儚知矛 千夜 巳の刻 [無断転載禁止]©2ch.net
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
此処は叶う悪夢を語る常
興味や覚悟のない方は閉じてください
是までと違う事
切替ること叶う時だけ御話を
無理な時は書き留めてある話でも
其れすらない時は・・・
貴方に小話を
始りは偶然の開通でも彼女の腕でもありません
誕生前の売り言葉を覚えてますか
かったのはその目前の方でも周囲の人達でもなく
その場に居ないミテイタ奴です。
明日の夜からにて今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を
※前スレ
儚知矛 千夜
http://medaka.2ch.net/test/read.cgi/yume/1415531517/ 七百七拾七
思う意志が足りないから迷走してる
幾度も熟してきた事なのに
道中別の事柄に興味が行く
疲れが癒えない程のことではないのに
妙な癖が付いて繰り返し放浪
何かを愉しんで繰り返してる
基点を見失ってグルグルと回ってるのか
そろそろ真面目に取り掛かりたいと想い始める
無駄に出来る刻が少し減ったかも……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾八
閉じ込められてるのを自覚せずに駆け回る
偽りの記憶を頼りに這いずり回る
演技を怠っていないのなら問題なし
帰ってきたものを見極めないのも
暗い部屋の中を探し切れないのも
言われそうな事を先にこなしてる事も
つまらない駆け引きを回避したいからなら
そこで留まり続けることも
相手のネタ切れを待ってるのなら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾九
其処は危ういと感が囁く
逃げるも方向を間違える
それに意思も忘れてた
御馳走に牙を向けられて
周囲の状況に気が付かない
其処に居る意義を思い出せていない
何もかも居なくなった後に歩きだす
迷走をし始めて別の所へ
遅れて追い付いてくる感情に呑まれる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾零
足りないし満ちていない
どこからか漏れているのか
歩き周り探す羽目に
疲れがたまりそれが現れる
一瞬から短時間の間
やっと原因が半分解る
止め方が感なので曖昧なのか難
出来ない時は堪えて鎮まるのを待つのみ
彼方此方影響が出てくる頃
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾壱
掌まで来ない途中まで
上手く伝わらずに両脚にくる
何も反応しなかった時よりはマシなのかも
無意識に出来てた頃は自覚して無い
感知できていないのだから
言われて訊かれるまでわからない
切欠は熱い熱いと言ってた児
あとから同じ事になるとは思ってなかった
思い出せたのなら自分は冷たいと言われてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾弐
幾度も繰り返して初期位置に
その都度様々なことが書き換わるから
ループしている事に気が付けない
一番遠出できたのは最初だけ
間違える都度に移動手段も奪われてゆく
最終的には歩く意思さえも……
動かないとそこに湧く
様々なものが湧き出て消えてゆく
それも閉じ込めてる事を自覚させないために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾参
彼等の作業を上から見守る
途中までは何をしてるのか分からなかった
理解した後は仕上げの様子を予想してた
最後まで見ていることは叶わなかった
途中で降りてしまったから
何が気に障ったのかそこに降り立った
何も見えてないのか無視する者と
此方の様子を窺う者とに分かれる
逃げ出せば追いかけてくるのに立ち去った
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾四
其処の記憶は多少残っていた
それに頼って歩を進めていた
違いは全く気にならなかった
覚えの無い記憶まで湧き出てきたのに
構わずに歩みを止めることなく
落ちてる筈の無い物も拾っていた
仕様の違いに気が付いていながら
全く気にならないことが違和感無く
己が混ぜ掛け合ってる事も自覚無く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾五
探しモノとは違う処
それでもとりあえず散策
惹かれるものを探し始める
多少騒々しいが邪魔にはならない
触れないように歩き回る
関わるつもり無いが意識がそれる
初めて見る喰い物に
奇妙な創り方のモノに
時間切れ迄興味を引く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾六
望む方向を見ていられない
観ていたモノは愉快なモノ
一時の時を忘れて見つめてた
意味があるとは思えない時を過ごし
疲れが何も無いと自覚しない儘
無駄な刻を過ごしたと錯覚する
普段なら思考の渦に呑まれてる
それ程深く行動していたのに
たった一言の呟きも忘れて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾七
一度目は意識しきったけど
二度目だと関わり合って
その環境に思う事あり
最初は一瞥のみ次は世話を
違いがあるとすれば
明確に意識していたその場に居る居ないもの
それは踏み固める先か遥か前か
あったかもしれない横道か
先でなければ問題なし……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾八
幾度もそこに在り続ける海辺
初めての荒れてない夜
流れつく物で火を焚べる
何時の間にか其処の番人を押し付けられる
思考を放棄して火を眺めてたせいか
誰も居なくなるまで気付かない
燃え残りを探す特権も知らず
