燃費を意識した走行は交通の迷惑!?

牧野:実際、速度を一定に保つことは重要なことですよね。
国沢:ただ、前の信号が赤になったその時点で速度を落とし始めると後ろの車はものすごく邪魔に感じるんです。
ですから、赤信号になったらバックミラーを見ましょう。そこでクルマがいなかったらその時点で同じ速度で走ればいいんです。
もし、後ろにクルマがいれば後ろのクルマの様子を見ましょう。車間を詰めてくるようだったらこれは私のクルマに不満があるわけですから
ある程度納得できる速度まで加速して、あとは一定速度でゆっくり止まればいい。車間を詰めてこないようならそれはその時点で一定速度を保てばいい。
そういった交通の「読み」が必要です。クルマって最終的に読みなんです。自分がいいじゃなくて、周りが何を考えているか。
燃費の話はそういう読みが大事で、それがクルマの運転の楽しさ、醍醐味なんです。それを意識すれば相手を怒らせる運転をしなくなります。
牧野:クルマに乗っていて後ろから煽られるという経験もありますが、それは自分の読みが甘かったということも考えられるんですね。
国沢:牧野君は結構弱そうに見えるから、やっぱり怒らせない方がいいと思うよ。煽られたら一定の速度まで出すか、
もしくは左によって道を譲ったらいいと思うよ。
牧野:クルマの交通の状況を見て、自分のクルマを運転することが一番大事ということですね。
国沢:燃費を意識した走行というのは一番人に迷惑をかけるんですよ。例えば、右折の際に「ふんわりアクセル」という人がいて、
ゆっくり走った方が燃費が良くなるということなんですが、前に「ふんわりアクセル」をする人が2台居たらゆっくりしか進まない。
交通の原則は円滑な流れです。その交差点で5台くらい右折できれば交通渋滞も減って結果的に燃費もよくなるんです。
つまり空気を読まない「ふんわりアクセル」は世の中のことが分かってない人なんです。自分のことしか考えてないから。