儚知矛 千夜 巳の刻 [無断転載禁止]©2ch.net
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此処は叶う悪夢を語る常
興味や覚悟のない方は閉じてください
是までと違う事
切替ること叶う時だけ御話を
無理な時は書き留めてある話でも
其れすらない時は・・・
貴方に小話を
始りは偶然の開通でも彼女の腕でもありません
誕生前の売り言葉を覚えてますか
かったのはその目前の方でも周囲の人達でもなく
その場に居ないミテイタ奴です。
明日の夜からにて今宵は此処で、お休みなさい酔い夢を
※前スレ
儚知矛 千夜
http://medaka.2ch.net/test/read.cgi/yume/1415531517/ 四百弐拾壱
みえていないが記憶から呼び起されて
少し躊躇いながら叫んで知らせる
笑う反応あって聞こえたもよう
少し間がありズレたがそれは来た
かなり異質な経験と違うものが
その間毎に見る光景は記憶に似てる
記憶に頼り過ぎて沿っての行動に
順調に避け続けて改変の時へ向かう
最後は彼の選択次第に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾弐
自分が二人居て思考もそれぞれ別で
躰が重なっている気がするが
一つしか存在はしない
時折の無意識と思ってた行動が
増えていたと思えば
前後の記憶が無い時間へ
心は何も揺れることなく受け入れて
空白の時を夢想して愉しむ
その気になれば観ている事が可能だったから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾参
珍しかった事己の事
番の狗に気を奪われて
それまでの事を失念
毛並みがそれほど優ってもいなかったのに
むしろ牙に付いた残り滓が気になり
綺麗に除去したくなり機嫌をとり始めた
されるが儘の姿を相方が観てる
似ていない色々と差がある二体に
足を止められ行く手を阻まれた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾四
苛立ちを与えてしまったが
此方は何もしていない
当然の権利を行使しただけ
紅いものを揃える為に
其処から先へ進む為に
最初から最後まで立ち塞がったのはそちら
隠してる物が何かと探るも
何も持たない失った者達
終いまでつきあった己も曲者
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾五
色の無い透明なモノを集めて並べる
モノ達は型にはめられないと
時間と共に変わってゆくか消えてしまう
焦れば意識はモノへ吸寄せられ
最初の目的を忘れ眼の前の事のみになり
その場に留まるか非ぬ方へ行く
目的を喪った所へ亡者の住処へ
迷い込んだ者から得られる処へ
取られるか拾われるかのところへ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾六
誰かの狩場に迷い込み
歪な抜道を偶然見つけ
思わぬ所へ逃げ込む羽目に
お返しが叶うと狩りを始める人達
一先ず始点へと急ぐ己
無意味な争いに巻き込まれないように
逃げるだけの癖が抜けてなくて
足跡と穴を消すのを忘れたと後に知る
自分も助かるが他も利用してた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾七
やっと朧気に理解する
観ている事が何で有るかを
感情が伝わりやすいの理由を
今が左肩のみなら偶々観たときは両肩
それを大事に仕舞い込んでる?隠してる?
其れを観たときの思いが伝わり感情となる
黙って観ていればその最後まで知れるのに
繋がったからと自覚無しに弄り過ぎて
行き来と情報を得られなくなる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾八
それを最初は別人だと錯覚していた
似たような事をしてるしそれぞれ認識されてたから
時間がズレて見えている訳でもなかったし
戻されるのに慣れきって考えが及ばなかった
仮の初期位置扱いをしていたせいか
様々な思惑を利用し尽くしたせいか
気を抜いた者が集ってくる処に成り代わる
その様になる可能性を指摘された覚え有り
勝手に増殖し始めた模様……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百弐拾九
痛みはない違和感があるだけ
原因が見たいと思えば観えてくる
鏡でもなくモニターでもない
可能なら何処でも映るそれは
閲覧中は当たり前な事と思い
終わりまで何も疑問すら浮かばない
左右前後が間違っていても
何が染み出してきても
時間切れまでうけいれている
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾零
部屋の一室が遊戯場
知らない知識で嗜む
思う様に行かずに何度も
失敗した最初以外は各種説明
諦めたのかいつの間にか独りに
見知らぬ施設の探索が始まる
間違って歩むと時間が飛ぶ
廃墟になる前に退出か初期位置へ
半端な意思では観客席に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 急な出費などで、今月の生活費、家賃、携帯代が足りなくてお困りの方。
ヤミ金でお困りの方。
保証人、担保不要です。
是非ご相談下さい、詳しくはHPをご覧下さい。
会社にお勤めの方、自営業、フリーター、風俗・水商売など業種にかかわらずお気軽にstaに、ご相談ください。
特定非営利活動法人 STA 四百参拾壱
心地よい空間で意思が明確になると
それ迄で一番寛げた室内へ変わる
貴方の足りないものを見つけやすくする為に
懐かしい物が置いてあるかも
なくしたものが済に落ちてるかも
ある時の絵が飾って有るかも
其処を幾度も行けるのは幸せな事?
荒らすように何かを探し続けるのは良いこと?
其処はホントに必要な処?
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾弐
其処の部屋の机の上に積み上がる
色々な所を出入りする度に物が増え
整理するのを後回しにしたつけで
初見の料理に戸惑うことなく
好みの食材ののみを選んで
知らぬ間に他の人が居なくなってる
何処かで触れた何処かに引掻かれた
急いでいたので避けることもしないで
何かを両腕で抱いて一心不乱に駆出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾参
何を見てどう判断したのか
ソレを巣穴まで追い込む事に成功
覗いて見ると二つのタマを引いて逃げようと
持ってたものをふりかけながら思いおこす
何故この様なモノを蜘蛛と思っていたのか
萎んでいくタマは卵?風船?
手足も無いのに動き回ってた頭部
砂漠に似合いそうな保護色の模様のタマ
止めの火種が無いまま時間切れに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾四
其の忘却速度は人並みに
書き留めることしなければ
平穏に過ごすこと叶うほど
でも其れではある人には酷な事
其の人には行き着きたい所が有るから
忘れ去ったりは出来ない
覚え続けてる事が悪夢だと聞かされても
おいてきたものがあるから
それが何か忘れていても
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾五
貸したモノを回収作業中
手元に一つ残り十三なのに記憶が曖昧
周りを見渡せば欄干に刻まれた名を知る
幾つかは放置されてるのを知り其処へ
いつもの様に迷い似たような所に
歩を早めれば人波が湧き先も後も塞がれる
現れないとこを行くと別のモノが居る
時間をかけて辿り着いた先は日時のズレ
混沌とした時の流れを視せられる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾六
二人の間で弾かれる惹かれることなく
そこがどこであるかは関係ない
何かを隠しこちらを使って遊んでいる
何時の間にか拘って記憶と心を玩ぶ
二人にはそんな自覚は無いのかも
しかし結果はその様になっている
何も知らなかった最初の頃は
遊びと探索で馴れ合っていたが
今は時間をとられるだけに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾七
二つの意思に選択を迫られて
情報が足りないので選べず
そのまま石のように固まる
多分二度目もあった
その時は感も冴えることなく
戸惑い底に沈む
三度目で切り抜ける
方法は思い出せない
なので其処で一時停止
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾八
道化を演じてる何時からか
その舞台に合わせて足りない者に成り
後先何も考えずにやりきる
求められた事をして笑いを誘い
一旦引いた先には怪しげな者たちが
此方の行いには何も反応しない
演目が終わったので楽屋へ引くと
自宅へ帰ることになるかと観て思う
微妙な壊れ方をした物を見て
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百参拾九
休息地に辿り着く
意識していないので
誰かに呼ばれたかもと
辺りを探すが人気はなし
何もないので違和感を探す
以前訪れたときと変わりなく
止めてはいない筈なので変化なしが不自然
入り口のひとつへ向かう留まる人が居るか
初めての人が迷い込み色を変える泉へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾零
集団の中では概ね傍観
望んだ事と与えられた事が乖離するから
不満を口に出さなくともそちらへ誘導される
雨音で隠れるのに更に身を隠そうとする
其処での事は互いに秘密にしたいが
道中の休憩中に別の形で露わになる
知った名や辿った経過を忘れても
得たい事と行きたい所には届かない
自覚はないが半歩は進んでる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾壱
其の場に影響される諍いに思考がのまれる
容易に暴力で排除を求め動き出す
彼等が此方を認識していなくとも
分かっていなかったので其処に留まってた
数が合わなくとも気にしていなかったし
何を行ってても誰も見るものは居ない
どの様な時と場所でも一人は居た
話し掛けて此方の様子を窺う者が
でも詞の鍵を忘れて先には行けず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾弐
邪魔してるのか気遣ってるのか
日替わりに変わってゆく
此方の体調に合わせてくれてるのか
あの時に何も忘れることなど無い
何もかも全て何処の事でも忘れないと宣言
だから切っ掛けさえあれば思い出せる
意識しておかないと忘れてしまう
交互に思いを留めておいて
此方の事もコツコツと熟してゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾参
何時のことかどれ程先かは不明
一つだけ存在を誇示する塔
招く時と呼ばれる時と征く時
近い時と思っていたが
それぞれ異なる事も有りと
あまりにも似ていたから失念
哀しき事は正確な地が不明な事
似た所は幾つか探し出した
それでもまだ何か足りない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾四
其処に迷い込む?落ちたのは偶然
居られるだけで楽しい処
最初はそれが解らなくて下を目指す
知らなかったから出来たこと
その透明感でソレだとは分からなかった
壮大な鏡だと思いこんでた
触れてはいないから戻ってこれた
上下其々限界まで行けたから阻害され始める
初日から立ち寄るだけと制限始まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾五
人により見え方が違うのだと忘れていた
見慣れた現在の自分の部屋に居る気になってた
機能の違いや間取りの歪さを無視して
外の猫の敷地内通過に一々反応するモニター
外出の序に周囲を確認すると不審者
同じ位置に居るのに誰も気にしない
一人留守番もつまらないので知らない世界を探索
怪しげな薬売りが居て傷薬を勧めてるが
初見の場所だから無視されても気にならない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾六
其れは目の前で突然に尽きた
何を思ったのか息吹を吹き込む
結果それ等を先へ連れてゆく
彼等を知ってる者と誤認知
必要の無い思考に呑まれて
始点へ向かわされる
有り得ない情報を与えられて
別の絶った記憶から一時受け入れるが
直後に否定し関与の時期を知る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾七
日頃の行いの御蔭か時間に余裕がうまれた
丁重で確実に過ごそうとすると壊れるモノ
代用品は有るからと向かう先の罠の様なモノ有り
多少の動揺で刻と箇所が歪みズレて
現れた者達にその場を明け渡す
固持してないので気付いた時の位置へ
知らぬ間に四名が付いてきて背後に居た
追い出すも襖の反対側から入って来る
其処で毎夜の行が途切れたかなと思ふ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾八
階段を重いものを抱えて登る足音
それを興味を持つ目で見てると借り物だと言う
周囲の雑さに気が向かないほどのギミック
何処に実在するか知らないが幾度か来た店舗
ゾロ目の特価品に惹かれ理由を探るのを阻む声
つまらない嘘の訴えの主を煽って威して追払う
感情が漏れて重想いに耽る
頼まれて探していたのに未だ忘れてるのを
関係ない探し人の名を思い出したのも
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百四拾九
苛立ちの有った事は覚え辛い
忘れ去りたいのか通過後に思い出す
それでは意味は無いけれども……
思い出せたので続きは分かる
その先の先まで一度は視たのだから
これは順調?予定の通り?
丸く切り取られた板硝子
何かの証明にと持たされてる
並べてあるのを見ると半数もない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾零
日常の中に紛れ込む其の娘を無意識に受け入れる
その為に用意したものを眺めながら
その中の一枚を拒否してるのを見て思う事
二名の賊に逃げられるその足はおさえていたが
ふざけた所に逃げ込んだのでそれ相応の扱いに
一人づつ丁重に分ける指示だけだす
自由があったのに細かいところを見てなかった
好きな数字を探す事も読み物を漁ることも
力で押さえ込むだけで通じるか試すことなかった事も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾壱
何も思わずに漂って其処へ行く
手の動きを眺めて思考は停止
話しかけられて記憶が巡る
必要になさそうな物を買い込んでる
言われたままに動き謝られて
記憶を漁ることができない
時間切れで不自由な姿勢の痛みを受け
古傷を思い出して何もしたくなくなり
忘れ去る呪言がきくまで眠る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾弐
己の事なのに気付くのが遅い
何もしていないのに疲れやすい理由を
直ぐに解り易い所に居たのに
そこに居たのなら片割れは末席へ
都合良く出来たと喜んでたのも束の間に
疲れを知らないからと酷使されてる
最初は任せて遊び回る
偶に人形では敵わないと呼ばれて
バレていたのを理解していなかった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾参
寝てる最中の悪戯に惑わされる
顔に付けられたものは何かと
犯人を探し始めるのが迷走の始まり
最初は直後の確認から初めて
気付かないうちに誘導されてる
其の場所はとある祭りの裏側
其れを観てしまい立ち去る事に
何の道かと迷い記憶を漁る
未来でも無く過去でもない今の道を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾四
身につけたものをなくした
いつの日か何処かに繋がると聞いていた
その日は突然に来る
失ってることを指摘され
何の躊躇いもしないで退場を選ぶ
何者かの意図が隠されていようとも
周囲の者たちが勝手に動く
其の結果が好ましくない方へ向かっても
一度目とは違うので眺めてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾五
心地よい空間で何もかも忘れて癒される
最初に来た時とは変わり何も警戒せず
そこでの全てを受け入れている
身体の隅々まで侵食して削り取られる
記憶までも喰われて喪失する感じで
無になるまでそれは終わらない
受け入れないとその時間は永遠で
認めれば瞬きの間に終わる
悪夢の様に……儚き様に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾六
衣装を探してる見つからず積み上げて
諦めて妥協して選び直すと
見えてなかったことが現れてくる
機能してるのだけを選び分ける
ゴミにもならないものが積み上がり
選択の必要が無い程しか残らず
それらは最初に見たものたち
他は欲から湧き出て漁ったものたち
大事なのはそこからなのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾七
誰かの中から…判断理由は…
思考に対しての行動の不自由
それと終えた後の異様な疲れ
見覚えの無い記憶の中の己
定められたかのような道順
食指が向かない周囲の者物
何も無いからこその傍観
記憶に留めない観賞
だからこそ繰り返している
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾八
似ているが大きく違う処で
漁る記憶が無いので赴くままに往く
時折似た場面を見つけながら
九個の箱の奪い合い
正確には箱の中身の
それは既に全部懐の中
幾度も真昼に繰り返す
勝負をつけないので
終えさせる手段を探りながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百五拾九
幾つか有る内の三つだと思ってた
自分で進んで迷うのと導かれて彷徨うのと
最後に入り込んで観ているのとで……
どれにも当てはまらないのが出てきた
危ういから認めたくなかった
いつの間にか戻ってることあるから
それで幾つかが行方不明
経験がある閉じ込められるのとは異なる
重苦しく時が億劫で戻るのが鈍い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾零
何処からか零れ落ちた記憶を観る
時には観るだけではなく内へ
何かしらに惹かれて彷徨い始める
獲物の横取りを疑われ即座に否定
こちらは原則観ているだけだから
その場に留まるだけでも大した意味はない
初見の世界だから視ているだけ
何に惹かれたのが探ってるだけ
足跡や残香も何も無いところ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾壱
似た所…同じ場所…終わってない?
またよくある名を聞く…二人目?
平穏だけど壊れそうな危うさあり
其処で気付く、坦々と続く奴だと
観ているとき演じてる時が永いので
自覚するのが終えて時を置いたあとに
無駄に広大な罠かも知れないが
寛ぐのに丁度良く入り浸りそう
続くのならどこまで楽しめるのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾弐
複数の続きを同時に観ることに
三つ以上は久しく無かった
慣れるまでは疲れが増すのみ
丁重に積み上げて封鎖した後が見れた
教えられた手順で何とか乗り切った
荒れてしまったが癒やすことが可能
捉え切れずに押し留めたが後で観れる
そうして忘れて溜まってゆく
時に別の心に任せることに成っても
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾参
一心不乱に壁を掻き削る
幾度も目にしてきた文字を
読まない様に次々と浮かぶ字を
始まりはいつの事だったか
最初の頃は利用してたか
ある時を境に書かれたことを拒否した
別の色で塗り隠したことも
そこへの扉を封印したことも
初期化方法を教えてもらえるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾四
忘れ去られた事の続きを観る
時が空き過ぎて色々と緩む
お陰で思考が侵食する
強引に整理された物の中から探す
見つかったのは己のでは無い物
其れを探してる者との邂逅
彼が手にしてるのは片側
お礼にと貰ったのはお菓子
付いてきたもう一人は誰
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾五
遣るべき事が解ってる処
迷いも無く予定の時刻へ
然し手順の一部を失念
不可思議な改造車が車庫に突っ込んで変わる
何も言わず目的のものを探すが位置が高い
其れに紅い花をつける柳が邪魔をする
記憶と重ねて動くのに無理は感じないが
時間のズレがどうしょうもない
其処だけは未だに基点を探し出せてないから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾六
相変わらず鈍いのか観た儘をうけいれる
位置と向きと時間の法則に気付かない
自分本位に考え過ぎなのだから
穴の底の一人がこちらに残りはそのまま
貴方の方に向かうのは通路代わり
無意識に其の者の目的まで繋いでるから
最後に声を掛け止めたのは余計な事
経路を断ち切ればいいだけなのに
追いかけて其処を穢すなと言うのは
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾七
その場は思考に誘導される
誰の思いが先さは不明
早い者勝ちでは無い模様
思いを伝えられる誰々にと
伝言ゲームの様に次々へ
改変はされないが尾ひれはつく
最後になりたくないのか
二度目三度目を受けるものも
私は最後まで傍観していた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾八
心躍る得物があるが傍観
相手の愚かさを見ていても変わらず
変化はひとつの決断を見て
皆時々こちらを伺う
確かめるように言質を取る
何も思わずに眺めてたのに
何も惹かれることないから
淡々と記憶に留めてるだけだったのに
其の子の怯えを隠す勇気から始まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百六拾九
何を演って居たのか
曖昧になっていく記憶から
思い起こすも鍵にした詞すら忘れる
それでは何も進められない
線が描けずに点々と描写に
少ない初期ほど意味不明に
忘れているかもしれない星々に
輝きを失ったか見えなくなっているだけか
其処に有る筈の…へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾零
水位が上がってるのか水没する島々
ゆっくり沈みゆくのを巡る
目的のがあるのが解ってるように
周囲の人々の船と衣装に目が行く
その時の記憶に無い方へ進む
其処は武器武具の展示場?
寄り道した其処でであった
時の進みが可笑しいのに依頼する事に
退館時に自分以外の共通項に気づく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾壱
引っ張る先は最近の感情
その似た所に落ち着く
目的も無くダラダラと
探す事はするが序でになり
大切なことを思い出さないように
絶え間なくつつかれる
終わって目覚めれば何も残らない
最中の疲れさえ無かったのように
その事を普通だと思わせる為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾弐
其処が誰の領域か不明なので
異物が有れど気にならず
無気力なせいで見る事すらしない
時を示せぞ心は動かず
習慣のみが反応する
間に合わない急げばと
あってない触れてる感覚に
見たことない荒れ具合い
一度は違うと叩き壊したのに……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾参
必要ないとその場の判断で忘れる
何かと何処かと繋がりがあるかもしれないのに
後に必要があるのなら思い出すからと
だから痛みが現れた時に苦しむことに
なぜそこが痛いのか分からず苦しむ
必要のない耐える日々を過ごす
慣れるか痛みさえ忘れるまで
悪い流れに慣れすぎる
癒やす暇もないときがあるのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾四
知らない規格の機材を組む
其処で自分の情報を取り出す為に
奪い取られかけ死守しながら
叶ったのは前準備まで
そこからは時間を奪う為の様々な邪魔が
その事を知らないので
ある者は破損した映像を横で観てる
見えない何かは道具を隠す
己は不必要な別の記憶で誤誘導される
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾五
失言から憎悪を向けられる
その先は保護してるものへ
此方の対処で相手は仲違い
固まった表情を治す為に
記憶に無いから喩え話を
それで彼等は一旦去る
自分は何をしてるのか
これは己か否か
五感が無いのを最後まで認めない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾六
相手をみつけてやり返してる
返答が無いから一方的に
同様の事を二倍返しで
通告してやっと理解するが
こちらへの行為を終えない
なら永遠に御返しを続けるのみ
此方は刻を考慮しない
命じた時を合わせただけ
理不尽なのが丁度良い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾七
配置されるように並ばされる
その法則は何度か試したが不明
十字に近く中心に座った時に起きた
私は微笑った不愉快でなく愉しくもなく
次からは位置の争奪戦が始まってしまい
ひとり逃げ出すまで牽制は終わることなく
舞踊と地蔵の間を通り知らぬ顔で門を通過
危うい者たちを眺めながら知らぬ道を行く
時折それ等を視ない叱り迷うも手をだしながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾八
今いる所では叶わないことを
ある世界では当たり前のことを
無意識にやってしまい受け入れている
そのせいで存在が不確かになり
埋もれていた記憶がよみがえり
知りたかった事が微かに見えてくる
哀しいことにあやふやな意思は
それを大したことの無いものとして
見向きもしないで払い去る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百七拾九
平穏無事な処の思いが届く
似ている箇所を探す癖がでそうに
何事もなく過ごして癒される
無意味に今の己と較べてしまう
試しにと染み付いたモノを集めると
とある基点を思い出し繰り返しを試みる
やり方が乱暴だったので
残ってるものが何もないように見え
其れが隙きとなり何かが集う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾零
入れ物が代わっていても気にならない
その情報が入り込んで扱いに困る
その場の露骨な扱いにも心揺れない
届いた荷の封を開けおまけの方に心揺らぐ
その時の周囲の人の事と痕は気にならず
自分の部屋が変わった事に苛立ちを覚える
記憶の整理ができてないとそうなるのかも
明らかな異物なのに放置しているから
全部欠片が関わっているのに……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾壱
星空を眺めながら解説
記憶に無い事を淡々と語る
此方の方が賑やかな夜空と思いながら
満天の星空の下で表は殺伐
裏から観ればその原因の染みが数多
何の因果か目に付いたとこだけ排除
其処までして時間切れの後に気づく
内の中で知ってることを教えあったことを
徹底すればそれは起こらなかったかもと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾弐
寝ている位置が異なる
それに知らない掛け布団を被り隠れてる
殺意を向けてくる存在が居るから
それ以前の記憶が飛び飛びの継ぎ接ぎ
奇妙な伝統行事に参加させられたり
原理不明な器具の取付をしてたり
身体に違和感なく己だと自覚できる
ただ傍観して眺めてる程の余裕なし
其処には居たくないと危機を感じてるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾参
何かを求めて首都へ序に遊びながら
巻き込まれて迷宮へ出入りは簡単
行きは宵々帰りは迷ういつものように
歩きに飽きたのかその都度乗り換える
追われてるのも忘れて気楽な旅の様に
終いには目的地さえも忘れるのに
関わるほど存在は鮮明になるのに容易に訊ね
結果周囲は血生臭くなる
そこで縁を断つか飛び込むか分かれるか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾四
心地良いからとそれを受け入れてる
何も疑問にも思わず考えもせず
後で何とかなると慣れ過ぎてるから
多少押し込まれて侵食されても
それすら眺めて愉しんでいる
忘れていて不満が湧き出る事あっても
求めてそこへ辿り着くことも
身体の方から惹かれて
無意識に彷徨い漂う事で
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾五
繰り返してると気付いたのは二度目から
不安は覚えていない最初の方の思いから
何事もなくそこへ辿り着くと難事の回避を提案
遡上しているのは忘れてる
自分の癖でそうなってしまったから
結果を求め経過を疎かにし過ぎて
そして一つ大事なことを自覚する
曖昧に感度を上げていたから鳴り響く
煩いと最小限にしてて久しく聞くことに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾六
それを行うのに付いてくる事柄
理由は分からないが排除できない
別件で処理したいのに敵わない
終わり近くになり承知できる
外側は似ていても何もかも異なる
何処から何時から迷い込んだのか
試されるように迷い込んだふたつのもの
其の侭のモノと欺いてるモノ
勝手に勝負を初めて終わらせる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾七
独りの筈なのにいつの間にか集う
そこで知らない予定を告げられる
思い出せず先も視えないままで
何も心揺さぶることが無いから
観えている世界を風景画の如く扱い
時々沸き起こる異変を避けるのみ
それは思考が止まっているから
それは何もない事に馴れてしまったから
わけたのが必ず戻る事を知ったから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾八
古い草臥れた辞書を探し出し
其の時に初めて聞いた事を索く
見つからない分からない聞き間違えたから
正しい綴りを覗き見る
改めて探すがみつからない
捲る毎に内容が書き換わる本だったから
辞書に似せた其れに興味が移り
同じ頁を何度も読み返す
変わり方の法則を探し出す為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百八拾九
知らない所記憶に無い所を行く
火に集う蛾を眺めながら其処へ
火を頂き先へ行く為の松明なし
無理に着けた其れを落とし流してしまう
壊れた其れは別の物に成り果てる
拾い集める時に2つの事の先を視る
即座に忘れて知らぬ事に
断ち切った先も視るがかわらず
逃げ癖が時間の浪費と知らずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾零
知っている廃道の以前と今を同時に
左側が昔で右側は今以降…
今道の前後は何かと思考する間もなく進む
懐かしい景色に見惚れ警戒心が解かれ
行き止まりで戻る時にそれを垣間見る
同乗者達と見ているものが乖離する
置き去りになるように別れ
意味が分からず一先ず追う
あちら側からはどのように見えてたのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾壱
其れは別の記憶小さな思い
演じることを強いられた
あの時の分岐の先の過去
強引に変わったから錯誤がおおい
強欲な人達だけだから静かに観てる
見極めないと危険な所
書き置きも何もないのだから
逃げ出すように消えた後釜だから
変な者達の溜まりどころだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾弐
目の前の人親しい人思い出せないけど
何かを告げてくるが何も聞こえない
行動を起こすことも敵わない見ているだけ
其処での日常生活が淡々と続く
心が何方にも揺れない限り
己以外の世界が平穏に
その時々の時間まで堪えたのなら
気まぐれの褒美が一瞬見れる
その刻を記憶に留める事は叶わない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾参
何処かの誰かの辿った跡
その時々の思考がみてとれる
追いつくか不明のまま後を追う
何も自覚しないで捜してた
追いつく事はなく探し物の手掛かりもなく
時折何かの感情が零れ落ちるのを知りながら
いつものように中途半端な時に綴る
別の機会がいつ訪れるのか知らぬまま
気まぐれで一言を残してゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾四
此方の現の迷いを見透かした様な物語
最適な方へ導く周囲の人達
己の思考を肯定してくれる
幾度も続けても変わらない工程と結末
それが慣れてしまうまで延々と続く
何かを待つようにその時まで
そして観えてくる事
知りたい経過は未だ不明
引いた線が外か内かも不明の侭
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾五
街を彷徨う現の記憶を頼りに探す
それは無意識に間違い探しをするように
未探索箇所を見つけ小路でもない所へ
記憶との差異をやっと見付け
出入り口の確認を忘れ先に進み罠にはまる
急に増えた人と初見の建築物に気を取られ
それた思考の思い付いたことを試せば
それはそれで面白いことが起きたかも
行き着いた所が知ってる所で無かったら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾六
高い初見の塔へ其処へは階ではなく距離で
浮かんだ数字は中の上で雲は足元
中の広さは理解を超えて測れたのはごく一部
片隅で三つの闖入者を流して排除した後
三毛猫にみえる謎のものを洗う
色々と可笑しくなってる事は気にせずに
思うことあれど其処の密度はみないふり
久しい安息できる処だから
それ以上は用心して沈黙を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾七
半分以上閉じている?眠っている?
己の自覚が無い状態で相変わらず
疲れが残るのは頭だけ…
辿った道筋も思い出す前に消え去り
今の状態を知るすべを失いつつ
惰性で歩んで往く…
途切れる様に切り替わり
思い起こす間もなく
気まぐれの偶然まで忘れてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾八
いつもは開けている位置に居座る
なんの意味はなかった只なんとなくそうした
それから始まったのは半身の重み
拾う拾う落としてばら撒いたものを
全部が自分の物でない新品だけを探して
抱え切れなくなってから誰の記憶だと気づく
意識は己で器は知らぬ者
覗ける記憶で戸惑う
よんだのか?さけんだのか?と
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 四百仇拾仇
色々と在れば面白いと願っては無いが想った
その結果で様々なものが観えて愉しんだ
現に影響が出てきても考えが足りずに
混じりものの世界を無心で遊ぶ
最低限の記憶と共にゆけば
探しものが見つかると唆されて
其処では渡った毎に集めたものを
大切にしまって持っていた
そのうちの一つが見つかり二色をなくす
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾零
どのような事柄に惹かれるのか
多少理解してたが一息つく先が
必ずある所になる理由が不明
其処で無意識の選択を
其の儘続けるのか別れて見守るのか
自我に余裕があればそれ以外も
ふらふらと彷徨い過ぎたのかも
見つからないからと疲れてきてるかも
戻る時に油断し過ぎ…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾壱
幾つかの滞った続きをみることに
其々を長く記憶にとどめる事は無い
撹乱されて浮き出て来たようなものだから
彼等と離れて独り潜るわけは
約束した探険の地を違う理由は
無欲の祈りの行き着き先は
最後の締めにと首無に
楽しそうな其後を見れる
全ては疲れた時の寄り道だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾弐
一言が大事最低限は調えられるから
無いと再び合間見れるまで止まる
有れば己で切り開いて進められる
邪魔するのか止める為なのか
強い痛みを得てまで引っ付く
ポッカリと無いもないからこそ気づく
泣いてるのが理解できる
理由も言えず何も出来ないから
察して思いだせと此方をみてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾参
曖昧な記憶頼りに先を進む
求めてる色が紅か紺かわからなくなり
それぞれ見つかった分だけを身に着ける
響く音を聞き底を観る
音だけ反響してソレは素通り
観ているだけで調べる好奇心はわかない
彼等はこちらを一瞥するも
何も問わないし興味も持たない
貴方が何かを言った時に反響あり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾四
先を視る…意味の解らない遊戯に参加
定められた人数で遊ぶソレを十二人で
似ているものを知っているがそれとも違う
今は其処へは行けない
望んではいるが願ってないし言わないから
迷う以前の戸惑っているから
言われた事を遅まきながら理解する
人のことを何も思わなかった頃の事を
愉しくもあり様々な感情を遺してゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾五
左右が違う、右はいつものよう
左は何かを隠している、平穏の為に
探ってみれば全てがバラバラになる錯覚
どの時点からその様になったのかと思い起すも
記憶が断片化し過ぎて判別できない
対処を探すとそこで留まるとの警告
休息が浅く軽くなり慣れを期待し始める
何もできないからと切り離す可能性も
なにもないと思い込んでいるからできること
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾六
諍いの中で佇む誰にも付かず
巧みに誘導されてく様子を見てるのみ
その先には別の欠片が居るので
何方が刻を越えているのか
用意はできていたので言霊だけで終える
残った敵意を探すが直に霧散
勘で追って探し出したのが遊技場
記憶にない知らない遊びばかり
小銭と時間を浪費して荷物を得る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾七
闇夜の海を眺めてる
他の船達の闘いを
最後まで見ることなく
出港前の予想通り決着
横槍が入らぬように嵐が来訪
見届ける様に去っていく
出迎えたのは秩序と様々な方々
己を出迎えたのは幽かな記憶にあった人
想いと思考を吹っ飛ばす一言をきく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾八
自分では己のことは解らない
最初は真似しただけで猜疑的
暗示か優しい言葉と捉えてた
幼い頃なら兎も角それは今も続いてた
深く考えないで受け流していた
自分にはなんの自覚もないのだから
直接触れた時だけは無意識にも…
何も知らないままがいいのか
それを知って先を歩を勧めるのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百零拾仇
最初は散策そこには何もない事を知ってるから
他に意識あるものがいても気にならない
気まぐれで観察することも無し
留まり過ぎて動き出した
念の為にと念入りに探した結果
必要のない零れた記憶を拾う事に
簡潔に済まそうと記した文字を追う
別の事柄を読み込んでしまい
忘れて眠るものを起こしてしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾零
それは観ているというより思い出している
正解を記憶していれば続きが見れる
そして時間いっぱいまで他所見が続く
活き活きと浪費している
今の己からはその様に見えてる
最初の初めての特権
何かを訊ねてくる人が数名いた
その時その場では関連の無いことを
聞こえてないようで目に入ってない人
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾壱
不足と痛みを忘れさせる為なのか
優しく暖かな所で寛いでいた
罠とも試練とも思うことなく
其処での事は記憶に留める事は適わないのに
いつの頃からか力試しをするように
試せる事を幾度もやっていた
忘れるまで興味を失うまで飽きるまで
思考がそのことだけに向かってた
削ぐように打ち消すように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾弐
不足しているのに無理をして
確かめているが既に遅き
時が癒やしてくれるのを待つのみ
最初の兆候は不自由な視野
次は壊れてるようには聞こえない音
湧き上がる音が広がる波紋
それに違和感を感じ意識を向けるも
其処へは容易に立ち入れぬ箇所となる
対処を間違え嘆く日々に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾参
充たされない処足りてない処
其の事でいつまで惹かれてるかで
来訪者達の生き様を映してる
観ているだけの己は部外者
何も知らぬ者が何かを聞いてきても
応えられるのは最低限の一言
何もないのだから
持ってないのに何故ここに居ると
無駄に拘わらせない為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾四
閉め忘れの窓を見つけて探し始める
外は雪景色で不審者の跡
お喋りなその者との攻防がしばらく続く
幾度か不意に招かれるその海
穏やか荒れ狂ってるかの二択
招かれる原因を忘れ気付く毎に退避
疲れているのか全て放置して引き籠る
膿が流れ出てゆくのを眺め
発酵する洗剤をも眺めてるだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾五
観ているだけで探す筈が惹き込まれる事に
余計な事をして避ける間も無く甘い罠へ
その時の思考が想定外な事をして無事回避
その間に他人には必要な事が垣間見れる
取引も交渉もする気が無いのに
無意識に心の隅に記憶を留めてる
何を観ている最中も一昨日の事から離れず
繰り返し思い起こして隅々まで探る
忘れている事を思い出す為に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾六
震えていたのか誰か等の贈り物
枕元ではなく足元へ
此方の寝相が悪いけど気に触れる
隣からは様々な情報が溢れるも
不機嫌な身体によって聞き流される
覗いて確かめることが適ったなら
意識して忘れたいと逃げて
明後日の方を眺め始める
雲の形に色を塗りながら……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾七
その日常を萬記して楽しむ欠片
伝えて来たのは不定期便
気を紛らわせるには丁度よい時期
拡散してる様をみてとれる
色んな視点を望み観て
頼まれた事をする為に待機してる
何時の時の事なのか気にし始め
途中は観れずに後片付けを見せられる
理由は予想できた代替わりが幼いからと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾八
暗示の効果が何処まで及ぶのか考慮せず
感だけで害がないと判断して使用
その結果がとある一つの欠片へ
酷いのだろう痛みを忘れさせる為に
単純でない事を終わり無くやらせられる
疲れが残らないように配慮されて
解ってて利用したその貴重な時を
大切な事を切々と隠した
そこまでするのかと言われる程に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百壱拾仇
気になってきたあの塔
他では直ぐに見つかるが
ここの地では未だ見たからない
ある筈の土地は空き地か
囲まれて知る術もない
己でたてるのも難儀
でも或るところは両極端
其れで治められてるか争いの種か
無い所は緩やかに…………
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾零
幾人も見てるのに誰も間違いを指摘しない
入力を邪魔され続けてるから気付かない
無意味な事をさせられているのに
此方がそれ等に気づくまで延々と繰り返す
忙しく手段を変え休む事も無く
終いには勝手に始めて終わらせる
こちらは休みたいだけ癒やしたいだけ
最初の一瞬以外何もしていない
希望に沿う欠片をおいただけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾壱
思い起こせる時はほんの一時
過ぎ去れば別の機会を待つのみに
それを最初から理解できていたのなら
それ以前に私に何もさせないようにとしてた事
どこまで何を知ってたのか
あの一時見た平穏なら楽に記していたこと
詰まらないと断ったなら
駆け引きも何もなかったこと
一回限りの罠でもあり家でもあったこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾弐
邪魔をする為の渇きと痛み?
時期はそれぞれ前後している
仕上げと工程を中断させる様に
最中の妨害は無いあったのは前後
掻き回すかジリジリと削り取ってくるか
気が逸れるまでは続いていた
原因を知りたい元凶を視たいが
此方の方が慣れてないのか成せてない
やはり手順を守らなかったからなのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾参
霧に包まれる中で様々な声が聞こえてくる
それらに耳を傾けないで周囲の確認
壊れてる所に外されている箇所と不備が目立つ
声と人が向かう方角に法則を確認
東の方角のみ青空が見え始める
それは幾何学模様に変化しながら
幾度も観たソレに変わり飛び回る
何かを探すように
…を探していると聴こえてくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾四
振り返る回数が減ってきたら
日常に歪な変化が現れる
それまでの常識がすり替わってる
何も思わずに受け入れている
思考することを放棄させられてる
捕獲され繋がれてゆくことに
疑問をもて言葉にして歩きだせ
周りを見渡せば行く道も見えてくる
悪夢と認識できたのなら……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾五
時を跨いだ所へ
一度目の応急処置が其の儘に
見栄が悪いだけなのが……
気にしないようにして先へ
そこには何もない
任せて去った後のまま
暫し思考……記憶を深く探る……
その間に訪れる人は場を見て消える
それを時間切れまで眺めてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾六
他の欠片の視点で傍観
その時々の行動を振り返って見える
そのことに気づくのは時の最後
一度でも視線が外れたなら
それが一瞬でも最低数分はたっている
認識してなければどのように見えてしまうか
忘れていた時の入口を思い出し
その近辺の隠し場所も思い出し
直接着けないことも思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾七
何処かの誰かの思いを場を変えて再現
人と家屋が合わないが気にせずに観続ける
それは起こるひとつは偶然にもう一つは必然に
隠してる理由は聞こえないが一度目は防ぎ
計画されていた二度目で暴かれる
その後は見ること叶わないが碌な様子ではない
断片過ぎて判断できない
続きが在るのか無いのか
観ていれば良いだけか願いなのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾八
静かな流れの中で当然の様な要求に憤り
何故そちらが戸惑い混乱するのか
こちらは一つの楽しみを失ったのに
揺れた原因がわからない
淡々と歩を進めてきたのに
最低限の拘りで………
完全に途切れてないのが疑わしい
一先ずそちらは放置になる
代わりに未だ成してない方へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百弐拾仇
二つ以上の同居があったかもと今思う
それなら納得できること多々あり
そのせいか今でも時折押し付けたくなる事…
見えないし聞こえない指示の下に
影踏みから始まったあの一人遊びも
どこから始めたのかも不明なかくれんぼも
やる気が皆無な時に最低限こなせた時も
迷って動けなくなった時にいつの間にか歩いてた時も
視て思い起こすのや感とも違うそれ等の……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾零
足裏の痛み履物に潜んで居たモノ
その姿は二度変わりこちらの認識を誤らせる
最後に其の名は文字で浮かぶが読めない
徘徊する者は何かを探す
逆周りの時には家の中を覗く
謎の言葉を残して
その光景は視る先の一つ
こちらの迷いも的確に指摘
畏れるより鏡を見よ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾壱
よく分からないものを持って屋外へ
夜空を眺めれば満天の星空
殆ど記憶にない星星の配置
知らないのに線で結び星座を言い始める
星座で埋め尽くされる頃に理解する
いま持っている筒状の物の影響だと
それよりも強く星々の影響を受ける
二重に重なって見える宇宙を
星の動きに見とれる隅に邪魔が現れるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を"# 五百参拾弐
傍観者より観客として観てる
見続けるか立ち去るかの選択
慣れて最後まで漠然と見てる
興味がうつらないように
知ってる舞台が用意されて
いちいち尋ねるように進んでいく
此方は相手の思惑など興味無く
時間だ尽きるのを待っているだけ
舞台上の演目に惹かれないから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾参
只その仕様に無邪気に喜ぶ
変形の最中に戸惑いはしても
細かなことも気にせずに
そのことが気に入らないのか
様々なものが集まってくる
避けることを第一に考えるほど
終わってみれば見事な手順
こちらの癖を知り尽くしてる?