闇を背に早々と立ち去ってしまう
鎮火を確認して波音を聴きながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾九
満たない人数で遊んでいる
相手の事も知らないのに
何も気にしない子供の頃のように
大事な事は其処が何処だかという事
何を話していたかはどうでもよい
走り回ってた其の地のことを知れ
何もないのに気にもしなかった
触れている感触が変わっているのに
珍しく意識しないで素足だったのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾零
一つの法則が解ったかも知れない
決めていた事柄を変えてはいけない
了解の仕草でも間に入れては駄目と言うこと
かなり楽しかった事を忘れてる
満足した満たされた時間を
あった筈だとしか認識できない
数歩も歩けば不審の記憶もない
何かの切欠で思い出せるまでは
意識で少し押されてるから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾壱
愉しくは無いし疲れることも無い
演じている事も無いし忘れてもいない
付き合わされているだけ……
重なる瞬間を見極め拾い上げる
玩具で気を引き隙きを伺う
枯れた頃に御馳走を並べる
相手をする必要は無かったのに
陰を合わせて観賞してた
足りないからこそ無駄な事をしてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾弐
自由気儘に過越してる
与えられた時間いっぱい迄
楽しく疲れが現れるまで
制限が少ないからか
行ないも良く
気分も悪く無い
只後に引くことになるなら
疲れが蓄積されるのなら
片側の状態はよくない……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾参
探しものが見つからない
出掛けるのを邪魔するように
それでも無理に押し通ったらであう
始めは一部のみ相手も何かを探してた
待ってる所を通ってしまう
それで何者かを誤認させている
何時の間にか仮面を被り先回り
確認する様に手を伸ばしてくる
こちらの腕を絡めるように……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾四
大きな構造物の中で彷徨う
与えられた四つの数字が行動で変化
上手く合えば退室可能
独りだったら二つが不変
何もできないと錯覚する
己を知る紙片を得る事
偶然揃って偶然知った
然りげ無く装うか丁重に教えるか
迷う内に出口が見えて来る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾五
鮮明に覚えて置いたのに意識すると霞む
意地を張って繰り返して記憶も霞む
一度大切な事のみ残るかもと試すと後悔する
何を求めていたのか曖昧になって
瞑想が加速する原因にもなる
但しそれをしても決して消えないこともある
見つけたと悦ぶ表情
ここに居たという訴え
お面で隠して伸ばしてきた腕
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾六
あったら良いなと思ってた物を使用
それに合わせた時期に居る
自己評価は低く見ても貰えない
残された所に巣を作るモノ
有り得ないのに受け入れている
その数に意味はあったのか……
迷走の原因の両側からの熱
意識した時に脱線を免れる
時を締めたあとにも陰がつく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾七
壊しての再構築
場所は記憶に埋もれた所
解体しながら思い出す
落とした道具
隠した原石
削って記した数字
意識が別のことに取られ
思い出した時には既に見当たらない
引掛りはあの子の表情
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾八
重なった世界の音だけが漏れてる所
始めは只迷い込んだだけと
行き止まりの多さからそう判断していた
生きている石畳を歩き周り
門と扉の多さに戸惑いながら
生活音を聞きそちらへゆく
迷ってたと錯覚してたのは一時
潜って通り過ぎても開けて進んでも
其々愉しい所へ往けたのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾九
其の演目に淡々と参加
与えられた事以外何もせず
変わっていく演出を記憶に留める
違いが起こる事あり
こちらの感情を荒ぶる者有り
しつこくソレを見せに来る
最初は自慢かと思ったけど
その眼は毎回変わってくる
何を期待してるのかと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾零
漂う匂いが気に入らない
毎回違う物が流れてくる
その周辺にはある筈のないもの
気になっていたのか
関連無いはずなのに
其処が起点になってる
目覚めが異常疲れてる
離れている間に何があるのか
求めて唱えたのが原因だとはまだ知らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾壱
差し入れられたのは劣化した本
こちらの見ていた本と比べて好みが違う
嘆いていても結局置いて行く
一人で確認する為にそこに戻る
準備はされてるようで己も差し入れを考える
其れは部屋を出る前迄の思考
様子を窺っていた者あり
ドアノブも扉も細工があって見えないから
貴方が出てくるのを待ち構えてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾弐
穏やかな日常で寛ぐ
何もかも忘れて癒やす日々
有るのに何もない処
己を維持していたなら
其処では堪えられない
なんの色も付いていないのだから
日常を繰り返すことはない
変化があるわけでもない
割れた傷をつなぐだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾参
