玉鬘の娘を後見することはないだろう あーそっちね
不義の血筋を表舞台から遠ざける仕様なのか 冷泉も正当な帝の直系子孫なのは間違いないし母親の身分も高いんだけどね
でもやっぱりその血統が天皇ラインに続くのは許されないことなんだろうなあ
源氏はそれを望んでいたみたいだけどそれはいくらなんでも傲慢すぎるだろう
帝位を継がない傍流でも藤壺との子孫が続いて欲しいってならわかるけど そうそう
皇統にまつわる罪悪感と藤壺との子孫の永続願望
相反する思いが同時にあるはずだけど
源氏の中では相反してないのかもしれない
それだと本当に傲慢だよね 冷泉が退位を決めた時の「帝位を継ぐべき子が私には居ない」
と言った時ってもう弘徽殿女御との間に娘は居たんだっけ?
娘が居たならその言葉を受けた源氏の「藤壺との恋はその先までは花開かない恋だったか」
というのはつまり単純に子孫が続けばいいんじゃなくてその子孫も
帝位を継ぐコースに乗ってほしかったと思ってるように聞こえるのでやっぱ傲慢だわ
しかし源氏は子は大切にするけど孫は割とほったらかしなのな
当時の貴族社会だとそんなものなのかもしれないが あさきには竹河がないよね
だからあそこの冷泉は子が一人もいない風に読めるんで
源氏のセリフもわりとグレーというかセーフっぽいんだけど、でもやっぱり傲慢だねー >>446
あさきの藤壺的には愛する源氏と自分の子だからっていう女心もあるけど
償いがあるとすれば冷泉を帝にと頼み込んで亡くなった桐壺院のためでもあるかもね
ふたりが父として母として冷泉を立派に育て上げるのが桐壺院への償い
裏切っておいてなんかおかしなことになってるけどw
桐壺院は溺愛する源氏を帝位につけられなかった贖罪の気持ちがあって源氏を後見に据えて冷泉推したんだからお互い様かな
藤壺に対しても桐壺更衣の身代わりにしたことを許してほしいと謝ってたね
でもさすがにそれが許されたのは1代限り
むしろ1代限りでも許されちゃう源氏の神仏のご加護って半端ないわ
それで調子に乗って懲りずに女三の宮に手を出しちゃったから周りの人をみんな不幸にする天罰が下ったのよ 玉鬘大君の産んだ男児って、親王宣下も危うそう。
臣下になって働くしかないんじゃない?
母と祖母の財産頼りで出世できるんだろうか? 冷泉も薫も自分の出生の秘密を知っても自殺とか考えないたくましさが好ましい
薫はそれまで出家を考えていたのがむしろ真実を知ってから生き生きしてる印象 不義の子といっても父親の血筋だって高級貴族で悪くないからね >>464
まあ、手を出すって言っても、朱雀院に貰ってくれよと頼まれたんだけどね
そこで断ることができたのに何じゃかんじゃ言い訳しつつ、藤壺の生き写しもう一人ゲット出来る?と
変な欲を出したからダメという点では結局似たようなもんか
結局、紫が死ぬまで、紫のことを一番低く軽んじてたっていうことを、他の誰でもない紫に宣言したようなもんだ、あの降嫁は
もしあれで中身はともかく見た目が藤壺ラインだったらもっと夢中になってたのかもね >>468
あの頃の源氏って本気で出家を考えてたんだよね。紫は秋好とちぃ姫がついてるから大丈夫って。
それがああなるってどんだけ自己中なのか。 軽んじると言うか紫の上が亡くなるまで本当の意味で女人を理解したことはなかったのかも