収穫は多くホクホクでお終い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾四
複数の事柄、異なる事だから無関係の筈なのに
それらを続く世界の様に連続で観る事に
知ってる事と思い出す事と初めての事を織り混ぜて……
順序など覚える暇ない
其々の時の心の想いだけを強く持つ
記憶から失敗しないように行動して
共通してることがある
競合していて追ってくるものがいる
すべて勝ち逃げできていたが……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾五
最初に創めたのはどっち
争いに利用し始めたのは
此方は観ている以外何もしてない
なのに勝手に決め付けて
全てを奪い取らんとしてきた
其れで混沌が始まった
最初に収束する為に
終えた所は消えて逝く
誰かが望んだ事だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾六
聞こえてくる音
探している音以外を
ひとつひとつ省いてゆく
時計の針の音
換気扇の駆動音
自分の身体からの音
無音の空間が視えてくる
空気の流れを遮るそれが
近くなら身を入れるか手を伸ばす……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾七
最初に見つけた所は隅の穴
何かで埋まってる底に出入り
蜜には見えない黒い塊に集う
地を歩くものの後に飛来したもの
そこを巡り争い始める
周囲の平地で蠢き争う
その様は一つの歪な生き物の様
観たくないので席を外す
跡に残ったのは別の屍
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾八
印を示せば其処へ征く
思うに儘ならない力だが
慣れた頃には思いの儘
最初は点と線
意識できる頃には
柱と屋根が現れる
どこにも立ち入る事なく
間を縫うように飛び回る
最後までは居ない呼ばれたから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百参拾仇
異国の地であるとの認識
それを示すものは文字のみ
それ以外は奇妙な懐かしさ
ここにはそれが有るのではと
連れと逸れて探し出す
見つからないからと奥へ奥へ
周囲の雰囲気が変わり
ここには無いと戻る事になるも
そこは旅立つ前の地
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾零
事の始まりは気付いたから
人数が自分を入れても多いと
素直に脇で眺めてたらそれは煽った
その誘導に乗ったふりをしたなら
経験のある人と知ってる人の姿を借りて
人を駒のように操る為に
締めの段階で周囲を見て思いつく
全ての思惑を破綻させることを
急かす声と触れる手を利用して……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾壱
見ているだけでなく思考できる
手足を動かすのに制約がない
それが当たり前だと思って自由気ままに
いつからか不自由になっていく
外側からうちへ侵食してくるように
最後は観ているだけになってた
受け入れられなかったから
手を不意に出すとそこから波紋が広がるように
連鎖して壊れていった……周り全てが……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾弐
フッと気が付いて一旦集合させる
可能なものだけでも異質感は無視できるほどに
理解できたから覗いてみることに
美しい儘に荒れる海の主との喧嘩
突然の訪問客達の粗相
ひっそりと此方を覗うひと
最後の三人連れは無礼なのか礼儀正しいのか
愉しめたけど其々時間が少ない
忘れないうちに饗す準備を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾参
寝ている事を忘れてそのまま過ごす
その慣れが悪夢の始まりだったことも忘れて
無意識の枷もいつの間にか外れてる
それは意識をばら撒き過ぎたせい
それは頼まれた事を淡々と熟し続けたせい
それは願い事を容易く振る舞い過ぎた業
何事も無く過ごしていたのは
運か偶然か相互監視のお陰か
このままその時を迎える事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾四
意思と知能が足りてる人は首都を目指す
基幹が欠けた崩れた世界で……
そこの何かに惹かれるように
世界のみんなが等しく知性を奪われた
元々の開いた才能は等しくない
年齢問わず等しく失くせば愚かになる者達も
それぞれ群れて生き残る
時を測ったように上澄みが消えてくのを知らずに……
底もまた別の所に導かれ残った人達は……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾五
惹かれる所、幾度なく招かれる所
最初は欲から次第に習慣へと誘う
どれも時間切れで終わらせてた
選べずに迷う儘に
背後の意図を感じて
最後には相手にするのも面倒になり
其処へは自らの意思で
其の時は頼まれたから
次は案内されることに……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾六
演るべきことなくすべき事無し
思う間も無く眼の前の事は進む
お互いに何も影響無いままに
何もないけれど探しものするには良い環境
但しそこから動か気になれば
そこから立ち去った後のことを気にしないなら
深く思考するには良い所
其れ以外は多少の不便
だから惜しくも有り残念無念
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾七
何処かと違い日々平穏
瞳と表情の穏やかさ
聞こえてくる会話は棘が無い
己が嫌いになる処
長く留まればそれだけ
通行人を装い去れば無難
唯一度だけ長く滞在
探しものがあったから
そこが…だと知らずに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾八
物語の裏を思い描く
退屈凌ぎのそれは稀に
別の事柄が視えてくるので…
何も観えなくとも問題なし
休みが必要ならそのまま夢へ
何も無い休息の為の其処へ
でも今回は淡々と思い描く事が続く
何故かそのことに夢中になり
終わりなき続き疲れて目覚める
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百四拾九
流れに身を任せてとまってる
聞かれなければ記憶にとどめる事すらない
問われて気づく無い事と湧き出てる事に
足の裏の感触ではそれは砂のようなもの
観てみればそれらしきもの
負荷の掛かったところから溢れ出る
そんな事よりと非常識より習慣が勝る
身の回りの足りない事と身嗜みに
溢れた跡の終焉を忘れて……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾零
行くべき所を失念して彷徨う
正確には途中の通過点を
無視して行っても良いけど躊躇っている
最低限の事はして荷は目的の所へ
空いた時間で周辺の探索
殆どの物が認識出来ない店に出入り
見つけたのは知っている建物
罠だと知ってるのに入り巻き込まれる
無くして取り戻すものを思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾壱
いつもの移動はとても容易い
代わりに低い位置に壁がある
名も知らない奴が真似し始めてそれを知る
追跡の筈なのに先を行く
ルートを外れて迷走する
其処へ戯れる二つが招かれる
近寄る事なく周辺を走り回る
先を行くも時折振り返り飛び掛かってくる
両名は迎えに来たのか遅れてきたのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾弐
此方の意思でかわりゆく世界
曖昧な記憶で変化してゆく
それが当たり前な事のように
作業の様に刈り取る
それはミスをしない為でもあり
後で影響を受けない為でもあり
其処で辿り着ける処は
求めていた世界の手前
未だ立ち入れず観ているだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾参
寛ぎ嬉しむがそれを憶えてることはない
休めさせる為の処だから
留まらせ無い様に記憶は儚く消える
少し強引なその場所で心身を癒し
次の探し場所へと向かう日々
それが途切れたのが一度あった
それは突然の通告
それらは事前に定められた事
無理矢理起こされた予定調和
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾四
扉の不具合を直す為にあっちこっち確かめる
様々な不要な記憶が湧き出てくる
それに合わせる様に扉の細部は变化する
何をすべきかを忘れる程
玄関の修復に夢中になり
気がつく頃には最初のまま
一旦諦めると人の出入りが始まる
出てゆくほうが多いので先が見える
望むことを間違えてた結果かと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾五
帽子を深く被り寝たふりを
それは様子を窺いふれてくる
覗き込んだり背後に回ったりしながら
相手にしないでその場を明け渡す
その場に残って寝ているのは誰
考えるのをやめて次の場へ
夜道の最後尾を保護者気分でついて行く
明かりが灯った学校で誰かに会いそのまま帰宅
彼等は誰かを探してるその似顔絵に思う事あり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾六
其処はその様な処だと割り切っていればいい
何も妨げるものは無いのだから
愉しむことをしなければ何も起こらない
其処で寛げれば確実に一歩一歩進める
それを知っている筈なのに遊び始める
何か変わったことはないのかと探索して
痛みが和らいだからと休息できる時を無にして
初めてそこへ辿り着いた旅人のように
無邪気に周りに回る……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾七
持続できていないから終わらせられない
痛みが伴うと無意識にできないから
原因になった最初の切っ掛けだけは思い出す
何かが一筋通る
それはパイプのようで糸のようでもある
動かせば抜ける音と周囲を引く感覚
当たり前のようになり気にしなくなり
それに慣れて自然になったときに
いろいろなものが駆け抜けていった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾八
与えられた役割を淡々と演じる其処では狩人
人々に紛れている異物を探し見つけ狩る
しかし今は連れの捜索中
他の狩人の気配が消えていて
気付いた時には真面目なのは己だけ
見付かるのは古い痕跡のみ
遊ぶ気もサボる気も起きないので
独り延々と本来の立ち位置へ
擦れば知り得たこともあり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百五拾仇
初見の場所は夜空を眺めて確認
星が少なく件の流星あり
颯々と得るべき事と立ち去れば良し
变化した其処の意に沿うように
それに染まる者にも目の敵にされ
逃げるが勝ちと吉ことに
後始末も丁重にやり過ぎて縁ができる
染まらない所で滲む程に
一つ潰して一旦終了
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾零
窓の外の夜景に見惚れる
正確には其の一部に
煌き光を集めてる其処に
飛び出して其処へ行く決意を阻むもの
横から現れ逃げ出す衝動を与えるもの
その者からの始まる騒動
一瞬でも怯えたせいで招いた人々
その時からの誰にも望まぬ混乱
日時が定められ其処に終息
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾壱
合わせ鏡のような二つの部屋
片方だけを探索する
家具の配置のズレや有る無しを探す
隠し窓を見つけて外を見れば高所とわかる
走り回ってる二輪と四輪の見慣れぬ乗り物
聞いたことがあることを思い出し場所を知る
眼下に武装して集まる者達
結末を知っているから傍観中
探しモノとどちらが先に片付くかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾弐
不味いものを口にして不快に
原因の食材を探して刈取り散らす
存在することさえ許さないというように
一度は冷静になるも関係ないものは無事
辺りには影に隠れて難を逃れたモノあり
一つ一つ確認も口にしてないものなので迷う
妖しく光るそれは明らかに腐っているのに
判断するのを止めるのではなく
すべてを止めて去ってしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾参
古い知識を歪な方法で破棄させられる
別の欲を絡めて誤認させてまで
触れれば思い出すので忘れていても躊躇う
触れたところから決壊して溢れ出す
誰かの思惑を流し蹴散らす
時が過ぎてもそれは収まることなく
探してたものが一瞬だけめにはいる
それがわかっているのか止めることもなく
諦めることもなく次の機会を待ち続ける
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾四
一歩一歩を確実に踏み込める
足裏の感触は心許ないし
向かう先も未だ曖昧なままだけど
閉じていたものは外を覗けるほどには開き
視野は狭いが有無は分かる
意識も時間まで十分保てる
いつの間にこの様になってたのか
歩む事を取り戻すまで時間がかかり
視えてきた時の先を思い愉しむ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾五
誰かを演じているのを愉しんでる
最初は無理矢理の様だったのに
慣れとは怖ろしいもの……
末席を拒否してから始めた事
何も知らずに行ってた事
結果を何も気にせずに……
簡単なことからはじめ
慣れて手慣れてるからと
送り迎えをやり始めて……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾六
忘れていた何に影響受けるのかと
時間切れの後に思い出す
一歩だけ道草を食ってたしまったと
其れでも途中で彷徨うのはやめられない
偶に面白い発見があるから
それ以外が時間の無駄になっていても
いつの間にか手元にある
悟られないように紛れてくる
受け取っていたなら次へと繋がる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾七
戯れて創った人形
それ等が忘れた頃にみつかる
自己主張する様に少し成長して
数が合わないのに気づかない
出来が良かった数体が見当たらないのを
残っていた六体の変化に気がむいて
隠れているように六体はあった
此方の心に反応する様に
益々変幻し位置が変わる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾八
数多の人を渡りやっと受け取った
其れでも一時掌の中に
あと同じだけ巡り回れば……
触れること叶わないところから
確かな感触を得るまで
永いようで短く儚く
言葉と共に受け取る
その場所次第で先は決まる
今回の機会は如何に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百六拾仇
欠片の帰還は記憶の蘇り
それを忘れていて意識していなかった
観測していても当たり前の事と思ってた
ただ人と違う事は意識して分けてた事
何も考えていなくばら撒くように
其れを無意識か暗示なのかは判別して無い
一つの事象がバラバラできたこと
惑わす様に順序無く編集した様に
積み上げていたのを一時中断する事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾零
知らない間に受け入れてた
似た所で自然な位置にいたから
何もかも違うのに違和感なしに
其処で無いものを待ち続ける
誰も来ないし何も届かない
何も始まらず終わることも無い
囚われてはいない
刻も無駄になっていないから
そこに居続ける立ち上がり歩むまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾壱
知らない人…記憶にもない人…
何故か素直にしたがってる
思考が止められてると自覚しても
流れの一部に成り
多くを熟さずに
次々と立ち位置を変える
辿らせないためと理解する
無意識に細工をしてるのを自覚する
記憶に留めようとある人を観続ける
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾弐
知らない所でも馴れてるように入店
強く思考したせいか意識はこちらに
そして知らない事に戸惑い迷う
訊ねてくれるが聴き取れない
知らない単語が混じってる
意味は通じて安堵する
周囲を見るも異なることを多々見つけ
紙幣を見てから納得する
奇妙な商習慣には困惑したが
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾参
時間に追われて時計を見る
針の位置は見れるが時刻を認識できない
何故か間に合わないとだけは理解してる
予定の場所にもう一つの意識がある
成すべきことをする為に
だけど周囲の人々との刻はズレている
久しく眺め交互ではなく同時
思考も問題なく其々に
三つ目を動かす事を忘れてる以外は…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾四
何度か観た処、滑り降りて行く処
終点の先まで辿り着き全貌を知る
和に成っていること走破した事
識る者を捕らえるが
条件を出され其れをのむ
歩む向きを違えたかと思うが問題なし
道草をしてる自覚なし
迷走し始めて目的を忘れ始めてる
目の前の時計に注意を払わない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾五
他人の文を見て思い出す
二度ほどあった苦しみを
窒息の辛さと恐怖を
片方は自分で吐き出し難を逃れた
でも……もう一つの方は意識が途切れるまで
独りで藻掻き苦しんでいた
二度目があったから最初のを回避
二度目はあやふやな記憶だけに
だから忘れるまでそれが苦手に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾六
嫌なモノを観せられ
それを回避する為に
元ではなく枝葉を刈り始める
それは簡単に移り変わるから
最初の目的を忘れる程
双方とも元の形を成してない
気づいてからは一歩下がる
好奇心が無ければ突き進むことも無い
全体を一度は眺めてみたいと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾七
地図の上からの探しもの
一つの点を見つけて針を指す
其処へ行くこと出来ずに孔は拡大
遅れて辿り着くも不自由な探索
観ていると動ける所が限られる
二点の間だけの往復
識ること出来たのは終えた後
経過は不明で結果の一文のみ
知りたいのなら他の帰還を待つのみに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾八
路を進む道を探しながら
合理的でないところを見つけては
何処かで笑われている気もする
迷走している理由は必ず有る複数の選択
見えているだけで三つ隠されてるのが二つ
二度の連続の選択後に歩んでからの判明
来た道を戻ることはない
外れていたら最初に戻れるから
入り口ではなく最初の別れ道に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百七拾九
礼儀良く大人しくしてたら問われた
一つ目の返答は気に入られなく
二つ目と三つ目で闘いが再開
其処からは招いたものを避け続ける
時間を惜しみ多少強引に突き進みながら
帰途のことを何も考えてなく
素手から始まり乗り込むまでの刻が流れる
こちらの思惑など何も知らずに迫り来る
避けられなく逃げられないのなら転がすのみに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾零
其の店内は端へ行くほど暗い
探してる物は見つからず別の欲を煽る
店員は心を読んで品を出す
欲しくないものを脇に抱え帰途の途中
前方から何からか逃げている子供達
きいたことのない名を叫んで脇を通る
自分には何も視えないし感じない
ただ暫くすると空気が変わる
辺りは静寂に己は何かの記憶を失う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾壱
丁度良く半々に至る
其れは無意識に熟してた頃と同じ
ただ少し余計なものも付くことも
成すべきことより安息を
何時もの罠より心地よい和らぎを
探る事も留める事もなし
難が有るとすれば
初期化するように
意識と記憶が戻る事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾弐
視えていたのが認識出来なくなってた
いつの頃からそうなってたのか
気づいたのが自ら癒やしてた時
外から内まで把握できていたのが
真っ暗な闇の中に居るように見透せない
必死に動かしていてぼんやりと見えてる
其れは動いた跡で軌跡
何時の間にかそれらに包み込まれてた
自覚できたのなら払い落とすのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾参
明るくなりぼんやりと見えてくる
閉じているのか開いているのか
わからなくなり手足を動かし確かめる
肉眼では見ていなかった事を疑い
確認の為にしっかりと開眼
直前まで見ていたのとの差異を知る
余分なもの余計なものあり得ないもの
ひとつひとつ消してゆく
何もなあ日常が残る様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾四
思い浮かべる一つのことを
合わせる様に観えてくる
小さな穴から覗き込んだ世界が
まだ何か足りないのか観るのみ
対象と同じ視点で同時の歩みにはなれず
軽い切欠で途切れて見ること叶わぬ
其れでも意思は続いている
混沌としながら初めの願を
叶えようと手当り次第繋いでる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾五
忘れていた続きを歩き始める
その先へ行かせない為か
歩を進めたのは見えてた所まで
水に興味を惹かれた為に
そこから別へ意識が向かう
似ている場所や関連した所へ
無関係な必要ない事を思い出し
踏み止まってるとみると
知らないものを見せて好奇心を湧き起こす
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾六
疲れて草陰に潜むように座り込む
其の場所は不思議と妙な位置だが
知り合いが同じ側に来たのを安堵する
背後から声をかけられる
そこで意識は明瞭になり
周囲をしっかりと認識し始める
線路脇で一両車両に乗り込む人
自分が居たのは乗車位置
浮かんだ幾つかの選択先
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾七
心地よい眠りで安息の日々だけど
届くモノは必要最低限のみ
其れは一度嫌な思いがあったから
変な慾の横槍を避ける為
一方的な搾取にならない様に
末永く続ける為に
終わる時は全てか一部が届く時
又は突然に途絶える時
今回は何時迄か…呼び名は何か…
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾八
歩先を時を変えたくなく
強引に相手の進路を歪める
結果は何かが大きくズレた
違うと言うなら纏めて重なってる
気にしなくそのまま真っすぐ
左右に湧き出るものを無視しつつ
突き当りには川が阻む
今回も橋は右にしか無い
涸れるか橋が現れるまで何度でも……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百八拾九
何故床が濡れているかと呟く声を聞く
其処を覗うと分かれた三つの事を思い出す
最初は真ん中で次は事の始まりを
忘れたままなのか未だ知らないのか
声の主のその後は未だ視ていないが
何の為にそこに居るのかは思い出す
好奇心か責任感か跡を辿っていった
漂ってきて纏わりついた感情から危機を知り
一つでは足りないからと二つ呼ぶ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾零
似た情景を写す覆い
隠すために被せて
誤魔化す為に何度もその手を使う
必要なのなら時を奪われぬよう
その場所に構うこともなく
見極めて踏み込むのみ
貴方は一旦踏み止まり言い訳を探した
忘れていたのか容易に引き返した
意味はあっても刻はギリギリ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾壱
陣取りを初める何も知らないままの参加
わからないからと最初は見学と言ったのに
一回やってみろと最初は何もかけないからと
観て真似てルールを覚える頃には終ってた
純粋に一人だけの参加なら餌にされると思った
簡単だろう面白いだろうと何かを賭けて始めようと言ってくる
其々の思惑は始める前から視えていた
只何を欲しているのかは解らなかった
一先相手達を仲間割れさせる為に其々囁いた
つまらない争いを最後に見ることに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾弐
辺りを彷徨う視線が時折こちらにも
其れは前を歩く二人の片方から
無言のままで駐車場まで続く
関わりを避けたがったが出遭う
それでも逃げるように後退を続けるが
追い込まれる前に踏み留まる
その行動を試された模様
半強制にリスト入りさせられて
跡を残して上手く逃げた視線の主を思う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾参
試す試す知る為に思い出している内に
今はまだ内に明かりが灯った程度
存在を誇示する程度で周りは闇
条件が揃えば閉じる前ぐらい
今は未だ足りていないのか
覆い尽くされているのかも判別不能
視えるようになれば踏み出せる
そうなれば無意識にでも往ける
弛んできた原因は知らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾四
二つの景色は望んだのと願ったの
何方も明確に見えている
同時に現れたのは選択させる為?
無意識に其々の選んだ先を視ようと試みるが
解ったのは選べるのはどちらか一つ
選択の先は何方も閉じて見えない
迷った一瞬で制限時間がある事を知る
足を地につけたまま片方に背を向け
停めて鍵を掛ける……いつもの様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾五
狭く窮屈な処を自覚なく回る
壁の動く絵を見て宝を探す
子供騙しの仕掛の中を……
何も見つけてないし得てもいないのに
大事そうに抱きかかえて笑みを浮かべる
時が過ぎる程出てくる粗に気付くまで
それでも入り浸れば同類が現れる
認めるまで増え続ける
最後の一人になるまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾六
ある所を黙々と百回周る
数える事を忘れてしまい
3日二晩休まずにやり続けることに
翌日から色々な事が観えてくる
中央の部屋から離れる程歪になる
観察を始めると現れてきた来客
廻りながらも人と建物の観察は止めない
その歩みを止めそうになる
知ってる気がする人達との約束の記憶に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾七
偶然振り向いた時に視えたモノ
一目で拘りたくないと思えるモノ
様々な因果が纏わり付くモノ
一つなのか複数なのか暫しの観測
見慣れてくれば僅かに前後に動き
苦しんでいるのが伝わってくる
呼ばれたと認めよう
纏めて色々とかえってゆくように
一言言っただけで何も聞いてなかった……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾八
壁でも無く扉でも門でもない
何も無いのに区切られている
何かを成さないと進めない
途中迄は何故か手順を知ってるように歩み
必ずある分岐で立ち往生することに
間違うことは無い邪魔が入るだけ
知ってる知らないに関わらず
人の暮らしで起きることが
再現されて魅入ってしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 五百九拾九
思いつきで始めた事からの改変
最初は終わらせさせない為に
次にきたのは収集癖の慾から
出来て何の不都合も起きなかった
望む侭に集めた回った
代わりなのか何も無いのを見つける迄
其処での理を考慮してなかった
すべてが止まり始めていたのを知って
別の慾がわきあがり試行錯誤へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾零
一番欲しいのは上書き前の記憶
思い起こしてもどれが其れかは確定し辛い
何時如何なる時でも新たな上書きが有るから
意識していない夢ですら其れが有る
色付き以上が有れば探せる
それなら明確な差異がみつかるから
だから出来そうなら飛び出す
邪魔するような流に一度乗り
途切れる箇所を見つけ出せた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾壱
闇の中で凍えている
心を護る仕草を忘れて
自身を視えるように成まで
感覚を研ぎ澄まして瞬きを繰り返す
視えているとは違うみえかた
肉眼で見ている位置とズレているから
何か不自由で何かに拘束されている
無理に解こうとしたら痛みか忘却
繰り返しているようであり緩んでいるようでもあり
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾弐
井戸に見える穴の先に宝がある
罠と知りつつ経験だと出入りして作動
そこから全てが始まることを知らずに
ひとつの罠を知ったのなら別の罠を発掘
一人で穴の土砂を取り除く手順を違えて
周囲に人が集まりそのせいで先が視える
望んだ者の弊害が視える
忘れてしまっていたこころの傷痕を
その選べなかった先の日々を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾参
一つの確かな記憶は国の地図
それをじっと見ていた後に色々と訊いた
その事が最初だと思っていたけど……
もっと前に世界地図を観て何々を訊いた
そんな朧気な記憶が浮かんできた
すると記憶が揺らぎ湧き出てくる
最初からそんな記憶は無かったかのように
記憶を塗り替えて上書きするように
忘れ去るならそこ迄と……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾四
記憶が無いか記憶のとんだ続き
よく止まり経過不明で観るでは無く
知らないからか怯えがあり
意識は明瞭だが思考は浅い
好奇心が消え去り寄り道はなし
避ける為の感も無し
逃げる事もせず立ち向かう
成した後は奇妙な高揚感
全てが抜き出したように飛び飛び……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾五
忘れている感覚を捉える術を
ほぼ無意識にやってたから
必要が無いから叶わないのか
確かめたい事があるから
思い出してそこへ行きたいのに
知ってる手段が使えない
抑え込まれたり閉じられた気がしないから
忘れていただけだと思ったのに
何かが足りない欠けている……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾六
駆け出した視点は低い
背後から止める声を無視して進む
そして人の足にぶつかり止まる
痛みは無いが何かが通り抜けた
そこでひとまず眠りにつく
続きは有るが…に任せる様に
忘れた頃に出逢う
何かに惹かれるようにその場所へ
違う事は当たらないこと避けたこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾七
奇妙な駅に取り残される車内での傍観が原因
全く知らない駅名と地名だがある筈の無い所へ往ける
一言二言きいてそれを知る……
その駅舎に興味を惹くと遮るように人が湧き
周辺を探る間もなく発車へ
その事を認めないと更に色々と湧き出す
様々な手段を用いて隠そうと試みる
それは知った駅名かその地名かその外か
鍵をチラつかせてまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾八
心を閉ざしているのか
それとも思考を放棄しているのか
何かが代わりに嵌ってる時にそれは起る
視覚は見るものを記憶に留める事に専念
思考は止まり心も何処かへ
あの時の様に探し求め歩むのみ
何時からそのようになり始めたのかと
記憶を辿ってゆけばある時期へ
代わりが頓挫している其時
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百零拾九
其処へ入った直後に全てを忘れる
可能なのは他の二人に付いていくのみ
無音なのに違和感を感じない
何かに興味が向くと置いて行かれる
知ってる二人は無難な歩みで進むから
何も知らないと罠と仕掛けに阻まれる
観察してたなら避けられた
その集う仕組みは単純だから
騒々しいのが全ての原因
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾零
交互に来ていたものが偏り始める
何方かが数日続きそちらへ惹かれる
何も考えてないと其の儘そちらへ
躓いて中心を歩けずに片寄った
手を付いたのが拙かった
其の侭双方に縁が付いた
付いたモノで団子を創った
歩きながら掠め取ったり拾ったり
輝く珠ができた頃まで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾壱
行きたい所と異なる地
面倒くさいと放置した地
逃げた形になったのか変な癖がつく
双方に人が集まってた
忘れてたのは己だけ
逃げながらも引き込んでいた
繋がりは細い糸だけ
それも途中で何処かに絡まってる
途切れない様に手繰り寄せてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾弐
受け取った手紙は裁断された紙片だけ
並べるのが面倒なので一枚として視る
縦にも横にも読める箇所あり悩む
用意できた封筒にまとめて放り込んで置く
何かの仕掛けがあったような気がして思い悩む
行先を視れば差出人が封筒の方を調べてた
物足りないのは身代わりが抜き取られてたから
ぼやけて読み取れない文字が多かったから
それとも開封されずに受け取れなかったから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾参
軽い休憩が深い眠りへ
直前までの思考が絵となり浮かぶ
これ幸いと余計なものを省き最適化へ
目を開けるも数秒も経ってない
けれども疲れは増している
休むための瞑想を再開へ
邪魔をするように視えてくる事柄
意識を逸らすと浮かんでくるモノ
現れたものに気がそれ休めず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾四
怒りで我を忘れそうになりかけ
一呼吸できたら戸惑い始める
何故損なつまらない事で揺さぶれたのかと
正確に書き留めたいのに紙がないから
アッチコッチの隅に書き殴って読み辛いから
それとも数字を聞き出したかっただけだから
最後の複数の数字は書き写したもの
書き留めて隠しておいたもの
こっちには容易く持ってこれないもの
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾五
とある所で二つに別れ臨んでいる
中からは上下に成ってる気があるも
外から観ればそれも与えられた役割
運だけで残っているのを拾いながら進む
それらの様子を淡々と記録する
双方なにもみえてないし思ってもいない
身内から生まれ出るのを待ってる事に
辞めても何も解決していないことに
種は二箇所が発芽して残りは……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾六
あの日々の頃は地面を掘っていた
惹かれる様に黙々と土の色が変わるまで
其処にはなにもないと知りながら
何箇所目だったか繰り返し続けた事が終わる
興味を引いた別の人に変わったから
彼はボクの代わりに一心不乱に掘り続ける
そこで初めて目にしたこと
掘って探したい意志が別にあったこと
身代わりを終わらせるための術を視る事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾七
腕の位置がズレている時
それを待ってる時は何も起こらず
忘れた頃にふっとみれる
ある筈の無い方を認識して
動かせたのなら落としたアレを
拾うこと叶うかも……
いつまで待ち続けるのかと
左をおいていったこと忘れたのかと
平穏だから忘れてしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾八
色々なモノと様々な人が集う
理由は此方側か相手側か
距離感からは掴めない
あった筈の樹木は消えて
枝葉を刈り取られた別のをみる
外の周りを気にしてた隙に内に居る
数えるのも面倒なほど見つけると
次の行動を起こす前に畳み掛けてくる
一見意味不明なことをやらせられる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百壱拾九
整理?片付?掃除?何を行ってるのか
破壊しているのか創り直しているのか
側に居る人が気になり判別を放棄
祭りの準備と修繕をしてるのが分かった頃
何故そこに居るのかを忘れてた
終えていたのと邪魔した結果になったこと
全てが流されていった後に
何もしなかったのではと
思い浸る刻もなく次へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾零
見ている光景から勘違いはおきた
不安と恐怖と死への拒絶から生まれた
冷静に思い返す前に思ったことを口に出す
有耶無耶のままいつもの定位置へ
起こったことを忘れる為か
向きと位置はズレて時も狂ってる
最初と最後の印象が強く
挟まれた記憶を完全に失念
忘れている事だけを思い出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾壱
苛つきの先に視えたモノ
その存在を視認しても疑問を持たなかったこと
後にして問うも霧散する
避けていた事が敵わなくなったか
それとも相手が一線を越えてきたのか
直接対峙するまで不明確
心と感情が揺れたのは何処から
足跡の波紋が消えてから
それまでは関与しないで浮いてたから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾弐
其処での続きかやり直しか
仕草や行動によって思い出す
其処での掟や仕出かした事を
失敗の原因と成った人をチラホラと見つけ
関わり方を考慮してるうちに
思いのほか時が過ぎるのがはやい
入り乱れる思惑を偶然見るも
記憶に留めることなく
関わりのある最大人数だけ知る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾参
その人が最初なのか定かでないが
その不可解な現象を垣間見る
数十人の消える前の一人かも……
最中の一部だけを視ること叶う
彼等達が消えた行くのを認識してたことを
原因は見えていない事を
仕掛けがわからず誘導されてること気づかず
内と外から誘われ集められ
綺麗さっぱり後も汚さず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾四
通行を妨げるその争いを見て
必要のない知識が湧き出てくる
避けて押し進むと別のが現れる始末
踏まない様に歩いたが最初の行為が悪いのか
目的の刻に合わず色々と置き去りにし
呆けて忘れる始末に……
避ける様に飛び越えても良かったし
迂回して駆けても問題なかった
嫌な姿が揃ってるのに何故そのまま行ったのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾五
眼の前に差し出された問題
一つ一つは簡単な謎解き
組み上がる段階で戸惑い悩む
横に居た人は安易に解き
其れを己のと比べる為に
捨てた問を探し始める
似て違うそれは取り上げられる
模様として見るなら似ているが
文字も言葉も違うと知ってる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾六
視えていたのに気にならなかった
本来なら決して近付かないモノに
思い出しても理由は不明
諦めも後悔もない
唯一つ何故という思いのみ
空白だったのを己が埋めた
記憶はそこで複数へと分岐
数え切れない程あり
その前は指折り数えられる程しかない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾七
ロ型の建物に見える怪し気な存在
色々なものが集ってくるから
そのモノ達を利用した商売を……
玄関から入り左右どちらへ進むか決まりは無い
何かを決めて己が試して問題なし
先に回って誰かを待っている
忘れていたと賽銭箱へ料金を入れる
誰かの名前を思い出すもまだ出てこない
気配はあるので気長に待つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾八
一つを選んだ後に次々と
纏めて面倒見ようと決めたのは
全ては己の業から来てるから
誰かの記憶を辿る様に見せられて
選択は主が思考停止状態の時に
単純な一言のみに……
やがて眺めているだけになり
思いがこちらに零れ落ちてくる
それを聴きながら静かに眠る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百弐拾仇
買い物に行く今はもう存在しない其処へ
一人で行く時と誰かの付き添いで行く時
違いがあるのは品揃えと視野の位置
何かを探して彷徨う視線
惹かれるものがあれば自然と向かう足
独りの時しか見つからない物を得られず
違いが把握できない程に幾度も通う
店名の確認を怠るほど慣れてしまう
最初に言われた事を失念しまう迄
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾零
流されている凧を観る
自分の上げている凧と絡めて捕まえる
ゆっくりと糸を巻く途中にソレは来た
認識を誤らせていて
凧ではなく一つの命
その保護者を自称
流された時に付いたのか痣と傷
凧に見間違えたものも忘れないように渡す
見送った後に一つ忘れたこと有り
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾壱
自ら入り込んだ落ち着く小部屋
床も壁も天井も木の板張り
入り込んだ道順を思い起こすと地下かと思う
そこまでの路は争いの場
何が欲しいのか何も見当たらないのに
ひとり話を持ち掛けてくるまでは
新規の人が増えれば部屋は増す
居なくなっても加減はなし
人気が無くなれば何かが泣く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾弐
寛げる筈の所は閉所
思考が浅くなりやがて止まる
行動の意思は直ぐに殺がれる
空を見ることなく地面を眺め
様々なとびかたすら忘れてる
忘れないのは臆病な心
何もないと思ってるから弾かれ
感さえも鈍り始めて危機感なし
無意識に扉の近くには陣取る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾参
欠けた状態で売り場を彷徨う
何を求めて探しているのか
視線は周囲を見渡すが思考は停止
見つからないのか時間が迫ってるのか
視線より歩みが忙しく動く
個々を見ずに棚を一瞥のみに
隙が無いから記憶を漁れない
誰がいつ何を求めてるのかも分からない
写り込むものを避けてるのは解かる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾四
何か言っていたけど一人でも行こうとすると
不審な案内人が居るからと同行する者も
メモを残そうと思うが必要の無い先を視る
着いた先はおもわぬ大漁
この身が餌なので当たり前かと
時を稼ぐ為に身を隠す
忘れているが幾度もやってる事
視界から消え闇に隠れ壁のうちへ
最後は終いまで見下ろし眺める
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾五
合わせておいたのに別れてくる
縁の良い数字にしていたのに
普通と不安定な並び方に……
視えていない方を選んだ結果
知らないほうが愉しめるかと
迷いに迷って勧めた事
もしも同時に来たのなら
どちらが先に渡されるのか
その結果で見知らぬ道に入ったか分かるから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾六
此方は眠いし横になりたいのに
教えてやると言い包められた
時折やられていた嫌な攻撃方法を
試してみて思うに儘ならない腕
切り替わったのか未だ幻か
戻る感覚は問題無いが途中の……
無いからこそ視えていたのか
一時的な切り離された感覚と
摩擦熱と錯覚したことを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾七
確認するように鏡を見る
観ている視点が何処にあるのか気にせずに
映ったものも記憶か現状か先かは不明なのに
願った事の先なら何も問題なし
迷い込んで視てしまったものなら……
記憶を漁ったのなら思考が加速して拙い
正確に映る鏡があるなら探せる
うつるものに惑わされなければ
己は鏡を所持したまま彷徨う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾八
己は部外者だと思い観ていたのに巻込まれた
其様を総てみているモノが居た
認識できない上から降りてきて話し始める
その素顔は知ってる人?名も思い出せない
彼等の話にこれ以上巻き込まれない様にお暇叶わず
彼等の声は聴こえるが言葉は分からない
永くそこに留まってると時と共に
認識できなかった天井が闇となり降りてくる
動きようが無いので一旦閉じた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百参拾九
置いてある紙片を拾い読み上げる
知ってる言葉の記憶にない単語
其れからは先が視えてくるから絵として留める
何事もなかったように元の位置へ
その時の時間を確認する前に声が掛かる
退去の時間で続きも難しい
前後が綺麗サッパリと失念してる
描き留めておいた絵もその時まで忘れる事に
ある日の其時に電源を……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾零
時計が眼の前にないのに二本の針が視える
みえた数字は十三時三十七分
正確ではない其々の針の太さ分の誤差は……
懐かしいもどかしい走りで向かう
前で待ってた人が八時十分だと言い
三十分の猶予を貰い横を抜け背後へ
溜めていた物の内から目的のものを探す
そこにはない事を忘れていて
錯覚を起こすまで夢中で続けてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾壱
迷い込んだ者達が其処から逃れようと足掻く
嘘を信じて外から更に呼び込む者
連鎖が終わるまで増え続ける所
時折奇妙なことが流行る
脱出の為の試練や手順と思い込み
酔狂した者が確かにその場から消えるから
捜せば建物外に出たと分かるのに
その場が何か認識できずに居るだけ
それぞれが都合の良いものを見ているだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾弐
その主には知識も無いし記憶も無し
思考することも少なく従うのみ
そして居ないほうが良い時にそこに居る
備品の回収にその動く小部屋へ
起動し下へ向かっても動じる事はなし
それは何も知らないから
入ってきたものに対し見るなと警告されても
見てしまい動揺し辺りのものを投げ散らかす
偶然に水がソレにかかるまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾参
其処の出入りは最初と違い動物目的
子猫と誤ったソレを観察する日々
立ち去る時に奇妙なあだ名を付けられてたことを知る
屋外にてまだそこの敷地の内に見つめる者
此方を見ているのか試す為に左右に動く
確信した後には視線から外れる為に外へ
遅れて来て飛び込んだ辺りを見続けた後
視線や顔はその周辺へ
それを観ながら掴んでしまった物と去る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾四
忙しく様々な所へ往く
其々の場所で間違い探しをやらせられる
自覚の無いままで気付くまで
ちょろちょろとした種火
その火のどこが問題なのか問い掛けてくる
制限時間は短く誤りでもそれに合わせて続く
間違えていても振り出しに戻らない
そのまま迷走させられる
奪い尽くす意図があるように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾五
望んだ数字の一部をみる
ただしそれは罠付きで
日付を探し始めて其処に気付く
その様になった原因は直前の感情の乱れ
演技を超えてしまうほどの事では無いのに
別のことで紛らわして刻を失う
自分の意志と示された数字の差は縮まり
その褒美が出て来てもため置く事忘れ
終いの一列のみ心に刻む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾六
こちら側に向けて浮かんだ穴
ゆっくりと近づいて来ている
目の前に来てそれが眼だと気付くまで
見られていても気にならない
とても眠いのと手元に良いものがあったから
其の毛並みを触れて楽しんでたから
賢く甘えてくるそれに
周りの状況がどの様でも
闇に染まっていく途中でも……観察を続けた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾七
別れているのに、三択の選択を迫られてるのに
そのことに気づかないまま無駄に過ごす
初見では無い筈、似た仕様は幾度もあった
バラバラに散って伝わった詩を
再び組み上げているのなら
この先の見通しはつく筈
思考して挑むのを放棄してないのなら
直感だけに頼り辿り着いていないのなら
選択できる機会は巡ってくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾八
何処かに近付いている
大事なことが抜けているも
それ以外は明瞭で……
だから何も思うことも無く
無駄に時を過ごす羽目に
忘れてることを気付きもしないのだから
忙しく過ごし時間が足りないのを自覚した時に
何かを失った儘だと気がついて呆然となる
思い出せただけで幸せかも知れない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百四拾九
其処には綺麗サッパリ何も無い
普通ならある筈のものも含めて
力あるものに片付けられたかのように
居るだけで同様に
後先も無く等しく
止めた時点で確実に
何故その事を覚えているのかが鍵
他とは違う参時以降の記憶
繋げてはいけない様な思い
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾零
夜空を眺める何かを探す為に
目的が全く違うことに変わっているのに
それでも記憶を漁りながら必死に
見つかったのは不安と不審を抱かせるもの
目を離せなくなり追い続ける
地からの流れ星が現れるまで
記録に留める為に手段を探し
その無様な様子を見られ呟かれ
何も出来ないまま夜明けを迎える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾壱
激しい雨の後を歩いてゆく
時折数刻前の光景を見ながら
向かう方向が変だと思うも
止まぬ空を見上げれば
赤い蝶が列んで止まってる
見える限り全ての電線に
帰ってくる所はいつもの所
来る度に違うのに何故か同じだと認識してる
中では不満を吐き出させようとするのも
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾弐
其処を掘り始める時の事から終いまで
何を求めていたのか其処を穢すことに成る迄
こちらは仕置だったけど……
祀られるまでに其処に棲みつくものたちも
そこへ至る道は二つ片方は険しく
癒やしていたら通る声で願いを聴く
何故入り込んでいるのか考えていない
棲みついてるモノたちがみえていないのかと
伝われている手順を守れば何も問題なし
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾参
邪魔にならない隅を見つけてそこに座る
そこまでにいたる道で観察されながらも
必要だと言い聞かせて拾い物しながら
その場所に置いてあったものを他と真似て試す
壊れているのかそれとも己が原因か反応しない
交換してくれたがそのまま包囲される
ないものを確認して強請り
気長に待った結果は周囲の様変わり
そこに居辛くなり理由を付けて探しもの再開
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾四
その時その場では満ち足りない
だから敵わずに隠れる事に
隙を見て逃げ出すことに
道中のものを拾うか捕るか
独りの時は困難でも連れが居れば
一番険しい道を創りながら進む
一人になる頃に焦ったせいで忘れてる
知ってる景色を見ても止まることなく
降り方を忘れて座り込み悩む迄
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾五
遊戯の中で浅く思考
身を潜めて流れを観てる
底が何処だかわからないから
一つのことを知って
逃げ回る様に誘導
追ってきているのが一人だと解るように
追手の始末も閉じ込める事さえ拒否
その頑なな理由を知らないから
その中途半端な位置で止まることに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾六
其処に居る理由を忘れているから
漠然と眺めているだけ
時折反射的に動くのみ
逃げたいとの想いが伝わってくる
それに合わせて最適な道を視てから思い浮べる
後はまた静かに観守るだけ
何も考えずに見たまま教えたせいか
すべてを回るように巡っている
付き添っているだけなので何もできない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾七
観ているだけでなく直接探しに行かないと
そう思いだしても直ぐには動かない
理由は少し理解してきた囚われていると
其処にどれだけ拘っているのかと
これまで通りに待つもよし
討ち破りに往くのなら少々の覚悟を
爪先が欠けるほどの呪いを使うから
姿は記憶を誤魔化し化けるから
鬱陶しいなら祓いに征けば良し
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百五拾八
準備の為に鞄を漁るとそれを見付けた
一枚と三枚に分けられたお札
続きだと思いだしてから催促を受ける
未記名の封筒を探すが見当たらない
出てくるもの総てがメモ代わりに使われてる
違う書体に筆跡に読めない単語……
あまり見ないほうが良い
触れないほうが良いと
そのまま横に避けて鍵入りの封筒を見逃す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 僕の知り合いの知り合いができた副業情報ドットコム
役に立つかもしれません
ネットで検索するといいかも『蒲原のロロムムセ』
C0ZCR 六百五拾九
自分の席を探して背後に進む
列車ではないのに区切られてる中を
段々と狭くなってるのを気にならなく
狭い最後尾に辿り着き二人分足りない椅子
壁の中に隠してあった椅子を取り出す
思う事多々あるも到着まで眠って待つことに
嵐の中で待ち受ける存在あり迎え撃つ事に
何故かそれに参加させられそれを身近で見る事に
動きが悪い原因を思い出すまで苦戦する事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾零
なんだか疲れていたから横になる
その姿勢と向きに違和感を感じていても気にせず
車内に漂う煙草の煙から逃れる為に
姿が見えない為か体調を気遣う為か何度も名を呼ばれる
そこで初めて運転してるのは誰かどこへ向かっているのかと気になり始め
その身の記憶を漁り始める
漁る毎に車体は大きなものに変わり
行き先に心当たりがなくなっていき
行き着いた先に懐かしさを感じる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾壱
一目それを見て巨大化?