それがおかしな事だと自覚できてない
その異国の言葉を理解していて
話せないことが………
一息つけば返答はいくつも浮かぶ
文字なら幾らでも書き記せる
何故か真っ白になり喋れなくなる
選ばれてそこに居たのに
何度も同じ事を出来てない
足りていない事に気づかない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾四
無駄に広い所で記憶を追憶
無意味に歩けば己の位置が不明になる程
時を失ってはいけないという強迫観念
成否の記憶が混じり始めて
辿る先を迷い歩みを止めたら
否者達が通り過ぎて征く
間違って強引に過ごした結果を観て
意味の無いようなその先を見せ続ける
ひとつの可能性を示されて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾五
試されているのか
その気配は無いのに
出入りする毎に何かが変わる
最初は単純に楽しんでいた
喪失した時は直に諦めた
先は視えて無いが流れを感じて
こちらに合わせてくる混沌に惑わされることなく
全てを終えると時間も切れる
絶ち切られていた外の情報を得る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾六
似た者が多いから
その時は独りで進む
間違えない様に用心しながら
ひとり別の視点で進む
その結果で他人は障害に
避けて隠れて駆け抜けて
面白い事を知った
そこでしか知り得なかったことを
だから秘めて隠しておいた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾七
迎えに行く所は知ってるが記憶にない所
途中で出会うかも知れないが何事も無く通り過ぎる
気づいて戻る最中に迷い込む
最初に思ったのはこんな所にあったかな?
放置はされてないがこまめに手入れもされてない
いる理由が無いので長く留まるのもあまり良くない
退所した記憶が無いのにそこから出ていた
何事もなく最初から迷い込む事実が無かったように
記憶と思い出を見返すまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾八
束縛してたものが緩んだのか
明後日の方向なら動ける
何が可能なのかと試し始める
解りやすい方向から難解な方まで
ひとつひとつ潰してくように
塗り固めてゆく染めて隠すように
必要のない領域まで踏み込んで
思わず振り返ると迷走の跡
丁度良いとそのまま進む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾九
何故急いでいるのか忘れる
道中の切り捨てされたもののせいで
通りすがりに飛び込んでくるから
足下が気になり歩みが半歩遅れる
警戒していたから兆候に気づく
躱した後で追い駆けられるとは思わずに
今はない筈の処へ駆け込む羽目に
入って来れるかがそのものの性質の判断に
紫を纏い吐き出すソレは何かと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾零
違う処の欠片の思い
進んだ先でも後でもない
ほぼ同時の心の中
似たような事が起きてる
客観的に見たら己もこの様に見えるのかと
止まっていないがその様に見える
そこ迄になんの問題なく過ごす
自分では出来ていたと思っていた
他人や周囲からは違っていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾壱
探し求めて行き着いた先に
埋もれて隠された扉を見つけた
半分だけ発掘して先へ進む
妙な執念を待つものを解き放つ事に
終わりに出来なく幾度も隔離
思考が乱れてとり憑かれるかも……
逃げた先は同類の巣窟
迷いながらも正ぃ階へ辿り着く
逃げ出すヒントを与えて其処を終わらせる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾弐
それは響く音であり邪魔する音
入る前に鳴り阻止する音
識っていても阻まれる
法則が分からないから
必ず鳴り響くわけではないから
それであっても阻まれる
見えない門の悪戯防止装置
意識して無いと鳴る事に
忘れて無いと辿り着けないのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾参
解っていたのに初めてではないのに
その現象が知らぬ間にあることで
己の状態が変化してた事……
その前の事を失念していた事で
負荷が大きかったと自覚
その後の不調も理解できる
切っ掛けが有れば忘れても問題なし
休んでいれば休息あればなんとかなる
半歩後退しただけだから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾四
見知らぬ所に放置されて
その場所が記憶にも無いから
探る為にその身の記憶を漁る
知ってるらしい子に端末越しに話しかける
キーの配置が大きか異なり迷いながら
興味が別のことに向かい迷走始める
そこに以前何があったのかは判明
その身体だけは慣れることはなかった
確かなのは迷い込み捕らわれてることのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾五
大事な記憶が抜けている
其事を自覚しないか時が迫り焦る
誂う様に様々なものが置かれてるのに気付かない
片付けが終わらない
探し物が見つからないし
見に覚えのないものが溢れてくる
狭い世界はどんどん壊れて
執拗ない事柄のみ氾濫
探すものを違えてたから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾六
繰り返しているのかと勘違いする程の一致
休憩を要求された時間が
二度までなら偶然も三度目以降も度々
その事を意識すれば思い当たる事も
中途半端に作業を中断される事も
確認の為に時計を見れば
その瞬間の時計の針が探していた数字?