大切な存在を亡くして初めて自分の浮気癖で女人がどれだけ苦しんだか思い知ったんじゃないかな
そういう意味では六条御息所の死霊だか何だか男に弄ばれた女の怨念は気が済んだのかもね 女人を理解してたら一夫多妻なんて制度そのものがダメでしょ
あの時代の男性全員じゃん
夕霧も薫も女人を理解してなくて妻を苦しめてるじゃん 最後に槿のことでどうして紫を苦しめてしまったのかと後悔してる時に、結局は実を結ぶこともなかった片恋でって言ってるのを読む度に実ってたら仕方ないということなんだろうかと考えてしまう >>471
実際そういう話だと思う
当時の日記文学読んでも聡明な女史達は制度そのものの矛盾に気づいてた >>472
実ってたら仕方ないんじゃない。
正妻の座が空いていたので誰か来るのは時間の問題。
あの時朝顔が来た方が、後で三宮が来るより苦悩少ないのでは。
年齢もあるんじゃないかな。
雲居の雁問題、落ち着くべき年になってこんなことに、と愚痴っていた。 一夫多妻に関しては子孫繁栄せにゃいかんから全否定はできないと思うけどね
現代より遥かに大人も子供も死にやすかった時代だから そんな詭弁で無理しないでも素直に滅べばいいんじゃない 庶民は一夫一妻制だったから要はお金の問題
ただし子供がいすぎても継ぐのは結局長男だから他の子供は大変 不備のない制度は無く、また、男も女も制度に付随する既得権益に預かってる訳だから、社会がガラッと変わらない限り制度は続くだけ。 一夫多妻制ってモテる男の所に女が集まるならモテない男が更に余る制度じゃないの? 一夫多妻制でなかったら末摘花も空蝉も花散里もどうなっていただろうね
前者2人は正式な妻ではないような気がするが(紫のように正式な婚儀をしてない印象)
どういう位置づけなんだろう?ちゃんと源氏は死ぬまで面倒見たとは思うが
花散里も紫の上以上に婚儀の描写がないんだけど軽んじられてるわけではないんだよなあ
側室であっても三日通いとかお披露目とか必要な気がするけど花散里にちゃんとしたんだろうか >>483
ひとえに源氏が妻として扱ってるかどうかだけだと思う
妻として扱ってる女性だけ六条院に住まわせてるのがその一例
明石は身分が低いしこの人も正式な婚儀はしてなさそうでも
六条院に住まわせて女房として働かせてないから妻の扱い >>482
女側がそこまで自由に男を選ぶことのできる制度ではないかな >>482
男子だと嫡腹に男子が複数いれば脇腹の子は出家させられ生涯未婚を強要される例が多い。
嫡腹でも実家が没落すれば桐壺更衣の兄とか末摘花の兄みたいに出家して一代限り、独身で家族を持たない。
紫も男子なら出家コースだろうけど女子は脇腹でも出家コースじゃないんだよね。
一夫多妻の時代、脇腹女子や没落女子は出家しなくても正室持ちの男の第二夫人以下として迎えられたからだろうと。 >>484
明石はきちんと手続き踏んだんじゃない?
母君がそこはこだわってたし 源氏が性欲処理に明石を自分の家へ呼び寄せようしたのを母親がシャットアウトした感じだよね
娘としたいならそっちが出向いて正式な婚儀の手順を踏みやがれ、という立派な母親でした 近江ちゃんに明石の尼君明石の尼君ってサイコロ振られるしね そう言えば空蝉は妻なんだろうか?もう出家してしまっているし。行き場が無いから後見してますじゃなかったっけ?
