儚知矛 千夜©2ch.net
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此処は叶う悪夢を語る常
興味や覚悟のない方は閉じてください
是までと違う事
切替ること叶う時だけ御話を
無理な時は書き留めてある話でも
其れすらない時は・・・
貴方に小話を
始りは偶然の開通でも彼女の腕でもありません
誕生前の売り言葉を覚えてますか
かったのはその目前の方でも周囲の人達でもなく
その場に居ないミテイタ奴です。
明日の夜からにて今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を 隙間を創った者は?
忘れてるかも知れないけれど最初に気づいた異変は風
中での使用中なら直に気になる冷たい隙間風
其れを外から吹き込んできた匂いを足の肌で感じ取った
貴方は覗き込んだ其処を
電源を落とされ闇の中の反対側
此方と同じ抜けた跡の布団の隙間
隙間の向こうの壁の色
吹き込んでくる他所の家の匂い
貴方は潜って近付いて静かに覗き込む
観てるだけで決して其処から先には進まなかったけど
或る物を見て手を伸ばし其れと獲てしまう
その当時なくした玩具と同じ物
直に返したかどうかも忘れてしまった物
理由は叱られたから
其れを母親に見せたから
無くしたと思ったものを喜んで見せて
同じものだが貴方のものではないと
記した名前もないのだから盗ったのだと思われた。
貴方は確かに返しに向った
途中で想った、自分のは誰かに盗られたのかもと
そこで他の世界と行き来が始る
小さな炬燵から創めたこと
消えた紅い玩具は弐つ
其々の行き先は別のとこ
今宵は此処まで、おやすみなさい酔い夢を 最初は?
卵が先か鶏が先か問う事もあるが貴方は誰が初めに?
跡絶えた者の欠片や共有の為の欠片は届く
沢山の中からランダムに届けられた映像を観直して
気付くこと最初に創めた者は息絶えてない
ループするように利用されたり頼ったりの連鎖
最初だと想ってたことが違うこと
泥まみれの足跡の主が最初だと思ったこと
アレは逃げ回ってた児の記憶と一致
その児を助けたのが正義の味方気取りの子
行き過ぎたその子の行動が混沌をもたらすと諌めた少年
その少年に力の行使を見せた貴方
貴方の中で蘇りつつある記憶は逃避
泥まみれで逃げ回った事、関係ない個所を幾つも跨いで
欠片の記憶は刷り現される事はない
迷いもそれからくる混乱も欠片不足から
胡蝶の夢ではないのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 才能か何かしらのルールで
叱られて逃げ込んだ所には間違い探しの楽しみがあった
似ている個所を探すことから見付からない違いまで
辿る法則を掴む前に身代わりに近い存在に気付く
切欠は訪問先と帰還時の差異、見覚えの無い事での叱責
不在の間の代わりの有無がある出遭う事は希だけで
大丈夫だと思い兄にその秘密を言った
信じない兄に目の前で実演、でもそれは・・・
別の世界での違う兄への勝ち誇った一言は
「きてるふくがちがう」
思った反応がなく「帰る」といって帰還へ
その時まではみんな姿形が同じなら記憶などを共有してると思ってた
その後に一度だけ兄が真似をしてるのを見たことがあったが
兄は移動はできていないようだった・・・理由は不明
後に別の児が似たことをしてたけど別の話
それで幼いながらも向った先での人との拘りは避けたほうが
良いのかと判断したのかされたのか人気のないほうが多かった
人気が無いと言うことは代わりに来てる身代わりが居ないということ
その当時の貴方はその間神隠しになってるということ
多分打ち明けて禁じられた
今宵も此処でお休みなさい酔い夢を 譲渡先
貴方はあげるとその時に言った、相手は忘れてる
何時もなら貸すだけ、誰に何者に対しても
相応の対価か時には無償で貸してるだけなのに
遠くない時期に思い出すことになる遅れて向ってる欠片があるから
只では悪いと帰ってくる、その相手が言った通に
奪われたという偽りが先駆けで
相手の価値観での対価が向って来る
此方の事情はお構いなしに
貴方には殆どがガラクタ
でも遣い方によっては様々な宝に
探し出せるか鍵の痕跡を
貴方には無価値でも大衆にはお宝の情報の残骸を
以前のように怠りなく
紙とペンを忘れてお小遣いを落としたり
積み上げを怠慢にして懐を淋しくし
隙を創りすぎて第三者にか掏り取られぬよう
翼は奪われたわけでも失くした訳でもなく
もちろん飛び方を忘れたんでもない
・・・きえただけ、それだけ。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 欠片の始り
信じていなかったでしょう
幼い児の空事だと
かくれんぼが上手なだけと
その時のことは詳しく知らない
幼い彼を抱きかかえての逃避
戦乱か災害または同時の其れから逃げて
雨は恩を与えてくれず
児の空事を思い出し其れに願い安堵の思いを残す
貴方はもう一度戻る、三度目を試しに
最初は長く忘れていたのに突如浮かんだ離別の瞬間
思い出した瞬間に其の時へ、時間のずれを知らない絶望に
時をあわせた二度目は場所を知らず流れのまま彼らを
彼等は守ってくれた
整理も秩序もない欠片の海となり
貴方の中で溢れ零れ拡散
他人に亘り戻ってくる循環の誕生
価値が解る者達の奪い合いへ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 違い
憶えあるのは二つの地図、日本地図と世界地図
指差して色々と尋ねた記憶
答えがもらえなかった問いは大学でとの聞いた覚え
室内の壁の質の違い
大きく異なるのは家の裏の様子
最初のは建物はなかったと思う
当たり前の習慣が違うことも
其れを利用し叱られたら叱りに行った
代理の行いで更に叱られたことも
その行為を視られる有無
道具が必至かどうか
固定された座標か否か
細かい考査は無
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 届けられた弐つの名
其れは親指の付け目まで這いずる
傷口を探し這い回る
其処から入り込む為に
隙がなくとも諦めない硬くへばり付き指に擬態
憑かれたもう気付けない生れ付きだと思わせるから
名前を当てて引き剥がそう簡単ではないけれど
それらは悪意も害もない
そのおぞましい姿で忌み嫌われる
彼等は群れを為して憑き始める
好む個所は足の裏
憑かれ其れを観た当人は絶望する
何の不自由もないのだけれど
名前を当てればパラパラ落ちる
名も知らない其れは
いつの間にか住み着いてる
此方の警戒領域の外側で
欺く擬態で万人に異なる姿で
名前の手掛かりは弐つの名
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いない空間
ある時は死んでいて、別のところでは存在さえない
其処に迷い込んで忘れ去った話
身代わりが居ない所は総じて暗く感じた
存在してないほうは人気も少なく
出遭いは恐怖を生み易い
視えていないだけで其処に居るのかも
認識できないから闇に視得てたのかも知れません
死んでいなくなった所では貴方の存在が禍に
最初は好奇心から情けに
優しさは粘着へ
囚われてついた爪の痕
居所を無くした後での一時の安らぎの場も
存在を追ってきた者達に摂り込まれ
結果関係ないところを巻き込んだと思ってた?
逃げ回ってたとき痕跡を残したのは嫌な事があったところ
無意識に利用してたよ・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 置き土産
四人の姫、その姿は呪われ類似
生贄を三人が押さえ込み
刃物を携えた独りが囁く
其処へは一の穴
垂らされた紐の両脇には輪と枝分かれした束
真上に引き上げたのみの結末
横に引き摺り出した先には何もなし
呪いに戦き穴を破壊し晒されたのは
七つの卵、露になった水路で複雑に繋がる
解かれる前の独りの姫は其れを傍らで眺めてる
貴方と供に
観えてるのは呪われる前の建物と四人
溜まった埃を指先で払う
人手が入ってないだけで何もない
それ以前お別の建物は倉庫
手抜きだらけの急造で放置
扉も換気用の穴もない錆びはじめたもの
開錠の仕掛けを定めての・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 借物の門
潜るときの最初
見慣れた光景か否かで解ること
暗く闇なら初見へ
変わらぬよう偽装されてたら二度目以降の
考えることも本能に任せることもしないで無邪気に潜ってた
事情があり別件で追い掛けてた時は
入り口を何度も捲り覗いていた
目的の足跡が浮かぶまで
其の時は目的がなければ躊躇うほどの黒さ
行き先の暗い世界が明るいと錯覚するほどの
已めた理由は不明
飽きたのか止められたのかも解らない
止めさせた事はあったが
其れは病みつき始めたため
強引に危険を魅せた破壊して
泣く子を宥め、帰ってきた子を諌める
必要なくなったのは其れが原因
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 心残りの因り
捜し出した児の観る瞳
呼掛けに応えない児の此方を見詰める瞳
似ているようで違う
其処は貴方の知らぬ秘密
誰が為の隠し事
結果は何も違ってはいない
記すべき所を違え
幾夜の記憶は泡と消え
特異な紙に消えた跡
覗いてた者の心に刻んだ痕
うけとめていないから
よこからとられてる
おとしてけってちらして
はかったようにかくさん
それはちょうしょたんしょ
かくしたまじない
残ってた一文
人と自然どちらが先か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 対比
無口と御喋り
仕草のみ反応して
声に応える事はなく
此方の何かを観てる
思考を読んでるわけではない
害意が無かったから気付かなかったのか
無言でいつも観ていた
其れは普段と変わりないのだから違和感あっても気にしていなかった
無意識の部分では判別し拘りを制限してたようだ
間違えてしまったかもしれない約束は混沌の原因のひとつ
見通してる瞳と覗く眼
回避してるだけと尋ねるのを待つだけ
迷い児との約束はおなじ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 忘れてゆく日々へ
仰向けでは時のずれがおきやすい
移動せずにブレを愉しむ
奇妙な現象をそのまま受け入れる
最初に気付くのはやはり其の児
素直な質問「どうやったの?」
何も考えず思わず無心で手本を
幾度も真似をするがなかなか出来ず
癇癪おこす前に一緒にためす
独りで出来る様になるまでさほどかからず
小さな其の身の現象に違和感を感じ止めさせる
何時もと違い素直にきく
此方も遣らないと約束し
約束を忘れた頃に無意識に遣ってしまい其れを観られる
幼い時とは違い種がある手品だと思って尋ねてくるが
無意識は惚けるのを択ぶ
好ましくないことは忘れ去るのが吉
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 言霊に酔う
刻の縛りを享けぬ為
酬いは脆弱な時を好み
無用心な時期に返る
怯えた瞳に映っても
祓う気力も浮かばず
救いの援護を待つ身
欲と五感の乱れは
自己の呪いの結果
頼まれ事は空きの或る心が
伝達無しで行った結果
優先事項はアレを避ける為だけ
利用できるものは何でも使った結果
望みの空白へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まじない 序
何時もの様にそれは好奇心から
目が合う前に逃げ去るものから
一瞥し己のほうが格が高いと悠々去る者まで
貴方と目が遭った後に逃げ出したから攻撃を誘った
遅れた尻尾を捉まれ苦難の始まり
最初にされた事は苦も無く達成
其れが気に入らないのか似たことをされるも
爪の痛みからパニックを起こし己で絞める結果に
錯覚から生み出された恐怖は戸惑いと更なる悲劇を呼ぶ
開放を願う半身と恐れ戦き引き篭もる残り
戸惑う心を無視し無辜の加勢は強引に引き摺りだそうと試み
自慢の尾は引き千切られる
穴から漏れる痛みと怒り
棒切れは崖を超え
尾は乾いた川へ
現場に血の跡だけが残る
忘れるための雑談と其れを追う視線
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まじない 起
生活圏にある様々な穴
最初は発端周辺の地
穴から漏れ出る視線のような殺気
単純な罠のように近付く者を捉えて喰い付く
無差別ではないのであの時の者達で無いのなら牙は触れない
被害はでなくとも噂は拡がってゆき
道路沿いの穴なら何処からでも窺うように
対象者を絞り込むように
殺気の主は其々の家の近くへ
其れでも貴方は捉まらない
単純に目が良く危険を回避してたから
誤って入り込んでも他人を盾にしていたから
初の被害者がでたと聞いても心に届かないから
凡ては先客の巨大な呪いが邪魔になってるだけ
本人は何もかも忘れ日々暮らすのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まじない 承
嫌な噂は心に残ることは無く
自分の業も忘れ
只、針に魅かれてた
鋭く歪み曲がりの無いものを収集
数をそろえた頃には
満たされない何か足りぬという思い
偶然見た釣り針で気付くカエシが必要と
慣れない作業
留めのを得る為に続く
満足いく物が仕上がる頃
殺気の穴は自宅前の排水路に辿り着く
怨みと針の思念を纏う者の出遭いまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まじない 転
変わらなかった
噂通に現われて
たまたま近くに居た人が間違われ標的にされても
忘れてたから気にならないし関心も持たない
元凶なのに同情して怒りが向いても
此方を確実に認識してから
貴方だけに念を向け始めてから
姿を現して挑発してきてから
先を見据える瞳は思惑を映す
戦いた貴方の無残な姿を
先の呪は其れを上回り
憎しみの瞳だけを通す
結果生まれたのは勘違いの同情
知り得た事は第三者の介入無いと為し得ない事
どのように得たか知らぬが時を得て
いかす為に其の場其の時へ誘導の為の挑発
惨劇を防いだのは桁違いの瞳の為せる技
死闘を悟り件の針をもって討払う
血の痕と不確実な結末
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まじない 結
何事も無く数日が過ぎ
偶然見たのがサバイバル番組
普段なら興味も湧かないのに其の光景は旨そうに視えた
定番?其れは夢に現われた
表情が見えないのに怒気の瞳
怨みの口元
此方の心は何一つそれらに反応せず
番組内で観たままのように
捕らえ捌き焼き喰らう
夢の中で味覚があれほど明瞭だったのはあの時が初
現とあわせても美味しいと感じたのも上位
処分に困った残りの皮
何も感じなかったからか
欲しがる者に容易に与えた
問題が在るとすれば貴方が独りで凡て平らげた訳ではない事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 疳の虫 序
何もないから一本の線を引く
其処から足元まで延びてくる曲線二本
左側は田園、右の山は段々畑
もうすぐ祖父の家が見えてくる
父親の子供の頃の事を聞きながら兄と父と共に
何かが此方に近付いてくる
其れを言う間も無く当たる?呑み込まれる?通り過ぎ去る?
両腕を顔の前に出し庇ったのは貴方だけ
たぶん二度目だから反射で
一度目の時は不意打ちで当たり離脱した
其の者を連れてきたのはあの人
言葉で意思疎通が出来始めた頃
父親は貴方に尋ねた
どうしてそんなに泣き叫ぶのかと
何が悲しいのか痛いのかと
聞かれて思い考える
痛くも悲しくもない
何故かわからないと言うしかなかった
そしてその人の元へ連れて行かれた
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を 疳の虫 目覚め
普通の何処にでもいるおばちゃん、其れが最初の印象
かけられた言葉が「大変だってね」
取り出した紐を手首に軽く結ぶ仕草から浮かんだのは切断されるイメージ
其れよりも気になったのが紐の素材
何で出来てるんだろうと・・・
それらの思考をすべて停止させる物を取り出した
原料や製作過程など知りたくもない謎の粉
触れたくもないものを目の前で手に呪文とともに降り掛けられてる
嫌がってたのは自分だけではなかった
うねうねと指先から這い出てくるミミズみたいなもの
何匹かはぽろぽろ足元に落ちのた打ち回ってる
地面で蠢いてるのに粉をかけてる傍ら
自分の指先を見詰めてた
何となく自然の仕草だった、指を摘んだだけだったのに
まだ残ってたのかそれは搾り出されるようにニュルッと出て来た
其れを嫌悪して自分で搾り出せると知ったら
すべての指を交互に握ってた
次々と溢れ出るのにパニックを起こし肩から指先へ絞り始める
其れを観てあわててもういないというおばさん
視える人には骨と皮だけになった両腕を観て戸惑う
貴方は身についてたように優しく両腕を其々撫でる
其れを其々見詰める瞳
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 疳の虫 疾走
気付けば予知をしていたのかも其の日はお気に入りのおもちゃを
輪になるように並べて其の中心に座り込んでいた怖いのが来ると言ってたらしい
来訪者は件のおばさん、一人の婦人を伴って
その人の顔を視て別件で覚えた粗塩をふりかけ追い払おうと玄関先で騒ぐと
おばさんは婦人を背を向けて座らせボクに背中を祓う様に促す優しくと付け加えて…
不穏な雰囲気から抜け出したかったので言われたように遣ると何故か愉しかった
知らない人に触れるのは好きではないのに
解り易く例えると掃除でどんどん綺麗になる感じに似てた
・・・ということで穢れたものに素手で触れた手を何気なく見て呟いた一言は
其れまでの状況にイライラしていた母親の常識に触れた
母親の怒りの一言よりおばさんが此方の手を見て取りだした粉袋を避けるため
拍手で綺麗に祓うと気付いたこと、止めをささなきゃ
思いつくまま「止め」と叫んで渾身の力で殴ろうとするのをハモって止められる
軽く叩くならいいと勝手に判断してチョンと拳で婦人の後頭部に触れた
怒鳴る母親と呪文を唱えだしたおばさんを無視して自室のおもちゃの結界へと逃げた
顔が飛び出たように見える婦人を観たくなかったから何かが這い出てきた様にも見えたけど
母親の足音が怖かった怒りの表情もおもちゃの結界は母親に効果はなかった玄関まで連行され
婦人の頭を見て母親の怒りが理解できた空気の抜けたボールのようにへこんでたから
普通に言われるまま優しく撫でたら元には戻った、婦人は深々と礼をし帰って行った
二人が去った後に母親に尋ねた最初の怖い人はと顔がぜんぜん違うと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 疳の虫 油断
結果から言うと慣れてはいけなかった
一度の経験で次を楽しむなどと
連れて来た嘘っぽい笑顔のおじさん
最初のおばさんが怒り狂う演技ならあれは騙す笑顔
初めての時と同じように背中を撫でる
浮んだのはタールの沼、其の中にいるナニカ
違和感に気付き見た手のひらには前回より濃い穢れ
拍手しても祓うどころか拡がる素振
おばさんの「だめか」の呟きが聞えた気がした
おばさんはそそくさと退散する前に
件の粉をかけていったが効果は一時固める位だった
黒い粘着質の穢れは此方の諦めとともに蠢きだし
油断すれば口から体内へ侵入を試みるまでになっていた
浅い知識と直感のみの抵抗
水道水で洗い続け物に僅かに移し祓う
太陽光が苦手と知ると日中掌を向けてた
土で削れると解ると擦ってた
染みだけが残り巡った神社の壱つで祓った
そこでもう関わらないと約束をした
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 疳の虫 約束
あれだけ嫌だったのに忘れる
掌が赤くなるまで地面に擦り付けてたのに忘れてる
二度とやらないと約束してたのに忘れてる
母親も父に言われてたのかおばさんが
三人目の人物を連れて来訪してきても
貴方には会わせようとしなかったが
部屋にいるよう言いつけを破り玄関に行った
貴方は三人目の人相や姿はわからない
姿を確認するまもなく倒れたから
思い出せたのは倒れてる自分に駆け寄る母親
其れを見て仕返しをしようと決意して向う意志
三人もの隣で呪文を唱えだしたおばさん…
思えば二人目三人目の失敗はしてなかったかも
一人目は追い出し、此処からは推測だけど
二人目は貴方に移り、三人目は滅した・・・たぶん
四人目以降も貴方の元へ連れてくる理由はないのだから
只、幼い貴方は怯えること以外すべてを忘れた
件のおばさんが来る前に「こわいのがくると」騒ぐのみ
それは貴方が唄うまでつづいた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄の前
印象だけ
綺麗で良く笑う人
ひとつひとつ説いてくる
問答は記憶にはほとんど残ってない
只ひとつの解以外はいろんな笑顔で返してくれた
憶えてるのは全部観えなくなると困ると言ったこと
自分が一番で逃げ足も自信あると言ったこと
追っ手の苦手なところに逃げ込むと言ったこと
其処の事だけ疑ったから耳元で囁いた事
其の一瞬でけ笑いが消えたこと
合意の上で印のくれた
見え過ぎない様にまじないを
まぶたに弐つ
そして叫ぶだけに
怖いのがくると走り回るだけに
信じてもらえて外出は増える
唄うときまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄 繰返して
怖いと騒いで隠れる日々
正確になったのか理解されたのか
当日か翌日には出かける日常へ
其れさえも当人は忘れて把握してない
余所行きの正装で郊外へ
泣いて騒いだことさえ忘れ不安だけ
父親の含んだ笑いに母親の大丈夫との抱擁
当事者の忘れん坊は蚊帳の外
安心の睡魔忘れ去る為の眠り
目覚めれば変わらぬ日常
出掛ける事が増えた以外は
負担も判らず其れを楽しんだ
無意識がそうさせたのか
唄うまで続いた小旅行は
唄と共に終る
後に幼い時の様に色んな所に行きたいと懇願
受け入れられたのは思い出させない為なのか
唄った後に叱られたあとの記憶はない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄 間に
騒ぐ騒ぐ来ると騒ぐ
此処まで来ると騒いで駆け出す
抱きかかえられて何処に行こうとしてたのか尋ねられ
綺麗な水の流れるところと
独りだけ連れられて其処へ向うと知ると
心細いのか不安な表情に
後から母親と兄も向うと聞くと現金に笑う
到着したところは山の中、干上がった小川
水がないと不安顔に
少し歩けば干上がってないところへでると
道中に気になりそうで平気だった視線
それと見えない壁を避けて遊ぶ
可笑しなことは魚がいそうにないのに釣りを始める
同行者の叔父さん
自分のところに来ようとしてた気配から開放されそんなことも気にならない
ただ其処に兄や母親達は来ずに家まで会えず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐夜
捉えること怠り
和を数えるのを忘れてる
其々好きに入り込み探索中
目の前だけの対処に
与えた罰に戸惑い
言い訳は手応えの無い動作へ
誤魔化し逃げる為の口実が買い物
貴方の足は隠されて
取り戻すも不具合だらけ
ハンドルの歪みとブレーキの甘さ
併走してきた悪党の思惑を読み込み
理不尽な衝動からの暴力へ
肉体への認識がずれたままに
変容してる儀式
積みあがった石
傍らの造形
魅かれ見惚れるも進行を優先させられる
其処においてきたものは?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄 紫蘇の薫り
其のときが一番の遠距離
騒いで出掛けるのが当り前に為りつつある頃
願った結果の潮干狩り
出発前には騒いでも道中は忘れて
到着後には来た理由を尋ねる有様
立ち寄った知り合いの御家
上がれなかった二階にあったのは
飽きる間もなく其処への一本の道路を気にする
これないと思ったのに来た気配
自分だけでもと思い草陰に隠れる
件の家辺りの停まったのは観てたけど
此方に来る気配も降りる気配もなく
時が止まった錯覚のみ
波の音も風も香りもない世界
あの二階の存在が浮んだとき
乗用車はバックで去り
母親の呼ぶ声と海の匂いが戻る
自分には合わない処
危機回避に利用しただけ
素直に帰ろうと言って呆れさせる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄 独りで
相手が上手の時もある
早ければ数日前遅くとの前日
其の時は直前、故に言う間もなく
言ったように此方の逃げ足のほうが早い
独りで逃げた、残った人から見たら神隠し
逃避先は身代わりが来ない所へ
即ち好ましい所ではない事
拘束されやすい世界
其の中で択んだのは此方に歪んだ好意を守った常
其処は最初は無償の愛情をうけたところ
歪になり溢れ暴走した人の家
初見と離脱時に其々警告の予想ともう一度だけ来る事を伝えて
見えていても居ない者と扱われた
それは此方の最後に望んだ通に
写真相手の独り言
夢の話してとしてこれまでのことを
其処で視えたその人の先
巻き込んでしまう事
帰り際に目を閉じ呟く
選択の未来を唄う
もう二度と関わらない方法を伝えて・・・
閉じる隙間から聞えてきたお菓子の名
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄 前章
節目の唄の前は何だった
物欲しそうな事が顔に出た後の呟き
それ以前の最初の詩
張られていた糸の上を歩く
踏み外すこと敵わず
唄い踊り思う侭の落下へ
矛盾した詩で好き放題へ
糸からの開放へ
凡ては回帰の為の計らい
直接は無理と悟った上での搦め手
意思が脆弱なうちにとの罠
成功した褒美はごちゃ混ぜの世界
踏み外す前から唄いだした通に
願ったのは時間
満足に逃げる事も叶わぬ幼い身から
学び力を蓄えられる時をと
忘れていて退ける為の唄から最後の詩までの・・・・・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄 慎み
割込んではいけない話に口を挿む
浮んだことを其の侭伝え
害意の感覚判らず
補足はその場で言い忘れ
叱られた序でに語るのみ
幾度かの経験の後
進んで尋ねる者も
悪縁の無縁の人の瞳と
其の背後の無言により
御喋りはなりを潜める
不満を聞いたからか
負担を感じたからか
平穏が無くなり掛けたからか
後に唄う光景が断片として
浮び其れから逸らす
唄う日まで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 唄
其の時は何時もと違ってた
騒いで怯えるわけでもなく
隠れ場所を思い巡らせることなく
逃げる方向を探るわけでもなく
静かに呟く唄う様に
その他人と伴う人の事を其々唄う
観ているかも知れぬ己の一生を
簡潔に淡々と供にするときの事まで
描写が具体的で惨酷な時に
それに気付いた親は止めた
その様な事を言っては駄目だと
でも止めなかった頬を打たれるまで
唄った貴方は其れを忘れ
聞かされたものは死の描写のみ心に残り
日をおかず其れを再び聞くことになる
唄は事の前か最中か後か…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 花火 夏
何故負けたくないのか
競おうとしてたのか
振り回していては叱られ
閉めの線香花火でもおとなしく出来なかった
最初はどちらが最後まで落とさないでだった
案の定相手に触れての妨害が始り
接触禁止になっても勝てなかった気がする
終盤にはどちらが先に終ったのかを明確に確認する為に
触れるほど近くに並べてるときに起こった
弐つの玉がくっついて壱つに
其れを見た親はちょうど良いから
其れで仲良くやりなさいと言ったが
嫌だと拒否して離すと兄のは大きく残ったが
此方のは小さなのが残ったのみ
何度もつけて離すが結果は変わらず
新しく点火したので幾度も挑戦しても結果はやはり変わらず
兄は何時までも楽しめるとニコニコ
玉が大きいほうが強いと勘違いして残りのを一纏めにして点火
轟々と大きな玉が出来上がったが兄のところまで移動しようとした瞬間
ボトッと・・・大爆笑の兄
家族だけだった筈なのに大勢に観られて恥かしいと感じた幼い貴方
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 花火 冬
それだけは忘れなかった
積雪で一面の白の世界
そこで夏に遊んだ花火をやりたいと
思って密に使用せずに残していた花火の一部
取り出したものの点火せず
保管方法が悪かったのか湿気ってた
ぶすぶすと燃えた思い出
そんなことを忘れてた次の冬
積った雪で遊んでたら
何かを後ろ手で隠した兄が呼ぶ
雪玉をぶつけられると勘違いし
先制攻撃の代償は見学
楽しそうに目の前で遊ぶ
自分のときとは違って彩り咲き乱れる華
半分ほど消費した頃に素直になればとの問いかけに
謝りわずかの手持ちを受け取る
遊び尽きて、強請る間もなく屋内へ
手足の冷えも気付かず楽しんでた
最後は窓越しの観戦
丈夫でないことが不満の一言を呟いて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 玩具A
其れはコタツのない時期
移動には其れだけを要してて頃
当然のごとく忘れてる日々
偶然に落とした場所が原因なのか
それとも別の何かか
落ちた後に放置して再び思い出し取りに戻ったら
・・・動いてた
もちろん動力など搭載されてはいない
あ!!うごいてるなぁと思ったら停まった
もちろん其の後は何をしても動くことはない
観ていると動けないのかと部屋の中央に放置し
物陰から覗き見てるのを兄に見付かり笑われ
後に別のおもちゃを細い糸で引っ張って騙された事があったが
其れは別の話
其の時は直に飽きて並んで昼ね
眠りが浅いのか時折目覚めると
移動してたので横に置き直してて
動く気配に反応して取ろうとしたら
何か良く認識できないものを掴んだ
気持ち悪くすぐさま離し其れを観ようと身を起こすと
玩具は滑るよう移動中、そして溶け込むように消えた
お気に入りの玩具が消えて騒いだけど昼寝中の事だったので
曖昧にされそれで忘れ去った
それ以降も続いてるお気に入りの物が喪失する事象
共通点は三つだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 駄菓子屋の幻
からかうのが楽しいのか
よくおちょくられた
まだ知らないことも多いから
あのときは・・・
呼ばれて観てた相手の指を
親指と人差指の腹を擦ってた
只それだけ、意味がわからず近付いて凝視
何か匂いでも出てるのかと鼻を近づけると遠ざけられ
開いた手に何かを隠してるのは気付く
もちろん見せてもらえないし教えてもくれない
後で知ったが擦ると煙が出てたようだが
此方には何も見えなかった、その時が最初
周囲のみんなには見えてるけど
自分には何が起こってるのか解らない事が多々あり
親切な人に頼んで説明されても観えないこと
逆に自分しか見れないことあるけど
丁重に説明すれば見えるようになるから・・・
貴方は其処に独りでは行けなかった
大勢で行く時に紛れ込めた時だけ
貴方の代金は受け取ってもらえなかった
気付いた友達を経由してのみ購入可能
不安のきた所は・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を カメラ
誰もいないと錯覚していた
いつも平気に駆け回ってた遊び場の壱つ
多少の雑草は茂ってるものの
時折感じる視線とあわせれば
廃屋ではなく人が住んでいるのは当然だった
最後のことを思うと見守られていたのかも
最初に迷い込んだのは飼い始めた子犬を追いかけて
小さな柿木の蜂を刺激して刺されたこと
その後は意味もなく駆け通るだけのことも
野良猫を追いかけて入り込んだことはあった
勝手に庭に入り込んでたのに
その事を偶然親に見られて叱られた
視線は感じるも怒られたり親に苦情はいかなかった
それでか時々元気に駆け抜けて行く事があった
それで数年後に何となく向うと引越しか荷物をまとめていた
此方に気付くと壱つのある物を頂いた
大切に使われていた感触が観れた初見の古いカメラを
そこから始ったカメラの夢を・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を カメラ弐
違和感は自分のではないから
干渉も出来ず眺める退屈
留めることを躊躇い流し観に
最後に残った音
其れは綴じた音
見た嫌悪
手入れを怠ったカビが気になり
念が残り住み着いたものを除けず
刃を入れ裁断、思いは半分に
剥き出しで表れたこと
隠れていた心の思い
見せ付けられた後
残ってない物の興味は仕組みのみ
繰り返される解体と再構築
消えていく思念と部品
残ったのはレンズ
此処まで見通せてたのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そのもの
口論にもなっていなかった
一方的に諭そうとされるだけ
此方は只何となく匿っただけ
観たくないことを避けただけ
夢だから良いではないかとの言い訳は
そなたのは真に変わるから断じて許せぬと
其れからは喰い損ねた者達が追ってきた
愉しい逃亡の道中に結末を賭けた
その日その時が来てこの事を忘れないでいても決して救わないと
現でこれまでを再現出来るならこの上ない、忘れないしこの後も続けると
でも半分負けた
最後にそのものの囁きを聞き届けたから
その日その時
感謝の鳴声と貴方を笑う鳴声
最後は嘆きの鳴声が木霊した
思い出したのは後日
現場に行けば無の領域
手を胸に当てて引き分けかなと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とどかない声
古い建物、改築してその名残が見惚れる
軋む音色で主の位置がわかり
倉庫代わりの空間を除けば埃臭さもない
何時からだったか気配を感じた
それは留まることなく建物内隅々まで
月日が過ぎ気配の主は或る所に留まること多し
それに伴って視線を感じるようになる
視線の主を捜そうと好奇心が湧き
倉庫代わりの空間が怪しいと目星を
でも其処は木箱が隙間なく天井まで積重なった所
試しにずれるか触れたがピクリともせず
床下から死臭と怒気
天井一面から見下ろされる視線
傍らからの突然の気配
未経験の出来事に対処できずに逃げ出した
後から分かった事は最初からのことがまとめて来ただけ
そう思ったのは姿を見てから白い眠りを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 白い眠り
教えてくれたのは幼馴染
此方も珍しいものが見付かった時など色々と誘ってたから
建て直しの為に取り壊されることも見付かったまま放置されてることも
眠ってるように見えた
気安く触れること出来ないことも
そのままではゴミと一緒ににされることも
移動させる為に触れやすい所を指先でつついてみた
此方の思いが通じたのか知らないが其れは只の白い物に変わった
触れても大丈夫なことを幼馴染に伝える為
少しそれで遊んだ、そしてまとめて運び出した
出来れば丁重に運びたがったが作業する人の休み時間が終ったので
子供に上等なものは用意できなかったが
それなりの物を敷いてその上に並べた
最初観た姿になるように
場所を悩んだ何処がいいかと
結局は近くの木の根元に決まった
其処しか浮ばなかったが
数年後其処からも移動
その木が撤去されるから
其の時は幼馴染一人で移動したと後から聞いた
気配は彼を見守ってる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 閉じられた扉
思い浮かべて
それだけを考えて
すれば其処は目の前に
しかし今はない
辿り着くのは周辺
隠されて気配すらない
だから唆し
行動した者の傍らで
其処までの目印を記す
迷わせる為に
誤りが溢れるように
たった壱つの作法を俟つ為
それは教えられて伝わってる
現の習慣
足りないものは土産
好きなだけ悩みなさい
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三度
魅入られたのか導かれたのかは解らない
幾度か留まったところ
人目がつかないが縁があればそこで会う
好まない事でも
最初は気に入ってた
止まった空間?
切り離された感覚?
其処では何も考えずにボーと呆けてた
時折に命が舞いこむ意外は
其の時は弐つ
狩られる者と喰う者
為すがままの摂理
観察する気も
拘る気もなかったのに
新芽を其処へ運んだ
好奇心と誤魔化して
敗者への潤いは勝者の苦味
それを含んだのか
偽眼は何処を睨んでいたのか
飲込めずに溢れる泡
止まる鎌と落ちる葉
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 再び
其処は近道の壱つ
あまり使われないルート
停まって静まってれば
動く者からは認識できない
眺めて観察に耽るには良いところ
それは何故だか近付いてきた
嫌いな時期
係わりたくない
反射で触れた手が当たり壊れる
壊れて壊れて壊れつづけて傍らに
巡り合せなのか珍しい組み合わせでその場に来た二人
此方を観て非難し始める
それに対し黙々と理由を実演
固まる三人
後は其処から出て行くだけ
それからは二度と立ち入れない
付近に行く気さえ起きない
まだとまったままだろうかあの時から
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 境界
南の隙間からが容易かった
開けた東西は時期と時刻が合わないと辿れない
北からは道があるが反れるのを躊躇う
いつの間にか塞がれた
所有者の息子の幼馴染曰く
度々通ってたのがわかってたらしい
理由は危険との事、でも・・・
結果は北側からの開拓
一度だけ見えた蟲の道
ひらひら舞う蝶になった感覚
実際そのような歩
偶然見ていた友によれば
段々と影が薄くなっていき消えたとの事
此方は最後まで見えていたけど横目で
複雑すぎて覚えられないけど
要所の通過点は習得
以降は其処から入り寛ぐ
教えてしまって広まり
踏み荒らされて消えるまで
やっぱり秘密は守らないと儚く消える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 柿
普段は通ることの無い道
その先の友達の家か周辺に用がない限り
道中にある家から道路へ伸びる柿木
最初に観たときの違和感
柿が実って自然に落ちた姿を見ての核心
不自然だと
其処を通るときは決して下を通らない
忘れていても無意識に避けてる
集団で通るときも列を離れて反対側へ
観えないのか目隠しの結果かはわからないが
気になる枝は目移りする
何かが移動してるかのように
日差しが強い日は影でも写ってないかと下を見たりもした
そんな柿木の下を通ることになった級友達と
そこで観えた先のこと
択んだのは一番被害が軽微の道
直撃ではなく飛び散ったものが裾を汚す
それでも文句は来る、自分だけ逃げたと
最悪のは消去して記憶にもない
言うことも思うこともせず
ただ笑ってごまかす
それが選んだ事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ
鼓動は聞えなかった
豪い?苦しい?と聞かれてもわからなかった
立ってられなくなったらしゃがんだ
それは物心ついたときから
一度あったかも
でもそれは疲れたというより・・・
終わりの見えない遊戯の練習に厭きて
えらくなったら先生に言って休みなさいとの言葉を思い出し
其の時は外れて見学
鼓動を聞いたり感じ取れたり
後に辛いや苦しいが明確にわかったのも
其処をでてから
其処は好まない原因はわからない
薬品の臭いもあるが別に何かあると思ってる
其処では妙に感覚が研ぎ澄まされてきたから
針がはいってゆく痛みや
中の溶液に嫌悪したときは流れ込む感覚から
腕から胸の辺りの血管の位置を把握
これは其処での話
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 初日
嫌いな場所好まない所でも好奇心のほうが勝る
それを心得てるのか勝手に歩き回らないように釘を刺される
それでも可能だったのが個室前の廊下の両端までの散策
釘を刺されなかったら上下階の別の階へも足を運んだ可能性も
あるがそれはない・・・
片側はエレベーターと階段、反対側は非常階段
吸い込まれる気配がある非常階段には近づけなかった
中央付近にあるトイレ辺りは何故か暗い
日差しが差し込んでるはずなのに暗い
利用してたはずなのに記憶がないのが怖い
そして其処にも非常階段はあった
洗濯物を屋上に干す為に抱えて行くのを見たから間違いはないと思う
別の階へ行けなかった理由は独りで階段付近には近付きたくなかったから
都合がとけて大部屋に移ったときに知ったこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 空室
ベットは八つ
部屋の設備はどうみても六人部屋のもの
問題は他にも其処は非常階段の側のお部屋
直に気付いたこと廊下をはさんで向かいに二人部屋があること
使われてない様に見えること
勝手に部屋が暗いので使わないのだろうと思ったこと
でもそれはその直前に浮んだことを消す為に思ったこと
(その部屋を使ったら死んじゃうかもしれないかもと)
その部屋の中をみなければ何もなかったかも
見たのは偶然
倉庫代わりのようだった
解体したベットが少しあっただけ
それを運び出すところを偶々みてただけ
部屋は予想に反して明るかった不自然に
違和感があった、間違いさがしがわからない感覚
おかしなところがある気がするけど特定できない
そうしてる内に扉は閉じられ好奇心が残った
好奇心は独りのときに強く湧き上がる
扉のノブを凝視してて気がつくと手を伸ばして開けようとしてる
触れる前に声をかけられたのは何度かあった
そして開けたのはそれを見ていた同室の別の児
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 玩具
嫌なことを打ち消すのはお見舞いの玩具
気に入ったのは猫のぬいぐるみ
抱きかかえているのを何度か写ってる
持って帰宅した記憶ないし
家で持って写ってない
どこへいったのか?
戸棚に隠した塩ビの人形も持ち帰った記憶なし
あったのはロボットのだけ
ロボットのは見せびらかしては駄目といわれ
欲しがってた児がさらに大きなので遊んでるのを見て理解した
元気になって帰宅前
都合により個室に
個室は三部屋、其の時は真ん中
知り合った人たちへの挨拶の中
自分の部屋のベットにロボットを放置
部屋を出る前に思い直して棚の上へ
用事が澄み部屋に帰ると違和感
間違えたのかと部屋を出て確認
出てきたのは右側の部屋
納得できないが勘違いしたと思い直し
真ん中の自分の部屋へ・・・が
知らない人が寝てる慌ててでると左の部屋だった
その後何度か験すも自分の部屋の入れず
ドアの前で泣きそうな顔で立ちすくんでたらしい
手にはもちろん持ってたロボットの玩具を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 抱きかかえた箱
中の物は要らないけど宝物
悪戯者が欲しがった物
大人しくしてたら貰えた物
他の人は何で欲しがるのかとの奇妙な目で見てた
針を取り除いた後のもの
真似事で遊んでた
二本目以降は別に欲しくはなかったが流れを拒否できず
淡々と溜まっていった
危険もあるし手間隙もかかるのに
大人しくなったのでそうなったのかも
お礼を言った記憶ない
ある日硝子製の大きなもので物で打たれてた
欲しそうな瞳で観てたのかこれは駄目だといわれた
沢山あったけど満たされない
代償物だから
ほんとに必要だったのは自分で満たしたもの
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 新旧
初めて其処に寝かされた時
天井が観れないほど暗い
それに狭い
実験施設とか思った
只単に古い施設が残ったまま
新しい建物が覆いかぶさるように建てられてただけ
何故取り壊されなかったかは知らない
其処へは記憶ある限り三度入った
そして入る毎に細部が良く見えた
暗いけど恐怖はない
こんなに暗くても出来るのかとか思ってた
本番?本命?は広くて明るく冷たい所
其処は二度入ったけど
二度目は最初より狭く感じた
入ってないはずなのにある記憶
狭いほうの部屋の隣の眠る床と
広い方のほうの横の見学室のようなところ
広いほうは其処へいく弐つのドアを両方とも外側から観たけど
内からはないはず
狭いほうの横の部屋は何処から入るのか不明
両室とも抜け出し話し込んだ覚えが・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 箱
初見から避けたい思いが湧いた
横の階段さえも
前は広いのに遊び場にすることもなく避け続けてた
独りではのれない
先に独りで乗り込むこともできず
独り取り残されぬ様に先に出る
何処にも触れずに真ん中で佇む
先に乗り込ませ安全を確認後すばやく乗る
ドアに挟まれないように
到着後は開いたらすぐさま飛び出す
ほぼ毎日それは変わらない日々
変わったのはある日の事
魅かれるように独りでその前まで
触れて確かめたい衝動を抑え数歩下がる
入れ替わりに近付いた利用する親子と偶々近くにいた児
開いて閉じるだけだった筈
泣き叫ぶ響く声に戸惑い操作する人と戸惑う二人
騒ぎに気付き集まる人たち
助けられて運ばれてゆくのを見詰めてるだけ
独り取り残される、動けることが確認できるまで
後日使うというまで階段の日々
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 其の壱日
何時もの変わらないのは自分だけ
周りの空気が緊張してた
何時もより多い針と掛け声
聞いていないのか聞き逃したのかは知らず
其処へ行く
広く明るい部屋TVで見たライト
少しずつ人が集まり理解できない会話がとぶ
眠りにつくまで
まだ続いていた
寝かされてる自分は見えないが先生は正面に見えた
背後からの呼び声
それに応えたか其処に向ったのかはわからない
先生に名を呼ばれておきるとき忘れたから
運ばれていく途中に短かったような永かった様な曖昧な気分
上下する件の箱に載せられたとき
上手く入らないとの声
相性悪かったなあと思いながら眠りにつく
複数で運ばれてるから安心してか
夢は見てないと思う
痛みは全然記憶にない
疲れは後からやってきた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 弐日
目覚めた部屋は個室でも六人部屋でもない
横長い部屋の隅
見たことない人が居た
芸能人に似てた
夢だと思いまた寝ることに
順調との声
其の声で目覚めて
のどが渇いたと
差し出された林檎を擂ったジュース
製作過程が浮び口にしないほうがいいと思うも
流で飲んだ…
熱がでたと思う
熱かった、暑いのは
最初は透明なテントのせいだと思ってた
冷たい飲み物が欲しかった
何も食べてない気がしてお腹が空かないのを不思議に思いながら
飲み物を要求する為に呼び続けた
動く気は起きない
痛みはない
のどの荒れと渇きが気になり
暑さに堪えてた
たぶんそこで取引を持ちかけられる夢を見ていたと思う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 参日
暑さから解放されても咳は残った
空いてはいないのに
食べたいし飲みたい
知識から来てた欲求か
動きたいけど動けなかった
刺しっぱなしの針の交換
針が刺さってる深さを知ってるし
内側からの痛みも心得てる
意識して動かなかった
知らぬまに幾つかの管が外され個室に
残った針を警戒して動くことはなかった
針がなくなった頃には動かないのが癖になり始めてた
食べ終わったプリンの容器を横の台に載せるだけだった
冷たい床に落ちて寝てたのは自分だった
体が思ったように動かない
聞いたことがあった「鉛のように」そのまま落ちた
這い上がろうとして何度も落ちた
二度目にはぶつけて出血
意地になって自分お力だけで這い上がり
期待していたこともなく叱られることもなく
淡々と手当てを
次の日から人目が有るときだけ歩く練習をした
謎の視線から逃げたかったから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 糸
なにもきにならない
はしりまわっておどされても
代わった先生に跡を見せられても
自分には其の光景は浮かばなかったのだから
とる前は見れなかった
正確には動けなかった
取ることを観たかったといったら
ぐっすり眠ってたといわれた
後日に跡をはじめて見たときは歪なものを感じた
それは直に忘れた
遊び疲れることがなくなったから
しゃがみ込む休憩がなくなったから
元気が有り余り悪い糸に絡まる
悪戯をはじめ
自覚しない噛み付き
叱られても止まなかった
刻を越えた祓いを享けるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 夜
忘れたのと記憶にないの違い
忘れたのは放り込んでるだけだと思ってた
整理していないだけ
忘れさせるためだったのは後にわかったこと
記憶にないことは抜け落ちてる
切欠があっても思い出すことはない
夜間に出歩いた記憶が三度あるらしい
もちろん屋内でのこと
三度といったのは二次記憶だから
切欠で思い出したこと言われたことが
「これで三度目と」
其の前後はわからない
誰かを追いかけてた気がする
途中で引き返したことも
どこかで何かを見て問われて
阻まれて言われた気がする
思いの断片
足の裏が汚れてたこと土で
叱られたけど覚えてなかった
建物の外にでた記憶などない
それは朝のことなので覚えてる
曖昧なままを望むから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 先へ
二人部屋
非常階段
エレベーター
其の前に佇んでいた時
先に駆け寄ってた
様子見の傍観?
其の時の思いが抜けているから
何を思っていたのか感じていたか判らない
観ていたのはどっち
見えない恐怖か
それとも無邪気な好奇心か
横を駆け抜けてドアノブに手をかけた時は止める間もなく
横を歩いて抜けてく時は前方に大人がいたので油断
暗い非常階段は先を駆けていた
観たくなかったのは喜び楽しむのを
見下ろす哀しげな四つの瞳
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を こころ 招待
舞台は件の広い部屋
永く寝かされ続け飽きたのか降りて向った
囲んでいた人達を掻き分け
手招きをする腕の元へ
忘れてるけど慣れてることなのか
暫しの観察の後
其の手首と持ち引っ張る
溢れ出てきたもの
満たされたいもの
まだ残る此方の光を掴み引き込もうと企む
壱つの憤怒の顔と話す
隙をついて他の顔とも
帰りの歌が聞える前に体へ向う
様々の思惑と驚きで空気が揺らぐ
無垢な笑顔が許すとの一言
何も考えず思わず誘う無意識に利用されてるとも知らず
此処までが9日 繋ぐ為
苛立ちは何処から湧くのか
前夜に兆候はあっても見逃し
寒さは行動を抑える
高くなるのを抑える掃いは
元凶を捕らえられず
背後に気配が残る
さて次の手段までの埋め合わせを考慮
不足の埋め合わせは何処からか
此処までが10日 戦禍の追憶
貴女は業と遺してゆく
拾う身のことを考えてないのか
愉しんでいるのか
凡てが計算のうちなのか
痕跡の選別と回収
放置から隠匿
時には蹴るだけ
追い着けないが離される事もない
知らぬ間に残り香が脇を透り
違えた始末を後ろで
余韻の苛立ちが記憶を掻き乱し
忘れていたことが零れ落ちる
あるがままに無理をしない
其の時々の訳を享けいれる事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 地図の違い
最初に観た二枚は兄の学習机の前
世界地図と日本地図
興味を引いたのは其の国の文字で書かれた国名
それと印刷忘れのような白地
ひとつひとつ指差して何て呼ぶのか訊いてて
真っ白なところを指差して両親は沈黙
其処は大学になってから学ぶと事と言われた
幼かったから気にもせず日本地図のほうをさして尋ねてた
自分御家は何処と・・・。
記憶違いか聞きなれない地名を聞いた覚え
記憶に残る地図にある細部の違い
ある島の一の大きなずれ
火山島が大きくあるか存在しないか
地図の書き方云々では出ない違い
どれが正しかったのか
其れとも凡て正しかったのか
あの女性に尋ねられて地区名に繋がること
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 無意識の領域
星座の名前をちゃんと覚えていれば
何かしらのヒントになったのかも
夜空の後景が幼い時と違うのは
視力が落ちたせいかそれとも見る位置のせいか
星の色だけでなく
吸い込まれるよう消える
あの時に観ていたのは・・・
何処かで語った夜空の事
星座のことから星の色の事へ
伝わらない苛立ちから観えてきた奇妙な現象
黒い空間
其処へ離れた星が吸い込まれる
余所目の時に・・
ちょっと言い方がおかしいけど
正確に言い当てる言葉が浮ばない
クロイモノは視野の隅でしか観れない
正視では違和感さえ捕らえられない
目を放した隙に此方の気になる星と食べちゃう
それがしっくりくる表現
星の次は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 筆箱
欲しかったのは素質なもの
得たのは売れ残り
遊ばれて傷む
其処は視てた通り
読み深く理解が早い子は店頭で
飽きっぽい子も店先で
それ以外は好みに合わず択ばない
それなのに手軽に遊ぶ彼ら
思惑通りに不要なのは壊れ外され
傷痕を隠し愛用する
観た好みのに出会うる時まで
壱つだけの柄
気に入るも哀しくもあり
必然と購入
大事にしたいお気に入りは必ずなくなる
目の前で壊される其れは・・・
回避の幾通り
止め方の数多
何処を探して視ても身代わり
直せる限り使い続ける
是が十四日の 秒読み
其処まで暇を潰してた
迷路を眺め入浸り
構想段階へまで入り込み
届けたかったのは其の時刻?
長針?短針?秒針?
叫んでいた約束の時間?
其処は屋外の様でも空は窺えない
昼の前後もわからず
時間切れを告げる声
項垂れる人と這い蹲る人
貴方が探してたのは見えなくなった秒針
半刻のずれは誰も気にせず
痛みが目覚める
是が十五日の 混入
何気なく流し聞いてて
ふっと思い出す
海外の映画かドラマ
其の法律が出来るまでのあらすじ
破片の数の理由など
ある程度定めたこと
其のことを思い出して手にしてる板チョコ
包装はそのまま
これは取り上げたもの
好きではないのに食べたいと我侭をいい
観たくないけど確認の為に独りの時に開封
・・・何かの羽
そのまま黙って破棄
其の頃までは先を観るのは数時間
選択先は面倒なことがないところ
何処まで見通せるかなど思いつかなければ良かった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初動
視てただけ
貸しても与えても観てるだけだった筈
咄嗟にでたのが庇い手
手の本来の主はあの招いた手
無意識からではなく
意識してくるものを掃うのに使用
慾から伸ばした手は何処からか不明
あの話を聞いてからか
それとも別の何かか
もしかしてあの封印されてた時か
欲しいと手が先行
曖昧に導かれて放浪
本来の得たいものを探すソレ
時折仮の主の慾に触れて暴走
未だ探してる模様
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を あの話
夢の中だけの話
一度だけ験せる話
本来なら成功の可否に関わらず忘れてしまう筈の話
案内人に出会い其処へ行く
貴方にとって得難い宝を見せられる
目前で封をされ開封の為の印を握らされる
それ以降は再び此処に来るまで握ったままで
夢の中でも現実でも
普通は目覚めとともに忘れてお仕舞い
憶えていても邪魔されて終る
殆ど子供の頃にみてるはずだから
何を隠し持ってるのかとこじ開けられ
涙が滲むもその理由も直に忘れる
さて何故この話を書けて話すのか
只の遣り返し。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 遮る掌
改変可能な走馬灯
手を下した先の拡がりの闇
呑みこまれ酔いそうに為った時に支えたのは
見知らぬ存在
これまでと違い何も欲しがらない
側に居て其処までと言うだけ
願われたのは三度
壱つめは素直に従い
弐つめは逆らい片目で覗き
参度目は此方から取引を
それは益も理もない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 階段の先
願う願う其の先は
思い足りなければ其の侭落ち
叶えば届く
でも欲しいものが解らず願い続けてたら
其処に居るのは・・
其処で座って待っていた
傍から見れば邪魔をしてるだけだけど
本人からは至福の時
其の白い毛並みに見惚れ素手が伸びる
前足に残った生え変わりの後に気付き
ブラシで整えることに
此方の挙動に合わせる仕草
狙われてる先は脇
無意味な攻防
安易な繰り返し
足止めと気付くまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 菓子
預かり物
添えられた言葉を失念
其の侭置いたのが始り
模造品と思われたが
食されて喰わされて
同等なものを探して欲しいとの言伝を思い出す
食べ尽くし迷い泣き出し騒ぎ出す
放心状態の眼前に差し出された
包装紙と紙切れ
見たことがあり食べたこともある茶菓子の包装紙
購入可能な本店と支店の地図
地図の住所を眺め其の場所を想うと思い出すこと
以前にも頼まれたこと
其処は現実地では異なる業種のこと
目覚めて思い出すと其処は今は空地の筈
地図の片隅に記してあった某日時を思いだし
忘れないよう心に刻む、その時まで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 何処からの力
動き回る楽しみを覚え
言葉の意思疎通は未だ
呼びかけに応じ
自己の内で遊ぶ
姿隠すこと偶に
隠れる所ないから戸惑う
その時はいつも私が探し連れ戻してた
出掛けて神隠しを疑い
騒動を起こさぬためか身代わりが出るように
区別はつくが間違うことも
それは衣装
同色はない筈なのに身に着けて
荒立てないよう無関心を装い
成り行きを任せる
問うことを止め
リセットを一度だけ強引に
最後は泣いて同調に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 早々
重なることない弐つの道
前は日常へ
横は異所へ
居座るところは交差する側の要
帰宅途中の児童が数名
其々の道を此方へ
見届けることなく引っ込んだ先の騒音
泣く声と糺す声
評判のよくない古い図体のピンクの主
赤い頭だけを忙しく動かす主
巨体を持て余し騒動が治まるのを只待つ主
真ん中から横の空き地へ
運ばれるのは貴方だけには視えない何か
視えないのなら観ないほうが良いとの教えとおり
扉を閉じ背を向ける
さて騒動は故意、目的は?