忘れない様に何度も確認させて
秒針までも覚えさせるのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾七
連れの影響を見誤る
拒絶されて周囲の気配はなし
開いていた部屋に誘い込まれた
何を話したのか聞き取れない
見えてきたのは連れの過去
彼の者の影響力
そして知る何時から連れ立ったのか
何故一緒に居たのか
認識できてないのに平穏でいられたのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾八
無意識に逆の事をしてた
此方の事をアッチで書き残そうと試みた
何処かに刻んで満足してた
それで声が聴こえなくなる
代わりに誰かが聞き止めている
間違いや勘違いを生まれやすくなる
移動が容易いと錯覚まで起こす
問うて聞き出すことまでやらかす
回収するまで留まることになる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾九
穏やかな日々の中で熟す
聞き止めるのを放置して
習慣と流れで過ごす
疑問を持てば崩れ始める
心揺れれば乱れ始める
誰の為の儚い世界か
誰もかも顔がなかった
伺い聞いてくるのみの人々
触れ合うこと叶わず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾零
成り代わろうと試みた者が居た
何も心惹かれないから静観してた
勝手に転けて転がって行った
傍らで遊んでいただけ
傷をつけてしまいそれが悪化
治癒してる最中に相手が誰だか思い出す
その先を知っていたからか
余計な事を考えていたら
彼に睨まれてしまう事に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾壱
怯えているから閉じ籠もり
別のに任せてみつめてる
いつでも逃げられるからと……
聴き取れないのと聞こえないのは違うのに
音を無視してるうちに記憶に留めることもしなくなった
そして見間近な大きな音に吃驚する
見えているものの一部が霞んだとき
変わりにと鼻がと前に出ようとする
何も決めないから身体も迷うように……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾弐
無意識な癖は何処でも発揮
そのお陰で異常を認識できたが
一つの常識にひかれて全てを理解出来ない
怪しい所隠されてる所へ行けずに
離れた所へ退避して困惑してしまう
己が何に対して怯えてるのか解らず
カオスに呑み込まれてるのを自覚する前に
同じ立ち位置にいる人を見つける
次の機会までその縁を保つ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾参
何度も繰り返しその時へ
其れは傍目には幸せだったかも知れない時
そこが色々と改ざんされてる
馬鹿にするように別物を混ぜる
上階を別の所へ繋いでる
其々の縮尺を弄る
其れでも心は変わらない
それがありのままだと受入れてる
まるで意に介さない様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾四
こちらの常識とは合わない世界
色々と集まってる時点で気付くべき
流れに乗って遊んでいた
試されるような悪戯をされて
正しい対処ができていない
壊れてゆくのに独りで延々と……
識らないけど聞き覚えのある単語
それを聞いて空を眺めるも早すぎ
余計な事を遣り過ぎて時を失っていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾五
傷つけられた獣が駆ける
怒りかパニックか逃げる隙も与えず
貴方の居る人々の間を駆け回る
其々の人が思ってる
何故自分だけに向かって来るのかと
その場から他所に逃げ出せないのかと
彼等達と闇の道を歩き続ける
探しているのか追い込まれてるのかも分からず
一息ついた所は休めるが寛げない処
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾六
先客が居て急いでもいないので待っていた
自分の番になったが急ぐ人に譲った
そして空いてる筈なのにまだ居た
二人に成っていた双子?
