日本のママチャリは、壊れるまで整備せず、乱暴に扱われ、メンテや修理はプロに丸投げが前提の設計になっている
それととにかくコスト削減、安く、安く、とにかく安く

内装3段のベルクランクは、海外向けはインジケーターが付いていて点検や着脱が楽
日本向けはただの板金&プラカバーで、キャリアやドロヨケステーをベルクランク内に共締めしているので着脱が面倒で点検も少し手間だが、
転倒や駐輪場での押し合いへし合いでカバーが破れても安く交換できる

ローラーブレーキは、海外向けはワイヤーが簡単に外せてホイール着脱時の手間が少ない
日本向けはワイヤーはブレーキアームに単純に直結でホイール着脱と再調整が面倒だがそのぶん安く、
整備不良でワイヤーがたるみきっていてもワイヤー自体はブレーキに固定されているので、
ブレーキがすっぽ抜けるという最悪の事態は回避できる

ハブダイナモの軸の直径は、海外向けは9mmだが、日本向けは7.8125mm(BC5/16)のローコスト仕様
ダイナモの配線も、海外向けは2線式だが、日本向けは車体をGNDに使うローコスト1線式が基本

キャリアやドロヨケステーがハブ軸共締めでリアが正爪エンドなのもママチャリの特徴で整備性を悪くしている原因だが、
フレーム側にダボ穴とそれ用のネジがいらないので車体を少し安くできる
蹴倒されたり風で倒されたりしてカゴとステーが曲がっても、ハブ軸共締めならフレームへのダメージが少ない
正爪なら整備不良でハブナットがゆるゆるになっていても車輪がすっぽ抜けにくいので、事故に直結するリスクを減らせる