ただ奥へ無法の来襲者の下へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 思い残し
時折届くある時期の事象
考え付く限りを尽くし舞込む
緩い間違い探しをさせられ
本心を巧妙に隠す
根本は貴方に自覚が無いから
移動をさせたから
一人だけ巻き込んだから
空の館の武の宴
王道に勤しむ傍らで
宝物を掠め取る企み
鍵の数字を忘れ騒動を起こす
其れは地上三階地下一階のあと
残りは底へ一部が剥き出し
狭い扉から出た先は二対の骸
目覚める前に傍を離れる
画用紙に描かれた絵
外側いっぱいに回る道
初めは右下最後は中央
道の上には幾つか障害
最初辺りに折れた樹木
道中妖しい芝生や水溜り
真ん中の建物が曖昧
描いた少女に尋ねると
半分は鏡に映ったもの
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 敵意
忘れてしまった事を想い出す理由
向けられた意志が理不尽で視た先で死にふれるなら
躊躇いなく事を起こす
其の時は最初は七人
怒ってる理由も訊かず
告げた三日後にとヒントを与えて
周囲に人はいるがすべて陰
半歩下がり再び戻す
目前には五名
契約通りに其々去る
直に忘れる
一部始終を眺めてた子が居ても拘らず
時折思い出すのは消えるから
名前が明確なのを除いて
此方は守ってたのに
最後の一人の名が時折消えかける
理由は知らない拘らない
此方は永遠に守り続けるだけ
帰還時の約束を
・・・最後のヒントを先人の知恵を・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 日々
巨大な樹木の森
土は見れず葉に隠れた小川と苔
其処を進む人々
追う者が居るのか不釣合いな武器を所持
隠れ家に向うのか逃げ出したのかは不明
不安と怯える目と怒りの瞳
右端から左端まで眺めるのみの身
追っ手らしい者達が続く
其の質は日々劣化
規律から粗暴
見慣れる獣が通り始め
幾日か後には
初めて逆に動く人影
その後は元の静寂の森へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 夢か現か其の話の題名は蟲の名
切欠は問いかけ
最初は一枚絵
動き出し視点は変わる
自分の声なのに聞えない
語りかけてくる友の声も
其れに触れようとし躊躇う
小枝を拾い軽く突く
弐つの瞳が現われて
此方を魅了する
そこで遅れて聞えてくる
それを前にして喋ってた会話の断片が
目が現れたときでたそいつの名を
「・・じゃなぃ?」
「にげろー」
確かなことは昔話を聞いた
始めて聞く話だった
何故か話の真似をし探しに向う
いた似たものが、そして逃げ出した
誰も最後尾にならないように・・・
他所で絵を描いて思い出した話
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 映る可否
落ちたのは尽きたものか直前
普段は目に入らぬか認識できない
そう思う
生まれる前から其の中にいれば
認識できないのも当然だから
はみ出たのは外れたのか
幾度となく其の領域から出入りしてた
六感でも捉えられないそれは
あやふやな存在
書き留められない
描くこと叶わない
思いを共有できず
弐度択ぶことを許された幸運を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一歩
他人の記憶で組み立てた世界
明かりがなく
空も地もない
その身は風船のように浮遊
親を模した者につかまり下ろされる
手持ちの籠と棚の籠
空と満杯と少ない残り
隠された法則と無関心の店員
此処まできても囚われてる事に気付かず
彷徨い呼ばれる
隠してる所へ
隠してる者の側へ
それでも顔色の変化に気付くことはまだない
まだ踏み出した足は空の中
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四択
深くない視えるのは指折り数えるほど
人の心は…
たぶんほぼ動物に近い
その程度…
一度それより深く覗き込もうとして叱咤された
憶えているのはやろうとしたことと叱られた記憶
それ以外は不鮮明
自分で深く沈めたかも、記憶を
浅い部分は許された
必要だからと
顔色に出ない事を避けるため
繋がってるようで関わりのない別の欠片の記憶
それはその後がない欠片
よくあること
歩いて進めない所の事
同居すれば使用する無意識にも
影響与えた可能性が少しあるのか
少し不安
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 行脚
意志のみ
想いのみ
あやふやなまま
彷徨い歩く
瞳にのみ映るものを求め
此方の意志に誘われるもの集い
前を塞ぐが一言で後へ
集まりは雑念に
求めるものが乖離し
行列が重みに
縁ある代理者を呼び
先頭を代わり
行脚も替わり
諦めた振りを終える
一番の欠片未だ届かず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 蟲達
それは壱つ最初はひとつ
好むところは其々違う
五つの穴のどれかを選ぶ
ふやす増える方法は不明
隣のところへ溢れ出す
其処までくれば泣かす
泣かして騒いで誘導する
目的は大きな穴か遠い別のところか
食べられることが目的か
良いところを目差しての引越しか
追いだせる引き摺り出せるのは
やどかりと同じか
何時から居て
何処へ向いたいのか
それを含め空き家は未だ視たことなし
知らないだけか避けられてるのか
土をいじれば落ち着いたのは何故か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 自己嫌悪
その姿を嫌うことはなかった
似た家持を愛でてたからか
知らぬうちに気付いたときには
存在さえも否定するほど
みたくなくなってた
態々探していた
自己の勘を確かめる序か
居ない居ないと呟きながら捲る
そして居たではなく見つけたと呟きながら確認
直に戻す
記憶にある其の時は上に載って
鼻歌を唄いながらまわしてた
偶然通りかかった子が何してるのか尋ねてくるまで
何もないと其処を見せるまで
領域に入り込むものも
それに対しては残忍だった
見せしめの様に
その頃は全部嫌いだった
そこでなくしたものもある
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 境
あわない
ずれは痛みに変わる
戻し方も治しかたも
忘れてるか知らないか
放置すれば拡がりきり収まることも
それは我慢できない痛みを耐える
反動もある
逆側も必ず繰り返す
最初に験したのは加速
さっさと終らせる
それは日常が邪魔をする
幾度も出来ることではない
次は普通の痛みのように消す事
それについたのは長引くずれ
そこで痛みとともに修正してたことを思い知る
享けいれるしか残ってない
揺らげばいいと解るまで
それは移動しないとの保障なし
今は勘だけ
基準点は何処
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 連鎖
其処は独りになれる秘密の場所
其処には小さな先客がいた
此方は気にせず近くに座る
此方が見えないのか気にしない
似たことをしていたが終わりは此方が早い
行儀は悪いが残り物は其処に突き立て沈め
年相応な好奇心で眺め始める
二つの小さなものを
何も知らなかった頃は手出ししてた
解る頃には眺めてた
思うより尽きるのが永いと思い
小さな好奇心が芽生えた
二つの囚われてるほう
何気なく手に取ってた好物で
確かめる為に突いてた
頼まれた気がした
突くのを止めてその場所に副えた
動いているが一つ消え
睨まれてる瞳に怯え
駆け出した
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を その姿は
幾度かの実体験後の事
だから解った
此方のほうに来ると
説明する時間あると思ってたが
言う前に通り過ぎた
其の時は思ってた
…違った
一人収まるものから街を蔽うもの
それが微動から高速で移動してる
気付いたとそのように考えてた
それは尾のない蛇
呑み込まれたらそのまま
気付くことなく
心をもっていかれる
抵抗できたのも偶然?
内側から脱出も偶然?
星ごと呑み込むものがいたらと
思うと愉しいかも
一緒に宴を愉しめる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を むかうところ
深く深くしずめれば善し
其処なら癒せる
無すらない処なら
其処へ往くのへ何段階か
三体のどれを伴うのか
択び方で様々に
水面に浮ぶようなら
心のみ
鼻先浮き出るなら
治癒の手伝い
沈み始めたのなら
思うままへ
別けて験した貴方は何処へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まぶた
必要な時は三度閉じた
そうしないと必要な暗闇は得られないから
二度目と三度目の差異は不明
闇を求めて験したのが最初
必ず三度閉じた時のみ安息の闇
気付いてから験した
・・・片側のみ交互
消えるもの
視えてくるもの
普通と称する見え方
何時からか二度三度目だけ閉じたまま
その事忘れ驚き
また無意識に閉じる
まだ幾つか閉じてないものがあるの気付かずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を くび
現なら手首と足首が心当たりあり
夢なら胴体の各急所
どちらもさほど問題なし
しかし二つを意識させてきたら
錯覚を誘い
此方の内へ中へ
最初は添えて
感触を確かめ
慣らす様に
二度ほど
最初は直に
二度目は毛布を挿み
参度目は羽毛を
慎重に
感触のみで
誰も此方には届かず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を それは忘却
己の言霊のせいか
それはな統べなく
言葉を覚えた
大きさを張り合うとき
憶える知識と共に拡がった
整理できないから思い出せない
その前は単に共有できてないだけ
代わる代わる同じ事を尋ねてたと思う
それは絶対表に出てこない独りの手で代わるまで
最初は愛情を示す為
何も知らず張り合う毎に競う
自分の言霊で困難を生み続ける
終れば其処から召還も
関係ないものも無分別に
食らうように呑みこみ
凡ては内包する世界の為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 雪
その日は予定を変えて外へ駆け出した
まだ降り続く中
白い闇の中へ
違和感は感じなかった
周囲に合わせて雪玉を作り投げる
ぶつけようとする相手が思い浮かばなかった
同じように雪玉が飛んでくることもなかった
そんな事も気付かずに
周囲にとけこむためにひたすらあわせてた
足の指の感覚が消えるまで
指が動かなくなるまで
立っていられなくしゃがみ込む
周りを見渡すと自分は外れのほう
自分だけははしゃぐ絵の中に入ってない
動けないから観ているだけ
その後に気付いてもらい帰るよう諭されるまで
悪い癖その時々を大切にしない
見学組みの心配する声に反応も出来ない
ストーブの熱をまったく感じない
元に戻ったのは数時間後の食事の後
他人が人影になることをまだ気付いてない頃の話
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 氷
体質と言うか何時から寒さが苦手になった
古い家、ぼろい家の窓が厳しい寒さで凍ってた
張り付いた氷の結晶を楽しそうに指でなぞってた
その頃は風邪で熱が出ても寒いと感じなく暑いと思ってた
寒くないと聞かれても解らなかった
氷やアイスが冷たいと思っても寒いというのが解らなかった
寒くないのに初めて「寒い」と言うまでは
鈍感だったのか雪や氷で遊んでいても何も気にしない
手足が冷えてるのを大人が気付き屋内に連れて行かれるまで遊んでた
確か其の時は爪と唇は紫色、鏡を見せられ不思議と眺めてた
無垢のときが一番強かったかも
畏れも知らず穢れもない
あの頃に言った数々の言葉を今の状態で上書きしても上辺だけ
叶うなら言って欲しい一言・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 虫の道案内
明確な体験は二度、曖昧なのは幾度か
二度とも同じ山で、何もない山頂と途中の公園のある空き地
思い出したように誘われ登った二度目
途中の公園までは何事もない
公園は荒れていた、というより整備の途中?
芝生と植えた木は取り除かれ端のほうには色んな資材
それを横目に見ながら山頂を目差すも道は荒れてた
倒れた木と蔽う笹、気付くと迷ってた
迷いようがない小さな山の筈なのに
或る筈が無い所に出てた
別の時期に望んだ場所
其処から左右別の処へ往ける
その場で少し迷い獣道を引き返す
夢の通りならもう一度来れるからまた今度と…
しかし降りれない不思議と迷う下に向って降りればいい筈なのに
連なってない山だから周囲のどこかの集落に着く筈だが
先ほど見た二択の場所に引寄せようとする
呆然と立ち尽くしてると目の前に蜻蛉が飛び回ってる
ついて来なさいと尾を向けて目の前で停止してる
蜻蛉の後をついていき下山した
以前途中の公園で似たことがあったのを思い出しながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誘う蟲
その公園は指折り数えるほどの不可解なことはあった
気のせいと強引に思うことから騒いで逃げ出すことも
忘れるから気にしないのかそれとも・・・
その日は蜻蛉を追いかけていた
何故そのようになったのかは定かではない
道具を使用せず素手で傷つけないよう
捕らえるのを競ってたと思う
赤いのと青いの蜻蛉
名前を憶える気がないので今は知ってても出てこない
其処に図鑑でしか見たことがない一番大きなのが現われ
黒と黄色の
誰がそれを捕まえることが出来るのか競争になった
もちろん素手で
他の蜻蛉と段違いに警戒心が強いのか簡単に近付くと子も敵わない
だが遠くに飛び去ることもない
数メートル先にとまる場所を移すのみ
代わる代わる挑戦する友達は公園の端へと
その先には墓地がある
誘われてるのに気付き踏みとどまりそのことを告げる
気味悪がってとまる子と夢中になって追いかける子に別れる
そのまま墓地の奥に消えたこの名も知らず顔も思い出せない
踏みとどまった子達とその場から逃げ出したことのみ思い出し…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 散歩
踝ほどの山頂が緑で覆われてた
捨て場所に困り端に退けて置いて
そのまま忘れ去っていたコンクリの破片屑
風化して砂山のようになったもの
庭の片隅の小さな山
近寄り暫し観察
見慣れない草に覆われてる
一撮み優しく引き抜く
長く貧しい根に肥えた葉
麓に指差し其処の穴へ乱暴に放り込む
元の場所に戻す気もなく
その場に棄てることもなく
なんとなくやったこと
忘れた頃に再び見たときには
麓辺りも青々と茂っていた
山頂はそれども変わりないのに
引き抜かれた恐怖からか淋しさを埋める為か
二つの群棲が生まれてた
土には根付かずその山は年中青い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 椅子は壱つ、時を忘れ時期を失い壱つの心が失踪した
散歩に
草は生えぬ其処だけは・・・
いろいろ試し根付いても育たない
放置され其処だけ土が見える
近付く気もなく見たくもなかった
その時までは…
その日はたまたま掃除に夢中になってた時
気に入らない汚れを探し出しては掃ってた
そこで始めて件の場所を丁寧に視てた
草木が生えない場所が若干広がってる?
僅かに土に盛り上がりも見える
何か嫌なものが埋ってる?
破棄できるスコップを探し出し其処を掘る
初めて目にするものが其処にあった
最初に思ったのは何かの芋
次に思ったのは粘菌
脳内の蓄えた知識からそれは何かと考えを巡らしてた
其処から記憶はとんでる
憶えているのは切り刻んで土と掻き混ぜてたこと
掘り出してみれば正体がわかると思って作業を開始してたこと
思い出すことを拒否する程の事とは何だったのか
知りたくもあり忘れ去りたくもある
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誘い
舞い落ちる結晶
最初は周囲と同じくはしゃいでた
同じように騒いでた
ある一点を握った後は
ひたすらそれを育てるのみ
混じりけがないように丁重に払いながら
一心不乱におおきくおおきくなるように
形にも気を使い大きさも叶えながら
でも無駄になった
疲れ一休みしたとき
踏みつけられ終わった
笑いが消え誤魔化しの謝罪
それほど此方の目が怖かったのか
靴後と割られ残骸を見て執着も消え
何故夢中になってたかも不思議と思い
その場を去る
其の時は忘れてた
一夜限りの家を拵えて貰う御伽噺を
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を 片隅
混沌とした記憶の部屋の隅にそれは居た
姿形は知ってる猫
仕草と雰囲気も只のねこ
気に入ったのか其処の家具の下で丸くなる
とりあえず放置
此方は部屋の様子を探る
色んな年代の家具が無造作に並ぶ
共通項が見付からず悩み始めた頃
ねこが居る辺りからバチバチと異音と光
ねこ様の頬が点滅、口元には電源コード
とりあえず取り上げる
口内も診て見る
コードのほうも視ると孔弐つ
ねこの瞳を暫く視て
同居したことないこととその下の気配に…
気付く前に飼い主が居た
というより最初から居たと錯覚させてくる
ねこを抱きしめて何かを誘う
涙流して何かをごまかす
此方の記憶に触れたので世界を停止
そのまま闇へ
気が向いたとき続きを、いつか。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その人の蔭
頼まれた共にその塔の頂上にと
浮んだのは其処と別の地下施設
断る理由もないが嘘をついた
高いところは苦手だと
そのまま遠くに見える塔を二人で眺める
そのとき何か呟いていたことは後で知った
嘘を言った理由は別の時期の自己暗示が残ってたから
呟きの結果とは知らず
夢と自覚して鏡を見ると
碌でもないものを観る
自分のかけた暗示とごちゃ混ぜになり
迷惑この上ない
・・・でも
お蔭で最近まで探してたものの壱つが見付かる
似てるが違うもの
素人か玄人の違いあり
すこし歩み寄った
想う世界へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を たからばこ
見慣れなくもない部屋
意識できるのは正面だけ
飾られた人形とカレンダーから日時を得る
その癖が罠に嵌る
他にもすべきことあるのに忘れ
次の部屋へ迷い込む
そこで魅かれる
歪な並びに
引寄せられて瞳を覗き込む
其処で思考を深められ
時間を潰され
入り口で引き返す羽目に
・・・溢れさせ
・・・数多に選択させ
・・・忘却させる
奥深くと聞かされ
必ず入り口で躓かされる
作法に厳しい屋敷にて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 続けてる人
殴られた鳩尾に
衝撃は身体へ伝わってる
軽いが享けいれてるのが気に入らない
問題があるとすれば其の時の状態
・・・姿勢だけ
覚醒して快調なときも稀にある
其の時は前夜から色んなずれが生じてた時
手足に不快感が残るか中てられた所に残るかの違い
悪い姿勢のときは放置すれば数日残る
不愉快な状態が忘れることなく続く
それを外すときは偶に躊躇う
たぶん一度か二度嫌な思いをしたのだろう
忘れてるだけで…
これも見つけた箱庭の影響
最後の台詞を俟ってるのみ
それはひとつの鍵だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 侵入路
数箇所、よく使用したのが三つ
壱つは潰された
其処は知らぬ間に様々な所が使ってた
争いがおき潰えた
二箇所目は健在
其処は複雑に入り組んでる
目的と出入り口が被らない
出遭っても影なら気にならない
残りは忘れた時に
それに不自由だから
一方通行で気まぐれ
意志があるし
残りは忘れたんではなく忘れ去った
多分あるべき所にひとつは
潜るか越えるか
越えるなら一生に一度きり
潜るなら御自由に背後に気をつけて
何時も踏みとどまる者よりの伝言
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 謎の船
外観は古式、帆は観えないこぐものもない
立場を違えて幾度か乗船した
ある立場の時に船に似せてると知る
知り尽くすために験した
外から上から中から衣装を違えて
知りたいのは名を持たぬ理由
その時々認証される
如何様なこと在れど過ぎれば
存在は行使した事と共に消える
気に入らない奴
兵に化けて乗り込むなら
放たれ突き刺さる槍を拾え
二本拾い三本抱えて
選ぶのは咎められた時
必要なのは壱つ
壱つは何も役に立たない不要品
残りは災いを招き
外観ではどれも選べない
運に任せよ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 目印
湿ってた部屋の湿度より不愉快なほど
窓を開け外を確認
空気を入替ながら思うこと
さっさと去れ
観たものが悪かったのか
明確で思考の回るものの後は
何かしらが集まってくる
例外なく
強い日差しが欲しいが
雨が降りそうな空模様
半刻ほど雲を眺めながら観ていたものを思い出す
忘れてしまったことを
梁の上で何かを探ってた
見付からないと思いながら場所に誤りはない
時期か時刻を間違えた
そこで其処に書き残した
次の為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 上書きW
闇の中で何も見えない
その直前の記憶と周囲の手触りで
今いるところを推測
闇に目が慣れたのかイメージの投影か
周囲の状況が微かに浮ぶ
目的地を定め更に深い闇のほうを眺める
突然足元が照らされる
咄嗟に近くの壁に張り付くと辺りを窺う
・・・が…明りが灯ってるのは自分の眼球のみ
異常は自分の目のみ
そこで無意識に屋内へ逃げ込む
そして状態を確認
視覚の下側、境目にぼんやりとした明り
上下左右何処を見ても明りの場所は変わらず動かず
過去に似た症状なかったか思い出す作業
正確には異常状態のまま覚醒して身体の確認
やる前に飛ばされたいろいろと
何かの意思を感じて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其々の思惑
願いを待ち縋る他人
叶える小瓶を抱える人
邪魔をしてる異物を取り除き
暫しの観察
必要なのは一滴
注ぎ込み残ったのが一滴
誰にも必要とされない異物
震えるソレをその手の上に
処分方法は被害を受けた者が
必要なことのみ教え任せる
何を思うか顔色意外変わらず
此方が去るまで其処に佇む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 逆回転
何時もなら拡大してゆくC
違和感の後に現われる
不愉快さを表し
不安を呼び込み
その時々の時間を奪う
時には気付かせないよう眠る時まで
気まぐれで夢にまで現われたときも
最新のが何時もと違った
型は逆J
気がついたのは途中だったが
縮小しつつ消えてゆく
初見に戸惑い
直前を忘れ
伝えられた事を失念
でも何も問題なし
決められた事だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 想う事と・・
それは前後不覚な・・
または思い描く・・
忘れてるからおきたこと
無意識でしたこと
享け止めてくれたのは多種多様
心得あるものから拙いものまで
癖が移ってるのか思う日々
違うならいいこと
それなら此方の記憶違いか
過ちか
もう壱つの可能性も
それならそれで善き事苦き事も
さいごまで
最後まで
最期までの
愉しみかな
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 絵
枠の中で動く
忙しく泣き笑い唄い
色と背が変わるも
それは続く
満足するまで
入ったのか出て来たのかは定かではない
いま見ているのは出来上がる前の時
ふざけた様に試し走り抜けてる
撒かれたものを気にせず笑顔で
絵としてはそれは醜く
隠すために撒かれた水幕
波紋の花を咲かせてそれた続く
試して撮り終えた機器
何故か受け取れた
それは重く不可思議な物
移り変わる絵は最初から終わりまで
すべてが撮られてる
一人を取り除いて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 珍入者
その姿を見て引いた
印象は赤いとだけ
それ以外はぼかした
拘りたくないから
その側を通る時にそれは動いた
捉まれたそれは足首でもあり手首でもある
視覚からはそれは身動きしてない
何かしらで別けられたその身は動くこと敵わないから
意思だけで助けを求めてきた
何処で聞きつけてくるのか
そのときの気分次第で応じる
切り取られた色を重ねた
其の時は三色
残りは・・・
そこで邪魔が入る緩い
半分蔽う蔦
どちらも不愉快巻き込むな
暫し止めて思い出したら続きを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を うたた寝の誘い
深く思考する瞼の裏で
それらが映像として動き出す
時折どこかと繋がるまでは…
それは物語の続きであり結末であり
後に奇妙な錯覚をも生む
白い仮面がある
その形は複雑怪奇
瞬きするごとに
不要なものが外れてゆき
最後に誰かが被る面と判明した
漆黒の机がある
その端の上に置かれた物
蒼い箱、それはどこかで見たもの
でも探る前に邪魔が入る
その前にモニターを置き
操作に入る紫の人物
画面に興味が移る
知っているが解けない文字
忙しく操作し消す両腕
人物の頭部を拝む前に途切れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 白紙
白い砂の上を踏締めて歩む
自分の足跡を正確に刻む為に
其処にあるのは自分だけの足跡の筈
振り返って見てると浮ぶ不安感
視線を戻すとある筈のない足跡
何時戻ったのかと錯覚を起こすほどの
目を凝らすと解ること
幻が混じってる
幻覚と錯覚も
前方の足跡は目差していた方向へ続いてる
罠とも思わず其の侭歩む
幻にあわせ
幻覚に重ねて
時間のずれを感じながら
その先の乱れた足跡に惑わされないよう
踏み荒らされても気にしないよう
砂嵐で最初に戻っても
気にせず繰り返してる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 底から
聞えない音と
伝わる振動
状況しだいで距離は不問
足元からも体調悪ければ
驚くことすら出来ない
ある時は日中絶え間なく伝わってきて
此方の感覚が麻痺したことも
何も危険を感じないことが
慣れに繋がったのかも
無垢な時ほど鋭く
邪な心が鈍感を招く
ただ記憶にあることを除いて
その頃は知識だけ
感じたことも脅威もなく
平穏だったと思うある時までは
知りたいと体験したいと願ったのが先か
それともアレが先か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三択の前
それは不確定な記憶
迫られた三択
択んだのは斜め上の存在
踏み出す前の躊躇いは
ハイハイを始めた頃から
確かに色々なものが溢れてた
凡てを選びその結末まで見通せてた
何故か苦労は嫌だと拒絶した
歩を止めたときにだけ視えた事
時にはモノと称される存在
此方を観てると悟った時には
何も躊躇わずに択んでいた
繰り返し三度
四度目には三択全てを擁き向い
最後には片手で筆を残りはその手を握り
思い出せるのはその時に思った言葉だけ
綺麗な人だなとそれだけ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を よこぎり・・
最初其処は教室と錯覚させられた所
最初に気付いたのは前の席の人
扉から何かが浮き出てると
それは人の輪郭
何事もなくそれは後方へ進んで行き消える
・・・そして繰り返す
最初は白い線
次は面
そして凹凸が生まれ
無表情な人型のものがまた横を通り後ろへ
色はまだつかない
でも表情が見え始めたと思ったときには
・・・震えてた
初めて感じた恐怖か
忘れてたけど思い出そうとしてきた震えからか
奥歯だけが怯えてた
そして気付く周りに
繰り返されるごとに人が消えてる
前後と左右の数人と、目を離した隙に消えた起立した人も
思いだす前にその続きを見るのは避けようと時を止めた
白い人の眼はまだ視たくないから
これは続くだろうから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 偶然なら
探してる・・、これはよく視る
此方にある微かな瑕だからか
日付時刻に関わらず延々と探してた
それは何時も疲れて時間切れまで続く筈だった
違ってた存在が居た
それ故其処から動き出せた
普段なら気にもかけない
此方に興味も抱いてない存在に
此方から拘る事もないから
逆に意思があるなら消去してる
その時だけは何故か尋ねてしまった
探してるものの名を
それは普通なら絶対言ってはいけないこと
悪くて最初から、最悪なら二度と叶わなくなる
それはあっけない開錠
必要だった聞きたかった言葉
壱つ果たせた
反省するなら拙いお礼の順序
のこりは・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 隠れた所
その山は只の山
多々舞台になるだけ
峰を越えれば此方の半歩と同格
同穴も此方の潜りと似た作用
頂上から見下ろせば是も瞳のように観れる
道は獣道から舗装路まで
時には崩れて霧の迷路も
其の時は乗車で下山中
麓に近付くほど崩れていく
最後はほぼ崖状態
意思さえあれば何も問題なし
記した影響か
降り立った後には
多数の意識
記憶を漁り化けた者達
下らぬ余韻は紙切れの戯言
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 足元
辿り着いた板張りの部屋
清潔感もあり問題ないようには見える
だけど解らないこと
ある筈の物がない
其れらしい所には蓋があるのみ
持ち上げて覗いた先はさらに・・
それは使用方法がわからず
験せることを全てやった結果は
水を流すのみ
流されてく先を見届けるのみ
其処は歪なところ
浸食中の崖
その上に並んだもの
その上下の世界は同時には観られない
介入できる入口は未だ見付からず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 茶会の問い
椅子に腰掛けその背を眺めてる
聞えてくる唄と視えない筈の手の動き
詩は加えてるのもと手元の実況
依然見たままを験して
苦痛を味わったことを思い出す
出来上がったものを抱え振り返る
観えてるのは微笑むその姿と椅子に座る自分
それは味覚を初めて明瞭に感じた夢
食した記憶にないものも味わった
其処から深い思考の旅
別れた後かそれ以前のものか
手に入れたもののオマケか
忘れているだけかは定かでない
五感を験す切欠のこと
思い出せない表情に
一番美味しいとこたえたもの
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 招くには
初見の屋敷を徘徊
探し物はは解らず
物音のするほうへ向う
侵入を防ぐ為の急造の柵
その先の拙く強化された扉
其処へ体当たりを繰り返す三体の獣
一体は離れた所から伺い
残りの二体が交互に扉を打ち開けようと試みる
側で其れを観ている者に気付かず一心不乱に
其の者は覚えていたことを思いだし天井裏へ
其処は隙間、狭間と言ってもいい
誘い出し罠があるのみの所
脱出方法はある簡単な方法が・・・
獣達の名は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 忘れてたソレ
二通りある
壱つは其の儘内にいる時と
何処かしらへでている時
寝息が聞える
二つの何れかなら問題ない
其の時は同時に聞えてきた
覚醒するのにも迷い
そのまま流れて聞き耳をたてる
二対の意識を保ったままで
片側は喋りだし
残るほうは息を止める
それでも聞えてくる
何処で聞いてるのか探し始める
どの部分で
または別の感覚で確認も
見つけてすぐさま動き出す
音の元に手を伸ばす
掴み取り此方へ引き摺りだし
解いて選択を迫る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 稚戯
谷を越え跳んで行く岩
着地した所から
また跳びはねた後は
谷に囲まれた所を目差す
繰り返し繰り返す
戻れなかった後は休憩の後また挑戦
連続または交互
跳びはねる岩は様々
ある時崖付近に激突
谷底に落ちるか落ちないかの場所に留まり
騒々しくなる
続けられるか交代か
決まり事は其の時々に追加
飽きるまで
闇に染まるまで
鴉が鳴く前に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 控えて
歓び飛び掛ってくる二種類の大型犬
短毛のほうを避け長毛のほうに圧し掛かれる
撥ね退けた先に現われた子達
何処からひきだしてきたかと思うような容姿
此方の都合お構いなしに遊び始める
問い詰めれば質問で返し
無視すれば周辺で騒ぎ出す
競い始めて看えてきたこと
その行動と仕草
中身は何処から出したのか窺い知る
試した事は褒めて叱る
其処から観えてきた不安は
視点の固定化と
背後への移動
罠には罠を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 面影
青々とした血と死臭
その光景が過り
あわせて動く筆を
遮るもの
忙しい足音と震える振動
その主の姿を思い描き
扉を開ける振動も
呼び鈴も鳴らなかった事を自覚する
筆を置き玄関まで向う
途中に他人の臭いも
人の気配もなし
そして始る騒がした主との
鬼ごっこ
何かを追いかけながら思うこと
幼い頃に迷い込んだ先で追い掛けられた事
少しの恐怖と不思議な愉しさ
隠れても直に見付かり逃げるだけ
最後に落としたその当時の宝物
其れはこの次の所かなと…
影が薄くなりつつあるその児を観て
以前見た写真を思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 聞えた話
その人は閉じ込められたそうだ
周囲に影響がありすぎて
色々な騒動を起こした末に
見方をも敵に回して
自ら面白半分に取り込まれたとも言われてる
試行錯誤の上に偶然が重なり
ヒト一人の人生のループに
捕りこまれた
延々と続く一人の道
最初のほう幾度目かは何も問題はなかった
しかしあるときから異変が
変わり始める人生
本人だけから周囲最後には世界に影響を与え始めた
其々の世界を創り始める
それは点滅
消えたところから閃光
規則性なく
光が移る
それに隠れて集まるものは
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初動へ
褒美と罠だらけの空間
無視しただけ色褪せる
番人と罠を撫でて
宝箱を放置
否定された存在たちの防壁へ
慣れない事
久しく動いた事
結果は痛み
胸の痛みは呪いかとの錯覚
苦痛とともに語ったこと
手足は五分
五感は三分
その他は寝惚けてる
追い越せるか
繋げれるか
または・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 染まる時
何も変わらない筈と
そう普段は認識してた
自分の切換わりに気付くまでは
顔付きが違うといわれた
本人か確認もされた名のらされ
他人と間違われたことも
未熟だったのか
中身に合わせて環境に合わせていなかった
起きてる事を自覚するまで
だから無意識に切換わったときは
隙をつかれたのか
慾に染まりやすかった
遺したのを他人任せにして
運の無駄使いして
切り抜けてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 凪がれ
・・・嫌われてた?
ふっと思い出したこと
舞えば必ず砂が入り
自分のだけは必ず墜落
手を添えてもらわないと落ちてゆく
不満はなく不思議だった
何時からだろうか得意になってた
調子に乗ったからか
三機ほど失った
最初のときは疲れるまで追いかけ
二度目は追うまでもなく視野の外へ
参度目はただ観てた見極めようと
問題は何時そうなったか
ぼんやりと心当たりはあるけど
つかめないもどかしさ
きまぐれな・・・へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 絵葉書
一枚の絵が表示され
気になる空白を埋め始める
そこからは無意識も加わり
元が推測できないほどの上書きを
ビンを跳ね除けカードを拾う図
陸と海の怪物と描き消されなかった名
永い胴体を断った太刀
闇夜か朝焼けか夕暮れ
微風か無風
歩行か場面転換
言葉を交わすか人形か
さて次は何処へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 連写
そこは指令所
前に四人
横に一人
背後に三人
そこは街を見下ろす丘の上
右につかみかかる人
間に止めに入る声
左の三名は見守り
背後に囃す人
そこは懐かしい部屋
前にはこちらを見ようとする瞳
それは幼い児
近寄り触れようとする手
抱きかかえて阻止する二人
そこは見知らぬ屋根の上
背後に様子を伺う子猫
路上にこちらを威嚇する犬
向かいの家の二階の窓は・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 手段
不意打ちと無意識の時は左を
利き腕を容易に使わないのは
経験からでその時も…
ある時はその背後の嫌いね生物を確認するため
または攻撃前の呼び動作
その時はなんとなく開け放った
驚いたのは双方
相手は次の瞬間は停止状態へ
こちらは心と脳内が離反
視点はその背後を眺め
興味がないよう鼻歌も
心は何処かへ逃げて行き
残った好奇心は相手を弄ぶ
かたるまで
あきるまで
かえるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 邪魔
浮ぶのは壱つ
観えてたのは独り
最初は雲ひとつない青空
そして何気なく見上げた
違和感を感じ
それを探し始めた
なにもない
なにもみえないし
それが苛立ちへ
何気に思い出した
見方を変えると
そして験し始める
人の目など気にせず
並んで歩いてた友達の声も聞えず
そしてぽつんと浮ぶ雲を探し当てた
でもそれは存在しないらしい
どう説明しても
自分以外の人はそれを認識できなかった
その時に気付くが別の興味あることが現われ
好奇心は其方へ、もし其処へ向ってたら…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 道連れの路
其処は雨の流れるところ
測るように溜まるところ
時には滝のようにも
それらは凡て歪なもの
其処から頂上を目指す
樹木の柵の螺旋の道
貴方は紛れて登ってゆく
登るだけなら彼らと変わらず
影のような列のひとつ
途中で引き返せば罠が発動
彼等は喋りだし誘う
視線を外へ
それを撮られて影となる
抱きかかえていても
その内にはいない
呼びかけて戻るの待つか
動く前に頂上を目指す
または噂に聞いたヒトに縋るか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 看板
五色から独り
避けるもの
下がるもの
進み出るもの
伏せて畏まるもの
棒立ちのもの
夫々が宝石を隠し持つ
相応しいところに
巧妙なところに
あからさまなところに
意外なところに
隠す気もないところに
ある色は正直に語る
反対の色は嘘のみを
間に挟まれた色は一言だけ真実を
外れた色は換えてしまう
仲間外れの色が惑わす言葉を
探し物もヒントもないけど・・・
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を 輪
照らされてる夜道
其処までの時を眺め
捜し物を探る
足音から始まり
追いかける風の音まで
途絶えた時に不意に思い出す
昔の頃の
目の当たりにした赤子の才覚を
物心つくのも早く
不可解さは己のことを忘れてもうけいれ
害はないと無意識に判断し見守り
時折注意を
今思うと原因は土地か血か因果か
此方に向かうもの気づき思うの止める
歩みだした時と暦を計り
数多の視線を受けながら
成否を考える
まとまらない終わり方を求め
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 地割れ
初歩は気まぐれ
其処から意図を
愉しみながら向かう先は
魅かれてるのかその振りか
其処へは数度
年代毎か事後後か
道中苦しければ到着後の爽快感へ
何事もなければ重いお土産を抱える
そのどちらでもない気まぐれもあり
邪魔を受け適わぬことも
それの意図は見抜けずに
道草と詰まらぬ横道へ
此処まで記して思い起こされたこと
あの景色は近いうちにかそう遠くない日か
どちらかは不明
関わりあるのに未だ無関の我へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 連夜の付届け
気になってた事と
踏みとどまってた事と
片側の供に歩むものの事を
彼等は先へ進んでる
我はもう必要ないように
その振る舞いは愉しめる
どちらが先だったかと迷うほどに
其の者達の気ままな歩み
それは自由と無知
自己満足の奔放さと
師の居ない哀れさ
貴方は未だ観えず
断片の足跡と風の噂
荷物もなく両手は遊ぶ
幻惑を叩き
その時を捜す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 頂点の・・
総てが空白ではない
一部ではなくある制限
最近密に説明しようとしてる方法をとれば
其処は空席だろう
押し付けあってる様子はない
避けてる雰囲気もない
誰も居ないのが一番近いけど
無人でもない
目的のこと意外なら
すぐにでも埋まる席
付近の扉達の裏には数多の気配があるのだから
優先される児が遊んだ後限定なのか
誰も其処には近づかない
余韻も残っていないのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を からみつくもの
動作を妨げるならすぐ気づき
思考を殺ぐ時には・・・
他の視点があれば容易く視えたかも
緩やかな抵抗を企む無数腕を
その時々巧妙な位置へ覆い抱きつく
思えば他者へ憑くのを視た覚えも
あれは一本の大腕
後頭部への鷲掴み
好奇心あれど他者への関心はない幼き頃
行き交う中に僅かに視ただけのもの
視えてるの知った時
それらを凝視しないよう教わったのに
いつの間にか忘れて
手痛い思いをして無視を覚えた
叶うなら遣り直したいと儚く思う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とあるところ
並べられた書籍
ひとつまたは複数めまぐるしく捲られてゆく
主は印象の残った箇所以外を忘れて
凡てを閲覧するために歩んでいく
必要なところは傍に控えた従者が記し留める
其処までは以前の主の業
現在の主は立ち読みまたは床に寝て読みふける
自分の好奇心を満たすためだけに
受け継いだものは鏡に任せて
時々本から視線をかえる
その先は合わせ鏡
溢れ出るものと押し戻そうとする人達
愉しそうに微笑む主
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 門前
其処は迷わせるところ浅いところ
上から見たらたぶん回のように
知っているから彷徨うことなく
中心の回廊を回ってた探しながら
無事に走破した後は外側の外周へ
狩り残したものを静かに刈り取ってゆく
色を合わせて静寂にむかうように
二度の失敗をうけて
他の来訪者が居ることに気づく
訊かれたが沈黙のみ
何度目の遣り直しかと思いながら其処を離れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そなえ
忘れてしまった事を思い起こす為
目を閉じ思い耽る
関連ない景色が浮かび
迷う間も無く背を向けた人が現れる
声をかける事は?
進む事や下がる事は?
相手の動き待つのは?
邪魔をするのは現実の呼び声
己の名とともに風景は変わる
動きはあった
変わってゆく衣装
浮かびだした窓とその外の景色
タスケラレタノハ・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を えほん
その二匹は弄ばれている
それを知らない二匹の獣は
互に競い遊び戯れてる
澄んだ深い泉
其処へお互いを沈めようと舞う
同時に落ちれば
潜水時間と戦闘力を競う
僅かの差で何時も白い方が負けるのは変わらずに
違っていたのは浮かび上がれず沈んでいく白
戸惑い水面を見つめるだけの黒
突如現れたもの
白を救い上げ腹を撫でる
二匹の獣には名がつけられてた
当の獣は知る余地もないが
それで拾われた有名だからと
その先のページは破られて誰も知らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 滴
零れ落ちる不規則に
香りと色は様々で
速度と量も皆違う
凪がすのは思い
それは分け与えたから
または手本を見せたから
落ちた先はすぐに涸れる
受け取り手は数多だから
ただ惜しむべきは学のなさ
それは時間の所為かもと
今ある卵を如何すべきか
本命以外の行き先は
まだまだ迷いは終わらない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を してんへ
それらは座標
必要なことは
彼等が書き始めた時期
それとも終えた頃
または貴方が気付いた時
題名で誘い
作者名で表現が始まり
物語で心を突き
読後に違和感を
それは隠してあること
または記していないこと
最後に完全な一致があること
一つ一つには意味がなく
時には重ね
または摘み
一枚の絵へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を おまじない
彼に言った
「何故赦してくれないのかと」
それに思ってた赦さないのに抱き寄せる理由を
それに答えたのは拙い言葉
北東から南西の山々を指差し
其の位の大きさで大好きだからと
それ以降知識が増えるたびに大きさも拡大していった
大して赦さない事柄は虫の目の大きさだと
それも知識に伴い縮小していく
彼は自分に対しても他人に対しても赦すことはない
如何にそうなったのかは語ることもない
ただ何時まで誤魔化し続ける心算かと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 使い
夜景を見上げる左右の床
東側は星屑が屋根を貫き
西は前庭に落ちる
どちらも満席貴方の席はない
その時の前
捜し求め辿り着いた貴方
求めたのは片隅の飲料水
戻ってきた多くの釣銭
混ざらない様に仕舞うのが吉
足りないところ
使途が不明な箇所
手作りに挑み断念
探し始めて時をも辿り
それ以前を失念
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を トンネル‐029
始点が判明せずに
情勢に流されるまま
その時々共に流されるものを
掴み嗜む
言葉を使用せず
その光景を眺め
愉しんでた時
それは来訪者と共に終える
終える間際
約束を共に思い出す
一言に叫びで答えていた
此方の都合で
最低限は果たしたと思い
その日の前日へ
細工を囁き
間際に叶える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そらのうえ
其れの事は伝え難い
表現方法が見当たらない
言葉でも擬音でも絵でも
過去観た風景を思い出すよう
または今観てるのを思い浮かべるような
そんな絵が浮かぶのはわかりやすいほう
次が明確な理由なく
身体の拒絶反応に近いこと
擬音でなんとなくつたわるかも
さらに上がそれかも
警告の声または音が聞こえる訳でもなく
身体や精神や心に何も反応ないのに
結果だけは出てくる
その行為だけは拒絶と
周囲の反応で言葉なり
それを受け入れられそうになると現れる
擬音や絵を
そして知る、結果を先に教える事の困難を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひと閉
偶に続く毎夜の羽音
聞こえるはずのない位置からの飛行音
必ず頬かお凸をかすめる
それは視認できず捉えることは敵わなかった
その時までは・・・
その時を忘れてた来る時期だと
音も聞こえていなかった
存在も認識していなかった
無意味な反射行動に近かった
初めて仕留め掌に貼りつく
考える間も無く次がきた
その音と存在感は数倍
違うのは此方に近づくことなく
何かを探し回るように
寂しい羽音が聞こえてくる
左掌は保留のまま一先ず眠る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひと
何時からだろうか
訊かれるのは?
または相談?
此方のほうが幼いのに…
事故に巻き込まれそうなのを回避したから
独りだけ中毒を避けたから
それとも言霊のせい?
嫌なのは此方に非がある
または間違いがあるのが明白なのに
風が凪がれる
善悪関係なく
自覚してからは喋れなくなり
交流も閉ざした
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとひと
人を思う気なし
突然の断裂は無理
弱気と捉えて追い討つ者
心配し見守る人と手を差し出してくれる友
其処から観えてきたもの
凡てを捉えきらないままの拙い判断
選んだのが逃げ出すふり
独りのせかい
心を別けて
複数の世界に住まう
時に重なる混乱
記憶の書籍の喪失
強く叫んだ幾つかの言霊
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 搦め手
初手は感情のままに
不意に動き痛みも得る
怖れ抑えて相手のままに
巧く動けば誘いだされ
蹂躙するも
空き家を狙われ
加減を覚えるも
零か壱か
その頃独りに
無抵抗試すと
相手の歓声は恐慌へ
気付けば潜み捕らえる試みも
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いち、にの・・・
背景に色がついた
今までなかったのが
赤と黄色までだったのが
蒼いのを得た
歩き続ける白い鎧
青い屋根と柱
緑の看板
蒼だけを観てた
弧を画き流れる
縮んでゆく梁
縮小する張りぼて
足りない赤
後は振動と音
諦めてる持続
同時に消える
残るもの無
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 嫌う理由は
眺めている余裕はあった
以前なら自分を取り戻すまで記憶がないことも
今では少しなら思考をめぐらすことも可能
最初は事後
気がつき嫌悪
それから最中の記憶を明確に留め
心をある程度保てる
次はその時に自己を観察
保てる限り色々試す
変化を探すために
一時はそれが悪いほうへ
好奇心の引き出しを開け放つ
飽きるか保留するまで
今も観察
悪いほうの
止められた…隠された…逃がした
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 枠のうち
突き立ってる
眼前は知ってる様で見たことのない通り
足りない箇所に色が添えられ
何時しかそれは画用紙の中へ
知っている?
いや…
記憶にある
様々な物で
構成されてる
中央の空白に
描かれるのを待ってる
なにか
それを無視し
隅に草を書き加える
一筆で出るはずのない彩色
見惚れ其処に細部を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 叶わぬ…
いろは乾いた土
姿は佇む人に見えなくもない
此方を見てるわけでも
意識してるわけでもなく
ただ其処に居た
害がないなら無視してた
傍に居続けようとも気にしないが
その時はそれの前に先客が居た
此方の安眠を妨げた
ということで結果的に続けざまに
出現したそれは追い払われた
それに抗議の意思か羽虫が五月蝿い
此方も悪いのか?
土産しだいで水に流そう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 灰色の・・
足が重い
連れは先に上りきった
現在地は崖に囲まれた底
三連穴の真ん中
足元は砂と阻む岩
崖を崩す意図がみえる穴がある
誰が掘ったのか訊ねるが答えはない
歩みが重い原因が衣装と錯誤する
此処から思考がさらに混沌とし
残ってた正確な記憶で
三箇所ある作業場の一つにたどり着く
其処での最後の妨害
ある筈のない貸し借りで惑わす
でも数字だけは正直
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どっち
戸惑う童に作法を
次に方位を示す
最初に南へ
次に東
足りない襖に
湧き出す者達
出直しを躊躇わせ
留まる貴方を
追い込む者
其の者達は獣の姿を借り
返答できぬ
なのれないもの
しせんをあわせぬもの
狭い部屋で後進し続け
時切れをまつ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どちらの油断
彼等は自然に打解けた
ほぼ完璧に
此方は愛でるのみ
多少の粗相も許せるほどに
最初の毛色は不明
此方はその毛並みに触れたいのみ
気まぐれを愉しみ
添い寝の時も
腹に与える四点の重みと痛みも気にならず
足りない鳴声も忘れさせ
巧妙に交代を重ね
一番欲しいものを得て行った
白は潜み
黒は監視
複数の茶は目的を果す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を めまぐるし
其処は借り物の記憶の砂浜
誰も波に近づかない
貴方が波の感触を確かめてから
凡てが動き出す
その日の夜
浜辺に忘れ物を探しに行く
途中までの同行を求めてくる二人
彼女等は買い物の為にコンビニへ
自分の用事を後にしても無視しても
愉しみが増えるだけ
独りで探しに行くなら大回りを
朝夕に走る人が見られる山道へ
道中に引き返し飛んで帰るなら
念願の小人を捉えられる
閉めは最初の海岸へ
潮が引いてるなら散歩を
歪な岩は無視し溜まりを探せ
一つはお宝に変化した魔物
もう一つが探してた洞穴だけど
貴方は潜る準備が何一つなし
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 阻止を
其処にしか居られないのか
その位置に追い込まれてるのか
敵意も怯えもなくふらふらと徘徊
此方側の意思が固まるまで
噴きつけ降りかける
それに抗う意思は見えず
少しだけ此方の意識に
つれる動き
続いて予定通りに
その地へ散布
念入りに均一にが
迷いか手抜きか適当になる
誰の思惑かその後は
淡々と焚きつけ
黒くなるまで
その隙を狙い・・・を炎上まで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 渡されたもの
其れは一枚の証書
皺入りの袋から出された
半分歪んだもの
受け取りを直前まで待ってたらしい
来なかったら家まで届けたと
机を並べた四名が其れを見つめてる
往きたいのはこの先
無人の空きで興味を引き
四名の横目と
呼びかけてきたこの人に妨げられた
呼びかけに答えてない
視線も合わせてない
文字も読んでない
歩むのを止めてしまっただけ
名も呼ばれてなかったのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 集団
左右どちら側から押し込まれ
その度修正する条件反射になるまで
強弱が変わり始め
軽く触れるのが気にならなくなる頃
相手の思惑通り
指摘されて
戻ってることや迷走してる事に
気付かされる
でもそれらは立場と視点が変われば
些細なこと
その観測経過は構築を好むものが
緻密に計算し尽くしたこと
傍らで時々覗き込むものにも
嫌な気がなくいいと言わせること
その他大勢も異議がないこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 双頭
歪を感じない気候
呼び方の知らない地形風土
探してるのか逃げているのか
空の二つの目は飛び回る
悠然とした赤毛
彼は此方の視線に気付くと脚を止め
此方の主を待つ
軽い会釈で意気投合し供に歩む
離れてた意識は其れを知らず
白毛を惹こうと呼びかける
白毛は彼を気に入り体当たりするかのように飛び掛る
白毛の背の奇妙な荷を見ながら主の下へ
意識が合わさり先を悩みながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 事前へ
様々な品と行き交う人々を眺め
今の時が基点の前後何時頃かと思い悩む
其れは一つの頼みで解決
時は前、余裕は買い物するほど
潜む所はその時、その後の空白
待機場所での飲料で悩み始める
薄い品揃えに好みでないおやつ
それ以前に購入した物への忘却
主に選ばれなかった方と共に待つまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とどかない声
前方の二人は親しげに話しこむ
時折此方を振り返り楽しげに微笑む
何処のどれの思いか判らず
ただながされるのみ
訊ねてくるが
問い質してくるが
此方は気にならない
あちらも執拗でない
思考できぬまま
気付けば先頭
二人は立ち止まり
此方の背後を見詰めてる
振り返りそうになった時
視線の端で止めに駆け出すのと
叫んでる姿
染まった色は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 青々弐
気にされず悠々と
間違いの名で呼ばれ
其処から日陰へ
剥ぎ取られた先は
広く薄く目立たぬように
上手く隠れた先は森のように
目立たぬ所に潜むも
流れを阻害してると
認識され再び拡散
意地か性か
最初のところで細々と
しかし恵みの雨で
誘き出され刈りとられ
攻防は何時まで続くか・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 靴跡
砂丘を歩き回る
思い思いに
時折振り返り
確かめ嘆く
ある筈のものが盗られてるから
本来なら刻まれた標
奪われようとして
阻むための行いの数々
結果としての喪失
駆け出したこと
転びまわったこと
掘りはじめたこと
その他の奇行
伝わって来るのは観客の評価
其れも人伝の
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を たりないこと
明暗は然程気にしない
機を止めたのが多数の染み
触れて確かめるでもなく
処置方法を心の隅において
流れを断ち切る
向かう先を阻む声
時計の針を見て其れを断る
頼まれごとの断片を残し
素材名と時間を留め
冒頭を思い起こす
抗うものを祓ってたこと
その後の清めで陥ったこと
安易に…強引に…やりたいのを抑えて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 子供の喧嘩
概念ゆえに其処へ持っていった
其処からは騙し合い
結果へ導くために
飽きないうちに愉しむこと
忘れ始める前に言い負かすこと
決着をつけないこと
魔法の挨拶で続くように終わらせ
隙を逃さず逃走へ
日が来れば忘れたように始まる
最後に…だからしょうがないと言わせて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 何時もの徹り
確かめる様に
切り返す様に
出入りを繰り返す
其れは習慣なのか
無意識の仕業か
それとも・・・
転寝しながら駆けてる姿を思い浮かべ
視点を替えて遊び始める
時には同時に其れが意味する理を忘れて
違う時
異為る処で
知るところなく遊び
柵に覆われ始める
誰の思惑も叶うことなく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 予定と迷走
決めていたことは久しい摂取
騒がせぬよう加減と
撒き散らさぬよう循環を
ところが歩む前に横槍が
たった一度だけの成功を思い出し
歪みと掴みの錯誤を始める
行き着いた先が小さな背
そこで始めた鬼ごっこ
招いてない客が紛れ始め
不快に思い閉じた先に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 賭け
其れは事後
むかつきと苛立ち
聞こえてくる高笑い
誰が言い出して始めたか
其の声を聞きたいと
ふざける者達を両断
そこで終わらず延々と影で続く
対して黙々と殺伐に対処
忘れてても暗黙に処置
其処から沈静化し完全に失念
一瞬の隙をついた仮面の姿
かけ過ぎた暗示の隙
誰もない景品も観客も証人も
…さて丁重な御返しを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 残して継ぐ
さがしてる探してる
探し物と其の部屋を
見付からない訳は忘れてる
部屋を巡る順序を失ってる
番人達は見学のみ
区切りは四つ
行き交うための扉は無数
壊れない容易いもののみ使用して
U字に往復繰り返す
惑わされ拾いながら
ボタンがとれて
歩みが滞り
破れた衣装を見つけ
記憶が甦り
視線と会話を避け
其の時を淡々と待ち続けるのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 幕
時を押し付け合い
稀に引っ張り合い
化かしあい騙しあい
時間に追われるも
其の日付には心当たりなく
六分前なれど
相手の事を考査中
放置した後の甘えん坊
追うか待ち伏せか
此方の気を紛らわす
貸し借りの覚えなく
代用品で慰め
足りないのか甘える為のかくれんぼ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 物言わぬ様
とある城と呼ばれる所
其れ以前はよくて館
継ぎ接ぎの建築途中
頼まれた者の質の悪さ
周囲に異臭が漂う
家屋の内なら幾分まし
東の端
迷路の基礎と崖下の家々
倒れてるものから問われ
扇子で隠す心
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 人其々の空への塔
其処に居られるのは会員のみ
金メッキの似非者が
素顔を晒し逃走を試みる
選んだ場所は貴方の載る上階への個室
何処も選べず黒服と共に退室
壱がなく弐と参は小さく
自己主張の多い四を選択
無事に出てきた階は地上二階
魅力的な店内に惑わされずに下階へ
魅かれる前に屋外へ
見慣れぬ風景、現在の所在地不明
記憶を漁り路を定める
歩きながらふと振り返る
高層建築物の影が浮かぶ
幾度となく目指していた処
持ち帰れたのは方角のヒント
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 実況
仲間と探す塔の下で
探し物はとある文字列のトラック
見つけたところは倉庫に見えない建物
一つの看板を指し
其の店舗を利用するも
店主は曲者
其の時其の始点で塔の中
見つかった間者は連行中
始末付けに来たのは鉄の鳥
尾から飛び込んで
二つの竪穴を塞ぐ
時間かかれば煙と火も
躊躇わず燻る方へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を きまぐれ
飽きていたのか別の何かか
其の時は偽りの連れの誘導通りに
ついた所はこういう時もあるかと
血に近い鮮やかな赤に溢れる
趣味が合わないのでさっさと撤収
そのような時に必ず現れる其れ
積み上がった中に目を惹く
手に取ろうとすれば位置が変わるので観てるだけ
思いつく知る限りの術を行使しても
手にすること適わないのは身をもって知ってたが
其の罠と戯れ始める・・・
溢れ続く小さなもの
落とさないよう両手で受け止め続け
手伝いをと傍らにきた人に安堵する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 超本命が大穴
暇つぶしに覗いて見たけど あり得ない女が・・
見返りをもらって損はしなかったww
dak▽t/c11/050mari.jpg
▽をkun.neに置き換え これでよかった?
