僕は嫌なことは頭から追い出せと言った。家に上がって説明してほしいと言われたので、そうした。
ジュースをコップに少し入れ、別のコップに水を入れた。
水は新しい体験。ジュースは憎む気持ちと関連記憶。
コップを重ねて合計して一杯分になるようにして見せた。
嫌なことを考え続けるというのは、その分の新しい体験を捨てることだと説明した。
使ったジュースは飲んでくれと言われたので、飲んだ。
飲み終えると少年は毒入りだと言って嘲笑った。
僕はガラス製のボウルを出してくれと言った。
少年はキツネにつままれたような顔をしてそれを出してきた。
僕はのどに指を入れて吐き出してこう言った。
「毒が入っていても、こうやって吐き出してしまえば問題ない。毒が吸収されるまで我慢して黙っていられないと失敗する。」

考えないでいると大事なことを忘れてしまうかもしれないから、付箋紙に書いて貼っておくといいと言った。

よく、「覚えるためにはメモをしてはいけない」と言われる。
しかし、忘れてはいけないことを思い出せないのはもっと駄目だ。

毒を盛ったというのは嘘だったらしい。
しかし、そういうことを言う人間は嫌われていじめられて当然だ。
しかし、最初はどうだったのか。いじめられたからそういう人間になったのか、そういう人間だからいじめられたのか・・・

実は、その襲われた場所というのが・・・
この近く
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