あの歌を聴くと昨日の事のように思い出す。
近いようで遠い過去に受けた、あの傷の痛み。
※文才に自信はあまり無いので生暖かい目で読んで頂ければ幸いです。

まず俺のスペック。
男、現在アラサー、未婚独身小梨、派遣社員で工場勤務。

初めて好きになった子(以下Aさん)は小学5年生の秋頃に来た転入生だった。
誰にでも優しくて明るく、気配りの出来る子で、僕は一目惚れした。

でも当時の僕にはAさんに気持ちを伝える勇気もタイミングも無く、そのまま中学校へ進学。

偶然にもAさんも同じ中学校だったので、僕は授業中や休み時間にその子を目で追うだけの毎日を過ごしていた。

そのまま2年生の秋口になり、お互い部活動が終わる時間がほぼ同じタイミングである事に気づいた僕は、なけなしの勇気を極限まで振り絞って帰り際にAさんを校門に呼び出し、帰る道すがら告白する事にした。

結果は。。。言うまでもなくフラれた。
もう既にAさんにも好意を寄せている異性がいる、と。

女の子に一緒に帰ろうと誘う、告白、そしてフラれる。
その全てが生まれて初めての経験だったので、自宅の玄関に帰り着くまでその事実を理解出来ずにいた。

そして浴室で肩までお湯に浸かり全身が体温を取り戻し始めた時にようやく状況が理解でき、涙が止まらなくなって全く眠れなかった。

(続きます)