最初は何時もの通り観察
おにごっこ?
かわった遊び…
深い正立方体のプール
鬼は潜れない?
鬼に捕まらないように底の宝を拾い集めてる?
潜れる時間は二人一組で相方が水面で息を止めてる間のみ
其の他の細かいことはわからない
他所からならわかったこと
宝は一つだけ
本物を見分けられる者がいた場合の対策か似せたのが近くに一つ
毒針付の宝箱なのに偽物にも本物にも毒針はあるのに
また捕らえられた…先程から宝箱以外のカード状の物を拾おうと何人もの
その悪意が気に入らず乱入
底にある二つの宝箱以外のカードを全て拾う
水面に出ると鬼が怒気の笑顔で迫ってくる
つかず離れずの距離を保ちながらカードを確認
気に入らない呪の言葉か刻まれてる
確認し別のに上書きしながら底へ投げ捨てる
引っ掛けて拾っておいた偽の宝箱を引きずりながらプールから上がる
鬼の罵声が心地よい
振り返る前に依頼であった事を思い出し其のまま去った
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 容易く
枯れた其の身が青々実り
摂取を試みて抱き込む
思惑は外れ屍となり
其の実は切り離されるのみ
四方で争い
順序良く叩く
西の頭
東の脇腹
北の背中
南の鳩尾
意志の残る者へ一言を
呻く者の頭上へ冷水を
屍の振りに火葬を
嵐の前の快晴に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その言霊
其処で待ち構えてたのは
拾人前後の童女
判断基準は衣
目は合わさないが出入り口を半包囲
出来た事は数あれど時間切れ
名を問うことすら忘れてた
だから何時もの手で・・・
逃げていた訳でも
彷徨っていた訳でもなく
忘れていただけ
忘れるのは…であり……でもある
今宵も此処で、お休みなさいよい夢を 連夜の…
突然の気配に戸惑い
それらの足並みに怯え
その内の壱つの視線に
畏縮する素振を試み
全ては避けてきた結果が招いた事
すれば続きが始まり
逃げた振りして隠される
素顔を晒し迷い込むのを
待ち続けるために
転寝中の演目を愉しみながら
我慢比べを
今宵も此処で、お休みなさいよい夢を 刻む
淡く光るただ壱つの色
迫る時間を浅く考え
忘れたものを取りに戻る
ひとつひとつ秒を数えながら
過ちに気づき戻るも
色は消えてて
一心不乱に探すも
気配だけが残るのみ
過ぎた時間を数えながら
その場にいた人々を思い起こし
僅かな手がかりを辿る
時は午後八時
迷い始めたのが数十秒前
後悔から決意に変わったのは
十数秒後…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 捜してる時の誤り
溢れ出ることはなく
止むことなく跳ねとび
降り懸ろうと試みる
その先には座り込む者がいる
その者が別の扉を選んでいたら
そこは明らかに満ち足りない
意志を貸したら必要以上に充たされ
それは足元にも及ぶ
どちらの扉も選ばなかった時の姿は幼かった
聞いてきたのはどちらが好きか
足りなかった語録ゆえ勘違いが勝り
二択の条件を誤る
そこは二つの時期が重なる
その時点での転換期
宝箱は開けるどころか存在せず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 粉雪
靄かな霧かも
ゆっくりと舞い落ちる
吐く息で出来た孔を
渦を巻いて静かに隠す
見た光景に思考が暫し止まる
開けた窓は低層だったのに
いまは見下ろして見上げてる
空気を入れ替えたかっただけなのに
微妙な流れを絶ち返る為だった筈
自作の道具は立て置かれ
既製品が使用され
見たことない斬新な物が横に添えられてた
部屋にはそれら以外何もなかった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 失効
頼まれての事か
代償の対価の事柄か
其の時だけは淡々と
心を護るかのように
澱みを撤去
何かを設置
案内されるままに
言葉を交わさぬから
‥は希釈に
気を張れば周囲は…
彼等は護りか蔽いか
記憶に残る理由はただひとつ
契約が守られてないからかな・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 机上
糸の罠はその者の為
別の選択のために使用されず
場は破壊され四肢を刺される
逃走中の休息の地
潮が満ちる前に辿り着く
安息は呼び掛けられるまで
喜劇の始まり
狭い舞台へ拾い上げ
積み重ねて天井を目指す
尽きては底からなのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 両極端
一つは穴倉にみせたもの
監視し易く逃げ易く
様々な思惑が交差した地点
もう壱つは果て
彼等に影響を及ぼさない最果て
自由気侭に遊ばせる
側は誰の為の罠
対して使い潰しの端
その他へ往かない理由は?
頼まれて気まぐれに応じ
忘れて破る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 言付
相変わらずの迷子中
優先順位よりその時々の心向き
自ら踏み貫きに飛び込むか
手首捉まれ引き込まれるか
時を無視できるのを忘れ
日々自分勝手に流離う
そろそろ決め事を思い出して
日の出入り前の呼び声を聞届け
月光の陰に忍び込み
種火を救い
泥水を分離し
三つの森の壱つへ
夜空の星のひとつを落とし
静かに埋葬
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 獲物
飛ばずに凪がされる
気まぐれな風に押し流される
ふっと思い出すまで
頼まれてた事や願いを
見極め其処へ舞い降りる
威厳ある依頼主とその従者たち
紛れて様子見の祈った子
様子を伺う悪意を隠した牙
淡々と踊り舞う
踊り狂い奪う牙と爪を
それらは時と比例し増してゆく
旭日が統べて照らすまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を のこる時
何処で聞いたそれの存在
ふっと内緒話が聞こえてきた
その大きさと模様を
存在を知ることの出来た幸運を
出逢える稀な機会を
手に入れた後の難題を
仕組んでいたから情報の入手は逆順
正当な方法ではない
色々と惑わす為に仕方がないこと
そして機会を得た
隠されている訳でも
其処に鎮座し続けたわけでもなく
その時がただ一度きりのこと
静かに眺め反復する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 整地
その敷地は貴方の業にあわせ
競い合う人数は関わりにあった中で
未練がある人
作業中に時折観れる
未来の可能性
出来たこと無理なこと
崩して積み上げて
浮かんできたひとつのこと
其処から入る邪魔
隙を突いて崩し始め
罠を引き当て道連れを狙う
裏の目的を共に知るまでそれは続く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 先の・・
小高い丘からくだり
小川に沿って歩む
ある位置まで
必ず停止してしまう所まで
その先は思うことすら適わず
あるときは密林
または道に沿って人の営み
瓦礫の荒野の時すら
歩きやすいところは同じ
地に沿ってしか進めず
それならと暗示によって
歩行に適さないものにまたがり
飛び跳ねて辿った
それ以外のことをしてしまい
まとも留まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 湖畔
その者は故意なのか無知なのか
一言で其の場を終わらせる
意図してるなら確信
知らぬなら鏡になる泉でも眺めよと
気配も悟られず
景色の一部になり
隠された最後まで
観客としていたいのなら
心静め・・・を
何処かで誰かに唆され
どちらかの邪魔をしたいのなら
巻き添えを喰らわぬ様に
一言呟いて立ち去れよ
偶然にて立会い
競演できたのなら
願いがあれば最後まで
何もなければ静かに隅へ
気まぐれに惑わされるよう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 呼名ですらない時
走行や歩みを停めて
其の場で佇む人達
怯えか戸惑いか
または不安なのか
ある方向を眺めるもの
周りを伺うもの
貴方を凝視するもの
左手は口元へ
右手は半端な位置へ
それが問われて
振り返った時のポーズ
向けられてたのは古いカメラ
電子音も機械音も響かず
撮影を終えたと感じた
微笑む相手に
撮りなおしを要求
呼ばれた時の名は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を それらしく
それは負荷の理由
浅く繁盛に
疲れないのは愉しいから
留められぬほど高速に
記憶は曖昧に
夢でもなく現でもない
秒針のループが続き
把握した後に動き出す
数えることもやめて
規則正しく刻み
知っていた刻に
成るように・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 記憶媒体
それは完全に忘れ去ってた物語の続き
その人々は暇をもてあましそれぞれ過ごす
貴方からそれを借りたその人は
語り交流しその時を収めてる
時におされ浜辺へ
来訪を待つもの
最後まで楽しもうとするもの
其の時まで海を眺めてた
その姿は人それぞれ違うように観え
貴方は機器を返してもらい
案内人の一人を撮ろうと試みる
笑顔が一瞬で後は人々の足元を迷走
夢中で追いかけ列を乱す原因に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いちぬけ
探し物を求め道を選ぶ
選択先は直前の単語
その時までは一人で黙々と
そのものが言ったひとこと
突然に左後ろから
何も疑問に思わずそれに従う
それは右後ろから
ひとこと告げると
檻の迷路に誘い込む
複数の出口の中で行き先迷うと再び言った
右真横から一番遠い出口の方を行くように
長いこと迷い其の場に蹲る
時間の浪費に襲われ
強引に抜け出す
喰らわれてるそれをおいて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 領域
差し出された椅子
突いて感触を確かめて
隅に移動し腰掛ける
観察対象とも知らずに
コツコツと左右からきたものを受流す
それぞれ対するほうへ
かち合った時は何処かへ
飽きて失踪するまで
隠れ家へ行く途中に道草
まだまだ罠の中と知りながら
遊びながら仕込み始める悟られずに
視点の高い人が一番に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一昔
彼等は足跡が好きだ
痕跡も好む
用意周到に準備し
追い込み囲う
其処からは五月蝿い
忘れたことから憶えてないことまで
延々と口煩い
逃げても諦めが悪い
個別に対応するまで
行き先々に潜んでた
機を伺い潜伏
それは今も変わらず
だけど探し出し問いただす愉しみもあり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 逆行
思い遺しが枷と成り
積み重なり壁となる
ある筈のない部屋の区切りと成り
巻き込んだ人たちは障害に
意味を成さず
興味を持たず
拘りを否定し
裏表を行使し
無視で貫いてきたが
立ち止まる
四本の擬態した花は
風もないのに揺れ動き
それぞれの想いを表現
その先は順序が誤りな世界
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 意識だけを
其処は高い一本道
道中の四人の少年
彼等は其々の仕草を繰り返す
向こうへ渡るなら邪魔にはなる
手前の一人が不可解な動きで跳んだ
つられたのか助ける為か二人目は飛び移った
並行してる壁に届かず落ち始めた一人目を
追いかけてたのに並んで落ちてゆく二人
点になるまでに三度視線を逸らしそうになる
底で横たわってるのは一人
底まで行くには荷馬車のみ
揺られて着いた先
容姿が違う一人と片腕
夕焼けと白
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 地名 用途 人名
最初の幕は洞穴の爆破
それは人の思惑の果て
それは画面越し
詳細が望める位置では
洞穴ではなく
半分崩壊しかけた
巨大な人工物
あとを押したのは何も知らない男
爆風のあとに残った赤い地図
青い地点を探るのを邪魔され
偽りの場所へ導こうとする行列
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 穏やかな日々で
針はない
向かって飛来することも
刺さるように設置されることも
視界の内外に放置されることもなく
貴方が使うことをや思い浮かぶ時もない
ほかの意思は心地よい距離感を保ち
様々な思惑は打ち解けあい
五感を映す鏡となる
外界からは凶悪な罠に
内からは心の監獄と観え
移り変わり時を奪う
主と懇意ある者の風の幕
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を それから
それの形状はピース
迷子の自分のを除いて
預かってるものから
借り物や拾ったもの
譲られたものに
なぜ其処に在ったのか詳細不明なものまで
・・・使った?利用した?
なんとなく合わせてみてからそれは始まった
意識して親和を求めてたり
その色の組み合わせを眺めるだけから
頼まれたり求められたり
強欲に強制されそうになったりも
最後の慣れ等を思うことなく
あの子達のやりたいよう
彼らの願い通り
時折あの存在の横槍な修正を受け入れ
終わりの見えない並び替えを試すの飽き
代わりをおいて逃げ出したのがあの時
偶に来るソレは怨嗟の便り
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 彼の壱
望んでる位置付けに最適な時に
まず最初は…
其処では軽い障害
望むところへ届かず
与えたものの視線を獲る
考査が始まれば乱雑に
興味が失えば
甘く稚拙に
最初の一点のみに
そして思うこれは手解きと
相手は何時もの‥
敵わないと思ってるのか
争う気も起きない
凡てだと享けいれてるのか
繰り返してる気がするだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 試行
意識が遭った先に
からみ付くもの
振り解き進む先は
みだれたもの
興味はなし
眼前は邪魔
仰け反り通る
遭う視線
遮る掌
合わせ間違い
通じると
崩れる仮面の一部達
混じれて落ち延びる
させぬようつかむ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を きりかえられて
二種四匹から四羽へ
競い合い騙し合い
その前後の罠
姿を記憶は重なり
違和感を誤魔化す為に
一部の強調
戸惑う従者と見知らぬ本人
撹乱と再配置は失敗
薄い者が消え歪に圧縮
積み上げられた地図の中
択んだ一枚は横から盗られ
残った六つの山から二枚を取る
別言語とチラシのはずれ
橋の端にて足元には玩具
瞬きで前後十数年とび
待ち構え憤る三輪の主と
変えられた貴方の相棒
其々壱つずつ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一石
ソレは転がり凪がれてゆく
最初は小石と見間違え
次には未知の生き物かと
川底を動いてるのを歩みながら観てる
気づいた時にはソレの色はまだ定まっていなかった
煌く白銀から無色そこから白黒のマーブル
此方の目を誤魔化す為か更に色々な自然な色へ
そして今は真っ白な石のように
此方も我慢していた
見つけた瞬間から拾い上げ
手にしたかったが
どの時でもそのイメージが浮かばない
誘われてるのか逃げられないのかは判別不能
此方はあと数歩で歩ける場所は途絶える
その前にソレは深いほうへ転がっていった
川の流れに逆らって
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一場面
貴方の歩みは止まった
足元のそれらを認識して
他の者達は気づかないのか黙々と進む
憤りは誰が埋めたのかと
または破棄したのかと
崩れて露になった骸達
それとも誤魔化す為の人形か
地の底ではまだ観ぬ見たくないものの気配も
取り残されない様に進みたい
他の者達はすでに最後尾が見えるのみ
何もなく躊躇いなく進めたのを不思議に思う
彼等の足跡が残ってないのには気づかない
一歩一歩…を見通しながら
探すよう避けるよう
遅れることもはぐれることも
忘れて踏み込む…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を もうひとり
白い林の中
解ってる貴方は其処にいる
耳の良い子よりも
勘の良い子よりも先に
それらの接近を伝える
赤く染まるのを避けるため
貴方は意識して最後尾
逃げ込む時と
這い上がる時を稼ぐため
事前に囁いておいた事
罠を成功させるため
落ち着かせて潜むことを
騒がず我慢をすることを
最後は貴方の見せ所
爪と牙は隠れた囮の貴方を包囲
掛け声と投擲
獣たちの捕獲に成功
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 森の‥‥
望んだ数分前
ゲートを逆に通過するが支える存在が
見極めるために逆を択び続ける
反時計回りに表を目指し
たぶん東、そこには人の気配なくとめる者もなく
北には通りすぎるだけ此方に来る気配なく
西に僅かに数えるのみ、此処から目的が曖昧に
捜してるものも追う存在も忘れ
目に付いた者を追いかけ
裏道に迷い込む
角を曲がるごとに逃げ惑う甘言が増え
色が黒く増した存在があらわになる
終わりはあの時に重なる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 森での数刻前
誘われて少し戸惑う
隣の席を勘違いしたものに先を越され
思惑を確かめる為に間をおく
其々に気がつくと隣に着席
問い質される事
鍵の言葉
邪魔な騒音
惑わされた結果は手前の物
時間が迫りその色は焦げ茶
向かいの者に隣の方に斜めの人
交わした言葉は聞こえない
最後に十六択を迫られる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を よまないで
我侭な子を看てる
我侭な人を眺めてる
誰かに重なってくる
自分か?と思う
其れは何時も布団を被り姿をみせない
何処へでもそのまま
疑問あれど受け入れてた
此方には不具合はないから
背後からの足音は気にしないで
前を行く人影に惑わされないで
周囲を回り伺うものを探し
印を其々つけること
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 密かに騒がれてる地下アイドル
覗けば誰でもできちゃう即○○の見返り^ ^
ガチでスイートのジュリちゃんから頂きましたww
を外して、☆を2に変更
snn☆ch.net/s11/8176maggy.jpg 引越し
依頼のトラックは先に到着
作業は始まってたが
ひとつの部屋だけに積み上げられた荷物
その周りには憶えのないノートの山と
和風平屋の一軒家からは想像できない間取り
見当たらない業者の方を捜す為か
何かに魅かれてかその部屋を眺めてた
存在しえないその部屋の祈祷してる老婆より
その部屋の前に座り込む童女に話しかけ
脳内で失敗したの連呼…
袖を捉まれてるのを認識しないように
自分は何も喋ってないし聞こえない言わないと
心で唱えつつ別の部屋を探す
其処ではその存在と暗黙の了解なのか拘わらずにいた
ただ壁一面を隠す奇妙な文様の柄の幕の後ろは気になる
無視を決めてた筈なのに部屋の中央に座り込む二つの其れを見ると
両方共に視線を外してる
…ふと気付けば人の理で説教を幕の後ろに隠れてた童子にたいして
荷物の下に隠されてたもの
幕の後ろの存在
玄関の右奥の部屋
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三度目は‥
優しくなどない
豹変する訳でも本性が現れたわけでもない
此方は何一つ変わらない
その身に起こったことは災害だと思いなさい
一度目は故意に限りなく近い過失
二度目は試すような愚かさ
其れは其の時に意識したときが始まり
帰還した子達の意志は半々
看ていない所で
意識を外した処での事は知らぬ
三度目の刻んだ時刻が・・・
悪夢に呑まれない様
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 情景
楽しそうに彼等は色を当ててもらってた
何時もと違い興味引かれその輪の中心へ
彼に我の色を尋ね周囲も興味津々
憶えてることは他の人達と違い単色でなかった
その答えに周りの反応は様々
一人が如何してとその理由を聞いていた
此方の目を見た後に淡々と語る彼
周りは静かに耳を傾けてるのに
その声は聴き取れないおぼえてない
彼とはその後に呪いあった仲
お互いに忠告警告をしあった
あの時まで姿を隠すまで
いた痕跡に触れ怯えた事も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を もう一人いるから
方位を問う
その男は指で刺す
機器を読むことを求めると
彼は国名を答えた
そして流れ込んできたもの
その者が仕出かした事
其れは演技だったのか素なのか
その時の事は観えぬ
視界は周囲の客の驚き戸惑う表情のみ
その後の逃走喜劇
それらは誰かへの軽い嫌がらせ
男は現在の正確な所在地を示してた
俯角の意味を捉えていれば
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 間劇
探し追いかける鬼
潜むもの
逃げるもの
抗うもの
空洞を探し壁を叩く
幾つか見つかり始めてから
外観だけは豪華な屋敷が
迷宮へと変わり始めてる
多数いた屋敷に突入した人達は
いまは誰も見当たらず
開放されてる隠されてた通路と扉からの
少ない足音のみに
行き止まりだったと嘆く声も聞こえてくるが
その後の異音にかき消され風音のみに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 整頓
その影か裏を探して
引き込む罠にも遣える
三度閉じる
その時の心構え
想うことが鍵となる
その時々の一度だけ
順序は第一のその日々
次に今から次、最後に往く常
視えてきたのなら
動かし確認後に想うままに
そこで最初の壁を探して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 代読での聴覚と視覚の不協和音
子供向けのような平仮名のみ
なのに省かれてることあり
意図的な誤字と脱字も混じり
隠されてることに偶然気付き
意図を探り始める
押し付けられた子守唄から聞かされる
詩は目の前の景色と被り
探し求めてる事を隠される
飛び出してきた役者の笑顔と
消えた主役のすすり泣く声
沸き始める人達に足りない椅子
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 所々
最初の領域は興味なく
背後から尋ねる人いるが
無言と素面でおいておく
通路を跨いだ其処では
花を一輪だけ摘み
当てもなく先へ
気に入ったのは進んだ先
先を越されて立ち入る場なし
呆然と眺めてふっと思い出す
三箇所の位置関係を
偽装と手抜かりと最中を
思い出せないのが花束の届け先
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 残してあるか持っているか
其処は一面真っ白
歪な形の小石
拾い上げれば浮遊し
重なれば其処に止まる
偶然選んだ二つの小石は
パズルのように合わさり
他にもないかと其処を漁る
意識すればするほど
小石だったものは他の白い物に
切り替えた
重ねるのを止め
漠然と不安定に
積み重ねる
幾つ乗せ続けれるかと
遥か真上の事はまだ気付かずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 褪める前に
忘れていても自然に
無意識とは違い
目的を達成し
戸惑うことなく
組み立て続ける
貴方の所有と錯誤し
探し求め持ち続け
其処の部屋の隅に放置
思い出した時には
中身の一部は消えている
代わりに得た新聞紙
知りたかった事の顛末が
記事にあるとも知らずに
軽く流し読み
例の所へ放り込む
それで何度も読めるも
最適の機会は一度きりに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を きびょう
平常心で其れを診たら
戸惑い怯えて
対処は出来ない
その身がその様になってたら
ただ眺め認識し
全体を撫でる
何も思わずに漠然と
其れが何度目かも数える事すらなく
最初は見たまま他の器官も追従
感情だけはそれに従わず引き剥がしをはじめ
数回後には視覚だけあえて残し条件を待つ
成らないように、探る為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 始まりのじゃれごと
改変を望み
手順を忘れ
枷を享けたまま
思考の海に惹かれる
受けた邪魔を思い出し
其の者へ疾走すれば
時の罠に嵌りかけ
打ち消す間に負荷は身体へ
心の余裕か
無意識の娯楽か
時間の追った
最後は敵と戯れる
双方未だに見えず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こちらのみかた
此方の戯れに合わせる者
虚をつこうとあゆみより
笑いながら踊り始め
袖を掴もうとして転びかけ
表情をころころ変えて
喚き青褪める
此方は何も変わらない
指ひとつ口も閉じ
無表情で眺めてたのみ
迷い人は泥をなめる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ウケタ‥
聞こえてきた聴こえてきた
まだ片言だけど人は増えた
‥を燈したからかな
これを切欠に取戻そう
痛みの理由もソレかな?
あの言霊が解った
賭けなら勝ち負けなしの
引き分けでもない
遊んでみたけど
暇つぶしにはなってたかな?
残りの順序を推測しよう
白い灯を燈すため
煩わしい残りを外す為
気侭に過す為
アレの顔を拝む為
色々とお礼もかねて…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を みち
歩みを速めれば
増える殖える
自重するのか同数
それでも邪魔なほうが
若干多いが誤差かも
憎らしいほどの
誘導の巧みさ
時間は無い筈なのに
知らずか無駄がおおい
もしかして自爆覚悟
此方は変わることなく
一歩いっぽコツコツと
道草重ね踊るだけ
それで良いのだから
けっしたこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 時迷い
貴方の氏名が表示され
下が読めなくとも其れに戸惑う
周りの騒ぎと伴う事にて
知識と事実が遭わないことに気がつかないで
迷ったままの散歩は過去だけが蘇り
先に進むのを躊躇わせる
横道にそれて迷走が深まる
其処では雨
必要な箇所と意志が剥がされる
濡れないように逃げるだけ
其処は人込の中
聞こえてくる耳元の音は塞いでも無駄
その声に導かれ彼等の後を追う
其処からは目覚め
何時もの様に不可思議な違和感と筋肉痛
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 音色
誰の思惑で誘導されてるのか
無意識に軌道修正
その先は此方も依存は無い道
淡々と進む
そして先読みのしすぎへ
響かない
曇ってる
薄く纏わり憑いてる証
…修正、憑こうと包囲してる
打ち過ぎ
痛め
日が射し
其処まで次へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その階
寝静まる中での影
音も無く数える前に
床を離れる
ひとつ開け放たれる前に
二つ静かに抜け出す
入れ違いの廊下の先
背後の扉は開く気配なく
警告音だけが鳴り響く
落ち着いてたならひく方は逆に
心得があるなら対の部屋へ
声は届いてるので待つのも一驚
先は先へは
今宵も此処で、休みなさい酔い夢を 罠に
小さな隙に微笑むもの
急造に覆い隠すも
あわせて座り込み
そこで遊戯を始める
異質な所でも
印を付け合う青と紺
陣取りの筈が迷路図に
癇癪おこして紙を丸め
人形を並べ始める
見付らないと騒ぐモンスターの名
前後二つに分かれて置かれてるもの
定石の上を探すの忘れて
進めた演目は争いの場に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 申と鰐とナニカ
聞き取れないが
してる事は理解できてる
今現在の立場にこれからの事
誘われるまま着いた先
狭いところ、しかも満室
空けてもらい隅に
思うところ多々在れど
享けいれた先にあったことは
遊戯と僅かなばれ
騒ぎの先に見た光景
パンに群がるもの
それらを含め狙うもの
巧みに交わし鎮めた者
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 眼前にて
押し合い
押し付け合い
理解したようで
心象を乱さぬように
誘導するのを覚えたよう
手探りで恐れ恐れだが
印象残らないよう
簡素な言葉で
願いを備えて挨拶
此方側だと誰の何処へ届いたのかと
不明と思う
それで良いのなら構わない
ひとごとだから
代償や対価もなく
覚悟もないのならそれなりに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ざんがい
残ってたのか消去を忘れてたのか
時間の暗示に引っ掛かる
複数を巧みに使い
立ち止まらせて迷わせる
無碍にしないのは
取りこぼしを漁る為
やったのは印付けと
誘導のみ
気になったのは痕跡のない
隠してあったアレと
放置に見せかけて
設置していたのが見当たらないこと
狭く少なくそして…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 通路
妨げる四組弐つの踊り子
避ける前に舞い始める
人々が集まり始め共に包囲される
その様になる前に駆け出すと
ひとりだけ反応
釣られて左右も動き出す
もう一組は停止したまま
最初にやるべきことは
ひとつ抛るか
影のひとりをさらうか
背後歩きでも試すのも一興
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を しょう
気に入らない色
其れが二色
濃淡あれど
忌み嫌うものへの
警戒心が起きなかった
暗い日が続き
気付くのが遅れたのに
対処を急がないのは
知らぬうちに侵食されてたのか
一度でも消し去ったら
目に付くだけで不快感
触れて害も知る
残りは半数
決意の意思あれど
些細な邪魔あり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ・・・・きち
ひとつの欠片が
延々と淡々と
繰り返してる
間違い探しをするよう
偶然を期待するように
洩れ落ちることを待ちながら
閉じた世界から零れたものと
残りのものは指折り数えるのみ
価値があるのならそれは
最初と最後が至高
是で言った通り
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 運転
知らない気配
記憶にない山道
止まった思考
漠然と運転
呼ばれた気がした
助手席に佇む人
倍々に増えてゆく同乗者
席がなければ
隙間に埋まる
埋まって見えないので
運転を代わる
そこで何か言われた気も
気にせず車外へ
隙間なく乗車してる其れを見送る
闇にきえるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 移動
水に浸かってる?
其処から引っ張り出すだけと思って観ていた
ロープの使用方法を戸惑ってるうちに
邪魔なのか消えていた・・・水が
それでも回りは何も変わらず
引き上げを始める
うえにうえに・・・
怯えも戸惑いも表情に表れずに静止
吊り上げられる前に目的を思い出したのか
最初の予定位置に下ろす
何故だか逆向きに
其れを当たり前だと思うなら
其処が終着点
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 放浪
何時ものように迷ってて
目に付いたのが簡素な平屋
気になり覗き
何もない空気を気に入り佇む
放心にて休んでいて
人の気配で目覚める
侵入者を潜んで観察
ウロウロと探るよう
何かを気にしてか
弐つの作業を重ねてる
その時ひとつと目が合い
捉えられた、静かに退去
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 辺境
背後は河
左右と前に大きな庭
家屋の横にブランコ
さび付いた鎖
でも元気に扱いでるのは
重なる白い鎖と女の子
180度近い振り
其処の主に告げたこと
苦しめてきた相手の元凶は消したこと
勝手にした事だから以降は関わらぬこと
お菓子を求め近くに門の存在を知った
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 何処で聞いた?
誰かの声
其れは人のものではないかも
相手にするな
拘わるなと言われた気もする
だからか聞き流すこと多々
時には瞑想中の邪魔
無視することあれば探ることも
此方の気分を害すること多し
排除はしない
開錠の掛け声も多いから
入るか引き込まれるかは選択できぬが
そこで得るものもあり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 部屋の名
通されたのは偽装された部屋
意味なくあわせて其処を素通り
捨てるものを間違えて
目的の部屋を探す
何の意図か扉は全室開けられてる
廊下から其々伺うのみ
浮かぶイメージは其々の部屋の主
時間が迫り演技に戻る
彼らが行うことにあわせ
粛々とこなす
隠し部屋を見つけるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 罠
座標を遭わせる・・・故意に・・・
結果は弾かれる
相手の思惑ごと
弧を描き
想う位置へ
片方は人形のように不動
其れは想いと逆
さり気無く抗う
其処から観得てきたこと
遭ったことと繰る事
回避できたこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 扉
望む色を
好みの外観を
躊躇いなく掴めるドアノブを
少しだけ違和感ある位置へ
様々な見本に惑わされない様
配置距離は意味がない
ましなのは数少ない影付だけか
時間の無駄だけど
その場所の確信した位置へ
苦労するのは最初だけ
望む世界のために
たてたら継ぎは…
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を 扉弐
喜びの後は悲しみか絶望かそれとも怒りか
事前に警告は享けていた
常に気を配り
その時は周囲に誰も居ないのを確認してた
其れでも最初の出入りは知られる
貴方の心の表情を悟られる
そして失う
定められた試練のように
思うのだろう何故と
他人には無意味な世界なのに
知りたいのなら教えておく
少しの細工
其れは貴方にとっては破壊
それで得られるのは偽りの世界
それで妥協するものたち
使用はただの一度きりだけど
ある一言で始まった
等しく平等との事
凡て施錠された呪いつきで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 往きは………
一見がら明きの何もない部屋
隠された宝は探せばある
其処までの行程は霞がかかる
立場が不明な貴方
側には対称な二人
同調する者と苛立つ者
横の個室で転寝しても
その間に四面の隠し扉を開け放し
宝を得ても不満は物へあたる
開けてはいけない床のソレ
警告の文字は複数の言語で何度か上書き
剥がして其れを知るも僅かに遅し
歪み染み出る
とうそうのはじまりへ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を コトダマ
知らなかったと言えば…
聞いていなかったんでしょ
忘れてるんじゃないの
…とか言われそう
でも最高の状態を保ちたかった
…楽だから
人の理を教えるは真だった
抗えば乱していたし
好奇心は罠のほうに魅力を多く感じてた
性なのか
失った訳ではないのだけれど
面倒この上ない
容易に戻したいと何度も思う
罠だけれど
まだまだ視ているだけの日々
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 陰
黒いソレ
最初は背後
今は並走
鮮明に成るまで
色かつくまで
行き先に辿り着くまで
邪魔をしたのは今回は痒み
多いのが響く音
次が遮る存在
幾度も初めから
使えない同じ乗り手
重く遠い
のこるのはつかれ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 多孔
最初の宿主は食い散らかし
隠す気がないと姿を現す
その頃にはぼろぼろだが
放置される…
其れが許せない
だから呼び寄せた
代わりの者を
好戦的だと聞いてたから
直ぐにはわからないが
時を得てみれば
色は塗り換わってた
前者は見えず
多少の暴挙を許してる
ただ其れはある時点までのこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 定石
忘れて歩いてる
其の侭では疲れが覚醒するのに
其れすらも忘れて
湧き出てくるもので遊ぶ
遊びで思考が回り始めるも
線引きを超えることはまだ思い出さない
其処からの愉しみは忘れたまま
邪魔をされるから
其れは何気ない遊戯であったり
必要ない荷物でもある
其処から駒を置くように包囲され
何時ものように時間切れを誘う
その時の鍵は巨大過ぎ気付けずに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 共通項
彼等は孔を都合よく埋める
土を用い内外に差をつけて
見るところなら拒絶出来るほどに
呼び寄せるのか利用されるのか
別の輩も集まりだす
そのひとつは新規の孔を好む
其処を背丈に合わせ拡大する
最初の綺麗な外観は何処にもない
隅から始まり中央へ
何処から始めて如何に始末をするのか
時期を自由に選べる者たちへ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 無問題
いま貴方は微かな不安が
第一は最初の其れの容姿の違和感
時点で何もなかったこと
反応が出て遅かったことに気付き
途中結果から稀なケースと思う
片手の指で足りるほど
だが次にきた弐つの反応で
好奇心を超えるものを得る
初見の反応が現れ
其れは隙をみて伸びる様を見せる
悪く浮かんだものへの防衛本能
痛みある拒絶
一昔なら切り裂いたほどの
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 背後の道
自分の視点は二つ
周囲の音は聞こえない
聞き取れないのか遮断でもされてるのか
何時ものように眺めてる
思考の断片は得られてるが
そこの影響は直前の思考か記憶
または近い時期の物語
楽しくもあり物足らなくもあり
手出しのみ堪えてる
複雑に絡み合った結果
様々な意志の混沌
どちらも招いたこと
暗示と容易な返事で
膨らみ続ける世界を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 知らぬが・・
その時の事
暑い日、下からの放射熱に
熱い熱いと騒ぐ児童
その内で澄ました顔の・・
周囲の一人がふと気付く
汗も流してないその子を
そして聞く何故平気なのかと
返事はなく首を傾げる動作のみ
冗談で叩く、そして気付く
彼だけは冷えてると
冷えた肌が心地よいと
気付いた周囲が群がり纏わり
抱きかかえられる
誰も聞かなかったから言わなかったこと
天然の・・だよと、たまに・・や・・につく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 紅い印
託されて忘れて惚ける
その一言なのに
忘れる理由は幾つか
今の存在の対なるもの
忘れてた代償の一部
何時もの様に彼等の邪魔
故意の振り
代価の未払い等など
無色だったから
どれにも当てはまらないのかも
刻は意味のないから良いものの
また誰かさんに叱られ
世話になり付がたまる
覚える気もなし
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとつの・・
その色は輝きを失った黄金色
その表現がしっくりした
積みあがった姿は鎧
人ではない動きで幾度も振り返る
名を与えられてる様で
呼び出され去ってゆく
残ったのは踏み重なった足跡
其れは紋様の様で地図にも見える
其れを観ていたのは姿見
気付けたなら割られただろう
此方からは観えているだけ
あちら側では叩き壊せるのみ
無事に枠が残ったのならそこから・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 歩を休めて
最後尾にて追走
観察しつつ回収
遅れ始めた時に終に出た言葉
彼等は其れで反転
沈黙は距離を離し
選ばないと方角が狂うと
最初に言われた気がしてたが
失念してたよう
半分閉じられて焦ったのがいけない
悠然と構えてもう一度問答をこなせば
なのに何故急ぐ
独りで行くのか
其れもひとつの選択だけども
迷ったように迷走し・・を回避し・・確かめ
道草を嗜みさらに万全にして
最後の前に決めてたのが独走?
その先には…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ヒクモノ
其れは灼熱の日であるが気にならなかった頃
人体冷房とされるのを避け独りで居た時
何気なく空を見て見つけたもの
最初の感想は凧糸?
糸だけが空中を漂ってる
風はなかった
周囲とその上空も良く探した
糸のようなものだけ
誰かに声をかけられるまで見蕩れてた
最初のほうは近所の大人たち
最後は件のA君
最後に声をかけられるまで
自分は棒立ちだったと錯覚してた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ヒクモノ弐
周囲の声は聞こえていた
時には其れに返事もしてた
気になる友の声に低く応えるもその方は向かず
肩を引かれるまで惚けた表情をしてたらしい
気付いたときにはかなり歩いたところ
自分では数分眺めてた感覚なのに
如何したのか聞かれて糸の方へ視線を
歩いてた自覚もないことも話す
彼は空の其れを見てから
腕をつかみ反対方向へ走り出す
此方の問いに何も答えず無言で
何処かの境内で二人で潜んでた
其処でもその後でも何も教えて貰えなかった
もう良いなと呟き、じゃあまた明日と別れた
いつか聞こうと思っていたことをふっと思い出して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 隠し扉
類似した何時もの階段付近
意識していなければ何時もの様に
迷い込む惑わせ気付かせない為に
ある時は何を焦ってたのか
一気に飛び込み
その隙を窺う者がついて来た
奴の行動に怯えたのか
奴の表情に畏怖したのか
触れないよう避けるよう
いったん逃げた…安易に
時を置けばすぐに気付く
顔のパーツはすべて借り物
行動は鏡のように
…ひけば容易かったのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 名称をあたえる予定なし
其れは奇妙な物体
基本ベースは緑
他の色は点として配置
結果として生物のように見える
其れは隅を好む
そこで不動で鎮座
除けようとすれば動き出す
気色悪い動き方で
其れには触れない方が良いと直感が告げる
意志に反応して動き出す
無関心だと動かない
其れが好んで潜む場所は手垢がついてる場所
好奇心よりも強い囁きが言う
さっさと水に流せと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 代理・・
辺りは騒がしい
怒り狂う人が居ないのが幸いなほど
左を見ながら右は言った
洩れてくるのに
次は地鳴りとなる頃かと
地響きが鳴る頃に左は囁きを聞き始める
それでも目覚めぬので
大地と空も震え始める
左右それぞれの言葉を聴く者
聞いたことを伝え始める
右は其れで上達し
左は無かった事に気付き
現状での限界を知る
左右はいまだあわない
認識できてばかりだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 釣り
誘い方を教えた
さり気無い仕草も
其処からは誰の暴走だろう
吊り上げたものはよく解らないもの
其れは暴れる
捉えられてせいでもなく
一部を撃ち抜かれたせいでもない
暴力の対象を探してる
探してるその瞳から窺い知れた
其れはたぶん二人
私と直に姿を眩ました奴
留まれないから牛の歩みで逃避行
其れはひたすら暴れる振り
あぶりだす為か
破壊してるのは群がる民衆
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 覆い塞いで
左右の圧迫感を与えない壁は
擬態で真似たもの
ひとつだけは本物あるかも
左右の違いは並べられた長椅子
途中にある上と下の忘れ物
其れは片方は故意
当てて貫けた先
堕落させる椅子に腰掛けるもの
その前に浮かぶもの
どちらを選ぶ間もなし
事前に決めてるのが吉
道順はどれを選ぼうと
最初と最後は同じ所
其れは決して変わらない
色々あるが嘘ではない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 偶々か凡てか
最後に解ること
または気付かないこと
流のままに思考し
愉しむ事すらしない
其れが事前に定めてあることなら
手強い相手は・・・かも
その時は優位な位置を求めて
想定外の外へ外へと
そこは何もかも失わせる
積み上げてきたものを無意味にさせる
熱中してて内側しか視野にないのか
認めたくないのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ‥に近い処
そこは個室
扉は貴方の記憶を探り
その時々の最適なものを
しかしその狭い内側は
記憶も心も反映せず
ある時までは守られてたルール
使用できるのは同時に一人のみ
其れはある現象を招かないためのもの
誰かが洩らして
思惑が集まり
罰があるのかと探り始め
何もないとの勘違いが広まり
貴方の領域まで侵してきた
其れが昨夜の珍客
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとこま
並び置かれてる弐拾の器
確かめるように
白く輝く板を重ねてゆく
観るものによっては破壊行為にも
何も変わらない人型の器が数対
残りの半分は両断され
後は形が崩れ崩壊へ
ひとつだけ其れに抗うものも
其れまでは数を争ってただけ
または物珍しいものを求め散策
異物が混じれ込んだからと捜索を始め
其れが最初の行為に
さてどちらが異物かと・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 諺
燃やしてる燃えている
燃え残ったのは炭と灰と水…
溜まった水の中
硝子の瓶が二つと他に何か…
欠けて罅割れた瓶を拾い上げ
中の液体を捨てる
残りの瓶を拾い上げ炭の正体を探る前に問いかけられた
言い訳をして誘導されてたことに気付く
足元に残ってたのは空の瓶だけ
探してたのを誤魔化したので消え
探ってたものは持ち去られて
必要な過程は周知され
残り物は足元の…
狙っててたわけではない
導いたのは心のひとつ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 二時半と三十二分後
動きが鈍いのは捉えられている証
其れは誰のための訓練か
与えられた時間と猶予の時
拙い動きで前を行く者を追う
その者は途中で予定を狂わす
誰かの意図に操られ
避けるところを選んでゆく
幾つかの窓を過ぎるとき
此方の配慮は無駄になり
前後から声がかかり
好奇心に包囲されてる
その瞳の色に魅了され逃げ時を失う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一幕
噂話を始め人の秘めてる事を話す
独り言、呟きを聞きつける者
詳細を知りたがる
其れはある児童の事
幾度もその容姿を繰り返す者
年代場所を変えず不動なのに
周囲は誰もその事に疑問を持たぬことを
幼児から児童までを繰り返す
若返り?
別人?
錯覚?
否、疑問に思ったときに遭った眼は忘れること出来ず
その後その姿は消え赤子へ
そして何時の間にかその姿は見えなくなり
そのこと自体も忘れてた
口は災いの元、特に人の隠してる噂は…
念入りに言聞かされてた筈なのに
ある所で無意識に喋ってた其れを眺めながら
報酬は運かな?
尽きていれば送り込まれるのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとこま
そこは混沌としていた
思惑が入れ乱れ
時間の引き合い
呆然と流すのみ
其処に紛れ込んだ壱つの意志
其れは寄生する蛇と呼ばれた
しかし貴方の目には鮮やかな髪
壮快に逃げ回るかつら
主を見つめる前に
潜む場所を暴かれ
其の度に少なくなる
何故か躊躇いが生じその隙に逃げ込んだ所は・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 時には…
其処では牽制の仕合
優位に導くための駆引き
その時は狩場を巡り
三つ巴の中へ
大きな駒の乱入で
其々弾き飛ばされ
その後の荒地に対する始末と
止まる其れに対する御話
其々其処に集う
探し求めて来た者
偶然紛れ込んだ者
欲に魅かれた者
必要ない者達が殆ど
最初の発掘人の邪魔する様に
終わりなく惹かれ蠢く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 祭りの日
前日かそれ以前からか不明
様々な動きが重なり合わさった
当日まで平穏を願うもの
前日に今も目の前で動く者
明日に合わせると答えた貴方
知っている様な
似ている場所を
記憶を辿り探し出す
其処に別の欠片の記憶を重ね
人の流れ水の流れを当てはめる
対岸に渡り
自己の起点の家屋を眺める
群がり騒ぎ治まり
其れが炙り出される
どちらも変わらぬ究極の選択だが
慣れてる欲のほうを選ぶ
目と耳をふさげれば良いのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いくさ
ひとりひとり違う位置から
其れは等しく平等に
一人気楽に進めるか
枷を付け合う仲間を探すか
どちらでも辿り付く事は可能
気が合う者だけと
数の暴力が出遭った
適わぬと知ると
小細工の嫌がらせを始める
自分達がかかった獲物と気付かぬに
凡てを理解してるのは
高い所を好む孤高の人
彼の呟きを聞けたもの
断片だけで理解できる奴
何処にも属さない遊び人
内側から好んで傍観する‥
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 操縦席
だれもいない
何時もは取り合う席も空席
代理のぬいぐるみさえ不在
視線は泳ぐが視点はあわず
投げ出された四肢は不動
何と無く理解してることは
まつこと
無数の扉は静まり返り
隠し扉も埃がつもり
最初の扉からも吐息も途絶え
短くも永い不在
この様な事は数度
楽しい皆でのお出掛けではない
確かめる者
備える者
隠れ潜む者
雷鳴に怯えなかった事然り
不安を遮断してる事然り
研ぎ澄まされてゆく本能然り
嵐の前の静けさかな
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 残りは
駆け回り探し求める
他の子をチラチラと見かけ
知っている二人組みを追い越し
門に辿り着き背後を確認しつつ最後に通る
数人の先着、貴方は及第点
時間はまだあるが先着順に望みの宝探し
狭い箱庭、探す所は少ないけれど
貴方の順番まで誰も成果なし
箸を揃えて導き出す
積みあがってゆく獲物
ほしいものは最奥なのに
抵抗が始まり穴から出せない
其処で時間切れ
遅れてきたものが門を開いたから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一度きりの観察日
迷いなくその地に降り
一突きし一腹
何もなかったように飛び去る
無防備にフラフラと舞う
気に入った地が見つかるまで
降り立った後は迷うことなく
すべき事をし静かに去る
迷いなく降り立つが其れは何も考えてなかったのようで
気に入った結果が得られるまで
歩を進めるサクサクと抉りながら
飛び去った後には盛り上がった長い道が残るだけ
迷ってはいない様
では臆病、違うのなら嫌がらせに近い
傍から観たら狂ったように繰り返してるだけ
ランダムに場所を選び中途半端に作業を中断
怒りだけを大地にあたえて
ひと時の気まぐれの結果
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を くちだし
そこは迷路の要塞
素朴な建材
隙間は多数
でも光は一方通行
誰かが強引に破壊し進み
残ってた争いは終焉に
そこは待機所の混沌
招かれても観得てるのは
其々の常識だけ
東の空に乱雲
そちらの地へ向かうクルーだけが残り
迂回できないかと愚痴が聞こえる
そこは兵達の地
褒章に迷いが生じた時
猜疑心と無関心
其々の秘めた意志がかたまり
ある人物の不在を嘆く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 連夜参
其々ひとつひとつ丁寧に最適に…
其れを知識ではなく勘で行う
瞬きの後は結果に…
最低限の収穫と受け渡す時にでた不穏な単語
混沌は続いてる
興味ないからか不完全なのか
相変わらず聞き取れない…ではなく
記憶にとどめていない
相変わらずに未だに塞がれてるのか
掘り起こせていないのか
結果は変わらずとも心構えが…
あそこへむかうときまでに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 途中
森…林…山道…
判り難い…見当たらないY字路
彷徨いあきらめ忘れた頃に
…其処に佇む
放心したまま目的だった方へ
何かを零しながら歩みだす
その先のとある所まで
其処からは待っていないと
大切なことを思い出すか
予め頼んでおいた案内人を
間違って関係ない人達の後について行ったり
からかう騙す子達の玩具にされないために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 浮かぶ地図
其れは思い出の時代の横の世界
家具の配置の感覚が居心地さを与えない所
その器具の操作は出来るが使い勝手はよくない
存在しないので改良出来るなら欲しくもある
なすがままに遊戯の相手に
進む先攻防戦の結果は何時ものように観えてくる
決着の後だけは霞がかかり
迷いが生じ暗転する
其処から行き来が開始され
漏れてくることも多々
意思が戻ってるなら
その時だけつかめる物を得よ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 坂の上
東は縦の列
西は正方形のブロック
用意されてたそれらは
何も意味もない
意図は組みたたて見れば視えてくる
明かりが落ち闇になる前
モニターに映ってたもの
変わる前後
其々隠そうとした方法
浮き上がり僅かに歪み
傾き割れる
離れて少し沈み
多少揺れながら浮き上がる
周りは知らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まぎれたもの
ふたつなのに気付かない
だから混乱し誤る
可能性と他所様を
四人ではなく三人と傍観者
三名でなく四人だと
凶行後に霞がかかる訳
観客に近い傍観者が会話が通じた理由
呼び合ってる名前を聞いてないのは?
ふたつだけど組みなおすなら倍に
丁重に選別し異物を洗い出す
貴方も含めて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐つの流星
視たのは偶然
偶々視線を上げたから
その奇妙な形に記憶と知識を照らし合わせる
珍しく浮かんだのは擦れたページ
其れは凧と記号
其れは暗号と粗末で小さな模型で記憶されてた
塵にしか見れない
でもひとつ手に取ると豆ほどに
認識すると形は精巧に
それでも自然物にしか見れない
手抜きとしか…
それに荒らされてる
中央よりにより分けられてる
本来ならこの箱庭の底の絵にあわせ
配置されてる筈
そうしないと意味がない
だからひとつだけ
手にしていたのだけ
線の上に置いた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 後が…
急な斜面を落とされてゆく移し身
やる気がないのと面倒を避けるため
横道の古い林へ遊び心ある逃走
完全な瓦礫から放置されただけの時まで
投げ合いながらの鬼ごっこ
それは埃を被った機具の中から宝を見つけるまで続く
埋もれていた机の引き出し
書類の束の間から
その薬品の瓶は出てきた
透明と紅色
遠い所の遠い時であいつが探してたもの
思い出すより先に
悩むより先に
半分混ぜ合わせ始めてた…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 予定と結末
異変が消え
偽りの笑顔が迎え入れる
褒美と報酬も減り
代わりに異種を其々探し出す
相棒を放り出し探し出すもの
必要ないのに関わりだし
要らぬ世話から抗争に巻き込まれる
訊ねられて浮かぶ草
押し黙り代わりのものを探す
其れは刈られた後に生えていた
その名は・・・・・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 錨
孔はふたつ
背後と左上
他は気付く間も無く閉じてる
同時の可能性も
目立つ位置は怒りがこもる
もっと常駐してるところは
まとうものなしで変化は視えず
有れば明確な図も現れたかも
真似たいこと
其の意識を僅かでも外へ
其の先の無意識と意識した行使の平衡
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その街の名は…
区切られた世界
ひとつひとつ割当てて
行き来できるのは
時か開放
其処は外れの辺境
でも往来の中心
其れは主が尽くしたから
可能性を試し
条件を全て開け放った
しかし主にとっての正解は
時期を待たねばならなかった
辿り付けない時を
そして其処は不在の地になる
ただの通過点と思われてる処に
何時しか噴水が創られ
其の周囲には様々な建築物が
其れは気付いた者達がやったこと
隠蔽するためにしたこと
独占する為に
でも其れは迷い子達に邪魔された
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 連夜の理由
続いている
休憩もない
其々の所から途絶えなく
舞い込み
其の意図を探り始める
ある時は船上
割れた意志を
綱引きで決着
其の時は路上
他者を無視し
往来を妨げてまで
踊り狂う
終いには宴
巡り回った跡での
修正を始めましょう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誘塔
記憶の底で眠ってた
其の塔は近辺を通る時に
視界の端にあった
何も知らない幼い頃は眼を凝らし眺め
知恵がつく頃には視ないようにして忘れてた
今は車内から見上げてる
疑問よりも内部への好奇心に魅かれ
小さな窓から見えたもの
螺旋階段と上階への侵入を塞ぐ格子
奥がどうなってるか知りたいとの
好奇心と共に浮かんできた記憶と畏れ
迷いと共に動き出し塔は後方へながれてゆく
小さな幾つかの窓
見当たらない出入り口の扉
回避方法を探すのも良し
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 只の通過が
事情が分からないから潜み
やり過ごす為のかくれんぼ
でも忘れてた
相手の決まった行動を
何時も変わらない事を
一人目は流しで
二人目は一度は止まり辺りを窺う
三人目は物陰を屈んでのぞきみる
それぞれ以前と異なること
動いてるもの
前者が見えないとこ
其れだけを見回ってる
とっさに拾った獲物
其れを探してたのは彼ら
無意味な争奪戦が始まる
すべて其処に集まり消えてゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 凸鏡
騙し合いと庇いあう狭間で
招き込み捕獲を試みる族と
友愛で取入ろうとする賊と
立場が判らずただ逃げ惑う者達
好む避ける拘らずに
独りを貫き
本人の自覚なきまま
複数の宝物を抱き込む
交換できれば皆が幸せ
だけど其れは許されない
着た衣装が其れを阻む
解決策は簡単だが
気付かないし択ばない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 御呪い
三度倒れた先は誤差ですむ
役割を渡せる安堵
押し付けられる気の緩み
それで始まる迷走
近いと感じそこで二度目
上下を探れれば
または別の方法をとれば
其の時は何を急かしてたのか
試みた最初の結果に呆然となり
認めずに最初の誤りを
近すぎて動いた先は周囲を示してた
誤りを認めず関与し過ちを犯す
それでも多分問題ない
何時もの通りに背後者が…
其れだけが利点と…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一画
勘違いか
思い違いか
記憶違いか
誤ったのかと思い
戻ると一箇所だけは…
ふたつ…左右別の所を観てると気付かなかった
細部まで双方の動きを観察してれば判った筈
片側を観たくなく去るよう促した
そして潜んでついてきた三名
…そして其れを視てしたこと
今の時点では判らない
前後の別の刻の心に丸投げで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 断片
好きな様に奔り回る
そして何時もの様に邪魔が入る
別視点が入り興ざめに
興味も失い適当に
終わりにみせた驚きの表情
ごちゃ混ぜの日程
偽りも入り込み
必要のない焦りが這い出てくる
心残りもつられて出始め
伝える日時を失念
其処は竹・・
・・・から待っていた・・
佇んでいただけでなく
・・の嫌がらせの排除を・・・・
遠い目をして・・・から・・へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 繰り返し
聞えてきたまま其処へ
疑いはなく不安のまま
通過した後も
聞こえてくる声に従い駆け上がる
四つの階段は全部乱れて並ぶことなし
幾つか過ぎた後にはなにもなし
思う何から何故と
戻り意識して聞く
其の名の獣が背後に居るらしい
其れが襲ってくると騒いでる
声を無視して静かに進み背後も確認
騒ぐ煽動の声とは違いそれは行儀よく並んでる
流れに身を任せ扉の先へ
最初と違い右は疎らに降りてくる
左は整然と並び上階へ
其処から思い思い進む人達
己の前には欲しかった物が現れ陳列され始める
さて…二度目は何処で誤ったのかと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱歩
一言であり
今までより踏み出せた先であり
閉じられていた思考でもある
後は加減を思い出すだけ
時間は影響ないから
出来た確認だけだから
今までと何も変わらないのだから
繰り返して事だから
己の背後が見れるまで
自分で後押しできるまで
肩を掴んで止められるまで
声をかけて返事を貰えるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 映す身
駆け回り愉しむも
事は意図しない世界
足跡を気にせず
其の時を楽しめる
飽きる前に見つけたもの
先駆けて周知を迷う
ひとり先行するも邪魔多し
続いてきた気配を見て
探索に切り替える
次の条件は椅子取り?
それぞれ腰掛け残りの空を見る
残る二人のうちの一人の気配だけが現れる
其れを見てるある二人同じものを持っていた
興味を引いたロゴ
隠れていた文字の鍵
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 前後の・・
思う単語で繋がる世界
つかめた所を探し始めるも
すぐに忘れ道草を食う
其処から迷走が深まり
容易に戻れず前進あるのみに
切欠があれば思い出す
どんな些細なことでも
中途半端なことでも
振り返ることなく思いの地点へ
そのひとつは冒険物語の序盤へ
または進みすぎた熟れのところへ
偶然に似た事をしてるもとへ
糸は依然に絡まる様を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を たぶん七枚
一枚目を閉じて
浮かぶのが白
其れが気付いたときは黒に
違いが判らず試行錯誤を始める
其れも時折忘れて続くことは稀
思い出しては白を探す
無心であったときに
偶に観られる白の一部
そこで他も探そうと欲がでれば
たちまち黒が現れる
黒は行使はしない
正確にはみせない
理由は隠してる
だから制限のない白が
自由気侭に見える白が
まだ最初の一歩
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 舞い降りてくるもの
初は不意打ち
其れを認識できるまでは思考停止
我を回復し観察するも
気が魅かれた一箇所のみ
如何様に消えたのかも判らず
後に覚えは足止め?かと思う
二度目は視界外から降りてきた
モノに見えてモノにあらず
前回との類似点を考査
更に全体を視認する前に転がりだす
追う気を起こす前に彼方へ
思うこと在り逆へ向かう
人は総て魅かれてるよう営む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そご
壱つ細かい箇所
壱つ距離感
壱つ並んでいたそれら
勘違い記憶違いと思えば楽
詠う謳う
避けて遠ざけていたものを
時期が合うので呼びかける
何処まで離れたか知らない
何時までずれたのか解らない
ひと回りさせただけ
影響はないはず
波及はあるはず
漏れたものはもうすぐ消える
其れが合図に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 交差
戸惑い困る何が気に入らないのか
直前までの笑顔が消えて刺々しい態度と言葉
此方は息抜きで漂ってる
波長が合えばそれと
悪意なければ招き入れる
ただの懇談
前回好評だった土産が出るまでは
変わらぬもの,一歩ひいたもの,姿が消えたもの
自由の意志のため
途絶えたものを探すため
合間の情勢を探るため
休息と暇つぶし
我を睨んでるそして思い出す
忘れたことを恥じる無意識の習性を殴りたい
約束だから
盟約だから
誓いだから
時期が来たので・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 蛇
其れは唐突に
何の前触れもなくやってきた
空より高く地より深い
通過を阻害する存在
陸海関係なく複雑に動く
其れが解ったのは随分後の事
当初は突然現れた謎の壁
人の往来を阻害し生存を脅かす
やがて通過可能な期間があると知る
それで再び歩みだす混乱は続くも
往来の道と時期が定まった頃
其れが何かと解明したがる
それらの行為が別の災いを呼び込むと知らずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其の花の名は
なにもない風雨に期待してもさほど変わらず
月日が過ぎても日に焼かれるだけ
表面をなぞる様に触れる
それから爪を気にせずに強く
其処からは何時ものように無意識に
混ぜている何を加え
換わっていく何処かと一部が
気が済むまで延々と疲れようとも
感触が変わるまで
爪を眺めて掌を見つめて
掻き回した後を見定める
変わるのは参が付く後に
見慣れないものが覆いつくす
小さな花は年中枯れることなく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を カメラ
延々と語りかける其れは格子越し
突然に表れたのは不安が呼んだ
聞き取れる最低限の音量
此方の問いには答えず
其処でのルールを語り尽すと消える
迂闊が事が出来ないと本能が悟り
周囲にあわせ動くことを決める
でも聞き逃した事柄のせいで
貴方は周りに続けない
迷い立ち尽くす側に其れは突然語りだす
意図が解らぬまま隣へ向かう
そして決めた選ばないことを
置いてきたものを戻し其処から去る
再び其れは現れ周囲に語りだす
そしてある方を指差す・・が観てる先を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 猫犬猿
気が付けば薪割り中
止めたのは迷い猫?
黒猫と鉈を持った主は互いに
関知しないこと心にを決める
其れから時がたつ間も無く
増える訪問者達
目立つのは黒犬
作業の邪魔で強引に御退去願う
奇妙に逃げていく様を見送った後に
残されてた子犬と紛れ込んだ二人
休憩にと居間に戻れば寛ぐ三匹と数匹
客人ならと礼を教えるため叩き出す
一匹物言いそうな表情残して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 蒼はしろ
警告の色は隠れるか地に臥せる
音の主役が替わり
退色が最後の合図
これまでとは異質な風
積もることなく絡みつく
脆くもあり強固でもある
天地総て染まった色が
艶やかに変わる
淡色の果てまで
観たくないから潜った
いかない為に詠った
ただの成り行きで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 珍客?
自然に其処に居た
仲の良い兄弟のように
最後の瞬間まで疑問を抱かせずに
其の容姿を記憶に留めさせることを妨げてまで
油断していたのは似ていたから
稀に頼り的確に助けられる心の壱つに
触れられる距離感を許し
沈黙で応えたが問いかけを許した
立ち入らせない領域のことを
彼は書きとめていたことを
持ち帰れたか拘りないのか
直接の会話がなかったので不明
解読に必要なものを知ってたのか
三つとも目の前から遠ざけたのは私
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 叩き・・・・
惹きこまれる
それとも侵食されてるのか
兆候は色の退化
または視野が狭まる
ゆっくりと時には大胆に
そして闇夜を彷徨う破目に
忘れなければ其処までも観察
其処からは小さな罠
試すよう探るように確めるように
世界を抉る針を刺しに来る
目覚めは疲労と些細な違和感
そして残骸の中
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を さき
種別は問わず拾い観る
育った先を果てまで
可能性を含めて
開花を観て其処で抛ることも
気に入るのがないのか
諦めているのか
それとも壱つだけ
決めたものを探してるのか
其のときは気まぐれ
萌芽までを確め
そこで気に入ったものを集めてる
手の平から溢れ零れ落ちるまで
其処から総てを纏めて抛る
道案内の標に
遊びと実利をかねて
道中で拾ったもの創ったもの貰ったものを省いて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 岩肌
やま…山脈…遥か前方
側の男はひと言「すぐです」と
似た風景が続き距離感は曖昧
進んでいるのかも疑いたくなる
距離を尋ねるも答えは変わらず
道中の集落は歪な建物
直前まで視界になかったかも
疲労から見えていなかったのか
何かのからくりか幻か
休めるとのひと言で
目的地の山脈を忘れてる
記憶を探る
さかのぼる
一部似たところ
其れは山頂の景色
錯誤かと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を スタンプ
弱音が招く罠は
見せ付けられる
対応を思考を誤りを
踊り狂うのを横目に
其処から伝えたい者へは次の部屋
行かなければ行けないのは屋外
起点を探す間もなし
終点を忘れ
横道へ道草へ
残したのは足跡
土足の足跡
それに重なるものはなに?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 未確認
忘れてることを認めない日常から
違和感と不安を抱き
認めて過ごす
でも未だに声はかけられない
其の先に怯えて
浮かぶものは誤魔化す為の空想
今までは眺めてるだけだったのに
飛び上がり抱き上げ捕獲する
それに中身も重さもないことを知る
それでも得たいのか
なら何故たたみ縛る
嵩張るので丁重に折り畳もうとして
入れ替わってるのにも気付かずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を のこり…。
気に入らないのはお互い様
先の先を視て択んだのが廊下
彼等は人目を気にするが
此方は廊下が都合が良い
重なる地点があるから
警告の後に半歩下がる
聞いてるのは前の七人と
横と背後の二人は聞き取れない
其の他は背景となる
告げた言は内緒
足を戻すと何事もなく
彼ら数人は部屋へ戻る
違和感を感じてるのは二人のみ
何があった何をしたのか訊ねてくる
此方も部外者には語らない
どうせ翌日には忘れてる
消える度に思い出す
これで何度目かと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 視点の先
窓にちらちら映りこむ顔
下から覗き込むように何度も
侵入したいのか此方が気になるのか
窓際により下を覘く
懸命に幾度も飛び上がる犬
前足は窓枠に微かに触れるのみ
しばし観測後放置することに
背を向けた後に悲鳴のような鳴声
園芸の網に絡まる姿と其の視界脇に現れた子猫
犬の真似をする仕草
銀色の毛並みに惹かれ子猫は保護
間抜けなほうは背後の飼い主に任せ
残るは二匹が求めた地点へ
何があるのか御楽しみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を けいか
迷ってるよう
予定通りでも
違和感はある
視ている先を意識し
足跡を探るものから撒くために
意味のないこと始めて
己の足跡に幾度も重ねる
視点をあげれば落書きが見え
数を数えれば文字が浮かび
巧く辿れば意図を見抜き
最後なら全部無視もあり
必ず塔に向かうから
途中で鍵を受け取るから
独り扉の前で佇むから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 二択を避け
追いかける追跡する
跡を薄いスリップ痕を
道中の違和感は
後をつけられてるのに気付いてから
座席の位置?重なる事?
反撃の意志で招いたこと
立ち寄った先での追い払い
時間を奪われ
行き先の選択へ
辿り着いた及第点の宝物庫
得られる武具は一つだけ
好みを二点見つけるも
どちらも先客が触れた後
開錠しても其れは得られず
残りの一つまで待つしかなし
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 撫での風
靴底の代わりの丸い感触
視界を捨てて其れだけを頼り
時折邪魔が入る後ろからの囁き
本来なら風きり音で聞こえないもの
路面のある箇所を探すのを執拗に邪魔をする
何度目かの時に横殴りの突風
苛立ちの後に思いつく
点を探すのを中断
面を探す其の時々の観測の
みえてきたもの
浮かんだ図形
言われたこと思い出すなるほどと
見つけたところへ飛び込むだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 呆けて流し視
高速で切り替わってゆく
一つは人物
もう一つは文字の影
最後は遮る線
ピントを合わせれば
残りの弐つが邪魔をし
視たい絵も色褪せる
答えは簡単
大きな文字は単語の一文字
其の時々の情報の羅列
線はあれ
もし三つを同時に見れたなら
引かれた線に感謝する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 分岐
半数が乗り込めたバス
行き先に不安はない
間に合わなかった残りの人達を思う
待っているのか徒歩かそれとも・・・
無言の車内
前後に二つ集まりだす
…の素振
危険を感じ遣り直しを択ぶ
ほぼ無意識に
二度目と錯覚するがこれは重なってる
同時進行の二つ
慣れないから不器用に
それぞれの可能性で真ん中へと運転席へと
そこからは彼等次第
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 閉店までに
其処は現実に存在するが
まだ現では立ち入っていない所
迷い彷徨わせる処
欲しいものが隠されてる処
入店は一度だけの処
貴方の行為は
見方によってはずるをしてると思われる
ただ隙をついただけなのに
さがすために
疑われる行為を見逃したせいか
持っていたものを置き忘れる
会計前のごたごたに巻き込まれ
立場を忘れていたために招いたこと
ケースの陳列場所は迷路となり
置き場所をずらされた悪戯も
これは閉め忘れの影響
人は増えている
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を それがそれ
匂い臭いにおいニオイ・・・
混じりあい不快感
元を探る
微風の向きを辿る
消えるきえるキエル・・・
探す境目を
捉える其の形を
不定形?動いてる?
隙間を塞ぎ停止して観察
縮む?縮小?消失?
産毛で探す動きを振動を・・・
珠のようなものがある
ふらふらと漂う
掴めない捉えられない捕捉出来ない
飽きるのと認識できなくなるのは同時に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を …‥(まだ秘密)
書き出した文字は金色
題と三節
追う者達の物語
其れはノートに記した
ノートは誰かの大事なメモ帳
書き込まれてたのは総てのページ
其れも左側だけを滲むペンで
それしかないからあるページの右側に記した
それを見た男女二人のの両極端な反応
でも悟ったのか
文字の美しさを褒めて
これだけか続きは如何したとけなす
解りましたか?
書きたい事を書いても良い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 数えれば数が浮かぶ
迷い休む部屋
懐かしい物に混じり
見慣れないガラクタ
選り分ける内に増える罠
それを楽しむ余裕あれば
湧き出てくる鍵
それは稀に
気まぐれに
そして触れられるのを拒む
其処までは未だ辿り付けず
楽しむ前に語りかけられる
なにもないのに
期待してはいけないのに
答えることを続けてる
理由はひとつ
俟ってるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ・・・
星の形が歪になってる
最初はわからないけど
気が付いたときには
ひとつが飛びぬけていて
ひとつは半分寝てるよう
または居ないような気が
残りの三つは人並みに
伸びていたものが人並みに
さらに劣化していく頃
残ってた三つは鋭くなり
引っ込んでいたひとつは目を覚ます
激しく変化する其々に合わせ
三つのうち二つが助けに入る
代わりになる
落ち着き綺麗に揃うまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ランダムでも・・・
大きな箱庭へ視点をあわす
演習してる練習してる
並んだ的を狙い
虫のような反応を示す的を
順序を誤り大混乱
巻き込まれたものを
強引に降ろす
多少の絵心ある古い絵
筆で描いた絵
それの横には精密な地図には
海を越えて書き込まれた一本の線
それを元に調べてる者
彼は先ほど穴から這い出てきて
上へ上へと逃げている
周囲に何かを叫びながら
車庫に見知らぬ車体
邪魔するように妨げるように停められてる
雨に濡れるのに乾いた泥
触れても近づいてもいないのに辺りに響く警告音
其処へ別の警報音
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 南の方
その人の後姿
忙しく動く両腕
立ち上がりフラフラと
上半身だけ揺れる
突然停止し座り込む
肩から何かが覗きでる
何かの影が此方を窺う
真横に飛び出るまで
第一印象は根に絡みついた虫
修正して
根のような足を持つ虫
時間切れまで観察し続ける
気にしなければいけなかったのは其の背景
其処の部屋、見覚えある室内と家具類
立ち上がってたときの足元
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとつの結末
正方形の階段
先行してはいけない
一人でもいけない
焦らず無駄口を待つ
追いかけよう追いかけよう
離されず惑わされず
四人のうち正解の一人を
追跡者に気づくまで
そこからは二択を二回
強い意思さえあればよい
アトラクション
できることは一つだけ
掴み取るだけ
説明の後の開幕時まで
利き手の逆を
奪い取る奪い合い
でも何を求めてるのか当人たちも知らない
警告受けるまでひたすら我慢
カメラを見つけるまでその向きを知るまで
そこまで一人の観客のように
最後の締めまで振舞いましょう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとつのまど
向かう先は円筒の部屋
先を急ぐ同類
先着順で間に合わず
二人のこされる
横を窺い自分はあきらめず
別のを探る
記憶を探り残りを
何処にも空はなく
暫し呆ける
独りで飛び立つ意志わかず
次へと入れ替える
其処では重い重い
秒針を眺め
音が追いついてきたとき
身を起こす
ずれを感じて反転を繰り返す
忘れるため消すために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五円
遅れて乗車で席はないが隙間は十分
ゆれるゆれる脚に疲れを感じ始めた頃に
席があき辺りを窺う余裕も
上手くいけばこのまま目的地に着く筈が
常識と誰かの呪いが邪魔をする
割れてる硬貨を選別することに夢中になり
終わった頃すべては幻に
立っている処は知ってる中間点
無意識にお返しがと思うのか
次にいた其処は彼等の真中
付き返すための物はすでに隠れ
彼等は微笑む隙を窺ってる
全部無視して辺りを探索
ポッポッ見かける彼等の賛同者
頼まれてた人を一人見かけ
欲が滲み出てきたから退散する
やはり外からは難儀
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとこま
焚き火の番を小僧に任せたが
此方に慌てて駆けてくる
炎は人の背となり揺ら揺らと
駆けつけ消そうとするも火種が散らばる
…闇の森に戻った後に弐つの後悔
月もない森を追いかける逃げた小僧を
呼ばれて振り返る
知らない人
好意を持つ人
日時が合わない人
記憶の留めれない人
取り交わせた約束
二つの日付と場所
当日、遅れたそして焦っててた
幾度も行き違い、それは道中に尋ねて判明
二箇所目で待ってればよかった
間の悪い所場面での再会
・・・最初からに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとつの・・・
泣き叫ぶ
其れしか出来ぬから
手をのばす
精一杯の意思表示
母親の腕から
別の女性へ抱きかかえる児が
何時もと違う雰囲気に戸惑い
泣き叫び暴れる
其れを戸惑い眺める四つの瞳
その悲しみは誰にも癒されず
心に残る
母親の腕の中に戻る日に
喜びより痛みが呼びかえる
その時より激しく泣け叫び
戸惑わせた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 背後
掘る埋める均す
横へ横に
違和感から出てくる物
おおきく…たいらな…芋?
他にあるか探す
其の近くを漁る
出てきた物は
形容したがいもの
意識をそらされる事なく続ければ
その下に隠れてた物を見つけれた
でも無駄だった
嫌悪した僅かに
隙をつかれ遠ざけられる
喋りすぎ喋りすぎた
先ほどから警告の家鳴リもどき
足音が混じる前退散
不具合起こる前に指を止める
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 雨夜
目覚めると窓は開いている
雨が吹き込み
多少の湿っぽい
周囲の違和感より
音の有無より
窓際へ惹かれる
雨に触れる
窓の外の現実との差異より
部屋の内の時代の混沌より
雨で濡れてる箇所を
手探りで探す
放置されるまで
器械のように
飛び出す事も
振り返る事もせず
ベットの上で淡々と
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其の身に移る
聞こえてきた囁くような呼び声
誰を呼んでるの
せーせー?
せぃーせぃー?
せんせいせんせい?
何時から聞こえ始めたのか思い出せない
其のたびに探してみた声の主を意図を
方角も距離感もつかめなく
何時しか気にならなくなり放置してた
でも今の状況は違う
自分以外にも聞こえたと其の主を気にし始める
隣の人に確めて確定
周囲もざわつき始める
探しに飛び出す人も二人
向かうのは東側と北側
そして警告を思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を おいこみ
撃つ撃つ撃つ…
作業のように
孔は開くも
其れは怯む事もなく
血を流すこともない
此方へ向かってくるのみ
相手の知性の瞳を見て
こちらの思考が戻る
己の腕に撃ってみる
何度当てても其れは
軽い衝撃のみ
深い孔が開く理由はわからない
可愛い姿だが
近寄られるのは何かが拒否する
それで撃つのを止められない
其の姿が知ってる存在に似てきて理解する
誰も其の行為を否定しないのも
好奇心は別のところへ移る
何度目かで一旦引くのは何故かと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐から参
入り込む?誘い込まれた?
気にしないでそのまま
迷うのを楽しむ
そうすれば色々と繋がり出会いも
修正なのか邪魔するためか
仮面を嗜み現れる
時間と行動を奪うため
無視して突き進む
必ずあそこに辿り着くから
…でも其の時は逆の方へ
頼まれてた土産を忘れてから
道中で目に付いたのに
必要ないと通り過ぎた
声をかけてもらったのに
刻の混沌
餓鬼の願いの果て
朝までの遊戯
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を こうしん
壱つ尋ねられた
ひとつだけといちどだけと
後ろに任せ進んでいく
此方を見ていたのか
壱つ頼まれた
代償もなしに一度だけと
其処から背を向け横にそれた
誰も居ないほうへ
脇から飛び出てきた者が視えた
其処の前で反転して後進した
背後の者達が倣うのを見越して
横には謎の列が続いてる
さがしてた時
邪魔な者に一言を言い続けた結果
この先は覚えている
だから後ろ向きに進んでる
着くのが先か列が途絶えるのが先か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を はじまり
其処で其の世界である程度の自由を得たら
彼?彼女?は現れる甘い果実を贈りに
其の話を聴くだろう
必ず得がたいと思うだろう
それが出現の条件だから
それと此方を図る尺度は適当
彼等の匙加減次第だから
其処で挑戦をした幼い稚児が迷った
姿に合わない謀を企み
多くを得ようとして色々無くす
その様に見せたと言った
面白いだろと言った
其処で二択を迫られたどちらの道かと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 手繰る為
満天の星空だけど…知らない星座
其の星の位置を覚えるのを妨げるもの
幾つか現れ流れてゆく
依頼される川下り
経験も記憶もない船頭
迷い始めるうち航路が浮かんでくる
壁がモニターで埋め尽くされてる部屋
薄暗く深緑に発光
それを監視してる人たち
知らない言語から知らない単語に変わる頃まで棒立ち
全体が赤に変わりだした頃に理解し始める
警告の原因の生き物の記憶
初めてを繰り返させて疲労させ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を きえやすく・・・・
己の口から出た思わぬ一言
相手の反応と聞こえてない続けた言葉
行き場がないので思うままに進む先は
先客が潜む地帯
其処に来た人現れた人
其処から続いてた居場所
忘れてしまったところ
其のことで悲しみもわかない
僅かな痛みのみ
其のときの周囲の人々は
みな待ち人
思い思いの方法で機会を待つ
相手は気まぐれと知ってるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 混沌
其処は壱つ先の刻
其処で手掛かりを得る前に
心と記憶を覗いて
ランダムに溢れ出す
隠す為に迷わす為に
ひとつは不注意からの危機
または存在しない二つめ
外野が静観か騒ぐかで判断を
其処から始まったのなら
何処へ行こうとも変わらない
必ず追いついてるし追い越してる
惑わして彷徨わせる為に
切り替えて愉しむのが宜しい
勝負をしたいのなら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 施錠と開錠
無意識にして
記録して
違いを探す
そして
搾りろ過して
上澄みを得る
獲るまでの
我慢比べ
消えていき
残る物もなく
無の直前
躊躇うことなく
一歩と半歩
前後に
そろそろ今回の開始線
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を はねがあるもの
目の前の簡単なこと
それは用意された罠
それは選択させない
思考をさせない
其処に留める策
其処で出る素
滲み出てくる欲
慣れてきていたから
好い加減に
適当にあわせて
探していたけど
ちょっと失敗
案内人を怯えさせ逃走させる
時をおいて追いかける
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ・・とは
予想通りの道筋に
至る所断裂しかけた道
外れれば見失いかねない道筋
内外の些細なことで消失
目的も無くとも愉しいから突き進む
其処はまだ入り口のふち
すぐに用意される
愉しい複数の分岐点
迷わず底へ
時間切れにも強引に
それは辿り付く事が目的に
そう思わせておく為に
次は其処からすすめるように
目印と鍵を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 蜿蜒
たった一つのこと
それを毎夜
続けて定める
それで必要ない事柄を剃り落し
立てた所が開始地点
簡単なようで困難
続けるときに想う事
其の最中に忘れない最初の意志
此方は其処までを延々と
定めた数だけ
数えることをしなく
決められた数字も忘れ
一度だけ其のことを言う
外れたら最初から
繰り返し繰り返し
時折思い出す初心
なにかを俟ってる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 切欠
呼ばれた先は知ってるような所
灯かりも燈さずに導かれた所
道中で一つのからくりに気付く
待ってた人は知った顔
知ってる姿をした者かも
言動に違和感があり
それに確実に一人居るはずの無い姿を見たから
彼等は押し付けようとしてきた
契約に見えない物に署名をさせようとしてきた
言い訳して断れば捨て台詞を残し去った
其の言動は幼く無知なものも棒読み
去った後に残ってたのは一枚の紙切れ
一瞥しても罠はまだ有効と判断
去ろうとしても邪魔は入る
何も触れずに妄言を吐き続ける
何かしらの演目のように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 違いは…
閉ざされてるか一手だけか
これは流れに乗ってそのまま
または偶然などで横道へ
自由な一手を得て
其の時々に辺りを探り
何かあればそれを利用
でも…深くは望めない
足りない物を集めないと
揃えないと
回収しないと
二手目や二歩目を得られない
視て聴いて観じた事は
少し不利な聞き耳の情報分析
これは外注でも良いかも
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其の名が…
探して辿り着いた棚
欲しかった酒瓶は半分が空
其の隣には色が違うだけの物と
嵩張る大きな物が
品名は気に入らないが紅い瓶を選ぶ
時間が無かったのだから仕方は無い
色々をごちゃ混ぜになっていた
探せば欲しい銘柄はあったのかもと…
支払い時にトラブル
何かの数字を確めたいとの事
奪われそうなのは時間のみ
時間が無いと急かしてくる
判断を止めるためか泣き出す児
泣く理由を問うが我慢の無言
答えはポケットの中
それは数あるうちの一つだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 気付いたのなら
聞こえてくるのは羽音?モーター音?
耳を防いでも何も変わらず
傍で聞こえて頭に響く
通り抜けるまで
音源を捜すのも一興
開けるのは三箇所
聞こえてきたら左右と上を
下は意識しないほうが吉
其処からは外へ飛び出すか
室内を振り返るか
動かずに待っているか
それぞれ愉しみがある
正解は無視して放置なのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 気にいるまで
四人の内ひとりが望んだ
独りでも其処へ行って来ると
灯りも持たずに…
用意したけども三つのうち一つが点灯しない
球が切れてるだけでなく綺麗に切り取られてる
残ったのは弱弱しいライト二つ
判断に誤りないように
其処は門
数の暴力に晒される一刻前
周囲に耳を傾ければ
必要な情報は揃う
選別できればだけれど
留まったのなら出来ることは一つ
目立たぬ事それだけ
総てを見下ろせる塔の上で観戦してたのなら
即断してる最初からと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どちらが先に
思うことは多々在り
殆どが無意識で
残りは興味本位の実験
それ以外のなら予感
流行っていた遊び内輪だけ
其の時は独りで漠然と
危機回避か予感か遠見か
ちょくちょく中断して避けてる時
前にいた児にそれはいった
別の時は何となく植えてみた
種だから蒔いてみたか
何も期待してなく
色々替えて同じところに
最後には別の眺めを観ながら
萌芽したのは見覚えないもの
跡は無意識に真似て見たりと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を おもいで
ある人には堅く閉じられた扉
別の人には視えない境目
認識できなければ拘り無いこと
それでも通れる人たち
開けたのがどの様な存在か知らずに
それを無辜に慶ぶものも
どちらが先立ったのかは解らない
認識できたのが遅かったから
封をとられたのが遅かったからか
既に在るものには無意識に拘らないとするから
たぶん己で抉じ開けれられる
塞いだ覚えも記憶もないから
それが元で件の人が来た
お喋りしながらの交渉
拒否と苦笑いと微笑み
幾つかの守ること
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とあるひとコマ
伏せているだけ
殺意に見つからないように
状況は思い出せないが
続きだあることは理解してる
何処からかループしているのかも
判断出来ていないのだけれども
相手のしてること
行おうとしてる事は容易く解り
それが隙を生み
首に敵意があたり
すべてが動き出す
立ち塞ぐ刃をかわし始末
視えてきた先を周知
其処からは別の選択へ
みえてるのは昼と闇
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 思わぬ一言
その人を見つめ記憶を探る
知ってる人
似ている人は皆無
出会ったことは無いのかと
一瞬だけ見蕩れる
それが何かの影響かは不明
其のときには前後の記憶が曖昧に
沈黙でもかまわなかった筈
意図がまったく見えない表情に惹かれ
一つの意識を惹こうとする
詞を探しはじめ
でてきたのは
己が好まない言葉
相手の反応を見るまでもなく
意識はすべて自分の口へ
不可思議なまま次へと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を それは何時から其処に
頭上に二本の交差する線
其処に浮かぶ姿
不釣合いな棲み処
歪まない不自然さ
思うこと在り関心を止める
地からは雨を避けるもの
奴らは道を辿るのか
迷走の後しか知らぬ
帰ったのか隠れてるのか
その後は気分しだい
風にのってるとき
偶に飛び込む彼ら
何処の何を見て
正確に真ん中へ
違和感と苛立ち
其々拘りない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 日常
ためしてみる
其の時のように動かして
そして気付く
引かれて其の力を
幾度も試す
どの瞬間に捉えられてるのかを
二重に喰らう時を
…反動が酷く萎える
…其処からかと思い知る
不貞寝をし
電子音を奏でる
足音が壁の向かい側まで来て
問われる何処と
次にはないのかと
誰かと話し去ってゆく
音が消えて残り香が…
おもいだし
書き留めるため
動き出すも
溢れ出て消え行く
残ったのは
ひとこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 消えたのは幾度目かと
其処までか其処からかは関係ない
漠然と其処にいて
疎らな人の流れに沿って進む
人込になり行列になるあたりまで
其処から逆行
迂回路を探すために路地裏へ
遮るもの塞ぐ者
声を無視しれば袖をつかまれ
存在を気にしないと襟を引かれる
まじないを憶えているなら
唱えて影踏み
消えたのは最初に書いたもの
それと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どこからから
詰らないと思ったのか何か考えがあったのか
視えるのを肉眼にあわせてた
時は何故だか一呼吸
それでも結果は変わらない
横道にそれても探し出す
無ければ壊すか創ることも
其の前提さえ忘れてる
粗暴な三名がいた
彼らが向かった先は似てる所
ある条件までは見てるだけ
其の足跡を辿るだけ
すぐに背は見えるけれど
其処で珍しいことがあり
意図不明な同行を願う者
最低限の事も出来ないと拒否するも
なかなか折れず
後日あることを失念してたとこ思う
対処は別の欠片にでも…
二名の敵意と残りの捜索で幕は一旦閉じる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 発声しない
削いでゆく
其の時は不要だと
思われるものを
例えば背景
白くとも暗黒でもなく
何もないと意識するまで
そして・・は
残ったのは地名
知ってるような気がするが
それ以外何も浮かばない
心のうちで呟く
忘れないように幾度も
中途半端に声に出さないように
不意を避けるために
開け放たないように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 適当な道標
黄銅の球から
複数の伸びた棒
色が変わる頃に
棒に無数の珠が付く
生きてる様に
成長してる様に
ある時から
ある方のみ
元の姿がわからぬほど
増殖するよう
伸びてゆく
最初の時点
其れを見る前に
思ってたことが
考えていた答が
観えている
時間は棒の数×秒
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 二択
彷徨い二周目に
己の今の身なりとあわぬ状況
問いかけられるのは先ほど見た主
荷を抱え悟られぬように
ある筈の場所を探す
先ほど偶然見つけた
裏方のあの部屋があるのだから
割れた板硝子を抱きかかえた者は
迷っていた者が其処を通るのを嫌う
阻止は出来ないから微小な抵抗をして
ふたつの嘘を言う
不用品というのと
此処の地名
一つ目を同意し残りは疑われる
助けた後に着くところと
逃れた後に潜んでいたら出れたとこ
足だけ暖まるか全身冷えるか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 最奥の入り口
其の嫌悪させる行為は何処から来たのか
継接ぎだらけの世界で
思考停止中の此方は当然の行為をして
其れを見る目は何処へ視点が
それで解ることは…
曖昧なままあやふやの記憶で儀式に参加
欠けた常識で席を選べず
離れたとこを狙うも
進行と共にぶれる位置
それらに対して何も思わず関与せずを貫く
和がされるままでは行けず
記憶の保持は阻害され
他者も利用は叶わず
運任せでも其処にはこれない
策を巡らし辿り着き
外部要因を待つだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を それは三度閉じた先
低い視点、目の前は靴
不安定な足取り
独特な歩調
それをおいて先を視る
床は交互に替わるベージュと赤
左右も壁から扉や横への通路
道を覚えようとすれば速度は増す
邪魔をするように
目印も置けない仕掛けられない
気がつけば視点は天井近くに…
選択は幾つか
道を戻るか
何かしらの方法で先を視続けるか
あきらめて閉じるか
それとも上をぶち抜くか
または背後の存在を確認しましょう
今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を 一杯
間が悪い
応えぬと決めてるから
様子を窺っていて
頑張ってひと言ひと言を
言ってきた
視ないようにしてても
何時もの普段のまま解ってしまう
間違ってることがあるけれど
返信してれば変わったけれども
決めたことは護るしかない
これは独り言だから大丈夫
あの時に視た
思った一文字からは逃れられない
小さな縁で次のところは理解した
最後に詠うところは此処か向こうか
「家」からは…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 不動で
最初に思う
ごちゃごちゃしてると
無駄に自己主張の激しい物で
周囲は溢れかえってる
こんな時は何かを隠すためか
時間を奪うため
大穴でとりにきてる
あらかた片付けた後には
ちょっと苦手な物が残る
それは優雅に泳いでいた
それは生き生きと潜っていた
どちらも別の固体
検めたいのはどっちの器
外れを引いて情報酔いに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どっち?
基準点はある小山
其処は二股の穴
探せば見つかる
奇妙な体験つきで
問題は其処の南西
其処に在る山の中
ある道順のみに現れるとこ
初見で躊躇わせるところ
複数居たらそれがわかる
勿論口に出したら
沈黙していたらわからない
独りでも
其処は望める所に繋がってる
罠なのか避けたい所にも
誰かの欠片が散ってるとこ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初期の頃には
隣の人が端末の画面を指差し訊ねてくるが
其の声は聞こえてこない
それは自分でないからか
たまたま重なっているだけで
本来なら背後から見ているだけだからか
今はどちらでもない気がする
大事なこと決めていたことを
忘れていたからかも
見慣れないアイコンが並ぶ
指先は緑色の物をさしてる
仕草から判断すると
此方の端末の画面を見たいような素振
意識してなくても手元は動いてゆく
そのような記憶はないのでこれは
自分ではないと仮定
なるほどと…
片手をふさがれ
それも己のだと錯覚させてる
なら単純に試すのみ
パンと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 案内図
空の色をゆびさし
この地のこと
これからの旅のことを語るも
同伴者の荷がないことを指摘するも
問題ないと振舞う
だが誰もあるものがないことを知り静寂に
二枚の模型の板
一つ目は製品そのもの
ふたつ目は稼動中の中身
知らない技術に興味引かれ
説明の声と何処からかの視線に
気付くことなく機会を其々一度失う
ありえない長さの配線を前に困惑
このまま気付かぬ振りを続けるか
手元の端末を使い先へ進むか
両腕がふさがってるときは
放り投げてポケットを探るのも吉
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 左右
右は元に戻り
左は何処かが変化
難解な間違い探しのようで
見つけること適わず
右の道は望む意志と時間
それに比例し
左の方は一見望みの通り
でも余計な物がぞろぞろと
一段落と共にすっきり消えてゆく右に対し
気付かれないように何かしら加えられてゆく左
鏡のようだった頃との違いは
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 他の…の企み
其の位置にてふっと思う
推しあう幾つかの記憶
願い?依頼?頼み?強請?…
どれも気が乗らない
一先ずひとつひとつ確認
彼の者が発言中に其の荷を窓際へ
上記の事を言いつけた者の契約書の強奪
一切の騒ぎを起こさぬよう計らう事
其の会議場に隠されてる宝玉の確認
その他こまかい事を複数
どの道へ行こうが
たどり着く席は同じ
その場の料理も
多分まだまだ呼び込まれてる
・・・・・・・・。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 旅順
それを凶器として使用とする
諌めることなく賠償方法を議論し始めた所有者たち
行動することなく其々の自滅を眺める
何時もの場所
気分転換の場所
楽しめない浅さと人込
誰だか思い出せない目の前の馴れ馴れしい人
此方からの言動は慎むほうが良いと判断する其の行動
しばししても名は呼ばれず
鏡に映った姿
其の反応を遅らせるか
先行させるか
地名と思わない文字がふたつ
留めようとする前に流される
いつものように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誰かの呪い
紫に輝く珠
見たい箇所
探したいものを妨げてる?
背後の気になる行動も
導かれるための書籍の記述も
珠を避ける行為も
視点を引寄せて
我を視よと輝く
だから見極めるため
好奇心はなしで
漠然と眺める
様々な意思と思惑が
色の中の変化を見定めるのを止めさせようとする
稲妻が見えた辺りから
其の先の異質な景色が映る前に
強引に意識と視線を変える
現の自己の部屋へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 禍の種
悪戯のため誘い込む
誰を騙す為か知らされず
二人は囁きながら森の中へ
此処だと言って独りで進む
彼の姿が突然消えて
其処へ近寄ると其処は深い谷
其処で視たのは落ちてゆく幻
記憶は曖昧なまま
森へ入ったのは自分も入れて何人?
いま其処で関係者は何人?
思い出さないと
幻は終わらない
逃げてる二人追いかける復讐者
庇いあい逃げる二人
迷いだす二人
隠れるか別れるか
潜むなら造りかけの樹上へ
相手は必ず約束守るから
分かれ道は左の行き止まりのほうへ
上の方に確実に逃げられる隠れた穴があるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 不満
珍しく明瞭に聞こえた
感情までも
ただし一部のみ留められない
確認するために
決意し再び聞く
それでも其処の部分のみ記憶に留められない
仕方ないので過大解釈で約束を果たすと伝えるも
それでは何かしらの不満があるよう
解せない
何も問題ないはずなのに
絶対に守られるはずなのに
でも思考はすぐに反れる
此処までの道中で拾った玩具のソレが
投げても戻ってこなかったこと
隣の部屋の三人組のこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 迷う前
視ていたのは一枚の絵か写真
それに呑み込まれたのか
魅せられたのかは解らない
左肩の冷えと其のときの衣装での判断
ルールを破り無関係な人を暴く
其の背景は見えないが
髪型と衣装から過去だと思う
でもその人の背後のやってる事は
まだ見ぬ未来とも判断できる…
周辺を散策
見慣れない事柄が増えるのみ
視線があうことがないので
人の流れにあわせ
切り替わりを待つ
そして一つの地名を得る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 受渡
辿りついたモニターの前
すぐさま邪魔が入るでしょう
操作に入る前から
だからはじまってる化かし合い
目的を忘れたようにゲームに興じる
操作不能になるまで
其処に居ることさえ困難になるまで
二人対戦なのに
参加者は三名
邪魔な者は誰?
四人目を選ぶなら
問題用紙を裏側へ
窓を開け放して
ナニカを招くことをした者は
本人に閉じさしても最後まで足掻く
放り出してピシットと閉めよう
最低二つを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 配達
その荷を押して懐かしい道を進んでいた
休憩の必要はないが知ってる店舗の前へ
ガチャを見て何時だったかを干渉しないよう浅く思考す
傍から見たら異質だがこういう時は驚きが多々あるので流れのままに
前方から見えてきたのは競技者の集団
それだけでなく色々と巻き込んでいる
明らかに場違いな者がその集団の中に幾人か取り込まれてる
抜け出せずに流れの中で戸惑いあきらめ行進…
ただ知っているような人を見かけたが
端に居るし自力で何とかなるだろうと判断し脇道へ
ゆるい坂を押しながら目的地を思い浮かぶと
前方から整列し行進する集団がみえて…
来る前に自分の荷だけを見てるように俯きながら道の端により押し進める
記憶に微かにあるあれはヤバイモノ関わらない方がよいもの
すれ違うときに好奇心に負け視野の端で彼等を観察して後悔
それまでなかった香りが鮮明に纏わりつく
経験があるからなのか魅かれるより僅かに拒否感が勝り
ただ過ぎ去るのを待つが最後尾の者が此方に気付き歩み寄ろうとする
体躯が憶えていたのか何度も使えない仕草で追い払う多分二度か三度目
あれ?もうつかえないかな?
日が暮れる頃に目的の家屋に
明かりが灯り誰かが居る安心感
玄関先で聞こえてきたのは今の時間
時計も見ずに浮かんだ時刻…午前か午後かはわからない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 帰心
迷って悩んで困ってる
その記憶が何処からなのか
何時からあるのかで
興味ないから分別せずに
溜りに堪り
溢れ零れても放置
転々と足跡のように
遺して行った
一つの文を見る
発音を憚る
手順を思い出してないから
失敗を恐れてないから
愚か者のように繰り返してきた
だから吐き出し始めた
かきだしはじめた
廻りも眺め
足元から遥か先まで
魅かれるもの
似たものを探し
省くため
今は準備中
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とある屋敷の中で
歩いている延々と
先ほどからは反時計回りに
この中庭を…
なんとなく出てからはぐるっと一周
元の部屋に戻ることなく
他の部屋に入ることもなく
無意識に何かを探すように
色々試してはいた
軒下だけを歩いたり
置いてある石だけだったり
土の上のみだったり
中心へ行くこともなく
外側へそれることもなく
意識と視線は偶に中庭中央に向かうも
歩むことはとめられない
知っていながら待ってるのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を あね
其処では何時もと逆
その姿は捉えられない
子供だけだと感じられる
その子達の声はよく通り
理解も出来るが留めることはない
そのよく知ってる場所を模写した処も
あるものの配置は鏡のように逆になってる
始める前に立てた物
それは三本のローソク
消えるまでが可能な時間
手伝った荷運び
最後は半端で
報酬も半端
あったのは複数の鋏
選んだのは意味のない装飾で使えない鋏
去る時に憶えてる泣き声は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まじない
たとえ一歩でも
その一歩の行動でも
一歩の為の思考でも
半歩前のことを失ってる
忘れ去ってる
酷いのは忘れたことを
自覚してる
そうでなければ今頃は延々と
繰り返してる
似たようなことだから被さらない
かさねがけにもならない
最初のほうが強いだけなのか
最中のことは綺麗さっぱりと消去
とりいられた経緯も不明瞭
三つの話を交互に創ってた
悪い癖が出ないようにして
完成させないようにして
そこから・・・かな?
鍵の言葉を使用した?
だから呑みこまれかけた?
手元にない‥と‥。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を らんらん
誘われ一緒に居るよう
仲良く三人で
二人はふざけながら
交換を始める
それを見ているのに気付いて
あわないのに三名で交換し合う
うまく扱えないのを見て笑われて
邪魔が入るまで笑いあう
無いことが幾つか
其処だけその時に大切にしまっておいた物が其処にある
嬉しさの感情が一瞬だけわき
戻すか身に着けるかを迷い
サイズが微妙に合わないのに戸惑い
それでも残りを探す決意する
其処で掃除をすればさらに
多少後悔があることを言われる
言い返すことなく
逃げ出すこともなく
真意を探り
次の言葉を待つ
返すことは決めたのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 綱
問われて答えた
機会は一度でけ
望むなら何時でもと言われ
保留していた
でもある時それがあった
忘れていなかったので
じっと見ているだけ
たぶん自分のではないのだから
幾度かそんなことを繰り返し
年月が過ぎた頃
案の定そのことを忘れていた時
それは存在した
条件反射でもなく
自己暗示でもなく
漠然とそれを掴んでいた
片腕だけで
其処で停止
思い出すわけでもなく
動き出すでもなく
そのままで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 微笑む者
其処に居たのは三名
真ん中に食い物に埋れた娘
右に眠る男
左には認識した後に消えた人
彼らに話を訊きたいが
まだこの小さな街で誰も知らない
其処の中央の建物は来た時に黒い霧に覆われて
立ち入れなくなった
周辺の建物も扉を硬く閉ざしてる
高い建物の上階のみに明かりが漏れてた
元気なのはネズミたち
電線の上を走り回る
手順を怠り
一時退いた時
毒を喰らったことを知る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ついてきて
問うてきた
なぜ飛べないのかと
聡い児だと思ってたので訊いた
ためしてみたのと
何の仕草もなく暫しの静止後の表情
家屋内で雲隠れするし
色違いだった衣装を揃えるし
中身が違うような気がすることもある
悪戯心と好奇心であることを試すと
驚き泣け叫び
修復後には冷静に抗議
時折一時迎えに行ったところで間違えてのかと思うこともあるが
自己の勘を信じる
複数居るとは思わない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いしき
其の場に居るような錯覚を受け眺めてるだけ
周囲の反応や仕草は違和感ない
此方の影響は受けないと自覚するまで
その瞬間に隙があれば畳み掛けて来るかも
知らない単語が流れ始め
理解できない常識が溢れ
それらを受け入れよと包囲網を
認める一言を待つ罠
無言で貫き通せば
偽りの犠牲者が現れるが
最後まで抗えば直ぐ化けの皮が剥がれ
貴方の願いは護られる
無いことに慣れすぎないよう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 不明瞭
その行列は演技してるようにも見え
其々の表情には自然さも
ただひと言の警告は
中心のその人物には話しかけない様にと
独りだけのその者にはと
道中好奇心に負けて
話しかけるが
其の者の瞳は威圧のみ
何処を見てるかも定かでない
それ以降列は前後に分裂
其の者の歩みが遅いのか
先行の列が急いでるのかは不明
それでも休憩地点では合流
棒立ちの前列
食い歩く後列
姿が見えない護衛
早くはぐれたと判断し
的確な行動を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ある暗示
蝶が一匹舞っている
網戸の周りを出入り口を探すように
網戸を少しずらす通れるように
其処から凡てが動き出すことも忘れて
網戸が外れて消えてしまう
如何しようと迷う前に見つけたのは
外と内の境にいた蛾
境を越えようと成長続ける蔦や枝
擬態したものが様子を窺う中
それは突然に現れた
それを見てとっさに叫んだのは
海中に居る軟体生物の名称
目の前に居るそれとは似ても居ないのに
さて貴方が居るのは室内?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そして静寂
ふっと思う
どちらの耳で聞こえているのか
防いでる方で聞こえている?
羽音はあるが空気の流れは感じない
何度も往復してるように聞こえてきた
捕獲してみたと思った
この騒音の音を
つかめる気がしたから
でも位置がいまいちつかめない
姿勢を変えれば消えるから
すると聞こえてくるのは別の音
ラジオの雑音のようなものから
モーターの音
そして排水溝の水の流れる音
音の位置が遠くなる気がしてきて
遠くから微かに聞こえてきた乱暴に扉を閉める音
その直後の耳元での足音が一踏み
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いまだ・・・
求めた所は似た者が競う所
可能な限り鍛錬するところ
必要ないから散策しつつ
眺めてると拘ってくるもの
面倒だからと容易に飛んで逃げた先は
驚きの処、だが年代が違う…
悪い癖はいまだに続く
初心を忘れ
道草多し
それでも仕掛けは忘れない
嫌になるほどに暗示
そこまで・・・
そこからなのに
時間まで遊ぶ
忘れ去るように
ひとつのことのために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を はち
それは幼い頃からか
いや物心ついた頃からかも
その習性でふっと振り返り
ある一点を眺めていた
でもその探しているものは見えない
もどかしさは見つからない間違い探しをしている様なもの
見つめて動かないのは
視界の端から虫が飛び込んできて消えるまで続いた
落ちた?
突然消えたのは其の場に墜落からかと推測し其の場に向かう
其処の地面には何もない
なんとなく自分の手で虫の軌道を再現しつつ強い視線を感じて停止
空中に浮かぶ落書きのようなモノの口に腕を突っ込み停止の自分
それを観てるかのように呆然としてる人たち
目の前の幻覚?はあの人たちの影響かと考えながら
静かに腕を引くと同時に逃げ出したのを目で追う
さてと・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 呼ばれてる理由
窓の外に現れたふたり
此方に気付いていないのか
此方を観てはいないのか
試したくなる悪戯心
碌な事に成りそうでないので自重
暫し放置しながら観察で
時間のずれは感じない
認識のずれを僅かに思う
此方は硝子の窓
あちらからは鏡?