末摘花は後見もしている妻。 >>490
空蝉は源氏の妻じゃないよね。出会った頃は人妻だったし、夫が亡くなって継息子に言い寄られたから出家したんだし。
当時は八宮みたいなのがデフォだったらしいのに関わりがあるだけで世話するって、そこだけはいい人だと思うわ。 花散里との馴れ初め話のとこと末摘花の顔見た時の反応とその後世話してあげようと決めるとこと須磨から帰った後
末摘花を迎えに行った時の源氏はすごい好きだな
藤壺とのキスのところもときめいた
というか若い時の源氏はかなり好きだ
それが年取ったらああなるんだもんな… ああも念入り(に不美人)だとかえって忘れかねる、の所好きよ。
末摘花の出てくる所は、大和さん上手に傷つけないように描いててほっとする。 原典だと源氏が末摘花の真似して鼻を赤く塗って若紫と笑うんだよね
あれはなんか感じ悪いわ
あさきにもあったっけ >>487
謹慎蟄居中の身で露顕とかどうさたんだろう >>495
その辺は、朝廷に認めてもらうとかじゃないからね
明石の地元で、明石の家に源氏から妻問いするというのが一番大事
蟄居の身だからって明石の方からこっそり訪れるなんて、それこそ春を売る女じゃあるまいし
ふざけんじゃないよ、あんたがどれだけ高貴だか知れないけど、ちゃんと娘が欲しいと頭下げてこいよと
ああいうときにちゃんと怒って最低限の筋を通させてくれる親って大事だよね そうやって妻問いしても源氏が京に帰ったら「大堰に囲っている人」になっちゃうんだね…
身分って怖いものだな >>497
それでもやっぱり源氏のいいなりにならずにギリギリまで自分の立場からの意見を言える、
そして身分は低くても気持ちでも金銭でも絶対的な味方が背後にいる
それはあの時代の女の人生にとっては大きいよ
紫が早世して明石が長生きしたのは、後宮で立ち回って仕事してたからというのも大きいだろうけど、
若い時からのストレスの具合が違うからというのが大きい気がする
明石も辛くて苦しくて泣いたけど、自分と同じ目線で泣いてくれる親や乳母の君やその他支えてくれる女房たちがいたからね
悲しみも喜びもその人たちの前では素直に発露できた
紫はなぁ、やっぱり、ため息すら抑える生活って、どんだけストレスか想像もつかないわ >>494
あさきのその箇所は名シーンだと思う
若紫の愛らしさといい兄妹のような仲睦まじさといい
大和さん、末摘花とか近江ちゃんとか源典侍とか
原典だと痛い系扱いされるキャラを魅力的に描くの上手いよね >>498
明石さん、苦しんだ後は存分に愛娘の傍で愛娘の為に生きられる人生だもんね…
しかも娘の育ての親にももはや敬愛と恩義の情ばかり
恨む妬む憎むのストレスがないって一番幸せな心持だわ
読者としては紫の少女時代を知ってるから
晩年のきつさ半端ない >>494
あさきにもあったよ
あれは美形の傲慢さが感じられて印象悪いよね
まあ2人だけの間のおふざけだからギリギリセーフかな あさきだと、鼻を塗った顔料がとれなくなったふりをして
源氏が紫を脅かしてからかう…みたいなシーンじゃなかった? 花散里は源氏の妻になってやがて二条東院へ。
お姉さんの麗景殿も(変な意味ではなく)お世話したのかな?二条東院には一緒に住んでいないみたいから、実家の大臣家でやっていけたのかな。 >>502
源氏、末摘花の絵を描く
紫:その方はどなた?
源氏:これは末摘花の姫君と言ってね・・・
紫:お鼻が赤いの?
源氏:そう、こんな風に・・・(赤い絵の具を自分の鼻につける)
源氏:ああどうしよう取れなくなってしまった!
紫:お兄様!キャー!
源氏:どうしよう帝に怒られてしまうどうしよう
紫:お兄様お兄様!
