私は「チャリ」という言葉はどちらかというと嫌い派です。

そしてなぜそのようになったかについてはかなり個人的な、明白な理由があります。

中学・高校生の頃、私も「チャリ」という言葉を使っていました。
通学や友達の家に遊びに行く時の「足」としての「ママチャリ」を「チャリ」と呼んでいましたし、
まわりの友達もみんな「チャリ」と呼んでいました。

「チャリ」は悪い言葉では全くありませんでした。
それは「傘」や「やかん」といった他の日常的な道具類と同じ水準に位置する言葉だったように思います
(特別なニュアンスはなかった)。

そして、その頃の私達にとって「チャリ」とは、
雨ざらしにしても気にせず、メンテナンスもせず、サビだらけで、ろくに油も差してやらず、壊れたら捨てて買い換えればいいだけの、
大事にされない安物のママチャリやシティサイクルを意味していました。