姿は多少変わってるが素早は変わらず
人のサイズになって人より速い
逃げるものを追うのは本能かそれとも罠
何を喰って大きくなったか不明なそれを追いかける者達
己は面白いものを撮り逃したと後悔
つられて一緒に探してる内に気付く
知らないことが多々出ている事に
間違い探し中に突然途絶える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾弐
四肢に絡む紐
紐よりも先に元の腰へ手がゆく
歪な紐が絡んだ袋をみつける
なんの躊躇いもなく袋を漁る
そして壊して引き摺りだす
爪と骨と灰と髪とよく分からないもの……
直感で背後に居たモノに尋ねる
呪うつもりだったのかと
肯定して消えてゆく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾参
奇妙な音が聞こえてくる
その発生源を探して部屋を回る
錯誤させる音はあるが見つからず
その音を覆い隠す泣き声が響く
不注意で幼子の傷に触れてしまったから
おまじないかけて静めることに
意識が逸れてるうちに音が消えた
見つければ現と繋がる位置が見つかったのに
あとから思えばうまく隠されていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾四
意味の無い映像が怒涛の如く
隙きがなく押し流れてきて
出始めの事を失念する
求めていたモノが一瞬見れた
それに気が付かなかったから
慌てて隠す騒動になった
色々と引き込んで混ぜ合わせる
我が強い者だけが残り目立つ
埋まる事なく浮かぶ事なく外へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾五
すぐ傍らで数字を読み上げ続けてる
探していたかも知れないのに聴き留めない
多分その場所に不満があるから
提案の心理も聴き逃して
妙な方向へ事態は進んでゆく
鳴り始めた音の音源を探したいのに
始まりの間に来る度に増えるソレ等
姿は記憶を写して誤魔化す
思考の時間を奪う為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾六
知ってる地方と異なる形の地図
そこに浮かぶ沢山の地域名
覚えていれば益が有るが無理
複数の線が浮かび繋がっていく
何処にも継がならずに半端なところも
半端な線の先を見つけ其処は空白
無意識に個々の地域を覗いていた
訳が分からくなるだけなのに
そのまま呑み込まれて何かを見つける
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾七
重なっていたのを剥がせた
双方がよく見えるように
完全に別物として見れれば良し
片方に惹かれる魅入られる
危ないからと唆され
正しく見れなくなるのに
使い方次第の情報は観えなくなり
先に進み過ぎた所を眺めることに
それは普通で何も知ることない事
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾八
此方が視えている事に貴方は気付かない
騒いでいるその子を放っといて試していた
そこから先は視えないか邪魔なものを取れるか
貴方を通して様々なものを知ったその子は
いくつかの事を試して舞いあがる
その子の縁者に貴方が警告するまで
そもそも何故其処に居たのか把握していない
浮かぶ塵とそこにいた姿勢で忘れていた
曳かれてそこに置かれたのを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百六拾九
一文字が示される
それは知らない文字
文字の構成部分は知る記号
意味を推測する暇なし
忘れる事はないが積み上がる
新たなものと思いだしたものとで
並び替え?分解再構築?
罠ではないと知ってるのでその場で思考
立ち尽くす傍らで事態は回る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾零
よって集ってる事に気づかない
疲れているのか動けない
身体のあっちこっちを心配して
子供の遊戯に付き合わされる
知らない物なのに記憶が湧き出てきて
敗けるまで終わらない
最後の一人遊びを眺めてる
見守っていないといけないらしい
呟いた声を聞き新たな遊びが始まる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾壱
最初は小さな溝
覗き込む人が増す程
広く深くなっていく
湧き出て来た蟲は何?
最初に落ちて消えた人は誰?
繋がった先に観えた風景は人其々
知ってるが久しい所
時が経ち過ぎて忘れ去った処
上手く熟せていなかったとこ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾弐
良く視えてる方の欠片
共有できている情報で逃げ隠れ
其処に潜むのを好む理由あり
争いを嵐とみなして過ぎ去るのをまつ
時折他の事を思うゆとりあり
時間切れ前には退避している
歪な二つの月は何だったのか
思ったより軽微なのは上を過ぎ去ったから
墜ちたのは奇声と掛け声のみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾参
視えてきた観たかったもの
ひと目で分かるそれは暦
カレンダーの一部か鮮明に見える
邪魔するものも湧き出てくる
知らない数字と文字たち
最も知りたいところに視点が向かない
時間までに必死に探す
自分でつけた印と誰かが書き加えたマーク
ない…足り無い…消された跡がたくさん……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾四
其処はいつも諍いが絶えない
御丁寧にも向こうから誘って来る
こちらが間違って付近を通ったのなら
その時度によって違うものを巡り争う
一方的なものから競ったものまで
何かのために愉しませるように
組み入れられたら簡単には離脱不能
抗えれないその発想すらわかない
方法を見つけた時まで指折散った
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾五
穏やかに暮らせている所
何も問題ない便りが届く
不慣れな事をしてると
似た世界から続いて舞い込む
申し合わせたように間違い探しのような文が
異なる部分だけ切り取ればみえてくること
避けてきた事柄なのに
そこへ至るように誘導されてる
動かなくとも向こうから来ると
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾六
思い出せた内で欠けている事
気づけない些細に思える事
それが今はない鍵であること
方法を教えたのか見て覚えたのか
訊いても幼い頃の事なので覚えていないだろう
黙っているのならその理由があるので問いただせない
ある時思い出して幾度も試した
それを見ていたので何をしたかったのか知ってる筈
なのに言えないと忘れるほうが悪いと言われた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾七
迷い込んでいるのか追い込まれて来たのか
白い子猫を見ている傍らで起こる騒動
最初は外へ逃げ出して次に屋敷を探索
立ち塞がってたのと騒動の回避は目的は同じ
追い込まれているのに気がつくことなし
最奥で休んだのなら皆集まってた
臆病で徘徊していたのが幸いして
代わりに見知らぬ誰かが捕獲されてた
何か被るものを見つければ良し
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾八
その世界には何があったのか
幾度も招かれ迷い込む
道順だけはいつも同じ……
慣れてきて会話を交わすことあり
時系列だけは未だわからない
続けないと同じ景色が見れないから
無意識に歩いて進むから
確かな事は一つだけ
ここだけの鍵が散らばってる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百七拾九
酷く疲れる夢
寝ている筈なのに
寝起きが最悪
何もしていないのに
淡々と眺めていただけなのに
心にも記憶にも何も留めていないのに
分かっている認めないだけ
記憶にないだけで何かをしてるかもと
いつの日かその日が来るのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾零
この身は常にそれに包まれているからか
切欠が無いと何も分からない
無意識にか逆に包まれた時に理解した
触れれば無意識にも相手にゆく
其れが心地好いと強請る時もあり
最初は余り相手にしていなかった
しかし一度でも交互に回れば安らぐ
無意識にそれを行ってしまう愚も
鍛錬にも使えたかもと少し後悔
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾壱
鏡を見ているかと錯覚を起こす
それは思い当たる事が多々ある事柄
言ってる事がそのまま当てはまるから
何方も見ているだけの位置
言う事は関係ないことが吉
それなのに当たり全てが合わさる
躊躇う進行方向と周囲の状況
警告したほうが躓く
不自由なく動く身と思考
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾弐
その建物と立地が一致しない知識と記憶とも
何処へ行くのか不明なまま見守り続ける
周囲と合わないと自覚した時に逸れることに
其処は別の機会に辿り着いたところ
観光地にしたかったところ
おいて置かれたので戻ってみることに
探索心が湧き上がり迷う事に
奇妙な部屋に取り込まれる
付き合い切れないので一時の離脱
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾参
眠りを覚まさせる為に無理がなく違和感をみせる
無意識が拒否すれば日常の歪が増す
そこで時計の針が動き出す速く疾くと
慾達が求める妥協点で閉じ込められて
そこから動かないと崩れだす
必要なものが失われ消えてゆく
偽る時計を見て慌て始めた
鏡越しに見ていないかと願うほど
揃えていたものがなくなり全て最初から
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾四
最初に望んだのは有る時の日時
知れたのは時間だけ五時だと
その時に合わせて動いてる人たちから
識らない数字を使ってる
でも違うのはそこだけ
否、色々と縮小はしていない
知られてないことで隠されてること多々
自然と違う事だけは観て留めた
そういう時には鏡が見つからない事も……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾五
何もない場所の陣取りゲーム
観ているだけの観客だと思ったが
其々の対戦に参加していた
こちらを見て驚く表情を眺めながら素通り
一度訊いてみたいことあったがその時は失念
やる気が無いので最前線での観戦
置かれていた構造物は何度も変わったけど
そこの場所だけは劣化しないで有り続ける
全ての戦歴覚えているなら面白い事が見えてくるのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾六
出来たのはその得物を壊すことだけ
解体するだけでは無駄だった
だから使用不可能にしたのに……
彼は破壊される度に得物を変えた
壊したのは道具だけ……
物以外には触れることは無かった
止まらない彼は作ろうと試みていて思わず名を呼ぶ
其処までしてからこちらも再び逃げ出す
道中は様々なモノ達が依ってくる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾七
広い所?広大な場所だと錯覚
見えていても動く気にはなれない
慎重に進みすぎて疲れてしまう
感触が無いのに一歩一歩ゆっくり歩む
無意識にしてきた移動方法を一切使わない
周囲に何があっても一瞥するのみ
別の欠片が境を探してる
囚われていると確信してるから?
何事も無かったのように其処から立去る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾八
連立されて往くことに
意味が不明な事が多々有るが
睡魔が強く目を閉じる瞑想
邪魔をする者は無礼な者
これまでの行いをみて排除を決める
此の時其の時が来ない様に
その行為の結果がお出掛けの中断帰途へ
其処からは眺めてるだけは許されず
使い潰される様にまわりまわる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百八拾九
家の外で何をすべきかわからずに立ち呆けてる
周囲の人々の言ってることが理解できない為
そんな私に声をかけてくる人
聞き取れる知らない氏名の二名
最後がかすれて聞き取れず何度も聴き直す
近寄る前に…は回避された件の家長がでてきたから
ボーとしている原因も自覚できず
家の中で再び立ち尽くす事に
桃の苗木が届けられるまでは
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾零
騙していたのか騙されていたのか
それが過ぎ去った先は開けていて
宝探しをするには好都合だった
石ころを拾って満足に帰る
それを何かと勘違いして諍いが開始
相手は準備していて乗り込んで来る
お互いに初手を譲ろうとするなか
隅の小部屋で得物の不具合に戸惑い
逃げないで面倒な乱取りに参加
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾壱
最適な位置が定まらない
不快な原因をわかっていないから
内外を探ってそれ以外を考慮していないから
そうなれば疲れ果てて始まる事に
求めていたからか舞台は広大で無意味に広い
隙きをついた嫌がらせの様に情報が舞い込む
拡大し続ける舞台にやる気は削がれ
立ち止まっていても流され迷子に
動かない空の星を見つけるまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾弐
知ってる人?似ている人?
確かめる為に静かに観察
確認出来たのはそこが舞台の上
役目が終わり脇に下がると知れた事
本番ではない事練習でもない事
振り返って観客席を見ていなかったこと
最初に周囲の気を配らなかった
背後の無を全く気にしなかった
例え自分の身で無くてもやって出来てた事なのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾参
何時の何処の誰下の好みかと限定しなかった
だから目の前の事を見続ける事に
嫌いでは無く少し楽しい……
但しひとつひとつは半端な長さ
現れて消えてゆくものには目を奪われる
手を出し干渉して少しでも永く留めようとする
続きが観たいと強く思わせる
流れていったすべての事柄の
いつもより忘れるのに時がかかる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾四
何をしているのかな不明
疑問も沸かないから過去の記憶?
後には疲れが残ると思いながら……
人数だけを確認してアソコかなと推測
確定の為の三度目に疑問が湧く
似ているが別物それともまだ視てない先?
細部を詳細に調べようと試みて妨げられる
唐突に終わりが来て半分確定かと
今だに解らぬのはその成果の置き土産
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾五
死骸が袋の中に入り込んでいた
知らないうちに増殖している
大事なものでは無いが捨てることも敵わない
自分の荷物ではないでも疎かにできない
原因を見つけて取り除かないと変わらない
何も出来ない運ぶだけしか……
其々上手く渡っていった
偽装の残りはそのままで良いのか?
何故か片方は大事に仕舞ってしまった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾六
流れて征く白い光の玉達から隠れ潜む
道中でもそれは変わらなかったがみつかる
そこでの対処が後々までひくことに
奥に隠れて知った秘密
どこに潜んでいても相手によって敵わない
惹かれる様に這い出た先はカオス
ソレを道具の様に使用した
ソレも望む形に変わってゆく
気味が悪いと手放すまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾七
自分の立ち位置を探してる
少ない記憶から推測を交えて
前後左右歩き回る……
時間制限があるのか時が過ぎるほど暗くなる
既に定まった位置にいる人達の表情は厳しい
ここには無いと気づくのが遅かった
排除か壊し尽くす為に溢れてくる
手慣れたようにそれらに向かい突き進む
失敗したと納得するまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾八
数羽の知らない鳥が住み着く
鳥が好む花も自生してる
一羽のことも残りの数羽も関心が向かない
そこから向かった先の事が綺麗に消えてる
疲れるほど何かを協力して熟した
得たモノの有無さえ解らない……
三箇所同時にあった筈
二つだけは一瞬なら思い出せる
気を抜けばすぐに忘れてしまうが
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 六百九拾九
目的が違う者達と巻き込まれる
双方そのような状態だと互いに気づかない
離れること離脱する事がかなわない
仕方なく合わせて探してる振り
見つかれば不要な諍いに
解っていたことだからその時点で逃走へ
出口は一つ足りないのだから
残っていてもろくな事にならないのだから
最初と最後がベストだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾零
忘れているうちは何も出来ていない
気付くように掛けた暗示も機能しない
無意識に足掻いてるから疲労はする
何もしなくていいと囁いてた
それ以上は高望みだと
結果傍観する癖がついた
自信が隙きになった
雁字搦めで動けない振りをした
遊びすぎて迷ってるのを認めなかった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾壱
もしも……だったら……をみせられる
慾から避け続ける日々
同時に裏の先も視る日々
壊れないように抱きかかえて
微動して過ごすだけ
その場に座り込んで震えるのみ
幾度も言われた言葉をきかなかったら……
少し出来て今があった
言われなくなってたならと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾弐
一つの可能性の世界
そこでは平穏の日々
他と比べなければ……
知っているから今を他と比較する
判断はつけれない基準が無いから
だからある一時時期を比べる
いま思っても原因不明な荒れた時を
何か知れるかもと機会があれば探してる
隠されたように見つからないけど
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾参
捉えきれない怒涛の変化
全ては一度留めていた続き
一つも役立つことない疲れるだけ
五月蠅い音に影響受けて観えてきたもの
一つだけ気になったことあり
ソレが意思を持ってたこと
認識した瞬間に逃走を
間抜けな挨拶を付け加えて
のこったのは何かの図形
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾四
雨音の邪魔をする騒々しいサイレン
其れをうけて観えてきた事
とても暗く不鮮明で見辛い
視点は自由にはならなく
避けてるように探してるように動く
見つかったのか一直線に進み出す
辿り着く前には何も見えなくなる
最初は枠があったが終いには己の肉眼と錯覚
夜ではないのにその闇に惹かれた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾五
以前は気軽にできた事
今は何かに阻害されて行使できない
強引に解く気も起きないのが不自然
淡い白が目立つから変えたことを忘れてる
黒っぽいなら隠れられると容易に変えて
無意識に全てがそれに変わってしまった
警告受けて急いで止めて色は消えた
観ているだけ傍観するならそれはよかった
一緒に騒ぎ出す迄は……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾六
其の者は必死に何かを探してた
己も他人から見ればこの様にみえてたのかと
比べるなら余裕の有無かと
少ない意識を別の物に向け過ぎたと
残りの時は呆けて棒たち状態
不動で立ち尽くすのみに
歩き廻れば面白い事を発見出来たかも
少し回り込んで覗くだけだったのに
終始最初の位置から動かず……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾七
落ちてきた珠を誰が受け取ったのか
見返してみると一度地に付いていた
それで争いは一度は沈静化
終わらなかったのはお互いに相手のせいにし始めたから
事前に申し合わせたかのように事は進む
幾度も繰り返されてきた強引な整理整頓
その他大勢の一人として静かに観てる
心が流されることも無く
結末を知ってるかの様に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾八
ふざけた所にあるその建物で
隠してあるものを暴きあう
完全に遅れてきたので誰も居ない?
過去を観ながら参加する
時間に間に合ったように一人芝居して
当然他とは違ってくる
他者にはいる最後の困難が現れない
先には進めないし辞めることもかなわない
次が来るまでは一人遊びを
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百零拾九
落ち着いた綺麗な町、整った街並み
知ってるような気がする所
そこを壊していく時をを見せ付けられる
以前に知りたいと願ったこと?
想像外の事態に困惑
これなら逃げる事しか敵わないなと
でも何かがおかしい
まだ何かを隠さているかもと
観終わってから気付かされる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 中学生でもできる副業情報ドットコム
時間がある方はみてもいいかもしれません
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』
95659 七百壱拾零
一人で宝を背負いとある場所への旅
空の旅人がそれを見て不用心だと笑う
道中寝てる所は樹木の上だから
旅先の夢をみてる
目的地の森の中の塔
その手前の深い谷
谷の底には塔を目指す人が集う
知ってる人が先行してた
無茶をしながら一人で……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 漆百壱拾壱
貴方が不思議にに思った事
視えなかったのは何?
警戒しなかったからすぐに忘れた
そこに存在するのに認識できない
何かしら気に掛かるのに上手く隠れていて解らない
疑問に思うことも無く忘却している
なにもないのが分かっていて
見えないのが多少の不安
怯えて胸に飛び込んでくるまで忘れてた
何時でも往来できていた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾弐
記録を取るために最後尾
疑問に思いながらも付いていく
構図と編集を考えながら
狭いところに敷き締め合ってた
其の影響から空気がよどみ
諍いがいくつも潜んでいる
時が混沌と混じっているのに気付かない
物価が安く使用したことのない旧札が出てきても
そして或る場所を示される
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を :::::::::::::::::::::``ヽ
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::l:::ヽ:::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::|ソノ`ヽ::::::ヽ
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09058644384 七百壱拾参
意思が明瞭だと記憶が取り出せない
記憶が溢れてれば意思は希薄に
丁度良い位置には居られず何方かに振れる
確実な仕掛けだけで進む事に
時をかければ完璧な手段
悪い癖が出て傍らで遊び始める
諭すように微妙な不調が現れる
無視ができるが不愉快な
再び歩き出すが止める癖がついてしまった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾四
空を眺めて無い所を探す
見えているのに何もないところを
気が付けばそれを繰り返してた
見つかったらその真下へ向かうだろう
何もかも忘れて一心不乱に
落ちてくるものを受け止める為に
幸いにも未だ見つかることはない
見上げる事が少なくなり
逆に下を眺めて這い上がるモノを探す日々
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾五
薄暗い窓を見て外へ向かう
屋上から周辺を見回すと一面灰色の景色
灰が降り続けて積もっていても疑問に思わない
思い出した光景でもなく
見ているだけなのだから
知らぬ間に何処かへ入り込んだのかと
着替えようとして記憶を浅れることに気づく
年齢も推定できるが部屋に日時を特定できるものが無い
必要最低限なものだけ娯楽が無いと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾六
人気が無い…勝手に集まってくるか並んでるか
その違いがいまいちわからないまま
何を求めて集ってるのか理解してなかったから
行列の先頭には何もなかった
己が先頭の時は必死に探してた時だけ
集まってきた時も何をしてるのか興味は無かった
無意識には何かを探してたか待っていた
其時が来る迄幾夜も……
ごく自然に掌で受取りポケットに仕舞うまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾七
弱ったソレに止めを刺す
癒す心積もりが仇となり
拙い手では何も為さない
何も無い後悔もわかない
先に視えていた刻が止まる
数多の先を探し出す
色が視えてその時期をよむ
繋がらないから胸が苦しい
其れでもそちらへ向かう事に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾八
己の留まる位置が曖昧
第三者に至るまでは交互に
己の記憶を頼って落ち着く
其れでも完全には抜け出せない
どうでも良い情報は集まるので
流れに任せて楽しむ事に
落ち着いた時に身体の不自由さを知る
其の侭では其処に意識がつられる
先を知るために一旦断つ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百壱拾九
時間が足りない状況に追い込まれる
準備が出来ない予定通り行えない
全部己が悪いと錯誤させられる
それでもそこに留まるのは
その場その時にしか見れないものが有るから
無意識にもその時を繰り返す
幾度も繰り返して手に入れる
新たな情報と己の使い方を
まだまだ一歩目だと自覚する
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾零
探し物の手掛りを見つけるために記憶を漁る
見当たらないから深く探る
そこで奇妙な違和感有り空白あり
全くの別の世界のように感じるほどの齟齬
忘れていたと言えないレベルの喪失
記憶を何度読み返してもその前後だけは問題なし
何故そのように成ってしまったのかと
その疑問さえ長く保つこと敵わない
不自然に隠されているとだけ……言える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾壱
塔の建設過程を観ていた知りたいと思ったからか
その知識にもない工程を興味深く大人しく見てた
頂上付近で外を観れてから塔だとわかったけど
普通の手では重さがわからない素材
間違えれば欠けることもある不思議なモノ
組み上げだけで建てていた繋ぎ目が無かったのに
塔の外、街の様子が知りたくて地上へ
ひとめでは塔以外は異質はみられない
ただ彼等は塔がみえているのか……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾弐
記憶は無いやったような気がする
其れはかくれんぼの上手な気配の消し方
それを言葉を満足に喋れない稚児に教えたかも
それだけでは無く別の事も見せてしまった
その頃の児は真似を良く好む
知らぬ間に姿を隠し何処ぞへ往く
一度だけ迎えに行き二度目からは面倒になる
一度最中に破壊して泣かれて慌てて再構築
呼べばすぐ来るように仕掛けするまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾参
或日其の時に崩れると分かってる所で
似た人が居て懸命に調べてる
その為に人の流れは歪になる
自分の見ている光景は人とは違う事を忘れてて
そのまま壊れるところを確認し始めた
それではなんの意味もない事を後で知る
何も知らない人が多数通る
自然に様々なことを聞く機会
それが出来ていたら繰り返してはいない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾四
珍しい事に偶然出会った児を気に入ったこと
最初はその異質差に警戒
試すように一つのことを見せて驚かす
何も訊かずに諭すように一つ一つ教える
意識しないように向かう先は相手に合わせて
何処へ向かうのかを予想して楽しむ
お喋りすぎたのか意識しなかった事を尋ねられる
その数字は集めたか零した回数
その児を視て己の事も思い出す同じ頃を
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾五
何もかも忘れて寛いでいる
幾度も繰り返させるのとは真逆の処
本人が休息を拒否した時だけの……
入り込むタイミングが未だわからず
気づいた時には増しになっている
危なかったのか偶然かと思いたい
必要な事だからと応援と思えば
毎夜通う事になってしまうかと
回復できたのは半身のみ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾六
其処で観る身体の事は稀に当たる
警告でもあるし回避の為のヒントもある
其れだから無視する事はできない
過ぎ去った先の事を示す時が困る
其れは明らかに別の道の事だから
事が終わってから知るべきことだから
鏡の様に近いなら何らか参考に出来た
近い思考なら誘導もされた
ほぼ別世界を見るような錯覚を起こす……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾七
歩いていないのに気付かない
飛び飛びの感覚が当たり前になってるから
全ての事柄に違和感を感じられないし
与えられた役割をこなしている
追憶では無いそのほうがマシだったかも
坦々と時が過ぎ感情が刺激されない
終わりに近づいた時だけ振れ始める
遅いと言われるように周囲も変わる
正解を探す為に最初へ繰り返してる事を知りながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾八
其の仕組みに気付かなければ一本道
別れ道は見せ掛けの罠
通る者はその道中を楽しんでると錯覚
何も得られない所
あの時のように一歩も動いてない
とられることなくすこともない
何の為に其処は存在したのか
解る事は時間は得られる
道を無視できるのならば
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百弐拾九
物語が続く理由がわからない
楽しめているから不満は無いのか?
自分でもわからなくなる
見えているものだけならそのまま続いた
何も知らないと途中下車
意識しないままの強制排出
何を求めていたのかを忘れさせる
心地よい波が総てを解こうとする
思い出すか始点に戻るまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾零
貴方の準備は不十分
外では何かが始まってる
尋ねてみれば判ること
欠けていくのを眺めながら
思い出させる為に不調が現れる
未だ経験のない部分へ
今を邪魔する微かな異音
気になっても無視をすることを選ぶ
結果は誰の叫びを聞く事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾壱
一息つく前に聞いた耳元の羽音
その音の主に終始悩まされる
姿は何処にも見えなかったのに
自分の位置と姿勢は何も変わらない
違うとすれば簡単な間違い探しのような部屋の模様替え
それと周囲を五月蝿く飛び回るソレ
音の無いソレの同類が現れてから観察をやめた
争いを始めてから無視を始めた
落ちてきたソレに触れてしまってからその場から逃げた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾弐
何処かの祭の日、晴天……
何もやる気が起きない身体
眠気と其れを妨げる事象
招待もしていなく招き入れてもいないのに入り込む
居ないものとしたら外が騒がしくなる
流血騒ぎが起こる前に払い落とす
干渉しすぎたのか様々な言伝がくる
いちいち読む気も起きなくて懸命に消す
そして冒頭前の覚えていたいことを忘れてしまう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾参
蝕まれた原因を思い出す正確には知る
言い聞かせてくれれば回避できたのに
幼いからか駄目の一言で止めようとしてた
憑かれたように喚き散らして我を通した
直接見れば諦めるか覆すと思ったのか
受け取る前に疑問に思った手にしてからも……
直に棄てる先も視えたそれが正解だと
別の躾がそれを邪魔した
忘れてしまってたから後悔すらしてない
只危険、無意識に何かを創ったから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾四
己を保って居られない
だから周囲のサイズが狂ってくる
それでも歩みは止められない何かを求めて
向かう先々に既に人がいれば道を変える
其の人達が後に続く同行者に成ってるのに気がつかずに
道中での回収物のみ注意を払う
尋ねてくるものあり彼は通る人の荷を改める
彼の探してるものは己の懐にあり
すり替わった事に覚えなく不安に震える
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾五
当時の思いが強いのかそれとも何かの暗示か
ソレが有るか必ず探してる何時何処でも……
見つからないから嘆く事さえある……
一つは持っていたもの
何故か二つ目を欲しがったもの
時間が合わずに気を逃したもの
似たものは幾らでもある
それらが時と共に劣化してる
今回も時間切れかとの想いが浮かぶ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾六
疲れ切ってるから憶えていない
やらされていた事と見聞きした事を
大切な事を言付かってた筈なのに
玩具を見つけて喜んでた
話の流れに合わせて思考をやめてた
全ての事を作業としていた
演技だったのにそれ以上になってた
分けて分けて熟していたつけ
中心がなくなっていたせい
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾七
思い出の場所?懐かしい物しかない
その場にいる人達も……
知らない人が二人、一人は忘れてる人もう一人は……
扱いに困り放置中に興味を引くものを見つける
忘れた言葉で書かれた新聞紙が二紙
古いものと真新しいもの
両方改める時間はない
両方に知りたかったこと必ずある予感
先を見慣れてたから知らない過去を選んだ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾八
出来ないと嘆く小童に道理を説く
鉛筆を見て色々と浮かび
必要なことは後で秘かに
己の立ち位置が判らないまま好きに動く
浮き出てくる矛盾を見つける為
全てが敵に回ろうとも……
引っ掻き回して探してた
大事なものは最後に残るときいて
加減を知らずに何も残らないこと多々
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百参拾九
段々と世界が縮小
身動きできない程になっても
変わる事なく居続ける
窮屈な原因を知らずに
当然他のものに触れる
良くも悪くも影響を与え合うことに
普段目につかぬ所にそれが溜る
簡単に払えない程沁み込む程
誰も何もしないから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾零
大きく抉られてる原因を求め歩く
途切れてる道の代わりに平地を選び
行き着いた先は人々が集う袋小路
其処は探してたものが隠されてる施設
数字の鍵がなく其処でとまる
適当に試すなら回数は三回
数が簡単な文字の変換と知る
それでは推測は無理、桁が多すぎるから
今は眼の前にある扉を眺めるだけ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾壱
道中で失くしてしまう
気が付いた時には足りなくなっていた
そして組み立てるときには不揃いながら数だけは……
身体の方へ引かれて其処へ行く
邪魔な者達には二通り
時を掛けるものと場を荒らすもの
疲れているのか深くなる
動けずにその場で沈み込む程に
全ての其の跡が見れるなら地図だと解る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾弐
己が変わってる影響はないと思ってた
それは自覚する前から確信した後も
迷ってるのは自分だけだと判断してたから
教えても真似ができるとは思わなかった
教えたのは一度で見せてはいない口頭のみ
偶然か必然か気付いた時には技量は上手
こちらが逃げるのみだったのに
散歩気分で探索してた
騒ぎにならない方法を教えて後は沈黙
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾参
奇妙な音を無視続けたら
無いものが現れて燃え始める
何が大事だったか失念させる為に
何故音に興味も持たなかったのか
動きたくないとそちらを選択したのか
音が鳴り響く前に何があったのか
中断の再開の気配も記憶もない
不自然な姿勢の状態維持
火を視るまで破壊衝動が湧くまで停止してたから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾四
その世界での異なる理を見る
似ているだけなのか全く違うのか
記憶を探るうちにわからなくなる
個が其々利用してるのを眺め
記憶の中にかる仮説を思い出す
もとの大きさが比較できないから不明
気が付いて堪えられなくなり壊れた所
全てが擬態していた世界
切っ掛けの波紋の元凶は……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾五
望んでいたひとつ先の道具を見て使ってる
ただそれが特別な事だとわかっていない
知りたい情報も表示されていたのに……
最初はいつものように見て眺めていただけ
無意識に入り込んで体験してた
そこに影響与えるほど深く
可能な事を試して行使
此方にとって何時もと違う
視線が多すぎそして認識して知っていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾六
粗い画面を観ている
其処の知識もわいてくる
見惚れて自由を奪われる
面倒くさくなるように誘導
放置されて隠れて観られる
それをお気に召さない存在あり
利用して外へ識りたい処へ
まだまだ足りなかった
掬い取れない得たものも零れる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾七
嫌なものが集う
その数はこちらの思いに比例する
やってきた事に掛け合わさって
最初の行いから
それを隠す為に次々と
廻るように無意識に
比率を合わせる
円が収束しないように
そのまま永遠にまわるように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾八
何故かよく出てくる道
行き着く先は橋の袂
違ってたのは道中の者達
誂うつもりで真似をして怒りを買う
ナニモノかと確かめる為に
止めたのは忘れていた従者
河に浮く数個の小島
指をさして教えると飛び込んだ
そこで初めて様々な繋がりを視る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百四拾九
狭い個室に閉じ込められる
出入口に待ち受ける危ない人
幾度も危機は訪れる
法則を見極め何回かは突破
その都度別の手段で閉じ込めてくる
それは視覚の限界の広さ
別の感覚を研ぎせないと
未だに箱の中と気づけない
その箱はとても小さいのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾零
奇妙な所で右折した数台を見て思い出す
追走して行き着いた先は記憶にだけある所
停車した位置だけは思い出せない
場所が悪かったのか邪魔がはいりだす
気をそらす事が多々はいり記憶を乱す
無意味なところに並んでしまい時を失う
目的の日時は明瞭になるも数字が半端
年と月が欠けて日と時が書き留めれた
混ざっていものを未だ省けないから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾壱
ぼんやりと眺めていた
興味を引くものが何もないから
干渉せずに其処に居るだけ
だから何も覚えていないし
やるべきことも何もない
誰の為にそこにいたのか
その様な時は其処は初期位置
気が付けば幾度も繰り返す場所に
ないのなら創ればいいというように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾弐
始めたいのに戸惑い止まっている
終える日時は知ってても
踏み出す最初の時が思い出せない
迷ったらその時に大きく踏み出せと
言われた気がしても今は迷走中
止まることなく逃げ回っている
怖くて立ち止まれない
なにかに躓いて転んでもいいかもと
悪い思考に誘導されてる気がする
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾参
続きを再開する疲れるソレを
少し楽しい愉しんでいるかも
終わることが無いその世界を
全ては其処だけで完結してる
得た事を取り込められないし
持ち出すことも叶わない
色々と不調になるほど
探しに行った先で取り込まれてる事
気分転換の寄り道として
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を お笑いタレントの土田晃之(45)が、自身の子供の写真がネット上に無断で掲載されているとして「ウチの事務所が動くかもしれないから気をつけてね」と警告した。
土田は24日放送のラジオ番組「土田晃之 日曜のへそ」に出演。司会を務めるテレビ東京系「欅って、書けない?」で共演する「けやき坂46」(ひらがなけやき)の
コンサートを見に行ったことを報告し、デビュー当時から知っている同グループの成長をしみじみと語った。
しかし子どもたちと会場で鑑賞する自身の写真が無断で撮影され、けやき坂ファンが作るホームページに掲載されていたという。「俺の写真載せるのは関係ないんだけど、
俺の子どもの写真も載ってるらしいのよ」と、一般人である未成年の家族まで巻き込まれてしまっていることを明かし、「それはマジでぶち殺しに行くんでね。
ウチの事務所が動くかもしれないから気をつけてね。ちゃんとしてる事務所なんで」と怒りをあらわに警告した。 七百五拾四
欲しかった物と無くしたものが目の前に
片方しか拾えない気がして暫し悩む
選んだ先を視てしまった後だから
どちらも選ぶ事ができなくてそこに居座る
様々なものが寄ってくるが払うか捕獲するか
何となく見覚えがある柴犬だけを捕まえる
ワンコで遊びながら他は払う
遊び過ぎて動くまいと決めた位置から離れていた
捕まえたまま尋ねたお前誰だと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾五
無意識に様々なことを教えてたことに気づく
最初は興味を引くための軽い遊び
それが日常に影響が出るほどレベルを上げてた
本気を出してしまいズルいと言われて
あとは勝手に遊んでねとなげだした
後日投げ出したことを忘れて他のことを教えてたが…
対等な存在として自分を基準に接してた
みたかった笑顔はおがめなかったけど
不思議な満足感で心は満たされた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾六
取り上げられて癇癪起こして暴れている
言い聞かせる事なく尋ねることなく
そのような処置を受けたと思いこんで
そこまでにいたる過程を見ていたら
当然の処置と誰もが同意するのに
其の児は呪われていたから解らない
様々な事を自覚なく繰り返す
稀に本人もそれに気づくがそこまで
終わりと始まりは傍観者が手を出した時
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾七
貴方以外は何も変わらず繰り返される
行動と思考で其れが阻害される
変える道順を見つけるまで
代償はどちらかひとつ
狭い所で何が可笑しいのか解らないまま
もしも気付けたのならそこからが二歩目
最初からずっと背後に居たのに
それが何だと触れて確かめている
好奇心だけ有り何かと思うまで
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾八
何も告げられずに連れ出され
後部座席から外の時代を眺めてる
運転が荒くなっても何も疑わずに
準備は何もされていない
運んだ荷はその時には不要な物
不満を口に出してわらわれる
場違いな所で戸惑い続ける
逃げた思考の先は偶然の残物
必要な数字は書き留められていたことを知る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百五拾九
与えられた位置に迷いなくはまる
何も疑問に思わずに居続ける
時がきても繰り返し続きがあっても
其れには誰かを巻き込む
一人では敵わないから
いつの日にか必要とされなくなっても
身動きが不可になって焦りだす
如何にしてこの様に成ったのかと
最初は誰の思惑からかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾零
日々削がれて行く
予定の地点を見失い
迷いが生じて脚が鈍る
それに対して順調な世界が視える
こちらを放置して飛び込みたくなる程の
思い直す迄それを見続ける羽目に
忘れないから繰り返しは避けられる
続きを熟すのも稀な事に
立ち止まって動けない筈だから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾壱
地図通りに道順を選び
何も不安に思わずに歩む
繰り返しでは無い道を
心を揺さぶることは何も無く
覚えて書き留めておくことも見当たらない
平穏とは言えないのに……
求めているもの有無が不明な侭
淡々と時間だけが曖昧にすすむ
罠でも牢獄でもないようなのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾弐
懐が寂しいからそこには寄れない
何故かそれが解らずに誘い続けた人
過ぎ去る時に思いは置いて立ち去る
何処へ行くのか思う間もなく障害にあたる
動くものと立ち塞がるものによって
触れて止まるまでその危うさに気付かずに
みたまま影響を受けていた
思った以上の身体への影響
何方が先かと問う間もないほど
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/07/05/kiji/20180704s00041000443000c.html
2018年7月5日 10:00
関ジャニ∞が出演するTBSのバラエティー番組「ペコジャニ∞!」(月曜後10・00)が9月末で終了することが4日、分かった。昨年10月のスタートから1年での打ち切りとなる。同局関係者は「さまざまな要素を総合的に判断した結果」と説明している。
関ジャニ∞のメンバーや食通タレントらが出演する、グルメをテーマにした番組。テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」、フジテレビ「関ジャニ∞クロニクル」、関西テレビ「関ジャニ∞のジャニ勉」に続くグループ4本目の冠番組だった。 七百六拾参
最後に地図を見て確認した
その時の状況を……
海沿いは全て色が塗り替わっていた
見たのが世界地図だったから
驚いてそれ以前の情報を失念
疲れる程のことを忘れる
常に更新し続ける地図
便利とは言えないその情報
面倒くさいというその時の気持ち
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾四
昔のとある場所其処はもう無い筈
人気が無い証拠が所々にある
気になるのか片付け始める
それを邪魔するように現れるもの
サイズが普通とは違い嫌悪が増す
ありえない速度で逃げ回る
意識が全てそれに向かってる
それが現れる前の事をすべて忘れる程
何を聞いて何処へ向かう途中だったのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾五
愉しめている楽しんでいる
狭い小さな世界で……
確認する様に確かめながら
人が意外に多いのは
惑わすか意識をそらす為
ほっとかれると飛んで行くか消えるから
一度意識外で試したことをこなしてる
何処まで続いてつきあってくれるのかと
何も無くなるまで続きそうだと知ることになった
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾六
ブレて混ざる居る場所と行きたい処が
知らない所と記憶の中の綱引き
必要な知識が零れ落ちてゆく
何処からが始点かも曖昧
確実に何時しかの続きなのに
不要な事を叩き込んでくる
望みは上書きされて不明瞭になり
その場その時の感情で歩み先を決められる
暗示だけで進んで行った……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾七
綺麗な蒼い鳥が部屋に迷い込む
逃げること無く美しい翼を見せつける
白い模様?ライン?文字?に魅せられる
それ以前に見つけた数字を忘れさせる様に
関連付けて覚えやすかった数字を
一つだけがずれていた数字を
鳥の名を知りたいと思い
他の何を失っても得ようとした
舞い込んだのはナニだったのか……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾八
時々何度も目にしている穴
見る毎に拡大していた事を知る
其れが何なのかと言う事も
捨てた記憶に無いものがあった
そして何故か隠さないといけない気になる
すると大小様々な白いそれらが湧いて出た
穴から這い出ようとする度に底が深くなる
何もする気がなくそれを見下ろし眺めてる
一匹が這い出そうになるまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百六拾九
比べるなら大きい方の家
其処で何かを思い出すまで見廻ってる
改築の作業を眺めながら
外と内で世界が変わり始める
内は一番平穏な時期を外は記憶に無い事を
出来上がってみれば其処は意味がない所に
惹かれた場所は本棚に収まってる失った本達と
そこに取付ける必要が見いだせない機器
思考し過ぎて時間切れに……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾零
違和感は無し痛みは僅か
不愉快な場所だけが増えていく
元凶は二度目の時に漸く見つけた
明らかに短くなってる
異物との認識も強くなってる
まだまだ対処は出来ている
正確に図れていないから
忘れない様にしなければ……
其の時に何も無い様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾壱
連夜何処かにおいてきている
続きがあるから於いて置かれる
再開するその時まで余計なことしないように
意識して覚えていて呼び起こそうとすれば不安が増す
一時的に忘れることが意味がある
こちらで抱きかかえていても心に負荷がかかるだけだから
探しものとも関連はないから
大人しく何時ものように忘れ去って
傍観者で居ればいいのだからと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾弐
睨まれても困る元凶ではないから
お世辞を言ったわけでもない視た先を言ったのだから
溢れ出てきたそれを見ても判断に困る
別の視点に切り替わる
自分であって己でないような
覚えがない知ってることを試している
そしていつの日か分かる
誰のことを見ていたのか
代わりに熟していたのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾参
気配が無い、否とても薄い
辺りを伺い続けても痛みはわかない
慣れきってしまったのか区別がつかないのか
無意識にやっていて心地良かったことを
初めて意識して使用するなんとなく叶いそうだから
返信が遅いし手応えが薄いアレの成果な?