怖れよりもこちらの事情を優先した
驚いてしまったのでそれまでの事を失念
独りで大事な事をコツコツと熟してた
秘密にする為に隠れてやっていたのに
駄目になって最初からになったかもしれない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾七
解らない人達と戯れる
ルールが不明な遊びにつきあわされ
見ないほうが良いと言うものを発見
全てにやる気が起きない己に不満
纏わってるモノをふりはらう気も無く
ただ居るだけのような存在感
玉突きのように移動し過ぎて
其々の記憶を上書きしてしまってる
もう一度通るまで待つしかない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾八
一歩二歩前を偶然眺める
いつもは覚えることも無い
もっと先を見ていたのだから
近いからか声が良く届く
何を求めてるのかも理解できる
気が向かなくても手を添える
意味があったのかは先にならないと分からない
普段なら素通りしていた景色だから
あそこまでの過程が知りたがったが細かすぎる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾九
目的地は視えてたから同乗してた
途中まではなんの問題は無かった
一言聞いてからおかしくなってしまった
何も無いよりは良かったかも
与えられた役割を熟してただけ
その場から動かなかったら……
目的地は忘れた頃に突然思い浮かぶ
惹かれるようにそれに連なる記憶も蘇る
様々な不思議な仕掛が動き出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾零
直前の事に影響受けると解ってる
何処が要因かが不明なので使えぬ
それでも試しに使用する
何度も行えば絞れてくる
曖昧だが方向は見えてくる
確実とはならないのが……
できそうで敵わないのが不満
眼の前まで来ている時があるのに
足りないものが分からない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾壱
囲い込み追い込み迷わせる
その事に気がついたのはつい先
当たり前のように繰り返してきた事なのに
躊躇わせる踏み留まらせる所を用意して
気を引く人影を沢山揺らす
こちらの行動の癖を知ってるように
独り離れれば音が消える
引留める言葉を思い出せるように
暇な身代りは延々と付き合い遊ぶ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾弐
其の人を最初に見て似ているなと
名も姿も思い浮かばない思い出せない人に
それで目の前より過去を探る事に
聞いて問うことも敵わず
動き回る事も出来なくなり
さり気なく何度か覗く羽目になる
此方の心を確認して試す様に
位置と姿勢が不自然に変わってる
早く我の名を思い出せと迫るように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾参
獣道に見えなくもない山道を進む
方角は星を見てわかるが地図がない
何処から何処へ歩んでいるのかも分からない
1つ目の分岐へ右へか直進か
森より谷間を選ぶ
進んだ先は異質な所切り拓いた所
何時の間にか同行者がいた
背後から多数の気配がしてくる
前からも向かい入れる同数の気配
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾四
記憶に留めておくのを怠った
意識していなかったから忘れ去った
思い出すのに邪魔する壁
其の時に何を思ってたのか
流れに身を任せていただけなのか
思考放棄でもしていたのか
続きを観るにも長い時が必要な……
大したことないのか隠し通したいのか
再び観るときにしか解らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾五
一つある続きある世界に
忘れた頃に辿り着くが楽しめる時間は僅か
断ち切れやすく儚いから
半端だけど勝手に進んでる
それほど間は空いてないのに
次の機会は分からなくなるほど変わるかも
それでも中心だけは変わらない
其処が底への鍵だから
未だ辿り着けない秘密溢れる所
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾六
何処かの高台の上で花火を眺めていた
何かを探して人混みの中を下っていく
それ以上降りられない川辺まで
関わりたくない人がいた出遭いたくない奴もいた
それらが些細なことになる事がおきて
来た道を戻ることに己が小さくなっても
安全だと思える最初にいた位置にたどり着けない
周りの真似をして柵にしがみつくしかない
そこで一旦途切れて続きがあるならまたの機会へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾七
殺伐とした所に迷い込む
最初はそんな素振りは無し
普段の日常に似てる事に騙される
壊れた箇所を直す意思を見せたら動き出す
持ってる得物が物騒な物へ変わる
似た者達が集い始める
売られた喧嘩を粛々と処分
周りを見れば少し引かれていた
全てが思う通りに成らないから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾八
其処では多少の戸惑いあり
事前の記憶とは違うから
己の知識とは異なるから
展開が速すぎてついていけない
横道に飛び込む羽目になる
そして少しでも遠くへ巻き込まれない為に
自分達より行動が遅いものが居た
それは振り返った時に気づき見つける
まだギリギリ間に合うからと叫ぶが……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾九
懐かしい間取りの窓から見る景色
驚くような雪が降り続ける
見る窓を変えると雪解け水の多さに驚く
入り込み染み込んだ水の後を追い
何かしらの巣穴を見つける
その大きさに戸惑いその後の措置を思い悩む
応急処置の方法を考案中に別の事で悩む
その事に出てくる施設は記憶に無い
だけど繋がる記憶にある人が思い浮かび困惑
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾零
時間が足りないと駆け込んだ部屋
繰り返して持ち込んだ様々なものが溢れてる
窓から外を見ても景色より天候を気にする
何故その時を繰り返してるのか思い出せてない
事前に暗示してた事は無意識にこなしてる
相手が上手だと知って上でのいま
数多の人達と同じ位置で留まってる
出来ていないのは焦りが足りないこと
時間の数字以外を気にしないこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾壱
覚醒してるのに目の前のものを見ていない
知らないものを見て慌てて仕舞う
確かに行った事さえ曖昧になった
何処に仕舞ってしまったのか
直前まで触れててたものが見当たらない
感触さえ未だ残っていたのに
これでは鍵をなくしたときと同じ
なくなった時と取り戻せた時……
不愉快な喪失感と未だに残るあと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾弐
己が来る前の裏側を観ている
舞台だけは整っていて待っている
観測しているのに止まってる
意識したからか表と裏が入れ替わる
歪な形で動き出す一部のみが……
其れは逆流する土流
雨が降る前に変化してゆく
じっと見続けてから理解する
何かが流れてくる前だと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾参
人の記憶から創った仮面を使う全部で七つ
それを受け入れていたのがもどかしい
合わせる意志のない使用してた自転車
大事な物を届ける為に先を急ぎたいが乗り遅れ
邪魔をするつもりなのか心の隙間を利用され
最初の位置に留まらせようとしてくる
意識していたものが変質してしまっても
その事になんの疑問も持つことさえしない
自分で自分を取り込み動けなくなる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾四
其処が使用されてた時から破棄後まで観る
見ているだけだったのが口も手も出してた
誤魔化すような囁きから手応え残る感触まで
無人になったあとは何回か観てた
様々なことに利用され廃れていく様子を
独りで来た時に記憶の通りに進んでいた
微妙な違いから大きな変化へ
独りで進み一人で終えた
納得できない思いを残して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾五
思考を重ねて疲れてる
ボーと眺めてる方がましな程
それでも行き着いたところは収穫あり
分からない箇所に疲労あり
意味が分からなくなり悩む
狭い個室に引き込むほど
思う様にならないから試す
気持ちが第一だと成すまで
その先がさらなる混迷が待っていても
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾六
一気に覚醒して理由を探る
但しそれまでの状態を擬態
ズレている視点に何の疑問も持たずに
影だけの人が手を伸ばしてくるが
対処方法を考案中に動きは止まる
振りは続けているが両者停止
何かに気づいたのか逃げるような動き
あまりにも遅いので視ようとしてしまい
それが何処についてたのかを知る事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾七
それが誰の物かで主張し合う
それぞれその特徴を示す
それ等の言動に物が合わせてる
その事に気付けばよいのに……
沈黙した人と行動した人に挟まれ
気味悪く変わってゆく其れを観てるのみ
ほんとに見なければいけなかったのは別の所
両脇の二人の顔を主張と共に明瞭になる輪郭
忘れてる名前を言ってもらえるのを……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾八
大切なことを忘れて過す
思考の先は其処での事のみ
一見楽しく暮らしてる
偶になら問題ない事も
繁盛に続くなら害になる
忘れっぽいのが原因だが……
忘れてる事をすべて思い出せたなら
悩む事無くつまらない日々へ行ける
それが良いのか悪いのかは別に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾九
其処の雰囲気を愉しんでいる
無駄だと思わなく笑みも溢れる
何もかも忘れて過ごしてる
罠だったら仕掛けは壊れてる
意識すれば出入りは容易いし
忘れてる事も思い出せる
だから深入りして探し回った
何かがあるのではないかと
大した時間もかからず否定された
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾零
心と身体の乖離により観ているだけ
どれだけ深く思考しようとも変わらない
眺めてその先行きを案じるのみ
その者の立場が分かる頃
見てきたものが繋がり
不安定な行き先まで付き合うことに
知らない知識を得て不安感を感じ
其の場所の記憶を読み取り誘導する
その者の細かった先へと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾壱
試される試練の間に引きこもる
弱気な意思が様々なモノを呼び込んでるのを自覚しない
個室から出たら知らない世界に……
居場所を探す記憶を漁りながら
見つける度に追加の記憶が浮かび上がる
無いのかと思えば手が差し出された
一度でも弱気になったせいで歪み壊れ始める
触れた所や悪いイメージが見えたところが
沢山の鍵が落ちてるのに気が付かないまま慌てふためく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾弐
月はあってるのに年が異なる
いつもと違うものを探す弊害
混乱し迷いながらも探索は辞めない
探索地が縮小してその事を気にしないから
嗤われているかも知れないのに
同様の事を毎度続けている
宝の箱を漁ってた時も別ければ…
必ず異物が混じってるのを見つけられた
そして容易に先へ進めた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾参
薄暗い所で騒いでいる者達
探して創りて騒々しい所
それが今では寂れかけてた
継ぎ接ぎだらけで欠けてる
見様見真似で衰退してる
それでも元だけは変わらない
望む者を合う所へと口を出す
先を見えぬまま次のところへ
合わせ鏡の世渡りの中で……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾四
海辺?湖辺?川辺?……水路?……
判別不能なところを歩いてた……
全員年下の者達を引き連れて……
記憶にないが散歩は終わりに近づいてる
向かう先を意識しだして其れに気付く
己より先を見る目が達者なのか幾度も確認の様に視てる
その危険なものを他の子達が見えないことを
其処を通り過ぎても何もない事を
後で確認の為に然るべき所へ通報してる事も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾五
続きだと認識して楽しむ
時間切れ迄に他を忘れて
理解不能な疲労と交換に
冷静に振り返ると何処に魅了されてたのか
其処まで楽しんだのか訳が分からない
忘れ去り疲れだけが何時までも残るのに
まるでその日からの予定を邪魔するかの様
前日迄の事は忘れ去っていてその判断
カタカタと歪み軋みあの日へ向かう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾六
何故其処に居るのか記憶が混沌として判別不能
先へ往くか留まるか帰るのか悩み始める
現在の居場所も正確に掴めてないのに
帰宅する事に決めたが方法に迷い迷走
買い物の予定を思い出して彷徨い始める
買う予定のなかったものを探して僻地へ
知ってる人に似た人が怪し事をしてる
関わらないようにしてたが硬貨を落とす
其れは呼寄せたと教える為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾七
忙しい迷い子を誘い込む
息抜きに丁度良い空間へ
幾度も気軽に来れる所に
なんの仕掛けもないのだから
安心して訪れるのを繰り返す
当たり前の習慣になるまで
寛ぎ過ごすのが当たり前になった頃
遣る事を怠ってる事に気付く
行先を忘れ去ってしまった程に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾八
大きな幹を調べている
其処からの信号が来ないから
異音を聞いて他の樹木に目星をつける
一つ片付ける毎に三つ以上問題が舞い込む
道筋を付けて最適解を求めて熟すも
放置も逃げ出す事もせずに真面目に向き合う
何をやってるのか分からなくなる前に
必ず時間切れになり次の機会へ続くことになる
忘れてるだけか別の欠片が何とかしてる……と思う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾九
楽しい散歩を邪魔された
色々とじっくり見て回りたかったのに
連れに興味があったのか纏わりつく
一旦閉じてしまったので興醒めに
隙きをつかれて不愉快になる
そして行き着く所は例の駅
時刻表も路線図も無い
それでも混雑するほどひとはいる
以前は此処で捜していた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を嵐に 八百六拾零
突然に現れた丸い影
他の影はしんたいの一部
それならこれは何?
三色の稲妻から始まり
白い発光体に変化
脇を背後へなぞる
休めと言われてる気がする
突っ切れと言われた気がする
止まれと誰かが叫んでる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を嵐に 八百六拾零
時間に縛られ習慣に起こされる
順序が少し変わるだけで喪失するもの
埋まってしまい毀損してしまうもの
何時もより喪失感がおおい
忘れないように暗示を怠ったから
埋められない空白感が堪える
初めてじゃない何度もあるのに
馴れないから辛い……
其れも刻が過ぎれば忘れる怖さ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を嵐に 零百零拾零
最初はとても容易いと思ってた
事前の準備を怠る事無ければと
其れで初手から忘れてて泣き腫らした
何も邪魔されることは無かったのにと
次は習慣さえつければ何とかなる
用意を怠らなければの条件付きだけど
頼る事に恐怖して失敗呆然
上塗りする為に日々の刻の浪費
先は鮮明に観えてきた
忘れていたのと過ちを続けたせいで
全てを見渡せることはないけど
それでも時間が足りないかもと迷いが生じる
貴方は幾つの約束を幾人と誓ったのか
その力で違えることはないからと
幾度も験されてきた弊害かと
互いに………………………。
今宵は此処から、酔い夢をと言える様に 零百零拾壱
己の不安で其処へ呼び込まれた
直したのに壊れたのをみせつけられる
自分では足りないのだと思い込ませる為に
その場を逃げたらその人が居た
思うようにならない身を誤魔化して
必死にその場で立ち続けてた
何の気まぐれかその身を案じて手を貸した
恐怖で怯えていたのが手から伝わる
己の過去の記憶が呼び起こされ自分も……と
今宵は此処まで、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾弐
何処かへ出掛けるための前準備
何処での癖が出たのかすべき手順を思い浮かべ
直前まで何もせずにその時に慌ててる
ひとりで悩んでいる内に色々と彩が出始める
知らされてなかった行程を聞いて
それに合わせた時には置いて行かれた
沢山の気配が消え去ったのを何も思わない
追いかける気は僅かしか浮かばずに
其処でしか出来ない事を思い出せずに居る
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾参
求めてるものでなく用意されたものを探す
それが己に必要なものか判断もせずに
流れに巻き込まれて其処で楽しんでる
二つのものを抱きかかえて
必要な方を落としてしまう
最後には両方なくす羽目に
長い映画を一瞬で観終えて
其処が何処だったかを思い出す
悪夢を観る者達の隔離場
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾四
忘れられたからと怒り散らす
相手にされないからと物に当たる
その場に居る人に何も違和感を感じずに
心を鎮めるためか向かった先は見知らぬ社
其処の独特の手本を見せられて戸惑う
最後の締めが甘いから手を貸すことに
お礼なのか愉しい遊戯の中へ
闘い好む修羅の戦場へ
終わりが見えないから逃げてたのにと
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾五
多い来客に戸惑う自分は関係無いと
それでも影響を受けてくると
その場しのぎで一旦立ち去る
引きこもるように宝物を磨いてる
それが昔に作った拙いものに変わっても
無欲の心に様々な慾が集っても
何も無いような空白地を無意識に創ったから
守る意思も払う意識もない
そこから逃げる様に覚醒するのみ
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾六
一枚一枚丁重にめくり確認
観ている意識だけは先を望む
気をとめた注意印を見つけるまで
其処で本来なら見えないものを知る
その一部分を知った事で思わず叫ぶ
囁かれた噂が本当の事だったことに
そこに至るまでの記憶を探る前に
本来の主の戸惑いが伝わり途切れる
最後まで見れなかったのが無念
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾七
歩いて来た足跡から先に送られたもの
的確に予想されて届いていたもの
己の来るのを待ち続けていたもの
自然な仕草が用意されていた事
無意識なことだと思ってたことが違った事
記憶も意識もない事が思ってた通りだった事
そして知りたくなった何処が始点だったのかと
終点は幾つかは憶えている全部ではないけど
最初が知りたくなり迷い彷徨い…を忘れる
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾八
続いているものが溜まり
新たな道も選んで進む
中途半端な事を未だに続けている
決めて行ってる事だから
先と後の事は後回しに
現状を維持してる……
大きく回ってる確認する様に
続けて何度も開始が不明になるまで
追手の背後につくまで……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾九
其処までは用意周到だった
何かを思い出す間も与えず
来訪者達の意図を掴ませずに
不自然なのにそれを悟られずに
受け取らせて注ぎ込み乾杯へ
そして自分は多くを得ない
どこかに罠があったのか
それとも油断を誘う為なのか
こちらも騙したのだからわからない
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾零
何も無い少しズレれば闇の中
それが分かっているからか
皆その与えられた役を演じる
何処かの誰かが此方を観てる
その感情が伝わってくる
それに多少影響受けて踊り狂う
何も知らなかった頃ならば疲れ果てるまで
多少影響が残っても構わずに熟してた
今はじっと視線の主を伺うのみ
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾壱
子供の悪戯のようなことを繰り返す
超えてはいけない線に近づいた
止めさせようとの思いが通じたのか止める
知ってても行けないところを駆け出す
識ってる道順とは逆に……
何処へ向かってるのか検討もつかない
とある所で方向転換する
門を開けてまで通ろうとしたのに
其処での会話に何かあったのか
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾弐
誰かの記憶を誰かの想いを観てる
似ているのは僅かしかないのに
自分の事だと錯覚していた
其処であったことはあまり記憶に留められない
しっかり受け答えていた会話さえ曖昧に
興味を強く惹かれることが度々起こるからか……
それでも必ず残る事に影響受ける
その時々の強い想いだけはのこるから
生存の欲望は侮れない……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています