新時代のダイハツ 新型「タント」でスタート! 独走するホンダ「N-BOX」に挑む自信作
2019.06.06 国沢光宏
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ダイハツ「タント」の新型モデルが間もなく発売されます。新世代のプラットフォーム「DNGA」を採用した新型タントはすべてが一新されたのですが、
いったいどのようなクルマに生まれ変わったのでしょう。

「どうしちゃったの?」というくらい全てが進化

 ホンダ「N-BOX」の販売が好調で、2018年は24万台を売り上げて軽自動車・登録車合わせてナンバー1を独走しています。

 N-BOXの快走を許してしまっているダイハツとしては、「このあたりで何とか抜本的な対抗策を打ちたい!」ということなのでしょう。

 間もなく発売される新型タントから、ダイハツ「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ばれる新世代のプラットフォームを投入して、テコ入れを図ることがわかりました。

 新型タントの発売に先立ち、最終プロトタイプに試乗することができたのですが、ハンドルを握った印象は「どうしちゃったの?」というくらい全ての性能が従来型より進化していました。

 最も驚いたのがハンドルを切った時のクルマの姿勢です。今までのタントは平均的な背の高い軽自動車で、ハンドル切ると外側輪が沈み込み、そして内側輪は伸び上がってロールします。
コーナーで最も負担掛かるのは外側輪の前輪で、ここだけで踏ん張って曲がるイメージでした。

 ところが新型タントでハンドル切ると、外側輪が沈み込むのは同じだけれど、内側輪は浮き上がってこないのです。車体全体で見るとロール(車体の傾き)が減っている感じ。
もっと素晴らしいことに、外側前輪の“一本足打法”じゃなくなってます。外側後輪も仕事しているのでした。

 結果的に内側輪や外側輪の後輪にも荷重掛かり、従来型だと限界に達していた前輪外側輪に余裕ができ、コーナリング中にハンドル操作しても車体がキッチリ反応してくれるようになっています。