邪魔をされて醜いものを見た
無意識だったので手加減もしてなかったから
共存を望んでいるから問題なしと願いたい
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾四
望んだ便りより寄り道の文が届く
面白くも有り可笑しくも有る
常に維持することの無い日常
それより気になる事あり
酔っ払いのような珍客の事
件の穴に落ちた様に姿が視えぬ
開く切っ掛けは偶然あったけど
簡単なことではないはず
少し探してみるのも一興かと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾五
知らない街の中を走り回ってる
話題になっている公共の隠れ処を探してる
下らない噂話を本気で信じて
無駄に金がかかってそうな所にあたりをつけて
探ってみても何もないつまらない怪我をしただけ
冷静になればいくつか奇妙たところはあったけど見逃してる
土産に何かあったのかそれぞれみんな散っていく
欲しかった手軽なものが何もなく重い物のみ
帰途は独りになりそう……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾六
少しだけ愉しいと思い始めた
捜してる道中なのに道草なのに
何も見つかってはいないのに
悟られずに邪魔をされて要るかもしれず
なんの意味の無い時間潰しかもしれず
浪費して失ってるかも知れないのに
只其処に在り続ける為に
目的の為に手段を選んだから
立ち位置は何も変わらずに不動
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾七
思う意志が足りないから迷走してる
幾度も熟してきた事なのに
道中別の事柄に興味が行く
疲れが癒えない程のことではないのに
妙な癖が付いて繰り返し放浪
何かを愉しんで繰り返してる
基点を見失ってグルグルと回ってるのか
そろそろ真面目に取り掛かりたいと想い始める
無駄に出来る刻が少し減ったかも……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾八
閉じ込められてるのを自覚せずに駆け回る
偽りの記憶を頼りに這いずり回る
演技を怠っていないのなら問題なし
帰ってきたものを見極めないのも
暗い部屋の中を探し切れないのも
言われそうな事を先にこなしてる事も
つまらない駆け引きを回避したいからなら
そこで留まり続けることも
相手のネタ切れを待ってるのなら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百七拾九
其処は危ういと感が囁く
逃げるも方向を間違える
それに意思も忘れてた
御馳走に牙を向けられて
周囲の状況に気が付かない
其処に居る意義を思い出せていない
何もかも居なくなった後に歩きだす
迷走をし始めて別の所へ
遅れて追い付いてくる感情に呑まれる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾零
足りないし満ちていない
どこからか漏れているのか
歩き周り探す羽目に
疲れがたまりそれが現れる
一瞬から短時間の間
やっと原因が半分解る
止め方が感なので曖昧なのか難
出来ない時は堪えて鎮まるのを待つのみ
彼方此方影響が出てくる頃
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾壱
掌まで来ない途中まで
上手く伝わらずに両脚にくる
何も反応しなかった時よりはマシなのかも
無意識に出来てた頃は自覚して無い
感知できていないのだから
言われて訊かれるまでわからない
切欠は熱い熱いと言ってた児
あとから同じ事になるとは思ってなかった
思い出せたのなら自分は冷たいと言われてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾弐
幾度も繰り返して初期位置に
その都度様々なことが書き換わるから
ループしている事に気が付けない
一番遠出できたのは最初だけ
間違える都度に移動手段も奪われてゆく
最終的には歩く意思さえも……
動かないとそこに湧く
様々なものが湧き出て消えてゆく
それも閉じ込めてる事を自覚させないために
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾参
彼等の作業を上から見守る
途中までは何をしてるのか分からなかった
理解した後は仕上げの様子を予想してた
最後まで見ていることは叶わなかった
途中で降りてしまったから
何が気に障ったのかそこに降り立った
何も見えてないのか無視する者と
此方の様子を窺う者とに分かれる
逃げ出せば追いかけてくるのに立ち去った
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾四
其処の記憶は多少残っていた
それに頼って歩を進めていた
違いは全く気にならなかった
覚えの無い記憶まで湧き出てきたのに
構わずに歩みを止めることなく
落ちてる筈の無い物も拾っていた
仕様の違いに気が付いていながら
全く気にならないことが違和感無く
己が混ぜ掛け合ってる事も自覚無く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾五
探しモノとは違う処
それでもとりあえず散策
惹かれるものを探し始める
多少騒々しいが邪魔にはならない
触れないように歩き回る
関わるつもり無いが意識がそれる
初めて見る喰い物に
奇妙な創り方のモノに
時間切れ迄興味を引く
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾六
望む方向を見ていられない
観ていたモノは愉快なモノ
一時の時を忘れて見つめてた
意味があるとは思えない時を過ごし
疲れが何も無いと自覚しない儘
無駄な刻を過ごしたと錯覚する
普段なら思考の渦に呑まれてる
それ程深く行動していたのに
たった一言の呟きも忘れて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾七
一度目は意識しきったけど
二度目だと関わり合って
その環境に思う事あり
最初は一瞥のみ次は世話を
違いがあるとすれば
明確に意識していたその場に居る居ないもの
それは踏み固める先か遥か前か
あったかもしれない横道か
先でなければ問題なし……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾八
幾度もそこに在り続ける海辺
初めての荒れてない夜
流れつく物で火を焚べる
何時の間にか其処の番人を押し付けられる
思考を放棄して火を眺めてたせいか
誰も居なくなるまで気付かない
燃え残りを探す特権も知らず
闇を背に早々と立ち去ってしまう
鎮火を確認して波音を聴きながら
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百八拾九
満たない人数で遊んでいる
相手の事も知らないのに
何も気にしない子供の頃のように
大事な事は其処が何処だかという事
何を話していたかはどうでもよい
走り回ってた其の地のことを知れ
何もないのに気にもしなかった
触れている感触が変わっているのに
珍しく意識しないで素足だったのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾零
一つの法則が解ったかも知れない
決めていた事柄を変えてはいけない
了解の仕草でも間に入れては駄目と言うこと
かなり楽しかった事を忘れてる
満足した満たされた時間を
あった筈だとしか認識できない
数歩も歩けば不審の記憶もない
何かの切欠で思い出せるまでは
意識で少し押されてるから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾壱
愉しくは無いし疲れることも無い
演じている事も無いし忘れてもいない
付き合わされているだけ……
重なる瞬間を見極め拾い上げる
玩具で気を引き隙きを伺う
枯れた頃に御馳走を並べる
相手をする必要は無かったのに
陰を合わせて観賞してた
足りないからこそ無駄な事をしてる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾弐
自由気儘に過越してる
与えられた時間いっぱい迄
楽しく疲れが現れるまで
制限が少ないからか
行ないも良く
気分も悪く無い
只後に引くことになるなら
疲れが蓄積されるのなら
片側の状態はよくない……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾参
探しものが見つからない
出掛けるのを邪魔するように
それでも無理に押し通ったらであう
始めは一部のみ相手も何かを探してた
待ってる所を通ってしまう
それで何者かを誤認させている
何時の間にか仮面を被り先回り
確認する様に手を伸ばしてくる
こちらの腕を絡めるように……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾四
大きな構造物の中で彷徨う
与えられた四つの数字が行動で変化
上手く合えば退室可能
独りだったら二つが不変
何もできないと錯覚する
己を知る紙片を得る事
偶然揃って偶然知った
然りげ無く装うか丁重に教えるか
迷う内に出口が見えて来る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾五
鮮明に覚えて置いたのに意識すると霞む
意地を張って繰り返して記憶も霞む
一度大切な事のみ残るかもと試すと後悔する
何を求めていたのか曖昧になって
瞑想が加速する原因にもなる
但しそれをしても決して消えないこともある
見つけたと悦ぶ表情
ここに居たという訴え
お面で隠して伸ばしてきた腕
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾六
あったら良いなと思ってた物を使用
それに合わせた時期に居る
自己評価は低く見ても貰えない
残された所に巣を作るモノ
有り得ないのに受け入れている
その数に意味はあったのか……
迷走の原因の両側からの熱
意識した時に脱線を免れる
時を締めたあとにも陰がつく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾七
壊しての再構築
場所は記憶に埋もれた所
解体しながら思い出す
落とした道具
隠した原石
削って記した数字
意識が別のことに取られ
思い出した時には既に見当たらない
引掛りはあの子の表情
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾八
重なった世界の音だけが漏れてる所
始めは只迷い込んだだけと
行き止まりの多さからそう判断していた
生きている石畳を歩き周り
門と扉の多さに戸惑いながら
生活音を聞きそちらへゆく
迷ってたと錯覚してたのは一時
潜って通り過ぎても開けて進んでも
其々愉しい所へ往けたのだから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 七百九拾九
其の演目に淡々と参加
与えられた事以外何もせず
変わっていく演出を記憶に留める
違いが起こる事あり
こちらの感情を荒ぶる者有り
しつこくソレを見せに来る
最初は自慢かと思ったけど
その眼は毎回変わってくる
何を期待してるのかと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾零
漂う匂いが気に入らない
毎回違う物が流れてくる
その周辺にはある筈のないもの
気になっていたのか
関連無いはずなのに
其処が起点になってる
目覚めが異常疲れてる
離れている間に何があるのか
求めて唱えたのが原因だとはまだ知らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾壱
差し入れられたのは劣化した本
こちらの見ていた本と比べて好みが違う
嘆いていても結局置いて行く
一人で確認する為にそこに戻る
準備はされてるようで己も差し入れを考える
其れは部屋を出る前迄の思考
様子を窺っていた者あり
ドアノブも扉も細工があって見えないから
貴方が出てくるのを待ち構えてた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾弐
穏やかな日常で寛ぐ
何もかも忘れて癒やす日々
有るのに何もない処
己を維持していたなら
其処では堪えられない
なんの色も付いていないのだから
日常を繰り返すことはない
変化があるわけでもない
割れた傷をつなぐだけ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾参
それがおかしな事だと自覚できてない
その異国の言葉を理解していて
話せないことが………
一息つけば返答はいくつも浮かぶ
文字なら幾らでも書き記せる
何故か真っ白になり喋れなくなる
選ばれてそこに居たのに
何度も同じ事を出来てない
足りていない事に気づかない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾四
無駄に広い所で記憶を追憶
無意味に歩けば己の位置が不明になる程
時を失ってはいけないという強迫観念
成否の記憶が混じり始めて
辿る先を迷い歩みを止めたら
否者達が通り過ぎて征く
間違って強引に過ごした結果を観て
意味の無いようなその先を見せ続ける
ひとつの可能性を示されて
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾五
試されているのか
その気配は無いのに
出入りする毎に何かが変わる
最初は単純に楽しんでいた
喪失した時は直に諦めた
先は視えて無いが流れを感じて
こちらに合わせてくる混沌に惑わされることなく
全てを終えると時間も切れる
絶ち切られていた外の情報を得る
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾六
似た者が多いから
その時は独りで進む
間違えない様に用心しながら
ひとり別の視点で進む
その結果で他人は障害に
避けて隠れて駆け抜けて
面白い事を知った
そこでしか知り得なかったことを
だから秘めて隠しておいた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾七
迎えに行く所は知ってるが記憶にない所
途中で出会うかも知れないが何事も無く通り過ぎる
気づいて戻る最中に迷い込む
最初に思ったのはこんな所にあったかな?
放置はされてないがこまめに手入れもされてない
いる理由が無いので長く留まるのもあまり良くない
退所した記憶が無いのにそこから出ていた
何事もなく最初から迷い込む事実が無かったように
記憶と思い出を見返すまで……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾八
束縛してたものが緩んだのか
明後日の方向なら動ける
何が可能なのかと試し始める
解りやすい方向から難解な方まで
ひとつひとつ潰してくように
塗り固めてゆく染めて隠すように
必要のない領域まで踏み込んで
思わず振り返ると迷走の跡
丁度良いとそのまま進む
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百零拾九
何故急いでいるのか忘れる
道中の切り捨てされたもののせいで
通りすがりに飛び込んでくるから
足下が気になり歩みが半歩遅れる
警戒していたから兆候に気づく
躱した後で追い駆けられるとは思わずに
今はない筈の処へ駆け込む羽目に
入って来れるかがそのものの性質の判断に
紫を纏い吐き出すソレは何かと……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾零
違う処の欠片の思い
進んだ先でも後でもない
ほぼ同時の心の中
似たような事が起きてる
客観的に見たら己もこの様に見えるのかと
止まっていないがその様に見える
そこ迄になんの問題なく過ごす
自分では出来ていたと思っていた
他人や周囲からは違っていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾壱
探し求めて行き着いた先に
埋もれて隠された扉を見つけた
半分だけ発掘して先へ進む
妙な執念を待つものを解き放つ事に
終わりに出来なく幾度も隔離
思考が乱れてとり憑かれるかも……
逃げた先は同類の巣窟
迷いながらも正ぃ階へ辿り着く
逃げ出すヒントを与えて其処を終わらせる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾弐
それは響く音であり邪魔する音
入る前に鳴り阻止する音
識っていても阻まれる
法則が分からないから
必ず鳴り響くわけではないから
それであっても阻まれる
見えない門の悪戯防止装置
意識して無いと鳴る事に
忘れて無いと辿り着けないのに
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾参
解っていたのに初めてではないのに
その現象が知らぬ間にあることで
己の状態が変化してた事……
その前の事を失念していた事で
負荷が大きかったと自覚
その後の不調も理解できる
切っ掛けが有れば忘れても問題なし
休んでいれば休息あればなんとかなる
半歩後退しただけだから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾四
見知らぬ所に放置されて
その場所が記憶にも無いから
探る為にその身の記憶を漁る
知ってるらしい子に端末越しに話しかける
キーの配置が大きか異なり迷いながら
興味が別のことに向かい迷走始める
そこに以前何があったのかは判明
その身体だけは慣れることはなかった
確かなのは迷い込み捕らわれてることのみ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾五
大事な記憶が抜けている
其事を自覚しないか時が迫り焦る
誂う様に様々なものが置かれてるのに気付かない
片付けが終わらない
探し物が見つからないし
見に覚えのないものが溢れてくる
狭い世界はどんどん壊れて
執拗ない事柄のみ氾濫
探すものを違えてたから……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾六
繰り返しているのかと勘違いする程の一致
休憩を要求された時間が
二度までなら偶然も三度目以降も度々
その事を意識すれば思い当たる事も
中途半端に作業を中断される事も
確認の為に時計を見れば
その瞬間の時計の針が探していた数字?
忘れない様に何度も確認させて
秒針までも覚えさせるのかと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾七
連れの影響を見誤る
拒絶されて周囲の気配はなし
開いていた部屋に誘い込まれた
何を話したのか聞き取れない
見えてきたのは連れの過去
彼の者の影響力
そして知る何時から連れ立ったのか
何故一緒に居たのか
認識できてないのに平穏でいられたのか
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾八
無意識に逆の事をしてた
此方の事をアッチで書き残そうと試みた
何処かに刻んで満足してた
それで声が聴こえなくなる
代わりに誰かが聞き止めている
間違いや勘違いを生まれやすくなる
移動が容易いと錯覚まで起こす
問うて聞き出すことまでやらかす
回収するまで留まることになる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百壱拾九
穏やかな日々の中で熟す
聞き止めるのを放置して
習慣と流れで過ごす
疑問を持てば崩れ始める
心揺れれば乱れ始める
誰の為の儚い世界か
誰もかも顔がなかった
伺い聞いてくるのみの人々
触れ合うこと叶わず
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾零
成り代わろうと試みた者が居た
何も心惹かれないから静観してた
勝手に転けて転がって行った
傍らで遊んでいただけ
傷をつけてしまいそれが悪化
治癒してる最中に相手が誰だか思い出す
その先を知っていたからか
余計な事を考えていたら
彼に睨まれてしまう事に……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾壱
怯えているから閉じ籠もり
別のに任せてみつめてる
いつでも逃げられるからと……
聴き取れないのと聞こえないのは違うのに
音を無視してるうちに記憶に留めることもしなくなった
そして見間近な大きな音に吃驚する
見えているものの一部が霞んだとき
変わりにと鼻がと前に出ようとする
何も決めないから身体も迷うように……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾弐
無意識な癖は何処でも発揮
そのお陰で異常を認識できたが
一つの常識にひかれて全てを理解出来ない
怪しい所隠されてる所へ行けずに
離れた所へ退避して困惑してしまう
己が何に対して怯えてるのか解らず
カオスに呑み込まれてるのを自覚する前に
同じ立ち位置にいる人を見つける
次の機会までその縁を保つ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾参
何度も繰り返しその時へ
其れは傍目には幸せだったかも知れない時
そこが色々と改ざんされてる
馬鹿にするように別物を混ぜる
上階を別の所へ繋いでる
其々の縮尺を弄る
其れでも心は変わらない
それがありのままだと受入れてる
まるで意に介さない様に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾四
こちらの常識とは合わない世界
色々と集まってる時点で気付くべき
流れに乗って遊んでいた
試されるような悪戯をされて
正しい対処ができていない
壊れてゆくのに独りで延々と……
識らないけど聞き覚えのある単語
それを聞いて空を眺めるも早すぎ
余計な事を遣り過ぎて時を失っていた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾五
傷つけられた獣が駆ける
怒りかパニックか逃げる隙も与えず
貴方の居る人々の間を駆け回る
其々の人が思ってる
何故自分だけに向かって来るのかと
その場から他所に逃げ出せないのかと
彼等達と闇の道を歩き続ける
探しているのか追い込まれてるのかも分からず
一息ついた所は休めるが寛げない処
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾六
先客が居て急いでもいないので待っていた
自分の番になったが急ぐ人に譲った
そして空いてる筈なのにまだ居た
二人に成っていた双子?
怖れよりもこちらの事情を優先した
驚いてしまったのでそれまでの事を失念
独りで大事な事をコツコツと熟してた
秘密にする為に隠れてやっていたのに
駄目になって最初からになったかもしれない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾七
解らない人達と戯れる
ルールが不明な遊びにつきあわされ
見ないほうが良いと言うものを発見
全てにやる気が起きない己に不満
纏わってるモノをふりはらう気も無く
ただ居るだけのような存在感
玉突きのように移動し過ぎて
其々の記憶を上書きしてしまってる
もう一度通るまで待つしかない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾八
一歩二歩前を偶然眺める
いつもは覚えることも無い
もっと先を見ていたのだから
近いからか声が良く届く
何を求めてるのかも理解できる
気が向かなくても手を添える
意味があったのかは先にならないと分からない
普段なら素通りしていた景色だから
あそこまでの過程が知りたがったが細かすぎる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百弐拾九
目的地は視えてたから同乗してた
途中まではなんの問題は無かった
一言聞いてからおかしくなってしまった
何も無いよりは良かったかも
与えられた役割を熟してただけ
その場から動かなかったら……
目的地は忘れた頃に突然思い浮かぶ
惹かれるようにそれに連なる記憶も蘇る
様々な不思議な仕掛が動き出す
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾零
直前の事に影響受けると解ってる
何処が要因かが不明なので使えぬ
それでも試しに使用する
何度も行えば絞れてくる
曖昧だが方向は見えてくる
確実とはならないのが……
できそうで敵わないのが不満
眼の前まで来ている時があるのに
足りないものが分からない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾壱
囲い込み追い込み迷わせる
その事に気がついたのはつい先
当たり前のように繰り返してきた事なのに
躊躇わせる踏み留まらせる所を用意して
気を引く人影を沢山揺らす
こちらの行動の癖を知ってるように
独り離れれば音が消える
引留める言葉を思い出せるように
暇な身代りは延々と付き合い遊ぶ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾弐
其の人を最初に見て似ているなと
名も姿も思い浮かばない思い出せない人に
それで目の前より過去を探る事に
聞いて問うことも敵わず
動き回る事も出来なくなり
さり気なく何度か覗く羽目になる
此方の心を確認して試す様に
位置と姿勢が不自然に変わってる
早く我の名を思い出せと迫るように
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾参
獣道に見えなくもない山道を進む
方角は星を見てわかるが地図がない
何処から何処へ歩んでいるのかも分からない
1つ目の分岐へ右へか直進か
森より谷間を選ぶ
進んだ先は異質な所切り拓いた所
何時の間にか同行者がいた
背後から多数の気配がしてくる
前からも向かい入れる同数の気配
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾四
記憶に留めておくのを怠った
意識していなかったから忘れ去った
思い出すのに邪魔する壁
其の時に何を思ってたのか
流れに身を任せていただけなのか
思考放棄でもしていたのか
続きを観るにも長い時が必要な……
大したことないのか隠し通したいのか
再び観るときにしか解らない
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾五
一つある続きある世界に
忘れた頃に辿り着くが楽しめる時間は僅か
断ち切れやすく儚いから
半端だけど勝手に進んでる
それほど間は空いてないのに
次の機会は分からなくなるほど変わるかも
それでも中心だけは変わらない
其処が底への鍵だから
未だ辿り着けない秘密溢れる所
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾六
何処かの高台の上で花火を眺めていた
何かを探して人混みの中を下っていく
それ以上降りられない川辺まで
関わりたくない人がいた出遭いたくない奴もいた
それらが些細なことになる事がおきて
来た道を戻ることに己が小さくなっても
安全だと思える最初にいた位置にたどり着けない
周りの真似をして柵にしがみつくしかない
そこで一旦途切れて続きがあるならまたの機会へ
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾七
殺伐とした所に迷い込む
最初はそんな素振りは無し
普段の日常に似てる事に騙される
壊れた箇所を直す意思を見せたら動き出す
持ってる得物が物騒な物へ変わる
似た者達が集い始める
売られた喧嘩を粛々と処分
周りを見れば少し引かれていた
全てが思う通りに成らないから
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾八
其処では多少の戸惑いあり
事前の記憶とは違うから
己の知識とは異なるから
展開が速すぎてついていけない
横道に飛び込む羽目になる
そして少しでも遠くへ巻き込まれない為に
自分達より行動が遅いものが居た
それは振り返った時に気づき見つける
まだギリギリ間に合うからと叫ぶが……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百参拾九
懐かしい間取りの窓から見る景色
驚くような雪が降り続ける
見る窓を変えると雪解け水の多さに驚く
入り込み染み込んだ水の後を追い
何かしらの巣穴を見つける
その大きさに戸惑いその後の措置を思い悩む
応急処置の方法を考案中に別の事で悩む
その事に出てくる施設は記憶に無い
だけど繋がる記憶にある人が思い浮かび困惑
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾零
時間が足りないと駆け込んだ部屋
繰り返して持ち込んだ様々なものが溢れてる
窓から外を見ても景色より天候を気にする
何故その時を繰り返してるのか思い出せてない
事前に暗示してた事は無意識にこなしてる
相手が上手だと知って上でのいま
数多の人達と同じ位置で留まってる
出来ていないのは焦りが足りないこと
時間の数字以外を気にしないこと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾壱
覚醒してるのに目の前のものを見ていない
知らないものを見て慌てて仕舞う
確かに行った事さえ曖昧になった
何処に仕舞ってしまったのか
直前まで触れててたものが見当たらない
感触さえ未だ残っていたのに
これでは鍵をなくしたときと同じ
なくなった時と取り戻せた時……
不愉快な喪失感と未だに残るあと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾弐
己が来る前の裏側を観ている
舞台だけは整っていて待っている
観測しているのに止まってる
意識したからか表と裏が入れ替わる
歪な形で動き出す一部のみが……
其れは逆流する土流
雨が降る前に変化してゆく
じっと見続けてから理解する
何かが流れてくる前だと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾参
人の記憶から創った仮面を使う全部で七つ
それを受け入れていたのがもどかしい
合わせる意志のない使用してた自転車
大事な物を届ける為に先を急ぎたいが乗り遅れ
邪魔をするつもりなのか心の隙間を利用され
最初の位置に留まらせようとしてくる
意識していたものが変質してしまっても
その事になんの疑問も持つことさえしない
自分で自分を取り込み動けなくなる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾四
其処が使用されてた時から破棄後まで観る
見ているだけだったのが口も手も出してた
誤魔化すような囁きから手応え残る感触まで
無人になったあとは何回か観てた
様々なことに利用され廃れていく様子を
独りで来た時に記憶の通りに進んでいた
微妙な違いから大きな変化へ
独りで進み一人で終えた
納得できない思いを残して
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾五
思考を重ねて疲れてる
ボーと眺めてる方がましな程
それでも行き着いたところは収穫あり
分からない箇所に疲労あり
意味が分からなくなり悩む
狭い個室に引き込むほど
思う様にならないから試す
気持ちが第一だと成すまで
その先がさらなる混迷が待っていても
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾六
一気に覚醒して理由を探る
但しそれまでの状態を擬態
ズレている視点に何の疑問も持たずに
影だけの人が手を伸ばしてくるが
対処方法を考案中に動きは止まる
振りは続けているが両者停止
何かに気づいたのか逃げるような動き
あまりにも遅いので視ようとしてしまい
それが何処についてたのかを知る事に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾七
それが誰の物かで主張し合う
それぞれその特徴を示す
それ等の言動に物が合わせてる
その事に気付けばよいのに……
沈黙した人と行動した人に挟まれ
気味悪く変わってゆく其れを観てるのみ
ほんとに見なければいけなかったのは別の所
両脇の二人の顔を主張と共に明瞭になる輪郭
忘れてる名前を言ってもらえるのを……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾八
大切なことを忘れて過す
思考の先は其処での事のみ
一見楽しく暮らしてる
偶になら問題ない事も
繁盛に続くなら害になる
忘れっぽいのが原因だが……
忘れてる事をすべて思い出せたなら
悩む事無くつまらない日々へ行ける
それが良いのか悪いのかは別に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百四拾九
其処の雰囲気を愉しんでいる
無駄だと思わなく笑みも溢れる
何もかも忘れて過ごしてる
罠だったら仕掛けは壊れてる
意識すれば出入りは容易いし
忘れてる事も思い出せる
だから深入りして探し回った
何かがあるのではないかと
大した時間もかからず否定された
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾零
心と身体の乖離により観ているだけ
どれだけ深く思考しようとも変わらない
眺めてその先行きを案じるのみ
その者の立場が分かる頃
見てきたものが繋がり
不安定な行き先まで付き合うことに
知らない知識を得て不安感を感じ
其の場所の記憶を読み取り誘導する
その者の細かった先へと
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾壱
試される試練の間に引きこもる
弱気な意思が様々なモノを呼び込んでるのを自覚しない
個室から出たら知らない世界に……
居場所を探す記憶を漁りながら
見つける度に追加の記憶が浮かび上がる
無いのかと思えば手が差し出された
一度でも弱気になったせいで歪み壊れ始める
触れた所や悪いイメージが見えたところが
沢山の鍵が落ちてるのに気が付かないまま慌てふためく
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾弐
月はあってるのに年が異なる
いつもと違うものを探す弊害
混乱し迷いながらも探索は辞めない
探索地が縮小してその事を気にしないから
嗤われているかも知れないのに
同様の事を毎度続けている
宝の箱を漁ってた時も別ければ…
必ず異物が混じってるのを見つけられた
そして容易に先へ進めた
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾参
薄暗い所で騒いでいる者達
探して創りて騒々しい所
それが今では寂れかけてた
継ぎ接ぎだらけで欠けてる
見様見真似で衰退してる
それでも元だけは変わらない
望む者を合う所へと口を出す
先を見えぬまま次のところへ
合わせ鏡の世渡りの中で……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾四
海辺?湖辺?川辺?……水路?……
判別不能なところを歩いてた……
全員年下の者達を引き連れて……
記憶にないが散歩は終わりに近づいてる
向かう先を意識しだして其れに気付く
己より先を見る目が達者なのか幾度も確認の様に視てる
その危険なものを他の子達が見えないことを
其処を通り過ぎても何もない事を
後で確認の為に然るべき所へ通報してる事も
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾五
続きだと認識して楽しむ
時間切れ迄に他を忘れて
理解不能な疲労と交換に
冷静に振り返ると何処に魅了されてたのか
其処まで楽しんだのか訳が分からない
忘れ去り疲れだけが何時までも残るのに
まるでその日からの予定を邪魔するかの様
前日迄の事は忘れ去っていてその判断
カタカタと歪み軋みあの日へ向かう
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾六
何故其処に居るのか記憶が混沌として判別不能
先へ往くか留まるか帰るのか悩み始める
現在の居場所も正確に掴めてないのに
帰宅する事に決めたが方法に迷い迷走
買い物の予定を思い出して彷徨い始める
買う予定のなかったものを探して僻地へ
知ってる人に似た人が怪し事をしてる
関わらないようにしてたが硬貨を落とす
其れは呼寄せたと教える為に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾七
忙しい迷い子を誘い込む
息抜きに丁度良い空間へ
幾度も気軽に来れる所に
なんの仕掛けもないのだから
安心して訪れるのを繰り返す
当たり前の習慣になるまで
寛ぎ過ごすのが当たり前になった頃
遣る事を怠ってる事に気付く
行先を忘れ去ってしまった程に
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾八
大きな幹を調べている
其処からの信号が来ないから
異音を聞いて他の樹木に目星をつける
一つ片付ける毎に三つ以上問題が舞い込む
道筋を付けて最適解を求めて熟すも
放置も逃げ出す事もせずに真面目に向き合う
何をやってるのか分からなくなる前に
必ず時間切れになり次の機会へ続くことになる
忘れてるだけか別の欠片が何とかしてる……と思う
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を 八百五拾九
楽しい散歩を邪魔された
色々とじっくり見て回りたかったのに
連れに興味があったのか纏わりつく
一旦閉じてしまったので興醒めに
隙きをつかれて不愉快になる
そして行き着く所は例の駅
時刻表も路線図も無い
それでも混雑するほどひとはいる
以前は此処で捜していた……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を嵐に 八百六拾零
突然に現れた丸い影
他の影はしんたいの一部
それならこれは何?
三色の稲妻から始まり
白い発光体に変化
脇を背後へなぞる
休めと言われてる気がする
突っ切れと言われた気がする
止まれと誰かが叫んでる
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を嵐に 八百六拾零
時間に縛られ習慣に起こされる
順序が少し変わるだけで喪失するもの
埋まってしまい毀損してしまうもの
何時もより喪失感がおおい
忘れないように暗示を怠ったから
埋められない空白感が堪える
初めてじゃない何度もあるのに
馴れないから辛い……
其れも刻が過ぎれば忘れる怖さ……
今宵も此処で、お休みなさい酔い夢を嵐に 零百零拾零
最初はとても容易いと思ってた
事前の準備を怠る事無ければと
其れで初手から忘れてて泣き腫らした
何も邪魔されることは無かったのにと
次は習慣さえつければ何とかなる
用意を怠らなければの条件付きだけど
頼る事に恐怖して失敗呆然
上塗りする為に日々の刻の浪費
先は鮮明に観えてきた
忘れていたのと過ちを続けたせいで
全てを見渡せることはないけど
それでも時間が足りないかもと迷いが生じる
貴方は幾つの約束を幾人と誓ったのか
その力で違えることはないからと
幾度も験されてきた弊害かと
互いに………………………。
今宵は此処から、酔い夢をと言える様に 零百零拾壱
己の不安で其処へ呼び込まれた
直したのに壊れたのをみせつけられる
自分では足りないのだと思い込ませる為に
その場を逃げたらその人が居た
思うようにならない身を誤魔化して
必死にその場で立ち続けてた
何の気まぐれかその身を案じて手を貸した
恐怖で怯えていたのが手から伝わる
己の過去の記憶が呼び起こされ自分も……と
今宵は此処まで、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾弐
何処かへ出掛けるための前準備
何処での癖が出たのかすべき手順を思い浮かべ
直前まで何もせずにその時に慌ててる
ひとりで悩んでいる内に色々と彩が出始める
知らされてなかった行程を聞いて
それに合わせた時には置いて行かれた
沢山の気配が消え去ったのを何も思わない
追いかける気は僅かしか浮かばずに
其処でしか出来ない事を思い出せずに居る
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾参
求めてるものでなく用意されたものを探す
それが己に必要なものか判断もせずに
流れに巻き込まれて其処で楽しんでる
二つのものを抱きかかえて
必要な方を落としてしまう
最後には両方なくす羽目に
長い映画を一瞬で観終えて
其処が何処だったかを思い出す
悪夢を観る者達の隔離場
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾四
忘れられたからと怒り散らす
相手にされないからと物に当たる
その場に居る人に何も違和感を感じずに
心を鎮めるためか向かった先は見知らぬ社
其処の独特の手本を見せられて戸惑う
最後の締めが甘いから手を貸すことに
お礼なのか愉しい遊戯の中へ
闘い好む修羅の戦場へ
終わりが見えないから逃げてたのにと
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾五
多い来客に戸惑う自分は関係無いと
それでも影響を受けてくると
その場しのぎで一旦立ち去る
引きこもるように宝物を磨いてる
それが昔に作った拙いものに変わっても
無欲の心に様々な慾が集っても
何も無いような空白地を無意識に創ったから
守る意思も払う意識もない
そこから逃げる様に覚醒するのみ
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾六
一枚一枚丁重にめくり確認
観ている意識だけは先を望む
気をとめた注意印を見つけるまで
其処で本来なら見えないものを知る
その一部分を知った事で思わず叫ぶ
囁かれた噂が本当の事だったことに
そこに至るまでの記憶を探る前に
本来の主の戸惑いが伝わり途切れる
最後まで見れなかったのが無念
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾七
歩いて来た足跡から先に送られたもの
的確に予想されて届いていたもの
己の来るのを待ち続けていたもの
自然な仕草が用意されていた事
無意識なことだと思ってたことが違った事
記憶も意識もない事が思ってた通りだった事
そして知りたくなった何処が始点だったのかと
終点は幾つかは憶えている全部ではないけど
最初が知りたくなり迷い彷徨い…を忘れる
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾八
続いているものが溜まり
新たな道も選んで進む
中途半端な事を未だに続けている
決めて行ってる事だから
先と後の事は後回しに
現状を維持してる……
大きく回ってる確認する様に
続けて何度も開始が不明になるまで
追手の背後につくまで……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百零拾九
其処までは用意周到だった
何かを思い出す間も与えず
来訪者達の意図を掴ませずに
不自然なのにそれを悟られずに
受け取らせて注ぎ込み乾杯へ
そして自分は多くを得ない
どこかに罠があったのか
それとも油断を誘う為なのか
こちらも騙したのだからわからない
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾零
何も無い少しズレれば闇の中
それが分かっているからか
皆その与えられた役を演じる
何処かの誰かが此方を観てる
その感情が伝わってくる
それに多少影響受けて踊り狂う
何も知らなかった頃ならば疲れ果てるまで
多少影響が残っても構わずに熟してた
今はじっと視線の主を伺うのみ
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾壱
子供の悪戯のようなことを繰り返す
超えてはいけない線に近づいた
止めさせようとの思いが通じたのか止める
知ってても行けないところを駆け出す
識ってる道順とは逆に……
何処へ向かってるのか検討もつかない
とある所で方向転換する
門を開けてまで通ろうとしたのに
其処での会話に何かあったのか
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾弐
誰かの記憶を誰かの想いを観てる
似ているのは僅かしかないのに
自分の事だと錯覚していた
其処であったことはあまり記憶に留められない
しっかり受け答えていた会話さえ曖昧に
興味を強く惹かれることが度々起こるからか……
それでも必ず残る事に影響受ける
その時々の強い想いだけはのこるから
生存の欲望は侮れない……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾参
己に対しては効きが悪い事あり
それだけを頼らないようにしたいのか
それとも他に事情があるのか
一時の安らぎは得られるので使える
以前はどのように対処してたのか
泣いて堪えてたのかそれとも……
間違ってるかも知れない余計な知識のせいかも
ただ笑って過ごしていた日々のほうがマシかも
自分で決めて進んだ結果なら何も問題はなし
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾四
知らない相手との気安い会話
其れでそこが遊戯の中と判断した
先に急ぎたいが一旦終了
終えて戻った先が認識できなかった所
その様な場所か仕様なのかは不明
退室は容易くその場を探るのは難
立ち位置を変えたい観る位置を変えたい
識りたいのに探索できない
儘ならぬ疲れ果てるまで何度も試行
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾五
探して回ってるが一人ではない
同行者が居て何方が主導してるのか
それより気になるのが周囲の密度
以前に来た場所なのに何かが足りない
己の歩みを思い出せば不自然な足取り
そこにあるものが見えていなかった?
先頭で進めばいつもの通り
一歩でも遅れると空白が現れてる
独りでもう一度試したい……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾六
眠れない深夜に雨音だけが響いてくる
意識がいきなりそちらへ向かう
聴覚のみの世界に居るように
半分しか聞き取れない身では
其処には入り込めなかったのは
不幸な事なのか幸いな事なのか
それからは雨夜の時には招かれる
その時々に一瞬だけ聴こえてくる
忘れていたら雷鳴付きで思い出せと
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾七
相変わらず不愉快な現象
終わることなく湧き続けてくる
始末する場所を探して歩き回る
一杯の水を頂くコップに半分程のみずを
それを含んだら不快な事はおさまった
礼節を忘れて歩き回ってたのに
飲み込んではいないし吐き出してもない
何も考えずにひとくちだけ……
そこから先も後もなく今に至る
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾八
内外からその遊戯を観て遊ぶ
単純なようで奥が深かった
間違えて対処できなく愚痴をもらす
道中の謎解きも難しく
力押しで進めてしまい
得るものが少なく嘆く
遊ぶのは目的ではなく通過の手段なのに
夢中になって道草をすることに
無事に出入りできるのは何時の日か
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百壱拾九
急ぐ先に立ち塞がる者達
準備万端で待ち構えてる
争いなど無意味な事なのに
それ以前に不可解な事も
待っているだけなのに
それすらも邪魔をするかの様な仕草
なので雨空を眺めてる
次々と不可解なことが起こるので
飽きることがないからと
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾零
無意識に続きを観ようとしている
大したことではないから途切れたのに
忘れているから道草が多い……
ゆるい…駄目にするところ
一見とても心地よいが……
何もかも忘れさせてたちが悪い
強い意志があれば簡単に通り過ぎれる
中心に向かって駆け抜ければ良いから
そこに在る鏡を見なければ容易いから
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾壱
何時の日か観た行列の源流を知る
元は何かと自然ではないとしれた
どのようにして集めたのかは未だわからず
解ったことは段階があった事
誤魔化すために集められた束
そこから西へ集い列を成す
跡地には掃除するものが集まり混沌
それが時と共に後を追う……
流れを追うのか更に辿るのか迷う
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾弐
混沌としても思う事なし
敵意を向けられても相手にせず
淡々と探しものを始めた
先に行って待ってる人は見当たらない
かわりに周辺にいる動物が集まり始め
身の回りからも湧き出す気配
知らない場所なのに身近な物に变化して
もう此処では時間切れだとつげている
名を与えたものが居たのに……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾参
別の所かな別の道先だと思う
心安らぎ寛いで居る
悩みの質も大いに異なる
楽しんで過ごしてるのがわかり
夢を見るように眺めている
そのまま意識が眠りについても構わないと
それはいけないと邪魔される
些細な刺激で戻される
自由にのぞけないからつまらない
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾四
探してる物が曖昧に浮かび
探す場所も整理されていない
見つかるモノは識らない蟲
放棄して逃げ出した先は空
思考はその地を燃やし尽くそうと
上手くいかずに別の所へいく
奇妙な跡地と廃墟を見つけ降り立つ
造りかけ?修復中?惹かれる理由は思い当たらない
何があるかと散策を始めた……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾五
癒しには成らずに疲労している
最初の兆候は動かない膝
痛みを無視して手で動かす
その強引な行為は世界に移る
視点を強制的に変えて
見たい所を見る事に
見て確認できればその先へ行ける
すると邪魔するものが現れる
その攻防が楽しくなりそこに留まることに
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾六
己が中心にされている
舞台の中心に立たせるために
気付いても回避する気力なし
細やかな抵抗を始め
歩みを遅め道草を食い始める
意味はないと思ってなのに流れが変わる
無意識に抵抗をしていた
決めた立ち位置を動きたくないと
なんの意味があるか思い出せない儘
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾七
記憶の儘の姿に多少の修正
そんな事はある筈ないのに受け入れている
細かな事を一切気にせずに頼ってる
その時に別の記憶が蘇る
己の事かどこの誰かかは判別不能
順序が違うとのトラブル
見せられた紙片を確認して受け取らない
大切にしまっておいてと願い出る
自分だと失くしてしまう先を視たから……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾八
思い出せそうで思い出せない
忘れてしまっている行き方
偶然か必然かも判断できてない
思いの方向へ征くことが叶う
曖昧な距離と方角だけど
明後日の方へ迷走するよりはましだから
あまりにも時間をかけ過ぎて
初心の思いを忘れかけてる
何故その時その場所を視たいのかを
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百弐拾九
誰がソレを怒らせたのか
ソレらはいつ入り込んでいたのか
疑問も持たずにひとつひとつ処理してる
終えた頃にやっと本来の歩みを
…する筈が屋根の上で見学
いくつかの異変を記憶にとどめて
そこは寂しい所で荒んだ所
燃えた跡には知り合いが居た
彼らの会話が聞こえなくまで其処に佇む
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾零
知ってるだけの処を
知らない連れに聞かれながら歩む
独りが良いが離れなれない
無意識に蜜柑を探すが
連れの探してるものしか見当たらない
奇妙な物だけを見せられ感想を聞かれる
一階を回ったあとに邪なことを聞かれる
それだけは否定しないと出た声は己のでは無い
そこで忘れてたこと干渉してた事に気付く
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾壱
目の前に有る物が何かおかしい
色が反転してる?光源が可笑しい?