2人でゲラゲラ笑った後に「こんなに美しい花もあるものを」と若紫の絵に被せて源氏のモノローグ
完全に2人して末摘花をバカにしてるね >>502
自分はそんな感じに思ってた
子供のいたずらみたいになってて微笑ましい場面な印象
まぁ源氏は子供じゃないし酷い話と言われたら否定しきれないけど
>>503
寂しい話だけど、二条東に移る頃には既に亡くなってたんじゃないかなぁ
二条東に花散里を住まわせるって話を源氏がしてる時に惟光があちらのお屋敷も近頃はすっかり荒れ果てて…と言ってるのは女主人の麗景殿が居なくなって源氏も居なかったからかと あれってじゃれ合いによる笑顔の描写だと思うけど
まあ解釈は人それぞれか 若紫は子供だし鼻が赤いってのも漠然としかとらえてないだろうけど
源氏はあからさまに末摘花を馬鹿にして笑いものにしているね
自分が笑いものになるのは嫌だけど他人は笑いものにするというのは
若い頃から変わってない傲慢さだよな〜と思う 頭中将とバカやった後二人で出ていって源典侍少し可哀想だったけど
修理大夫に軽く転がされててスカッとした
二人の若さ故の傲慢と年の功で手玉に取られた二人はカッコ悪くて可愛いというか
愛嬌があっていい 末摘花の鼻については頭中が同じことやってても苦笑くらいで済んでた気がする
源氏は晩年があんまりにもアレだからすごく嫌な感じに見える 末摘花のことは玉鬘とも馬鹿にして笑ってたよね源氏
末摘花も超絶空気読めない世間知らずではあるけど昔から日本人て陰湿な笑いが好きなんだなと感じる >>510
あっちの御方ですか
ブスの被害妄想うざいわ 原典は貴族社会を描いた文学だから
鄙びていることや滑稽なことは全て見下される文化で当たり前
自分は感じ悪く思わなかった
大和さんがバランスよく上手に描いてるからだな >>510
馬鹿にして笑ってた?
玉鬘が末摘花の存在を知ったのは裳着のお祝いの贈り物が届いた時だけど2人とも笑ってなかったはずだよ。
源氏は末摘花の律儀さ()と添えられた文がお祝いの言葉ではなく自分への恨み言だったから頭抱えてたけど。
六条院で末摘花の事を語るシーンって、あさきではこれだけだったと思うけどねぇ…見落としてたらごめんね。 でも貴族って身分の低い人たちのことは見下し対象のくせに彼らからの賞賛は欲しがるんだよね
紫の葬儀でも庶民が集まって死を悼んだんだっけ?
藤壺は施政者だから分かるけどなんで紫まで?
紫は庶民のために何をしてたの?と思った
荘園の管理してたのは源氏が須磨に行ってた少しの間だけだよね あさきゆめみしで六条院で源氏が末摘花について話す場面は他に
紫の上と一緒に女人の衣装選びをする際に
「なまめいた衣装と同じくらい本人もゆかしくあってほしいものだ」
とかため息交じりに批評したところかな >>515
源氏から荘園任されてた間に収入の一部を悲田院や施薬院に寄付してたなどの慈善をしていて、庶民の好感度が高かった…なんて描写があれば説得力あるけど全くないしねぇ
そもそもこの時代の貴族にそんな精神あるのかね?
この頃には悲田院も施薬院も名ばかりになってるみたいだけど 庶民が紫を慕って葬儀に集まったっていう描写は原典にはなかったような
あさきも、庶民たちは「あんな立派な方(源氏)がおやつれになって…」と紫に先立たれた源氏をいたわってる感じ >>514
むしろ原典にあった「いつも『唐衣』ばっかりだね」って嫌味な歌をカットしてたよ
(決まり悪そうに「返事はわたしが書く」で終わりにしてた) 末摘花を始め、原作にあった嫌な笑いをほのぼのした暖かい、労りのある笑いに変えてあるから良い。
原作は、あげつらいのヤな嘲笑いがあるから現代人に合わないと思う。 源氏を良い人に描くのに苦労したって大和さん言ってたからね
ちなみにこれは25年位前の漫画雑誌での対談内容です 原典は当時の貴族の感覚だから現代人にしてみたらただの嫌なやつらに映ってしまうのは仕方ないよね
当時の考え方や価値観が分かるから面白いっちゃ面白いけど
改めて原典の良さを損なわず現代風に調和させた大和先生は偉大だわ >>522
あさきゆめみしでは後半以降、私だけの王子様を独り占めする現代少女漫画との齟齬から
一夫一妻不倫禁止を推進しない源氏は悪者ということになってるw
原典では源氏はそこまで悪者になっていない
当時の読者は一夫多妻制を受け入れた前提で読んでいるから
一度でも関係を持った女性は妻に迎えて生涯扶養する源氏は当時の女性にとっては理想的