と思うが違和感あり
観察以外に試したいことが多々浮かび
抑えるために其の場を離れる
無垢な子供ではないのだから
何も考えてなかった頃なら
開け放ち繋げてた…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 億劫
嫌なとこだった其処は…
ひとつは明瞭に語りかけて狂う存在
彼は侵入してきたまたは迷い込んだ異物を排除
制限された上での鍵の詞の受け取り
此方を同類と思うか勘違いするまで
逃走か隠れ潜む
鍵を得た後も思わず眺めてる
数多に潜んでるその建物をシェイクする様を
己も最初は其処に居たと…
もう一つは信じられない疲労
目覚めてからの苦痛
きれないから知った後は…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 門
それは現のこと
それは好奇心があるれる児童の頃のこと
忘れていて迷うことがなかった頃のこと
自分の住む周辺の探査の拡大
主に小道や道ですなないところ
走破しつくし
知らない空白の地を知る
何処からも入る隙のない大きな地
建物間の隙間もない
地図を見ればとか
航空写真を見ればとか思うが
それらを観ても違和感がある
それは町全体を見下ろせる山から見た光景と違う気がするから
地図や写真では其処は畑か空き地?
でも肉眼では何かしらの建物が見えるような…
…でためした…夢で…見極めようと
そして迷いが混迷を窮めた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 他者との違い
何も知らずに愉しんでいた
忘れているだけなのに
何処までが既定で
何処までが演技なのか
誰にも理解できぬように計らったのだから
求めたものの側へ
必ず其処に佇む
大半は其処で満足し現へ
気付いた者だけが
門か扉か祠の前に
後は誓い護れたか
選び育てたか
または鍛えぬけたか
無くても望みは微かに在るけども
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 歩くだけ
探してる…本を
無意識か誘導かされて
そして辿り着くんのは
小さな書店
本以外の雑貨もあるとこ
其処に珍しく陳列してあったのは
…古書
似たように書籍を探していた人に尋ねられた題名
それもとても手に届かない高い棚の上部
だから此処にそっと書き込み
己の目的は別
抱きかかえてる弐つの荷物
意識をそらそうと邪魔される
周囲の不審な人から
前方の岩の崩落まで
消えたようにみせて無事渡せた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 予定調和
暗示による混沌
容易に請け負いすぎ
整理もしないから
漠然と無意識に行動
適当にその場限りの理由で
己の探し物の序の筈が
道中だからと気楽にしてた
気まぐれで願いを
時には付を返し
恩あるものの頼みあれば中断も
そして整理しないからある所では
欠片たちの渋滞混乱
割り込む者
放置気味の者
静に待機する者
遊び始める者達
凡て解ってやってる事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を さきのさき
遠方から観てた
突然の風景
大きく纏められた荷
その梱包方法はわからないが
崩れない不自然さ
よく見るとそれは人形?
扱いの雑さと
変化の無さでそう決めた
その中に動く物が
いきてる?
此方が見えるのか
何か訴えてきてる
聞こえないし
此処まで届かない
時間切れで途切れるまで
全景だけでも観ておこうと
此処は対岸なのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まだまだ
其れの位置は関連あり
位置というより配置
取り除いても周囲に増える
望めば消えるそのように
隙が大きければ曖昧に
増えてるように見えてくる
白く見えて半透明
透けて見えて黒の反射
白さは気に入られず
銀に見える透明感
僅かな黒を探し出せたなら
それに願いを
怒りも不満もないのなら
やがては一色に染まる
解りやすく見えにくい途中結果
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 断片
壱つ仕上げて帰還して最初に観たのは
…怯える自分
違和感は何もないから
無視して次へ
その時は其れでよかった
彼の者は其れを望んだ
代わりの代償が総てと告げても
価値を知ってるのか知らないのか
物心着く前からばら撒いていた
其れの反動なのか気に入ったのをとりこんでいった
周囲に牙が群がるまで
無くした?
消えた?
喪った?
忘れたもの探しが始まった
辿り付く為の鍵は無数に存在した
どれ?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 混沌の夜
貴方は置いた
貴方の席に
大切な宝玉を無雑作に
簡単すぎた罠は無視される
欲深い者は直に退散
椅子の上で寂しく輝く
其れはとても妖しそうに
その人は二度目?
気まぐれで声をかけた後に懐かれた?
怯えるその者に説明を其処での行いを
己もその者も必要なのか少し悩む
意思疎通が出来る者が複数
疲れるし面倒だし
困ったこと…人任せにし続けたつけが
その建物内の細かいこと知らないし解らない
知識を総動員して明かりを燈そうと試みる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 怠慢
招待されて迷い込む学園祭
とある所での異変
展示物が消えてると騒ぐ一部の者たち
其れを眺めて思い出す
別の視点で観た記憶があると
罠だから早く此処から退散と
躊躇うことなく人目を避け窓から屋根へ
建物内外に罠が張り巡らされた原因の元へ
其処に並んでいるものども
説明が聞こえてくる
返答は・・・と・・・だけと
其れは擬音ではないかと思いながら流れを眺める
左右の部屋の左側で説明を受けたあとその奥へ
少し待つと奥に見えてる廊下を左から右へに駆けてゆく
右の部屋から下品な音を出し出て来るものたち
そして理解する
その部屋の主に会わなければいけないこと
列には並んではいけないこと
罠を正攻法で突破すれば自由に逢えること
面倒なので幾度もスルーしてきたこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とあるところ
それに気付いたのは幸運な偶然
有り得ないけど躓いた先にあった
微かに触れてその存在を知る
身体の一部のみに反応
一定の方向のみ反応
面積は様々で形も不偏
複数あると勝手に信じ
駆け出し駆け上る
イメージと直感のみで
最後?終点があるのか
何もかも無視をして
其処を目指して
駆け上る脚は止まらない
不思議と疲れも知らず
その先は忘却の彼方
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 獣道
真っ白な雪原の上
足跡で描いて愉しむ
他人には解らない様
大きく動いて怒鳴られた
その人が追っていた痕跡を
踏み荒らしたらしい
でも其れらしいのを観ると
自分のではない
面倒だけど代わりに追った
勝手にやった
その獣に殺意を向けられ
手心無く反撃
少し後悔
妙なことに巻き込まれ
敵意剥き出しのものが現れ
辺りに色々湧き出てくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三夜目は
勝負を求められる
知らないし心当たりも無いと思う
何処かの別のが拘りあるのなら
接触した時点で何か口ずさむ
なにもないなら初めて会ったはず
力尽くで事を運ぶと
類似の輩が現れると訊いたような
呼び込みやすいから注意を受けていたような
さて以前の記憶では碌な事が無かったような
あれは飼い主か別件か
面倒なので相手にあわせることにする
話し合いならそれで
それ以外なら以前のように終焉まで
御付き合いを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いぎょう
まず最初は粗方の道筋
其処から其々の分岐
確めたいほうへ同行
多少の悔いを残して
勝負がつかないと勝手に思えば
その結末は観えてくる
戸惑うことなく探し物を
其処へ誘導した意志を
視付けたのなら戻り
捜し求めてたのと違うなら保留
どちらでもなく道草を始めるのも良し
何かが飛び出てくるかも
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いつかの綴じた続き
螺子を緩める裏蓋の
独りだけになったの確認してからの
今だ多少の迷いがある作業
この呪われてると云われてる電話の解体確認
何かのパーツを外す毎に
記憶と現在の認識が狂いだす
これを戻してもとの電話になるのか?
何故こんなことをしてるのか?
そんな時でてきたもの
目の前と背後
間違えないように
背後のものを抱きかかえる
そして問うまえに…
忘れてはいけないことを言い聞かせる
成功したのか
どちらかの記憶が再現
何もないごく普通のものと
力の使い方を教わってないものの
破滅の話
憶える必要もなくそのまま共にあるところへ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 諸事情により今宵の・・
知ってる其れに擬態
嫌うはずがそれには何も感じずに
数が可笑しい足運びと
その脚に見惚れる
何かを探し上へに向かい
迷走しつつ右下へ
予測の映像と違いが出始め
跳んだと思えば此方に前進
回避と反撃かを迷う中
その姿が変わってるのに気付き
掃う方へ決断 明日の夜の・・
迷いと願望が呼び寄せた
重なり合う混沌を
それでも意識は変わらない
陰からの観察を続け
自覚しない悪戯を思いつく
忘れた頃に現れる
悪戯心は道を指す
迷う心に追撃の声
急かされて出た答は
甘い菓子
見つけてくれたもの
同類のものひとつに序のひとつ
何時の間にかの三つの玩具に
先客の置かれた物の扱い
怒鳴り声に不可思議な作業 明後日の予備の・・・
追従して得た機会
興奮が冷めた頃の警告音声
ひとつの大きな終焉
光に包まれるもすぐさま背後に
そこは綺麗に半分だけ切り取られた
拡大し続ける雲
暫しの休息を 書留
観ること見つめること
その先へ何処までも
見ている本人は気付かない
その知識も概念も知らなかったから
印象に残ったもの意外は忘れてると思ってる
記憶に留めていないとも考えてる
でも実際は何処かへ纏めて放り込む
其れは何時でも巻き戻せる
整理されずに多様なものとごちゃ混ぜに放置されてる
止まることなく次から次と舞い込むソレラ
奥深くまたは端の方底の方
其処に限界はあるのかと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 書留弐
毒は巧妙に異種壱つ期間を空けて
狂ったものが個体差と
気付く者が個人差と誤り判断するほど気長に
世代を超えて仕組まれてきたこと
択ばば良いだけだけど
最初の一口でも惑わし
食い続けても効果ないと誤らせ
ある日其れは突然に
其れは毒の濃度で
慣らす為の希薄と即日の原液
怖いと思う?
でも毒は手段の一つ
彼等は・・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 書留参
其処は廃墟
綺麗な廃墟
創り掛けのような
呪う為の
其処の主人は度々人を招く
呪われるのは独りだけ
ある物や居る者として振舞うこと
其れは小さく横たわってたとしても
玄関だったらしい所から退室
でも正解は其処の横の隠し扉、入念に三重
帰り道に発動の鍵あり
列を成して浮かぶ蜂には触れないように
避けないこと掃わないこといないものとして扱う
蜂をかわすと次は雪、五感を奪う雪
まだ蜂の列が見えるのなら其れが生還への道
背後から呪われなかった人達が追いつくのを待つのもよし
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 欲張り
四人が其々自己主張
一人目は自慢の物を掲げ
二人目は競う様に対になる物を推しだし
三人目は控えめに見えないものを
四人目の宝物は三人に故意に隠される
択ばなければいけないのに
誰かが言ったからそうなった
其れまでは無難だったのに
其れのせいで新たな道が
四人全員と誰かが最初に言ったから
それから五人目が現れた
総てを持ってる五人目は
ためしてくる
色々難癖つけてても
その後は云えない
・・・五人目は次に呼ばれる前に探しに行った
今も何処かで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 罠
立場が似ている者をはじめて見た
何も知らずに初めて
その楽しさに危険が伴うことも解らず
自由気ままに過ごしてその隙の罠
其れは偶然と故意によるもの
捕らえられるように束縛され何も出来ない
偶然なら少しの時で開放も
誰かの仕業なら解かれるまでそのまま
明らかに罠により囚われ
助けを求める意思さえ尽きてた
悪意と欲望に牽かれる車輪に載せられ
性質の悪い呪いつき
気付くのに少し遅れた苛立ち
其処でなら約束の外と
強引に祓い帰す事に
冷静になり少し後悔
自分を含め事故にあったようなものも居たかも
己のダメージから診て元凶は・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 愉しめぬ事
突然の雨
準備や予定を総て狂わす
人々と共に
彼等を眼下に観ながら
最後尾を進む
からくり満載の屋敷
偽装の祭りの準備に
隠れて姿を消してく人々
私の役割を尋ねたら
引き続き殿をと
静かに待つ
いまだ見えぬ存在
少し時を遡る記憶
造成途中の瓦礫の道
背後からの存在感
道の両端で待つ人々は
先触れの者達が建物から呼び出す
視ることなく退避した
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 書留四
白い躯
または白い影
一瞬視界の端を通り
其の後は気配のみ
其方を視なければ何も起こらないと知るも
予め定められたように眼球は向く
何もない空間から飛び込んでくる
上に圧し掛かり何かを探す
悲しそうに遠慮気味に探す
払いのけようと腕を前にあわせて叫ぶ声は他人の声
其の姿は大きくなりながら視界の外へ
探す動作はやめないまま
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 書留五
なんの躊躇いなくソレを懐へ
忌み嫌われるか全力で止められる行為をした
ソレが言霊を言う前に
傍から見れば呪いあい当人たちは口喧嘩
互いに強く断言しあいその後のことは忘れてる
代わる代わる鳴き始めて初め合唱で終わる其の日まで
ある所では鳴く前に其処に居て出現と同時に懐へ其の顔は微笑む
間逆の位置、合唱の終わりに辿り着く其の表情は陰で窺えず
その他の殆どは鳴き声を気にもしないか聞き取れず
苛立ちや不安を抱くか何事もなく過ごす
唯の一点、其処だけは斜め上の更に枠外へ
何があったのかはその場の当事者のみ知る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初めは・・
その少年に幾度目か解らない最後通告
後一回だけと…
其れを此方の都合で繰り返す
出来れば気付いてくれることお願い
残していった小雑誌
何名かの囚われの者が載っている
廻り続ける観覧車
独りになると迷う館
付録の夢
二人連れは他人の夢を覗き見続ける
自分の夢と思い込むまで
四人の男女は其々違う終わりを願い
一人だけ拘り外へ
迷った者は疲れ果てて不意に呼んでしまう
頼られる者から無関係な者まで新たな客として
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 未だに・・・
何故なら何故なら半端だから
肝心の初歩が・・・
相変わらずの抜け落ちの作法
それでも最低限の事は適えてる
だからとぶことだけは望みのままに
あらぬ方向へ
それでも決め事に縛られて
最後のほうは駆け足で
意味も解らぬような
速度で巡る
残るのは何時もの通りの
数字と色
32を背負った物の名を
栗色の集団を
数えてないから解らない
増えた巡回先の数は
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を なんで?
一枚の写真
写っているのは知ってる古い家
気になる事は周囲にあるものがないのと
見覚えのない扉?
あんなところにあったかと
つい無駄だと思いながらも尋ねてしまう
勿論返答などはなく其処で総てが停止
僅かに残された時の中
記憶を探る深く深く…
思い当たる事は一つ
空言だと聞き流した事
此処の事だったのかと
深く思考中
写真の変化と
その他の違いの箇所に
気付くことなく
傷をうける
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 何処から
いけないことをしていた
それは悪いことだった
なにも知らずに
やりたい放題に
そして捕縛された
その児はつかまった
そして奉仕させられる
様々なところへ
深い底から思いを引き上げたり
思いを籠め誘導したり
時にはその禍と云われた力で隔離したり
でもそれら総ては思惑のまま
行けない領域へ
容易く踏み込むための
気付いて慌てて封印された
別の児に解かれるまでの
其の時まで眠るために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 落ちた先
中途半端な狩宿で
安眠も出来ずに追い出される
一人は其処で蹲り
残りは目の前の枯れ木へ
冷風を凌げればと近づくも
先客が多数重なり合う
其の内の一人
場違いな色が煽りに来る
一人だけ違う彼は
遭わないのは
色が違う彼か
容姿が違う彼か
揺れる側で其の時をまつ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 計らい事の日常
思い出して要らぬ深みにはまる
弐つのその玩具を探し
必要がないのに記憶を探り続ける
とある事情で送ったことも
それを自分で忘れることにしたのも
暗示が弱かったのか感情に惑わされ
受け取った者の映像を見定めるのを忘れ
配達人に意識が向いた
失敗の原因は何処?
感情が反応した言葉は…
あることを思い出して納得
あのときに奪われたのかと
色々よくないものをもっていった
あれは人の運を奪う方法
そんな使い方もあったのかと
…結局痛みわけかな
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひきこもり
その流れる色を見て焦ったのか
目的を忘れ何時ものように彷徨い始める
着いた先はホッとするところ
犬と羊と戯れる
不注意から驚かせて逃走した動物達
追いかけるときに気付かない
二人増えてることに
道中の番の鳥に注意をそらされ
燃える土に歩みを止めて
迂回しようとする前に
道中拾った犬に呼び止められる
引き返した道の脇に
戯れた犬と何かの跡
棄てた?
喰われた?
消失?
触れたくないのなら
知恵を絞りその下を検めよ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 内と外
他の人に続かず
その場で戯れを続ける
置いてある大きな玩具で
飽きた頃にドアを通るが
其処には誰も居ない
あっちこっちに積んであった本に
目を奪われるが手を伸ばすことはない
ただ出てゆくなら建物外の方がいいと思う
知らぬ間に案内人が居たから
連れに頼まれ付き合う探索
幾つかあった隠し部屋と通路
進むごとに声が聞こえてくる
内容は聞き取れないが
近い筈なのにその場が不明
熱心に探してた彼はその仕掛けを見つけ
声の先を視た
何も言わず共に逃げ出そうという仕草
おとなしく従う
道順を記憶に留めて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其処はソコ
圧迫感から退避する
なんとなく・・・
苦手意識・・・
窓の外のベランダへ
原因を目の辺りに
窓のような物だった
外も窺えない
覆われていた
戻ろうとするが室内は
人込から隙間なく整列した老若男女に
知っているような気がする人が
入れる隙間を空けてくれる
どちらでもいい
受けても退いても
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 無意識の扉
あわない
たりない
おかしい
・・・数字が
最初の思いは勘違いではと
次が忘れてるのか
記憶違いかと
もしもなら
あの驚いた表情は
誤認した足音は
ふっとはしを思うことは
ひとつ思い込みが自分にも作用しすぎ
認識が狂ってるのでは
ひとつそれが一方通行のみ
ひとつふたつが合わさった現実論
答えたのは現実的な一歩目
でも目にしたのは依然思ってたこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 寝言から
部屋の戸を静かに開ける
少しだけ
でも無音にはならない
気配がもれてくるから
それにあわせて聞こえない筈の音まで
その音で瞬時に覚醒
どんなに深く眠っていても
これで何度目か
慣れることはない
寝たふりを続けるだけ
本当に寝てしまうまで
でもその日だけは
その夜だけは
目をあけて其方を視てしまった
一瞬だけ
切り取られたような黒
驚いて寝たふりも出来ない
如何にか目を閉じ
不規則な吐息を繰り返す
云われてる通りなら次からは
会話になる…
黙って此方を見ているだけはもう終わり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐と五と七
何時ものように忘れてる
その光景を見ても直に思い出すことはない
それは無意識に理由があるのかも
云われた様に奏してる
視線を向けることもなく
準備を整え沈黙し直立
思いだけは伝わり
貴方は其方に視線を向ける
ただその時の幼い心には届かず
問題ひとつ
ある部屋
空き部屋ではない無人の部屋
ソコにひとつ繋がった
何かが強引に
一つの破壊と引き換えに
処置は何時ものように後出しに見える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 嫌いと戸惑い
とある隙間に入り込む
不可解な達成感と共に視たのは
掃除を忘れた光景
そして暫し悩む
今から始めるか覚醒の後かと
それを中断させる動く物
その容姿は色は変わらないが
瞬きや位置が変わる毎に変化
最後には窓の前で飛んでいる
知ってるはずが何か何処か違うその姿
鋏まれた過去が蘇り
苦手だったかなと思う気と
此方を窺う様子から
外へ出たいのかと判断
容易に開け放ち
後から別のが来ることも忘れてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 風球
その日はなにもなく
窓の外をボーと見ていた
舞い落ちる雪を
そして惹かれるように
ある地点だけを見続ける
其処だけが何かが周囲と違う
周辺と見比べて違和感に気付く
其処の上のほうで
舞い落ちる雪の軌道が不規則
其処に何かがあるように
時間が出来て外へ
近くで視るために
騒がしいが無視
下から見上げるとやっぱり変なのがはっきりとわかる
其処と掴んでみようと手を伸ばし
自分が何かに捕まれて校舎のほうへ
誰かの記憶
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一人では無理らしい
落ちている葉と枯れた葉を選び
交互に裏返す
隠れてる物を探せといわれ
何時までやればいいのか
見つかるまでか期限はないのかと
何故か飽きずに延々と繰り返してる
最初のほうはその他大勢の一人だった
そして何かしらを見つけては去っていく
虫であったり何かの人工物または石ころ
見つけたものを大事に持って行くように云われたので
隠れてる物を選んでの結果
触れれば捲った後に出てくるのが解るから
気に入った物を探してる結果
いつの間にか一人のような気がするが
気にしないで探してる
多分何時までも
だから分かれておいてきた
そして忘れた頃にみつけたとの伝言あり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 耳をかさぬこと
悩む困る戸惑う
無視すれば、放置すればよいのに
その端末の前で
あるはずの操作アイコンまたはメニュを探し続ける
多分触れてしまったのがいけなかった
楽しんではいないが確認の為にと
今なら解る
それの直前にしていたことの影響
強制に終わらせてしまったので
面倒だからさっさと去った
その先にあったそれが目に入り掴んで始めてしまった
そして見つける目的の項目を
そして操作しても意味がない構築になってる
その理由を探り
隠れた画面を捜す
その前に休憩
それは何時ものこと
無数にあること
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 道筋
視ていない先
未知の先
記憶にないだけでもなく
思い出せないわけでもない
択びたかった所
選択の後に一瞬視得る先
二択の結果のよいほう
何もないよいほう
視えないわけではないほう
僅かな不安を覆う高揚感
次の結果も二択のどちらか
1月後には結果は出ている
どのように代わっているか
または何も変化なしか
踏み出せた一歩目
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 中には三つ
拡がる拡大する
境を越える毎に
その時は数倍になっても
気にならない
其処には探し物はないのだから
しかし…
邪魔はされた
益々混雑し
様々な物が入れ替わる
ある一点を除いて
勘違いしてる案内人が居た
必要ないものだからすぐに見つかり
それを手にすると
舌打ちし去っていった
内外の散らかりが気になり
整理整頓すると
ゾロゾロ現れる者たち
そのうちの一人
気になる者
ある人形を拵えてる者
気がそれて過ち
他人の荷の中を見てしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 傍観
自分の視点の位置から
視ているまたは診せられてるだけだと
判断し思考し記憶し眺める
最初の分岐点
右側に行きたいがその乗り物は左へ
天井と地面に様々な仕掛け
偶然かそれらにかかることなく淡々と進むが
横幅と天井はじりじりと狭く低くなる
気付くのが遅れるほど巧妙に
思わず口に出す引き返そうと
帰り際に道中に気になった物に意識が向かうと
彼らがそれにつられ触れてしまう
意識は彼らにとって五人目となり
灯りの要求が決定的になり
歩幅が代わり見失うことに
彼らが残した骸の道を淡々と歩むのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 道中に
これは怒り?…ではない
では不満?…なにが?
己の声に疑問
そんな所に行きたくないとの怒鳴り声に
何故反応してるのか
たいしたことではないのに
思考はすぐに別の意思に呑まれる
帰るか…
此処は何処?
知識の記憶から地図と
案内板から現在地の地名を
再び自分の思考が目覚める
知らない複数の路線図
あんな処にトンネルが通ってるし
知ってる地名と知らない地名
他のページを見たいがパラパラと捲られるだけ
そしてひとつの記憶がよみがえる
ああっあのひとに会わせたいのかと・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 道中に[参]
冷静になれtのは足元の感触
最初は猫と思い下を視れば
数匹の白いもこもこ
羊と思うが足が短く角も見えない
犬か猫と思うが足は蹄
なぞの生き物が脚に身を擦り付ける
それも白い中の一匹の黒いのが
しゃがんで観察する前に
テコテコと白い列に戻っていった
何時もの思考なら
最後尾を着いていく
または餌で呼び戻す
何か印をつけることも
どれも選ぶことはなく手元に地図を出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ひとこと
直角に折れたくの字の上で
複数の集団が其々獲物を持ち待ち続ける
浮遊してくる物を
軽く触れるだけでソレは脆く崩れる
完全に崩れ消え去るか一部が残り落ちるか
落ちるのは立ってる地か外の底か
よく観察すれば判る
消し去りたいものの中に
残したいものが混じり
外に逃がしてるのが
残れば集まり力を得る
脆い弱点は三つあるが
周知されてない一つ目と
一部の者のみ知ってるふたつ目
不可解にも気付かれてない三つ目
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を たんたん
混沌に塗れそれを愉しむ
最初の頃を忘れて
他人お宝で溢れた
其処で留まり傍観する
ギミックの塊の端末を観察
希少で儚い幸運の御守の残りを数え
肥大した各種の慾は関心ないので放置
妖しげな召喚の趣旨を変えて邪魔をして
そのうちに己の目的である数字を見つけるも
最初は執拗に幾度も表示
覚えた後に関連の他のを幾つか
それも留めると
営業かと思えるほど他の数字もみせてきて
最後には総ての記憶を数字のみで
上書きする為に送り込んでくる
因みに其処は欲しい者が最初に来るとこ
何かが増える毎に新たな人の来訪がわかる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を はんしゃ
昂じて暴走気味の彼を見ても
思うことなし
忘れてるからか
欠片のことを
でも…
ある位置までは戻そうと試みる
ひとつの結果を見て思うことあり
他は如何なのかと
委ねるものは凪がれのまま
意識気高きは思うまま
感情に触れすぎたものが
暴走気味へ
問題ないかと
思うこととする
やっと見つけた知らぬ道なのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いと
思い出したことを試した
四つの単語を唱える
それは不十分だけど
思いのほか効果はあった
目的には足りないが
不足してるのか違うのか
それとの順序か
確認が取れたのはひとつ
それと唱える前後に何か必要
総当りでためし
思いつくものを加えて
七か五に
前は無意識で
思いのままにやってたこと
今度はそれの後始末も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 無意識の業
誰かとの会話を嗜みながら
人々との流れの逆へ
移り変わる部屋毎に
その時の記憶を語る
開始時点に遡るまで
もう側に彼は居ない
知り合いと合流し食事へ
独りになり其処の全体像が解り
違いを探るため歩き出す
一つ目で情報の混沌が増し
二つめで其処の理を把握
三つ目で彼らが誘ってきたが断り
四つ目の道中にそれはおこる
その子たちは店番をしているだけだとは思わなかった
その見慣れない飴が欲しかったが配色は好みでなかった
だから尋ねた希望通り作れるかと注文できるかと
一人は戸惑い横の子を縋る目で見る
その子は背後をチラ見しながら飴細工に挑戦し始めて
無様な失敗をする
送られた視線を辿らないのは絶つため
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仕上る所
現で期すべき言霊を
あちらで継ぐんで
一時思い出せない
切欠を探すのが初めの一手
三節のうち思い出せるのは
最初の章
書き始めるまでは見えていたのが
指より早く忘却の封が
この時点で思い出すこと叶わず
残っているのは意味のない上書きの情景
出来ることは以前やってた単語を並べるのみ
思い浮かぶ己でも意味が不明な三つを
枠線 配色 残骸
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ふたたび
無意識か
または誰かが
それとも忘れてるだけなのか
多少の直接な回収が済み
媒体ありの状況も知り
残りの行き先を探る
これ等は散歩でかたを
ちょっと覗き見と
記してないその後と
空白の所へ
難儀なのは
足跡が今だ残るところか
態々残してあるのだから
重ねてみろと言うのかな
踏み抜きたくなってしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とある欠片
迷い込んだ所は相変わらずに
判断に迷うところ
二人で延々とモニターを眺める
流れる映像は面白くなく
やっと終盤を越えるも
意味がなさそうな語りが今だ続く
動かすために席を立つ
即座に動く周囲
そこで其処を理解する
主は見当たらぬ
外かと判断するよりも
回りの動きは忙しくなり
此方を無視して瞬く間に終わる
すれば其処には居られない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ・・の翼
彼?否それは何者
残ってた人に言われた
貴方の開始時の言霊に影響受けたと
此処に配置を決めたのは己
始末する決断もしていた
その時に何を言ったのかは記憶にない
その存在も彼女の言葉に同意
気を削がれたと全員の一致だよと
瞬きの後と
会話の後と
触れる後とに
それは何かが変わってる
何をしてるのか不安になる
意志と記憶も曖昧に
後になり解るのは其処は
尋ねられても思いも浮かばなかったところ
あの児が何度も迷い込んだところ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 配置
気になったそれが
意識は凡て其処に
彼が此方を認識してるのに
ジッと観察してるのに
時間に追われてる
其処では何時も短い
直ぐに尽きるから
目的の場所を探す
その時はゴミ袋を抱きかかえながら
最初に魅入られたのはその配色
次にそれは何か?
帽子?
違う・・・飾りにも見えるとこがあるが
見続けて思考を巡らし続けた
その他に数人居た
似た物を頭上に載せていた者達を
観察し続ければ気付くこともあったのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 満ち欠け
望む先に辿り着けず
相変わらずに道草をし
気の向くまま流れてゆく
最後に望む位置に着けばいいと
其処はたぶん傍観席
聞き流す癖がぬけず
心に残るのは最小限
固有名詞は記憶に残らない
映像を除いて
困ったことに
貯めていたのは残りひとつ
次の満月まで・・・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 正逆
いま見えてるのは骨組み
意味もなく密集してる
視点が動かないので
全体もつかめない
視てるだけだつた
僅かの揺らぎがあるまで
何も変わっていないのに
別のモノに見えてくる
密集した樹木に
それも見えるはずがない
地中の中だけを
そして感だけで理解する
その刻の流れを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 権利
珠があった
光る床一面に
理解できるのはそれが球状というだけ
大きさや色や質感は思い出せない
珠ということを思った単語だけ
その珠を捜してた
珠以外にもあった
阻害するために
物以外にも何かがいた
邪魔をするように
何かしらのルールがあり
見つけ出したものの
奪われて他所へ投げ出された
見つけ出し
それで何かをし
最後に宣言して終了だったのに
何時ものように聞き逃し忘れていたので
でも相手も違えた此方に触れた奪う時に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三者三様
何を怯えてるのか目の前の者は
棒を構え威嚇してくる
目的地の建物横
急ぐ気も争う気もないので
退く事に
その怯える表情を眺め
知らない顔を記憶する
守っていた
意識はそれだけ
細かいことは凡て忘れて
誰も近づけなければいいと
それだけだった
突然現れ見入って消えた男を視るまでは
そこにいた意識だけ
俟ってるだけ
呼び込むことだけ可能
欠片が近くに存在するのが解る
消えたり現れたり
迷走してたり
利用されてるのだけは理解できる
解かれるのを俟つだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 淡々
零れ落ちる
左からのみ
最近では伴う痛みすらない
最初は痛みからだった
それを我慢してるときのみ
何時しか同時になり
今では零れ落ちるのを
気付かないことすらも
記してから気付くこと
その違和感
あれ?
どちらだと?
記憶が掻き消される前に
留めたくとも
指より速く
映像は消えて
籠めた単語だけが残る
何処の鏡と
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 乱れた列
其処は中途半端に適った所
大半は弐つの事象に
その弐つも其々半端に
片方はその形式の過去未来
残りの方は知りたい時の習慣のみ
其処へ辿り着くまでも
有象無象の敗者の列
弐つが逆なら多少はまし
場があっても人が居ないと意味はない
舞う人が観れても周囲がないと意味は解らない
其処はただ疲れるだけ
休めるところを見つけても
椅子に腰掛け目を閉じても
誘惑の踊りを止めない
呪われた姿をみせるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 小細工を
牽かれてる
両腕をそれぞれ別なほうへ
それより物のように
扱われてるような
目まぐるしく変わる居場所
此方を試す為か
おちょくるつもりか
間違い探しが簡潔なものへ
隙をつけるまで拘ってくる
記憶を探り
反応を示すまで
嫌なら止めるか
剥がすだけ
可能なのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初手
なにもない
何もないことだけを認識してる
それなのに聞こえてくる
ピアノの音
音色に意識が向かうと同時に
逆のほうから泣き声が
初心者が練習するような曲と
老若男女の区別つかない泣き声
お互い邪魔をするように
ピアノのほうは曲名を
泣き声のほうは音量が
鮮明に大きく
音色から情景が浮かび
それを覆う痛みに換わった叫び声
それが覚めるまで
正確には直後まで
罠と気付くまで
続いていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 破片
誰に聞いたのか
楽しい時間はその神様が共に楽しむから短く感じ
嫌なものだと逆に押し付けられるから永く感じると
楽しみが終わり目覚めたときに思った
まだよく自分を解っていなかったから
容易にもっと楽しみたいと続きを直に観たいと
そしてそれは時を措かずに叶う
理を知らないから
さらに色々と思い続ける
その先が観える筈なのに
目の前のことしか見えない
偶に足元に気を配るのみ
偶然拾った欠片から
凡てを観てしまうまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そのナは
薄暗い中に浮かぶ
ぼんやりと発光
発芽するように輝き始めた
目を閉じてもそれは見える
魅かれるそれに
その成長過程に
触れられるのではと
錯覚するまでに
本能と記憶が拒否をし
目蓋を二度閉じ
闇の中へ
背を向け意識も
逸らさないと
浮遊を始める前に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 否は此方
それは・・・彼?彼女は?客だったのか
此方が呆けていたのか
気付いたときには目の前に居た
此方は掃除の途中だった
なんとなく悪意も感じなかったが
吸い込み口を向ける
此方が気付くのを待っていただけなのかもしれないのに
吸い込まれまいとパニック
それを観て悪い癖が出る
意志を強めお掃除完了
どうにかして抜け出したのか
それとも二匹目か
現れたそれを容易く吸い込み
なぜか満足していた
冷静になりふっと思うまで
お茶を準備しながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を わすれもの
切り取られた箇所には
基礎工事の準備前
向かう先を思い起こしその先へ
等間隔に切り取られた址を追い
着いたのは像の前
飛び越すこと叶わず
まだ先が在ると思い迂回しその背後へ
来る心算がない
積み重なったところへ
触れれば其処から総てが崩れる
その事を忘れていて端を突いて物思いに更けてた
それは忘れてるだけで幾度も繰り返してること
其の後のことも
崩壊させることなく迂回し
逃げてることで目的を忘れ始めた頃
集積の地に辿り着くも
目的の人物は去った後
それを知らないまま探し回る
足りないから繰り返してる
延々と
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 選択
重なり合うところ
左が廃棄物?処理場
右が駅?
どちらかに踏み出せば其処に定まる
異常は同時に揺れは同等に
片方は一人が囚われ
反対側は多数が逃げ惑う
容易な誘導が消失を生み
気付いた頃には駅構内に取り残される
帰りたい意識に呑まれ
囚われてる人のことを忘れ
現在地を探り
騒動に口を出し
鍵入りの封筒を手放す
心残りを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 同類
「なんでとべないの?」と尋ねられた
手をバタつかせてもぴょんぴょん跳ねてもいない
真摯に此方を観ての質問
考えたのはふたつのこと
それは口に出さずに
この聡い児は何処で何をしてきたのかと
自分に拘わりが低いのか
どのように答えようと思っても
何も観えてはこない
そんなときにはその頃からか
心を無にして出てくることを
そのままだすのみ
その時は「この世界では羽がないと飛べない」と
理解できたのか納得したのか
次の質問はなかった
ただ後日別件のこと
此方の悪戯で世界がグルグル回って怖かったと
抗議を受けたこと
その直前では泣き喚いてた児が
それを見て賢い幼児は大人には怖く見えるのかと
にたようなじぶんも…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 書留
それは玄関で佇む
約束を守り
邪魔にならない位置で
気付いてもらえるまで
それは不器用に動く
座ったまま
窓を開けようと
開錠を試み続ける
それは二人が入り込めたら
遣って来る
迷惑かけたと入り込む
何が見えましたか
三名のことをどのように思いますか
一つだけ言える
彼等は掟に縛られてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 違い
その人は…
怒ってる?
怒鳴ってる?
苛立ってる?
此方には何の意志もないのに
だから気が済むようにしろと応えた
其処からの変化は戸惑い躊躇い
直前に観えたとの違いは
場所と位置
頬ではなく胸へ
触れることもなく直前で停止
・・・泣いている?何故?
横で見ていたものが振りかぶってくる
其方は許可した憶えないと鎮圧へ
それ以降停止したみな棒立ち
動かないのは・・・だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 離脱
聞いて験したそれを
何度目かで聞いてた通りに
身体が軽くなにかからの開放感
と同時に周囲に曳かれる
夢と似て違う
利用されてる感覚
一部にされてる?
そして探る
周囲と刻の先を
思惑が視えそうな時に
奪われ其処へ曳かれそうに
掴まれ戻され
それ以降は幾度験すも
その現象は起きない
残ったのは過保護に対する多少の不満
適わぬものでもなかったのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 何処かで聞いた幸運の・・
夜空にそれはあった
ふざけた星座に隠されるように
連なる光をひとつひとつ
ゆびで指しながら
その時々の事を話していた
横に居た誰かさんに
化けていたのかそれは動き出す
光であるのにある生き物のように
不快な動きで此方へ
時に枝分かれして
ゆっくりと確実に
でも遅い夜は明けてしまう
その頃には好奇心が勝り
捕獲方法を考え始めるが難題
それは直接間接拘らず
触れてはいけないのだから
既に此方の思考で変化しているのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 手違い
それは大きかったが
巨大といえるほどではない
苦手かもしれないのに
その大きさに見合う恐怖は感じない
それらの行動がそうさせた
何故か組み体操してた昆虫が
和んでいたのは現状拒否からくるもの
側にいる呪われてた児と
新たに現れた近い者
なんとなくやってしまった
混ぜたら危険ではなく消失
解けて自由を得た二人は買い物へ
消失したと見せかけた元凶は漂い始め
どちらを先にと思う間も無く
逃げ出した者を本能から追う
拘わりないような第三者を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 記憶
異物と認識できる己が・・・
自覚してからは
自然に凪がれのままに
ただ解らないことも
嘘雑じりに沈黙し
着いて行った先は
普段なら気がつくだけのものが
明確に視認できた
影響は出るのかと思考するほどに
何気に沿って移動
不自然でない程の出入りを
儀式は不自然な隙ができ
触れた胸から疲労を感じ
此方の言霊は遅れて届く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其処まで
記憶にない
憶えもない
見つけたかも知れない
不安なこと多少あるけど
指が覚えてること
慣れてることが
夢中にはならない
だけども無意識に
なにかしらを探してる
見付からないのに
そして・・・気付く
離してあっても
意識は其処へ
思い浮かぶのは先ほどの不可解なこと
触れてはいないのに
…動き出す
直に慣れるから
それが問題といわれたことも
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 燦々と
楽しかった
嗜んでた球技が
限界を感じないで
ほぼ思い通り
理想の軌跡を観て
願望だったと気付けば
儚く終わりが見える
輪に隙間はなく
声も聞こえない
表に出たら何時もの通り
塞いであるか
倒れてくるか
追いかけてくるか
上に逃げれば容易く回避
判断遅れたら
背後の刻との鬼ごっこ
一度やり返したら
迷走深まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 立会い
何時停めたのかも判らない刻
育成途中の鉢
忘れていた手入れ
しぶといそれを引き抜き
完全には止まらないこともあるのかと思う
同時に別の可能性も思い浮かべ
簡単に破棄出来なくなる
迷いが思惑を招き
根は別物へと変化
土は泥水に変わり
嵩を増し続ける
忘れていた癖が甦り
迷い込んだのか
呼び込んだのか
慾が湧き出す瞬間の
刻と処へ彷徨い出る
何時もの様に違和感探しを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 処置
視点は動かせない
網にしがみつく屍を見据えたまま
何故か記憶に甦る
切れ目から潜り込もうとしていて
絡めとられ尽きるまでの映像が
まだそれは続くその後まで
石像の様に硬化した屍を
如何にか取り除こうと苦心してる両手を
壊れて一部残ってしまった気味の悪さを
それを同様に好く思ってない存在が
咥えて去っていく
動かせない視点の端へ
残ったのは一部が裂けた網
何も動かせないままのこの身
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 運転
視点は二つあり
前後の席の左側
複数あるのに慣れた弊害か
気付くのに遅れること偶にあるが
対処に困ることはなし
ただ確定しないと採られられない
前方より左右の情報を
欲しい物よりないことに気付く
得るための物が皆無
記憶からの類似すらない
そこでひとつの可能性が浮かび
阻むための物が溢れ出す
容易に対処できないこと多々続き
己は後部で観てるだけが
それらが落ちてきた時につい口を出す
止めるなと
ほんとはそれより前の脇道の時
その時がベストだったのに
今は少し鼓動が早まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を あてて
ある数を示され
それ以上の無制限を誇示
知らなかったからこその言
そして意気揚々と開始を要求
そこで分かれ創めたと知らずに
己同士がぶつかり合うまで
初心の願い通りの行動
無制限なことをも利用して
妥協しないから世界をわける
それが延々と続くことも理解せず
分かれたほうが危機を感じた
それも最初の頃の
そして可能な制限を設けて
混沌の手前での緩やかな回収と回帰
自我が薄れてるも惹きあいは・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 坦々
駆け抜けた留めることなく
思惑も訳もなく
偶にあることただの衝動
それでも憶えてることはある
丁重に声がかかる
依頼だろうか願いなのか
聞き流してるので定かでない
見覚えある景色と光景も素通り
今は急ぐのが目的だから
その自覚はないけれど
そして器用なことにあわせてくる
こちらが迷い込んだかと錯覚するほどに
無視をすれば済むがそれは敵わない
その展開が此処で来るのかと
反応してしまう色々と
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 障
意識できていない
影響を受けてるのにそれを
呪詛を吐き出そうとするまで
滅してはいなかったのか
それとも同類を呼び込んでるのか
あの不快感を感触を除いて忘れていたのだから
危険があると認識していたのに
ただ不思議なのは
そのことを認識できただけで
様々な弊害か消える
何故なのかと
忘れてるのかと
今だ何かを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 独り
彼らの後をただ着いてゆく
幼い児の様に
自分と彼等の着こなしを気にしながら
阻まれる歓迎を装う人達に
進行方向を一歩先回りにして
雨にも降られ帰館へ
姉と認識人が何やら囁く
それらは凡て雨音に阻まれ
此方には届かない
聞こえなかったと彼女の傘へ
微笑み大丈夫任せなさいと
それだけを言い独り出かける
姿が見えないので彼は尋ねてきた
そして心配だから後追おうと
何故か出た言葉は誰だって
独りになりたいことはあるだった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 前後の二択
その夜はただの同行者
時折確認をされるだけ
間違いないから頷くのみ
彼の作業は思いつき
その場その場の力技
呆れる前に
何故か感心してた
その原因を探る前に
慣れた展開が来るだろうと身構える
・・・が、同業者の乱入
何の邪魔も受けずに
見極めは終わり
同時に会話を聞き逃す
どちらが有益なのかはその後次第
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 始りの時
ひとつ確かなのは
その時は物知りだと
様々なことに長けてると
誇らしく憧れであった
何時しか逆に尋ねられる事が多くなった
こちらの問いには答えは帰ってこない
これを記してる時点では解ってる
換わってるのだろうと
此方か相手が…
何となくとでも理解できるまでは大変
騒ぎしか起きないから
そして無意識にでも解っても
つい口に出てしまえば同じ
「・・・」と云われるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 始りの時 弐
初での印象は何を言ってるの
それと同時に以前に何処かで出逢った人に似てる
思い出せないけど・・・
此方の反応を観てカラカラと笑われる
自覚ないのかそれとも忘れちゃってるのかと
此方の瞳を覗き込みながら言われた
永い時は一瞬で終わる
奥深くまで見通した眼は
背後を一瞥した後
ひと言、見事と
そして一旦返してもらうねと
背後まで何かが突き出て
そしてとられた?とりのぞかれた?
放心してる此方を観て
代わりだと・・を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 舞台
狂ったように舞続ける
姦計に嵌ったのか
己の無知が招いたのか
貪欲な舞が毎夜
仮面の踊り子が周知されるまで
そして出遭う
捜していたのは御互い
どちらもその時まで気付かない
思惑含めて笑いを堪える
意図した者が幕を下ろす
同じく仮面を凡て落とす
露になり一時の静寂
参加を控えた者までも
その悪縁が曝け出され断ち切られる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ・・・抜き・・・
理由は解らない
その執着は説明できない
延々と繰り返していた
回りが如何に変わろうとも
毛を刈る行為は終わらない
冷静になっても不可解
何故そうなったのか
最初は目的があったような
それも曖昧な
何時ものように流れ作業で行う
慣れてこない
そして雑になった頃
されるままだったのに
不満の表情を見せ始める
それにつられて更に雑に
そして異物だったと最後に解る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 守
探していたひとつの道
其処へは家屋の隙間から見えるのみ
迂回する気はないのか
無理にでも通ろうとする
片側の廃屋の軋む音は気にしないで
そもそも腕は入り込むほどの隙間しかないのに
無理をした
強引に広げて
代償にナニカを抱きかかえその先を進む
其処はまだ道ではないのだから
それに持ってるモノも
人の目を気になりだし
道に出た頃には
目的がすりかわってる
何故かいま居る地から逃げ出したい
これを早く何処かへと
認識できていないのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 彼の名
巧妙に隠されていた数点
その中の一枚の写真
それを視て呟いたその名前
そう本人だとでも違和感
自分の記憶から蘇った顔との違い
でも納得してる自分
彼とは競争?賭け?をしていた
そう何かの勝負
勝敗はまだついてない?
明瞭な彼の記憶がない
思い出せない
呟いた名前すらも
別の名で上書きされ続けてて
自信がなくなってくる
違和感があった空白さえも
気にならない慣れ始めていた
いまだ解らないあの場所をはやく・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三文字
その遊戯は関係ない
一緒に嗜んでるメンバーも
その周辺の会話も
魅かれる言葉が幾つ湧いても
気をとめないで
しばらくしたら
強制に画面を視ることになる
そのとき知る弐つの数字は
知っていて損はない
知らないと楽が出来ないだけ
それから必要ない情報が溢れる
見極められるなら益はある
飛びぬけた勘の持ち主か
才能がないのならお勧めはしない
最後まで待つのもよい
印象に残るからそれを交換するのも吉
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その方法
一旦終わって気付くことも
続きだったなと
その時は道中で僅かに思い出した
何らかの続きだと
本来なら片手に乗る小箱ほどの大きさで十分
しかしいま両腕で抱きかかえてる物は
意味不明な大きさで不可思議な重ささえある
持ち上げるだけなら苦もないが
歩みだすとそれを阻む揺らぎのある重さに
そして落とし中身をこぼす
一部が流れのある排水溝へ
回収は止まってた駒のみ
後で並べてない駒の確認を
盤上に並べてるうちに
荷運びは無事終わる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を カラカラ
気付かない思うこともない
それが零か壱しかないのを
快適に惑わされ
それる意思さえ奪われ
決められた環を
少し戻るのが遅れ
気付けば停止してることさえ
思い呼ばずに
意思が環に惹かれ
巡ることのみ思考しだす
周囲を観察する余裕すらなし
己の遣らされてる結果も視ずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 棚から・・・
棚の商品は奇妙な方法で陳列
全部何か解らない様に
でも何故だか何かしらが浮かぶ
それも開けてみないと正解は不明
気付くことが出来たのなら
所々朽ちてる箇所をみつけられる
そしたら全体が見えてくる
触れなくとも覆いを少し退かして見なくとも
なかみは全部推測できる
探してるものはあるけれど
急ぐのではないのなら
何もしなくてもよい
ただ待ってれば
誰かさんが騒動を起こすまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そこから
最初は右
必ず気付く警告ありで
放置すればそれは拡がる
先を考える間も無く
対処してたら次は左
疎かになってた結果
気付いたときには
右と同様のことに
小さいうちに終わらせて
左右両方を鎮めたと油断すれば
どちらか疲労が残ってたほうに
再び傷つき其処が拡がる
根本的な理由から眼をそらしてる限り
それは幾度も繰り返す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 招くのは・・
ひと言で回避
その言霊が素直に出てれば
二度あり、両方沈黙
理由はそのときの位置と
その場の刻
そして其処の主
引寄せてるのに邪魔をする
徹底した単独行動の拒否
言語による交渉以外を認めない
めんどくさいので何もしない
流れに沿うようにつくのみ
執着地点を見定めるだけ
まきなおしてる癖のせいか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 呟きから
絶え間なく流れ落ちる
尽きることなく
その色と流れを観ても
何も不安もなし
終わるのを待ってるだけ
それに抗うのか
溢れだし隙を突こうと試みるも
何の動揺も起きず
眺める行為は変わらない
狙った侵食も興せず
別な物を避けるように
幻影をみせることが出来たのみ
徹底した排除の前の隙をあたえ
終わりだけは未確認
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 彼のいち
初見だからか観ているだけ…
ではなく何も出来ない干渉できない
この展開のときは永く記憶に留めておける
憶えるのみだから
何を探してるのか
この旅館らしき建物の出口
それとも共に来てる連れ
幾度も同じ部屋を巡ってる
探してない部屋も通路もまだあるのに
其処には行かないで
幾つかの部屋だけを幾度も往復
数えるのを止めた頃
視線の変化に気付く
誰かを探してるかもしれないことに
冷静な行動が取れなくなってることに
だから囁き始める
ひと言ひと言・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 巡る廻り
始点が解らない
廻ってることだけ気がつく
もし踏みしめてることを
やめて楽を選んだときからなら
気付くことなど出来ない永さ
あの時は時間を欲しがった
満たすために
位置は任意だからと
後先など考えずに
思うままにとんでた
そして其処でも
無意識から
遣い始めてた
何も入らないし
忘れているから
できたこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どっちの
ぽとぽと滴が落ちる
無駄だと解らず
落ちる寸前のを
延々と拭き取ってる
此方はそれを観てるだけ
疲れてきたのか
やっと別のほうへ視線が移動し始める
染みの流れを辿って上に向かうか
それとも周辺を見るのか
その選択も出来ない
観てるだけ
深い思考が影響与えたのか
不自然な視野の歪み
右目が水の後を辿り
左目は周辺をぎょろぎょろ見回す
それに耐えられないのだろう
両手で視野はふさがれる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 計画とは
梯子を担いで去る二人を見送る
それがないと出入りに困る
それより最初に視えた思惑と違うのではと・・・
納得できないので思考の中へ
そして梯子が異物だったと気付く
目的だったのかと納得して
此方も凡てを思い出して微笑む
運搬ご苦労様と
此方は残りの仕掛けを確めに
遊びをかねて散策へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弱音
知らぬ間に痛みをうける
最初は何も考えず
思うことありでそのまま維持
歪な違和感を感じるまで
耐えながらの付与
間際ならではの観えてくる者
湧き出てくる不要な恩恵
無用心ならそれは罠となる
云われた通りに辿ってきたなら問題なし
そして最中に戻り
痛みの中で得た物を忘れる
それは永遠か一時か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 疼き
疑いうけいれる
何の影響も得ないから
どのような思惑も淡々と通る
己だけなら問題なし
最初は其処しか考えがお及ばない
そういう風にしていたから
周囲の影響はその時々に対処
遅れてもいいように見せてる
…それだけ
何時からこうなったのか
疑問にも思わない
忘れてるだけなのか
なにかしらの経過途中なのか
確信してることただひとつ
選んだこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を どこ?