そのままを受け入れて観察する為に眺める
其処が入口と解ったらよかった
わからなかったから己の不調を疑った
その後の変化も理解しなかったから
弱気になって引いてしまった
それを見て様々なものが集ってくる
誰にとっての後の祭りかと
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾弐
安眠を邪魔する五月蝿い人の声は窓の直ぐ側
彼等は言い争い別れて行く
己には関係ないが後をつける
闇夜の中を誘う様に進みそれを追う者
二人を其々気付かれないように観察する
知りたかったことは暴力で潰える
面倒臭いが終えなかったことに書換える
それが気に入らなかったのか次々と介入される
其れでも面白いものを手に入れる
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾参
此方の事に脚を惹かれて向こうへ行けず
振り返って眺める事さえ邪魔をする
あちらの安息を忘れさせる様に
何もないと思っているから其れにすがる
自分のやってきた事さえ忘れて
どちらへ向かっていけば良いのかも
きっとどこかで諦めてるのかも
大事な宝以外は消えてしまうから
隠して離さなかったものを
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾四
思考が閉ざされている
習慣のみで其処で過ごす
壊れてくのを自覚できずに
安心してるのは狭い所
役に立たない錠がかかるところ
閉じ籠ってるつもりで幽閉されてる
入る記憶は数あるが出るのは無し
全てが終える時には多分退室する
そこからが始まりのように
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾五
少し乱暴な事に挑戦する為に並ぶ
一度目にルールを理解して
二度目で他の参加者を知る事に
押し付け合い壊れてボロボロに
潰れて消えて往くのをみて
世界の情勢の写しと知る
観戦してるのではなく
参加してる己は何者と悩み
存在する筈の鏡が無い事に思い深める
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾六
閉じ込める所は此方の記憶を使う
強引な展開でそこまで誘導
其処に何かを隠すように……
おおいおおい無駄に人数揃えてる
効果ないのを知りながら付き合って
逃げ回ってどこまで手慣れてるか試してた
同時に此方の心の奥を覗く
寛げる部屋に変わるから
そして時刻を知ろうと企む
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾七
知りたい時刻は曖昧
状況から早朝かな始発の時間
それは翌日の事かも……
手に取る事も尋ねる事もせずに
周囲の人達にあわせて待つのみ
思考も移動も制約がないのに
立ち尽くしてるうちに別の記憶が蘇る
でも其処は破棄されてないし鏡写しでも無い
意識がそちらにあると安堵してるが……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾八
休暇の一時を楽しむ
何もかも忘れられる所だから
疲れることもなく無駄に時を過ごす
境を過ぎれば虚しくなる
忘れていたので空しくなる
何かを置いてきてしまって
代わりのものを求めてしまう
それがいま必要なのかも判断せずに
心が揺れて歩みにつたわる
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百参拾九
闇の中を寂しい灯りで進む
探しているものは隠し部屋
ライトの灯りが切れて帰還へ
帰りに色々と思い出し
通路の仕掛けを解いて回る
誰の為にそのままにしてるのか知らず
当然色々と集まってくる
最も望まないのは音だけ来襲
それ以外は放り出すのみ
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百四拾零
三連の観覧車の内と外
外では言葉が通じない
迷って敷地の外へ出られない
以前に来たことを忘れた処
その時に知りたかった別視点
解ったことは正確なルート
手を出さなければ認識されない
確かめるように重なって動いた
ズレが大きくなった時にそこに立ち入る
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百四拾壱
片足の違和感を無視して進む
歩みを止めないのは先が見えないから
向かってる先に望むものがあると思ってるから
違和感から喪失感に変わりその場で転がる
身体の心配より邪魔をされたと嘆く
動けないのではなく其の意思が喪失
其の場に漂う頃になって
見えなかったものがあらわれる
何かの法則に寄って……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百四拾弐
周りが五月蠅くて目覚める
怒鳴られている理由が解らず
眠る前の事を思い出す……理不尽な
私は観ているだけだった
声に釣られて多少入り込んだか
連れが無事に捕獲したので退散した
退室する所を違えた……
面倒くさいからと近道を試みないほうが良かった
もっと面倒なところに出た
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を 零百四拾参
壊れた懐中電灯を直してた
原因を見つけて取り除いていた
青と赤の粉を拭き取っていた
終えた頃に邪魔が入る
ボクに相応しと詩を歌い
再び磨かなければ成らなくなる
組み立て方がわからない
其処の知識だけ忘れてる
そこを起点に忘却が進む
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を原因を 零百四拾四
躊躇う事無く飛び出していた日々
今は閉じ込められたかの様に居る
其処から一歩でも歩む気も無し
何故外へ気が向かないのか
どうして閉じ込められて平気なのか
そこで悪夢を魅せられているのに
慣れてしまったから
其処にひきもどされるのを
最初はそれさえも愉しんで今は密かに……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を原因を 零百四拾五
価値の無いものを抱きかかえて先を急ぐ
目的地は思い浮かぶが何故其処へ行くのか不明
己ではゴミだと判断してる部分あり
思考が巡り始めれば今の自分の不自然
足を止めて引き返し始めるも不審な者達
後を着いてくるのを確認して理解する
誘き出された事と釣りだしてる事を
捉えて呟けたのは一人だけ
其れでも其処から奴らに拡がる呪言が……
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を原因を 零百四拾六
一つ先が心地良い所
その先は愉しくもあり怖くもある処
迷わずにその先へ行ければ……
なにもないと嘆く事もない
苦しい思いをすることも無い
歩みを止めなければ良いだけ
なにもないと思う事もない
後悔することも何もない
隠してあることを護るだけ
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を原因を 零百四拾七
行きたいところ招かれた所だけど
そこまで自分の意志で行ってないから
どうしても足りない所があらわれる
なにもないからと言い訳もできずに
見ていることだけしかかなわない
其の行き先が視えてきて誘導したくても
曖昧な単純な事だけが伝わり
奇妙な二択を迫る結果に
そして混沌とし迷走して繰返される
今宵も此処で、おやすみなさい酔い夢を原因を 最も怖いことは慣れ
違和感さえ感じられない程の
不具合になんの疑問も抱かずに
そのまま時を過ごす
そしてある時に気づく
己の定めた事を護れてないことに
またまた今宵から…… 零百零拾零
立たされていたのは試される処
轟々と燃える像の前へ
前後二つの前に立ちためされる
前の者は熱いと言って消えた
何も感じないから素直に近くへ
脚が燃え盛る台に触れる程
温かいと感じても熱くは無い
触れてしまった脚も痛くもない
赤くなっているのは罰か印か……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾壱
扉のある場所が解らない
鍵が必要ない其の扉の
帰る為に最も簡単なのに
初見の場所で何時ものように迷ってる
知らないものを見つけては
興味が全て其処へ他を忘れる
それを避けていないのは
そこから別の所へ行けるから
忘れてしまってる続く処へと
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾弐
何処かでの体験を物語で上書きされる
その最中は気付かない似てるから
結末は違うので混乱の原因になる
浮かんだ文字は何の意味があったのか
助けを呼んだその名は
不自由な身体の時点で気付くべき
惑わす為に予想外の事が立て続けに起こる
混乱してる内に留めていたことを失念
そしていつもの所で佇んでる
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾参
受け取れるものを一つ見つける
それからそこへ迷い込む
それを招待状の用に扱って
そこでの捜し物は初めてなのか
気配も手掛かり何もない
其れでも何かを求めるように歩き回る
散策の時間は短くその後が長い
なにもないスッキリした部屋で隠れてるのを見つける
なにやってるのかと言い言われる
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾肆
駆け降りてゆく
傍らに動物達が集まって
苦手なものも近くに居るが構うことなく
疾走ることに疲れてないのに
乗って楽をしようとしてしまい
毛並みの心地よさに何もかも忘れてしまう
何故急いでいたのか
何処へ向かっていたのかも
思い出すまで夢心地の中……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾伍
探していると隅に見つける
欲しかった思いが残っているのか
必ず置いて有る片隅に隠される様に
手に届かない所から壊れて放置されてる物まで
望む状態では決して見つからない
でもその時だけは違っていた……
問題は何も無かったが邪魔するものが現れる
過去の己を見るような者が好奇心旺盛に尋ねてくる
語る内に何もかも変わる持ってたものさえ
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾陸
遊んでいる最中に思い出す
一度視線を遮れば良いのだと
それで容易く成せるのだと
悪い思い付きを成したあの時は
複数の目から遣って退けた
何故成せたのかまだ解らない
無意識に自然に為せたなら一歩
駆け出してる程の成果はまだ無理
静と動を熟せれば良し
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾漆
曖昧な記憶の儘でも愉しめる
己の本質が何であるか忘れてるから
ただ周囲に流されていれば良いだけだから
何もできない事に気付いてからが大変
自らの選択地がないのだから
強引に進めば初期位置に戻るだけ
思い出せれば何も言うこと無い
選択を望んでそこに居るのだから
凡てを思い出せているのなら問題なし
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾捌
忘れても余韻は残る
不満が無いのか思う事なし
淡々と記憶の整理を始める
愉しんでいたので視線の先はまだ視ぬ方へ
思い巡らしながら感を頼る
定めたら一旦忘れて別の事を思い起す
時々迷走の始まるとなる
なにもないと嘆き泣き始める
ふっと何かを思い出し走り去るまで
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾玖
探して漁りながら迷う
記憶を頼りに探しても
目的の物が見つからない
同じ箇所でも見る毎に中身が変わる
記憶違いだと思いその周辺を探るも同様
良く観察すれば法則がありすり替わってるのに
強引に探し当ててそれで妥協した
それの影響受けて記憶まで改竄
其処を起点にソコは壊れてゆく
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾零
嫌な筈、赦せない事を観せられる
なんの感情も抱かずに戸惑い
文句も言えずにそれが起点に
其処が本来の居るべき所か迷う前に
逃げるかの如く世を跨ぐ
中断でも停止でもなく本当の逃走
何も無くなるわけではないのに
無意識に何かからの逃げ癖がついた
簡単に最初から始められるからと
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾壱
何処からか漏れてくる音
それに合わせて世界は変わる
自覚のないまま影響受けて
幾度目が上手く行っても
邪魔を受け入れるように
意味の無い音を聴き入る
無視をしても困る事はないのに
過ぎ去る時間は瞬きほどなのに
外の変化に敏感になった
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾弐
記憶頼りに道を巡る
連れだと思ってた人は
独り先を進み止まらない
マイペースで歩めば色んな人に追いつく
ただし一人で歩む人はみかけない
道中何が起こっても連れ立って進んでた
トラブルか困ってたようなので助太刀
選択を違えたのか影響が出る
自覚してから控えてたら元の鞘へ
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾参
大切な事は意識していないと直に忘れる
直接に体験した事ではないから
見つけて安堵しているうちに失念
最初からやり直しを行うにも
何処から始めていたのかも忘れてる
心を温めていてその先から……
栞も印も付けていなかったかも
辿り着いて満足してしまう悪い癖
完全に失念する事が無いのが幸い
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾四
探しものをする場所に居るのに遊んでる
探していたものが積み上がっているのに
気に入らないモノへ放り投げてる
無意識には本来の目的を忘れていない
ちゃんと脇に避けて積み上げ始めてる
邪魔するように別のものが溢れてくるが……
探す事からその場の整理整頓に目的が変わる
その事に嘆き始めるまで時間は掛からない
中断して立ち去り結果鍵は隠されたまま
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾五
最初は隙間の先を調べてた
気付かれないように…でも拡がった
そこで選択を迫られる変なものを与えられて
内と外に境界が生まれて壊れ始める
貴方は他人に選択を与える側に
幾度も代わってもそれだけは変わらない
最後の最後まで日常を譲らない
壊れなくても変化が何もなくても
淡々と歩んできたのだから……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾六
どうしても其処に入り込みたかった
怖い門番が二つの門を守ってたから敵わない
中に惹き込まれていつも外から眺めていた
気付けば内側を歩いていた
記憶が曖昧で至る経緯が不明瞭
其処で待っていたのは面影のあるひと
尋ねられたけど名前を思い出せない
ひとつの想い出を語り了承
色々と不自然なことを知り立ち去る事に
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾七
薄く儚く書き記される
取るに足らない事の様に
不自由なく動けた事を隠す様に
躊躇う事なく突き進み
周囲の言に惑わされずに
サッサとすべきことを終わらせてた
観ているでは無く動き回って
淡々と作業のように
後の事は忘れ去れと……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾八
争う如く挑ませる処で
全てを無視して淡々と探索
それでも結果に反映される
望んでいない立ち居地にされ
欲しくも無いものを付けされそうになり
逃げ出す前に終了された
直後の疲れも迷いもない
忘れて別の事を観ることに
何故か続く続きを見る羽目に……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百壱拾九
他人が探し回ってるのを眺める
飽きてきたのか怪しいところを叩きながら待つ
何故かそこを隠す動きを見せてくる
足りない物を取りに行くことに
覚えが無いが己のミスを観ることに
此方を誂い始めるが気付かない
関連の無い余計な記憶が溢れる羽目に
其処から忘却が始まるのに
完全に失念しないと考えの結果なのに
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾零
初見の処で朽ち果てた道具を解体
仕組も用途も不明な物を……
諦めて屋内に入って違う事を認識
其処でも素の記憶に影響され惹かれる
必ず其時の時間が迫ってくる
どうでも良い事と一緒に……
慣れてしまってるのが多少怖い
違和感や異変さえ受け入れてしまいそうで
それでも最悪前に必ず気付くけど……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾壱
思い出せないからふらふらと彷徨う
じっとして居られないから歩き回る
何も知らずに時を無駄に過ごす
何かが集って来るのを無意識に待つ
其れ等を観察するか玩具にされるか
変わったことが起きないか待っている
言われた事を忘れてる
選んだ事を忘れている
最初は解らないからと泣いていた
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾弐
最初は受け入れていたけど
身体の中にあって違和感を得る
何時から埋め込まれたいたのかと
当然の事と思えなくなり
意識は異物となって去るのみ
その後の事を多少心配する
荒れた道を独り帰ることに
途中で問題なく同乗可能と思い引き返す
何時の間にか別の物に変わってた……
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾参
似た場所だから錯覚していた
周囲を見て逃げる事だけしか考えてなかった
声を掛けられて我に戻り観ているだけに
状況判断に迷って上へ下へと歩いてる
途中で受け取った子は冷えていた
意識がその子に向いて温まるまで
いつも突然に変わる刻は後か前かは不明
周囲は何も壊れてないからずっと後か前
そこでも意味不明な事に巻き込まれる
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾四
選択が多い夜
書店で探してる本が見つからない
突然の人の流れ行き先の二択
迷った上に合わせて釣りを始め
釣り上げたものは理解できないもの
判断が遅れたせいで竿を落とす
その後も続いた先はいつも通り
最後の方で大切なことが待っていた
足りない時間の中で選択を迫る
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾五
最初は空に浮かぶ不審なもの
落ちてきたから踏みつけてしまう
それが切欠なのか様々なものが湧くように
礼儀正しいと言えるのか不明な空の監視人
目を離した隙きに不法投棄された物
人気がないからと住み着いた生き物
寝床を広げるアリは知性ある仕草
煩い二羽とは会話が成立
首輪をつけた犬はこちらの作業の邪魔をする
後になって彼らの意図に気づく
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾六
初見の処で流れを見惚れる
一生懸命に頑張るのを眺め
溢れ出す人並みに戸惑う
多少なりとも自ら動けば良かった
いつものように一人で探索をすれば
気になった先に容易く行けたのに
最初に気になった人に付いていただけ
その人隣を見極めようとした
頼まれてた?好奇心?解らない
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾七
嫌なものを見せられ聞かされる
雰囲気にのまれて動けなくなる
其の全てが許せなくなり書換える
誰に向けての言葉だったのか
偶々側に居たから聴こえたのか
本人は誰だったのか……
存在感は際立っていた
此方に対する反応も過敏だった
己をみていたのかが不明だった
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾八
心地よい処は過去からの影響
その時の対応の違いで今がある
見守っていただけで此れだから
不要な手出しや欲に塗れた結果ではない事が幸い
望んでいた間逆な所へ行かずに済んでいる
何もしていなかったからベストな所でもない
観ているだけで動かないと決めたから
手元に何も無くても喪うよりは良いとしたから
最後まで観ていればそこから歩み出せるのだからと
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百弐拾九
様々な因果を無視して飛び立つ
自由だったのに妨げられる
壁があり意思が其処で削がれる
無気に成ることはなかった
迂回する気力も意思もわかなかった
繰り返して不思議だと思うだけ
最初から素直に誘導されてたら
それはそれで別の困難も
ただ別の視点でみたいと思えば解決
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百参拾零
そこに至るまで見ていたものを忘れる
その不快なモノのせいで
起きている事が己の身体と錯覚する
指先まで追詰めても諦めない
動けぬように環境を変えても
焦って人の手を借りようとさせる
何時何処から入り込んだのか
気づいたときには我が物顔で徘徊
最後はいつもの様に処置をする
今宵は此処で御休みなさい酔い夢を 零百零拾壱
与えられた位置に留まっていた
決められた事を熟していれば良いだけ
簡単な事の繰り返しの筈だった
周囲を観察することも忘れて
淡々と作業の様にたっていた
思考し始めなければ何も変わらない
興味を持つ人が現れるようになった
同じ筈なのに何処かが必ず違う
その場を離れるようになるまで……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾弐
必要ないと忘れ去っているので順調
思い出せない事に何も不安は無いから
整理できてるのならそれが良いのだけれど
何かの切掛が在れば戻ってくる
完全に消し去ることなど無いのだから
埋まっているか空に舞っているかの違い
…が揺らいでいたなら忘れられない
眼の前から消えることはない
悪夢となる迄そこに漂うから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾参
その事を承知でやってきた
其の行き先の道中が好ましく無くても
必ず終着地に辿り着けると言われた
寄り道は当然で道草は当たり前
時々本来の先を思い出す
黙々と歩み続けてゆく
ひとつひとつ確実に潰す
振り撒いたもの寄ってきたモノを
始末しながらのますうめ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾四
もう解体されて存在しない所
其処を二人で楽しく探索
誰も他には人がいないと思って
互いの情報を確認しながら進む
見えているものが違うのか
なんの迷いも無く突き進む
後を追えなかった覗く事もしなかった
逃げ出すように駆けていく姿をみるまで
見失って理解する事にそこが何なのかを
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾五
己はそこで降車
何もない中途半端な処
最初は独りで眺めてた
暫くすれば周囲に多数の人影
見ていたから分かる己と同じでは無い
ただ通り過ぎる車両を眺めるのは同じ
異物が現れた佇むことはしなく
奇抜な行動をして回る
待っているのでは無く捜している
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾六
眼の前を流れる絵を見続ける
時々気になるものがあり
それにつられて似た所へ
絵を真似しようと試みるも叶わず
無理なことは諦めて流れのままに
辿り着いたのは初見の場所
其処でしか役立たぬ情報を交換して
先を急ぎたいのに敵わない
中断しての離脱がこの頃多い
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾七
なんの意味があるか分からないがよく観る
雨も少ないのにどこから流れてくるのか
その身体の記憶お探れば少しは解る
流れる水の色を見れば青いのは近所から
すくんだ透明なのは何処からか湧いている
流れの勢いから周囲の苔が剥がされ流れる
疑問に思えば流れは止まり空となる
何故か逆流が始まり噴き出し続ける
三色の水流を眺め続ける事に……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾八
始まりは削って散らかす
落ちた屑のほうが多く見える程
それを見て問い質した
素直に片付け始めたのはよし
しかし汚れと塵屑は湧き出てくる
最初の頃の方が綺麗だったほど
其れでもやる事は変わりない
いつの間にか集まった物まで解体処置
その先に見た光景を忘れない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾九
その姿を見て名前は浮かばない
似ていて同じ種だか別だと分かる
ただこちらを試すかの様に飛び掛かってきた
痛みは無いが強くあたった甘噛
駆け回ると言うより飛び回る
隙きを付いて胸に飛び込んできた
抱きかかえたまま望む光景を見せる
見下ろせるところ確認できる所で
最後に飛び込もうとするが首を掴んで阻止成功
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾零
通行を妨げる様にそれは突然現れた
私以外はそれほど驚かないから日常の事?
ゲーム感覚でそれを排除してから現れた
不気味に声だけが聞こえてくる
周囲を見ればこちらを観察してる人がチラホラ
逃げる様にそこから立ち去る
行き着いた先は学校のような所
だけど何も見当たらない
彼等は人混みに紛れ込んだだけ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾壱
似た物語を観てた
純粋に楽しんでいた
似ている方を思い出す前は
比べ始めて混乱する
違ってる改変かなと
大筋と名前以外は異なるのに
その話は忘れてる事を思い出す切っ掛けなのに
完全に埋もれていた記憶を発掘する機会なのに
ただ観てたのしんで終えてしまっている
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾弐
思い出すことが多いだけだと思ったら違ってた
細かな切絵が捉えきれないほど湧き出てた
それを錯覚していた全部一つのことなのに
探してるものは見つかることのない所で
途切れ途切れの絵を見続ける
その時には記憶に留めたかったことが
視点が枠の中から外へ出た頃に
閉じたあとの事を知ることに
それもまだ終わりでは無い
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾参
其の事を覚えていないと言うより
記憶に留めてさえいない
何も無いような空白状態
気疲れしていたから何もしてないなら良いけど
何かを観ていた感覚は残っている
観ていたより視ていたかも……
偶にあるから気にしないけど
いつものとは何か違う気がする
忘れているのではなくされている……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾四
隠してあるものを出して並び替える
何の為に何をしてるのか解らなくなり
元の場所へまとめて押し込める
夜空を観て惹かれる箇所あり
説明出来ず表現も無理
無理をしてるうちに消えてしまう
目の前ではいらないものを処分してる
それに合わせて己も行動
色々と集り避けて探す……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾五
何を争奪し合ってたのか
始めは隠れて偽装してコソコソするのみ
ソレがこちらの姿に化けて乗り込んでくる迄は
物を奪うことに明確に変わった頃
逃げてるのを追う其れを追跡
そして自分が手にしてそれがデーターと知る
中身は直接見れない物
周囲は全て敵と変わらぬ行動
すり替えながら逃走劇が始まる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾六
またまた時間に追われてる
過ぎ去った筈の時間に因われる
無いものを探して全てを揃える
繰り返し過ぎてるのか
人のせいにし始める
まだ心の内だが善くない
焦り始めれば何もかも変わる
そこに至るまでの道筋が無駄に
感情に呑まれて消え失せる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾七
寄り添って見ているだけ
彼等は探す事はせずに
待っている事もしない
それなのにその境遇を利用してる
選んで使用して我が力のように
それでも観続けることしかしなかった
なにもないからと行き詰まっていき
それでも何も変わることなく
最後の最期までそのままで居続けた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾八
見覚えのある近所を歩いてる
それは多分一時中断した続き
サイズが微妙に小さな家屋を見つけたから
一見した感想とじっくり眺めたあとは違う
其れに対する恐怖が湧き出てくる
対処法と始末の方法を思考しながら通り過ぎる
帰宅すれば周辺は何年放置されたかのような状況
特定部分に草木が密集している
それを眺めてる我を玄関を開けて覗いてた存在
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百壱拾九
珠を当てる遊戯
隠れて待つか歩き回るか
三階には人気は少ない
あまりにも暇なので色々と思うことあり
鬼役が来てから外れて落ちてる珠を投げ返す
飽きる迄それをやっていた……
得点を稼いで外の競技場へ
一度も鬼に成らずに異質な存在に
我の真似をし始めて混沌に
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾零
探しものは見つからない
変わりに見かけたのは好ましくないもの
だから全てを流そうとしたのか
きれいな水が流れ始める
湧き出してくるのを待ち続ける人たち
溢れ出した清流は全てを流しだした
流れ落ちてきた人を受け止め助ける
願掛けの後に姿が見えなくなる
すぐに探すことはかなわない……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾壱
冷えて冷えてきて痛い
初めての時は其れで錯誤した
自らが招いたことなのに
回を重ねることなく慣れて
そのまま原因を探るか
さっさと変えて違う道を望むかに分かれる
無意識に手をあらぬ方へ伸ばすこともあれば
どこぞへ迷い込む事もあり
閉じて戻ることは稀だった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾弐
思い出せればそこに有るのはすべて破棄された物
状態が違うのはそれぞれのストーリーがあるから
どれだけ貴方が拘ってたかの……
そこにあった一つの道具をリペア
頑張ってるのに時間が足りない
刻に追われて別のものが見えてくる
間違った探しもの最中に出てくるのは不要なもの
積み上がってるのは別の時期にさがしてたもの
一番底に隠してあったもしもの時のモノ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾参
初見のゲーム台を見て悩む
遊び方がわからないし
難易度も高そうだから……
他人がやってるのを観て他を探す
わかりやすい容易いのは知らないカード
安い割に大きな物……
他にも何かあると奥へ進む
知らない物で溢れてた
そして周囲にも何時の間にか……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾四
自分にとっては関わりの無いことに付き合う
観察や傍観に失敗すると間々あること
嫌ならいつでも抜け出せるから
そのような時は何か一つだけ関心を持つ
他の事は一切目もくれない
なにか面白いことが起きるかもとの予感で
有る無しは半々で自分にも災いが来そうな時もあり
其れすらも躱しながら観察する
記憶には留めない何かを確かめるだけ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾五
行き先に迷うのは願いが多いから
優先順位を決められないから
その時々に一番近い所へ
だから混乱が多い
ハッキリ見えるところで選択を迫られることも
何方を選ばなくても正解はないのに
二重に迷ってる弊害だと思ってた
もう一つの大事な事を忘れてたのに
三つが重なって彷徨い歩く日々……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾六
其処は駅と呼ばれる所だった
だけどそれらしいものは何処にも見当たらない
見つけてない辿り着いてないだけかもしれないが
そこを暫し彷徨い回っていた
日時が近い記憶が蘇るから
時がきて観終わっても口がそこを語り続けた
一夜の内に幾度も出入りするうちに
そこが以前別の名で呼ばれてた識ってる処と知る
相変わらず好き勝手してるようである
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾七
気力を失いただそこに在るだけに
何もさせない為に役を与える
止まっても動いてても駒に
其処は広大なようで見えている所しかない
狭いと感じれば暴れて壊すから
直に全体を把握され穴を探して抜け出すから
最初は解らなくても何度も居れば理解する
見えているもの以外なにもないことに
不気味と思い恐れ戦く前に追出される
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾八
其の乱暴な思考は己のものか
無いとは否定しないが即断すぎる
続け様に似た状況が有り困惑
慾望からきているのは解かる
我の方が惹かれてそこに居たのか?
見せ続けられていて不満が積もる
無意識にでもひとつひとつ剥がしてた
面倒な事は見たくもないので
最後には自由が残ってる筈だった……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百弐拾九
己の周辺に奇妙なモノ共が集う
其れ等を無視して周囲を整理中
何時ものように件の時間に追われる事に
足りない間に合わないと嘆く
その最中に初めて気付く事あり
焦る事はなにもないのにと
然しその事に付いてくる事も忘れてた
全てを壊し始めるその火種は
何も無かったの如く開始から始めようと言う
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾零
観ていても直感で動く危うさを感じる
思考を放棄して感情で動いてる
その者の信じる道に向かって
しかしやりすぎたと思ってるのか止まった
他に追従するものがいたからか
半端なところでやめて悩んでた
動けたので始末はこっちで行った
何があったのか細かなことはわからないが
拒否感が無いのでそれで良いのかと
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾壱
それ等が生まれ出るまでを眺めてた
時折少しだけ手を貸して……
最初の場所だけは定かでは無い
死に絶えた気配に戸惑い
それを理解して無い営みを見続ける
過ちと無知から始まる
段階を得て新たに誕生した
新旧との対比とそれを無視する人達
何処へ向かっていきてゆくのか
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾弐
順調に目的地に向かってた
其の場所を通ってしまうまでは
現在地が分からなくなり通った道順も失念
何かが這い出てこぼれ落ちる
それを侘びながらも歩みは止まらない
助けを求める事もせず声を掛けられることもない
意識がそこへ向かえば何とかなると知った
今までは同様の事が起きると収まる迄の我慢
これからは少しづつでも対処可能
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾参
何故か終えていた後に気づく
呼ばれていたのだと…求められていたのだと
声は聞こえていたのだから……
三人の内の誰なのか
もしかして三人共なのか
ただ駆けていくのを何度も観てた
見ていなかった所でひとり打ち捨てられていた
強制的に最初の状態に近いように戻す
そしてその場に合わないモノを取り上げる……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾四
混沌としたものだと思ってた
違ってた言い伝え通りの事だった
桁どころか単位が違う
記憶に無いものを観るのは楽しい
一部では無く全体を見たいと思うものまで
逆な物もあるけれど……
終いにはへんてこな物を大事に抱えてる
用途不明な物だけど壊されないように
他の人が触れるほど完成していくのに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾五
次々と手を変え品を変え
そろそろ観ているものの
笑い声が聴こえてきそう
こちらは常に何かが欠けている
少ない情報で悩み迷走
離脱も可能なのに留まってる
詰まらない我慢比べ
当初の目的からかけ離れてる
それでも互いに譲らず
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾六
誰の記憶だろうか
長い事それを観ていた
順序がバラバラで最後まで解らなかった
観終えてから気づく
印象に残った声と場所で
その舞台となった土地の記憶だと
同一人物だと思ってたが違ってた
最初の頃の言い伝えを演じてるから
力があって残ってるから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾七
またここかと言うほど慣れては居ない処へ
手順はいつも同じなので問題なし
意識して最適化はしてない……
問題があるとすればここを一旦終えたあと
必ず初見のところへ征く
しっかりと意識していても抗えない
そして其処を忘れさせる為にいつもの処へ
そこは常に何かを待っている
自ら気づいてそれを言うことを
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾八
冷静にあったことを振り返れば招かれたかもと思う
例えそれが名も顔も思い出せぬ連れと行ったことでも
そこに辿り着くまで帰りたいと思わせることは複数あったから
私が心より心配して連れの三名に声を掛けていたから
それを見極めようとみられてたのを気付かなかったから
来訪した目的を問われても負の思いは浮かばなかった
ただ完全に失念していた事を思い出せた
その記憶はこれ迄の後先不明
今は此の雰囲気を保ち続けたいのみ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百参拾九
疲れ切ってる時に訪れる処
その時期になると有無を言わさず招かれる処
自らの意志でしか往くことが敵わない処
居なければならない所から他所を観る
そこに留まり続けながらさがしてる
探しに行けないから待つのが辛いから
ある時ある時期に思いついて動き出す
まもりながらも叶う方法だと
あるき始めた自分の背中を見守り始める
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾零
その日は自由に探索するはずだった
だけど奇妙な状況に陥り
妙なものを背負うように着けられた
其れは行き先を定めるもの
歩むルートを選べなくなるもの
結末を定めてしまうもの
辿り着いたのは安定な暗い部屋
暗すぎることもその他の異常も認識できない
それでもそこを何とか対処しようと試み締め出される
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾壱
最初から観ていてそれは記憶だと理解した
つまらない悪戯から始まったものを
その中に潜んでいた悪意に此方は反応する
その地に報復が始まるが足りず満たされない
其れは結果を最後まで見てなかったからと
他人の記憶を観ていただけだから
影響を祓い落ち着いた頃
その後の結末までが残ってるのを知る
しかし途中で閉じて終えた日を改めないと無理……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾弐
正確に言い立てれない程の出入りで留めてた事を失念
作業になってしまってて見逃していた
探していたものの手掛かりになったものを
無理矢理にでも思い起こせば
観ていたものの殆どは留め置いたもの
似たものが多いからそれらが動いて見えてた
挟まれてる違うものをノイズと錯覚し始め
気にしなくなってきた頃に変化が生じる
意識していなく別のに替わってた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾参
最初は周囲と同じく観に来ただけと思う
そしてある一点を眺め続けていたある変化が起きるまで
それを観て駆出しその場から逃げる事に
ここまで来れたら安心かと振り返るとそれは起きた
思い出した事と違い眼の前ではなく遠くに
まだまだ安全な距離では無かった事を見せられる
違和感を感じて違いを探し始める
前の事も正確に思い出し比較
何の音も聞こえていなかった事
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾四
終らない終えられない時間が迫って来てるのに
進まないし調子も悪くなる秒針の音が響いてくる
懸命な此方を馬鹿にする様にやってる事がループする
時間と情報が現実に近付いてるのに気が付かない
有り得ないことが続いても直前の事すら忘れてる
見かねて声を掛けてくれた言葉を理解できなくなってた
焦りと両手に持った物の感触が残ったまま覚醒
思い起こして冷静な部分の有無を探す
一先ず安心と不満と……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾五
見ている光景を現と勘違いする
そんな時は決まって後が先に起きたこと
己の立っている位置が分からなくなってる
何も問題ない時は忘れてる時だけ
覚えていたり思い出せば混乱する
観てもいない悪い事を考え始める
口に出せば非ぬ方へ向かう
そのようにならない様に云われたのに
張り合ってムキになり…と言い放った
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾六
其の腕時計は貴方のでは無く誰かの宝物
機能だけは似ているところあり其処だけを見て勘違い
直感だよりに少し操作して最初の表示を見失う
隠してある訳でもなく大切に仕舞われてる訳でもない
何時も置いてある所に変わりにあったから
習慣で取り時刻を確認しようとしただけ
細かな開始時刻と経過時間が表示されてた
其れは受け取ったと言う事になるのか
声をかけられて意識がそれると消えていた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾七
其処ではそこそこ楽しめた
何も邪魔するものがいないのだから
好きなように物語を進める
それでもなにらしかの制約あり
必ず何かが関わってくる
先が深く広がるように
以前が無いのが少し不自然
それでも先を急げば必ず出来る
今と先に合わせて辿った道が湧いて出る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾八
焦ってはいないのに玄関の扉を鍵をかけれない
何度も試して確認しているのに開いてしまう
チョロチョロと付近を伺う児は関係無いと思いたい
無視して閉じこもって放置するのをやめる
直接触れて確認すればいいと抱きかかえ振り回す
違和感を感じなくなり構わないと判断してしまう
何故泥だらけなのか思考もせずに掃除を始める
最初の警戒感は完全に消え失せて扉は開いたままで
最後には…では無いとの言葉を聞いて
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百四拾九
其処の空間はある筈が無いところ
それを深く考えずに好んで使用し続ける
そして色々な所へ繋がってゆく
最初に見つけたのは誰だろう
好ましい使い方ではないのは確か
気付いたのか途中からは移動に使う
何かが隠されてるかもと調べ始める
ある時点でなにかに気づき
そこを外して調べてる途中に途絶える
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾零
一生懸命に探していた
その場所の記憶を呼び起こして
自ら動けると様々な方法で
暗い奥底のは見つからなかった
見えてる所には辿り着けなかった
最後に番人がいる所に向かうことに
誘い出して消えた内にそのシンボルをゲット
二つの視点があるからできたこと
ただし思ったのと違ってた……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾壱
呼ぶ声がハッキリと聞こえた
それまで意識して見定めてたものを忘れる程明確な声で
愉しんでたことを邪魔された不愉快さはない
声のの主よりも突然現れた眼の前の文字に興味が移る
一番底に見えている本文と其上を流れる別の文書
文字を読み辛くする多数の浮遊する文字の破片
意識は多方面に散っても
自分を呼んだ声のことも忘れていない
これ迄にもあったから何処から届いてるのか気になってる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾弐
最初の流れを受け入れて大人しく様子を窺う
一枚の紙を得た事から話は進む
書いてる文字が認識できるのに読めない
意地になって記憶をあさり読むことに拘る
影響受けたのは己の周囲
その時々の記憶に合わせて変化する
それでも止めることが無かったから邪魔が始まる
それは紙を仕舞い込むまで熾烈になった
混沌の奥底で同類の人々と出会うことに……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾参
何をすることもなくただそこに居る
探しものもなく何かの続きでもないから
休暇でも無いけど休息と思い其処に居る
何もしないでも邪魔が入るのが不可解
壊すように周囲を組み替えてゆく
そこそこ過ごしやすかった空間が消失
その座標から退けたいのか
それとも追いかけっこを再開したいのか
何かの為に我を観ていたいのか
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾四
大切な事は何処だったのか
境内での知った事かその帰りに告げた事か
大したことではないと気軽に喋った
そして見せびらかすように見せてる内に途絶えた
唐突に終わりすぐに戻れることも無かった
気軽に行けないと後に知る事になった
知った事柄より多少の自由が良いと知った
その後に回った所は制限が少なすぎて窮屈
気ままに動き回って囲まれてしまった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾五
探していたものではないのに
見つけたと思い込み其処を目指す
邪魔するものが現れても突き進む
両足を絡め止められても
一緒に行きたいのかと引き摺っていく
両手と全身にまとわりつかれても変わらずに
終いには間違いに気付いたが
そこ迄の道を通してしまっていた
無かったことにはできずに一つのかしに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾六
語ることは無し
其処は儚いから
その最中に居ても同じ
変えないように苦心する
それでいて其処だけに或る
唯一つの鍵を探してる
決められたことしか敵わない
何事も無く繰り返すのみ
転がり落ちて来るまで……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾七
自由気儘に歩き廻り
辿り着いたのは落ち着くところ
ゆっくりする間もなく尋ね人あり
変わることなくこちらを試す
間違い探しを始めるように
相手をしないと露骨に変化する
最後まで無視をすれば良かったと思うことあり
静かに一人にさせてくれない
引っ掻き回して忘れさせようと試みる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾八
総ての記憶が入り乱れて混沌へ
壊れて無くした時計に似たものを見つける
その横の腕時計も見覚えがある
両方とも動かない筈なのに
それよりも周囲の物は全て壊れて捨てたもの
それならとあるものを探し始める
見つける前に部屋の様子がガラリと変化
時計の数字を思い起こし残り時間かと
食べたくても叶わなかったものが溢れている
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百五拾九
目的が変わってて迷走始めてる
惰性からくる慣れが原因
意識も不明瞭になり愚かになってる
修正出来るのは一旦終えてから
その最中だと失敗すればさらなる混沌
一度それも面白いかもと試したのが悪かった
どのような事でも簡単に思い出せるから
それを利用して自由に好きにやっていた
ここから最初からには流石にできない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾零
知らない所に立ち尽くす
周囲の人の話を静かに聴いてる
識りたい事は話されなく罵り合ってる
残され独りになる頃に何度も来てることを思い出す
無駄な事だとは思わない言われて来るだけだから
其処に居るだけで良いと聞かされてるけど
何故か好奇心がわかない
普段なら周囲や周辺の散策をするのに
置物のように其処にあるだけ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾壱
其処が何処にあるかわからない日が差さないから
自分が何処に居て良いのかも定められない
押し流される様に視点が移り変わる
狭苦しく圧迫感の理由は最後に知る
コロコロと変わる心の内は己が傍観者と知る
行き着く先を知っていたのに不安しかない
その者は私を観て文句を言っていた
みているしかない私を害を与えてるのは別なのに
続きはあるのか遠く過ぎて実感がない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾弐
気が付けば他数名と部屋の中
誰かを残して他が入れ替わる
その法則を探る為に残り続けたら……
飛んで逃げ出す羽目に陥り
まだ解き明かしてない扉に挟まれる
仕方なく徒歩で其処を出ていく羽目に
以前見つけた所からは出ることかなわなく
新たな出入り口を探して彷徨うことに
ゲームみたいだとは思わない始めた頃には無かったから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾参
時期不明な時の願の所へ辿り着く
自分自身なので周囲にも認識されてる
着いて早々に帰りの事を心配しながら散策
呼び掛けられたから見ると怪し気な処
捜し物の一つに近いけど後回しへ
色々と有るが何かが違う……
五つの文を購入して読み込めのは三つだけ
他のものを探してると足りない事を自覚する
未だ一階の周辺のみ踏破……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾四
ずっと探し続けられるわけでは無い
時折強制的に戻される心安らぐ所へ
自分で戻れば其の周辺も歩き回れる
其の時はどっちだったか
間違える程の雨が降り出していた
そして一つの隠してある道を見つけた
通らなかったのは正解だったのか
その時から先の情報が溢れ出してきた
何も気にせずにその一つを手に取る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾五
その場にて溢れてくる情報を整理できない
個々の縁が複雑過ぎて一覧表が欲しくなる
整理する前に次々と事態が変わる
最初はのんびりと過ごせると思ってたのに
奇抜な場所で奇妙な建物だけど
人が関わり無ければ良いところ
あの現象は外部からの干渉
人達の顔色は私を見ての事
自己の欲が無いからか色々と視えてくる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾六
光の閃光の渦から先を視れた
邪魔なものを退けたら普通の道路
なんの変哲も無い通行風景
そこから辿り着く先までが永い
寄り道や道草が多過ぎるから
時間を気にしてないので歩き尽す
見ている事と色々と乖離し始める
一旦止まるか構わずに進むか
迷う間もなく奥へ転がり落ちるように進む
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾七
最初は普通の校舎にみえた
内と外を歩き回り確認した
何かの切っ掛けで変質していった
ある筈の物が無くなってた解体途中のように
過剰な程の案内板や標識が設置されていく
何処かの忍者屋敷かと言える程の隠し扉が増えていく
何よりあるはずのない変化が現れた
目が会い声すら掛けられてきた
そして何処にも鏡が設置されてない事を知る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾八
欲しい物を買っている
それらを入れる小さな容器も一緒に
必要なだけだったのに思いの外増えてた
そこまでの過程を思い起こせば
そうなってしまったのも頷ける
辿り着くまでは欲に塗れた所を通ったのだから
影響を受けていないのがおかしい
それでも己には得るものが無いのも混じってる
忘れてるが道中で頼まれてるもの
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百六拾九
そこに居るのは心地よいから
でも其れは偽りで騙されてる
そのことを知ってからも居続ける
理由と仕組みを知りたいと思ったから
予想外の事が用意され続けるのもある
こちらの好奇心を途切れさない
招くタイミングも絶妙
最初の目的を失念しかける程
知らない先と鍵の跡が必ず有るから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾零
自由気儘に散策できない所
独りでの行動を阻害される所
忘れている…以前の鍛錬場でいる場所ではない
みていなくとも解るその行動で選別されている
フラフラとよそ見をしてその時の連れ達と逸れる
ルールに厳しい所だから独りで進むこと敵わない
意識しない離脱にも対応して囲んできた
苦手な者達を揃えてきてまで……
疲れるので隅で丸くなり其の物達を観察する
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾壱
忘れた頃にそこに佇む
数え切れないほど何度も
正解を見つけるまで
其処ではそこに関係ない事は思い出せない
だからいつ来ても馴染んでしまい
その先へ進むこともしなくその場で迷う
繰り返されることに意味はあるのか
自然に振舞い正解を見つけてループを離れる
それを繰り返して辿り着く先は何?
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾弐
其処が何処にあるのか今いる施設は何なのか
歩き回ってみてみれば思い出すかもと探索
探してるものは思い出せたが他は曖昧な間々
道が分からなく建物の構造も推測できない
端の方から観て楽しむその蒼い屋内を
こちらを探してる人がいて楽しい時はすぐに終える
欲しい情報は何も集まらない
どうでも良いと思う事のみ記憶に刻まれる
最後には感情が蘇ってきて他を散らす
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾参
辺りの明暗を全く気にしなくなってる
薄暗い理由を探れるようなら
いつもとは全く異なる展開にできた
穢すものがいるのに何も思わず
それらの先行きを眺めているだけ
近くで見つけた人には干渉した
途中から己の意志が明確になり
遊び始めること始めてしまい
見守ることを中断していた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾四
なやむ……道中に観ていたものか
それとも……最後に知ったことかを
最後に観たものは知っておきたかった事
悩む内に双方忘れそうになる
書き留める時間さえ無かった
一番以外の事には即断できない
続くものだからそれを待てばいいと
そんな余裕と言えない油断がある
記憶を整理できていない己のせいなのに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾五
何故そこに居るのかを忘れてた
目的もなくただ歩き回っていた
勘違いをして好きに動くまでは
気になる人が居たから声をかける
聴こえないのか何の反応もない
表情が変わらないから此方がみえてない?
周囲の人が全て同じだと気付いた頃に思い出す
人波に合わせて動き出す建物の方ではなく階段の方へ
一歩毎に先程の人の過去が見えてくる……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾六
手順を違えてた……
解らなかったから……
繰り返してることさえ認識できない
意味のない箇所は一部のみ
其処に嵌ってループを
連続では無いので分かり難い
こちらは常に最初から終盤までを観ているから
僅かな時間の事はノイズになる
明確に鮮明に見えている訳ではないのだから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾七
其処に至る迄の状況が不明で困惑
狭い所に七名で寛いでいる
三名は知ってる気がするが思い出せない
残りの三名の事を知る前に事態は動き出す
次々と居場所を飛ばされて気を散らされる
迫る大きな音と光で意識を喪失される
何も知らない無垢な状態で歩き始め
触れた物の記憶頼りに迷走
無意識にも己のものを探し始める
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾八
意味不明な事象を見せられて困惑
声を出して対処する前に意識は別へ
時は其時の前後へとんでいる
規則的に見えなくも無い散らかり具合
気になるものが導くように落ちてある
今はまだそちらの方へは行けない
識らない機器に何かを書き込んでいる
知りたいのに読むことがかなわない
その端末を隠す所まで見届ける
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百七拾九
その時は一人では無い連れがいた
案内しているのかされているのか
記憶にある場所を逆方向から
多少関係がわかった時に隠しものを発見
己が先頭で探索することに
荒事をこなしながら一つの名を知る
壊しながら進んで来たのが終える事に
聞いたばかりの名を名乗るものが立ち塞がる
全てを知る前に其処で途絶える……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾零
冷静に観ていて思い返すとその建物の構造が理解できない
扉は内外は普通に繋がっていないのだと
それなのに違和感を何も感じることなく幾度も使用
自然に会話する程に知り合いは多数居る世界
地図や地形を思い浮かぶことなく移動出来てる
それでいてアタリマエのことが無い世界
其処でなら探しものも簡単に見つかる筈
だけど何故か喪失している
何処に居ても必ず有る探し見つける意思が……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾壱
己から動き回るより眺めてる方が多くなる
避けている事柄が続くから
過ぎ去りその場が平穏になるのを待つのみ
何を求めて周囲に集ってくるのかは気に為らず
追い払う事もせずに見届けることはやめない
何も失ってないとその時までは思っていたから
違和感を感じて動き回ってみた
代わりの案山子をそこに設置しておいて
とても下らないことを知った
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾弐
忘れた頃に辿り着く願ってた処に……
ほとんど不意打ちのように辿り着いた
自分は珍しく愚痴を零していただけなのに
その社の門を通過後に空気が変わる
纏わり付いていた負の感情が消え失せている
そして案内してくれた人は見本を見せてくれる
素直に凄いと思ったその人はまだまだだと言ってたが
自分が其処に立ち風に包まれると忘れていた事を全て思い出す
心地良いがいつまでも独占できない待ってる人に次を譲る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾参
判っていたけれど続けては無理
変わりに初期位置が混沌としていた
何か気に入らないと言ってるように
混ぜ込んだ中には必ずある
隠したい情報を埋もれさせる為に
無意識に識らないものを探し始める
最後まで残ったのは外の日時
溜め込んだ内は分別不能
触れないほうが良いモノを溜め込み過ぎる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾四
観る順序があると理解した
最初からある時点までは解らなかった
法則が有るようにはとても見えなかったから
なにかの意志は感じることはなかった
ただランダムとは思われなかった
殆どはすぐに忘れ去るものだから
普通は覚えていても何も益は無い
理になる事は稀で害になりやすい
正しい順番を把握できないだけ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾五
其の時に失くしたものを必死に探す
記憶まで改竄してある筈の無いものを
みつからないからと代わりのものを探し始める
そこまでに至る過程を思い返せば
無くしたものなどないと解るのに
必要の無いものを生み出し埋もれてる
時計が存在しないのに気付けなかったこと
それなのに正確な時を導き出して流れを否定した
貴方は怒りで湧いたものを何処へ破棄したのか
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾六
劇を最前席で観ていた
気付けば舞台の上に
違和感を覚えずその儘に
知ることなかった細かな事まで観れる
落ち着いた頃に何がどうなってたのか
先の記憶を探り心の内で確定する
動き出す前に時間切れ
其処で一番知りたかったことは
其処から退室しないと観れないのに……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾七
思考しないでただそこに居る
観ている以外に何もしない
あとから思えばわかることでも……
遅れたとは思えない
着くのは同時の筈だから
問題は我の動機がわかないこと
遅れて届く感情は
ごく普通のものだけ
理由を視る為に後をみる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾八
直前に見ていた光景以外を失う
強制的に途切れてしまったから
不安が少し残るその訳を……
足跡を遡って観ていた
細かな所まで詳細に
大事になった理由が解る前に……
欲張って抱かえ切れなくなっては居ない
邪魔をされた様子はなかった
別の何かが届かなかっただけ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百八拾九
付いて行けるかと迷った時に三つの道を見つける
どれを選んでも目的地には無事につく
何故か酷く疲れていたので簡単なのを選んだ
容易な道はそれなりのモノしか持ち込めない
それに時間も追加はなかった
焦ってミスをするが収穫はあり
ちぐはぐだけど繋がってるのを確認
先へと邁進や辿って戻り見落とし確認をこなし
辿り着けた時にどれだけ描けているか
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾零
不自由な姿勢で競い合っている
理由を考えるより勝つ事を優先
動きやすい様に似た地形を思い浮かべ
後から思えばその状態は人では無い
たまに在る事だと気にもならない
知っている何方かだと理解してたから
観ているだけのみまもりか
意識が曖昧で成り損ねたか
どちらも仮の主が見当たらない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾壱
疲れ切っている思い出したくもないほど
見ているだけではなく動き回っていたから
探しものをしていたわけでもない
何故その様な状態に陥ったのか不明
繰り返さない為に詳細を知りたいが
冒頭箇所は全く思い出せない
終わらせる為には其処に行かないと
外と内から同時に開くのかな?
こうして探しものが増えてゆく
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾弐
冒頭から明確に自覚できていた
気になっていた事の続きを観えてる事に
詰め込められた鞄を改めている
必要ないものを省いてゆく
隙間ができればそこに隠したものが溢れる
それらを丁寧に確認しながら探す
そして気付いて落胆する
パズルのように出し入れしなければいけなかったと
逆再生するかのごとく詰め直す羽目に陥り終える
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾参
様々なものが集ってきてるのに気付かない
薄暗くなってゆくのを夕暮と勘違い
目の前の作業を眺めているだけ
闇夜かと疑うほど密度が増した頃に
やっと異常に気づいて逃げ込む
モノ共も押し付け合いが嵐にみえる
やがて一つに纏まり竜巻の如く
思い出したのか呼ばれたのか上に向かう
怯えている姿を見るまでもなく助ける為に
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾四
探すものを間違えて迷走し始める
場所がそうさせるのか居場所を探す
終いには荷物のように運ばれて
それでも探すものを変えない
行き着いた先は争いの場
興味本位で周りに合わせて睨まれる
投石現場からそこを見下ろせる屋上へ
何も変わってないことに安堵する
一先ず降って別の事を
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾五
怖がらせるのが目的の施設
大き過ぎてその地域全体に
何も知らないと彷徨い続けるはめに
忘れていても慣れることはある
平然と過ごす程そこに留まる
目的は無いそこで待っているだけ
何の影響か出ているのか過疎になる
独りに為るまで佇んでいた
足音響かせて歩く為に
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾六
怪しげな事をしてるのを背後から眺めている
彼等の探してる物がそこにあるらしい
主が現れると儚く消え失せる
必要ないのに隠れてしまう
息を殺しながらやり過ごす手順を思い巡らす
別の影響が現れ時間切れに
失敗した原因を探る為にそこまでの過程を繰り返す
間違えた時の終点から強引に始めた
先の世界を逆走して駆け戻っていた……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾七
驚く程傍観に徹していた
その理由は鏡を観たからだと
其時の己は何者かと
鏡はみてはいけないと言われた気がした
見てしまったのなら何かしなければいけないと
身体の違和感不具合を確かめる為だとしても
別の記憶と比べて色々とおかしいと思考する
其れでも慣れてしまったのか
一先ず消えるか意思だけかを確認してる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾八
何故そこに居るのか疑問もわかない
意識は其の建物の建築方法に向けられてるから
閉じ込められている感覚も持っていない
強引に抜け出して彷徨い始める
目的を忘れているから惹かれる方へ向かう
二つのうちの何の興味も浮かばない方へ
進むうちに選択地が増えてゆく
意識は全ての道に向かっているので選ばない
疑問も浮かばずに分かれて進んでゆく
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百九拾九
其れは忘れていた光景かいつか見る時か
一つの物語を共に歩んでみていた
感情がわかない理由を知らないまま
長い時の筈なのに明確に思い出せるのは壱場面
前後か知りたくとも曖昧で霞む
無理に留まれば全て忘れてしまうので一旦諦めることに
こちらの心に合わせたのか
様々なもので溢れ覆い隠されてゆく
全部先のものか隠されて忘れた足跡
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾零
最近は幾度も訪れるので周囲を見なくても解る
其処が何処なのか……
ただその時は何時の間にか入店
違うことが幾つか有り困惑
人の気が少なく棚も寂しい
照明も薄暗く見えて何かがおかしい
目的の物を見つけては手に取り進む
欲しかった物探してる物は殆どない
そこで初めて現状に気づいた……そうなのかと
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾壱
破棄された物の中から何かを探してる
探しものが不明なので見ているだけ
近いものが見つかる度に心が揺れる
みつからないまま時間切れに
出掛ける準備を始めないといけない
焦って状況が悪くなる
邪魔をするように様々なことが起こる
冷静なら簡単に解決可能なことなのに
視野が閉じるように狭くなる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾弐
何も疑問に思わない自分がいる
何故ソレがそこに居るのか
自分達が何をしているのかを
その時々の思惑通りになりそうな時に
邪魔をする如く変質してゆく
其れを当然の如く受け入れ悩む
意思が通じるかも知れないのに排除
人の姿では無いのに人間臭い事
何時もなら一歩引いて辺りを見直すことをしない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾参
並んで待ってそして選択へ
選んで進んだ先は先頭に近い位置
真っ先に思ったのは窓に張り付いてる虫の事
振りまかれる感情に困惑
こちらを利用したいのか貶めたいのか
相手にせずとも構ってくる
虫に気を取られてる内に過去を見続けていた
手に入れた瓶を落として中身を零したこと
其れが爪に付いて取れなくなった事を
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾四
始発の視点は落ちていくようなもの
続いては只ひたすら降るか下へ
邪魔するものが現れるまで
謎掛けで問い返す事もあれば
何事も無かったように素通りも
辿り着いた先は似た者が多数の処
鏡を見せられている方がマシかも
些細な事で空気が変わり居辛くなる
拡がってゆく途中の出来事
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾五
似ている箇所を探し出して安心する
その無意味な行為を必ずする
無意識に毎回やっている
地を這って居る時は特にそうなる
自由の一つが無いから
上を見上げる事もなく
転がり落ちている飴を拾う
欲しい物ではないが沢山持ってると
必要なものが集って来たものに紛れてるから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾六
同乗して行った先で終の詞を書いていた
足りない拙い言葉遣いだけど
必要な最低限は記してあった
覚えるつもりは無かったのに
完成させようと思考を始めた
足りない言葉を知る迄
自分では敵わないと知りながら
立ち去る事もせずにそこに留まる
わたしと私が誰の事なのか思う事無く
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾七
他とは明らかに違う所
忘れてる知識なので追い付くのに難儀
それでも不自然なく居続ける
隅に居着いたのは良いが難儀なものが現れる
それが興味深いのかわらわらと寄ってくる
繰り返し見続けるのに飽きないモノ
愉しんでいれば邪魔をされる
毎度別の所へ飛ばされる
楽しめそうな初見のところへ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾八
必要最低限の事だけを忘れないようにしてる
覚えておいても良くは無いので忘れることを願ってた
摩訶不思議な有り得ない結末を迎える為に
やったことは目の前で見せるだけ
極普通の日常のようになんの疑いも無く
己が創ったものを去るときに消すだけ
結末だけは偶然知る事になる
それ以外の事でも知らないままのことがある中で
憶えておけ忘れるなと言う様に……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百零拾九
空を駆け巡り自由を得たと思い込む
様々な邪魔を払い除けて
その位置に立ち続けられたから
飽きてしまったから地に落ちた
何も求めてはいなかったのに
得たものを全て奪われたと思い込んだ
何も変わっていない忘れていただけ
できる事さえも忘れていたのだから
何処から何処迄を儚く失っていたのか
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾零
気になるものを見つけた気味が悪いものを
其の事を誰にも言えなくて独りで対処することに
案の定邪魔が入る思ってもみない物が……
他っておけば良いのに気になりだして止まらない
そっちの方に意識がそれでも違和感を感じずに
最後に思い出すまで悪戦苦闘していた
生物に見えた障りと不動な障害物
何で生き物のように動くか壊れて開閉が困難なのか
最初から言われた事を忘れてた……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾壱
三箇所を繰り返し順巡り
大切なのは唯一つだけ
他は邪魔な障害物と変わらない
三箇所目は増えて現れた所
二箇所目で遊んだ遊戯の中
上手くできないのでムキになって挑んだ
大事な最初の場所を忘れる程
落着いて初めの所を散策するべきだった
出入り口付近は罠が多いと知ってた筈なのに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾弐
音色と話し声に誘われて外を見る
それらを観て舞台稽古を眺めてる気になる
気に入れば己も舞台に立っていた
そして彼等が何をしていたのか知る事に
競い闘い…を得ようと毎夜繰り返す
それを知ったら巻き込まれぬよう一歩下がる
降りた先は舞台裏の控室
要らぬ情報が溢れて混沌としてる
耄碌したのか衣装を探し始めてしまう
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾参
忘れ去った事で不安な事は多少あり
消し去りたいほどの事はなかなか沈まず
それ以外のものが記憶の彼方へ
偶然思い出して安心できる事と
知らなかった事を知り納得する事は
いつまでも責めるように蘇るよりはマシ
心に響くことの有無
正しい処置の方法を知ってたら……
このような事で思い悩むこともなし
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾四
奇妙な乗用車に同乗してた
運転手は無難な解説から奇行を始める
行着いた先は正に先の処
詳しくは知らない筈なのに情報が溢れてくる
そこの場所と位置を知ってますます不審に
これは先を知った時に起きるよくあること
人の流れに沿って中へ行けば好奇心が勝り先頭へ
意識しないで其処の過去からを見る羽目に
気づいて立ち去ろうとすれば見覚えのある者に邪魔される
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾五
最後を知ってるからか
何をしていても変わらない心
たとえ周囲に合わせていても……
それでも与えられた役割を熟す
意味不明な事でも心合わない事でも
何かを知りたがってるのは理解してるから
邪魔されることなく遊んでる
無邪気に役割を演じているから
偶然に言葉の鍵を得ても憶えられない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾六
最初は何の問題も無かった
小鳥と戯れていただけ
次からおかしくなっていった
ぬいぐるみに見えるが異なる生き物を愛でて
周囲の縮図が乱れて壊れてゆく
己の行動が可笑しいと気づくのが遅い
聞こえてくる声の主を探し始めて
迷いながら正体を見定めようと試みるが
哀れな身代りが鳴いているだけ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾七
寛げる筈の所が迷宮のようになる
最初の時はどっちがこうなったかと
考査の末に泣きそうになった
似ている所に变化してると思いたかった
全て夢幻だと思い込みたかった
どちらでも無かった……
何もない処だから迷い込んだ時は
何もかも忘れてそこに居るだけに
こちらの心にあわせてくるのだから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾八
邪魔をされたが何も思わなかった
面倒臭いと逃げる気もならず
無視をしたかったがそれも叶わず
思えば的確に嫌な所をついてきてきた
それに便上する輩もいたのに
無視をする以外の選択を考えてもいなかった
何故適当な捨場に誘導して破棄しなかったのかな
明確に殺意に似たものを向けられていたのに
多分あれだこちらが一旦急停止したからかな?
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百壱拾九
思い浮かべた扉の前に立ち
それまでの苦労が無かったのように
何事もなく開け放たれて入り込める
まだ足りないことがあるのか
時間制限とまだ知らない事がついてきた
惜しみながらの短い期間をえた
後は待つだけ内と外で
独りと別れた時とでは多少異なるが
時間は無視できるのだから……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾零
途中までは楽しんでいた
その遊びの続きを観て遊べるからと
おかしく変化し続けてる事に気付かない
盛り上がってる最中に隠れることに
倒れるように横になる眠るかの様に
意識が別の所へ逸れそうに為りながらも
終わったのか様々な音と歓声が
其の中で己を呼ぶ声を聴く
心配して確認するかのように……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾壱
いつも思い返すと想う事
その最中に思い出しているのか
それとも創り出してしまっているのかを
どちらにしても拙く未熟
棒切れを振り回して逃げ出す事から
準備万端で予定調和にする事にも
探してる筈なのに何もしてない
迷走して混沌を振りまいてる
可能なら続きを無しにしたい
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾弐
痛みはなく違和感だけがあった
確認するように試せば痛みはある
他は何も無かったから……
見ても何も無かったからほぼ放置
違和感が増して触れてみて異常を視認
日々気にしなかったことを後悔
然りげ無く教えてくれるので
それが無かったから気にしなかったのに
指差された箇所は別の所だったし……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾参
思い出せない直前まで観ていたのに
欠片ではない記憶に残されてない
必要ないとバッサリと切り取られたのような
明確な意思のもとに歩み続けてた
選択を間違えることなく
確実に進めて辿り着いた筈なのに
納得できないという感情がわかず
淡々と受け入れてしまう己がいる
繰り返してはいないのに……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾四
たった一言で怖ろしく変わる処
何が不満なのか漏らした愚痴から始まる
造りかけの施設を見る羽目に……
周囲の其々の呟いた言葉で事態は進む
有り得ない其の状態を愉しむ己
流れに逆らい其の場から少し遡る
飽きるのも早く流れに素直に従う
気が付けば周囲の人々は全て名のある人
時間の大幅なズレだけは認識できた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾五
彷徨い歩いては居ない夜
立ち止まってる訳ではなく
その場で何かを探してる様子もない
周囲にものが溢れ過ぎて
其のひとつひとつを態々確認してる
何に使用するかを確かめる様に
その様な状態に陥った理由が不明
受け入れている心情もわからない
ただ淡々と作業のように熟してはいない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾六
万全の状態に至らない
必ず何かが欠けている
そのせいで迷うか留まる
手順に未だ足りない事あるのか
それとも恒例の邪魔が入っているのか
迷い過ぎて判別不能に陥ってる?
何時でも何処でも寛ぐのが当たり前になり
歩みの道中でもそれは変わらず
それでもすべてを受け入れている
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾七
ひとつ先へ一歩前にすすめた
先の方が良く見えていたのが
先の方からみることが叶う
振り返る事なく
視線を忙しなく動かすことも無く
周囲を把握出来る
其れはその時々の己を見る事にも
勘違いを起こす事はないけれど
己の在り様を識ることに……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾八
寂しさを感じて序にと探してる
覗いて見たら美味しそうなものが見えた
手に届くまで近付いたら他にも目が向く
初めて見るものばかりあり
迷ってる内に周囲の変化に気付かない
何も無かったのに知ってる頃に近づいてた
無意識に戻すことをしてるかも
そう云えばなぜそこに辿り着いたかも知らない
呼ばれているのか望んでいるのか……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百弐拾九
求めているものが何か解る
一言を行って確かめていた
そこでさえ安らぎが欲しかったのかと
色々と集まっていて
その対処をする前に終えてた
識らない事があり散って行った
己でも少し整理したほうが良いかと
そう思える程に混沌と迷い込んでる
程よい迷走に成ってゆく……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾零
望んだ道と明らかに違う
嫌いな所ではないけれど
思いのままに行けないのは困る
気長に探し回る予定が
狩のように待って探してる
何時の間にか狩りを楽しんでいた
移動だけは不意に起こり
目的地が定まってないので
必ず知ってる所に戻される
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾壱
探していて見つかったのは旧札
その暗い所を自分は見えていなかった
手伝ってもらって出てきた?なもの
明らかに誘導されていたのに
なんの疑いもなくそれに従ってた
その結果見たくもないものを見せられる
色々と不自然なことはあるが
少しだけ心を揺さぶられ
自ら退室してしまう逃げ癖がついたかな?
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾弐
其の時は物語を観るように観察していた
彼等に合わせて移動して
其の声が空に響いてくるまでは
何故か彼らに合わせて逃げ隠れるはめに
傍観者の筈なのに関わってしまってる
意識だけがそこに居る筈なのに
思いも依らぬ方へ事態は進む
周囲が細かく鮮明に成る毎に
己の様々モノが引き寄せられる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾参
覚醒して安心する
直前の事を失念して安堵する
忘れたままに為らずに笑みを浮かべる
奪われて失って征く
逃避からの迷走
最初の暗示で忘れて落ち着く
少しづつ時を掛けて思い出す
壊れない様に迎えられる為に
後は待っているのか探しに向かうのか
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾四
人が多い中を傍らで眺めてる
その内に四名が奇妙なことを始めたから
その場から立ち去ることに危ないから
其処に居るようで観察もしていて記憶を漁ってる気もする
幾度もこれから観ることを繰り返してる気もする
逆らう事はせずに素直に向かう帰還する為に
ほぼ全員がいるその中での会話は聞き取れるが書き留めること叶わず
解散して警告音が鳴り響くまでが選択の機会
待ってる所には入らずに最奥へ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾五
曖昧な空気を愉しむ
記憶に留めなく
感情も揺さぶれないから
探しものをする訳でもなく
周囲のモノを観察してる訳でもない
流されて行き着いた処に佇むだけ
そこから向かう先はない
そこで終わりと言う事でもない
寛いで休めているという事実だけある
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾六
色々と紛れ込んできた
何を求めてやって来たのか
混沌として見分けが付かない
明らかにこちらの足跡をつけてきたもののみ
相手をする羽目になる
適当に相手をしながら他を探す
意外と見学してるの多し
こそこそしていて鬱陶しい
立ち入るまで気長に待つことになる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾七
其々の目的が違う中での行進
見えてくるものが変わっていき
お互いが認識出来なくなる
それでも最終地点は同じ所
うまく行かないと非難がはじまる
失敗したのなら己の業なのに
繰り返している事を覚えていたのなら
そこからが始まりとなる
いかに誘導して早く抜け出せるか……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾八
愚かな行いを観ていた
途中で警告はあった見てはいけないと
不可解な動きでチラ見してしまう
何があったのか頁をめくるように見せられる
同時にこれから先もみせつけられる
過去の方を背けた結果で先を深く知る事に
自分は動けずに傍観するのみと成る
様々な可能性が傍らを駆け抜けていき
底に永遠と居る筈だったが無事回避
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百参拾九
冷静に考えれば違う事は多々あった
最初に何度も投げ付けられたのに当たらないからと無視
似ている所以外をすべて見ないこととしてた
言動と態度に戸惑い始めて
過去でも先でもなく別でも無い
認めない内に一つの事実が顕になる
己の知識と記憶には無い言葉でも概念はある
そこからは聞こえていても理解できない
新規の所に迷い込んだ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾零
一番嫌な事になってる
その最中に解らなくなってる
何も識らない知らされて無い子供の様に
思い出す事も試みないから
拙い思考で逃れようと試行錯誤
無様に奥へと転がり落ちる
無意識でもある程度の事は行える
癒せる傷を増やしながらも立ち上がる
何もわからなくとも歩むのはやめない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾壱
記憶には有るが見知らぬ場所
続きとも思えない其処で楽しんでる
室内には何もなく情報を集められない
己の有無を確認する前に様々なことが動き出す
己の思考より周囲の人達が的確に動く
不安は消され疑問が増してゆく
己の立ち位置が分からなくなり
観ているだけの傍観に成りたいが敵わず
先へ先へと誘導される
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾弐
ひとりで遊ぶ自由気儘に
邪魔をする者も現れない
思いの儘に物語を創る
出来上がる前に退散する
我が写り込む前に
色も形も付かないように
忘れ去って思い出す事もなく
偶然だけで訪れる
其処には何かが隠されてるから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾参
彼等は其の地域の地下を調査していた
迷路のような水路をみつけた
地上にはその情報は好ましくない
個別に端末を見せて教えていく
…を計画してるならちょうど良いと
何が企まれるのか誰も知らない
そこでの先も後も知らない
初見の処だけというのは確定
ただ似ている遺跡は知っている
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾四
望んだ所に辿り着いている
只それは一つではなく一人でもない
其の事に気づかないから色々と戸惑うことになる
複数の所へ意識が向かい
それにつられて周囲も変わる
中途半端にはならないが情報過多
探しに行ったのに護っていた
何処へ連れて行けば良いのか忘れてる
感で選んで並んだ言葉の意味を探らない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾五
何処を視ているのだろう
最初は探し求めるものを視る為に
一心不乱に周辺を見渡す
手掛かりになりそうなものを見つけ出して
息抜きに関係無いものを眺め始めた
其処から迷走始めたのかも
動かないと決めていたのだから
大人しくじっと待っていれば何も問題はないのに
みていることで移動をしていた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾六
整理整頓が出来ているならば
探しモノは容易く見つかるが
隠す為に山積みにしていた
一箇所では無く複数
数え切れない程を創り続ける
それを止めることなく終わることなく
放置もしてない常に変わり続ける
いつの間にか目的が変わるまで
誰も見向きもしなくなるまで
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾七
居辛く落着けない所を徘徊
理由が分からないまま玄関を探す
時折聞こえてくる会話に耳を澄ませながら
人の流れに乗って無事に見つかる
その常識とは異なる方法に疑問を持たず
記憶にあるかもしれない周辺の地図を探る
そこで一旦途絶える
振り返り建物を眺めるか敷地外に出る前に一旦止まれば……
苦手な事を苦にならない異常にも気付かないのなら
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾八
居心地の悪いその場から立ち去る
行き先は記憶にないから感より本能で選ぶ
周囲の人達の思考が分からなく困惑しながら
人目を避けるように進みながらも
回避ルートを知らないのか人混みの中を突き進む
何らかの行事をしてるその中心を
視線の低さで遅まきながら子供かと気付く
興味をもたれても背を向け逃げる
似ているところが多いのか傍観だけと終わりの頃に知る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百四拾九
独りではなく連れが居る
先導しているのは相手
積極的に語り掛けてくるのも相手
相手の側の影響なのか人と物が多い
己の好みでも知ってる所でもない
ただ気になること一つ互いに名を呼ばない
識らないことが増えていき
そろそろ覚え書き留められなくなってきた頃に
それは突然とやってきた唐突に……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾零
願ったのに辿り着いた所には無し
そこで無為に時を過ごすことになる
何も無い事さえ不審にならぬ
然しそれは罠に近い性質あり
立ち去ったあとにとても疲れる
意味が解らない疲労が溜まってる
それで思いつく事は代わりか?
それにしてはとても平穏な所
退屈すぎて死にそうな所だった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾壱
いつの日か何処かでの日常
穏やかな買い物風景
品物の並べ方以外に違和感はなし
素敵なものを見つけてから事態は動く
はぐれて一人になっても良いと思えるもの
実際そうなる程の魅力があった
冷静になり独りになって異常に気付く
解らない識らない所に迷い込む
本能より勘より経験で目の前の列に並ぶ……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾弐
此方は自由気儘で周囲は無関心
だけどアレだけは異質だった
そこに合わせて適応して此方に対応
そこのルールでこっちの意思を挫こうとする
諦めることないが先は見えてくる
対応可能な人が見えて現れるまでは
なぜそこに居続けるのか不明に成る
拘りも鍵も有りそうにないのに
意思が乏わなければ用意では無い処
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾参
多分其処は別の可能性の処
色々と人と物が集まってる
己もいつの間にか馴染んでる
只そこを起点に行った所は違った
何か不自然に違う
知ってる所を別の方法で来たが……
とりあえず回収すべきものは取り除いた
裏側から見て歪さがよくわかる
それでも結末だけはかわらなかった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾四
気まぐれで少し戻り足跡を観る
記憶と記録で己のと確認も
微妙に違うと心がいってくる
確かめて確認する為の痕跡なのに
他人の記した記憶では納得できない
自分のは不都合で見ること叶わず
比べる事ができないので
何をしているのかも定かでない
諦めるか忘れるか納得するまで探すか……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾五
容易く幾度も試せるところ
気に入らなければ結末を探せる
目的を忘れてそこに迷い込む
制限を見つけるまでやり込んでしまう
無理なことが分かってもそこを越えようとする
無意識にでも気に入らないから壊そうとしてた
此方の意図に気付いてわらわらと湧き出てくる
それらを無視して突き進むが
行き着く前に時間切れで何やら後悔の念あり
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾六
そこに居るけどいないと同じ
観ているだけではなく動いていても
己の心がそこに無いから
言われたからその様に動く
道具では無く奴隷でもないのに
不満がわかないのが理解できない
見直すものが無いのだから
気づくのが遅かったから
名を呼ばれるまで放置されてた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾七
ひとつの欠片が永く偽りの日常に囚われてた
偶然にも其処へ別のが迷い込み乱された
互いに異物として警戒することもなく
次々と稚拙な部分が暴かれ始め
繕う事が不能になっても
捉えたものを離すことはなかった
ひとつは其処は目的の所でないと駆け抜けていき
最初から居た方は何も変わらずそこに居続けた
まるで己が全ての基点であるように
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾八
少し僅かだが思い出していく
あまり動けないので流れ着くのを拾いながら
それらを並べて絵を思い浮かべてる
肝心なことはまだ分からない
その後や周囲の事も不明な儘
何をしてきたのかは断片から判断できた
探しに行きたいのを堪えて待ち続ける
曖昧ながらも役割分担はしてるから
似ていることを熟していてもここは退屈
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百五拾九
全く異なる日常を過す
価値観が微妙に合ってるのか
穏やかに過ごすことが可能
疲れているのかそこでの事を覚えてる
確りと記憶に留めておく事はなにもないのに
何もないほど休めてるのが実感できる
ただ叶うのならば完全回復が望ましい
中途半端なことが残っているから
痛みの有無だけで過ごしてきた弊害かな
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾零
終えてから一息ついて気付く
続いてるわけでも繰返していることも無い
黙々と取り除いている事に
邪魔な位置にあって妨げてるわけでもなく
極々自然に当たり前のように其処に居る
私が見かけて撤去する迄は……
特性も掴んで手慣れてくる
其れ以外のことが全く気にならなくなる程に
その慣れが罠になってた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾壱
見知らぬ声を聴きながら
小さな世界を眺めている
多少理不尽なことあれど
黙ってみていたのに
助けてくれと突かれる
ずっと傍観していたかったのに
面白かったのに追い出された
こちらが理不尽な目に合うことに
あれは挨拶でもなくパスだった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾弐
曖昧な記憶便りの行動
時折視線は気になるが無視
周囲の景色の方が興味引く
時間と日時がわからないのに
疑問も持たずに歩き回れる
可怪しい視点になっても
我を知ってる者が関わり持とうとしてくる
知らない事だからそれを理由に断る
後から思えばそっちの道も面白そう
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾参
チラチラと視界の端に映る
気になるが自由に動けない
そしてそれは落ちてくる
その場から逃げ出すことになる
色んなものを置き去りにして
代わりに得るものは何もなし
色が薄い奇妙な所
知らない物が溢れる所
辿り着いたのはそんなところ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾四
自分のものを探して無い無いと嘆く
少しでも後のことを思い出せたのなら
意味のないことだと理解できるのに
時間と共に忘却は進み
ただそこに居るだけになる前に
周囲からの問いかけに反応始める
聞かれたことのみの明確な記憶の蘇り
本来なら知らない事でも観てきたように言う
何処かで道具と化してる欠片がいる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾五
閉じ込められた部屋で遊んでる
そこまでの経緯を忘れて
何もなかったかの如く
思考も制限されているから可能なこと
その部屋の中だけの常識に縛られて
満たされた気になり過ごしてる
動かなければ忘れて失う
不自由に成っていくのに気にも止めない
餌として毒となることを心得てるから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾六
識らない群生の森を征く
黙々と連れの後を追うだけ
時折奇妙な警告付きで……
自分達は遅れていた模様
先に着いた人たちの場所が見えてくる
好奇心が湧き出して色々と知りたくなる
周囲の地形も知らないままで自由探査もどきが始まる
先の先が視えてきて困惑の中で一人佇む
続きがあるのならよいかな……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾七
可能性の一つを眺めてる
気に入ったのか近付き内側からも
時間切れ迄に幾度も観続けることに
気分は良いが疲れることあり
繁盛には見ること敵わない
それでもたまになら癒やしになる
叶うのならばそこに居続けたい
そう思うほど過ぎ去る時間早く
儚く終わり余韻だけが残る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾八
一通りの事を熟した後にそれが来た
事前に何も兆候もなく
其処へ行ったとの余韻が残るだけ
記して留めること敵わないので
何があって何をしてたかも不明
安らぐことはなく疲れるか時がないかの違いのみ
一度その事を認識してから
意地になって何かを持ち帰ろうと試みた
鍵を探すよりも容易くもあり難解でもあった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百六拾九
ある処でひとつの箇所を奪われた
それを探し取り返す為に
見えていなかった所から塗り分ける
傍から見たら追い込まれてる
片隅で小さくなりながら総てを把握
誰かが抱えて逃げ回ってる事を知る
此方の演ってる事を知ってから
家の者達はあっちこっちへ逃げ始める
誘導されてるとも気が付かないまま
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾零
普段は全く繋がっていないし
その事を疑問に思うことさえしない
その時々を懸命に愉しんでいる
だからこそ受渡されて見てると分かることあり
その時々の不明瞭な感情の原因が
何でその行動を選んでいたのかを
其れでも凡てを通して観たわけではない
欠けている方が未だに多い
今の解釈が変わるほど……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾壱
ひとつひとつ思い起こしていく
何が足りないのか不足してるのか
不自由になった理由を探して
理解して試して見るも未だ無理
なにらしかの見落としがあり
未だに取り戻せずに至る
推測は間違ってはいない模様
何かが欠けて満ち足りない
それとも何か未練があるのか……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾弐
戸惑いながらも流れに合わせる
必要な知識はその時々に浮かぶから
何とかやり過ごしてそこに居続ける
肝心な事を何も知らないまま其処に着く
通過点だった筈なのにそこに留まり続ける
解らなくなって自我が強すぎた
修正が効かなくなり時間切れも迫る
必要な情報を何も得ないままで
最後の一言さえ聞き逃すことになった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾参
何も無い筈の所に痛みあり
元を探っていくもやはり無い
勘違いでもなく記憶でも無い
一旦忘れることにして無視する
暫くはそれで過ごせるが
いつの間にか復活してくる
なんの変化も無くそれを繰り返す
日常の一部になる頃には何かあるかもと思いながら
幾年過ぎても何も変わらない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾四
習慣に成らずにバラけていく
何らかの切欠でズレていく
簡単に忘れてしまい狂っていく
修正は簡単だけど痛みの箇所は増える
癒やすのが追いつけないほど増える気配あり
それでもひとつひとつ対処するしかない
元凶かと思える箇所をみつける
痛みの質が他とは違う
地道にやるしかないと先を見る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾五
変わった物が並べてある棚の前で
知らない物なのに使い方が思い浮かぶ
そのうちの一つにとても興味を惹かれた
持っていても己には必要ないもの
記憶を探っても使いみちが思い浮かばないもの
贈り物かなと考えを巡らすも相手も浮かばない
誰かの名が呼ばれて返事をし振り返る
そこで遅れながら理解する
だけど最初から違和感を全く感じなかった原因は不明
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾六
また時間が少し進んだ
数十秒だけど焦りは混沌を呼ぶ
色々なモノが溢れ変える
見たままの姿では無いと忘れてる
気に入らなければ追い返し
時間がないと突き返す
もう自分の物は殆ど無いのに
それがわからないまま懸命に探す
一度大きく超えた先を見たあとに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾七
負担に感じているのか
とても簡単で短い詩をかいてる
足りてないのでは無く省いてるのに気付く
意味がわからなく隠されてるのを書き足してみる
足りない事に気付かされ順序も可笑しい
記憶からは全て読み取れない事あり
端末では無く紙に書き留めていた
丁寧で綺麗な文字だった
私の知識にない筆記用具を使って
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾八
誰かの拵えた所
縁がなくとも入込む
自覚がないのが質が悪い
思いの外自由に動け
後先の心配せずに
喋れる気安さあり
それが癖になり
様々な所へ迷い込み始めた
何も知らないから出来たこと
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百七拾九
なにもないと嘆く子供
なくなっちゃと零し続ける
迷走続けた足跡残して
邪魔だからと退けようとする者共
足跡を追うものと先回りを試みるもの
どちらも騒ぎを拡大させてきた
行き着く先は共に最後の一つ
邪な心に触れ続け破壊衝動が生まれた
最後の一言はやり返しただけだと……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾零
不相変の極り事を観ることに
動けないことの煩わさを何も感じずに
視聴に徹して感想さえ思い浮かべない
心にも記憶にも何も留めずに
結末まで延々と見る羽目に
長い時をかけながら
終えた時の一言一言
それを待ってる人がいる
背後が横で共に観てるヒトが……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾壱
見た目と違い感触は異なる
望む結果に伴わない現象
疑問を持っただけで行使不能
何も考えてこなかったから戸惑う
足りないのは何か理解できない
そのまま無駄に時を過ごすのか
求めていた所に近い世界に居るのに
其処を否定するかの様に逃げて行く
欠けているから幾度も繰り返して
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾弐
懐かしいと思えるところ
違和感を感じずに寛げる場所
当たり前のように居て疑問も沸かない
心地よい疲れが残り
心身共にサッパリとする
留めておけないのが多少不満
何をしていたのか忘れてる
多少大事と思えることの筈なのに
こちらからは迎えないから……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾参
新たな時刻が示された
日付はまだ不明だが季節はわかる
何を受取りに参上するのやら
他の情報も同時に寄ってきていて
把握しようとすればする程
周囲は混沌としてきて滅入る
似たところを探す癖のせいで
混じり気の無い精度が良いものがない
探す時の丁重さがまだまだ足りない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾四
繰り返し繰り返し探している
紙片に書かれた場所を求めて
休憩をする毎に最初から幾度も
ループを終えたのも介入があったから
それまで迂闊にも気付いていなかった
それほど自然な所だった……
先をみれば留まっていたのも納得する
無意識に自らの意思でそこに居続けた
無意味な苦労も疲労も遠慮したいから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾五
他での事は此方とは違う悩み
質の違う苦労で困難は無い
羨ましくもあり避けたくもある
使ってるところが根本から異なる
互いにはそちらの方が良いと思うかも
何方に優劣は無いけれども
探しものが滞ってはいないけれども
寄り道が少し多くなってきた
さてさて原因なんなのかな……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾六
片付けられないものが積み上がっている
それらを受け入れて無関心
知らぬ間に傷付けられてるとも知らずに
相変わらずにある時間に追われてる
内と外に問題が発生しても変わらない
全てを無視して叶えようと試みる
何を探しているのか忘れたように
壊れて破綻してるのに構っていない
色々と拾い集めるものはあったのに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾七
いつのまにか周辺を徘徊してる
不愉快にも触れているものもいれば
屍を晒して朽ちているものもいた
元凶を探す前にすべきことあれど
その意思が全く湧いてこない
押さえつけられているにも関わらず
何かが欠け始めてからこうなってしまった
正常なら思い付いた時には始めてる
後へ後へと先送りを試みる癖がつきそう
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾八
其のもの達は何を騒いでいるのだろう
扇動することを好む者に騙されてる?
それとも全く別のことを見ているのか
政はやるべきことをしてるだけ
当たり前の行いをしてるだけ
何故正しく見えていないのか
歪んだときに正していなかったから
そのまま歪に積み上がってきた
その時が来るまでにどちらを選んでいるのかと
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百八拾九
思う通りに育てていたものが違ってた
眼の前で壊されて教えられる
見かけとは違い内側は朽ちていた
巣食うものが現れた時に逃げ出した
警告は出したからと一人で
途中で困難に見舞われ囚われそうになる
やはり最後は意思が必要
常識を認めなくとも
抗う為には……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾零
準備と言う言葉に惑わされ
様々な所へ迷い込む
彷徨い歩き周り色々と観る羽目に
最初の手荷物は少なかった
何も残っていなかったから
形だけの体裁を整えただけのもの
周囲に影響されて変わっていく
必要ないものを両腕で抱き変えて
方位だけ分かりそれを頼りに歩む
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾壱
様々なことを横目に見ながら
ガラクタの欠片を拾い集めてる
己には必要ない情報も聞きながら
コアの部品を見つけて隠す
残りは集めた残骸だけ
それの回収はままならない
遠慮して自我を通さなかったから
やってきたことを無意味と見せつけられる
思い巡らしながら次の機会を待つだけ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾弐
何も無い特に記するべきことなし
淡々と変化無き日常
疲れが癒やされてる事以外何もなし
なにもない平穏を知ってるから
最初は同じだと思ってたのに
初めから終わりまでとは……
終始違うだけでこれ程変わるとは
怖いほどの平坦な日常だと思ってたのに
維持し続けるのの困難さをしる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾参
何処から落ちてきたのか足の甲に当たる
そちらを見たときにはノシノシと物陰に
視力が落ちていたのにハッキリ見えたから戸惑う
色々と退かして探しても見当たらない
暫し考査後に当たりを付けたところに潜んでいた
思いついた方法でご退去願う
一息ついて感が恐ろしく鈍ってたことに悩む
少なくない嫌悪感はあったから
ここの処の元凶かもと追い払ったあとに気付く
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾四
忘れていたことを思い出す
今の現状は望んだことが叶ってる
多少な違いと関係ないものも居るけど
動き回るのに疲れて観ているだけを……
観客に飽きて舞台に登ろうと試みて……
自由に動けないからと飛んで逃げ出そうと……
最初の前に戻れなくなってる
歩いていなかったから足跡を辿れない
飛び越えて戻ろうとして迷走が深まる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾五
窓から外を眺めていた
似ているけど違うその風景を
大切なものを手で隠しながら
何処から飛んできたのか異質な風船が現れた
排除したい心を抑えて静かに見てる
風船の主が近づいてくるのがわかったから
観ていたのに気付いて拾ったそれを投げつけてきた
知らない相手に敵意を向けられるのには慣れない
無視するようにそこから逃げた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾六
見ているだけだったのに
いつの間にか混じってる
必死に誘導をしてる
中でしか知り得ないことを得て
外でも記憶頼りの迷走を続けてる
選択を迫られても答えを知ってるから
色々と複雑に絡み合ったものを
強引に振り解いては配置換えをして
追って共々に迷走に誘い込む
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾七
ちょっとした寛げるところ
多少のトラブル有れど
そんなことは気にならない
身に降り掛かっても
微笑ましく思ってしまう
そんな異常なところ
其処に居る内は何ら問題なし
疲労すら受け入れてしまう
相変わらず解らないところ
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾八
足りないものを欲しがって
手を手繰り寄せる
無意識に集まるものに困惑
落ち着く為に別のを求める
意識が浅いから記憶が明確なものを
記憶の中から模られたものを
見えてるだけで満たされない
余計に情緒不安定に
明確に目覚めるまで繰り返してる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 壱百九拾九
余計なものを削っていく
いったところが消えてゆく
そう理解していた
けれども違うかも知れないと
思うこともあったけど
決めたことだと突き進んだ
必要なことなら忘れないと
その事だけは確認したから
探す為に書き殴ったのだから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾零
此方は独りで相手は大勢
何故と思うことあった
それでも迷走しながら探してた
解らないことがあっても
必ず心に留めながら
止まることなく歩み続ける
なにもないのならそれでいいと
秘めた想いを抱きかかえて
応えが待っているところまで
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾壱
最初は静かに成行きを見守る
情報が溢れ始めて終始つかない
たったの一つを探し始める
蒼い炎を探しなさいと言われた
それなのに周囲の者たちが集めてるのを見学
何時の間にか観客になったつもりで
人のものは簡単に見つけて
己のことは忘れたように後回し
何処にあるか知ってる素振りも見せずに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾弐
様々な風景が流れてゆく
少しでも気になれば覗き込む
以前のように入り浸ることはない
探しものよりも興味があることがないから
長くい続けたせいか色々と覚えてしまった
細かい違い以外のパターンを
慣れてるはずが中に落ちることあり
落ちたことを忘れて中で過ごす
終わりまで気づくことなく……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾参
何をして何を見ていたのか
呆れて離脱した先は痛み
最初は理解できなかった
最適な位置を求めて動くも
それを邪魔する苦痛
耐えて動き様子を見る羽目に
痛みは消えて違和感のみに
それが何処から来てるのかを探ることに
何を中断したのかも忘れて……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾四
普段とは異なる周囲の雰囲気
耳を澄まして会話からもそれを確認
戸惑いあれど嬉しくもある
変わるってるから何を成すかわからない
周りはこちらをただ待ってるだけ
静かに見守るように待ってくれてる
尋ねることなく動き始める
思い出すよりも先に動く
それだけはこれまでと何も変わらないから
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾五
珍しく思い出せない
曖昧ではなく遮断されるし
無理すれば痛みが入る
それでも空白は居心地が悪い
変わりの言葉の欠片もないから
それに疲労が加わってるから
多分先の先を見ていた
お喋りだからと邪魔されて
知ったことを留めておけなくなっている
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾六
買い物をしてると最後は必ず其処へ
理由は不明だけど迷い込む
最初の場所は判らない
其処での時間も狂ってくる
長く留まっていた筈なのに
日の位置と針の位置は真逆にズレてる
何処に帰ろうとしてたのか
何を探し回っていたのか
知りたいことは増えてゆく
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾七
それを観ても何も変わらなくなってた
最初の頃の時の不安や怯え
何が起こっているのかとの思考
あるものとして受け入れている
普通の日常生活と変らぬように
ごく当たり前の現象として……
慣れとは異なる
伴う痛みを我慢はしないから
違うところが悲鳴を上げた……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾八
順序が可怪しい
何もなかったからいいかな
知らないだけで気付いてないかもしれないけど
悪い癖が出てきて
最後だけ良ければという気になってる
それでは最低限なのに
何処から好い加減になったのか
思い出す気もない程に気が削ぎれてる
それで彼処に辿り着か気がしてきた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百零拾九
愉しんでいた
何故そこまで寛げるのか
その位置からしかわからない
自分では無いような気がする
悪い所が見えない
完璧に溶け込んで馴染んでる
何も残らない
己にも周囲にも其の場所にも
完璧すぎて怖い程……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾零
口が軽いのは同行者のせい
他愛もないことを淡々と喋る
それよりも行く先が不明
時折離れて確認すると
案の定いろいろと疲れてる
上から下まで左右違いなく
中断せずに戻っている
何か思うことあるのか
忘れていることは無いのに
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾壱
気力が落ちて朽ちていく
何も知らずにそれを眺めてた
観たまま我が身に降りかかる
最初は…だと判断した
簡単に蹴散らしたから
何も見ていなかったのに
理解してからは拒絶した
それ迄なら其処で縁が絶える
知ったから終わらなかった
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾弐
気にいらない模様が浮かんでた
興味を強く惹かれたのが悪かったのか
そこから迷走し始める
識らない言葉を幾つかきいて
それに合わせた所に迷い込む
受けた悪意をそのまま返して進む
わかれたあとに居たものに案内させて
歩む毎に違和感は増してゆく
彼らの歴史と気づくまで
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾参
何処から何処迄を知っていたのか
先を案内するかのように一歩前を進むヒト
何時の間にか邪魔だと思うようになる
最初は競うかの如く前に歩む
並べても先にはいけない
行く気の無い方へ歩む先を変えても変わらず
止まっていたら振り返り何かを言った
聞こえなかったのにムキになり走り出した
最後には嫌な結末と希望を見せられた
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾四
何も持たなかったと嘆いている
こんな事に成るとはと喚いてる
其れ等を傍らで黙って眺めてる
静かになる事はないのに
じっとその時を待っている
それ等が増えていっているのに
ある程度の時が過ぎれば理解する
黙って過ぎ去っていく者がいる事に
其処が以前忌み嫌いした内側だと
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾五
本棚の整理整頓をしてる
記憶に影響されていて色々と混じってる
処分してしまったものから未購入のものまで
試す為に一つ馴染みのものをとって確認
栞の代わりに挟んでいたものをみつける
隠していたページも確りと確認する
識らない書籍を見ても良いのか悩む
其れは自分のすべき事なのか?と
並べながら時間切れまで迷い続けられる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾六
足りないものを探して嘆く
そこにいた存在は全て同じ
恐い所に迷い込んだと困惑
其れでも演ってることは変わらない
探してるものも変わってないから
忘れていて同化中と言うだけ
思い出すことも無く其処を去る
何も得なければ何にもないから
欲にまみれたその他は知らない
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾七
視覚の情報よりも聴覚の方がおおい
慣れてないから留めることが敵わない
仕方がなく聞き流すことになる
時々戻る羽目になる
痛みや疲れを無視して
そこまでしても得るものは無し
出来た事は新規の道を得た事
何処に辿り着くのか不明な路を
幾度使うかは解らないけど……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾八
なにもしていない
ただそこにあるだけ
みていることさえしない
疲れた結果がその状態
探し求めたものが…だから
記憶が飛んでつかめない
観測してるのが一つではないから
内外に複数存在してるから
断片だらけでも把握できてる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百壱拾九
空からの声を聞きながら散策
何故か辿り着く其の場所
行き着く度に何か変わったところがある
気になったのはいつの間にか脇に抱えていた本
更に惹かれる奥の方の場所
回り込んで覗いてみれば驚く事に
少し触れて確かめてるうちに時間が迫る
必要なことは何だったか忘れ始めてる
それでも変わらぬ限り舞戻る
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百弐拾零
途切れた箇所がわからない
不動でも突然断ち切れる
負荷のかかるのがみえない
一つ一つ試すしかないのに
面倒なことを嫌ってる
取り替えようかと思考し始めてる
求めるものが違ってきていても
先を行くのに拘らなければ
何も変わらないからと……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百弐拾壱
ずっと彼等の行いを観てる
意味が分からないが一生懸命なのを
思わず口に出して忠告する迄
与えられた自分の位置に置かれたもの
周囲を見回すと他にいくつかある
試しに与えられた事をしてみる
久しく来ていなかった所だと
空白と空きを見て思い出した
壊した続きがある事も
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百弐拾弐
用意されたものが過大
周囲の者も…を怠ってる
かわらずにそれを無視するように許してる
それで辿り着いているところ
何もしなくても行き着く所
往きたいのはその先に隠されてるとこ
なにもないからと引き返す
そんな所を幾度も訪ねて迷い込み
先の路を悟られぬように探してる
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百弐拾参
古い記憶を頼って辿り着いた
そこには何も無いのだからと
安心できる要素は何も無いのに
忘れて油断していたから喰われる
何も気付かないでそこのルールを守って
呑気に何もしないから
色々な物が詰め込んであるから
好奇心が勝っても詰んでいるけど
何を起こすのが正解なのかを忘れるとは……
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百弐拾四
与えられた役割を熟そうとしていた
その事は最後まで忘れていたけど
其れも途中から段々と思い出していく
声がハッキリと聞こえてそこが何処だかを知った
知らない存在に運ばれながら
自分達がやって来た事を否定され
時間が迫ると忙しくなる
周囲も全て合わせてくる
集まってきたモノを処理する時間なし
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 弐百弐拾五
先の先を観ている
記憶に留めても意味が無いので
流し読みの様にみてた
疲れることはないからと
深く関わらないように
其処だけは注意して
何も無いのに
主の方は何かに惹かれ始める
そこで力を使い始める
今宵は此処でおやすみなさい酔い夢を 零百零拾壱
三度目の正直と言えるのかな
最初からと決めたら素直に戻れた
ただ眠い事は変わらない
探しものをするよりも寝る場所を探していた
見つけて寛いでいた所は祭りの会場
空な上からも覗いているのを見て退散する事に
あるき始めれば時が流れる
先と後がランダムに訪れる
同じ光景を見て素通りした原因は不明
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾弐
最後に観たものの影響が大き過ぎた
其処から動きたかった願いが出てるのか
色々と積み込まれてて粗が有るのに
其れでも独りで廻ってる
先の足跡を探して追いながら
なくしものと依頼品を探す
その前も別なモノをさがしてた
みつけても簡単に捕まらないのを
自分のを後回しにしても……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾参
己の立ち位置が分からなくなる
求められている事としていることの乖離
健気かそれとも無知かこなしてる
どの時からか明確にズレを感じてる
其れは先か後かではなく異なる処
新たな座標が必要な事
知識でも感性でも把握できない
観測を続けていればなんとなくできるかも
移動は出来ているのだから使いこなして無いだけ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾四
その路は何度も通る
周囲の景色がどれほど変わっても
その道順と跡が正解だから
歩きながら以前を思い出す
屋外が室内通路に変わっていても
そこを通るのが正しく近道だから
脚に怪我をしていると声をかけられる
酷い怪我は以前のもの
記憶が溢れ出て悪い方へ作用した
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾五
当たり前のように違うことを受け入れている
そのせいで大きく異なる事に気がつかない
腰掛けてアンバランスなことに不安を覚えるまで
当たり前なような移動の最中の視線
振り返って見ては識っている顔
記憶にあるだけなので何もしなかった
二人目の識っている顔に話しかけられて
誤魔化したことで其処での時間は終えた
幼いから終え方が拙いし続きが……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾六
初見のところかと思い記憶を探る
続きではないと朧気に思い出し
新規と何も変わらないので歩き出す
幼い時にはそこは怖い所になる
皆変わっているのだから
何一つ同じなものがないゆういち
だから一生懸命にあてはめた
識ってる世界に似せるように
そして忘れた頃にやってきた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾七
探していると言うより漁っている
何を望んでいたらそのようになるのか
その場に居るだけで気分は優れない
そこへ至る前に何をしてたのか
振り返り思い起こすと多少は見えてくる
できなくは無いが無理をしていたのではと
忘れていたことを取り返せそうだった
手応えを得る前にスタミナが尽きた
…は届いていた気がするから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾八
記憶を整理出来ていなくて忘れてる
覗き込む度に中身が変わる鞄をみても
一生懸命に先の手順を考えてる
何も無いからと安心し切ってた
取り上げられるものがもう無いからと
どれだけ周りに集まってきても
周囲の変化に気が付かない
変わるたびに起きてる事に
感情が付いてないと反応が遅れる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百零拾九
一度見た興味あるものが集まって来る
不思議とは思わずに一番を探す
そして新品が無いことに気付く
似ていて違ったひとの部屋
部屋の主の情報を探る前に時が進む
そこには興味を持ってはいけない?
使い古した物を前に先の先が観えてくる
根本的な違いを知って離れることを決める
その前に断ち切られた終えたのではなく
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾零
其の時は全て二回目
全部以前のことを思い出す
そして次に続いていくのも
幾つも巡ってたせいか疲れる
目に見える疲労が残ってる
意味が分からないことが続くせい
何を求められてるかも不明で
その時の会話も不明瞭
ただ散策する余裕が生まれてるだけ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾壱
凄く解りやすい
所々にある手抜きに見える箇所
それを見て納得していないなら
探す事をしていない
変わりにそこに居ることを手伝う
全く無意味に思えることをして
終えても不思議に疲れない
何もしていないと同じなのか
ただやたらと眠くなってゆく
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾弐
素直な世代の欠片
みたままの世界を受け入れる
何も知らないとも言える
まるで以前からいたような自然体
そのまま幾つかを通り過ぎる
寄り道も道草もせずに
それらを呆れて眺めてる
繰り返してるのを見直してる気分でも
何もなかった筈なのに何か一つ得てるか無くしてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾参
振り返り足跡を観てたと思っていたら
何時の間にか先の先を眺めてた
主に壊れた色々な物を……
時には思考が邪魔をするから
意識して観ていて記憶に留めてたのが懐かしい
無意識に出来てしまってから妙な迷走を始めた
思いの外上手く行くことが多かったから
流れに合わせて何も行動しなかった
それが最初からの当たり前のように錯覚するまで
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾四
鬱陶しいものが浮かんでる
邪魔だからと掴んで取り除こうとしてる
最初は前へそして奥へ
馬鹿な行いをする前に変わりが入る
経験と知識が必要なだけ少し入る
違うと思ったのは後になってから
認識したら消せたのでどちらが正しかったのか
自分でも愚かだと思っても試したくなる
意識すれば思い出したかと浮かび上がる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾伍
最初は気まぐれで救けた
その後の連鎖は予想外
確実に増えていったから
その理屈が分からないまま
途中で手を差し出したから
その場に現れて…するのを厭わずに
其れで大きく戻ってしまった
嫌われ疎外された時の頃まで
其処から手を加えられるかと試す様に
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾六
普段の日常と違いが分からずに過ごす
当たり前のように違和感も感じずに
時間切れ迄何事もなく……
昔に嵌まり込んだ罠に近い
気が付いた後もそれを愉しんだ
抜け出せなくなり焦るまで
今回は違ってた
昔あった事を思い出す様に
自然と終えてその事の詳細を忘れる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾七
偶にみえるもの
なんの前触れも無く
一瞬だけ見えて理解する事
普通なら恐怖を抱く
それとも絶望する
当たるか外れるかはその後次第
何もしなかったり選ばなければ
見たところへ向かうかも
迷走してる私は選べないけど……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾八
何時もの通りになる
迷走して迷っても
何時の間にか普段の道草に
最後の時に必ず寄る
来る所はここだと言う様に
そこを見せて必ず舞い戻る
一つだけは思い出せた
迷走始める原因の一つ
最中は全く把握出来ないそれを……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百壱拾九
段々と失くなる
自分の居場所が埋められていく
その最中は全く気にしていない
知らないヒトが集まってくる
空いてる先に群れてくる
気にしなく進めば別のモノが在る
忘れていたことを思い出せる
当たり前にできたいた事を
常識に隠されていた事を
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾零
意識は明瞭になるが忘れた儘
記憶が無いのを気にしない
慣れてしまって過ごしている
名を呼んでもらえない
それを聞けば動き出すのに
己からは動けないのか
それ以前からずっと続いてたの様に
其処で過ごし暮らしていたかの様に
嵌め込まれて始まっている
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾壱
其の時は探し回るだけ
何を見ても変わる事なく
周囲が目回しく変わる
止めようとした者がいた
振り回されて置いて行かれる者も
何を探してるのか検討もつかない
其処で様々なことを仕掛けられる
邪魔をするのでは無く試す様に
結局は時間を浪費させられる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾弐
何かが付いてるような髪
自分のものとは思えない感触
歩き出すと気にしていた事を忘れてしまう
意識は別の事に向かっていた
記憶を漁り他の事を気にしてる
思考が迷走してる事を何も思わず
風景だけは観たことのない先の世界
普段なら必ず其処へ意識が向かうのに
あとから思い出して嘆くのみ……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾参
迷い込んだ先の先にそこはあった
途中は何度か通った所
そこから一歩乗り越えた
無駄な知識が溢れて
それを乗り越えた先へ
習得した後にそこへ着く
何故か夢中に嵌まり込んだ
失敗した後に現れる
それが唯一の正解……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾四
自分の居るところが不安定
逃げ出す前にあれに出遭う
面倒なことになる前に先に出る
現在いる場所の情報が溢れる
時間が来る前に立ち去るのが吉
関わらぬ道順を選んで進む
後をついてきた者のせいで遅れる
態々立ち止まり聴き取ったから
時間が潰れて場が不安定に
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾五
闇の中で浮かぶモノを鏡と間違う
こちらに合わせて変わるから
明らかに異質なものなのに
その前は奇妙な音を声と間違う
しっかりと聞き取ればあり得ないこと
会話をしていた事が不可解であり
疲れていたと言い訳を言いたいが
そのようなことはあり得ないから
全ては自分だと勘違いしてた事から始まった
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾六
混沌に呑み込まれて足掻いてる
何処に居るか気付きそうになるも
直前の記憶に騙されて藻掻く
目的を見失って記憶への反射のみ
思い起こせば愚かさに嫌になる
ただ探してるものはあった
隠されているわけでもなく
隅に置いてあったのに
気に掛けることもなくそちらを観ない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾七
誰が流して零したのか
己なのかと身を調べる
曖昧に自覚することになる
清めようとした時に其れをみる
近いものの記憶が溢れて
それの一つのその後が気になる
思わぬ所にいて振り回される
関係ない知識を呼び起こして
保護したあとの事を忘れてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾八
普段とは違う数倍の熱
意識が削がれて不安になるかも
自分のことではなかった時には……
言ってた通り触れた所は冷める
何事も無かったように
それでも直に元に戻る
初めて見たときと同じでよく分からないモノ
熱の塊だけを認識できる
みえてくる前に拘わらずに放置
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百弐拾九
視線から目的地を見つける
其処は高台にある建物
皆そこへ向かって歩む
立ち入ったばかりなのに出口を探す
自分が変質する前にと
己より早く変わる世界
落ち着いて迷い込んだ誰かの部屋
氏名を聞いても分からない
害はないが退室は困難
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾零
思考過ぎれば時が短くなるから
程々でいたので気付くのが遅れる
その時々の身体に影響を受けている事に
把握したから次からは大丈夫だけども
無駄な時間の浪費をした気分
最初から分かっていたのに忘れた?
何も無いからと思う事あったが後回し
その儘迷い始める迄疾走
戻った時には変わっていた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾壱
笑った……その声の出処を考えずに
内容もそれほど面白いものではないのに
その数字に疑問を持つまで
整理整頓しながら探していた
近くにあるからこそ邪魔をされる
延々と増えていく関係ない物が
一息ついた頃に誘導される
探し物を手伝ってと
疑問に思わずに了承した
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾弐
紛れ込んできた辺境のこと
記憶に残る聞き残った事
それを間近で見て戸惑う
楽しめない程の流れの拙さ
初見の処だけど何も無い
邪魔になる事しかない場所
惹かれるものは何もなく
出入り場所を探すのも億劫
これが罠ならそのほうがマシなほど
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾参
息抜きに丁度よい所
はからずもそこに居る
疲れは無くなり虚しさ残る
最初の頃は慣れるまでそこに拘った
何も知らないから安息できると知って
度々繁盛に訪れること叶わないと知って
何故そんな所が在るのかを識ってからは変わる
何も考えずにただ一息休めた
本来の役割を其の時に使用する為に
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾四
他の処を眺める
とても不自由なこと
楽しめるのは初見の場所のみ
自分と違って順調に見えた
迷うことなく的確に進み
探してたモノを捉える
違いが理解出るまで大変だった
そこに至る以前を思い出して落ち着いた
選んだのは己だったから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾五
思い通りに動ける所で知った
とても不自由してた事を
逆な事をしてきたことを
把握できた事で愉しく楽になった
何処の世界でも充実出来た
迷走し始めるまでは……
戻って来られるとは思わなかった
ただ一人ではなく複数で
調子に乗って疲れることを忘れてた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾六
忘れて愉しんでいる
そこまで無心になれるのなら
何も言う事もない
一つ一つ積み上がった世界で
探索し始めたのが始まり
全体を見るまでは何も問題はなかった
崩さないように探すためだからと
不要な事まで関わることになるのに
不安な所の組み換えを行い始めた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾七
思い出せそうで叶わない
其の方法と必要な仕草
色々と試しながら夜が更ける
その結果が妙な所への迷い込
何をしているか意味不明
求めて探している事のみ理解
珍しく終始変わらず
何処まで飛んでも変化せず
安定していると知る事になった
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾八
知らない所へ迷い込んだのか
忘れた所に戻ったのか
判別つかないまま其処に居た
解らないと迷ってたら
分かれて見守る位置に落ち着く
それを繰り返す事なく着いてゆく
異質な所がひとつだけあった
それを見てもその時には何も思わず
後になってから思い出し後悔
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百参拾九
新規の処に迷い込む事がおおい
意識も其処にのみこまれ
意味の分からない事を遣り始める
そこにあわせて助けが入る
芝居をしているノリで
気付かなければ恥の丸出し
大切なことを思い出せれば
すぐ側に探していたものがある事も
痕跡が残ってる事も多い
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾零
壊れていく世界に迷い込む
其処に居ると思考も壊れる
己以外を排除する
意思が強ければ問題ないと思ってた
のまれないし染まる事もないと
独りが当たり前の事だったから
探してたものがあったかもと後で気づく
不自然に隠すように壊れた建物があったと
他人の干渉を避けて逃げてたから……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾壱
誰が憑いていて覗いているのなら
ソレが一つだけなら
分散して運べば良いと思った
常に掌の中か袋の中に
誰にも見れないように
確認の為に見ることもない
そのようにして渡ってきた
最終的にどの時点に来るのか忘れて
使い方をも忘れてる時期に……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾弐
嫌な痕跡を見つける
跡を辿るが暗くなる
明かりを付けても変わらない
心当たりのある所へ向かう
思ってたより酷くなってて
識らない妙な蟲が居た
それを追って探してた闖入者
無断に立ち入り探し始める
その姿に戸惑い困惑する
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾参
目まぐるしく変わる情景の中
明確に聞こえてくる声
準備を怠らない様に催促する
しなかったから境目にいた
多少の後悔が浮かび
行けない先をみて帰る
疑問を持つ行為に加わり
その場の勢いで同調した
未だに理解が出来ていない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾四
何も知らなかった頃は自分と勘違い
何かがおかしいと思って考え始めた
そして鍵か欠片の断片と識る
余計な知識は流れ込まない
何時の間にか無意識に遮断出来ている
知らなければ平穏は保たれるから
妙に攻撃的なのが気になる
何かを探してるのか壊していく
初めて探られる側を深く知る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾五
とても重くて痛い
彼方此方に仕込まれたかの様に
奇妙な位置が筋肉痛
貫いて刺さっている錯覚
痛い箇所を答え合わせするように
重ねてあわせて正解を探す
隠れてるような窮屈な姿勢
それ以上思い出す必要ないと
痛みは解けるように消える
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾六
決められた道順を辿る
探せばより良い道があるかもしれないが
そんな意志は微塵もわかない
辿り着く先は決められている
結末も変えてはいけないらしい
何も知らずに遊んだ末がこれ
大人しくしても変わることはない
淡々と繰り返されるだけ
それを当たり前のように思い込むまで
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾七
壊した事から始まった
必至の事では無いのに
解体する事にこだわってた
報復かお返しか何度も向かって来る
返り討ちにする意思がわかなく
避けるのみの状態が続く
思いのほか長く続き
困惑し始めた頃に
隙きをついて混沌が来訪
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾八
不自然な所に居続けて
最後に鏡を覗き込んでも
何も気付かない愚かさ
その世界を気に入ったのか
何度も入り直しても
苦労なく戻り過ごしてる
現の情報を紛れ込ませても
気にするのは一瞬だけ
悪戯なことをしても変わらずに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百四拾九
とても疲れる
思考し続けて
記憶を漁り続けてる
単純な仕組みが
日常の癖と逆だから
納得するまで試してる
余計なものを抱きかかえてるせい
捜し物の邪魔になるほど
不調が全て顕になる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾零
目の前に不思議な模様が現れる
何故か左右の目で確認した
見え方が変わっているかどうかを
模様は数字で出来ていた
不動のものと動くもので
左右で違い法則もなし
探さなかった……
何かが隠されてるとは考えずに
見えないものを見る事もしないで
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾壱
一番疲れるパターン
いろいろと混じり合って
此方の錯覚に気付かない
何度も行き来するから
逆に探られてるのに
全く気付いていない
全て終えて振り返るまで
落ち着いて記憶を整理するまで
何時もと逆だったことに……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾弐
珍しく感情があらわれた
傍観してるだけでなく
語りかけていたのもあるけれど
ありもしない過去の記憶のようでもあり
まだ知らない先の事かもしれない
明瞭に見えていたのだけがきになる
何を熱心に語っていたのやら
周囲の様子からは判別不可能
ちょっとだけ今の常識とは異なる事あり
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾参
錯覚が酷くなってきた
影響が現れたと止めたら
何も無かった……
不安が現に顕になったと思ったのに
何事も無く寝惚けていたのかと
それが隙きをうんだのか混沌へ
幾度も行き来するから
身体共に疲れ果てて
目的を忘れて呆けてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾四
心地よい所で騒動を楽しむ
言葉を正確に聞き取れなくとも
伝えたいことは分かるから
流れる景色を静かに眺め
奇妙な現象をみつめてる
好奇心はわかずに記憶に留めない
時間が来ても無意識に粘る
少しでもそこに居ようと
断ち切れて忘れるまで
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾五
ちょっと思う事あって
終える時を記憶に留める
正確には観察し続ける
消えてゆく順序を探る為
思い出せなくなる時を探る為
ひとつひとつ突いて確かめた
バラバラに別れて明確になる
代わりに順序を忘れてしまい
意味不明な記憶に成り代わる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾六
一つのことだけ現に惹かれて
時を合わせて準備をすれば
その意識を反らす為のモノが現れる
自分のものと錯覚するものや
正常心だったら笑える事が
次々と自己主張始める
そこで初めてそこまでを振り返る
気になることを多々見過ごしてきた事を
其処から気が付き始めてる事を
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾七
探している見つからないとあっちこっちを
記憶が混沌としてる事に気づかないで
ないものを懸命に探し続けている
そして時計が無いことにも気付かない
時計や日付に関わるものもない
其の違和感に触れる事すらしない
自分の身体に触れれば
何がおかしいのか分かるのに
時間切れ迄探しものをやめない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾八
ゆっくりと確実に消えてゆく
次の機会まで思いは叶わない
その時まで備える事できない
続くのが慣れているので
試すことを躊躇わないので
幾度も繰り返してきた
納得出来るまでと
最初の思いを忘れる程
過ごした付けた結果が……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百五拾九
何を演ってるのか
段々と深みにはまり
いつの間にか其れに成る
最初はそれを行えば深くに行けるから
探し物のためにそこに染まる
たまには楽しいと思えることもあり
終にはひとつの終わりまで知る事も
思う事あって幾つか手を出した
最近は目的を忘れ盧めり込む
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾零
知らない事を見定めようと試みる
識ってる事と記憶が混ざり
愉快な構造のモノがあらわれる
一息つけば見知らぬ場所
誰が知りたかった事を観ている
何が起こったのか最初から最後まで
混沌に戸惑うことが無くなり
やるべき事をして残りの刻を己の為に
自分の番は最後の方へ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾壱
ひとつの言葉が響くように聞こえて
そこから全てが動き出す
待っていたかのように……
帰途の途中だった
それを阻む様々な事
着いた自分達は最後の方
疲れたので休みたいとの共通の思い
最後に現れて託された事
受け取った物と言付け
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾弐
幾つかのパターン
最初はランダムだと思ってた
忘れなければ法則がすぐに解った
事細かに掻き分ければ
違う事も見えてくるかも
でもそれは無理に近い
何も知らないことから初めて
慣れてしまうほど繰り返して
記憶に道ができるほど時をかけた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾参
書店に居たから序に探した
見つからないから諦めた
色々と思いをめぐらしながら
そこで起こったことを思い
恥ずかしくもなり怖くもなった
もとになった周辺の異変に気付かずに
夜でもないのに闇の中を進む
知っている中の似た道を
何処へ向かっているのか意識もせずに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾四
其処に迷い込んだ全員が探してる
探しものは残り2つ
みつかったと声と共に姿は隠れる
人気がない所を一人彷徨う
次にやることを忘れてるか知らないから
音を立てて歩き回ってしまう
観てしまい認識してしまって互いに見つめる
誰にも見られないところまで逃げられたが
その後の事は何も知らない隠れるのみに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾五
浅く小間切れ
原因は解っているが
何故か反映されない
心地良いから邪魔しない為か
それとも別の思惑が有るのか
最後以外は何事もなし
冷静になっていたなら
記憶を正確に振り返って
そこは何処なのか理解してたのに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾六
思いの事を同時に熟す
二つの事を交互にでは無く
出来たのならあの時に戻れるから
邪魔が常に入る
余計なことを思い出す
不安定ながらも修正できてる
そして立ち入っている
目的の所ではないけれど
無関係な場所でもない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾七
露骨な態度の変更
背後を見ながら推測し了承する
そこまでに至る記憶を振り返りながら
視野が狭いことに気付くも気にならない
遠くも余り見通せないのに
道筋と目的が判明してるから
ぐるぐると回り始めている
中心を探していたから丁度良い
まだまだ時間は係るけれど
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾八
一度繋がった所へ再び迷い込む
何も無いのに歩き回る
一度目の記憶をひきずりながら
流れを感じとったから
逆らう事なく身を任せ
辿り着く先を眺めてる
疲れることは何もないから
楽しめることも何もない
ただ無駄と思える刻を過ごすのみ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百六拾九
何も起こらないように見守ってる
少ない情報でそれだけで良いと理解したから
そして無事に終えたあとで……
見慣れない履物だが己のだとわかる
次の所へ向かうのに置いて行かれる
自分だけでは無いのと対処を指示されて
お前達のせいだと言われて困惑
動いていたのは他にも居たかなと
なら大人しく見守っていても良かったのかと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾零
似ているのではなく
元になった所に居た
それに気付くのが遅かった
忘れさせる為に
心地良い所へ
只居るだけで良い
疲れてしまうほど長居して
終えた後に思い出す
儚く消えるのを眺めつつ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾壱
得る為に各階へ向かう
激しい雨を見て諦める
混沌を認める事無く
未練が残ってたのか
窓から外を伺う
顔の違う月明かりの中
月の事を聞き
それを確かめる為に向かう人
誰だったかと遅れて思う
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾弐
無意識に出来てたことを
意識して行える事を知った
その事を知れば試してみたくなる
欲がなければ簡単に
好奇心より欲が勝れば
忽ち困難になった
試行を繰り返すうちに
出来ていた手順も忘れる
諦めたら全て忘れ去る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾参
最初の感覚が掴めない
無意識にやっていたことが解らない
使い方も忘れている
試してみることは可能
何処へ行くのか不明なだけ
楽しんでるから問題なし
目的を忘れているのが悪い
本当に行きたい所を失念してる
迷いに迷った業
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾四
嫌なものを見せられて
誘導されてやらされて
感触が残り気色悪い
逆の方へ思考が向かわなかった
感情も無かったかのような
見ている傍観してるのでは無く
あれこれ思うより情報が多い
あっという間もなくのみこまれる
最後の忘れた事が気になる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾五
不愉快な音
漂ってくる臭い
それらを拒絶する事から始まった
観察し続けて兆候がみれる
事前に分かれば対策も思いつく
偶にくる不意打ちを除いて
備えていたら無音になり
苛つく残り香に変わる
傍から見ると無駄なことを
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾六
目的の場所に着かなくて
迷走して困惑中にそれは起こる
幾つかの錯覚を起こす記憶が蘇る
無駄なことを繰り返し続ける
何もかも無視をして突っ切る
対処の仕方を思い出すまで待つ
動いて無ければ時間はある
落ち着いていれば見えてくる事ある
そこは只の足止め地点だから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾七
片付けをしながら探してる
目的は整理整頓だったけど
溢れ続けてるので一旦停止中
掘り出したのは別の者のさがしもの
無視はできないので救い出す
色々と計算が合わないが考えない事にする
履物が微妙に合わないが自ら歩む
途中までか最後までかで少し悩み
面倒になり丸投げの先送りへ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾八
燻っているその燭台をみて不安になる
己は其の時には一切関わっていないのに
たった一つのことを忘れてるだけで……
悩んでそこを離れて時間を潰したのが始まり
何故か持っていた鋏も判断を鈍らせた
こちらを観察してる者に気付かない
そもそも最初に置かれた異物を見付けただけ
それを良くないものと看破したが触れても近づいてもいない
関わりたくないと逃げ出したのだから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百七拾九
望む形でそこに居る事に気付かない
結果ではなく最初からなのに
場所に迷い込んだと勘違い
周囲を観察する余裕がない
持ってたものが少ない原因
残りの四枚を大切に隠してる
記憶を振り返るのなら
惹かれるところは多々あった
みつめることすらできないのに……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾零
目的の方向からズレが激しい
行きたい方ではなく知りたくない方へ
何処へ向かっているのか……
一旦終えたら疲労がついてくる
ある筈の無いものがついてくる
オマケにこちらを意識するものまで
ただ知りたいだけだったのに
付いてきた余計なものに気をとられて
迷走して迷うのが終らない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾壱
同乗して後部座席から観てるだけ
特別な目的など無くそこに居るだけ
観客ではなく様々な影響は受ける
何を焦っているのか先を急ぐ
知っている道では無いのに
行きたい先に何があるのかと
方角だけ頼りに迷走してる
辿り着けそうでかなわない
ぐるぐると回り始めてズレている
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾弐
自分の事なら腹が立つであろう
然し淡々と受け流してる
それで己の事では無いと理解する
何処かの他人の事か
それとも別の欠片に付いたものか
影響ないからと観てただけ
識っているものが見つかるかも知れないから
知らない事が出てきて得る事があるから
道草を楽しんでいる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾参
興味を持ち調べ尽くす所にくる
入退室を繰り返す事に変化するのを忘れて
周囲に合わせて探し回ってしまう
内が此方の嗜好に合わせるなら
外は競合相手が集ってくる
時間を示すものが無いから進みが分からない
見つけた物は好きなお菓子
選ぶのを迷う内に大きなサイズを見つけてしまう
その意味を何も考えずに待ち出した
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾四
そこに居るのは二度目
但し一度目のことは忘れてる
人の話は聞き流してあるものを観てる
囮の捕獲は思ったより容易に叶う
捕まえたかった方は此方の意思に反応
近づく事なく身構えるので囮を解き放つ
忘れないように心に記憶を留めると
それにつられて状況も変化
時間切れの前に三度目が始まる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾五
揺らいでいるので容易く行き来する
その事を自覚できていない
ただの似ている所と勘違い
二つどころでは無い複数
重なり混じり合い模様が浮かぶ
其処を記憶頼りに進んでいた
巻き込まれてるのは他にも居る
放置されてるので増えている
帰るのなら己の足跡を辿るだけ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾六
知らない己をみつめている
心の有り様も思考も含めて
側に寄り添い静かに観てる
此方の行動に影響受けない
何時もと違って安心できる
なので落ち着いて冷静にみていれた
記憶するではなく
学ぶのではなく
比べるためだけに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾七
一度だけあった焦りに幾度も引っ掛かる
その時が機転になったと勘違いする程に
手で触れて何度も確認するはめに
知らない物が出てきた
何処の記憶から引っ張り出してきたのか
自然と扱ったので創ったものでは無いかと
感触からはわからない程
肌から伝わる振動と音
可能なら分解してみたかった
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾八
笑われているのに気付かない
その瞬間を見ている筈なのに
狂った時間に追われて焦ってるのを
時計を見ていないのに
針の位置を勝手に決めてる
何処を探してもない物をみてる
周囲がどれだけ変わっても
無い時計の時刻に追われて
何も見ていないし思考してない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百八拾九
昔に戻る……中途半端な時期に
やっている事は一心不乱
何も見えていなく愚かに見える
嫌なモノを探し回る
排除する為に汲まなく探す
落ち着いたのは敵わなかってから
思考が止まっていたのは哀しい
それが癖になっているかと思う程続いてる
加減を思い出して慣らさないといけない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾零
下を見て歩いてる
覗き込んでるのは排水溝
流れてなく溜まっているから
見たことない知識に無い水草
緩い坂なのに留まってる謎
そして破壊してある箇所に辿り着く
記憶を漁りいつ頃か推測
その身には無いと知り諦める
先の事ならあまり関わりたくないから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾壱
ゴチャゴチャしている中で
明確な意思がツンツンと突いてくる
相手にせずに受け流したきたが敵わない
試しに同様の反撃を試みる
思ったより効果があり静かになる
中断していた探索を再開
何故かゲームを始めてた
深く深くその中へ
繋がっていた先へ飛び出す
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾弐
色々と混じり合い訳が分からなくなる
先と後と何処かの記憶が入り込む
目の前のものだけを対処した
変えてはいけないものを歪めた?
消え行くものがそのまま残り
勝敗を変化させようとした
その原因は多少心当たりあり
取り戻したいと足掻いてるから
隠されてたのに気付き取り返そうとしてるから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾参
以前に観た情報の足りなかった事
知りたいと思って忘れた頃にみる
位置は最も上だが時刻はあってる
事が起こる前になってる
逃げてきた子達を追いかける形になり
原因と行先を選ぶ事に
意識を別々に保ったけれど
視線が外れて見失い気配もない
眼下の光景を見続ける事に
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾四
識らない機械の使用方法をきいてる
別に難しくもないから推測して操作
そこでやっと代わりに演っていると理解する
計算は問題無く出来てたのに
見慣れない紙幣を見て混乱する
横でアレコレ教えてくれる人も気付かない
わからないことは理解できるものに任せると
そこで自分も誰かに交代と……
続きが無い事と再び役が回らないことを願うのみ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾五
物が溢れている
なくした物や捨てた物が
所狭しと積み上がってる
必要な物は記憶にある所に置いてある
探すことも無いけれど……
途中で目を引く物が必ず有る
そちらに意識が一瞬でも行ったら
取っておいたものを見失う
たとえ手に持っていても……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾六
己には何も無いと自覚した時
自分は何もしてないと
見守っていただけだと
褒美がないのを納得した
できたことを譲ったつもりだから
それで構わないと思ってたから
なのに寂しかった
見続けて他の選択があったのか
後悔させようと観させ続けてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾七
できてた頃を思い起こし
繰り返し試してみるが
何かが足りなくて上手くいかない
上手くできそうになると邪魔な音が入る
集中を乱す明瞭な音が……
繰り返してる内に音の出処を探るようになる
あり得ないことを知り一旦忘れることに
それでも最初の目的は忘れることできない
不自由だから枷を外したい
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾八
謎な遊技場で最初に紙片を貰う
もう一つは変わった形の入れ物
何もわからないから歩いて回る
一番人気の所に並び紙片の使い方を知る
丁重に教えてもらったけど何も見えてなかった
手にした物を満足に眺めていた
余裕が出来てもう一度ゆったりと回る
最後の最後でいろいろと知ることに
紙片に何か書かれてた事を
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 零百九拾九
声が聞こえるようになる
何も拾い集める意思はないから
騒音のように勝手に集まる
独りでボーとしたいのに
邪魔したいのか細かに聴こえる
其の時は情報を集める意味はないのに
無気力だから隙があり
とりこもうとしてたのに気付かない
限界を超えたらまとめてポンとするだけ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾零
先の記憶なら嫌な事
思考と記憶が混沌としていて
己が何をしているか判断できてない
巻き込まれてるのか
その場の混迷に飲み込まれてるのか
其処が何かは自覚できている
僅かでも弱い方に流されて
逃げるように何も無い方へ向かっていく
普段なら全体を観ているのに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾壱
其処に居るのでは無く見守っていた
錯覚する程に馴染んでいたから
傍からみえたら滑稽かもしれないが
細かい事を気にしなくなってからか
そこから思考を放棄し始めたのか
可笑しい所でも平気になってた
何処でも動けるなら愉しもうとした
どんな些細なことでも試して
深く深く潜り込めるのだから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾弐
中途半端な時に暗示してた事がくる
其の時の感情の記憶も付き添って
記憶に影響受けて大切なことを忘れる
感情につられて欲望も暴れだす
放置できないから掛かりきりに
すべきことをやる時間を失うことに
それでも暗示に関わることだけは叶う
それだけは最優先な事だから
それでも時期が悪すぎる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾参
棲み着いていたと遅れて認識
記憶を辿ればそれなりに見かけた
招いた或る所と繋がってるのか
最初は珍しい可愛いと思っただけ
見慣れてきたら何処から迷い込んだ?
簡単に捕獲できた頃には気にも止めない
気が付かないうちに意思を通じてた
認識してたより沢山居た
他のも其処へ来るのか着てるのか
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾四
今更見せられても意味の無い過去
心の内を見せつけられる
今更変わることなく淡々と観る
細かな所は良くできている
その時は気付かなかった事も描写
それでも一人でいるのは変わらない
鏡をみていると自覚するまで
ソレはいつまでも続く
問題は出て行く気があるか……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾五
何処かは知らない所に居た
認識されてるからと邪魔にならない所へ
それでもこちらを見続けるドライバー
視線から逃れたらやるべき事を思い出す
時を遡るごとく移動して記憶にある所に
待ち人はいないので探す羽目に
時間が足りず独りで狩りを始める
面倒な規則通りに時間内に数えながら
抵抗は間違えさせる為にこちらを焦らせるのみ
音に騙されかけたが宝は得た
己には何の魅力も湧かないモノ
物騒な通称がついたモノ……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾六
奇妙な事に一生懸命
他の事が目に入らない
何故そんなに夢中になれるのか
多少の障害は気にも止めない
心と常識を失ってるように
一心不乱に成そうとするのみ
記憶の混沌により一旦中止
場所を明らかに間違えてた
時間切れも同じく来る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾七
何故そこに居るのかわからない
記憶を漁るほど周囲も変化
持っていたものから推測した
移動するかそこに留まるか迷う
迷うほど選択は増えていき
ろくに先も見えなくなっていく
地形から最適な位置を決めて
其処に留まる準備を終えた頃
それまでの時間を無にするものが現れた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾八
後から乗車して観ていた
何度も危険に巻き込まれそうになるのを
元凶に会い逃げ出すまで……
執拗に追いかけてきた
観ていただけの自分の所へ
姿形を変えて二度程
最初は隙きをついて背中を
反撃して追い返したのが効いたか
二度目は頭を押し下げてきた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百零拾九
流れてゆく様子を上空ではなく
中からみたいと願ったのが
忘れた頃に叶う……
願った頃の記憶が明確なら
見えなかったものを知り喜べる
だけども無いから戸惑いのみ
周囲と下に視線を彷徨わせて
上に気付いてそちらを認識
最後の最後で思い出す
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾零
面白いと言えない遊戯の世界
其処を壊す事なく参加してる
見学でも観客でも無くプレイヤーとして
無意識にのみ込まないように邪魔してる
ヒントの様に散りばめられて
意識が全てそちらに向かわないように
様々な会話に鍵の在り処が散りばめられて
意識が薄いので思考も浅い
見逃すことが多く感情に揺れる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾壱
ひとつひとつ思い出して歩む
行ける道が増えているから
目的地へ征く道は未だ見つからないから
忘れていた事も思い出しては整理する
怠ると其処から崩れてやりなおし
無意識になるまで繰り返してる
拓けて安堵して喜んでいる
迷走してたのに方角が定まった
安心して時が終わるのを待てる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾弐
現では儚く消える
普段なら消滅も気になれば変わる
変えてしまうこともあるが……
忘れ去っていたのが悲しく
それに縋っていたことも忘れてる
必要な事はたった一つなのに
放置できなくて抱えてふらつく
歩めなくなると別れて分断
際限なく増やしていった……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾参
己の行動と言動に困惑
何も知らない幼い子供の様
好奇心も無く感情も無く
逃げてゆく過程を眺める
姿が変わっていく様子を見つめる
気になってのか追いかけて行き指をさされる
顔が変わるこちらの言動にあわせて
意思表示するほど幼くなって言った
こわいこわいと知らないから?
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾四
意思疎通が容易い
警告の言葉がはっきり聞こえる
其処に居た者は皆願いがあった
祭壇の勝負の結果では無さそう
直ぐその場で叶い喜ぶ者
己は何を願ってたのか考え込む
欲しかったものは情報
勝負以前にも得られたのなら
意味不明だった警告の言葉が……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾五
声が良く通るようになった
意味が理解出来ない
それでも話は進んでいく
掘り起こした記憶だけが頼り
中途半端な物だけど
何もないよりはマシだと思っていた
迷走してるのなら
迷い始めた地点に戻らないと
それすら忘れて突き進んだ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾六
紙片で簡素な札を創ろうと試みた
なのに気がつけば写真を切り取っていた
写ってたのは心を揺さぶるモノ
その件から迷走し始めたのか
関わりたくないモノが周囲に溢れ出す
いつの間にか付いた逃げ癖も悪影響
自分では無いと気が付かない
過去でも無いと思わない
傍観できず代わりを務める
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾七
其の場に居たのは成行き
迷ってる内に周囲は変わる
居てはいけない所に成っていた
こわいこわいと恐怖が増す
周りに集まり話し掛けてくる
理由を叫び逃げるが追われる
最初の切っ掛けを見つけて追い付いた
逆に畳み掛けて話をもった
視線が切れたので逃れること叶う
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾八
迷い込んだ記憶の中を
己自身と誤って認識
変えること叶わないのに…
幾度も道や行先を変えようと試み
感情が廃れても繰り返してた
可能性を見つけ出すまで……
内から無理だと判断し外から
何も解っていなかったから出来た事
願ったから届き叶った
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百壱拾九
忘れないように刻んでいる
見たことの無い器具で肌に
四つの文字と複数の数字を
文字は読めるが意味は分からない
数字の並び方はどの様にも解釈できる
深く思考してそれぞれ忘れる
用意されたのは別の物
鏡文字が書き込まれた大きな紙
隙間なく大きさが不揃いの文字で……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾零
閉じられてはいない小さな世界
目の前に玩具を出し続けられて
外へ意識が全く向かない囚われた人
どれほど続いていたのか
当たり前のように続く事を疑わない
何もない事を疑問に思わない
多少動いてる気にもなるが
輪になって置かれてるのを拾ってるだけ
モノが尽きる迄は飽きる事もない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾壱
記憶に無い所の続き
知ってる人に会うが無関心
他に誰か居ないか探し始める
周囲の人々がいつもと違う事に気付く
何か強い想いを秘めている
何か解らないから避ける
場所を見つけたが近付けない
一つは人と物が群がり
もう一つは邪魔をされる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾弐
薄暗い室内を観てた
窓の外はとても明るいのに
その陽は部屋を灯さない
最初はその部屋が原因だと思った
それは間違いだった場所では無い
其処に居たモノだった
先回りする様に其処に居たから
忘れた頃に不意をつくように
幾度もあって慣れてしまう程
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾参
記憶の続きを探して
残された忘れた儘の事を終わらせたい
その思いばかりが積もり溜まる
足りないし道具も壊れる
新品なのにバラバラに
仕組みが解らず放置するはめに
一番大切な事を忘れてる
動かない様に記憶が溢れる
足元しかみえない見上げる事をしない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾四
思考は戻っても忘れた儘
為すべき事と使える方法を
其の場所に囚われて動かない
周囲を見てないし
観察する余裕もない
与えられた獲物を見てるだけ
何時ものように一歩一歩進むだけなのに
振り返り留まる刻が多くなり
歩んできた方角を見失ってる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾五
同乗して何処へ向かっているのだろう
観えている光景は帰宅への道
思わぬ所で降りることに
幸運か不運かは解らないから
行先はみえなかったから
そこまでの過程を知らないから
傷付いていたのに困惑
対処の知識が浮かばない
それが始まりだったはず
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾六
すべき事を思い出し
街が一望出来る所へ
ここで知らないものを探すのかと
時間の猶予は記憶に無い
先人に習おうと大人しく観察
観ていたら妙な方へ話が進む
己の事を理解して無かったから
その状況に困惑して怯える
冷静に観察できてたらわかったこと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾七
思う先がみえてることに困惑
試して思考したらその通りに
行先を阻められてるのに思考放棄
降りて見てると先の先へ着ていた
それを理解する前に事態は動く
様々な情報が乱れ飛び傍観のみに
落ち着いた先は何処かの店内
知る為に歩き回るが得るもの無し
何も無いからこそわかることあり
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾八
何時の日の記憶
先か後かは判らないけど
愉しめる所ではあった
一生懸命に演じて
その立場を守り通しても
その最期まではみれない
似たことは多々あっても
全て同じように結末は知らない
知ること叶わない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百弐拾九
異なると思ってたのに繋がりがあると知る
その場に居れば他にも色々と見えてくる
順序だけが不明瞭だけども……
迷っていても先に進む事ある
時間はあっという間に過ぎていく
把握できない所まで進んでしまう
そこで一つの事を思い出し
出来る事を簡単にこなせる
忘れていたら敵わないことを
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾零
忘れ物を片付けている
その最中に無くしたものを見つける
大事にしまって次へ
呪いの効果が別の所へ
意味が分からないが淡々と処理
気になるが深く考えない
終の時間の筈が止まらない
周囲を見ても終えているのに
手を停めて離脱するのみ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾壱
眠いとても眠い
何が起ころうとも
睡眠を優先しようとしてる
眠りの邪魔するのを片付ける
深く考える事なく対処する
その結果、目が覚めることを見せられた
正解はない事を思い出す
此処では幾度も繰り返してる事
立ち位置が違うだけで……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾弐
他の所に迷い込む
知らない人達だから
代わりの仮面が用意される
上を目指して登る者
力を誇示して喚く者
隠れ潜んで蓄える者
興味無くとも居続ける
一先ず動かないで遣り過ごす
一緒に踊る理由はないから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾参
曖昧な意思を明確にして迷う
呆けていれば何事も無くすむのに
己の想うままに進もうとするから
何もないことから始まり
情報の渦にのまれてる
慣れたら間違い探しの世界へ
悩んでるのを傍らで笑う
その笑みの意味を知らずに
側に居るのを許している
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾四
起点なのか
其処から眺めてるのが
日々多くなっていく
知らなかった事が見える事から
先の可能性まで観ることも
窓から外を視ているだけ
なにもかも棄てて観ているなら
みえる所は何処までも広がる
いつまでそこに佇むつもりなのかと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾五
次々と流れる異質な雲
異常な低さにならないとわからない
見続ける事で魅了されていることを
理解したら怖れて怯える
自分に興味を持たれて
降りてきたことを
心が切り替わったのは確か
雲では無いと認識できた
只それは稚過ぎた……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾六
深く考えるのを拒否してる
疲労による不調だと思いたい
それが普通の事だから
意識をそこに持っていけば
原因が視えてくると理解してるのに
暗示の方が少し勝り目を背ける
使わないと忘れる事もあるのに
不自由を受け入れる程弱ってる
忘れてる事が少ないと誤認したまま
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾七
其処では時計が故障していた
正確な時間が分からず
狂っているのに気付くのが遅れる
己も影響受けているのに好き放題
気に入らないからと舞台さえも壊してた
止まらなかったら限度なく破壊してた
こわいこわいと……
悪戯心から始まったのに……
初心者相手に……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾八
大事な言霊をみつけた
心安らぐ遊戯中に
書き留められないから困惑
繰り返し唱えるのも憚れる
予め用意してたことも忘れてる
そのまま情報に流されて失念
忘れた事だけを覚えている
何処で無くしたかは忘れない
其処に辿り着けば多分在る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百参拾九
心安らぐ刻は過ぎ去る
自覚していても留められない
求めていても敵わないこ
其の瞬間のみの処
立てない時の休憩所
一歩出れば忘れる処
現に必要なし
幾度も参る所でも無し
本来は一度切りの機会
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾零
己の行動が理解出来ない
意思が明確でないから
ふらふらと彷徨う様に移動
興味があるもののみ視点があい
その他はボケて見えてないので
周囲の異常さを認識しない
使いたい物が使えない
我慢できなく行動に移す
何時もの様に掃除をさせられる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾壱
独りで観ていた
其の硝子の内外を
意識する事なく自然に
寒いと冷えると思うと
とられている奪われていると
自覚した情景に塗り替わる
ないモノと取り合いが始まり
硝子越しに似た騒動が起こる
何方も幻と気付くまで続く
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾弐
確かに見た筈なのにとらえてない
機会を失った喪失感は無い
妙な気分に陥っただけ
記憶を探れば初めてのことではない
不安定な状態になることも無い
何か納得出来ないだけ
何も変化は無いいつもの事と流せない
今書き留めている事を邪魔されてるから
知らぬ間に何処かに移動したのかな……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾参
旅立ちたいのに叶わない
見上げる事も空を見る環境も無い
そちらの気をそらすものは多々あり
なにか一つは興味を惹かれる
思考が明瞭なら見る事もないのに
そこに意識が惹き込まれる
名付けの事を思い出す
何処での何時の事だったか
大切な事が思い出せない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾四
水の流れを追っていく
清流を維持する為に清めながら
その行先を思い浮かべて
流れに乗る人逆らう人
複雑な流れがある事を思い出す切っ掛けに
自分も幾度か同じ事をしてたと
辿り着く処は同じ寝床
床の上から窓の外を眺めてた
また間違えて歩き始める
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾五
解らない其の道具
何に使用するのか知らない
意識して無いと保持している事を忘れる
無意識に使ったのは記憶に有るだけで二度
他には譲れと迫る者も居たかも
記憶を整理して全体を把握出来ない
間違った使い方をしてたかも
人に見せびらかしてはいないと思う
代わりに…をバラ撒き始めた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾六
傍らで観ているだけだった筈なのに
何時の間にか競い合い時間を争う
独りで再挑戦も何故か勝てない
何かを忘れて時間にしか意識が向かわない
時間短縮の考査しかしなくなり
周囲の状況を把握できなくなる
別の時間が迫り中断でも停止でも無く
終えて止まった所に変わる
それでも時間に囚われてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾七
心地良い眠りから無理矢理起こされる
最初は不愉快で終いには奪われた感覚
何度か経験することで分かったこと
覚醒させるのに最初は触れて揺さぶる
無視できてきた頃には囁き始め
最終的には把握できない方法で
それに慣れてから理解した
時間を奪われてるのと変わりない事に
幾つか出来た空白に……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾八
ただ歩いているだけだから
何をしてるのか分からない
現と勘違いをする程に感覚があった
懐かしいと思えるコートと腕時計を外して
心地よい椅子に座って順番を待つ
息苦しさと動悸を気にしながら
時間切れの後に気付く続きだったのかなと
整理していない弊害か最中に判別できてない
リアルになるほど正確な情報を漁れるのに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百四拾九
此方に対する悪意が視える
拙い対処で優位を生かせない
忘れてる事を思い出すだけで変わるのに
たった一つ思い出して改善
其れだけでは終わりはまだ見えて来ない
面倒だと思っていると別の方へ誘導される
直に思い直して戻そうとするも
次々と邪魔な事が溢れてくる
強引に元凶を潰して終えること叶う
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾零
不安定ながらも其処に居続ける
周囲は何も変わらず対応して
己も何も自覚しない
足りていないのに平然として
最低限なのに卒に熟す
効率を求めた結果だけど……
悪い癖だけが残っていた
視線が合うだけで逃げ出そうとして
探したい所から遠ざかる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾壱
意思が外に向かわないから閉じ籠る
疑問を持つ事なく淡々と過ごす
それは以前ならあり得なかったこと
失っているのか忘れているだけなのか
内の中でさえ自由に動くこと無い
留まり続け歩く事すら少ない
意識を明瞭にする術はある
何処でも無意識には行ってきた
ただそこではやった事が無い
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾弐
外が騒々しい警告音が鳴り響く
記憶から読み取り訓練だと言い放つ
外への興味が全くない……
何もすることなく待ち続ける
意識はその場に留まることを望むのみ
そこまでいってその先が思い浮かぶ
失敗の思い出?
違うと判断して悩む?
一先ず続きを観ることになる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾参
久しぶりの外なのに何かの続き
手順を忘れていて台無しになる前に隠滅
強引な手段を平然と出来る事に戸惑う
淡々と処理して更に最適化を試みる
何時の間にか増えてる人数など気にせず
その後の事を時間まで思考する
戻ることなく先へ進めた
初見の所なので思考が止まる
感だけで記憶に留めなく歩む
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾四
思い出した暗示した事を
理解できなかったから
自ら其の状態に成ることを試す
解らないから初期位置と思われる所に戻る
一つのことさえ深く理解できないので彷徨う
ループするかの如く幾度も繰り返す
悲しく寂しい……
無意識に事故を恐れて動かない
暗示を解いたら如何に変わるか
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾五
騙そうとしたと判断すれば良い
時間間際に何度も行き来してた弊害
判断が鈍り錯覚を起こしやすいから
これまでの同様の事をその様に判断すると
全てが丸く収まる気がしてくる
それはそれで乱暴な結論になるのだけど
整理しだしたのか明瞭になり始めた
ひとまずは問題が積み上がってたところだけだけど
しばし待てばまた飛び立てる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾六
門まで出れた
邪魔する為に壱拾の問付き
毎日変わるし競争相手もいる
簡単なのでそれが罠
真面目に解くとそれが一番遅い
繰り返してるのを眺めてる
正しく通らないと戻される
理解していて無理を通した
たった独りの裏ルート
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾七
ぶらりと歩き始めるも
何時しかの暗示や願で方向が決まる
順番通りかランダムか不明
気まぐれで掛けた願掛けに
知らぬ間に己も絡まれてた
忘れていなければ対処は可能
あまり意味が無いからと
優先順位はつけなかったから
迷走は了承してた
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾八
それは誰だろう?
何時の記憶だろう?
拾える記憶は少ない
出歩こうとして戻って居た
捜しに行こうとして戻される
今迄はその事に気付きもしなかった
ひとつひとつ思い出す
止められ捕らわれて制限を受けてた事を
全てを思い出すまで繰り返す事にする……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百五拾九
無邪気に愉しんでいた
後には何も残らないから
そう聞かされていたから
誰に聞いたのか確かな記憶もないのに
好き勝手にして平然としてる
後悔することはないと解っているから
誰の為の処だろう
壊れる事はないけれど
悪夢の如き場所……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾零
初見のものを観て戸惑う
時折見受ける暗闇の原因?
眺めてるだけでは無く近づいて確認……
慣れているのですぐに解る同じだと
何故か複数ある発生の元へ向かわず
濃い方へ向かい続けていた
なんの影響も受けないわけではない
削ぎ落とすように失念し続けてた
似たことはあったのに喰われてるのに……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾壱
混じっているか重なっている
一言しか思い出していないから
三つ目の移動方法に影響与える
破けている箇所が気になって
それ以前に探していたものを忘れる
無視できないし其処から後先が視えてこない
後悔が多少湧き出てきてる
目的のものが近くにあったのだろう
思い出せずに苛ついてたから……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾弐
知っている筈の所へ向かう
街並みと視点が記憶と違う
疑問を抱かずに黙々と歩む
誰かが隣を歩いていた
おいて行かれると思った時には
次々と抜かされてついていくのさえ難儀に
他に皆が待っていてくれた
掛けてきた声は聞こえない
子供になっている事も気付かない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾参
やっぱり容易く忘れる
続きがあるものは必ず
覚えていたら利があるからか
いつまでも覚えていると悪夢
不要なな夢に囚われ続ける
でも偶に利益があるので質悪い
沈黙を守り群がる者達
喜びながら朽ちていく
貴方は何処から観てたのか
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾四
閉じられた個室から
閉ざされた空間に着いて
その先へ向かう為の意思がない
足りない部分に別のものが満ちている
それが異常だと思うことできない
愚かにも偶然を待っていた
全てを明確に思い出せるのなら
其処へ至る手順を間違う事はない
ただの通路だったのだから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾五
現の方で邪魔される
苛つかせようと止められる
慣れてしまって感情は動かない
氣を取られて忘れてる
書き留めようとしてた直前だから
前後を喪失してて戸惑う
畳み掛けて別の違和感
残っているのは振れた時の事
続きを見るのを待つしかない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾六
みえたことを気にして
ひとつの機会を失った
その先が気に入らないわけではないのに
留まって動かなかった先は
惨めで情けなることがあった
その事を思うともっと悪くなってた可能性も
判断を保留して忘れていた
苦しくもなり体調を崩す
上手く受け流してるとおもいながら
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾七
混沌としてきたら無意識に其処へ戻る
安心できるのか其処で寝込む
色々と不調が顕になるまで
他の数字を知る事になる
前半は自分が教えて
後半は己で思い出していた
どこで必要となるか不明なもの
聴き流して留めて置かなかった
其処から一時的に拵えた場所だから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾八
偶に見る時間に追われる其処で
見ていた時計が壊れていて
何故か絶望していた
初めて繰り返し見る理由を悟る
自ら望み叶わないので彷徨う
明瞭な目的が無いので
自覚できたのなら試せば解かる
妨げるものは何もないのだから
それ自体に意味はないのだから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百六拾九
それを観て一旦ひく
警戒して隠れ潜む
似ている仕草を視ながら
後から思えば思う事多々あれど
その最中は観る以外の選択はない
好奇心が引っ込んでいたから
試してみたかった事を色々と思い浮かべ
その後の事は何も考えていない
悪い癖は修正されてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾零
此方のこの身の影響があちらに現れる
其れは温かいが圧迫される
息苦しいから使わない
逃げるように閉じこもった個室
追ってきたのを観ている
此方をみていないが壁は意味を為さない
留まることが悪手だと気付いた時
既に異変は始まり呆けるしかない
視野が狭まり認識できない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾壱
身体が変わる事に違和感はない
平気な理由はまだ思い出さない
受け入れて淡々と過ごす
貨幣価値が不明なままで買物
選んだものにその価値があるのかで揉める
己を置いて周りが騒ぐ……
終える前に戸惑う事に
今は続きか繰り返してるのか不明
新しい事に出会えたかもと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾弐
乗り込んだのは変わったエレベーター
思考に合わせて変わっていく
最初に思ったのは遅いし寒い
搭載人数か重量で起動
表示数字は移動距離
底の板だけが降下してる
そこに至るまでを思い返していたら
何時の間にか一人で佇んでいた
理解し難い理がある模様
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾参
所在地不明の店内を散策
色々と面白いものを見つける
それらはみんな目的をそらす為
己の愛用品を見つけて変わる
他にも無いかと探す羽目に
一つの法則を理解する迄彷徨うことに
時間切れの後になってから気付く
其処にならあの無くしたものもあったかもと
終始居ても時間は足りないけれど……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾四
時計が無いのに焦り始める
存在しない時刻に怯えて
幻覚の時刻に追い回される
それまでは平和だった?
己のペースで生きていけた?
何も囚われることなく?
悪夢に変わったのなら
何方の状態が身体に良く無いのか
目覚めた後に解ってること
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾五
鳴声を聴きそこへ向う
予想したその姿を見て和む
それを繰り返してみていたモノがいた
在る時に割り込んできたそれを
拒否せずに普通に扱う
やけにおもいと思いながら
沢山のものが集まっていた
構って貰えるように綺麗にして
それに応えるのに少し時間が掛かる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾六
それらはいつもの事
外から眺めていた筈が
知らぬ間に内で動き回る
探しものを忘れて
好奇心が勝る所へ
仕掛けを解いて回る
外れた行為なのに満足して
時間切れになったのも気にしない
後で納得出来るか知らないが……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾七
跳んで転がって行ったボールを追い掛けたのが始まり
後から思えば思う何かに似ていたなと
楽しい冒険の始まりにと……
犯人探しから諍いに巻き込まれ
平和に何かを創っている
自分がどのように変わったかも気にせずに
楽しい時間は濃くて短く
終わりが来てから名残惜しい
続きがあると知って目覚めも良い
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾八
とある事を終の直前まで観ていたが
記憶では無い先の事でも無い
願い頼まれたのかな?
思いの外動くので
最低限の事だけはできたかな?
最後は膝を抱えてうずくまる
どのような影響が出たのか
最後にはお互いに認識できてた
我以外の当事者間で……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百七拾九
心地よく懐かしい
戻りつつあるのが分かる
焦らずゆっくりで良い
事を急げば妙なのが混ざる
ペースを抑えることをしないと
駆け出さなくとも急ぎ足にはなる
急いで留め無くとも良いと理解した
一時的に忘れても問題無いと
整理整頓は出来てるか解らないけど
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾零
旧い記憶に惹かれて歩む
闇夜では無く暗い道を
目的が分からずに繰り返してる
邪魔をする阻むように転がってきた珠
書いてある文字に興味をもたずに避ける
直ぐ先が目的地だから背後に回られても気にしない
何度来ても何もないが近くに人影が複数
それを見て逃げだす気付かれない様に
跡を着けられない様に飛び廻る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾壱
己は独り
周囲とは異なる
其の事を気にも止めなかった
独りでは困難だと知るのは終い
その事を知ってからも変わらない
独り其処で彷徨い探す
忘れているわけではない
覚えてて実行してるのでもない
待ち切れなくて震えてるだけ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾弐
時間切れが名残惜しい
良いものを観れたのではなく
記憶を漁りやすいから
無理に留まるのは良くない
気に入ったと判断されるから
最悪取り上げられる
同時に熟すのは大変
容易くできてた頃が懐かしい
今はまだ大人しくしてる時
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾参
心地よく鑑賞できる
穏やかな関係を維持する
何も起こらないので
此方は動かない
興味を抱かないから
交流してくることも無いし
時間の流れのみ分からない
終える時だけいつも不自然
其れがなければ勘違いを起こす程
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾四
似ていれば錯覚して
自分の方へ誘導
その時点で迷っている
外に出れたと思ったら
自分の意思で戻っている
奥へ奥へと引き籠る
続かないのが問題
維持し続けれないのが
変わり続けるのに慣れてないのが
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾五
知らない所で識らない習慣
観ているだけではなく
自由に動き回ってる
好奇心はわかない
記憶を探れば有るから
只無いものもある
時間切れまで好き勝手しても
何かが変わることもなし
動かずに慣れに任して待つのみ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾六
上手くいかない引っ掛かりを感じて
澄んでいた時の身体を思いだす
明確に分かる違いを
ひとつひとつ淀みを取る
逆に疲労も増すけれど
何もしないよりは良い
手順や順序が有るのか
わからないから感でやる
想いつくまま適当にみせて
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾七
久しぶりに騙された?
いいえ錯覚を観てた
寛いでいたから強制の休息
何も無い傍から見たら時間が飛んでる
切り替わった意識も無いから
時間を無くした気にもなる
心も気持ちも澄んでいて
其の時にだけ出来ることもあるが
習慣にしていないとかなわない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾八
説明を聞きながら作ってる
何を作っているのかは分からない
時折聞き逃して自信がない
他の人と微妙に違う
其処が気になりまた聞き逃す
皆其々三箇所に書き留めてる
悩んでいたら勝手に筆は進む
そして書き間違えたらしいが消せない
見知らぬ黄色の筆記用具は……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百八拾九
身体の影響で其処は歪む
完全に断つ事は叶わないので致しがない
其れでも丸々変わるのは困る
変わった瞬間なら取り戻せる
其の時に意思があるのなら
思いを忘れていなければ…
態々歩いていたので
一点に執着してたので
無理をしたら終了時間へ加速する
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾零
いつもと様子が違う
書き留められないほど
速く巡り跡は忘れる
無理にでも其処に居続けたら
何かを見つける事もあったかも
そのように思考する余裕も無い
先へ急いでいるのか
追い立てられているのか
当人にも分からず
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾壱
迷い込んだ所に自然と馴染んでいた
そこの事を思い出すまでは
歪んでいる処なのに
認識と同時に離脱
それほど嫌ってる
選択の考慮すら無い
ナニかをそこに置いてきたと
冷静に振り返るとそのようにおもえる
色々と軽いから……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾弐
まだ観ぬ先か
又は可能性のあった他の道
そこを静かに歩んでいる
此方では必要ないと思われる情報を得る
細かな事から大きな事まで
一時預かる形で……
探しているものはナニ
隙間の時間に探してた
ないもの探しを続けてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾参
結論を先に言うと惑わせ騙った?
様々な情報が押し寄せた
何を観ても落ち着いていた我は怖い
変なことに慣れてしまっている
似たようなことを観た記憶が在る
其の時は直ぐにその場から逃げ出したのに
慣れてはいけない逆に惑わせと云われた
そんな事を思い出した
曖昧な記憶だけども
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾四
欲張ってはいないと思う
探しものの序でだからと
それが気に入らないのかと
明確に自覚できてる数
全体からいったらほんの僅か
それでも効果は桁違い
見失う事はなくなり
その気になればいつでも
でも変わらず歩んで探し回る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾五
身体が軽く思う様に動き心地良い
本来なら気になる周囲の視線も気にならない
邪魔な事も無視して突き進む
身体への先への影響が視えて来る
それさえも無視して思う所へ向う
着いた先は何処にあるか知らない処
楽しめると歩を進めるが
時さえも無視したことが仇となる
呆気なく時間切れに成り終いに
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾六
不安にさせる音が聞こえる
最初は何かの機械の発する異音
次第に人の声に聞こえてくる
聞き取れない不安にさせる
何を言ってるのか分からないから
気付けば意識は全てソレの方へ
自覚して恐れ慄き耳を閉す
無視をし始めて毎夜聞こえるように
変わらない夜が続く事に
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾七
何か分からないものを持って行く
目的地は思い浮かび少なくとも二度目
様々な声を拾いながら静かに歩む
歩く位置を慎重に選びながら
それでも声を拾う事は止めない
自分には関係ない事なのに
思えば色々と納得できる事は…
時間切れで終えてから想うこと有り
失敗続きで幾度も繰り返してたと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾八
珍しく時計がはっきり見える
秒針までも認識できている
そして意識は習慣の時刻に囚われる
悩んでいたら視えて来る
願った結果が視えて来る
それが誰なのかは気にせずに
足りないのなら集めるだけ
一度決めたら無意識でも始めてる
一度嫌な思いをしていても……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 壱百九拾九
なんとなく深入りした
なんの意図もなしに
動いていたから
手を引いて駆け回る
越える毎にものが溢れる
外へ向かうまで止まらない
逃げ果せたのに振り返った
障害はモノからヒトヘかわってた
判断してるのはボクでは無い
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾零
油断して喪失
忘れない様に習慣化していたのに
手はあるが使いたくない
落ち着いていれば思い出せるから
断片だけでも微かに視えて来る
意識すれば其処からいける
奥の手の方の使い方を忘れそうになる
自分の事を笑えて泣きたくなる
其処に着くまで耐えるのみ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾壱
観ているだけの筈が捕物に参加
自分の手にしてた得物は…
追い立てられて来たモノは人外
同じ物を持ってたからか懐かれた
対処の仕方が分からず
後に成ってから思いつく
知らずに闘いの最中に向かう
何も無いからと油断してた
未だ端の方だから……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾弐
終えた後に思うことあり
中途半端過ぎる処だと
何が出来るのかと……
其れでも最初は探しものを
気配が無いのなら呼び声を
解らない時は彷徨い始める
自然にそこに居着く
待機する時を稼ぐ
普通が在る其処で
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾参
ソレは最初に視た時と習性は変わらない
口の中に入り込もうとしている
そしてフワフワと浮かんでいるのを始めてみた
無意識に逃げ込んだのは底
何度か行った深い闇の底
行く度に慣れて行った処
其処で知った知識を披露した
再現出来たある食物を
見た目と違い美味しいそれを
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾四
厄介な事を頼まれて
先が見えるのにそれを受け入れようとしてる
可笑しい事を自覚しても流れは止まらない
なるべく粘って日が暮れる
其処まで抵抗して事態は動く
代わりに足が消え誰かが消えた
理不尽な事に悩む間もなし
先を進めないで回避を探る
何処まで歩を戻すのかと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾五
疲れるのは己の為で無いから
探し物の価値が分からないから
知らない事ばかりだから
頼まれた物を見つけた
争いの元になりそうなそれを
壊れていたから問題無いと判断して
予測した通り巻き込まれる
できれば関わりたくない
仕方無いので諦める
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾六
単純な繰り返しとは違う疲労
記録を漁っても見つからない関係
人の営みを再構築する?
人の流れと断片だけで判断して
諍いに巻き込まれないように暮らす
目的が何もわからないまま……
時間切れがとても遠い
終わりがあるのを忘れてる程
気が付いたら別の所で……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾七
迷走した先の記憶の混沌に悩む
次々と思い出してくる情報に戸惑い
精査はやめて成り行きに任す
小さな祠の脇に置かれたモノ
判断に迷うモノが転がり始める
僅かに不自然に坂を降りてゆく
人を避ける?逃げる様に
見方を変えれば誰かを探してるように
最後は川へ飛び込むように……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾八
確認したい事を思い出して
再び其処へ訪れたいと願うも
あったのは時間だけ……
惹かれるように外へ出る
見つけたのは誰かの落とし物
確認する為に近付いたら転がり落ちて流れてゆく
視界が狭い理由を忘れてる
留まれる時がそれ程ない事も忘れてる
忘れることが問題無い事も……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百零拾九
忘れていた事は意志の繋げ方
スタミナが無いけど持続方法
だから何時も迷走してた
決められた手順を踏んでないから
己を押し通して我流を通したから
何も知らないのか忘れていたのか
諦めることはないし
辞めることもしない
何処までも続いて行くだけ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾零
知らない街を付いて回った
諍いを傍らで観てまわった
其れはヒトではなくモノ
思考しないから声は良く聞こえる
聞き流す事も読むことも無い
決まった視点からみつめるのみ
続かない物語を観てるが
意味が分からなく悩むことも無い
ただ其処に共に或るだけだから
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾壱
思考が足りなければ辿り着けない
記憶が足りないと目的地が曖昧になる
意識が明瞭になるほど時間は足りなくなる
時間不足よりも疲労が問題
現でも足りないスタミナが尽きそうになる
覚醒すれば消えているけど…
其れは何もかも道連れに消え去る
丁重に留めて於いておいたのも
続きを見ないと忘れた儘に成る
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾弐
想う所に辿り着けない
迷い悩み紛れ混んだ
其処では流れ行く儘
知らない情報が溢れて
聴き流して安息を得る
覚えておいて得は無いが記憶に残る
此れは…をどの様に読むのか迷ったから
前後の文訳から判断できなかったから
曖昧なまま今に至る……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾参
時計が示したのは910
それを見て勘違いを起こして騒ぐ
終いにはヒトのせいにし始めた
無いものを探して混沌は深まる
記憶を漁り別の物を見つける
それを観て装飾品の様に姿を変える
姿が別人に成ってるのに認識は変わらない
諦める事なく探し続けて疲労してゆく
最後まで数字は何を示すのか理解しない
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾四
目まぐるしく数多の続きを巡る
其々が何かと認識する前に
急いで何かを探すように
あとから思い起こせば
思い思いの所ばかり
いつかは終いまで見たいと思った処
最後の所でピタリと止まる
そこが何か簡単に思い出せない
何を見たのかも忘れてる
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾五
独りで探しに行くのが怖いから話たのか
ソレが林から飛び出したのと飛び込んだのを教えた
聞いた人はそこへ駆けていった
近づくと分かる草が生い茂り見通しが悪い
道を創るように草木を狩り声をかける
反応は何もなく誘い込む光が見えてくる
悩み立ち呆けていたら前の記憶が蘇る
此処に在るのは壊れかけた門
いま見えてきたのは関わりたくないものが歩いてくる姿
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾六
普段の日常に紛れ込む
風景が左右反対に成っている
鏡を見ているように……
何も違和感を感じないと
其れを待っていた様に異物が溢れて
終いには居場所を全て奪われる
何も無いからウロウロと徘徊するだけ
視点を合わせずに見て廻っているだけ
変わっていない事を探す為に
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾七
欠けているのを隠してる
隠し切れなくなるまで
其れは悪い事を隠す様に
正直に言えば何も問題ない
癒やして治せるのだから
隠す必要は全くない
顕になって苦労する
明瞭な意識を持って癒すから
隠してた期間より時をかけて
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾八
自分一人で試してみた
事前の予想に沿って
駄目元でやり直せるからと
予想通りに事は進み
失敗も想定していた通りに
間を於いて暫し思考へ
不意に時計が自己主張
示す時間は710
足りないモノは……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百壱拾九
組合せがある様な気がする
選んだ先の辿り着くパターンが有る
ランダムだと思ったが違うかも……
変わらない仕掛けも見えてきた
必ず付け加えているものを
その最中には見えていなかったけど
望む路が必ず見つかるなら
その鍵の組み合わせを見つけたい
鍵探しがあるが……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾零
空を見て不安を囁いていた
指差す方向を見ても何も無い
自分だけが見えないのかと悩んで見てた
違和感のある所を見つけた
そこを見つめて異物が見えた
不安定に飛び回るソレを
獲物を狙うように回っていた
それを邪魔されて自身も回転
墜落するまで裏は視えなかった
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾壱
落ちている物をただひたすら拾う
それが何かも理解しないまま
其処では異質のモノを見つける
魅入られて拾ってしまい
周囲の変化を気に留めない
隠し持って其処を彷徨い始める
出口を見つけるが対価を求められ
様々なモノが集い始めて混沌となる
其処にあわせて力を行使……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾弐
何度目か忘れてる
幾度も繰り返してる
留めておくことを忘れて
其の時に為れば思い出せると
忘れることに慣れてしまい
大切な事まで忘れそうになっている
原因は別れ過ぎ
失わないし元に戻るからと
後先考えずに四方に散ったこと
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾参
心地良い眠りを妨げられる
邪魔する者の声は聴き取れない
怒りがみえてくるのみ
姿が戻ったと微笑む
理由が分からないが悪い事ではない
こちらはただ眠りたいだけ
邪魔は続いていた
どっちに心を置いていたせいか
時間切れ迄眠ること敵わず
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾四
余韻を愉しんで居るうちに
いつの間にか夢想していた
一度警告を受けていたのに
忘れていた事を思い出そうとしたせいか
終わった事だと忘れていたからか
途中の事を思い出していた
途切れたから知らないその先
試して探れば予想はつくが
大人しく忘れているのが吉
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾五
旧い自転車に乗っている
自分のだったと錯覚して
其処が何処だか気にしない侭
20までの中で5つの数字が選ばれる
呼ばれた気がするが己の番号を忘れてる
連れに尋ねて呆れ怒らせる事に
最後は何時もの様に時刻を追い終れる
人により針の位置が違う時計の前で
意味のない言い合いを始めてた……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾六
ナニを求めて闘い合っているのか
傍観者で居られなくて解らない
何故手を貸していたのか
記憶を探る暇もなく
後先を視る時も無く
不可解な流に身を任せる
半歩下がり周囲を眺める
無意識にする習慣も為さない
目覚めた後まで邪魔が続く
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾七
流れてくるものを見続ける
手を出す事はなく関わらない
気紛れで突く以外は……
飽きる事もあり流れと共に歩む事も
本来なら在るべき所から動かない
気に入ったものを見つけてしまうまで
ソレの始りから終までを探す
その間他のことは忘れて
それが悪い癖の始まり
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾八
とある過程に疑問を持ったら
事の起こりから見る羽目になる
極自然に当たり前の様に……
抑えていたものがなくなってる
容易に移動可能になっていたから
外す意図はなかったのに不思議
連鎖でなくなってはいない
他が緩んでいる事もない
必要になったから消えたのなら……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百弐拾九
わたしは同乗して観ているだけ
自分の視点の位置より運転者の独り言が気になる
それと見知らぬ窓の外の景色も……
子供がわたしの方を指さし騒ぐ
同乗者達の顔色もよく見える
睨まれてるのは隣のドライバー
独り言が聞こえないほど小さくなる中
車外の風景は殺伐としてくる
調べる意志も好奇心もわかない……
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百参拾零
そこで嗜む理由を自覚する
…がないから…を忘れる程
其れで思いの侭に行動する
壊すほど好き勝手にはしない
純粋に楽しんでいる
…を労る為にも
当たり前のように出てくる意思には戸惑う
手慣れている事にも……
今は静かにしていよう
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百参拾壱
優先順位を忘れて愉しむ
疲れが取れるからと
代わりは変わらず歩むからと
己の進行状況を競い合い
少し足りなくとも胸を張る
数が全てとは云われないように
ふっと疑問に思う
始まりは何処で何時だったかと
あれでは無いことを願うのみ
今宵は此処でお休みなさい酔い夢を 弐百参拾弐
自分の靴を探し回る
直前まであったのに見当たらない
何度も周辺を探し続けた
消える理由を探していない
見つからない理由を知ろうとしない
思考停止でグルグル回るだけ
その最中に思い出せないから
関係ない別の記憶を探り出す
一先ず立ち止まり息を整えろと言いたい
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