昔関係を持った女性に未練を残す源氏も当時の女性には魅力的 いやぁ、雲居の雁が果報者扱いされてたあたり、夫が妻一人を大切にするっていうのも女性の理想の一つだったんだじゃないの
紫も「世にある物語では男は一人の女に落ち着くものなのに私はそうわできなかったわ」なんて言ってるし 朝顔が、男女の地獄に足を踏み入れることを拒んでいる
旧こきでんはじめ、頭中将の妻も兵部卿宮の妻も、愛人にキツかった
女三宮は立場位で言えば何の憂いもない恵まれた六条院の正室であったのに、
紫の方が愛されてると巷で同情されてた(本人は気にしてないけど)
一夫多妻が普通だとはいっても、やっぱり女が耐えてこその形なんだよね
当たり前の価値観で誰も疑問に思わないなら、愛人いじめも比べられてヒソヒソも正妻が愛人のせいで病むこともないはず >>524
源氏が六条院に女たちを集めて栄華を誇っているのは素晴らしいとして
源氏の妻同士や血のつながらない子どもたちとの交流を好意的に描いているし
どう考えても一夫多妻、酷い!という感じではないけど
>>525
嫉妬する雲居のふるまいは見苦しく描かれたり
そんな雲居も諭されて夕霧のところへ帰り
他の妻たちとの共存を認めて幸せに暮らした話になってるよね 実家が強くて完璧に婚儀の手順を踏んだ妻は葵と女三宮だけなのかなあ
紫の上は一応三日夜の餅は用意したけどお披露目は無し
明石の君は三日通ったけどお披露目は無し
あとは愛人か愛人の延長で面倒見てる人ばかりかな
花散里も正式な妻なのか怪しいところだけど妻よりも源氏の子供や孫の世話役ポジションを
獲得したことでほとんど妻としての手順云々は問われなかったところが平穏さの秘訣だね 結婚しますとぶち上げてお披露目までの正式な手順を踏んでる夫婦がどれだけ居たのかね
通い続けているうちに娘の両親に婿と認めてもらって世話してもらう方が多かったのでは 雨夜の品定めは今の時期梅雨の頃の会話だったのね
空蝉との逢瀬は翌日だったし方違いをロ実にした源氏実行するのが素早すぎない? 12で元服&結婚。女官たち女人たちに騒がれるも、特に遊びはせずに17歳。
やっぱ歳の近い男たちの体験談や女人批評は刺激的でよし俺もとなるのわかる。
したことのない冒険して自分の幅を広げたくなったんだよ、きっと。
空蝉にはこんなことは初めてなんだよと言っているが、原作だと藤壺と始めての逢瀬をもったのはこの辺りだった気が。空蝉の次に思い切って藤壺に行ったのかな?で、二人に拒絶され、六条へ、かな。 >>523
多くの女人に心を移すことそれ自体が
誰一人愛せず終わる原理であるとシビアに描いてるじゃん
多情は否定しないけど、人生を共にするのであれば
個人がどのように守られるか損なわれるかは自明
ただの制度批判なんて次元には一切抵触してない
もはや人とは何かレベルの根源的なテーマで描ききったから
千年以上経っても世界に誇る名作になってるわけ 方違え自体は本当に偶然じゃなかったっけ
「中流の女はいい」って聞かされてなければいきなり順序もなく襲うってことはしなかったんだろうね >>527
横レスだけど、それは当時の現実的処置と体裁部分を描いている
その裏での本音部分も物語だから描写できたってこと
当時の読者はその表裏の事情どちらをもリアルに理解できたと思うよ >>529
正妻との結婚なら両親が予め決めてる縁組も少なくなったんじゃないかな
まず文も取り次いでもらえないんじゃ御簾越しに会うとか忍び込むとか不可能だし 一夫多妻であっても妻にそれぞれ独自のポジションがあれば揉めにくいんだろうけどね
源氏で言うなら公的な正妻、実子の母親、実子の養母と綺麗に別れていたのが
女三宮の降嫁で正妻だったはずの紫の上の居場所がなくなり病んでしまった 葵があと数年生存するか朝顔or朧月夜との再婚があったりとかで
最初から二番手の寵愛トップの愛人ポジだったら紫も病まなかったよな
養女が入内して肩の荷が下りたあたりで一気に突き落とされるのは本当にしんどい
ちい姫の入内が後だった方がそっちに専念して気がまぎれたかもしれないけど 紫の上の結婚前に確固たる正妻が居たらそれはそれで気苦労が絶えなかっただろう
やっぱり実子が居れば女三宮の降嫁があってもさほど苦しまなかったと思う
いやでも実家と絶縁状態で後見も居ないから子の出世をめぐって別の気苦労があったかな・・・
とかく女はいつの世も生きにくいもの ぶっちゃけ寵愛も若い女に取られるのが目に見えてるからキツいな
後年冷泉も似たようなことして後宮が殺伐としてしまった 紫の祖母が長生きして養育してれば正式な結婚ができてたのかな?
