つづき。
私のBROOKSは毎日40km〜80km乗っていて、すでに3年以上経過していますが、表から月に一度塗るやり方で、
型崩れも表面劣化も一切ありません。
「最近のブルックスは革が薄いので型が崩れやすい」というのは、みずからのケアの方法によって引き起こしていると思います

現在のBROOKSのサドルは、革のなめし方も黄金期と同じにもどし、違うのは革の厚みがかすかに1930〜1950
年ごろよりも薄いことです。
これは、なじむまでのBreak inの時間が短くてすむということで、大多数のひとには歓迎すべきでしょう。
厚い革が使われていないのは、全世界的に牛の処分年齢がはやまっていることの関係です。
数年前、それまでのマネージャーも、仕上げの悪い製品を見逃していたことから更迭され、新しいやる気あるマネージャー
に人事が刷新され、それは近年のチタンベースやバッグ類の新商品の充実を見てもあきらかです。
慣らし方の説明の不備も、私は日本の代理店に何度か言いましたが、対応がとられませんでした。
これを私が直にBROOKSに言ったところ、すぐ英語で説明したものを送ってくれ、と指示がありました。
BROOKS本社はやる気があります。これは日本国内の問題でしょう。
つい先月のBROOKS本社からの知らせでは、日本の代理店をただひとつのエージェントにまかせるSOLE AGENT方式は全面的
に見直すとの通達があり、BROOKSの改革努力は着実にすすめられているようです。