痛みの箇所を探る
合わせるため其処から探すため
逃げるように移動する
それは痛みから違和感へ
逃がさないように追う
思いのほかずれてくる
そして位置は最初のところへ
痛みの箇所だけ増えてる
・・・二つに
そこから次へ
隠れてる三箇所目を
痛みが自覚できない三番目を
いまだ見つからない
探す方法も忘れたまま
痛みだけが増えてる
二箇所が交互に疼く
そこから・・・
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三めの理由
其処にあったのは壁
認識できない壁
反発をうけた理由でも
引かれて辿り着けなかったわけでもない
足りなかっただけ…
だから結果は色々
潰れて朽ちるから無傷まで
時には逆に突き抜けていくまで
持続し続ける意思と
その先の記憶か知識
移動のからくりだけ
貴方に足りないのは…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 繰り返す理由
見落としでもあるのか
忘れた頃に観るある時期の刻
その時は時間が足りなかった
数度の喪失もあったかも
でも…隙を突付く様に
幾度も観るのは・・・
そして最後には迷い始め
余計な物を見つけ始める
必要ないものまで呼び始め
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を なれ
其処では延々と繰り返す
諍いから闘技へ
最初は真剣勝負だったけど…
何時の間にか度重なる中断
気付くと双方当然のこととしている
お互いに初期の事を忘れて
其の時はこちらの事情
誘導の講釈中
二つあるに気付かずに
重なりかけているのに
変調を誤認
留める方を誤り
迷走の開始
あの眼差しはいつもの事と流し眼
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 使者
心配してる眼差し
瞳の主から言霊と言伝
此方のしている事を観てか聞いたか
どちらもと届かない
たぶん意味を成す前に
此方が切り替わってたから
自覚のないまま
心に伝わってないとの判断か
大丈夫と言うまで
己の思考が明瞭になるまで
貴方は漠然と其の人を眺めていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 破片
その視点は人の背後から
便上しての移動中
不可解な位置からの判断
声は遅れて心へ伝わる
横道の真ん中で佇むモノ
横を過ぎる直前で弾ける
その影響は三つ
位置が二つの意味で反転
片側の世界は逃走を選択
残りは停止、起動すれば其の場から
どちらも道半ば
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その時に視た波紋
自室の布団で安らかに眠る中
誰かが入り側で佇む
その視線の先は眠りに落ちるまで
触れていた端末機器
覚醒していた、気配を感じてから
傍らに立つ前に夢を見てるふりをしながら
周囲を視て監視しながら
誰かは態々反対側へ回り込む
何かを確かめる様に、又は隙を付くように
端末機器をてにして確かめる為に
其処で視界が不意に増える
それに戸惑い全て閉ざす観ないために
関わりを避けるために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 吹込み
最初は其の音色
続いて観ていない景色
此方の反応が顕になるまで
音だけは騒ぎをやめない
もし憶えているのなら
其の遭遇回数を数えていたのなら
次の扉が現れていた
だから其処で立ち止まっている
狭まっている
おもいだせるのなら
今との差異を
2箇所の理由を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ある実
ひとつ摘むが持ち上げること叶わず
つかめるし触れること出来るがそれは不動
見付け出した所からずっと
それは己の為だと探し出すことは無理だった
依頼だとこうして見付けだせるが
他人では触れることまで
本人を連れ立って来ようと試みると無い
消失している
何かが足りないから
何時しか忘れた頃
必要ではなくなった時に
手のひらの上にそっと置かれた
ある詞とともに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誘う言霊
周知されてる様に其の事を騙り掛けてくる
その瞬間は様々な記憶が呼び起こされ
それに吊られて可能性のある
まだ観ぬ刻が浮かびきえていく
その時に残った問には「?」
解らないし気にならない
念の為に記憶を探る
覗かれているのを承知で
視えて来た者を確認シテ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を みせもの
欠片は解る限り二つ
それぞれ違う道のなか
偶の交差で出会い利用
目的は異なるが
異物を一つ排除
捕えた五つを臭わし不安を煽る
流れにのり2つの選択へ誘導
確定できない数を眺めて
この後たぶん二手に
どちらか又は両方に
獲物と狩人が潜んでいる
次は傍観か…か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 配置換え
いつもの様に無心で始める
心地良いひとの流れがあるなら
愉しみながら端を探し
流を乱すモノを其処へ寄せる
淡々と気が済むか厭きるまで
潜んでいる乱入者が現れるから
気配がしたら舞台の上を駆け抜ける
止まった、停止画の様に
その想いのように額となる
再び音が動き出すまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 〃
鞠を蹴る三名で…
大事なのはその時のかわした会話
始める前の約束より
雑談の中の漏れた一言
一人が落ちていった鞠を追い崖下の川へ
断ち切れたのは口論だけ
三名の脚は止まることなく蹴り続ける
終えるのなら対岸まで
中断なら流れのある川の真中まで
思い出す前に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 暗示とは
以前なら其の状態はどちらにも影響を与えた
重いからか醒めるまで…否…目覚めさせた
自覚できた其処だけではなく全体だと
その時の身心衰えた状態では探れなかった
だからいつもの様に任せた安易に
翌日はある一点を除き快調
其処は幼い頃に知った道の途中
其処にある其処だけの痛み
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ‥の木
少し迷い立ち位置を推測するも
思い出す切っ掛けもなく
いつもの様に使う勘もなし
疲労しているのも縁かと
気を抜くと左右が乖離し始め
容易く好まない色がつく
身代わりの位置にも気付くのが遅れ
裂け目が笑いだす
もし的確に数字をあてて
隠れた詞と鍵の数を持ってたのなら
望みのままに願いを記して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 黙ったこと
違和感あれど独りでは記憶があっても難
無ければ不安な侭でその場で佇むのみ
出来るのは元凶を探るだけ
解らないまま己の危機は無しと判断すれば
意識は直ぐに別の方へ
戻すのは縁のある者の呼び掛けのみ
その時の手前で立ち止まる
理由を問われなければ無言のまま
閉じた口より些細な仕草を問えば
その観たものを知ること叶う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一言
最初のソレは嫌がらせのようなもの
対象の貴方の認識がその程度と判断しているから
でも置土産があった苦手なアレと動揺させる為に
それらの企みは全て無駄になった
貴方が聞いた声によって
其処から動き出す
天井隅で蠢いていたモノは
地に打上げられ弱々しく震え
矛盾から崩壊が始まる
問題は誰の声だったの
反応して不用意に呟いてしまう程の声の主は
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 枡の中
眺めている儀式を真似てるだけのそれを
動揺を誘う姿に惑わされることなく
見極める為に傍らに佇むのみ
声が聴き取れる様になってくる
会話の意味が理解できるように
勿論それはこちらを惑わし堕落させる為
または生贄へ意識を向けさせる為
其処から底から
隙を魅せてくる
鱗片を晒してくる
おいでおいでと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 聞いたある話
幾度も繰返す
そして同じ過ちも繰り返す
最初は己以外に原因を求め
次は記憶が有るのが悪いと
無ければないで似た事を繰り返して来たのに
有無も何度も試したのに
数え切れない程に延々と
永い目で観れば最初からは変化ある
僅かだが…地獄の様な刻を重ねて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を じわれ
それは自然に行使してた
多少意識して観るようになっても
何も知らず観たものをそのまま言う
幼いから影響が解らないから
黙るよう叱られるまで
沈黙の先は記憶に刻まれ
別の事象で忘れさせられる
鍵で思いだすまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 幾度かの…
知っているような所を歩く
地名の手掛りを探すより気になること多数
あゆみの妨げになる幾つかの事
人の気配が無いこと
別の意味で不動の物が時折動く
何時ものように視覚以外の記憶は留められない
同行人は居るが会話の内容が憶えていない
何度も幾つか視ているが大地の………
必ず起きてた
刻と場所…年代が変わっても
変わってることも優しく出来るだけ壊れぬ様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 行方
幾度か来る処
必要ない傘に目印の為に
お気にいりのナニかを付けて傘立てに
どうしてそのような事をしたのか分からずに
時間に追われても気にせず…
アナウンスを聞き慌てて向かう
ひとめで気付く自分のが無いと
似た色の傘があるだけ
くすんだ色の間違えた傘
珍しく幾つか観えてくる
最善が複数…………
迷う…その付いてくる出会いに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 変疑
居る!居た!
だけど…微妙に違う
なにより何の感情もわかない
姿形が似ているので排除の決定は覆らない
こちらの意思を感じたのか
逃げだすそれも速いが
なんとか捕獲梱包
気がつけば過剰梱包
……………理解する
手に持つものは何の音も振動もない
内から食い破っているのが観えてくる
外の闇に放るのと何方が速いか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を つれなる
泣いている
怖い痛いと叫んでる
一人に見えて
複数に聴こえてくる
ひとつは必死に
別のは逃げるように
または事切れて
それは全てひとつの事象
異なるのは立ち位置と時間だけ
それだけの差…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 前後
処は流れる環
片側のみ明かりが灯る
それらに何等影響を受けずに
流れに身を任せ楽しむ人達
異物だとしたらどちら
此方は何時もの様に
逆らい乗りこなす
幾人か悟ったのか
上がるか避けはじめる
無意識にも選び始める
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 混沌
その部屋の多数の内で迷っているのは二人
ひとりはその後の難に怯え
もうひとりは避けるための鍵を渡す方法
延々と繰り返されてる其の部屋の災難
誰もが与えられた役をこなし脱出を選ぶ
箱庭の内側に居る
何度試しても叶わなかった所に
外で得た情報忘れ避けまわってる
配達人の戯れの法則を忘れ
その時の機体の数と時刻と荷の大きさ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を おもい
確かに名を呼び合っていた
なのにその認識さえ曖昧になっていく
そちらに意識が向かえばそれ以外が消失
残るのは二次記憶の残骸
此等を鮮明な内に書き留めていても
騙す為に蘇ることも…あくむが
又はソレがうまれでてくる
何方を選ぶか迷い初める
何も無かったのか隠されてたのかと
基点の名をおもいだすまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ED
時間間際なのを自覚後に
何処からか流れてきたのは
聞いたことのないメロディ
終わりを連想させる旋律
しかし意識は別の方へ
「なんで?」の疑問と
誰かが視聴してたとの
感覚と思考
間際なのを忘れていて
深く考えを巡らしすぎて
探るのを忘れさせられる
音色の出処と思惑を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 水音
闇の中で其の音だけ聞こえてきた
意識して絶っていた世界で
一先ず身体を起こす…無から
音の出処を探るため幾つか順番に
辿り着いたとこは起こす為か明かりが灯り
規則正しい水滴の音色が響く
内外の判断が出来ず癒やしの眠りを諦め中断
痛みは残り雨音が聞こえてくる
窓の外を眺め確認の為に開ける
雨の匂いは無く空気の流れもない
暫しの沈黙から振れ始め別れ始め
外へ伸ばす腕と窓を閉める手へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 家
本人だけが気付いていない
一番選びたくなかった道を邁進してる事に
樹木に喩えたのなら
太い幹に抱きついた時
枝葉の先々から大地に張り巡らされた根の隅々まで
全てを見通し最善を容易く選べたのに…
断ち折れた枝や
食い漁られた葉や
腐り落ちた根の方へ
好んで往くようにみえた
…をばら撒きながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を たりないこと
気になる箇所
三つの山中
幾度か忘れる頃には
必ず観させられる
門にあたる洞穴まで
その先か周辺まで
又は迷う道中まで
目印にし峠を越えるか
願を叶える為に先へ征くか
断ち切れぬ迷いを持ち彷徨うか
呼ばれているのは誰?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を とっかり
其の児は目立ち過ぎた
やり過ぎて慾を湧かせた
そして追われた
何も問題はなかった
逃げ足は疾かったので
罠にかかるまでは…
それは三度
劣ると油断し
数歩届かぬ集団
敵わぬ力を有する…
約束させられる
真似させられる
遣わさせられる
逃げ出せるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一方通行
此方はただ狩ってるだけだが
相方は探しているだけなのをその時は知らなかった
虱潰しの探索を戸惑い拒否して
別の者達と同行して行った
思ったより邪魔が多く
目的地が明確なら最短の行動に納得した
だが彼等は道中バラバラに
最終目的地は互いに異なるのだから
五階以上に獲物は十体
一つの階に部屋は弐拾
掃除をしたい我と
失せもの探しの彼等
終わらせる方法は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 劇場
聞えない聞えない観ているだけで聞えない
何処から観ているのか
意識の立ち位置は?
動かしているのか誘導してたのか
その時々は興味惹かれ
何も考えずに入り込む
位置のズレを無視してでも
その結果その場の会話が途切れても
引き離されたのか
己の意志で終わらせたのか
強引に栞をはさまれたのか
其処からでは判断出来ない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 雨音
何故だが其の時は明瞭に聴き取れた
音が観えているように
見えてみて気付く違和感
隙間?空間?穴?
無い場所がある無音の箇所
ソレがジリジリと揺いてる?
意識した途端に確実に歩んでる
窓の近くにへと
少し前までは静かな雨音は
それに気づいた頃に激しく窓硝子を鳴らし始め
今では一部に静かな姿形
カーテンを開け確認するか思惑中
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 順序立て
端末に知りたい一節が記されてた
手にとって確かめることも無く
周囲を確認去ることも怠り
それを口に出しながら読んだ
読み終わったあとに違和感に気付く
読み返そうとしても文字は既に掠れ始めている
読み取れるのは三箇所の単語と
発言した時に印象に残った聞き慣れない地名
自分にとっては意味のないものが残った
誰かが聴いただろう
それに盗み見たものも居るかも
これで最初からか又は予定通りか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 扌
1つの幼い手は背後から懸命に押す
成約はないが押して気付かせる事が可能
不運を避けるのに良好
袖を引くのは一度切り
その時その場での幸運への誘導
貴方が旅人なら幾度も機会が
脚を抱き抱えられ止められたのなら
その一瞬で的確な判断を
生涯で一度きりの機会だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 向かうべき所は?
情報の渦に振り回され
其の状態を理解する前に
其のこは微笑み魅了する
意のままに成らないと知るや
一旦離脱するまで…
その子が知りたがってた事と怖れたこと
離れて向かった先と会った存在
戻って来てからの態度と距離
その間に貴方が頼まれた事と探してた物
貴方の呟きと思考の隅
思い出して歩む先を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 起点
違うこと…
明瞭に記憶に残るものだけでも…
三つは有った…
建物が北を指してるのが一度
東西それぞれにずれてるのが幾つか
自分で何度もその都度確かめ他人にも尋ねた
今は一番古い記憶の方位
ただ其れが最初かは不明
物心つく頃にそんな知識は無いのだから
どれかが創めた
知りたいからとばら撒いて
ある一時時期に数多に交差してた
その時に偶然最初に繋がった
其処から迷走始まった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 缶
整理をしている
道具類を記憶にあったところへ
思い出しながら丁寧に
その作業は背後からの気配で終わる
誰かが立ち止まり直ぐに去る
その間はほぼ適当な作業に…
手を止めなかったこと良し
振り返らなかったことも良し
忘れ物が未回収なのが不可
完璧に整理できていれば容易く発見できた
件の素顔は帰途中におがめる
迷えば言葉が降り掛かる
空き缶は屑箱へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 周る
闇の街を制約無くゆく
時折惑わそうとされるが問題無く彷徨う
探しモノの手掛かりが無いのだから
だから幾度も繰返すように迷い込む
其処の通路はコの路
左右に見知らぬ商品が並ぶ自動販売機
問題はそこに居た人
こちらに気付き悟られぬやう様子を覗ってる
逃げ出した後も追跡を試みていた
其の時の始点に戻るも何かの跡
近寄りたくも無い残物
不用心な誘う灯り
置かれた他人の自転車
繰返すなら逆につくのも一興
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その後は?
日が落ちる時に一瞬だけ見えた
その視界の隅で蠢いたものを
気のせいか錯覚だと思いたいが…
改めて確認することに
そこに居たのはソレの天敵
ソレとは違い存在感も確認
ソレと天敵を見違う訳ではなく
ソレも確かに居たのだろうと…
双方観たくないし
居着いても困るので
サッサと追い駆けるのが良いと後押しを
溜息とともに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 巡礼
そこは廊下がないのに部屋数は多い
玄関から遠い部屋から聞いて観ていた
今入って来た人を何かを探してる人を
ソレがさがしていたのは位置
残していったのは鍵
無くなってた玄関の鍵
判明したのは気配が代わってから
害意が無いからただ観ていた
その無言の配達人を
そして傍観人は何時もの様に忘れてる
その独特の家屋にいる理由を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 印
跡だけが在る
這いずり回って進んだ跡と土産が…
無数の散らばって放置された土産と
一筆になってない跡に気づいたのなら…
邪魔するものが居るのだから
何もせずにその場を立ち去っても仕方が無い
土産を食い散らかす存在を認識出来ただけでも…
普段の侭なら周辺にまで確かめる
視野の端まで…
外せないのに気付かないまでも
一歩でも動けるのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 解る?
寝惚けて混沌している隙をつかれ
立ち入ってきたもの
その姿形と言動は移しもの
道化を演じてるかと思わせるモノ
退けば追い縋り泣き
踏出せば隠れ呪詛を吐く
何もせずと佇めば顔色伺い変顔に
興味を他所へ移す為
あれこれ試すも何も変わらず
一言言えば解決するも
其の事は終いまで失念
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 偶然
違和感を感じて両膝を観る
わからない…何がおかしいのか
軽く力を入れて動かすと
身に覚えの無い筋肉の盛り上がり
それも肉体構造を無視した
しばらく沈黙後に呟く
愉しむか…探すか…
それとも…
無かった…気が付かなかった事にして
差異を間違い探しを始める
微かに鍵の気配がしたので
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初心
錯覚ではなく勘違い
扉に対して
似ていたから?
無垢な稚児なら
突っ走って駆け抜けたか
幾度も出入りを楽しむ
その前後の変化を
覚えたのなら
響く音か駆ける振動を
知覚して備える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 前後のズレ
隙間に入り込んだものを取ろうと奮闘
器具で引っ掛けて取れたのは
二色二枚の折り紙で作られた…
そこには幾つか隠され迷い込んでる
一つはクシャクシャに丸められた写真
二つめはゴルフボール
三つめが件の折紙
其々別の思惑や意図で隠されてた
そして違う所に渡り
目的の時期にあわずに届く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 通過点
解らない不安が混沌を招くのか
それとも隙いるのか
その時々に欲しかった物が隅々に
それらの隙間を得に知れるものが
逸らされぬように無視して役割を
そして来る所は同じかと
その時々に時期のみ変わる
ただ初期のみ未だ見ず
何時もの通りそこを越すと
前後で変わる
忘れても成し遂げようと試みる
それが叶う前に時間切れ…
何かが足りないから…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を …許へ
ある名を喚ばれて反応しそうになる
間違えないように…
うっかりしないように…
悟られないように…
そう成る状況を創ったのに
ポッポッと現れ始めた
こちらも呼んでいるのだから
関係の有無に関わらず
偶然でも遭うことはあるから
でも気に入らない事も
側に立っていたこと
反応したから寄れたのか
それとも隙が生まれてたのか
こもってないのがさいわいか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 記 参
其処での会話は記憶に留めること叶わず
その時の思考と行動から推測
旅館のような部屋でナニかを探してる
相方は押入れでなにかしらを見つけるが
落とし穴の罠にはまりその闇の中へ
底が見えない深さから
落ちた階層を推測するも
浮かぶ数字は低くなる
明かりをともし覗き込む毎に
向かった先は一つ下
どこから湧いたのか複数の従者を引連れて
その部屋は多数の者が吊られていた
それを見て怯える者と気付かない者達
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 二択
明かりが灯っている
己の自転車だけが
その必要性も無いのに
それを考える間もなく
刻々と動きだす
景色と配役が…
いつものように流れに逆らう
疑問符を付け名を呼ばれる
知っているその顔を素知らぬ顔で素通り
彼の言葉に誰も反応しなかったから
そのほうがお互いに幸ある
終点には難なく辿り着く
それは何時もの日常
後は入れないのだから待ってるだけ
渡す為に…
それだけが目的の様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 途切れた先は
視点は動かせない
観て居るのは前席
それと誰かの視野
可能なのは願う事のみ
何故後部座席に来る
無理してまで…
何をしているの?
前を見て
衝撃も落下感も無い
回避はできてない
ただ願った事は
誰の思いに惹かれたのか
何処へ辿り着いたのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 環
端へ行けばその先は無い
其処は箱庭の中だから
その中で競わせる闘わせる
条件が揃うまで幾度も
探す為に狩場を変える
そこで戸惑えば隙をつかれ
あらぬ方向へ追い込まれ
得るもの無く場を失う
逃げ癖がつき
初心を忘れ
無い侭で最初から
目覚めるか思いだすまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を かげん
うたた寝から惹き込まれる
思考が半端だと迷い込む
無い意味を考えろと
隙を与えず追い込んてくる
様々な影響と僅かな褒美で…
その時は…
持ってた物が増えたこと
変化した事には意味はない
最後の過程で使用しようとした行為
それに抗い変わったこと
無視をして最後まで気付かぬふりを
黙っていてそのままで放置で…
そこでボロが出ただろう
望むものが転がり込む
…惜しかったね…最後の寸前で思考して…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 記
気安く語りかけてくる
その二人の姿は共に独特
問題は自分にか誰かにか
此処には鏡がないのだから
迎えが着た二人を静に見送る
ふっと彼らの談話を聴きたいと思い追うことに
着いた先は刻の前後不明
あやふやな意志で来たのが原因
多くの人で部屋が埋まり
その中の一人と視線が会う
知っているような気のせいなような
視線を逸らし考え込むも
窓の風景を観て即中断
きたかったところ
次の選択まで数分
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を …の切欠
呼んでいた?
呼ばれていた?
その下へ警戒しながら歩む
何も無い
変わったものは見当たらず
暫し佇む
そこで変わった気配に気づき
足元から探す
低い石垣の上まで
そこに居た重なる灯火を見つけるまで
本の文字でしか知らなかったものがある
珍しいから他の誰かにも教えようかと
先を視初めて迷いだす
平穏か乱されると
眼の光が消えるまで呼んだのは一人だけ
迷ったのはもう一人だけ…理由は…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 二択の二乗
最初はそこには何も無かったはず
見落としては無いと思いたい…
此方が其れに気付かないからか
突如として現れた仔犬は懸命に吠える
それで気付き戸惑う
迷いに合わせてその存在は確かなものとなり
子犬の代わりにヤギがいる?
此方の記憶を利用して姿と数を増してゆく
時間切れの後まで対処法は忘れていたまま…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 芝
可能性の一つに意思が入り込む
僅かでも影響を受けて歪みが生じる
その時に聞き留めた情報を忘れてしまう程
静かに傍観して復唱なら問題は無かった
周辺の散策でも多少のことなら
明確な意識をもって思考すれば
合うはずのない記憶との混沌を招いた
その結果…
手にしていた歪んだボール
二つの試合の結末のズレ
記しては消す…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 十倍
落ちていく…
底へ惹かれるように…
直ぐに諦める者から
迷う者まで二つの壁が見上げる
気付くことなく零れたもの
滑り落ちていったもの
共通するのは途中で鳴った無音か
周りの騒ぎでかき消されたか
諦めないのが一人
気にしなく他のも拾い
視えない隠れたものまで探すのやめず
変な縁の憑くものまで拾ってしまう
後始末に悩むのに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そこに居る理由
自分ではない
寄り添っているだけ
お互いに影響もうけていない
己の事と錯覚した程
ただ試した時に物足りない
満ち足りないのにそこそこの結果は出た
そこで気付けなかった
合わせていなかったと
使われてただけ
多分普段は寝てる
息先も不明
それでも欠片はまわってる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を その日
静かに歩んでる処は田園
本来の地形は平坦
でも…道のりの前後を観れば
緩やかな坂で不定期の段差
高い位置から見下せば爪跡は鮮明に…
知りたかったその日の他国
呟いたせいで邪魔が入りだす
錯誤させる為に
正確なことを隠す為に
得たモノより大きなもの
隠蔽の為の情報の渦に紛れてたもの
故意か?過失か?判断に迷う
刻に呑まれて綺麗に忘れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 時期
深く考えなかった事
喋らないのを追及しなかった事
害がないからと…その児のを
その時点では認識できなった
情報の隠匿の為の上書きに
只ここに居たのかと思っただけ…
そして思っていたより活動的
そこの言葉は受け入れ切れない
認識辛いし覚え難い
無言だった事に頷ける
今になって来た理由が不明…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 声
最初は音と煽る程度
それでも時折強く駈け抜ける
それが心地よくつい言ってしまう
もう少し強ければ愉しそうだと…
その言葉に応えうように
砂を吹き飛ばし始め
段々と視界を奪い始める
周りは騒ぎ始めるも自分には害がないからと
更に荒れくれるようにと言い放つ
妙なテンションは傍らに居た友人の声でおさまる
何故か吹き荒れていた強風も…
止めろとわかったの声と共に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を …案内
探していた
歩き回っていた
何を探せばいいのか何も知らず
それを見聞きすればわかると
道草をしながら…
時折なにかに頼まれる
移動に関わるなら気が向けば応え
時間だけが過ぎそうなら
隙を突いて去るのみが
最初の頃に決めた事も忘れがちになり
無駄に人と関わり迷走して
大事な足跡を汚す事に
何をしてるかと叱られそう…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 管
手のひらの中の複数の卵
対処に困り困惑中
適度な水際が良いがみあたらない
あるのは流れが早い小川
拵える…小さな池を…
そこへ静かに沈める
あと必要なものを探すために
その場を少し離れて戻ると…
小川と繋がり拡大浸食中…
そこは見えないほど深くなり
卵の行方は不明…
何故か孵った気配だけがそこに残る…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 他所
何時もの様に観てるだけ…
傍観してるのとは少し違う…
時には記憶したり揺さぶったり…
その時点で居座ってるのが主な理由
頼まれたと自覚してれば何も問題ない
無心でいるだけ…
偶然だった時が少し困る…
終える時に色々と起るから
其の結果の強引な始末があとにひく
何処かで何かが切れる
それは些細なことだけど…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 半端
その建物の周囲を淡々と歩む
無理かと思いながら…
中に引き締め合ってるのを想像し…
それでも侵入を諦めることなく
幾度かの失敗を思い出しながら
試す策がほぼ尽きて
言われた事の一部を思い出し
覗いながら周回してる
忘れたうちに言われた回数を周ってて
中から出てきた数人と
屋上にあるものの回収を
未だ忘れたまま…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 堺
知っている窓から外を眺めるだけ…
紅い光が見えた…
確認したいがここからだと見づらい
此処から動けないので諦めるが…
光は誘うように色々と変わる
話し声が聴こえてきたが聞き取れない
耳を澄ませば足音が近付いてきた
息を潜めてると赤い者が目の前を通る
向かった先は声のした方
お互い知り合いのようで名を呼びあってる
そして何かを渡して行った
「にく」と聞こえた大きなバックを…
夜明けまでそこに居た…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拔かれる覚悟を
見たことの無いギミック満載の端末機器
画面は割れてるが問題なく作動
ただ知らない筈なのに確認の操作中に
古い機種だとの感想が浮かぶ…
作動確認のみ…
端末内外の情報を漁ることなく
気配が湧き出てきたそれを静かに置く
あった所に…
眠るように鎮まる…
惹き込む鮮やかな色は警戒色かと…
気付くことなく操作を続けてたらと…
危険な好奇心が湧き出てくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 曇り後…
白い空から二つの風
痛い程の冷たいのと
気味が悪い程の生温かいの
争う様に吹き込んでくる
逃げ込める家屋があるならそこへ
見当たらないのなら風上ヘ
何方も無理なら名を呼べ
足音が響くまで
ソレは遠ざかってるか
こちらに向かってるか
またはその場で踏みとどまってるか
空を観て判断を
今宵も此処でお休みなさい酔い夢を 罠?
何故か思考は停止中
そのあり得ない料理を前にして
食欲はないが箸で突く
その中に栗を見つけたから
ありえない程の大きな栗を…
思考が回復仕掛けてたのに
美味しそうに煮込まれた
皮のままの栗に好奇心が惹かれてた
箸で綺麗に剥ける皮に…
ただ…食べる事はなかった
皮剥きに夢中になってただけ…
料理を出される前の事を忘れてしまうほどに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を いまだ…
急かされてる?
開始の時期がわからない…
だから準備の構想止まり
踏み出せないし
書くのも躊躇う
どっちだった?
何方の記憶も僅かに有る
判別不能に陥る
部分的に感が戻ってる…
釣られたのか別の感覚も…
お蔭で羽音が五月蝿い…
音だけで姿が見えない…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 不始末
聞こえてきたのは案内のアナウンス
其処から浮かぶ其処の情景
流れるように見た複数の部屋
違和感のある気体名と病状
屋台が並ぶ上に向かうほど派手になる
探してる人も物もなく
迷い込んでるわけでもなく
記憶のどこにもない所
未だ観ていない先かと傍観…
意志が僅かに入り込み
僅かな歪みが観ている周囲に影響を与えだす
そう成ったら逃げるのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 忘れた頃に…
探してるらしい…誰を?
話して詳細を聞くと…
なんだか自分に似てるものがいるらしい
己でないとの判断はただの勘
興味が出たので同行した
傍観してるだけ…
更なる情報を得るとますます自分のことかとか
錯覚し始めるが認めない
だって着いた先は誰かさんを捕らえる処
周知した罠だらけの屋敷
まだ残ってたのかと思いふける
…そこで思い出して一人微笑む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 決断を
思い出したこと…
始める時期だけがわからない
感に頼るなら近いうちに
溢れてきて書き留められない
色々あるから
優先順位も判断できない
決めたのは2つ
対になる毎夜と
バラまからた罠の回収
書き溜めてないし…
邪魔が入る
相変わらずに時間がない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 印
忘れてるだけだと思ってた
偶に知らないことが混じってるだけだと
でも知ることになる
思い出してるのではなく
知らされてることに
別れているだけだった
教えてもらった
洩れたことを拾っただけだったと
欠片だとの認識は完全な間違いではない
なぜなら偶然ではなく
合わせて一致することはあるのだから
それがほぼ凡てで
補完されてるのだとは
解る筈もなく
物心がつく前からあるのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 何処の…
同じ所に立っている筈なのに
あの頃に観えていた景色がない…
何も変わってはいないのに
視線の位置が上がった以外は…
どこまで見えるのかを競ってた
どこまで遠くまでを…
その時の会話まで鮮明に思い出すと違和感が…
自分は観たままを素直に語ってた
でも…最後の方の描写は肉眼では見える筈のない
当時も今も変わらず有る前方の建物の後方は…
指摘されても気付かずむきになり
更に詳しく語り続けてた…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 門付き
線を引かれた…
目の前に彼等との間に…
この線からこちらに来るなと…
彼らの瞳の色は独りの怒りと他は色々…
貴方は面倒な事は嫌いだから先を視る
口を出す手を出す足を出した先々を…
線を引いた棒切れを拾いそして駆け出す
彼の引いたグランドの1メートル線を延長させる為に
彼らが呆けてるあいだに直線から弧を描き出し
やがて戻ってくる反対側から…
そして笑顔で了解と一言
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ヒント
最初の位置は見知らぬ書店
新刊コーナーに様々な時代の物が並ぶ
知ってるものから微妙に違うものまで
古い時代のものほど埃が積もってる
視野の端には金の欲を誘うものが鎮座
気付かないふりして立ち去る
書店の店頭に自動販売機
売れ残ってる知らない料理
一人だけその欲に惹かれる
危険だけは自覚できるのか買って来いと喚く
何方が正解なのか
皆の流れの儘に隣の食堂へ向かうか
頼まれた物の購入を口実に離れるか
…正解は気にした本に挟まれてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 立ち止まり…
何度も見る
幾度も繰り替えす
其処には何かが在るが…
独りでは辿り着けない…
目の前にあっても
何時もの様ではない
雨は屋根の上だけ降り
記憶だけにある雪は敷地内だけ残ってる
繰り返し増築され認識づらい物も付けられた
その家屋は知ってるものか?
背後は森のようになってる
木陰から時折見えるもの…
その人影は一人に見えてるが複数
森に向かうか?変わり果てた屋敷に向かうか?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 天候
籤を引きマスを埋める
欲しいものを囲むように
景品はアレ等なのかと…
生きているように今も飛び回ってる
仕組みも素材も不明な玩具
飛んでる玩具に気を取られ
景品表の絵と記号に気付かない
知りたかった事が紛れてるのに
取られるか隠される前に…
その日は雨に雹が雑じる
風は気まぐれになり
不安を撒き散らして元の日常に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 裏道
大人しくしてなかった
少々の不便を受け入れなかった
其の結果の何処かの誰かと繋がった
其処からその他の様々な世界が入り乱れる
それは規律ある翠
それは只の巻込まれ人
それは何かを求める稚児の群
全てが過ぎ去るのを待った後
短い時だが垣間見れる
最初から不動だったなら…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 過ぎ去るのを…
平穏な食事中に左腕に違和感…
其処には小さな白い滴が数滴
何かが撥ねた?何処から?
天井を見上げたら凍ってた…
様子をうかがいに窓へ向かう
窓硝子は凍ってはいない…
外も何ら変わりない…
異変は霜ついた天井のみ
凍りついた天井が模様に成ってるのに気が付いてたら…
建物の構造を思い出して上階へ向かってたら…
気付かないふりして食事を続けてたなら…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 思念
その愚者に語った願いが叶う方法を
何処の誰に聞いて来たか
その資格も権利も無いのに…戯れに教えた
「其の罪のある場に留まり続けよ…」と
最後まで聞いたかも確かめずに去って行った
欠片のヒトツが偶然出会った
叶える為に聞いたことを実践してた
でもそんな事は知る余地もないので成敗される
悪いものだと攻撃される
ある人がそこを通るまで…
消え去ることはなかった
言われた事を守ったから
消えると共に願いは叶う
…だけがそれを消せる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 雨音
貴方は誰かと話している
とても愉しそうに…
瞳の色と癖からその誰かを警戒していないのは分かる
コロコロ変わる貴方の話に自然に付き合えてる
誰かさんは件のA君ではないことだけは明言しておく。
唐突に雨夜のことに話題は変わる
部屋の内外が静まり返ってても
雨音は聞こえない時の方が多いと力説し
其の時だけは現場で観ているように聞こえたと興奮して当夜の事を語りだす
それ曰く、音に誘われ遠出した
音で距離と方角が見ているように分かる
片耳が悪いのに凄い経験できたと
そしてたどり着いたところで心地よいものを聴けたと
そしてその音色を言葉で奏でようとした時
誰かは貴方の眼前で一拍手
何事も無く別の話題を喋りだす…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 道中
最後尾を歩いていたのが悪かったのか…
其の状態はある時の癖が自然と出る
前を歩く数人より周囲の景色を気にしていた事も
体調が良かったから色々出来た
斜面の細い小道を余所見しても歩ける
見ていないのに視ている
視ているほうに異物が湧く
肉眼では見る筈のないもの
列は止まり騒ぎながら来た道へ駆け出す
必死な二人につられて追いかけて行った四名
何が起きたのか独りその場で検証
無い事に気づかないまま
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を はくりゅう
招いた記憶は其の時はないので
迷い込んだのかそれとも訪ねてきたのか
その場に居るのに会話は不能
多分こちらの原因
噂や伝承通りの態度で居付く
何故此方なのか
待っているのはあちらの筈
案内せよということかな?
これで揃ったのか定かでない
こちらの感覚と時期が長いのが原因だが
まとめて記してない己のせい
宴の準備を始めよう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 確認
初見の街角
見覚えない文字
長居は疲れると立ち去る前に
左右から人
目だけを残し退散
想定内の諍いに
溢れてくる両者の情報
退避したいが引込まれる
一旦流れに任せ
慾を利用して離脱
何もなかったが最初の時点で
振り返ってなかったのを思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 作業
ひとつひとつ積み上げけく
選ぶのも不十分に
指先に付いた粒を
落ちる直前に
崩さないように
のせてゆく
邪魔をするものは己の身
其れ以外は静止
外からの音もない
何も働かせず
言われたままなら
終わることはない
屁理屈で終了か
知恵で続けるか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 貫く雨
それを観たのは忘れた記憶
整理もせずに積み上がった麓
探してたのは別のモノ
書き損なった針の代わり
その雨雲は何かが違ってた
傘に当たる雨音を聞いてもわからなかった
偶然に傘の外に出た手に当たるまで…
雨は手の甲で撥ねたが
何かが掌まで通って行った
何度か確かめるために腕を雨に当たり
最後は傘を畳んで全身で…
それを違う時期に二度ほど…
…続きは何時の日かに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ツンドラ
知らない世界地図
見覚えある地名
知ってるものとの差異
北へ行くほど多い
其れは異国
見つめていれば浮かぶ光景
知りたかった事なのか
その時々の時代背景と起きた事
誰が知りたいのか
探る為の派遣
何も無い筈なのにと
解説の音声が流れてくる
知らない機器と不明な仕組みに
好奇心が移りそこで途切れる
その時代は何時の誰のどの時の前後かと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 大小
初見のアトラクション
原理と構造が不明
前の二人は素直に立ち跳んでいく
次の二人は差ができた
隠れてた仕掛けが垣間見れ
タイミングが合った一人は綺麗に跳び
ズレたもう一人は谷へ落ちた…
自分の番で少し躊躇い迂回する
綺麗に跳ぶには時間がかかり追付く時間が惜しいから
下りる最中に気が付かない
力の方向が変わってたのを
飛び越えて行く意味を…
歩いた先は別の処、似て違う処
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を トランク
彼は荷物に化ける
其処に収まれば大きな身体も定型の形へ
片手にのる人形サイズへ
彼が最初に安置された
次に別の者が押しのけ収まる
何時の間にか三体目がいた
ソレと場所の争奪戦
向かう場所
急ぐ用事
序に請け負ったこと
全て忘れて傍観してる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 天気
立っていた…ただ立っていた…
何も無い…地平線も見当たらない…
何となく疲れてた…何をしていたのか?
ここは何処だと思うと同時に
前方遙か遠くにあたたかなものを視て
背後に真逆の存在を感じ好奇心が湧き出す
視線を横に動かせばゴールポストが…思考が回りだすも
温かな光に惹かれて前に意識が向かいそこへ行く気に
歩こうとするも…遠いな…飛んでいくか…
脚が地面を離れる瞬間にアレ!!と飛ぶ!?
いつから夢を観ていた?と云うよりいつ寝た?どこからが夢?
変わらぬゴールポストを見て思い出す…
あぁ倒れたんだった…起きなきゃと…
普通と違う目覚、ダメージに入り込む感覚が…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ヒトガタ
遊んでた遊んでた
自由気ままに
何時もの様に
何かを捜しながら…
毛並みの違う人達見つける
警戒してるのか
最後尾に紛れ込めない
それでも後をついて行く
…嵌められた
閉じ込められた…
…様々なモノと一緒に
咄嗟に出来た外との繋がり
自らは動けないどれと交渉しょうかと
振り返れば異形の数々…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ごっこ
与えられた役割を延々と熟す
登る上る昇るのぼる…
崩れる迄壊れる迄とれる迄尽きる迄…
座すれば来る
ソレの足止めを
思いつくままの全てをバラ撒き
こちらに気づくまで…
見つかったら逃げるだけ
諦めない限り追い付かれないのだから
どちらの心が先に折れる?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三度のルール
道中に辿り着いた…
そこの店舗は品揃えが悪かったが
欲しかったものがすみにあった
よく眺めてみると他にも多々あり
カゴを探すが見当たらない
折りたたみ式のカゴを見つけた頃には売切れ
閑散としてたのに今は人で溢れ
何故か品揃えも豊富に
最後に気づいたが其処にあったのは
誰々か探してた物欲しがってた物
店舗も奥に拡がってる
当初は外から全て見渡せてたのに
一旦引き返したい意思と探してたものの気配が…
判断出来ずに時間切れまで立ち尽くした
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 初見のみ
見つけたものは肖像画
描かれてる人物を知ってるような気がする
誰かが探していたか頼まれていたか…
ラフな絵なのに生きてる様な画力…
道中の苦労が頷ける…
絵と長い間見つめあってても名は浮かばない
直接依頼も願いも受けていないと推測
だか…未だ視線を外せない…
思考の後納得、この者の名が鍵かと
出直しかと…
問題は…事と…が効かないこと…かな?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 其処から
何時もと違う
其々に意思が宿ってた
思考が見えてくる
其処から変わり始める
最初に其処に飛び降りた時は何もない
でも…彼等が先に降り立った記憶を観て
今のこの場所は中間地点となり
遥か下に都市が見える
…の声が聞こえて柱と梁に紋様が浮かぶ
その人はこちらを思い事前にラフな清掃を
一人の名が浮び彼が居ない理由を尋ねる
怯えた彼は風船の中?紐を離して誘い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 知らない振りを
招きこまれた客は視覚情報だけは鮮明
触れた時の感触は皆無
別のモノに関わってる嫌悪が湧く前に
別の欲がそれを覆い隠す
初見で気になった事がよみがえる
アレは傷?痣?フェイク?
其処だけ記憶を視ていて気付く
反転したある処の地図だと
思い出す
最初に紹介された時の事を…
その姿と地図の位置を…
凝った紹介状だなと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誰の
白と黒、選ぼうとしてた…
其の結果は傍観に近くなる
彼は人気者になり
己の時間が減り
無理をして急いだ結果が…
何人かの事を立て続けに見る
自分の事かと錯覚する程
違う名で呼ばれてるのに気付かない程
自然に切り替わってた…
思い出さないように…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を うたた寝
ひとつめの彼等は淡々としてる
事前に集めた情報の通りにして
他のことは何もしない
ただ四人目だけに何らかの意志を…
ふたつめの彼等は貪欲
または愚か
何も疑いもせず
取り込んでゆく
首に包帯あるからと後頭部へ…
みっめの彼は潜んでる
時折聞いた噂を囁き
文固められた所を往来する
違うことを始めるために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 先
進んで進み過ぎたかもしれないところ
大急ぎで必要以上に後退したところ
昔話から神話に変わるぐらいに
今の己の知識では測れない
硝子の珠をもとめるのに
知らない概念で精製…
別の物ではと観察してた…
歪な争いに
不可思議なそこの常識
意思の影響が多いと判断するも
知ってる日常とは違う…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 宝箱
何時もの橋…
確かめる様に川を観察
浸食されてる岩を確認
水深は深く流は緩やか…
これなら確かめられると川辺に向かう
知ってる三つの道の内二つは潰れてて
迂回する三番目へ…
道中に三匹の獣
最初のは目の前を優雅に横切り
次のは道端でこちらを観察し藪の中へ
最後のはこちらの後をつけるように背後から…
貴方は助けを求めた
何故か逃げずに…
修正は叶わずに別のを招いた
ソレも別件で望んだひとつ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 誰を
道中の事は上書きされた
僅かに残ったことは最後に関わりある事象のみ
換金しなければ交換できた物の事と…
消されたという二次記憶…
辿り着いた先は招かれた処
それを忘れてて躓く
瞬き毎に違和感が溢れる
見なかったことにすること多々
互いに名を呼び合ってない
挨拶はこちらのミスでしてない事に
相手に合わせて遊び引き出した笑顔
背後の見えない顔と忘れ去られた顔の表情は如何に?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 首
視点がかわる…
内から外へ…
それはよくあることだから問題はない
逆になっても…
ただ増えるのは…
狩る為に居た
こちらと違い明確な意志をもち
頼んだわけでもないのに指導してきた
それらを完璧に駆除したいのか
そして選択を迫る
探し者どころではない
知らぬ間に追い込まれようとしてた
そんなものはいらないのに
コレは違う…だ
留め置こう何時もの様に。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 想い
その山を越えたところ
地図からの予想と違う
何も無い筈なのに…
何故か集落が…
途中で方角を間違えたのか
背後を振返り自分の町を見下ろす
全方位を確認しながら改めて前を観る
やはり地図に載ってない集落がある
一緒に此処まできた連れと話す
知ってるか?どうするか?
そこから二つの記憶に別れる
探検しようと皆で向かうと
誰かが何かに気づき慌てて立ち去る
どちらの時も貴方は最後尾…
何度も振り返ったから…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 玊
惹かれてた…
本人はふっと思い出したのような行動だが
遠くないそこまでフラフラとたどり着き
なんの躊躇いもなく素手で地面を掘り始める
其の時から多少意識が戻り始める
穴の中の土と一緒に出てくるものに疑問を持ち
本来ならそれを目にして気持ち悪いと触れることすらしないはずのモノ
気にならないし止まらない
埋まってたそのビー玉を掘り出すまでは…
好奇心が勝ってた気色悪いとも思わず
透かして眺めてた
ソレが生えてるビー玉を…
何時の間にか近所の子が集まり取り合いを始める
手から離れて自覚する得体の知れない気味悪さ
同じ世界に居たくない取り上げ放り投げる
彼等は怒り探し…見付けられなく忘れ去る…
貴方はアレを何処へ外った?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を みえてきたこと
そこに居た確かに居た…
其処は完成した、否、途中から件の現場
その都度に依頼があった
途絶えること無く延々と
ひとつの原因は悪戯好きの…
ひとつの原因は行き違いの…
ひとつの原因は怠慢な…
ひとつの原因は溢れた…
と言う事で対処不能
元はどうとかの時期は過ぎ
止めるなら強引に
または加速させ潰す
でも選択したのは内からの傍観
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 無意識
忘れていたある日
思い出すことも
違和感も判別できない
感も最低限で体調のみ普通
無人の家の内外を駆けていた
誰にも会わないのを不思議と思わず
無音なのは元々気にしてない
静寂な町を散策してた
最初に何かを探してたのさえ忘れてた
違いを見つけて思考が回復
なんだ?これ?
其処で視て呟いた二次記憶しか無い
その後は背後からの母親の声
今までどこに居たの?いつ帰ったの?との
ふっと帰れたとの言葉が浮かんだ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 欠片
彼等と同行は気軽に見えても準備は要る
事前のそれを怠ったので逸れたのだから
なんとか復帰出来ても其処は半端なとこ
先に行くにも帰るにも何も無いのなら困難
安全に帰るにも預けた荷物は行方不明
身一つで何も無い…最低限の小銭すらない
恥を忍んで借りようとし一人だけが応じてくれ
感謝を込めて勝手にひとつのおまじないを
その時に視えた陰を消す為に追加でもう一つ
そこで気付く…あぁ誰かさんの…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 始め
大事なものほど脆い…
罠など無関係に…
目の前では自覚出来ない
ソレからわずかでも意識が逸れたのなら
儚く消える…
理を知るために試行錯誤を繰り返す
志を忘れる程
その頃に触れる事が叶う
念願叶ったと錯誤する
各々バラバラに…
思い出し集うまで…
自身がソレに成ってる…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 他聞のこり…
覗いてるこの部屋を…
扉の僅かな隙間から…
知ってる者に化けて…
何度目か何を探ってるのか…
どちらが先だったのだろうか?
不意に出た声を聞きつけてきたのか
ソレが来たから声が出たのか
変わらないのが開閉の無音
変化し続けるのが強固に成ってゆく扉
寝た振りはいつから?
直接対峙しないのは?
そのまま…のは?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 選択を
知らないのかな?
何処かで途切れたのかな?
正式でなくとも正しい手順を知らなくとも
願いは届き舞い降りる
後は本人次第
その事を書けよ描けよと急かされる
その後の救済処置も含めて…
何故そのような事をしてるのか
依頼が命令か等価交換か…
本人は忘れているので知らない
記すところは決めている
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 意図
吐き出してる
湧き出るソレを
確認しながら
最初は釘小さな釘
曲がったのと歪んだのと捻れたのが三本
次も釘特殊な釘名称は忘れた
それも三本
最後は失った誰かが無くして探してる物の部品
無いと組み立て出来ない小さなパーツ
何かを急いで思い出さないといけない気がする
それを邪魔する映像が浮かぶ
その中まで追跡して邪魔をする
こちらの怒りをわかせる為に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を つくもの
知らない所を苦もなく進む
視野の自由もない…
これはついて行くだけ…
周囲には何も特徴なし…
一瞬視えたスマホの画面に目を奪われて
別の事を複数見逃す
ひとつは此方の名を親しく呼んだこと
ふたつめはこの身の軽さの秘密
みっつめがこの地の情報を含む会話
耳を澄ませば個別に聞き取れた
でも…見たものは忘れない
聞いたことは思い出し辛い
降りれれば何も問題ないのに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 移動
十畳程の部屋に数人
床近くに七本の光の帯
触れない様に動くだけ
部屋が止まらないように
留まらないように…
其処に居る経緯は言えない
行き先は部屋のカラクリ次第
一蓮托生か生き残りか
その時は軽い口
ただ断裂が気になる
唐突に途切れた
それの意味は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 掴む
雨雲を眺める
落ちてくるソレを見つける為に
ソレは雨に紛れる
観ている視界内に必ず
そう云うものらしいから
段々と薄暗くなる中
此処ではない時間も違うという
思い?記憶?がわいてくる
遠くから雷鳴が聞こえてくる
急ぐ、何処へ?
周囲を視て遠くに見覚えのある影
あの煙突の側…
急いでいたけど間に合わない
煌きながら落ちてくるソレを視て
思いだして目を瞑る
最後までみなければ…次こそはと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 整理整頓
本人も把握できてないかも
可能なのは隔離されてる欠片かな?
欲張りな傍観者の…
何故そのような事になったのか
断片が集り見え始めた
全体は不十分だけど…
そのままに山積みなのと
写しの並べたのと
置いておいた跡と
損失したのを繰り返し眺める
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一歩目
わからなくなる…
間違いが有るのか否か…
一つの記憶を探る
貯水池の脇、そこから見える位置
ほぼ直線のゆるい坂の記憶
今は無いから確かめられないけど
別の時の記憶だと途中で折れ曲がってた
勘違いならどこから何処まで
指先の記憶では中間地点と曲がった所
其々に一人目と二人目
いま現在同じ位置に立っても二人共見える筈はない
坂は記憶より急でくの字に折れてた…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を まだ…
観たかった先へ進んで入る
独りでは無理だからそっと寄り添い
静かに眺める…
二本の排水溝を越えてゆく
両方まだ空、異変の前に来れた
その元へ向かう何が起こったのか知る為に…
邪魔が入る怯て先に行かない…
落ちた先…忘却の…
出るための扉は五つ…
迷う内に深みに嵌まる…
観ていただけなのに入ってた…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を ‥頼み
頼まれた?
要請された?
…命じられた!
その時まで時間も少なく
数は不明で…探索場は街全体
でも…報酬は願ってたものらしい
すぐさま駆け出した
散らばってる回収物の気配も解る
大人しいそれを見つけては抱きかかえ走りまわる
道中気になる事少々…
気がそれておいていかれる
これも狙いかなと…
眺めながら背後から呑み込まれる
ひきあげられるまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を そこから
其処は探していた塔の中
外からは思いもつかない世界
変調から思考が戻り身体と隔離
そこ迄は予定の内
狂ったのは残してきた者
そこの崩れた天候
その暗さは色々と呼び起こそうとする
錯覚も招き隙きをつく
残ったのはいつもの変調
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 不可抗力な中断と事前の対策を怠った愚かさ…
約束通りに何度でもやりなおせる…
でも代わる番も…
それ迄は毎夜の…を…
拾い集めていたのは何かの毛
ひと目を避けないといけないソレ
抱き抱えて走りだす
点々と零してるのに気づかないまま
困ってた時に現れた
導く様に先導する
彼等は道中増えて七人に
追跡してる者がいるのはその時は知らなかった
落ちている毛玉をたよりに
とぶとかけるどちらが優るか…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 一
其の子は神童と呼ばれていた
愚かな勝負事に巻き込まれ
その顛末は一部映像で拡散された
その子の家を破壊した重機は瓦礫と共に地面に呑み込まれている
跡地に地から現れたその子はこちらを指差し何か叫び逃げる様?追いかける様に走り去る
遺ったのは身代わりらしい複数の人形と犯人の怨念
それを見て逃げ出すそこまでの記憶
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 二
迷走している座ってる位置さえ定まってない
何かに遮られて停止する
其処にあったのはチョークで描かれたモノ
他人には何に見えるか不明だが
自分には空中に描かれた落書
触れて簡単に落ちるのを確認…
それが気に入らないのかそこからは一人で…
迷い中…知ってる道は荒らされて通れない
迂回すれば元を辿るのも困難に
道幅に合わせて最後は徒歩に
知らない所から懐かしい所へ
間違い探しの様な微妙な違いを見つけながら目的地へ
成否が不明ながら僅かに安堵
そこに聞いていたものが置かれてたから。
そこから次へ向かおう
何が起こっても考えず思わず
淡々と会話してる様に独り言を
最後の最後まで、また最初からにならない様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 三
静かに坦々と書き込む
思い出すように溢れる文字列を
儚く消えぬうちに
指が止まる
書き留める前に
消えてしまったから
それでも途切れる事なく
浮かんでは上書きされ
別物の様に映像の様に
観えてくる
呆けて目覚めるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四
知らぬ間に移った…
ソレは不思議だと笑ってたものが
害意は感じないし敵意もない
何も悪くも見えなかったもの
触れてる時のみ
その存在は消えてた
安眠を妨げる程の熱
ただそれだけ…
時々くる…
法則はない…
見極めようとすれば一時消えるのに今気付く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五
最初は何も知らないから
報復と言うより摘み取る
自分の小さな活動圏から
相手がやり直せる時期に
偶に遅れる
気付かなかったり早かったりで
相手が増えれば此方も負われる
繰り返していて憎しみも
それはより知る事になるまで消えず
今は放置
事前に対策するし
害は何も見えないから
毎回確認に使用…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六
宝物の上で蠢く腕
蒼いのと紅いのを獲り合う
力は拮抗して今は停滞
参加はしないで視てる
傍観でもなく
隙きを伺うでも無く
俟ってる
疲れて視野が縦横共に狭くなっても
容易に途切れやすくなっても
六本目と七本目は未だに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七
消えない様に
忘れない様に
刻む…
何処に…
失ってしまってるから
容易な紙に
消せるものと消えない筆で
無くさないように
記した紙を
忘れ去らない様に
書き留めた紙を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八
最初は気まぐれ…
ただの物真似…
試した相手が反応する
目を輝かして…
指先を眺めてる
天井を指した爪先を
時折不鮮明になる其処を
息を止めてまで眺めてた
そこまで…その先が解らない
如何にすれば良いのか
思い出せないし指摘も無い
何度もそこで止まったまま
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 九
騒がしいのを気にも止めなかった
体験からか少しの演技を嗅ぎ取ってたから
それが消えてうるさくなった
対処するように私が選ばれた
いつもの様?に視線の位置をあわせ覗き込む
求める言霊をあてて、手を取り駆け出す
見えた最適なところに向かって…
落ち着いた頃には次々と好奇心達が湧き出す
対になってのぞきたいと誘いだす
悪い癖…刻の取り合いが始まり
一人の客を放置した…誰も悪くはない…
…何故なら…………だから……。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾
何処からかの手鏡の反射の光に導かれ
道脇の隠れてるものを摘みながら進む
終点近くチラチラと舞う蝶が道を阻む
通り過ぎた後も集まり訴え掛けて来る
一見何も見当たらない…
それにまだ誰も到着していない
向かうべき建物へ歩む
何時何処から舞い降りたのか
複数の種類の鳥の群れか後をついてくる
何処に入るか見上げ悩む…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾壱
ソレには屋内外は無意味
害の有無は不明
その現象は人によっては不安を呼ぶ
最初にソレに気付いたのは豪雨の雨宿り中
背中に当たった一点
次が晴天の屋内での頬…
存在に気づいてからは意識すればほぼ毎日
触れられてる箇所を完璧に録られられるのなら
それに意味があるのを知れば…基点を得られる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾弐
確認はなかった…
急いでもいなかった…
坦々と待っていた遅い動作に何も言わずに…
思考が戻り何処に居たのか?
これから何処へ向うのかと記憶を探ると
リュックが無いことに気づきそれを告げる
どうするのかと聞かれるも
何処で何時失くしたのかの記憶が無い
最後に見たのが先程いた部屋のモニター裏…
そして今まで全て異様に薄暗いと気付く
そうあの日あの時の手を引いて逃げた処の様に…。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾参
定めて無いから不安定
適当な対象の背景がクルクル変わる
または似ているものに移り変わる
思い出せないし閃かない…
自由気ままに観れない…
足りないのか…
妨害でもされてるのか…
試している時には最後は何時も同じ結末
だからか気に入らない…
そして今夜も試す………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾四
自分で見極めて
その位置を定めていたのに
確実なのは点と矢印だけ
だから色々と誤る
迷えばそこに惹かれ
無意識にそこを起点にしてる
幼い頃にそこを見つけ
何時でも来れる様に何かをした
別件で忘れていたので
思い出すまでなぜそこに度々招かれるのかと…
そしてそこまで征く途中にも忘れてる事多々…
まだ…遅れてるのか…進み過ぎてるのか…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾伍
度々その宮殿に迷い込む
忘れてる思いに惹かれて
幾度かのトラブルを起し
断片だけ
笑われて嘲笑われて哂われて…
別だから気にならない…
追い出された?
たどりつけなくなった?
…興味か尽きた
…末席は残っているかな?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾録
眠たい…ただ眠い…
安眠を邪魔する存在がいる
この身に覆い被さりみつめてくる
面倒臭い…一言告げて深い眠りへ
……喰ってるのか?…
…欲しかったのか?…
…ソレは何も持ってなかった…
…唯ソレは私より巧みに使いこなす…
よく解らない
ほんとに何もない
ある時まで道具のように傍らに佇むのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾七
それは視野の隅に
それは途中で浮かぶ
それはリズムがない
それは何かが足りない
それ等を刻み去ってゆく
不安がわく
確かめたくなる
あとは追えない
先回りも時間が足りない
知りたい…
痕跡を探し
不安を払うために尋ねる
返ってきた答は………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾八
此方は動けない
周囲も見渡せない
その様子を見ているだけ
何かを隠す様にしている三名を
右側の一人が立上り視界の外へ去っていく手にはカメラを持っていた
左側の人も立上り此方に向かい歩いてくる手には何かの箱を持ち私の横を通り過ぎる
最後の一人も立ち上がり去っていくときに目が合う…隠れていたもの…倒れていた者と…
三人目が視界の外に消えたあと
…の無いたおれた人と低い視点の自分だけ
驚くも動けない理由はまだ悟れない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾仇
いつもの様に迷う
部屋に戻れない…と言うより消えてた
其処へ往く通路が…番号を宛にしてもそこだけ無い
見知った顔に尋ねても返答すらない
探す階層をかえると地表にでた意味を後で知る
好奇心からでもなく探索中
何を必死に探し始めたかも不明
わかることは各層の人々の変化
逃げ出す人、戸惑う人…
安心させた後に炎がくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾
意味がわからなかった…
蜜に溺れてる…
力関係が明確なのに…
放置しておいた
其の結果は後と先の混沌
面白い物が観れたのが吉
自由な筈なのに機械の様に
閉鎖空間での素顔
中間での食い合い
宝は見事に見逃される…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を また積み直し
気の緩みか意識が逸れてるのか
自分の袖で崩した…
そして言われた通りに成ってるなと
簡単なような罠の中にての愚痴 壱
何も不安が無かったので任せた
台上で眠る、それ以前の数回の経験があったから…
部屋の外の様々な気配は気にならない
良いことか分からず周囲を駆け回る
周りの人達の動きを飽きるまで観察
離れなければ大丈夫だと勝手に考えて
それまで守っていた必ず台を視野にいれるのを止め振り返る
扉の向こう側に呼びかけ招く
其の呼び込みが一つの切欠に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐
足音が聞こえてくる
忍び足ではないが息を潜めるような歩みで…
音だけだから無視する
意識してしまったから放置は出来ない
そのせいで時折近づいてくる…
扉の前を往復する
こちらの反応を期待して
チラチラと視線まで寄越す
夢中のふり
意識も視線も手元の端末へ
そして足踏み
其のリズムは追い駆けるように
追い込むように…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参
断続的な記憶から戻ったと確認
確かめながら目的地に
ただ何故か裏からを選んだ
竿を持ち怯え震えながらこちらを見てる
其れを眺めながらなにか誤っていないか思考
争う訳にはいけないので一旦退避
見つめる…先の行動を…
迂回したからか?
目の前の倉庫が原因と気付くまで混沌は続いた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四
見下ろしてる…
変わっていく様を…
最初からではないので詳細が不明
囲いが出来て…
何かしらが積み上がっていく…
こちらの視点まで…
そしてここまで手が伸びる
掴み取ろうと複数の手が
気持ち悪く蠢いてくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍
揺らめく悪意が近付いた
不十分なものを放り寄こして
それを念入りに調べるか追い掛けるか
半端なことして最善を失う
それらは自然体
弐と伍に別れ其々に寛ぐ
受け入れてる自分に驚く
悪意の片割れに追いついた頃
先に足止めしていたのを驚く
こちらの忠告に過剰反応したことと
本命に逃げられる………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 碌
惹かれて行く其の場所へ
記憶が一歩前を進むのを確認しながら
ゆっくりと変わるのに気付くことなく
少し前の観た違いに戸惑うも
響くエンジン音に気をとられ
古い方の記憶を頼り登り始める
倒木の先に行く気が削がれ
迂回した先が何時しか定めた処
左へ征けばあの社殿、右に往けば望んだ処
引き返したら幾度も抗う木々
蜻蛉の先導で現へ帰る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七
色は燈…匂いは不明
懐かしいようで思い出せず例えられない
其処から巡り出した
近しく歪な所から始まり
誰か不明な者達の中へ
語り掛けてくる相手は己か否か
空から地図を眺め
避けられた原因が解らず
遺跡の諍いに巻き込まれ
それが何時何処だと疑問に思わなかった事を自覚する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八
自信は無い…欠片もない方へ向かう
たぶん大丈夫、先は微かに見えてきたから
その先は未だ不明だけど…
二つをはめて
先を見定めて
間違えてないことを確かめたい…
それが届いてから
確認して歩みだす
駆け抜ける為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇
ソレは幾つかあるが数えた事はない
大きく分ければ三つぐらい…
其の儘好き放題
喰われて内から
漂って傍観
其々に違う者から制約受ける
鈴をつけられ
幽閉され
誓わされ
気づいたときには面白みがなくなる…
全てでは無いので放置中…
そろそろ迎えに行こうかと思惑中
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾
珍客来襲にてなごむ
種族不明のチビ
解らない…拒否感が皆無だったから…
好きに自由に駆け回る
気付かない内に魅了されてた
過去に向かって走ってるのに
過程で他のも湧き出てたのに
その名を呼んで可愛がる
苛立たが多い時期に止まった
在る方の記憶に振り向いた
何かを見定めて去って行った…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾壱
惹かれる様に手足が動く
最初は確かめる様に
慣れてきたら思い出すように
駆け出すが独特の動き
しっくりこないから試行錯誤が続く
周囲の視線を気にせず
軽くなってくる腕と脚をあわせ
跳ぶように駆け抜ける
そこから先が見え出してくる
初見の風景が…
でも直に霧散…
心配され名を呼ばれたから…
…心音と溜息を残し逃げ出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾弐
たりない…足りないから疲れ
あるところに孔を感じとる
そこから異常に疲れ倒れる
胸の中に空洞を感じとる
黒い底なしの穴を
疲れは取れてもそこだけ違和感がいつまでも残る
感情で一時満たされる
時間はそれ時々
ただ同じものだと溢れ苦痛に
無いのだと…思い出すまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾参
順番が来るまで前の二人を眺めていた
興味が無かったのでやり取りは聞いてない
ただ面倒くさいだけで周囲に気を配ることもない…
当たってるからと進められた
拒否したかったけどこちらの顔を見て招かれた
微笑みが消えていった両掌を何度も交互に見る度に…
連れの二人は何を言うのか期待してるが…
その者の口から出たのは当たり障りのない言葉
最後に私だけ聞こえる小声で…と…。
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾四
何時からか視えていた
浮かぶ自分の白い?光る?身
慣れた頃には感覚がズレてきて
其々に動かす…
不十分なものだった
一つだけの感覚
それも一方通行
最低でも五感まで共有できてたなら…
遊び急いでコワサレタ
やり直そうにも強く抑えられる
知ってる相手か強引にやる気なし
なのでジリジリとコツコツと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾伍
動けない想いと自由に行きたい嗜好
勝ってるのは不動の方
偶に動くけれども…
ソレがズレと成ってるのかは知らない
視てみても違和感は観えてこないから
だから流れのままに…
好き勝手にしていたのなら
背後の足跡は見る気もなかった
最後で倒れた時に振り返るまで
そして半端なままに………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾録
一度だけのソレ
影響は略なし
そうなることは解ってたから
だから強く願ってた
繰り返さない様に
そして思い起こす
思った事でなく思い出したことを演ると
淡々と最初に浮かんだ通りに
時期が確かか不明だけど…
同時に二箇所か順次か
一先ず仮のを
次に年を待って
其処から
其処から
始まるのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾七
観た侭を書き上げて送る
それが当たり前のように
一息ついて気づく
送り先を間違えた事と順序が違う事も
後悔が消えてゆく
以前に間違えて願ってたから
誤りを消してゆく
無かったことのように
他人のは意識してないから不明
近いのは明確に解る距離と方角だけ
自分のは殆どが無意識に…
門と扉と坑の総数は?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾八
深くは考えてなかった
出来ると思ったから
だって…だと判断してたから
躊躇いもなく実行した
予想外の負荷で打ち付けられた
身体に異常は無かったので
凹んだ金網を無視して立ち去るのを選ぶ
話しかけてくる他人を無視して
僅か三分ほど…
最初から最後まで…
色々と代わってる?
これらも何かの願いの…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 拾仇
望んで向かう
在るのは木
林から森
ひとつひとつ探す
目印を
其れは深く彫ったあと
それは根本に置かれた石
其処は何かの巣跡
何処にも無い
他人の立ち入った痕跡も無い
変わったのか間違えてるのか
静かに思いに老けその場で眠る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾
鐘が鳴る時間切れの
動かない連れの手を引き判断を仰ぐ
残った門を通る瞬間まで返事を聞けずに
行き着いた先は三つの部屋
一番奥は捕まったと自覚してる子達
逃げる為に出口の門番に詰め寄る
真ん中の部屋は劇場、開演まで大人しく座る子達
手前の部屋には何も無い床は畳で疎らに座る子達
逃げ出すなら窓から…背後の真中を…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾壱
鏡を観た確認の為に眼を
その建物の情報は見当たらない
日時と位置を知りたがってた…
肝心な時に目を逸らす
それで観たのは結果の一部
打ち上げの日
逃げ惑う
最初は圧し潰して
次は熱の波
両者共に最後の想いは同じ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾弐
二夜続けて想いは届かず
始まりは必ず
過去の部屋と未来の言葉
先手の溢れる情報
罠では無い確かなもの
其処から留まる思考
思いは妨げられ
淡々と時が過ぎる
何方の諺に転ぶのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾参
変わらないけど
それでいいと思う事も
忘れてるだけだから
難なく一歩目は踏み出せる
止まらなく二歩目を
踏み締めながら思い出せればいいと
無意識に…
習慣のように…
邪魔されずに熟せれば
合わせる為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾四
目の前に拾ってきて並べてる
思考を誘導するために
記憶の整理を妨げるために
何処からか其れは何か
鏡の前と写ったもの
混沌とさせる為に
隙きがつければ溢れ出す
三つ択んで更に倍
そこでひとつだけ先を覗かせる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾伍
狭い部屋…小さな空間…其れが内の内
選択が並ぶ七つ並ぶ
直感で選ぼうとしたのと惹かれて選んだのと
二つの内で悩むと
時間切れか機器が壊れる
思考は別なものへと移っていく
知りたがってたものが隅にあっても
軽く壁を押せばその先に探しものがあっても
纏うものに気付くまで先見の先にはいけず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾六
変わらない幾度も試して門前まで…
其処からすべき事を失念してる
呆けて佇むか別方向へ歩み出す
足りないことを自覚し始め
理由は未だ忘れた侭
何が出来ないかを思い出すまで…
立ちふさがった者の詞は?
背後から掴む者の名は?
怪し気に舞う者は何処へ?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾七
踏み出せた先は思惑と違うとこ
行過ぎて戸惑い迷いが生じる
戻れないので立ち止まる
改めて思うなる程と
容易く無く愉しませる
外して逃げ出せない様にと
なら幾つ開けてゆこうか
最大数が視えてくる
その先々も…周囲を眺め近道捜す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾八
忘れていた刻に降り立つ
相手の事は思い出せない程の後
でも続き…演ることは決まってる
右は不発で左は済んだ後
相手の言い分は聞き流し
残りの始末へ向かうも…
居ない?消えた?何時から?
思考し己と同じかなと判断
そこで待ち続ける羽目に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐拾仇
諍いが始まる
停められてる世界で
拘わらなければ他人は陰
トの字の脇でそこを視る
すべての元凶がいる方
人波に逆らわない方を選ぶ…
逃げて来る人影の足並みは不揃い
先頭集団は陰から抜けれる
判断基準はどうやら自分…
分岐の都度に左右交互にゆけば良い
だから声をかけていたが聞こえないのか真直に
その人は橋へ向ってる…だけど橋は崩れてる…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾
鍵の束を抱きかかえ
何かを探す様に駆け足で
何度も往復する児
ある衣装の人のみ駆け寄り
その人相を下から覗き込む
気付かれないほどの早業で
朝焼から夕暮れまで
それはいつも変わらず続いていた
鍵の一つをすりとられるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾壱
二人居る…ひとりは白い角がある
残りは何かを隠してる
頼まれてお互いにみあってる
すべき事を忘れたままで
足りないから思慮不足
行先も不明瞭なまま
纏わりついてたモノを強引に振り払ったつけ
白い二人は動くことなし
ここに至れば後は野となれ山となれ
間を抜けるならその先は二択
留まればいずれ時間切れ
何時の日かように新たな道を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾弐
こちらの移動を妨げる…
その気も起こさぬ様に…
最初から閉じ込める…
意識させぬように先手を取られ続け
どうでも良い事に意識を向かわされ
不調をも呼び込み始める
ただそこにいさせる為に…
何時までそうしてるのかも知らぬまま…
枯れてもまだ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾参
疲れてるのかただ眠い
妨げる様に近くで隣で騒ぐ漁る
覚醒を確認して煽る…
そして欠片は切り替わる
冗談のように一言呟き誘い込む
宣言しながらあるところを触れて停止してゆく
停めきれなかったら残るは悪夢だけだと告げて
停めると言うより消去かも
どうなったのかは知らない
己さえアレは畏怖してるのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾四
切り刻む…何かが記された紙を…
その時は刃物が無いので千切る
適当に大雑把に淡々と
そしてその行為を尋ねられる
当たり障りのない返事
その瞬間に浮かんだ隠したかった事
思いついた対処法は灰にすること
でも…それでは足りない
繰り返してる事を忘れてるから
易い容器の意味を
鋏が消失した理由を
裏に書かれた事情を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾五
手がのびる思うものの方へ
触れること叶わぬと想いつつ
警戒か魅了なのか次々とかわる
そしてつかめた?触れている?
両手で確認…些細な違和感があるが…
そして他の感覚でも確かめる違いを…
可笑しいのに気付かない
あり得ないことを認めない
過去の慾に惹かれてたから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾六
視た先と歩んだ位置がズレはじめ
修正可能だとほかってた
気が向いた時だけ直してて
お喋りだと熱くなる
語れば語るほど
それもズレてて解らなかった
だから戻る様に
内と外の両面から迫られる
それを無視していつものように駆け出し逃げる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾七
尋ねて答えを得て理解して最初に戻る
幾度も繰り返して忘れるのかまたは出来ないのかと…
こちらは何度も聞いてる自覚は薄い疑問と好奇心が満たされないだけ…
繰り返す回数はその時々違う
二〜三回から数十回まで
相手が逃げるかこちらが飽きるまで
それがある時まで続いた
終わりを迎えたときは別の要因が二つ迎えた
水面下で混沌が増して…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾八
隙間の先を何度か通る
しろが最近
衰えたから白としか認識できないのかと
最初の頃なら全部見えてた筈
好ましくないのなら目隠しされて見えないし
空きがあればそれ相当に視える
決して合わせなかった
通るだけなら傍観してた
ある一度を除いて
拘わらないのが良いのに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参拾仇
赤と青の根がすきを見せれば複数生える
円を描くか弧になるか
周囲も三色煌く
痛みを誘い後ろへ引く
耐え忍ぶのなら
前に一本のの痛みを
何本かの地割れの様な光
増えるか伸びるか
左右の色違いの世界へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾
黒でも白でもない
そこには何も無かったのだから
そこは通路にちょうど良いと彼が来た
通過点に成ると
調べもしなかったから
そこの主に気付かった
荒らされると言ってもいいような使い方をされても…
勝手に目覚めさしても…
好奇心に釣られ座ったもの
暇潰しで何も考えず使用したもの
勝手な思惑で利用尽くしたもの
哀れに思い繋いでるもの
宴は終わらない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾壱
環の外の欠片が書いた文
関与してないのに入り込む
十週に分けられたのに
示す数字は六十一
知らない所で進む事
深く考えずに待ち望む
何時何処でと何も続かないのに
心地よい心音のみ伝わってくる
見守るか…
傍観するか…
立ち入るか…
傍らの監視者次第…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾弍
扉の前までゆく
誰か分からぬが先を越される
退室を待ち暫し離れる
知らぬ間に入室順位が定まってた
眺めていたら四名まで
次は空いてるのかと思考する
知ってたものに似せた姿
意図がわからない順番
貴方の立ち位置
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾参
止まってるのと停止してないの
その時を騒いで語るのと
問われても忘れてる儘の…
其々に好きに集まり
椅子取りゲームを始めてる
自分勝手なルールの元に
座れたのは百前後
言い張るのは千位
余裕な数名
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾四
駆け抜けるように飛んでいき
何事も無かったように傍らに
それを永遠に繰り返す…
筈が何時の間にか入れ替わる
仕組んだものと傍観者が
されてるものとためすものが
その位置から眺められたのなら
描いてたのが観受ける
パラパラと…………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾伍
途切れる…意図してないのに…
視点が変われば別の見方ができても
ここの立ち位置では何も変わらない
表面だけは…
だからと言ってここまで邪魔しなくても
遣りたいように演ってても
終着点は同じ筈だから
道中のアレが欲しいのかと…
競い過ぎてズレてるのに
何度も修正してるのに
好き勝手にしていたのなら
自力で二個目を得よ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾六
探す捜すさがす…
記憶を頼りに…
見つからない焦るほど
現れるのは他人のもの…
愉しむことを忘れて
必要ではない時に追われ
他の刻を発掘し始めた
それが愉快なことと思わずに
そしてその世界が動きだす
行使を忘れたままで
寿命も定かでないままに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾七
前後不明で自分が憑いてるような…
伝わる視覚情報との解離
戸惑えば現れてくるモノは巨大
確かめる為に繰り返しを挑み
迷走がいつもの様に始まる
空きがあった欲をついて
それを視た時に乗り移らなかった
呆けて印を観ていただけ
だから逆になった…童心があったなら…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾八
トの字に幾人か集まる
そこに駆け込んでくるものを待つ為に
突き飛ばされたものが去ってゆく
最後の一人になるまで…
そこに近い所で
ひたすら何かを待ち続ける
整然と並んて先は見えない
貴方が明かりを灯すまで…
そこで何を待ってるかわからない
忘れてしまってるから
思い出すことをしないから
流されて佇む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四拾仇
最初は山と谷
そこで狩
仕留めて平定
時が過ぎ
丘の上と中原に建つ
競わせ学ばせ
雨が降るまで雑談してた
定められた時の鐘がなるまで
多少の濡れは気にせずとも行く道が塞がれた
二回ほどの迂回のあと着いた先は時が流れた後
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾
ここ数日が断片だった事を知る
多少の不都合な流も不自然な行為も
後から来たものを観れば納得…
其処から知り得てから
視えてきたこと…
背後の空白…
置き換えを忘れた?
誰かの埋め合わせ?
沈黙の間に進む、付いて来るか拡大するか確かめる為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾壱
まとまらない…
淡々とポトポト零れ落ちる
時折空砲を挟み…
それ以外の変化なし
鈍くなって気が付かないのかも
それでも続いてる
何があるのかとこの先に…
視るのを放棄したのかそれとも閉ざしてるのか
座り込んだ身では解らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾弐
見覚えの無い場所で試験を受けてる
最初のは問題なく解いて二枚目に…
それは手書きの誰にかに宛た暗号
貴方なら容易く解けたのに何故か悩んでた
十二箇所の時と場所の並列
似た部分を変換するとか
ズレてるところを拾い出すとか
書き直しても面白い
何故だが解答用紙を探し始める
無くしたのか隠されたのか
ヒントをもらい試験を忘れ探し始めた
大事なものを隠すのを忘れて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾参
積もり積もった願の迷宮
諦めないから全て向かう
淡々と短く数多に…
何も特徴の無い山道で印をつける
そこから一歩踏み込めば群生は変わる
歩み続ければ見上げて呆ける其れが在る
素直に進めるのはそこまで
誤れば振り出しに戻ることも
長い休息を得られる事も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾四
一見意味のない短期旅行を繰り返し
時間に追わせて思考を奪う
続けざまに依頼の水増しを
することは…慣れてること
観察と傍観…性だから
機会があればまとめて対処…
そして戻される
誰かの思惑通りに
見下された筋書きのままに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾伍
わすれてること…
後回しにしたこと
メモしておいたのに消失したこと
ナニかを蹴った
土踏まずに感触がいつまでも残った
理解できてることは踏み込んだ痛みだけ
加減しすぎたのか
最低限の残った思いは…
不満だからもう一度
確実に蹴り飛ばそう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾六
表面は傷付かず
点々と内部を興す
いつからそのようになったのか…
最初は何もなく違和感さえない
撫でるから引掻く
合わせてそれは拡大を続ける
ある時言霊で止められて
次は己の自己暗示
何かが尽きた頃に再来
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾七
ひとつひとつ丁寧に語らないといけないらしい
勝手に解釈されない為に…
間違えて誘導されない為に…
単純で良いこともあるが
良く聞く彼等は幼い
何も知らない
誰かと呼ぶ声が聞こえたのなら
好奇心が勝り駆け出す
最初の頃だけ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾八
数字が分からないから迷う
どこが起点か、開始位置は何処か
それで道中の宝を拾い忘れる
解っているから数多ある
可能性を考慮して
工夫巡らして隠してある
それでも最後のには及ばない
何をして忘れてるのかと
誰が代わりに得てるのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 伍拾仇
己には効果ないと思ってた
自分は其の事は只の暗示だと
心を込めろと言われるまで
最初はしてもらった事の真似
自分には何もおこらなかった
その時は何もできないから真似しだけ
具体的に効いたから催促されるまで
知らぬ間に淡々ととなえてた
自分には僅かな時間と効果しかないから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾
艶やかな深緑の髪
暫し見惚れる
その主の瞳は何も観てない
崩れて歪む
射貫かれて沈み込む様に
其の中心が…
髪だけは最期迄変わらず
時には抗えず
闇の中へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾壱
何時もの様に見てた
ブレたと思ったら
足跡の無い背後が見えた
振り返り周囲を確認
序に記憶も見直す
分岐があるか探る為
見つからないし違和感のみ
忘れてないか深く視る
何本目かをみつけて微笑む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾弐
やっと思い出せて絶ち切る
次の光景は此方を視る数多の瞳
そこは見知らぬ所の知らぬ顔等
一歩目が踏み込めたので次へ
歩むと万全では無いので記憶が迷う
暗示した移動方法を取るまで…
そこからは過去から惹く欲
絶ちきれず慣れで誤魔化す
行先が途絶える迄
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾参
レシピを拾う
自分には必要ないもの
何かが引っ掛かるので記憶を思い起こす
…誰か知らに頼まれたもの?
わからないのでアレに渡す
アレは一時保管所
序に言伝も
ここまできて初期の事を忘れてる
いつもの様に横道に逸れ
己を貫いて来れば等の昔に達してたのに
走破が好みのまいごだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾四
軽く思いのままに操作…
少し懐かしい感覚
それで悟る
戻ってきたのかと時期はいつ頃かなと
戸惑う仕様が少し変わってる?
でも…楽しい
この遊戯では二度目の感情
それでは何時なのか?
知ってるのは参の日週月年…
待ち草臥れた日々
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾五
鏡を見ているのか内から覗いてるのか…
自分なのか異物なのか…
何度か観てる顔についてるモノ
鋏を持ってた
躊躇わずに根本から切る
切り跡の大きさに戸惑うのが分かる
触れる弄る毟り取る…
痕の周囲が崩れ
何時の間にかパーツとして外してる
慣れの果てに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾六
先進か左折かの判断
それは購入か宿かの…
迷わないで多人数で進む方へ
真っ直ぐか右折?それとも意表ついて左折?
左に気配を殺した一人が向かう
最初で迷ってた人達は右へ残りはその儘
道中な筈なのに宿屋に見えない建物へ皆入る
待ち構えていたのは同人数の年男
勧められた先は廊下の無い繋がった多数の部屋
無意識に畳を数えてる…
気が付けば皆床へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾七
其処へは付添か同行なのか
間にいる人は誰なのか
何も分からずついてゆく
入り口で別れて戸惑う
なんの脈も無く隣へ行ったから
迷って見てたのは思考だけ
歩みは止まることなく隣へ視線は前に
隣の店舗の壁は全て硝子か鏡
目の前の人はその中へ
そこで初めて戸惑いが伝わり歩みも止まる
止められるまで二度ほど試す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾八
余裕が無いのか見えてきた隙
此方は何時もの通り
呼び込むよう誘うように踊る
合わせてくる正面と伺う背後
此方に付いてこれずに転ける
興醒めして見なかった事に
其処を突いてき始める
満面の笑顔で…
全てを惹かせる為かな?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六拾仇
偶々手に取った本へ
惹かれたのか隙きをつかれたのか
まだ触れていないページへ
気付いていても愉しみが先に
坦々と結末へ向けて歩む
最後に邪魔が入るのを承知で
何度目かも数えてない
初めての頃はムキになったのに
つまらないお預けに慣れて
周囲が埋まる…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾
五月蝿い音と煩い音色
反射して払うも何も触れず
見回しても何も居ない
疲れからの幻聴かと思うも
寝転んだ視界の済に飛ぶ影
ついて行けずそれは点々と
諦め放置すれば主張し始め
此方に無防備に近付いてくる
飛込んで逝きたいように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾壱
不安定な補給
思い当たる原因
ひとつひとつ探る
飽きるか
抗うか
流れに任せるか
淡々と過ごし
思いはその儘に
その時を待つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾弐
白い月夜の下
欠け始めるのを静かに待つとき
不埒者が集い騒ぎ始める
楽しみを邪魔されたひとり
幾人かは戸惑い振り返る
我の下の陰に隠れた悪行
六角棒で討ち祓う
全ては後おいの願
其の方が加減が叶うから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾参
誰かの物語に迷い込む
そっと抜け出すの叶わずに
何処かとナニかを繋げた
急ぎ断ち切るも
逆流に呑み込まれ
小さな穴に入り込む
苦手だったものが覆い被さり
身よりも巻き込んだ者を案じ
半身のみ軽く憑かれる
泉は無く沼も無し泥に塗れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾四
其処は差異の多い所
地図を思い浮かべながら告げてゆく
彼は無言のまま案内をし続ける
現にも在る公園の有名な…館
脇の草の根をわけて何かを探してた
その事だけを思いだす
魅惑のある二人が競うように微笑む
二人の思惑に乗り宝を捧げ
多少の不安と糧を得る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾五
三つの灯を見つけて歓喜
自分で選べると…
でも…向った先は裏の家?
意味が分からずに困惑
逃げ出したのか迷走が始まる
誘発したのか回避したのか
幾つか遭遇の後に入れ代わる
変えたい人々の迷いの街で
家への違う道に出会う
拒否をしたとこのアノ人々
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾六
嫌な臭いが漂うも
先を視ることを怠り
呼びかける感にも応えず
不具合に突かれる
遅れて観る頃に不自由して嘆く
行動も怠慢になり
予定が半歩から二歩遅れるも
目先は失わず
かえるかこうか
ながれからそれたかのったか
みなついてこれるかいなか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾七
可笑しい…
変だな…
と思いつつ繰り返す
出来なくなって不安になる事もなく
触れてる筈の水に対して何も疑問もなく
肌にまとわりつく違和感を流せず
出来ないのに延々と繰り返す
気付くのが先か
辞めて諦めるのが先か
それとも終わりなく続けるのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾八
応えられない
何も覚えること叶わないから
それでもその時々には…
こちらに容易くひかれる
つまらない些細なことで
其れでガラッと変わる
其の時には
必要なもの欲しいもの叶うものが
側にあること気付かない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七拾仇
隙間も視えぬ先から
呼び掛けと後悔が参る
視野だけを頼ったつけで
見逃して痛手を受ける
初歩を誤り次を見逃す
できたのは構えて身を守るのみ
次の日同時刻には来訪の音のみ
双方とも妙手を得られずに沈黙
こちらは忘れ相手は茫然
何も知らずに時だけが過ぎる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾
窓を眺めてるふざけた三人を
内に入っていく転々と
ナニカに惹かれるように
慾の残り香に惑わされ
漠然と濃い方へ歩む
引き止める一言を思い浮かぶまで
転進して駆け降りる
扉をくぐる迄に思い出す
何も思わず闇へ飛ぶ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾壱
下を眺めながら身長に歩む
何か解らない数体の屍があるから
観察しながら避けて進む
只己は観てるだけ
歩む先も視点も選ぶ事はない
静かに記憶に留めるだけ
それは誰か達と合流し
ナニカの屍の事を語る
聞き取れないし理解もできない
良くないことだけはわかる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾弐
何かが沈められている
海でも湖でもない
周囲の建物から水没した所と判断
何度か来て其の時は夜雨の中
それでも探してる者がいる
私がそこに止めるまで
すぐ横の建物
入る場所が思い出せずに周囲を徘徊
知ってる人の後姿を見る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾参
意識を傾ける
慣れたらズラしてゆく
そこで別れるか否か
おいて立ち上がれるか
それとも戻されるか
又は何処かに…
別れたのなら愉しい自由を
戻されたのなら振り出しに
何処が一夜の旅
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾四
その人の最初の印象は違和感
それはわざと?それとも下手なだけ?
隠す為の化粧なような…
割れた器を組み直す何も疑問に思わず
それに参るひとひとひと…
疑問は何に?となぜ?とどうして?
追い出されるのを理解する
思考を深めてそちらと断ち切る為
大事な最後を失念する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾五
片付け…
何を急いだのかその直後に…
出てきた数字は0248
確認する毎に変わる紙切れ
眠りに呼ばれ寝床へ
落ちる寸前それに気づく
触れてみれば笑顔の童子
誘うように駆け出し逃げる
茫然と眺めてたら周囲には人波
何時の日かみるまで
其処に佇む
足元のそれに気づくまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾六
とりあえず外に出た
どうなってるか知りたいから
変わりない日常があった
隣の建物へ其処はレンタル関連の店舗?
一部の店員が知っているのか心が騒がしい
ここで何でここに居るのか一時忘れる
聞き耳を立て必要のない情報を漁ってたから
外から両方の建物を眺める
静かな数階建てと賑やかな平屋建てを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾七
呼ばれて
付添い
半歩後を
歩み観察
振り返ることなく語る
喜怒哀楽の表情豊かに
並んでるこちらを見ながら
振り返ってる視点
背後からの視点
共に無視をして
約束通り楽しげに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾八
望んだ事がズレて来る
其れは参の暦で
又は違う刻から
一瞬の残り香で気をそらされ
浮んだ文を拐われる
欲しいのか隠したいのか邪魔したいのかと
…を装い動揺させ
明確な視線でとどめを刺そうと試みる
二つの地名を呟かせる為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八拾仇
錆びている?枯れている?
其処を周りに釣られるように歩むと
探さないといけない物
みんなが探してるものが分かってくる
己のはここには無いと理解する前に問われ
質問の意図を探る前に終わらされる
零では無い筈なのに言わされたかなと
快復し始めたと実感して
それでもまだまだだと…
遠くは無く側でもない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾
刻の暗示を掛け
先を視ているので
不安を回避し続ける
宝が側にあっても
必要になると分かっていても
避けて素通り
後から件の者が来るから
追いかけ追い付くやうに
だから荷物になる物を背負わす為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾壱
淡々と…
粛々と…
踏込み覗かれおとしてゆく…
三原色の罅割れに驚き
三割から半分を覆う頃
休ま始めるならば線は点に
半分の痛みは鷲掴みに思え
消える時は撫でるとき
熱は両足を包み始める
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾弐
境界が視えない…
引いてないのか定められていないのか
踏み込み入り込んだのか引き込まれたのか
まだまだ意識が覚束ない
景色を物語の様に文字に変えても
知らない言語から馴染みのあるものに変わっても
書き留めるものが傍らにいても
境が…
駆け抜けているから詳細が不明
以前なら容易くまとめられてたのに
一歩一歩確実に見定めて走破
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾参
無意識に行きたい所へ向かう
その時は隣の部屋
裏からしか行けない所
窓から出てある筈の無い隣の窓を見つめる
聞いた通りの動作でしか現れない
上を観ればその時々の番人の姿も確認
意識はそちらに取り込まれ行く気が失せて
逃げ込むように部屋へ戻る…番人を引き連れて
互いに争う気はなくとも
こちらの気は削がれ続ける
我慢出来ずに強く気を持ち
影響が境界を超え痛みが現れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾四
浅い海の底を探してる
砂漠の様な海底を軽く掘りながら
盛り上がったとこ沈み込んだとこ
海と同じ色のビー玉を見つけるまで
中心に何かが宿っていた
落とす毎に成長した
何かしらの世界に観える
最後には海上から落とした
それは幼い頃の宝物
何かがついて驚き戸惑い投げ捨て失くした物
別の場所離れた時期に再び拾い再度捨てた物
最後は捜し物の海の底で…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾伍
温い…足りない…と思いながら扉を観る
顔を向けてないし瞼を閉じてるのにみえてくる
思う事あるがその儘で寝たふりを初める
そいつは何者?入るなり人を伺い悪戯を始める
淡々と撫でる…微笑みながら描き始める…
こちらの狸寝入りを利用して出来あがり喜ぶ
その後の行為を知り思惑を知り
邪魔する為に寝たふりを続ける
何を言われてもきかないから…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾六
普通?
願っていた通り?
踏込めば何処からかはいってくる…
誰かが詩ってる
様々な思いを編み込んで
解けない縁として
異物にならないように
装ってたら
丁度よい印としてソコに残る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾七
金と銀を眺めその視線に気づき隠される
輝きの違う此方のにふれて気も触れる
その先である一文の代筆に悩ます
最後尾のその者の歩みは遅く
その視線の先は川の流れの中
遊ぶ者?流れるモノ?隠れた物?
一人残された時に手順を無視して慌てる
それは周りも全て同じで周りを見てない
そこでは贋作が巡るだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾八
流の傍流を観る
意識知れば乱れ
傍観できたのなら
知ること叶う
行き先を阻む様にソレは続く
追い越してまで前を強引に塞ぎ
誰も通さぬと閉じようとも試みる
その先には乱れた二足
下を覗けば惹かれるように行き
連れられないように自制を
流れていったのは見本のみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 仇拾仇
心地よい景色に囲まれ
まぶたの裏で別の文字を読みふける
書いたこと読んだことあるが
認識できない?記憶できない?
だから其処では二重に
段違いの寛ぎを
得る為に軽く眠る
浅く浅く深みに入り込まないように
邪魔する音
遮る声
呼びかけてくる私の名を…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百零
何故そこに居るのか
如何にしてそれが始まったのか
疑問を閉し流れの儘に任せる
一つ確かなことは思う様に動けない制限がある
暴れないためのは当然として
もう一つのは納得がいかない
時々任意に介入してくるから
探ればそれっきり消え去るのみ
だから心を閉じて淡々と熟す
綻び始めて崩壊の兆しを視る為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百壱
迷い込み始めて心躍る
それは人か他人か同類か件の者か
愉しむために舞い始めた
参加の土産は其々
欲しい数字は無くとも
外れはない名品や言霊や噂話
受け取るのを忘れ舞い踊る
誰に?何に?感謝の舞を
終いに退室する迄休みなく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百弐
何度も幾度も通り誤りに気付く
三つの像を正しい位置に
少々の違和感が残るが概ね間違いなし
空の暗雲が抵抗受けながらも流れ青天に
隠していた悪意が一つ半端な位置で晒され
残りの幾つかは海で爆ぜる
赤い岩が跳ねてくる
混乱の中で狙ったように
でも其れは当然の如く潜んだ元凶へ
帰ってゆく…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百参
相手の唐突に迷わない
手の内だったので
暫し眺めるのみ
彼は畏れない故に傲った
其処から綻びてゆく
担々と願がズレてゆき
修正不可能な時期に誤りを自覚
強引にやり直しを計り
止めていた時は加速し過ぎ去る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百四
手を留めても
歩みを躊躇っても
周囲は何も変化せず
流に認識出来ない程の時間のズレが在るから
気付きもしないし解かろうともしなかった
他の色々試した事が全て加算されてゆく
遅れてると焦っても
並んだ時には
其の時には…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百伍
必至でない時間に追われ事を損じる
器が替わったのに気付かず
溢れこぼれ落ちた方に気が向く
疑問に思う事も頼まれ事を無視した事も
刻んでいた数字の意味も失念して
生えてる?付いてる?ソレに惹かれる
触れただけで躰に巻付く
断ち切れないソレは糸?毛?
思い出してはいない教えられた儘に
違う方法で巻き取り始める…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百碌
線と座標の世界…
其処への視線が外から内へ
とりこまれそこでのルールが押し付けられる
意味のない事をやらされる前に
ある欠片の拒絶が発現
芯が悲鳴あげるほど喰い付く
群れから主を見定め
服従の鳴声を響かせるまで
無味無臭の食感を残して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百七
知らない所と既に無い所から…
知らない人と忘れ去った人達へ…
独り淡々と出来る事を熟す…
足りないことを補う為に
隠す為に自然に
刻を無駄にして時間を獲る
何も知らずにした事
無いままに逃げた事
そして約束を思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百八
心地良く周囲に関心が向かない
寛げる理由を探すことなく泳ぐ
視線を感じ気がそれるまで…
他にも居た…観察する事も数える事すらしなかった…
それで後で困る事に逢っていないか判別出来ない…
悟って確認して数え始めるが興味が度々それる
半端があるのは解るが増えてる?
仮の対になれば分かること…あわないから
何処からか湧いた輩のせいで乱れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 壱百仇
其の場は誰の?
未確定または別の世界の?
欲しい数字は目前の人から聞けず
ヒントになる四つの地名も記憶に留めるのを忘れる
憶えてるのは行きに寄り道と中継地を
帰りは直行で一直線
でも其れは違えて覚えたルート
常識により改変したもの
朧気な大雑把な拙い二つの位置は正解
帰る所も勿論間違えてない
その時々の都合で寄る所が肝心
可能なら思い出して記しておくと吉
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百零
それが何の意味もないことと解るまで
ひとつだけ永い時が必要だった
終って未だに見続けてても
だから同じでも変わらずに試す事も
其れは必ず有る所を通過するから
そして知らない現象を待っているから
その時は別の所を気にし
足が向かわない理由も知るすべなし
その時々のルールだから…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱
一つの紙片がでてくる
皺だらけで裏は掠れた文字
それを手にして文字を読む…合計点と
それを聞いて一瞬数字を思い出す
数桁の数字を書き留めたもの
そして隠した?失くした?紙切れ
自分の物だから取り上げるが中は見ない
彼は中身を知りたがり手を伸ばす
…どっちが正解だったか思い出せない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐
それは戻させる為か?
それともその時の行為を見極める為なのか?
はたまた違う物を見ていただけなのかと…
関心が向いたから一先ず戻して観た
伝わって来ないから此方との関わりはない
その後の事から久しい罠かもと判断…
ある選択時の繰り返し誘う様な言霊
そして最近気になる時間…午前八時…
後か先か急かされ始めてきた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参
まだまだ鈍い
捜し物の先は見透せても
行動にも移せず
見通しも甘い
視ている先と思考の先か無関連
慣れないし思い出してもいないので迷走へ
修正前に癖からか増やし始める
それは其れで終いには利はあるも
その時々の欲に邪魔され
最適な解答へ行けない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四
ひとりではなかった…
似た人が多いのか…
此方と同じなのか…
其の内の一人ととても合う
大きく分ければ三つのあると分かる
全体を把握したくなり伝を頼む
分かれてる理由を問うこともなく
こちらは二つ
三つの事情は幾多か推測立つ
それで隠れてるかと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百伍
捜すのを依頼された?志願した?
思考してるうちに追跡者を見失う
それは容易い手段を失うこと
階を進める毎に隠れた気配が増す
何らかの仕掛けも増し作動もさせてしまう
相見えるものは皆無言
並んだ粗末な個室
二つ開け放ったことで仕組みを理解する
何方かがまやかしと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六
ある日の雨上がり
気になる所をボーッと視てる
避けてる?除けてる?
或る位置の水溜りだけを…
近付いて観察
不用心に手足で突く
違和感がわからずに淡々と繰り返す
石を放り込んで気付くまで
波紋が可笑しい…
近くの別の似たような水たまりで試す
比べる為に違いを確認する為に
そしてその場から逃げ出す…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七
落ち着いた処
何もさせない為の
退屈もさせない…
茫々と過し
適度な痛み
そして差し出される手
悟られぬよう忍び寄り
繰り返し得たものをすりとる
其処で押し留める為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八
何かを定める道を独り歩む
待人は先に居るか後から追いつくか道中で待ってるか…
此方は迷いながらも観察しつつ歩む
唐突な選択を迫られる
先を急ぐか寄道で這い上がるか
登りながら断片を得る
狭い部屋に多数の人
隅に蹲る知ってる人
隠してる諍いとみえない人
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇
浮かび漂う…何もする気なし…
明るい方へ緩やかに流される
並んだ窓枠?剥き出しの天井?屋内?
外は青空であかるい
多数の視線を避け様子を見る
整列した喪服姿の人々
興味が湧く此処は何処
浸水は今…外は遠くない未来?
知りたいのはこの様になる前へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾零
ナニカの環に迷い込み
誰かの記憶と想いを読み込む
断片だから意味不明…
初めは作り事と見間違い
二度目は続きかと愉しみ
三度目の絡まった因果で気づく…
儘世と凡てを拾い
壊し創りそれを俟つ
しかし音沙汰なし
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾壱
容易く忘れられる
印象に残る印のせいで
視ることは逃げるのに大事だと
逃げ足なら負けないと言って…
その他を必死の時以外につかえなく
其の事さえ意識して無いと失念
記憶が夢の様に儚くも別の手段で還る
大切なもの便利なものほど奥深く底へ
失せたくないものが上に積み上がる
上澄みが視るためのもの其の上に…
見るだけなら底まで手を伸ばせば濁る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾弐
物語を内外から眺める
裏を読み取れ
書かれなかった事柄を知り
結末までみまもる
其れは最初は罠だった
最低でも時間稼ぎの
刻には意味がないと知り渡るまで
今では遮るもの
気は反らせると解ったから
ランダムだけれども
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾参
忘れられた二人と居る
二人は事情を知ってるのか
何も語らず歩を合わせる
可能な悟らせる事だけで
導き向かう件の方へ
然し此方は半歩遅れる
呼吸や意図を掴むのがずれ
並んでいたのが背中を眺め
終には何時もの様に一人逸れ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾四
不可視の存在
霧の様に漂う
内外は切り離される
纏う事を出来ていたかも
無意識に行使していたかも
意識したら不自由に
其れが一歩目の初動作だと
気が付いたのは今
それでもまだ何か忘れてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾伍
何時の日にか聴いた物語の中
ひとりとして尋ねたかった先へと
記憶に留めること叶わず淡々と
そのことに気づいても先は別の処
事を成さなかっても変わらずに
試す様に珍客が多数…
知る者から近い人が続き
思考を誘う様に聞いてくる
荷を抱えたその者を如何にするかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾禄
探して歩く複数のものを
この先と急ぐ気持ちと否と諦めてる心達
行き着いてみれば時期が合わずに行き止まり
素直に戻ろうとするも邪魔する陰
遺恨残さぬよう互いに掟を差出すも
相手が用無しとし詰まらぬ結果に
そこで此方が割れ始める
意図していたのか不明だが
帰る者と留まる者と記す者に分かれる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾七
…の前に手を伸ばす
無意識でも…に頼る事無く
其処へ届く様に
曖昧だから迷走する
以前の道を探して
地図を作製するように
最初の宝箱の箱を求め
カードを漁る者を捜して
時間に追いつかれるまでに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾八
順調に育つ苗を見るも直に刈取られる
隅に疎らに残ってるのを見て安堵するも
風雨で何もかも吹き飛んだ後…
認識して無い欲求で次々と移り変わる絵
留まれず何も得られない
終了を告げる時だけは忘れる事無く
忘却がはやい理由すら忘れ始め
無意識に手順を見直すも
初手からの方がましに見えるが迷走は辞めない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百壱拾仇
杭を打ち付ける
ズレてる直前を探して
それ以上乖離しないように
立場が替わる途切れて無いのに
それは双方が因子を得ている
交互に観えるなら確定
時折片側を贔屓したくなる
理由は己も不明
前に惹かれた道が出来ているかも
だから意識して逸れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾零
不確定で戻るある時間
探しものの時がそこにあるのか?
迷わない時にも不定期に惹かれる
譲らされ
邪魔に放置され
無作法を受け続ける
視える不可解を覚れない
先を気にして今を視てない
矛盾を生み出し続けてるのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾壱
物語に囚われ
思いを静めされ
開いた扉を封鎖される
役に踊る時も有る
見定めた道順だと知ってる
去れど掠め取られるのは承知せず
荒らしてゆく
無関連なものまで持ってゆく
空き部屋を残し辺りを残骸の山々にして
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾弐
足りない事…不足を補うよう…
彼なりの流儀で…
…其の事を最中に悟れず…
幼い思考なので条件反射の様に
当てられた事を考える事なく
感情に流されて向かい息詰まる
結果だけを求め
手順を怠り
失せたと早とちりを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾参
舞い落ちる綿雪を眺め
心と視線だけ揺らぐ
まぶたに雪が積もろうとも
探す探す…
必ず身近にくると
何度目の挑戦か数える事も忘れ
最初は足元のソレに
二度目は走り去る車に
気づく前から探そうと試み始め
幾度目かに吸い込んだ事も知らぬまま
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾四
深さは不明、底は見えぬが…
船は浮かぶ見慣れる木樹も生える…
誰もいない打ち捨てられた先発隊の母船のみ…
探してる捜してる
定まらない中心と家の人を
干上がり先と先の刻まで
生え茂る配置は変わらない
見定める前に邪魔と時間切れ
忘れやすい様に上書きが来る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾五
針が一分進んだ…
準備が不十分と焦ってる
時間が惜しいと…
其れでも直前まで全容は失念
許されているのは備える事のみ
御喋りが過ぎた為の処置
一度荒らした為の罰
二度目と思ってるのはその者だけ
読みふけてる者から積んでる者まで
一度は相見れてるのだから…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾六
左は一度、右は二度閉じていた
其の事を認識してないので強引に開け
其の探索は終わりを告げる
時も壱百六拾分戻ってたのに…
左右の景色は進む毎に遷り変わる
刻を其々逆方向へ
それでも変わらないのは巻き込まれる法則
其の時は未だ遭う事なかれ
二つの先を本能で避け
戻り進んだ先から迂回できたのに
視野を気にして底で終る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾七
異質な空間
上下を示す配置
息苦しく留まった時間
繰り返す怒号と行い
人形を相手では意味無しと理解できてない
だから頼まれたのかと知る
演じている主を探そう
足りない物を捜そう
流れる刻をみつけよう
其処に願いの元凶があるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾八
何時の日かの続きを
書棚の其処だけが異質
四冊の白紙の背表紙
呪いの一冊と罠の三冊
躊躇いなく右端の一冊を引抜くが…
抗い手元まで見通すまで…
隠された紙片に気付くまで邪魔をする
拡げれば一見なにも描かれてないが…
何等しか越しに見れば浮き出る
何かを示す地図であり古文書であり…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百弐拾仇
思い出せない…忘れ去ってる…
なんとか捻り出した間違いが有る数文字
其処から正解を探しだした子
丁重にこちらのメモまで書き込んである
探していた題名を目にして浮かぶ映像
間違ってないけど口惜しい
そして言ってしまう似ているけど違うと…
其処で一時止まり迷走が始まる
意識したので新たな所で
失敗では無いので終焉でもない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾零
知ってはいるが時期が合わない面々
その七名が延々と邪魔をする
感情を揺さぶられ退場後に気づく
其れはお返しした後に…
心当たりを思い出し
数名の面を思い起こした後
残りは何時その縁がついたのかと…
つまらぬモノを創ったと…
適当に放り出してしまったと…
誰かが壊すか解き放たまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾壱
目が合う、驚いた瞳を視る…
それが何人と続く…
此方は印を付けるだけなのに
流れでは無い明確な意志がこちらにむく
きた刃をそらしてもらい流で人助け
良き事か否かは不明…
手応えがあり過ぎた事
筆が枯れてるのではと疑った事
止めては居ない続いていた事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾弐
思い出したこと…
怖かった、怖れた…
忘れても心に刻まれて繰り返さなかった…
代わるまでは…
替わるまでは…
変わったまでは…
それ以降は無意識に比べてた
なくなった哀しさと
微かな期待を込めて
ふざけてると言われても
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾参
増えている…集会?…数は七?
柄は似ていて…大きさが違う?
此方を認識して去っていく、最初の奴以外
視線の低さに気づかない
思考は全て記憶の分析か履歴を探る
戻って来た?別の個体?に意識が向く
仕草で視線が上がる
同じ位置から見下ろすように
そこに至って当初の疑問も失念してる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾四
コロコロと変わる
何かを聞いたり尋ねたりで
それは手足でも一緒
正否があるのかも不明
でも止まれば停止する
然し思考始めれば動き出す
法則が見受けられる
其の時には見極められない
残るは自然と感だけで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾五
綴じてある世界
継ぎ接ぎな世界
それらは誰の為の…
自ら進んでいるようで否る
思考放棄させられてその自覚なしに選ぶ
その前の絵の中へ
二つも目に見えて足りないのに
時間も迫ってきているのに
無意識にそこに引き込む様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾六
手元にある二本の鍵
己の欲している物でなし
借りるでも預かってるものでも無い
罠に近い紛い物…
迷う内に時が流れて暗く暗く
気配と音が消えている
一刻後に迷いを払うが既に独り
ソレで既に囚われてる
繰り返しもさせぬと
其れを始点から眺めてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾七
分針が揺らぐ
数字を示すように
時計に意識を向ける毎に
其の前、意識は幼い頃の様に
考えずに先を視て行動してるから
だから止めたのにわからない視線を受ける
戸惑う内に畳み掛けられる
刻が違うものが並べられ
複数の時刻を隠す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾八
何も無いから何事も起こらず
闇にとけこむ無とは趣が違う
停止してるか加速してるか
永くもある瞬き
可能な限り戻すし
合わせて揃える
片方は人任せ、出たら探しに散策へ
白は未だ止まった侭、時折零れ落ちる
外から崩れてきてるのだろう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百参拾仇
享楽な施設に度々と招かれる
その都度演じる位置と立場が変わる
そこが誰かの箱庭と知るまで
聞き取れない
知ってることを言わせること敵わず
順序を違えたと気づかないのだから
踏み出せずに足踏みが始まる
視ることを止めてて
思考を放棄してるから
まだ残ってるいるのが多々あるのに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾零
誘われる…古が在る処を観られると…
聞こえてきたのは聞き慣れないか知らない地名
だから彼を眺めていた、何も思わずに
こちらの反応を探る為に場面が変わる
瞬きすれば其処から進む
意味のないものを淡々と見せられる
此方も待つだけその時を
幾度も時間切れを繰り返そうとも
あらわれるときまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾壱
大事な事は忘れやすい
そのときに慎重にすくい上げても
最後まで見届けていないと…
ある月夜に彼等は駆け出す
条件に合う建物で決められた回数を時間内に
最初は階段を上から下まで往復
次は月光ある場所で端から端へ
終いに瓶の色が変わったら…
成功するまで試してる
いろんな建築物で試してる
彼等の願いが叶うまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾弐
かわるかわる異質なものに
見極めようとする前に
そして行き着く単純な繰返しへ
あまりでもなく用意された位置へ
記憶を探り動き始めれば直に変化が
二択でどちらかへ振り分けられる
思うように動かない腕
条件反射を利用して歪に起動
指先まで意識が生き始めた頃に時間切れ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾参
忘却の禍に入り込む
逃げることより好奇心が勝り
其処の元凶を見定めるまで
後はわからずに失念した儘
己を保ては無問題と慢心して
他の事を考慮せず
ある時期ある地点まで薄くも拡大
弾けるまでは悪夢の中
何処を選んでいたのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾四
知らない祭りに…
山車のかわりに…
何時の間にか巫女の位置に…
周りが見えてるのにソレが見えない
それ以前に渡された弓に違和感
蒼い光の閃光を纏い現れる
流に逆らえずに射る
そこから様々なものが観えてくる
願ってたのを忘れてたものから頼まれたものまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾五
歩みを合わせる
別の歩数に合う音で
悟られないように
誰が始めたのか
当初は只の悪戯だった
一番早く辿り着けるかの
声を発してそれが合わさったのが噂の始まり
気のせいでは済まないのだから
先に進んで入り込むのも無理はない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾六
画面から流れてくる知らなかった事
覚えが曖昧な二人目のこと
其れは心からの声
止まってる筈なのに動いた痕跡
検証する時間もなく駆り出される
獲物は彼方此方に散り隠れた後
暗い中を探す、知ってる間取りを思い浮かべ
追い込む様に逃がさぬ様に気を配り
繰り返すほど明かりが戻るのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾七
新たに拵えてる…
最後に見た所に…
其れも倍々に増えてゆく…
此方を観ていた
だから隠れた
引いた分こちらに来る
急いで閉ざすも歪みが生じる
怯えてしまった分の隙間が…
見ているだけで侵入はしない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾八
狭い一畳程の空間で悩む
何かの続きをと思うにも
次々と邪魔が入る…
遣るべき事を思い出す前に
此処に立ち入った理由を探る前に
一先ずすべき事を演じる以前に
無言で入り作業を止める
思考を止める忠告をする
何より出入り口を塞ぐ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百四拾仇
憶える必要ないと淡々と進む
気にもしないから第三者の如く
利用できる可能性も捨てて
僅かでも欲があれば
其処の座標と日時を留める
拘り益にする為に
そう言う存在が高みから
隙きをつき掬い上げよう
其れで往くのも興かな
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾零
異なる記憶、別の思い…
大きな違いに多い制限…
そして懐かしくもある遅い歩み…
忘れていたので強引に進み
気付かぬうちに場を壊す
そして色々と湧いて出てくる
好奇心が足りずに二択を誤り
頼る方に心が赴き
まだ見ぬ先を行く気が無い…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾壱
忘れていた…
久々の愉しい残り香で…
書き留めるのを怠り…
だからまた観る
逃さないように
少し間を置いて
罠と知って細工してた
逆に捉えて追い回したり
道中を楽しむ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾弐
その問題文に戸惑う
記憶にない事柄
一度はパスしてしまう
次の問で振り返る
手伝う筈が聞く事に
其処で刻の流を知る
紙では無く機具だと
羨ましく切なしく…
思考はまだ眠り済にも気を払わない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾参
聞いたことはあった
仕様は理解らずリスクは知っていた
使用する者は眼の前の欲に呑まれたもの
傍らに立つまで願を奪われたことまで
ソレが立ち去った後まで気付かなかった
暫しその場での確認…問題なし
道中に遭ったモノに憑かれてた
自力を放棄して願ってたのを根こそぎ
遠くを歩くソレを視る
運を盗り続けた者の末路を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾四
神社で遊ぶことはたまに合った
其処は遠いから数は多くはない
そしてある時に其れを視た
一緒に居た全員がその中へ
その存在を忘れていたけど
危機は感じなかったから仲良く
先々の刻の風景を…
道が境内を横切る…
地下だから良いのか?
驚き戸惑い逃げ出す
追いかけて行って残骸を祓う
一人脚の早い子は何処へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾五
並び座るも異変に拘らない
待ち続ける事を嫌い
逃げる理由を考えて惹き起こす
抜かされ盗られて足りない事を知る
それでも一部は手に入る
それまでの行いを改めれば探してたものが…
それでも最低限の数字は得る
本来の時刻と今とのズレおよそ五ヵ月
午前と午後が反転して…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾六
思考を誘導されていた
意味のないことから抜け出したつもりが
本人が意識してないとこからの…
終わったと判断してからの退室が
先を急ぐと批判され
何時の間にか意識は奥へと
奥から素通りのつもりが
必要の無いものを探し始める
それは次から次へと変げして
終いには意味の無い解決を得る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾七
呆けてる…
其の時には何も無いから
掛け合いも無い
目の前の顔が次から次と変わる
聞こえてきた騒音が言葉に変わる
匂いと臭いはまだ無い
目的なくフラフラと
わかってないことだけ自覚し始め
其処が初期だと思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾八
見慣れた道を歩くだけの筈が
数歩毎に、視線が外れる毎に
周囲の景色が変わりゆく
最初は虫を追いかける人を眺め
貴女は次々と道端の傍らを観察
何かを見つけては嬉々とする
三人目の斃れている人を観て
何処かで読んだ記憶が蘇る
何時何処かは不明な淋しい事柄を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百五拾仇
癒しの訪問者
目的を忘れ戯れ合う
後に来ることを告げるの忘れ
闇と誤う気分の中
それが気に入らぬのか去ってゆく者あり
代わりは歪に不安定
背後は何時までも気になる
偏った配置に無言で通したものの
誤魔化す為の菓子の類に呆れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾零
繰返し繰返し…
気付いていれば延々と…
忘れなければ逸れること容易い…
何を求めているのか其処に集う人々
その流れに乗ると個の意識は儚く
最初の願が共通の願が有るのみ
理解し覚醒して還ってゆく
ひとりひとり消えてゆくも
代わりの幻も生み出すことも
最後の独りまで俟っている
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾壱
意識して此方を見る眼、その時は複数
動き続ける此方を視線だけが追う
意図が不明なので無視をしていた
その様にしていれば必ず辿り着く処
何も考えずに楽しめる処
走破させないと常識か顔を覗かせる
扉の内と外で邪魔は入り乱れ
触れるものは意図しないで壊れる
凡ては創る事を忘れさせる為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾弐
遊具の中へ入り込む
そしてその事を忘れる
純粋に楽しむ為に
どこかのタイミングでそれが成される
外からの干渉と内からの離脱に
どちらが先だったのかは誰にも解らず
様々な思惑入り乱れ
終焉へと加速し
影響が残るように弾け飛ぶ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾参
見比べて共に違うと
対比はその儘に
どちらも見覚えなく
離れた事が誤りだと
加勢も頼りなく
待ち構えていれば何も問題なく
傍流を眺めて
道草多し
沈黙を守り
何も語らず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾四
探しているものがそこにあるのか
何かに惹かれて其処に迷い込むのか
只の偶然が重なるのか
幾度もその川に辿り着く
様子はその度に変わる
水嵩も他人の有無も
変わらないのは自分の立ち位置だけ
最近変わるのはその後
そこで時間切れを迎えるか
そこを起点に別の停止点へ向かうか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾五
最初はいつも通り様子見を
違和感を遮るように不安が増す
そして探し始める
総てを歩くも見当たらない
それではと上から探そうとするも
背中が何かに当たる
隠されるように並べられた機械達
その下ですべてを手作業でこなす人達
いつもの様に忘れ染まる
創ってるのはカード…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾六
境を過ぎる前後を見る
時を気にしてるが過ぎた後は
何もなかったように淡々と
準備が足りないからか
事前の用意さえできぬ者は不要なのかと
何事も無く不安と記憶は消え去る
満ち足りないものを未だ探す
一度は触れたのに拾えなかった
三度目の前の確実な次の機会を…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾七
繋がっていたのか
結び付けてしまったのか
知っている処が隠し扉で行き来出来てた
其々に主と言える存在がいるのに
その不安より此処の事を思い出す
其々の相性など思う事あるのに
知ってしまった事を隠す為か
忘れさせる為か
怒濤の如く五感に情報が溢れる…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾八
視点が左にズレてるのを修正できない
その理由を探ることなく
前の先行者について行く
遭遇したかき乱す者
連れと思い込んでいた聴こえてくる声
自分だけが知らないソレの名
可笑しい事が多々あれど
知らない事の恐怖でそれに気づかず
追い詰められたと思い込まされる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百六拾仇
呼ばれるまで楽しむ
誰の名かは知らないが
呼ばれた自覚だけあったから
思い出せれば其処は自分で拵えた処と
忘れ去っていなければ誰かの為にと
最中では叶わないのだから
終わりは突然
迷い込む客の相手も
一時の休息も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾零
何かが妨げる
前例を探り
ひとつひとつ省く
似たようなものを思い起こすも
方向が不明瞭で違うかなと
それとも予行演習でもない
もう一つ残った可能性を視るも
辿り着くための三つの言葉が浮ばず
多少の不安を懐き眠りに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾壱
疑問に思わなければそれは着たかも
代わりに到着したのは以前に有ったの
その歪な乗車風景の裏側を観る
其の記念品には縁はない
しかし欲しいと欲がわく
巡る争いを引き起こし
乱した先に其処はあった
一見して様々な可能性を考慮
音が奏でるまで止まった儘で…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾弐
相変わらず時の境で焦る
準備が足りてないと
それでも僅かでも推しこんでくる
認めろと言うように…
何度も見ている海
確かめる様に幾度も出航
其の時に見えるモノ迎えるものを
その光景を見て知らされられる
より知りたい事に視点ををあわせよと
どうでも良い事を見続けるなと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾参
押し潰される
自覚する間もなく
いつもの様に漠然と警告は視る
忘れるのは理由があるから
知っていると都合が悪いから
甘い手での目隠しだから
見極めて
歩みを勧めて
振り返る事なく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾四
大事なこと…忘れてはいけないこと
淡々と続く其れは留める事が難しい
何気ない日常に近いから…
褒美の様に流れてくるそれ等を
見定めることも選ぶ事も
忘れてしまって達観する
末席の末に世話如く
忘れた頃の返しを
忙殺されるまで…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾五
昇る…上がる…目的を見失い
何かが燃えている
崩れて周辺にも火種が…
邪魔と判断して目の前だけ消す
簡単には消えずに燻り続ける
むきになり強引に消し去るまで
一つの事に集中させてそれ以外を失念させる
階段を上った先のことを…
何を成そうと続けていたのかを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾六
何の何処からの続きなのか不明
先行したのに追い抜かれ
途中の放置されたモノに憐れみを
無意識にできたものが意識したら
不明瞭な結果をだして困惑
そして後から続く前だと解る
その先がまだ見てない所へ
問い掛けが始まり手札を隠すも
既に遅く二の矢も相手側に
それでも確定はしていない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾七
意識していないと儚い
契約していれば瞬く
普通ではないのが救いか
楽しんでいた時の方が
余韻だけは残ってて
時には切ない
喪いつつ浅く成り
忘れた者達が浮き出てくる
もし今が…ならなんと永きことか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾八
記して留める前に失念した
忘れないように唱えていたのに
覚えているのは鍵の残骸
最後だけを任される
其処に立っているだけ
寄ってきたものを…
思い起こして
結果と過程を比べ
隠れてる数字の影をあぶりだす
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百七拾仇
最初は河を遡上
幾度も繰り返してるから
先の事は略把握
回避して向かう先も
壊された所も
潜んでいる所も
詳細を調べること叶わず
いつもの様に不要なものが溢れる
隠す様に上書きをして
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾零
こちらの意図を伺うように
様々な事象に化ける
手足が届かない処から
視線を第三者に変えて
ゲームの様に操作させたり
関係ない記憶を見せつける
そして決して此方のに鍵には触れない
目の前を通るだけ
周囲で騒ぐだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾壱
不愉快…幾度も経験しても…
最初の頃は時間切れまで悩まされる
強引でも終わらせるすべを得るまで
そして変わった
形状が…他の五感の認識も…
朧気に似た事例を思い出す
気にしないでいれば
言葉の数字が詠う
覚えたいがとても儚い旋律を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾弐
最後尾をついていく
記憶を探りながら
それが自分で始めた遊びだと思い出すまで
前の数人のやり取りを聞き
そのうちの一人が向かう所に務めてると知る
道中に思う事を聞きと取りながら
思考し始めればその分記憶が失われる
儚いのは耳からの情報
残るのは目に焼き付いた事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾参
橋を渡る
何時もとは逆に
其れは思い出す為に
頼まれて追いかけていた
探しものとの交換で
出来たことは最低限
数多の橋の上で彷徨う
間違いが多く
その都度対岸へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾四
買い物中に目当ての物が消えていく
残ってたのはとても売り物にはならないもの
それでも何故か購入する…店主も売る気…
最後のやり取りの不可解さを残して
帰途の道中に前方から来る集団
不揃いの装束に紛れるナニカの気配
視線を外せずに通り過ぎた結果
ナニかが纏い付く…
湧き上がる悪戯心に惑わされ振るう
巻き込まれた子が名を叫び歓喜する
金額が数字それと組織名と個人名…
下の名だけを拾う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾五
容易に口に出る
意図して拡げられたからか
気を張っていなければいけない
幼き頃…自我が芽生えた頃…喋り始めた頃…
それを言って叱られて怖かった事を思い出す
其れからどの様にして変わったのか
それともここは違う世界なのか
呪いの言葉として認識されて無いのか
それらが巷に煽れてる
毒されている事に気付ける人はどれほど居るのか…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾六
それぞれ記憶を探ってる
最初の事の起こりの日時を
誰も思い出せないので諦める
訪れた仔猫に惹かれて先を進む
歩みが遅いと手を引かれ
周囲の状況より肉球に惹かれ
小さな宝石の像
中央に一つ周囲に七つ
案内の褒美に蒼色の像を受け取る子猫
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾七
探すことを忘れ彷徨っている
時折思い出して周辺を探る
誘導の為の託けで
離れて浮かぶ其処を
隠す為に植えたモノを
邪魔だと数本引抜く
忘れていても戸惑いながら
通る隙間だけをと…
次へ向かう…植え直しを忘れて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾八
消えた…
一時保存が効果なく…
其処から解ることも
何時もの手順を阻む様に
ふっと思い出した悪意のあった悪戯
そこからは不安の儘
終いではない
悪縁が付いてたまま
ほんとに何でも忘れてる…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百八拾仇
物語を観てる…繰返して…やり直す様に…
カーテンをズラして外を覗う
他は準備ができてるようであとは自分達だけ
足りないものがまだあった
まだまだ楽にはならない
怯えてるのか自由が効かない
強引に結末へ
序章から正しく入れないのが原因
裏口ばかり多用して付け…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾零
紋様のように浮き出てる
原因より見たことが二度目だと思い出す
何処でだったかと思い出す間もなく足元が崩れだす…
鏡に映るその姿を見て違和感を何も感じない
髪の色が違っても斑の三色であっても
その時の周囲の記憶で疑問に思わず
間違い探しの逆で正解探し
何もかも違う世界で失物を探す
最期には感化されても見つけ出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾壱
誰かの記憶か思いに
流れ込む感情から判断
その時は視てるのみ
楽しそうな事柄が続くと
ちょくちょく入り込みたくなる
そして無意識に…
最初は其れは罠だったかも
繁盛に利用するうちに伝わる事
意識せずに身内に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾弐
知らない所、会話に悟られぬようはいる
聞き出せても留めておけない…
其の時の記憶からも引き出せ無い…
吹っ切れたあとは楽しむのみ
最後尾をついて行く
所々で思い出す…この描写はと…
大事な箇所は埋められる
次々と湧き出てきた思い出で
脆い鍵にしかならない記憶だけ残し
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾参
望んだのは其々ふたつ
矛盾はしていないが
両立は出来ない
探す為の手段と
癒す時間の確保
何が入り込み双方不自由に
微妙な加減か不可になり
詰まらない事を見続ける羽目に
一度振り払ってみるのも一興
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾四
記憶を覗いて出て来た世界
不完全で稚拙な入口
迷い込み奥へ進めば隠された処へ
足元を攫う罠
それを避ければ誘導され
巣穴の門へ導かれる
意思に思考に付いて行けない身体
結果へ強引に向かう
足らないからと見切りをつけて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾五
最初は願った通に
でも完璧でないから
大切な事を忘れてる
それでも好奇心は満足
観た光景から知らない記憶を呼び起す
そしていつもの様に迷走する
道中で知り合うよりも
其処で拾うよりも
数字と忘れてた記憶を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾六
最初は横で見ているだけ
記憶と比べてその違いを
その差は大きい
気がつけば自分の番
無理と言われても
強引に事を運ぶ
進めている余裕から細部も見える
かなりの緩い判定で甘い
最後まで進めたが残りは拝めずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾七
欲張りすぎたのか
願った事が一つも無し
淡々と眺めさせられるだけ
白く鮮やかになっていくのを
何も無いと怯えてるのを
動いたことを咎められるのを
近づいて無邪気に問たら
それぞれの名を聞いていたら
探してたものはあったのに…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾八
其処に入室後に問われた
覚えているかと
無いのなら一言も喋るなと
思い出すように思い浮かべた
真赤な熱い海を
そこに何事もなく存在する様を
探索を始めた…
思わぬ所と繋がってた…
意思は通じる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 弐百仇拾九
一つのことを思い出した
大切だけど忘れたままでも良いことを
鍵の束を弄くり返してた事を
そこからが最初なら納得できる
ばら撒いたことも回収が遅れてることも
私のせいと名指しで攻められた事も
身につけるのを憚る理由も…
其処から視えてくる痛みも…
溢れ出す記憶も…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾零
何かを何処かに置いてある
故意にか無意識にか
曖昧な記憶で不明な儘
近い所から似た場所から
呼び起こす為に
何度も繰り返す
蔵を探し始め
其処には別のものがあり
意識も別な事へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾壱
浅く広い河…
川底を様々なものが流れてゆく
探しものは見つからず興味を引くものが流れてゆく
探し人を求めて上流へ
中ではなく上を跳ねるように
境界の壁を越えてまで
其処で先を視る
また戻されるのかと
隠された数字に気付かない侭に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾弐
選ぶのを後回しにした結果
何時でも良いからと決めて
選択先の大渋滞…
似たようなものが集まる
そしてこちらを捉えてくる
他が見えないように
だから何もしなければ
先が無いように錯覚する
絶望するか諦めるしかないと…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾参
一つの獲物を選び部屋へ
其々が何かしらの土産も持ち
被ること有れど大きさが違う
工事途中の其処を通る
退かし損ないの岩と広がった道
距離感を惑わされるも目的の地へ
あの塔が立つ前に
諍いの種の撒く前に
空白の地に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾四
優しく途絶える
儚く消え失せる
関係ないもの道連れに
残るのは風景
そうなるのかと
悟らせるための
いつの日か思い出す
そう思うので苦にならない
受け入れて繰り返す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾五
思惑通りの種明かし
素直な驚きと困惑
そこからが始まり
薄く浮かぶ繋がり
明確になる頃に
外部の介入
意思をもたぬものと
操り人形の障害
未だ名乗ってさえいない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾六
最後で見えてくる事
息吹…粉雪…
初めは見惚れてる
次に思う事は
この先と前
積もるか…アレだったか…
でも決めたのは今
うみだされるもの
その前に時間切れ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾七
いつものように散策中に
私信宛の警告文
思うことあれど先へ
其処には最後尾人として入る
恐れを懐く足音
立ち回りは心がけ次第
食べ物で遊ぶ者
水に触れれば容易く気付く
何を求めて始めたのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾八
そこで独りだった
何をしていたかも不明
荷は其の儘で人気のない方へ
場違いなところで困惑
持ってるカードの隠し場にも
見つけた隅の紙袋へ
紛れる為に並ぶ
空いてる列を探す
合言葉を知らないままで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百零拾仇
空白が最初の違和感
それは気にならない
意識してそうした事もあったから
次は痛み…
時に耐えられない程の
慣れはおそろしく日常になった
そして重みと変わり
それにも慣れたら
また空白に、但し拡大して…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾零
内に独り
閉じ込められるように
眺めるだけ
何もする気が起きず
感情も変化せず
記憶も辿れない
僅かな不安が零れ落ちる
推測するも当たらず
見守る事………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾壱
何気ない日常
こちらの記憶を映し出す
偽りの姿で…
態度が明瞭に違うから
正す毎に変わりゆく
最終的に別物になっても
でも…そこまで…
飛び出すことも破壊する事もなし
時間切れまでつきあう…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾弐
暗示と本能と理性が争う
痛み分けの怪我
末端の引き千切れる音
歩みは遅くなるも
途切れない様に
迷うこと無いように
付け入る者あれど
惑わされぬ様
鍵の言葉を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾参
其処での大切なのは会話
互いに交わした言葉
悟られないように紛れ込ませた
一見何も変わらない日常
おかしな所は一切ない
刻々と馴染み染まる
其処からは同一化
逃がさぬ為の罠
其の時に聞きたかった事が…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾四
導かれ連れて行かれた先には
気高く誇り高い人
其人を見護る
視えてくる情報と記憶
違和感を伝えて言わせる
障らせない為に
終えた後に思う
此れは続きは薄いと
完了してると
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾五
望んだ処に居るのを理解
内外でのサイズ可変に違和感を覚えず
空と星と大地を眺める
その時に落とした道具
気が付いていたけれど後でと放置
それが騒ぎの火種に
続きがあると自覚して時間切れ
その時に思い出す他にも有ったと
初めてではなかったと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾六
誘導されてピンを探す
その時の記憶頼りに
ピンの意味を思い出せぬまま
素直にみつかる
既に多量に使われてたが
埋まってる未使用を求め
整理すれば容易く幾つか得られた
名と其の詳細を…
裏を見れば隠された事も…
何時も来れる弊害かと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾七
おおい…ちらつく…
意識するほど邪魔
わかりやすい警告
光より不安にさせる
意識させし続ける
錯誤させ心を揺する
休ませる為に
痛みが現れる前に
誓いを果たすために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾八
内の中…歪な日常…
狭い小さな世界
出ること叶うなら
愉しいスタート地点
溢れた事に思考が惹かれる
それも意味がない浅い事のみ
傷つかないことを願ってる
その事から抜け出せずに
歩き回る気も起きずに
何が起きてるのか畏れ
とらわれてゆく…
何時でも逃げられるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百壱拾九
奇妙な理の世界
最初に触れた者
其の願掛の勝者
一筆から一触
書留た者から
早い者勝ちへ
子供の屁理屈が罷り通る
呆れて傍観へ
静まるのを待ち回収
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾零
何を観ていた?
どう思ってた?
考えることもしないの?
囁いた…
見えないし聞こえない…
触れることも叶わないのに…
鈍ってる鈍ってる全部
ちゃんと前兆は察知してるのに
動かないのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾壱
風雨で開かれる扉
一歩でも外に出ると
やるべき事を失念
家の周囲を彷徨き
地面に彫られた落書きを見つける
知らない名前なのに覚えてしまうそれを
思い出す為に出入りを繰り返す
雨が止んだ事にも気が付かないし
蒼い太陽にも違和感を感じず…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾弐
容易く忘れるのは何故か
呪いのように失念し続ける
強くも儚い呪いは…
最初は冗談で他人に
時には逃げる為に己に
いつの間にか慣れて常に使用
対象を定めなかったから
無制限に内外へ
刻にも因われずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾参
依代を用いて入退室
適当に選ぶ癖のせいで
用具に惹かれる
何もないからと
慣れてしまった結果
それが仕様と錯覚する
無意識に大切に扱い
利用され穢されるまで
漠然とその時を待つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾四
己には視えないソレ
相対する者に告げられる
その一瞬だけ垣間見れる
意思の希薄さ
覚悟の足りなさ
逃げてきたつけ
道を間違ってない事は確認
その歩みと道中に…と
その一晩へ向けて一歩を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾五
思考の方がちかい
思い出してるように
その後の流れも…
重なり合う所を自覚なしに往来
両端だけ進め真ん中が滞る
雨の中で記憶を思い起こす
誰かがその名を告げる
彼らの容姿は変わり
告げた時に確定
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾六
疲れと目眩
弱々しい音に
萎えていく意思
やすみたいと
かくりしたいと
整える為に
可能ならアレを
出逢うなら彼の人を
一時の休息へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾七
似た者を客観的に観る
動くのは逆で最後
充分に見極めてから
此方の最初から又は途中とは異なる
変わらないと思うのに
飽きもせずに淡々と視てる
その様にしてるからか
複数の名前を明確に知る
日時さえも…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾八
惹かれて歩む
最初の異変は背後から
時が戻る様に塞ぐモノ
此方に合わせて進む眼
逆を逆を行って舌打をひきだす
同時に囲まれた数字に気付かない
行き先を早く思い出して
邪魔をする者と手を貸してくださる方は同時にあらわれる
必要な一つの意志を明確に…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百弐拾仇
自由気侭で片隅に其処の掟
眉を顰める彼らの行為
心までは響かず関与しない
曖昧に見えてくる
それらはいつも突然に
常時でないのが…
求めて歩む
行き先は記憶に沿って
辿り着くも時が合わず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾零
其処へは度々惹かれる
何かあると思っていたけど
記憶の底から一つこぼれ落ちる
目に見えてさらに惹かれる
好奇心を冷やす雨が降るまで
行く小道が定まってたのなら…
帰途の道中に追い越して行ったもの
何時の間にか別れていた事
扉が内外逆に取り付けられてた事の意味を…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾壱
高い高い空の蓋
当たり前のように高所から降りた後
聞かれて見上げた後に気づく
最初は何もなく
次に見上げた時には
氷が罠のように降ってくる
歩みが留まり
一人残され
それでも空を見上げ続ける
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾弐
最初は只のかくれんぼ
隠れている内に盗み聞き
それで入れ替わりに気づかず
無様な姿を晒し
時間と情報を得る
それが黄色の粉の毒
外だと思ってたのが内だった
二つの固有名詞は火種
全ては噂の通り
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾参
探す探す…空いてるところを…
思考が失われて
そこが展示場と自覚するまで
必要ないと自覚すれば
意識は上階へ向かう
把握出来ない奇妙な処へ
いつの間にかいた案内人
声に出ていない疑問にスラスラ答える
思考させないために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾四
遅い歩みに疑問符
理由は背後と聞き振り返る
見ているものが違い納得できず
見てないうちに入れ替わり
歩みに不器用さが加わる
不安が的中し同類が居て傍観者が笑う
境界をこす時に
無作法を咎められる
立ち位置を知り一旦離脱
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾五
閉じた世界の白い心体
その指先からの湯気
揺らぎなく昇るのを視る
何時でも好きな時に眺められると
思ってた時があった……
今はそれは叶わない
半歩後ろから
背伸びして覗き込むようにしてたのに
そこに辿り着けない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾六
距離と制限時間を示され駆け出す
無理しないように自分のペースで
進む毎に人が増える錯誤させる為に
其処に着いて戸惑う
何かをしたかったのに思い出せない
逆走してた事を理解するまで
こちらを知ってるらしい子が追いつき追い越し
足元の奇妙な蟲に怯えだす
硬く頑丈で似てないのにアレを思い起こす
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾七
混沌とした記憶で迷う
何故U字の配置なのか疑問にも思わず
漁られた気配の有る荷に苛立ち
異変にも違和感にも触れずに
記憶を探るから誰なのかを見失う
その時々の目にしたものに影響を受けて
偶然に欲しかったものを見つける
探せば探すほど出てくる
そして冒頭に戻る事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾八
道無き道を進み獣道へ
何時の間にか複数の連れがいる
分岐の度に何方が良いかと揉める
彼等の存在意義が解らぬ
不要な繰り返しと相手
問いても何も答えず
其の場面は気になる刻
独りぶらりと探索の逆側
他の皆々の様子……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百参拾仇
切り取られた穴、四角い穴…
最初は只の隠し扉…
ナニかが潜んで変質
直接触れなければ何も問題なかった
なのに変わった色がつき凹む
罅割れた小さな穴から蠢き這い出す
意味のないことを始め
過去に怯え始め
周囲の壁はきえてゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾零
閉じている創り物の世界
先への進む道を教えてる
記憶を漁りながら……
諍いは無い筈なのに
時折訪れる来訪者にて
騒動を招き乱れる
何も無い穏やかな所から
誰も望んだもいないのに
変質してなくなってゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾壱
最初は宛らゲームの様
道具が上手く操れず危機に
其処での想いの処へ
思う儘の一人旅と行かず
思惑背負って数多に集まる
適当な人で盾を……
目的も無く記憶を探ることも無く
流れに任せて漂う
行き着く先を密かに思い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾弐
窓を叩く音と室内を伺う気配
複数の人影に覗いていた視線
隣の部屋の窓を開け礼を言う
一方的に…
何も言わさずに…
有難うと寝ちゃってたと
記憶の片隅にいた
背後の整列した人達を無視して
そっと窓を閉じる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾参
警戒させる幻聴を聞いた夜に
叶える為に創った詩を
其処の世界で詠う
生まれた数字は6458
意味が在るのかわからないままに
記憶に留める
最初の時点で並びが違うかなと疑問を持ち
書き留めてる時に更に変わってるかも知れないのに…
少しの代償で……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾四
何かが足りない
それで行先が不明瞭
疲れ果てるとこに辿り着くことも
初手を忘れない様に
抜けてるものは試行錯誤中
違えた時の疲れが半端ない
手応え感じて次に転ける
甘くはないのを知ってる筈なのに
慣れは色々と厄介……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾五
工房に篭もる…
創れる物を得る為に
度々来ることになるとは思わずに
他が集まる一角へ
見物に行きたいが堪える
今は目の前の事を
下準備を終えて
周囲を見る余裕を得る
変わりきった状況を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾六
肝心な歌を忘れてる
大事な手順の一つを
それなのに強引に進める
わからないから試しに委ねる
思いのほか不自然にも
細かく読み取れないが揃う
たりないたりない…
目的から離れ意味無く
それぞれ尋ねられる次は?と
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾七
やっと其処に辿り着く
試行錯誤の末に
一見すると何もない所
通過してしまうか戻るところ
隠されてる門をくぐる
偶然でもよいから
幾人かの先人
紛れ込まれた人も
立場を把握してないものも
等しく歓迎されてる……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾八
足りない不足してた
そのままでは先に進めないので
其処に居たもので代用
何も問題起きずに順調
聞こえてくる事は無視した
先に辿り着けばいいのだから
手前で躓く
借りてゆくと
とられて不足………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百四拾九
ちょっと離れたすきに扉が閉じ始める
焦り強引に隙間を抜けて壊す
容易く直せるのに悪戯なのに逃げ出す
赤と灰色の二色
それが其処の基準
赤を避けて迷い進む
惑わされて気付かない
そこに居る筈が無い事に
多数が止まってたことに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾零
何処かの彼は坦々と熟す
それは再構築と選別
足りないものを数えながら
思いのほか多くのものが朽ちてることに驚く
迷いが出て道と記憶で彷徨う
居る筈の無い人々に惑わされ
渡りを繰り返し
文字違いの処へ
片付けられてるのに
その原因に気づかずに
其処で続けようと思い巡らし
己の足を引っ張る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾壱
其の事を思い出した理由が不明
それでそれ以前に観ていたことを失念
それを知って戻る……
似た人が集う所
その入口の前
迷宮のような処
そこは連れが要る
今は独り
先へも退くことも敵わず……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾弐
時間に迫られる
余裕はなく25分前
気を抜けば数分とぶ
揃ってる事に気づかず
問う事なく問われる事なく
サガシモノを忘れてる
只、時間だけを気にし
何かに怯えて
手にしてるものに気が向かぬ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾参
積上げから始まる
紺色のブロックを
誰か四方に積み上げてた
真似出来ない…
ずれやすくて崩壊する
それでも止めることは考えず
群れだしてやがて独りに成まで
真似をやめたらすんなりと
綺麗に一つにまとまる
其処から始まる…次の方へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾四
靄は無い…
思考は妨げられない…
邪魔してるのはその時々の意識
漁るには絶妙な処で
常識に阻まれて
取り残される
只の経験に惹かれて
その場で佇むのみ
最初から最後まで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾五
其処は万人が愉しめる処
終の鐘を聴くまでは…
馴染みあるそれを聴き続けたいと願う
叶いすぐさま時は戻る
与えられた役を成す為
忘れなければ宝の脇に行けるから
疲労を伴っても悦に入る
忘却の呪言つきなのに
何を求めてそこまで行くのかと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾六
痛みを受けて
留めていた記憶が
零れ落ちていく
少しだけ其の法則を理解
沈黙の侭が基本
そこから駆引きが可能
知る事と忘れない事
無意識でも呼び寄せていると
様々な因果を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾七
演じている其の欠けた位置に
合わせづらい技量不足
惹かれて熟しその先へ
道中は愉しさに心奪われ
思いを忘れ気の向くままに
終盤手間へのループに嵌まる
思い出せなくとも
ソレが許さず
始点に戻る……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾八
浮かぶ…底の方から陽に向かい
足りないから中途半端に
動かす意思だけでは届かない
流れに身を任せるのに慣れ過ぎ
諦め放棄した様に見える
何度めの浮上か……
沈み切ることもなく
陽に当たることもなく
人型の影に紛れ込む日々……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百五拾仇
檻の中で其れを認識しないで居る
与えられた異物を餌と思わずに
突いて駆回る……
唐突な終わりは相手が上手だったから
確認の為に無意識に行使して破壊
崩れ落ちる中で負けを認める
使い走りで日付を確認
開いてるのが七日だけ
それ迄の数日は如何に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾零
上中下を最初に選ばされ
次は左右も加わる
集まる前に多数の障害物も
飛び越えるか左右の隙間を行くのか
最後に選んだ先に僅かに戻れる選択あり
丘の上に示されたものを見る機会あり
願い通りにそこへ導く
初見では辿り着けないところだから
あとはその者と貴方しだい……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾壱
逃げようとしてた足が触れてたから始まる
何も可笑しいと思わずに
埋まって道が見えない所までは
意思だけで後進したのを
左右に別れたのを
最後まで気にしない
停止した状態で埋まったそれを見て戻る
声をかけ振り落すも熱で朦朧としてた
元凶が静かに燃えてるのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾弐
二度目かそれとも幾度目か
思考した世界へ入込む
それを純粋に愉しむ
そこは設定の裏
考えてもいなかったこと
何もかも忘れ見て回る
浅くなるまで隅々まで
時を確認しては戻る
最後に件の声で呼び戻されるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾参
的当てをして遊んでる
街の中で競い選ばれる為に
北南で種類が異なる的を探しながら
終了時間までに必要数当てられるかと
思ううちに似た人多く思惑外れ
一人では難しいと判断……
一つ足りなくやり直す気も起きず
そのまま未達成の処へ
別の遊びが始まるのを待つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾四
そこへ来たのが二度目だと気づかない
雰囲気にのまれて流れにまかせてる
そして留めていた時をすすめる
最初に感情が戻り恥を知る
近くに隠れるが続きも隠される
それでもまくって探し出す
45分前に戻っているのに
その選択の幅の拡大を知らず
焦りだけが湧き出ている……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾五
なにもないところに切出したような台地
周囲の状況調べるうちにソレが近寄ってきてるのを知る
何故か阻止しなければとの使命感がわく
手にしてるのは散策中に拾ったもの
思い出せるのなら記憶にあるはずのもの
其々に別の所から回収したもの
ソレの痛めてる箇所をひたすら打つ
逃げ出すまで惑わせながら
迷い込んだ四人連れが現れるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾六
よく出てくる遊戯
なんの思い入れもないのに
隙を突く用に現れる
慣れない左にいて
周囲にも合わせられない
触れること叶わず
己の状態に気付けば
もっと観察してみれば
同位してない事に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾七
それの姿形は合間見れる毎に変わる
対処を迷う内に意思がうまれる
終いには勝手に争う
一旦引いて整理をと
捜し物の鍵は内の記憶
映るのもそれを参考
何時だったか愉しみたいと願い
それで二歩下がってる事を自覚できたら
最初へ何時でも戻れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾八
二つの選択の片方に飽き
無意味な方を飽きることなく
潜り過ごし続けた
疲れが取れた頃に思い出し
元の道に立ち帰るため
歩み出すも飛び方を忘れる
試行錯誤からやり直し
貸してること借りること叶うことを
思い出せて独り笑う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百六拾九
失念して無ければ二度目
違う箇所は見受けられない
声の方が前より聞き取れる
聴くことに専念し道を変えない
思いが漏れて終盤のみ変化
増えている願望か紛れ込まれたか
ヒントのように影だけ残る
停止画のアップと動画を
それとおまけのごみを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾零
動く様を観守る
聞き慣れない宝剣を得る
二つ足りないので先息を心配
不安に付け込まれ
流れの悪いとこへ
沈んで征く
必要な名が置去りになり
罠に嵌ってるのを考慮できなくなり
気を殺がせられる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾壱
何も無いから
記憶の残骸を拾うことも
届かない願を捜すことも
何もしないから
意味が無い様にみえ
繰り返す事もない
これが普通の事
整理の為の除去
現の為の……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾弐
以前より前を見たいと願った
通った先は偶に寄る所
遮るものが無い広大なイレモノ
時の自由に惑わされなければ
知りたい事は学べる
多重の罠であっても
勘違いを起こしても優しく救う道を示す
みちに迷えば最初への案内図を
ただ資格無ければ踏み留まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾参
硝子の壁が取外されて
そこで遊ぶ二人連れ
こちらに気づき突付いてくる
其処から始まる冒険モドキ
此方を人数に加え
想いのままに進んて征く
思考する間も与えられず
思惑抱き奔放する
確認する事なく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾四
与えられて左端へ
二つ弾き出し狙った位置へ
順序を知らないのに
背後の錠を気にしながら
右下を気にして
左の隠し扉に気付かない
半刻の余裕ができたと
勘違いをして
一息の無駄が生まれる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾五
その世界で先を視て
親しい人達との刻を得たいが
運と機会が会わず其れでも……
目的地は全く異なる処
時が欲しいと惹かれ
思わぬ縁の関連をみる
傍らでみまもる事で
尽きる時が過ぎても
終える事なく暫しの刻を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾六
罠が見えてきて
解除か迂回をせまられる
思うことあってそのまま突き進む
罠の先を視た
捕らわれるモノを
それで二択を回避
嵌ってるそれをみてる
何方が来るのか見定めるため
まだ見ぬ先を確定する為
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾七
覚えのある所を行く
記憶を探りながら
視線の低さに思うことなし
間違い探しの様な衣装
明確に此方を追い続ける視線
居場所を置場を見つける
空いてる所は前の主が居ない所
残された物と配られた不充分な物
時と共に縮む身に任せて待つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾八
始めも道中も忘れ去り
終盤直前からの寄り道のみ
明瞭に覚えている
膨らみ壊れた物や
惹きこまれる遊具
満たされて浮く者など
そこでは意味のない習慣を
守ろうとしてるのは
振り出しに帰るため
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百七拾九
その傍らで警告音が鳴り響く中
記憶を探りながら三つの物を探してた
無事に思い出し一つだけ見つからないまま
記憶の通りに進む
必要か解らないままの
分身の手を引いて
歩みが遅く時と場所がずれる
あとから来るものの後を追い
辿り着いた先で二歩遅れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾零
廃校舎での御宝探し
多人数で攻略する者達と諍い
其処の主の掟で生かされる
奇妙な法則の裏をつき
彼等を騙し裏から進む
中庭までは辿り着く
割れてるのなら取れる
弛んでいるなら取り外せる
まだまだ先は長い……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾壱
違いが現れても動かない
待機に慣れすぎて
思考も錆びついてしまってる
でも、揺さぶれる言葉あり
身体が反応して心まで届く
今その時を意識し始めた
半端に歩んで迷走の再開
願った通りに成ってゆく
別視点では問題ないのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾弐
無意識に任せ迷う中
歩みは止まることなく
等しくすておく
後日気になる事柄も
忘れて失せない言霊も
凡て例外なく
その中でのたった一つ
残して示すもの
状況を再現できたのなら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾参
観ている処は廃れる前
騒動起きる少し前
根本は分からず派生
最初からロの建物が出来る前から
変化して年代と中の使途が代わるまで
無人になってゆく前を
壊れゆく過程は把握
その時に手に入れた物
鮮明に視える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾四
時計を見ないで焦り
衣装を並べて記憶を探す
裸足を指摘され無意識に有る事を試した
見慣れない風景に戸惑い
辿り着いた先は古風な戦の祭り
捜しながら帰路の心配をする
迷って足り無いから迷走してる
書留を再開しても消えるのに怯え
動けないふりを未だ続けてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾五
お邪魔しているとは思わなかった
ぶらりっと寄って見入ってるつもりだった
流れを観てる観客だと思い込んでいた
一歩引いて全体を眺めて
何もかもを忘れて
時を巻き取りたかった
丁度よい物語であったから
静かに外野で居られた
続きも無ければ終わりも無い処で
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾六
何時の何処の記憶か定かでないが
還ってきてたのを思い出から確認
端の部屋の窓をから様子を窺う
一つ目は気配はないが雨が降る
二つ目には何かが潜んでるので素通り
ある筈の三つ目の記憶が抜けてる
最後の部屋には赤い灯火の光と
此方の様子を窺う気配
玄関を視てから次の機会を待つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾七
広い範囲からの始まり
手前の意識から背景まで
幾度の争奪戦を行う
その結果の不愉快さを招く
手持の道具を慣らしてるのに
人の時間を奪って迄の強要
彼等は並ぶ此方がみえないのか
此方が悪いのかと錯覚する程
誰の思惑で始まったのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾八
遠回りをして以前に聞いた河に
見下ろし目的の位置を確認中に
溢れた流れに巻き込まれそこへ
ドサクサに紛れて序にとはいかず
何かに阻まれて警告も受ける
残りは後日にと思うにも邪魔が入る
流れに沿って押し寄せて来るソレ等
其処から逃げ出す意思に釣られてる
色違いの個体に標的にされて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百八拾九
心地良いとこから騒々しいとこへ
此方を試す様に記憶を探り選択を決め
粛々と時は流れて征く
何かが伝染して荒々しく二つに別れ
逃げるか留めるか其々決めてゆく
その先に二つの物が落ちている
お菓子と箱の様な物
複数の選択の後に正解を知る
分かれて参加してたからこそ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾零
幾度も繰り返してる場面
成功した事のみなぞり
続く介入出来る方へ誘導
あっちこっち視線を動かして
やがて此方をとらえて呼んでくる
一歩引いて見下ろしてけど立ち入る事に
その思いは速く強く全力でないと
届かぬので可能な方へ任せる
一方的になる様に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾壱
二つの所を交互に
荒れるのが分かりきってる船上と
砦のような街の中
逃げる準備が万端と
幾度も終わりの無い奪い合い
殿と留守をつかれた者
時がとび一つの夢を記してる
相手の事を詳しく知れるほど分かれてる
共に静かなせんじょう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾弐
いつもと逆で招かれる
それも二人に……
どうやったのかなと興味が湧く
一瞬でも分かれてた別のが居た
年が離れてたからこっちは遅れ
幼い向こうは本能で知った
落とし物か置き土産か
触れないようにこちらも去る
誤りが此方で無いことを……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾参
雨音を聞き染みを見つけ元を探る
幾つか見つけ優先順位を考える
其々についてる事があるのだから
此方の一言に傷付く者
最初から説明かと思い悩み
反応の自然さに戸惑う
思えば其処では此方を試す事有り
不愉快さを与えない絶妙な加減
それでも鏡を見続けるよりは……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾四
思う儘に話しが進む
思惑外にも問題なく
其れが良い事なのかと
力を示す為に
相手の想定以上を
威圧ともとれる行いを
それらは初心を忘れてる
静かに淡々と処理する筈が
ナニを呑んで呑まれた結果か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾五
探している以前の記憶を頼りに
二つの内の一つは目の前に
あった筈なのに見当たらず
きいてみると知ってるとの事
案内されてついて行くが
少しでも離れると闇の中に
確かにそこに有るが少ない
物色すればする程消えてゆき
背後に謎の行列ができている
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾六
何かが外れて遠い処
隠れて居るが意思が触れる
傍らで眠ってた者達が目覚め始める
私を置いて進み出し其々の過去が観えてくる
そのうちの一つが異質
切り捨てようと周囲が騒ぐ
勝手だとは思わない
其の意思がどこから来てるのか見極める為
される侭に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾七
閉め忘れがないか順に回る
開いている所に気が周る
最後が少し強引に……
隠れているのを誘い出す
笑顔で出てくるように誘導して
何処から何時入ったのかは不問で
楽しい時間はとても短い
進み過ぎないように釘がある
其れでも其処は悠久の処
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾八
闇の中で浮かんでみえてくる
どの視覚か分からないまま
自分の手足を確かめる様に観続ける
他には何か無いかと周囲を探ると
捻れてる?蠢いてる?判断つかないものを
飽きるまで観察し続ける
不意に手を伸ばす、其処へ
掴み取るためでも触れる為でもなく
ひんやりとした感触を得ながら何かを確かめる為に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 参百仇拾九
何処かの誰かが時間が足りないと焦ってる
つられて観ているだけの此方にも影響が
無いもの探しと不満からの呪詩
強制に近い連れ出しから始末のみを思考
知らぬ間に着いてきた従者の仲裁に意識がそれ
絡み合った縁を解かず絶つと警告
何も得るもの無いと振り返る中で
一つだけ献上されてきたお菓子
美味しそうだけど向かう先には合わない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾零
其の身をもって異質さを知る
似ていたからの勘違いではなく
其の記憶からの知り得た事に
打たれた痕からの膿
選別途中での戸惑い
色分け後の孤独
幕が下りるた後に思う
顔も見てなかった事に
知り得た事から得た結論に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾壱
欲しがってた数字を拾う
そこでそのまま埋めるが
それはヒントだったのであわない
何かを示す様に綺麗に並ぶ数字だった
整列した文字だった
それに気を取られて最後まで見なかった
迷ったせいなのか
また其処に入り混んた
時間内に闘わせる遊戯に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾弐
思うこと無し
記憶を探るも
限定された狭い期間
比べるものなし
ジワジワと沈むのみ
それすら認識できぬ時も
歩み続けてるのか
留まり失ってるのか
減ってることは確か
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾参
儚く消え去る
忘れ去る為の
一時の休息地だから
癒やされたのは半身
足り無いけれども
休めることは叶った
未練があるのか
想いがのこり
一度だけ振り返ってしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾四
何もなかった島に流れ着く
辿り着く毎に足りない物が加わる
先が視えて二手に分かれるまで
何も変わらないゆっくりした進歩と
ゲームの様に忙しくなってゆく刻へ
何方の先にも得られる数字あり
なくしたものが密かに埋もれてる
隠す様に盗られ無い様に
その事を知ってる者達が稀に来襲
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾五
其処が何処なのか知る前に退場
その道順は何かの振り分け
選別されて別れてゆく
行けるかどうかの意思で振分
最後の方は正しく思考できるか
躓く前に一旦引いた
そこ迄の過程を思い出すと
大事な最後を忘れてしまう
再開はどこから開始されるか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾六
できるかどうかを試してみた
偽りの理に騙されてない頃ならともかく
今は不自由で空想に終わりやすい
必要な事が直に浮かばないから
最初の色と大きさで迷う
何故それが良いのかも解らず
何が不足かも把握できないまま
次の過程へ進み始めて
不安と痛みと畏れで止めることに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾七
様々な記憶が湧き上がり
その場に合わなくなる
隠しておきたいことを覆う為
其処での記憶は大きく二つに
完全な傍観者か舞台の役者か
時計を見てから混乱は深まる
人に当たり始めて
自分で持っていないのを忘れ
最初の出だしを失ってる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾八
叶うことの法則の未確認
なんとなくで曖昧な方法
それでも踏み出し歩いて行ける
記憶に無いと断言できる所
一人の姿が似ているが……
気安く話しかけ不自然さ無し
探る為に似せてる筈なのに
同行の願いの一言のみ
こちらは試す為に了解する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百零拾九
色々と動くので傍観と言う観察
思考も伝わらないので鏡を見たくなる
考え過ぎて置いて行かれそうにもなる
完全に傍観に徹する事が出来ないので
二つの可能性が消えて自由が何処までかを試す
結果そこから外れて何処かに……
戻りたい意思がわかないところ
緩い争いの最中なところ
出入り口が無さそうなところ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾零
忘れてしまった事
三日坊主の癖に
それでも無意識に
何もなかったから始めた事を
勝手な価値観で咎められ
何も知らず逃げ出すことしか
その過程が罠となり身を助け
自滅した相手は憎悪を増す
それらを知らぬまま我が道を行く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾壱
配置をして開始する遊戯
何故か不利な状態から始まり
相手の不自然な動きを見て手を出してしまう
見えない苛立ちから道具に八つ当たり
余裕が無かったから見えてくる筈のものを見失い
覚えておくことも忘れてる
その姿を思い出せるのなら
調べてみることそのナンバーを
飛び出した順序と並び順を書留めて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾弐
其の方法を思い出せそうで出来ない
何かが足りないので迷走してる
そして偶に気になるところへ辿り着く
知らない聞き慣れない現象の単語を聞き
皆に釣られて最後を駆ける
時折背後を振り返りながら
それを見て疑問が最後尾は自分だったのに
口に出た疑問に答えてくれる人あり
与えられた部屋で迎え入れソレを知る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾参
何処で誤ったのか
足りないことが増えて
道を外れる事が多くなり
意味不明なことをすること多々あり
其れでも一つは見つけ出す
起点の位置と外れた個所を
笑顔に引き寄せられて
身に付いてるものに驚き
その正体を探る前に邪魔な音有り
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾四
油断していつもの定位置へ
違ってたことあり寸前で踏み留まる
そこはどっちでも良かった処
手掛を隠される悪戯者は素知らぬ振りを
強引に解決しようとして意思が欠ける
追う方を間違へ楽な方を選ぶから
こちらに居なければ何処に流れ着いたか
後ろから望もうとしたら並べさせられ
終いには捜し物の手伝いを……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾五
その坂道はよく出会う
多少の違い有るが
主に下りで利用
その時は最後と始めの
階段が消失していて
駆け下りて遊んでいた
何かの法則で戻らから
片側だけを何度でも
繰り返して楽しんでた意味も分からずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾六
半端な事しかしてなかったせいか
正式の場なほど立ち位置が悪い
だけどやる事は出来る限り
集まる人々の顔を見れは理由は分かる
はやくとも衣装を問われた時には
妨害したい者達との駆け引き前に
舞台に場所無し可能なのが舞台裏
焦りが無ければ何も問題なし
独りで行おうとしたり離れなければ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾七
初見で!?となった
どうなってるのかと
視て見えてくる事と
凝らして見た事の差異
声をかけてみるが反応はなし
信じていないのと届いていない
改めて強く呼び掛ける
此方の意図を汲むように
一人だけ来てくれて同じ表情を
それで迷いは深まる
何をどうせよというのか
しばらく動けず思考せず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾八
ズレていて殺伐とした所に迷い込む
其処でも淡々と過ごしていたらしい
丁重に熟していたら先に進む
片付けている時にお気に入りのを見つける
意識しないでいたら溢れ出す
其処は最も物で溢れてた処
つい童心が戻って遊び始めてしまう
それも欠陥と粗を見つけて終わる
それの前後を視てから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百壱拾九
誰の記憶か思いか分からない
声が届かないから判別できない
見てることは興味深い
いい加減な思考が伝わってくる
温かな感触だけは得られた
行ってることは理解できないが
自由気儘な行動が羨ましくなる
それなのに忘れ去られる心配をしてる
最後に三名を覗いた数字を得られる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾零
時計を見れば予定まで十分余裕あり
残された時の中で済ませる事を思い巡らす
僅かに芽生えた不安から別の時計も見る事に
十数分のズレがありどちらが正確なのか
又は何方も正しくないのかと悩む前に
悪戯心と探索欲が湧き上がりしていた事を切り上げる
最初の時計は十三分を指していた
別の時刻は三十六分を表示していて
短針は七で表示は八時を……
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