源氏好みの女人に育ってないかもしれないが 祖母の元で成人した場合、そのまま美しく心優しく育つとしても
おしとやか系ではなかったかも?
あさきで源氏も言ってるけど
紫自身の個性や資質って実はずっと描かれてきてるよね
最高の環境で学べたのは源氏のおかげだけど
元々が明るくて頭の回転が速い(勘やセンスもいい)少女だから 読み返してみて源氏が紫上と幼なじみだったらなあと思った。一緒に育って、紫上にややリードされてたら、心の飢餓感もなだめられたんでは?
愛の遍歴が減ってしまうかもだけど。
紫上の美しいおばさま(藤壺)に出会って惹かれてしまったらきつい話になっちゃうかな。 夕霧は源氏よりももっと幼い時に母親を亡くしてるけど源氏ほどマザコンでないのは
雲居の雁と祖母の大宮が常に近くにいたから満たされていたんだろうね
源氏にもそういう母性の強い女人が幼い頃から近くに居たらまた変わっていただろうとは思う 御所内の女官女房にとって源氏は皇子様だから母親代わりになるのは難しそう。年齢的には源尚侍とかいるけどあんなだし。
桐壺帝は藤壺に母親役を期待したみたいだけど考えが甘かった。 14歳少女に9歳男子の母親代わりを期待するのはね・・・
桐壷帝は姉と弟のようになって欲しかったのかもしれないけど 大宮は幼児のようにずっと甘やかして育ててたと原典にもあったはず
夕霧には大人になっても義母役引き受けてくれた穏やかな花散里もいるし
その辺りは源氏の配慮だから評価してる 花散里と夕霧の親子関係いいよね
二宮に通うのを窘めたりしてるし >>543
祖母なら母親代わりになれるからなあ
源氏もせめて祖母が長生きしてくれたら違ってたと思う 乳母達は母親代わりになれないの?
須磨に流されたときも、乳兄弟の惟光はついて来てくれたけど、
やっぱり立場上に距離があるのかな。 >>537
それに尽きる
初めから奥様がいて、行き場のない私を助けてくれた殿、というポジションならここまで苦しまずに済んだ
一の人、正妻「格」、女御の母として六条院の女主として最もふさわしい、と源氏にも世間にもとことんまで持ち上げられて、
「若いころは浮気で悲しい思いもしたけれど、諸々落ち着くべきところに落ち着いて、子供も巣立ったし、これからは二人でゆっくり過ごしましょうよ」というときになって
他の誰でもない源氏の手で単なる愛人ポジションに落とされたとかね
今まで私は何を信じてきたんだろうとそりゃ誰でも思うよな
あなたこそが一番だ、という言葉は単なる言葉でしかなかったとか、惨い
しかもそうなって初めて、実家がなく実子もなく源氏の息のかかってない女房すらおらず、世界でたった一人きりなんだと気付かされるんだもんなぁ >>551
最後の一行特につらすぎ
源氏物語未読の人は、まさかこんな地獄的展開が待つ話だなんて
イメージできるんだろうか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています