吉法師「おみゃあ暇か?俺に付き合え」 [無断転載禁止]©2ch.net
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吉法師「おみゃあ暇か?俺と釣りしろ。フナ釣ったら1文やる。コイなら2文、うなぎ釣ったら10文やるで」 少年C「堪忍してください!」
少年D「すみません!」
少年E「俺は良いんで!親は!どうか!」
少年F「……ご免なさい…」
少年G.H「すんませんでした!」
少年A「………………」
武士A「赦すかたわけ者!!」
吉法師「あはははははは!!おみゃあらどうした!たあけども俺が来たでよ」
少年A「……」
吉法師「おみゃあら俺が一人思うとったな?俺は百人力なんだがや、ははははははは、与助!」
少年A「……」
吉法師「おみゃあだけ何も言わんの? 少年A「……吉法師!勝った思うなよおみゃあ!」
武士B「貴様!!!」
吉法師「ええわ、面白れえのおみゃあ!おみゃあの石だけでりゃあ痛かったでよ!あとのもんのはかすり傷だわ!」
少年A「…………」
吉法師「おみゃあ面白いで俺が召し抱えてやるで」
少年A「こいつらは俺が誘ったで勘弁してくりゃ……」
吉法師「ふふ…………たあけめ!!!!!」
少年BCその他「!!!」
吉法師「雑魚になど用はにゃあて、こいつら帰してやれ」
武士A「しかし……信秀様の御言いつけで……」
吉法師「良いわ!!!帰せ!!」 吉法師「与助!おみゃあも一先ず帰す!またなんか俺にやってこい!いつでも相手なったるで!」
少年A「……」
吉法師「ほんならまた一泳ぎするわ!おみゃあら与助斬るなよ?帰せ!」
そう言い残し11歳の少年はまた長良川に入って行った…… 少年A「阿呆!阿呆のきっぽーし!釣れとるかー!」
土手の上から少年達が一人河原で釣りしてる少年に声をかける
少年BCDEFG「ははははははは」
少年A「釣れとるかー!はよう言やぁー!」
吉法師「……」
ちらっと土手の上を見たが視線を川に移す…………が
吉法師「全然釣れとりゃーせん!!おみゃあら川入って魚追い込め!!」
少年A「…………たわけ!!だーれがおみゃあの手助けするか!!」
少年Aが石を拾い河原の少年に投げつける
周りの少年達も面白がり石を拾っては河原の少年に投げつける…… 織田信長安土城裏の湖岸にて
信長「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
織田信長が湖を泳ぐ
湖岸には20人ほどの関係者が様子を伺う
そしてその周りには10人ほどの村人達も見つめる
信長「・・・・ふぅぅぅぅぅ」
信長が家臣達より少し離れた浜に上がる
男の子A(7)「・・・・」
男の子B(4)「・・・・」
幼女C(6)「・・・」
3人の子供が織田信長を見つめる
信長「ふっ!ええ天気だの!お前達も泳ぐか?」
男の子B「・・・」
信長「気持ちええぞ?ん?」
幼女Cが何かを差し出す
信長「・・・・ふっ・・・ワシにくれるのか?」
信長が幼女から貝殻を受け取る
家臣「信長様、お体お拭きなされてくださいまし」
信長「名はなんと申すか?」
幼女C「・・・きぬ」
信長「ありがとうのう、わしは城に帰るで、おみゃあも家帰り?」
幼女C「・・・・」
信長「ふふっ!帰るわ!」 家臣「信長様、昨日捕らえました盗人の事、いかがいたしましょうや」
信長「・・・・・もう一度確認致す、4名であったか!畑より胡瓜漁っておった者であるな」
家臣「はっ!」
信長「牢屋敷におるか、ちょっと見に行くか・・・籠いらんで、ワシ直に降りてくわ」
安土城下僻地
掘建て小屋・・・
家臣「こちらで・・・」
信長「・・・・」
小屋内に少年3人と少女がしゃがみこんでいる
信長「・・・・・・・・・この者らいくつよ」
家臣「それが・・何も話さないようでよくは・・・」
信長「おい!・・・おい!お前!今いくつや?!」
少年A「・・・・・14です・・・」
信長「他のもんも似たような年か?」
少年A「これが・・13でこれが12で・・・こいつは14です・・・」
信長「ふんっ!!たわけめ・・・畑から盗んだらいかんぞお前ら・・よう分かったか」
少年A「すいません・・でした」
信長「良いわ!!!!!こいつらもう返せ!出してやれ、もうええでよ」
家臣「はっ・・・」
信長「情けでねえわ!殺すに値せぬ!罰を与える程の者でもあらぬわ!!もう放せ!帰してやれ!」 少年A(7歳)「あっ!あづちのとのさまやー!」
少年B(5歳)「ほんまやぁ・・・」
信長「・・・・・止め!!!」
籠から信長が降りる
少年A「・・・・」
少年達の元に歩み寄る信長
信長「・・・ふっ、うんこするで、お前ら少し離れてくりゃ!ふふふふふふふ」
家臣「殿!」
信長「よい!!くんな!おみゃあらここいらのもん?」
うんこをしながら少年に話しかける信長
信長「わしの事知っとる?親に聞いた?」
少年A「はい」
信長「不自由しとらんか?食うもん食っとる?」
少年A「はい」
信長「腹減らんな?良いな?!よしっ!!」
布でケツを拭きその場に布を捨て再び籠にもどってゆく
少年B「・・・・・・・・・・・・」 玉「ととさま〜!ととさまはなんで御優しいんん?!」
光秀「なんでやろなぁ」
玉「ととさま〜!ととさまはなんでたまのこと好かれておるのぉ?」
光秀「なんでやろうなぁ」
玉「ととさまはなんでおだのぶながさまのこと聞いたらあかんのぉ?」
光秀「・・・・・・・・・・誰に聞いた?」
玉「・・・・・」
光秀「二度とその事口に致すな!!!!!」
玉「うわあああああああんんんんん!!!!」 信繁「太閤様の御意向尊重致しますれば!!!この度の戦!!!!討って出てこその事やと存じまする!!!!」
秀頼「うーん……」
淀「…………」
信繁「……」 真田信繁「参るぞ!!!徳川家康が首狙え!!!!かかれーーーーー!!!」 信繁「此度の戦!!!最期と思え!!
ただ豊臣家の事のみぞ胸に秘め!!てんが様!!
太閤秀吉様が御恩授かりし事胆に銘じましょうぞ!!!覚悟決められたならば豊臣への御恩胸に徳川家康公に一泡!二泡!三泡吹かす!!
この真田信繁が力奉らん!主ら我ら豊臣へ御力奉られる事この受け合い!!」 家康「な、なに!!!何事ぞ!!」
家臣「豊臣方の奇襲が!!突然!!引き!!ましょうぞ!!」
家康「え!!何者!!なんや!!引け引け引け!!!引け!!!はよ引け!!!豊臣が攻めとる!!」
家臣「引ける所ありませぬ!!落ち着きましょう!」
家康「………………ふううううううううう…………な、何があった」
家臣「豊臣方の真田が我らに突入したと!まだ予断出来ませぬ!」
家康「まだか!!引けぬのか!!」
家臣「すぐに今より引くと他への士気にも影響致しまする!」
家康「その奇襲!真田信繁か!」
家臣「はっ!伝達の者によれば六文銭の紋でありましたと!」
家康「………引けぬのか!!」
家臣「踏みとどまりましょうや!」
家康「………」 家康「回り固めよ!!何が起きようと守り固めよ!!」
家臣「はっ!!」
家康「…………」
家康「よいの!一気に大坂攻め立てる!!!」
家臣「お待ちください!!!!」
家康「なに……」
家臣「豊臣方の残党奇襲にござりまする!!!!」
家康「……ま、た?」
家臣「はよう!!!避難!!」
信繁「徳川家康公!!!!!!御首頂戴!!!!!!!」
家康「相手は誰ぞ!!またあやつか?!」
家臣「六文銭の紋であると!!」
家康「逃げろ逃げろ!!逃げえはよ!!!」
信繁「かかれー!!!!!家康が首狙えい!!!!!」 慶長20年5月……
家臣「こちら、真田信繁公が御しるしにござりまする……」
家康「…………良いお顔をなされておるな!真田信繁公!!!日の本一のつわものであったわ!!!(感極まって家康も泣き出す」 信長「・・・先ほどより備えておる、貴様の後方の黒き者は何者であるか」
通訳「Quem e ele?」
宣教師「Ele e um servo.Foi trazida da terra do extremo sul de Lisboa.」
通訳「・・・奴隷にござりまする、と。リスボンの遥か南より連れて参った、と。」
信長「ふん!人、であるか」
通訳「Ele e humano?」
宣教師「E claro, ele e humano. Mas ele nao tem e sido tratado como um escravo, como nos, seres humanos, tais como a」
通訳「・・・・人ですが、奴隷であって我らのような扱いは受けておりません、と。」
信長「で、あるか」 信長「・・・共の者ではあらぬ・・・・お蘭!!見てまいれ!!」
蘭丸「はっ!!」
信長「・・・・・」
パパーン!!!!
信長「・・・・・・(喧騒の類ではあらんな)」
蘭丸「うえ!!上様!!!!!!門外に紋所確認致しますれば桔梗の紋!明智の桔梗紋とおぼえまする!!」
信長「明智・・・?光秀か・・・・」
信長『光秀??????????・・・・・・・・・・家康の接待の事か・・・いや・・・・・・・・・・天下への欲出たか・・・・はたまた・・・・近畿の何者かの差し金・・・いや・・・・光秀の単独であろう・・・」
信長「たわけめ!!!!!!!寺に火かけよ!あちらこちらにかけい!」
信長『光秀め・・・・貴様の思い通りにはさせぬわ・・・・わしが死して誰が次に・・・・信忠、勝家、秀吉、信孝、一益・・・家康か・・・・キンカ光秀・・・貴様の思い通りにだけはさせぬぞ!」
信長の居る間が炎に包まれる・・・・・ 家臣「殿様!」
秀吉「ほぉれほぉれ」
女「うふふふふふふ」
秀吉「お前愛嬌のある顔しとるのぉ」
家臣「殿!!よろしいでしょうや!」
秀吉「・・・・・なんだ!!やかましいのぅ・・」
女「うふふふ・・・」
家臣「火急の事にござりまする!半刻ほど前に城下で播州より安芸へ赴くと申す不審なる商人捕らえましたる所この様な書を携えておりまして!
家臣が秀吉に手紙を差し出す
秀吉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんやと!!!!!!」
家臣「・・・・」
秀吉「すぐに確認を取れ!!!京に向けて伝令遣わせ!!!あ、あと官兵衛呼べ!!!はよ!!!」
家臣「殿様!京より伝令がまず届きましてござりまする!」
秀吉「うむ・・・なんと・・・・」
家臣「明智日向守!京にて六月二日明朝御大将信長公がご宿泊の本能寺を急襲、御無念大殿御自害」
秀吉「え・・・・」
家臣「並びに総大将信忠公がご宿泊先二条へも明智の手が回り御無念御自害なさられたとのご報告ござりました」
秀吉「・・・・・・嘘だで・・・あの・・信長様が・・・嘘だぎゃ・・・」 秀吉「聞いたか!!官兵衛!!聞いた?!嘘だで!!大殿が討たれたとよ!!嘘だぎゃ!!なぁ!!どうする!!どうするよ!!何すりゃええんだワシは!!」
官兵衛「・・・・・・」
秀吉「のう!!嘘だ!あの大殿が死ぬ訳ねーがや!!のう!!官兵衛!!なんとか言うてちょう!!!どうすんの!!どうすりゃええって!!!」
官兵衛「・・・・弔い致しましょう」
秀吉「何言うてらっしゃる・・・弔いできねえで!毛利どうすんの!どうすんだがや!!」
官兵衛「まずは落ち着きなされませ、話はその後程にござる」
秀吉「落ち着けねえて!!!あの織田信長様が・・・!!嘘だぎゃああ!!!うわああああああああああ!!!わしどうしたらええんだがや!!!うわあああああ!!!!」
官兵衛「落ち着きなされよ!!殿!!!!」
秀吉「うわあああ!!!!もうダメだ!!!なんも出来んて!!!うわああ!!!」
官兵衛「落ち着きなされ!!!落ち着け!!!聞けえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
秀吉「・・・・・・・」
官兵衛「このような好機に!!!!そのように取り乱されていかがなさる!!!!!これは殿への好機にござるぞ!!!!!!」
秀吉「・・・・・・」
官兵衛「情けなや!!!!この好機に泣き叫ばれて何と致す!!!大殿の弔い!!!誰よりもはよう上げられようもの!!羽柴秀吉様より他におられませぬぞ!!!!!!」
秀吉「・・・・・」
官兵衛「しっかりなされえ!!!!!」
秀吉「弔い・・・」 秀吉「・・・茶を飲んだら・・・少しならずとも心安らいだわ・・・」
官兵衛「良き事と」
秀吉「・・・・まずは毛利をいかがかせんとな、考えてる暇など無い!あちらもすぐに和議を結びたい事であるわ!高松の清水が首ひとつで和議と致す旨も毛利に伝える!書を書かす!
そうして姫路、加古川、明石、垂水、と京までの要所で食料の調達するよう手はず致せ!!
して、兵どもに伝えよ!!今より京へ!!戻る!!!今のうちに休息せよ!!一気に京へ戻る故覚悟致すように!!今のうちに休息せえ!!」
官兵衛「兵達に御訃報伝えましょう、みなで弔い合戦致すと伝えましょう、悪党明智を討伐す、と伝えましょう!」
秀吉「・・・ならばそうしよう。官兵衛!!」
官兵衛「はっ!」
秀吉「貴様・・・ご感謝申し上げそうろうぞ!」
官兵衛「はっ!!」
秀吉「わしが・・・信長様の跡継ぐんか・・・」
官兵衛「今の現状を見た限りにおいて秀吉様より他におりません。まず間違いなく秀吉様が大殿の御跡を」
秀吉「・・・・・わしがか・・・・ふっ、ほんならよぉ・・・いっちょやったるでよぉ!!!」 家臣「殿、細川殿、筒井殿の御助力無しにしてどのようにお考え遊ばれますか」」
明智光秀「・・・・うん」
家臣「・・・・・」
光秀「・・・敵の出は?」
家臣「今、一方の報告もござりませぬ・・が」
光秀「・・・勝家殿の動きがまだであられるならばもう少しは余裕もあろう」
家臣「はっ・・・・・」
伝令「御一報!!!!」
家臣「何事?!」
伝令「備州より羽柴筑前守!!軍率い京に向けておりまする!」
家臣「何!!」
光秀「・・・・・兵の支度せよ!早急に!・・・・・秀吉・・・早急に兵の支度いたせ!!」 農民A「侍見かけたら何者かまず聞け!答えられん奴は刺せ!刺してまえ!」
農民B「明智言うたらすぐ刺せ!!ええの!逃がさずすぐ刺せ!!」
光秀「・・・・・・待て!音がする・・・・あれは・・・・」
農民C「・・・・侍がおるぞ!!」
農民D「明智の侍か・・・」
農民A「待て!!!!名を名乗れー!!!」
光秀「・・・・」
家臣「何者ぞ!!無礼であろう!!こちら!!!!・・・・・」
農民A「・・・・・」
槍を構える
家臣「無礼であろう!!!下がれ!!」
光秀「・・・・・」
農民C「明智の家紋や!間違いない!!」
農民B「明智やぞ!!構うな!!行くで!!!」
光秀「む・・・」
家臣「貴様ら!!無礼であろう!!」
農民A「行け!!刺せ刺せ!!!!明智!!!!!!!」 家臣「明智日向守光秀が首実検の程よろしいでしょうか」
秀吉「よい!運んで参れ!明智光秀殿が首、余が検分致す!・・・・・・」
家臣「しからば、先程申しました三つが首を御検分の程!」
秀吉「・・・・・・」
頬の皮がずれ落ち赤い筋に覆わされた生首が運び込まれる
まぶたの皮もずれ落ち剥き出しの目玉が宙を見つめる
秀吉「・・・・・・」
家臣「明智これとう光秀殿とおぼしますか?」
秀吉「・・・・・・次!!」
家臣「はっ!!次!!」
また顔が赤ただれ皮膚が腐りかけ目玉が飛び出しそうな生首が運び込まれる
秀吉「・・・・・(匂いがきつい・・・・)」
家臣「こちら伏見の南、小栗栖で討ち取りました明智の残党で!光秀殿であると献上せし者が申しております」
秀吉「・・・・・・うーん・・・・」
生首は腐敗し顔の皮は剥がれている
家臣「では次の首御前にお持ちいたしまする」
秀吉『・・・今の者が光秀・・・のような気がしたが・・・』 秀吉「摂津の大坂に町作りてえがや」
ねね「それはそれは」
秀吉「おみゃあ大坂がどんなもんか知っとりゃーせる?」
ねね「いえ、ですがおみゃーさんが選ばれた地ならばええ所でしょう?」
秀吉「なんもねえ、坊主どもが作った町やけど信長様・・信長殿がたいそう気に入っておった場所なんだわ」
ねね「それはそれは」
秀吉「わしは・・・信長殿のおっしゃった事を成し遂げ明の王にまでなる!」
ねね「それはそれは」 秀吉「摂津の大坂に町作りてえがや」
ねね「それはそれは」
秀吉「おみゃあ大坂がどんなもんか知っとりゃーせる?」
ねね「いえ、ですがおみゃーさんが選ばれた地ならばええ所でしょう?」
秀吉「なんもねえ、坊主どもが作った町やけど信長様・・信長殿がたいそう気に入っておった場所なんだわ」
ねね「それはそれは」
秀吉「わしは・・・信長殿のおっしゃった事を成し遂げ明の王にまでなる!」
ねね「それはそれは」 伝令「備州より羽柴筑前守!!大軍率いて京へと向けておりまする!」
光秀「え?!!もう?!!」
伝令「確かな事でござりまする!」
光秀「・・・・・・・・・・・・皆呼べ・・兵も集める・・・(これは死も覚悟せねばならぬな」 酔った信長「日の本手中にした折には!朝鮮!明!果ては天竺までワシのものしてくれようぞ!これぞ天下統一というものよ!!!」
秀吉「・・・・・・(す、すごい・・・・)」 安土城天守閣から遠くを眺める織田信長
信長「・・・・・・・はぁ・・・・」
信長『・・・この国ワシがものになったとして何が変わるのであろう・・・ちいさき世界よ・・・』
信長「・・・つまらん・・・」 老婆「織田信長は恐ろしい!死ななあかん!恐ろしい!」
信長「ふっ!ババアよ、二言はあるまいのう!」
家臣「殿、どうかお情けの程を!このおばば呆けており、まともな事など話せません!」
信長「たわけめ!!!この信長に楯突く者侮辱する者すべて成敗せねばならん!!情けなどかけよう事、過去成敗した者へ顔向け出来ぬ!!」
老婆「信長しね、化け物だ、妖怪だわ」
信長「容赦などいらぬ!この者の首斬れい!!!」 幼児「のぶながー!」
家臣「これ!殿お側におわすれば……声静めえ…」
幼児「のぶながーうつけー!!」
家臣「!!!黙れ……殺されるで!もう!おとなしくせえ…」
信長「……よい」
家臣「か!かの者齢まだ5つの子なれば口にし事本心とはぞ」
信長「よい!!!!!」
家臣「…」
信長「わっぱ!わしはうつけか!信長は阿呆か!」
幼児「……うつけもの、たわけ」
信長「ふっ!まことその通りよ!!たわけたうつけでのうては誰が将軍様を追い出すか!!!!!
天下一のうつけものよワシは!!ふふふふ、このガキ面白いの!米5俵くれてやる!」 吉法師「父上、竹千代の首跳ねるとお聞き致しましたが誠でしょうや!」
信秀「・・・・まだ決めとらん、誰に聞いた」
吉法師「殺すのであれば吉法師にくださりませぬか!」
信秀「・・・あのような幼子どうする」
吉法師「幼くとも筋の通った事を申す子、どうせ始末するのであればそれがしが面倒みとうござる!」
信秀「ふんっ・・・殺す事はせぬでくれてはやらぬ、が聡明な子だで面倒見る事は許す、遊んでやれ吉法師」
吉法師「ありがとうござりまする」
信秀「・・・(何をする気だがやこのガキは)」
吉法師「竹千代!おるか!三河の竹千代!」
侍女「これはこれは若様、ようこそおこしく・・」
吉法師「よい!竹千代おるか!入るぞ!」
軒先でボーっと座る3歳児
吉法師「竹千代!起きとったか!ほら見りゃあて!でけえだろう!鯉じゃねえでフナだで!」
竹千代「・・・・」
吉法師「えれえだろう?噛ませんて、おみゃあ食わしたる思うて持ってきたんだわ」
竹千代「ありがた・・しあわせにぞん・・まする」
吉法師「ふっ!ええぞ!こんなでけえフナ滅多に釣れんでよ!また何か釣ったら持って来てやるでな
たんと食って大きくなれ!ではな!」
竹千代「ありがとござ・・まする」 竹千代(のちの家光)「ねぇー、ごいんきょ様」
家康「なんだ?」
竹千代「おだのぶが・・のぶがな・・・のぶ」
家康「のぶなが」
竹千代「のぶなが公ってどのようなおひとであったのー?」
家康「背が高くての・・・鼻筋が通って端正なお顔立ちのお方で・・・」
竹千代「・・・・」
家康「・・・・いつもワシを助けてくれた恩人だわ」
竹千代「へー」
家康「・・・変わったお方ではあった・・・・何を考えておるのか・・・・とんと分からんお方で・・・・・・礼儀は良くよく笑いよく話すお方で・・・頭があがらんかった・・・なつかしいの・・・」
竹千代「・・・・」 信長「貴様・・・ワシにたて突くか・・・」
家臣「いえ・・・とんでもございませぬ」
秀吉「上様!この者は実はそれがしの考えを口走っただけでござりまする!この者に罪はござりません!それがしの責任にござる!」
信長「・・・・ふんっ!よいわ!秀吉!貴様がそう申すのであればそうなのであろう!下がれ」
秀吉「ありがとうござります」
信長「下がれ!そして貴様!二度とワシの前に面を見せるな!見せらばその首跳ねようぞ!!!!」
家臣「・・・は・・はい・・・・」 蘭丸「門外におわす旗の門!桔梗にごさりまする!察するに明智光秀の手勢であると心得まする!」
信長「………(光秀だと?……)……………光秀がか?!」
蘭丸「はっ!!おそらく直正門破り兵ども寺内に押し寄せると存じすれば!
大殿様奥へ待避し、万が一の事ござりますれば御覚悟のほど」
信長「たわけめ!!ふふふ、寝て起きればこのざまよ!!光秀だと?!あやつ!…………奥へ向かう、各々火をかけるように伝ええ!!」
蘭丸「はっ!!」
信長「………………」 信長「そなた、ワシを愚弄するか(吉法師「おみゃあ、俺馬鹿にするんか!」)……………」 
信長「貴様、面白いの名を申せ(吉法師)おみゃあたあけとるの、なんて名だぎゃあ」 
信長「我が名は吉法師だぎゃあ!おみゃあら聞けい!俺に歯向かわず俺に楯突かずおとなしゅうしとりゃーせえ!!!」 家臣「若様!御来城致しました!」
信秀「………」
吉法師「お呼びとお耳にし、吉法師参りました」
信秀「……たわけ!!どこほっつき歩いておった貴様!!!」
吉法師「……」
信秀「吉法師……元服はいつか分かっとるな……来年ぞ!たあけた格好して!ぶらぶらほっつき歩きまわりゃあて何しとんだおみゃあ!!!」
吉法師「……」
信秀「おみゃあ武士の子であられる事分かっとりゃあせるか!!たあけめ!!」
吉法師「……」
信秀「……はあ…はあ…たわけめが……貴様の事が心配で…はあ……しかたねえわ……わしの寿命縮めさせたいか……はぁ…」
吉法師「…」
信秀「…たわけた事せんと寺に通い学べ…たあけた格好せんと民の子らとぶらぶらほっつき歩くな…頼むで」
吉法師「はっ」
信秀「…はぁ…さがれ」
吉法師「はっ(ふんっ!)」 信秀「……はぁ……誠であるならば信長呼べ!」
家臣「はっ!」
家臣「信長様……遠出なされておられますようで行方分からぬとの報告が」
信秀「…たわけめが!!目え離すなと申しておったろう!!」
家臣「若様夜が明けぬうち馬に乗りいずれかへ参られたると!」
信秀「はぁぁぁ…(またか…)」 信長「この信長に楯突く不届き者どもよ!!赦す事など出来ぬわ!!」
家臣「…」
信長「一向衆ども火焙りにしてくれる…灰になるまで燃やし尽くしてくれようぞ!!女子供容赦するな!!全て灰にしてくれるわ!!!」 伊勢一向一揆討伐前……尾張万松寺織田信秀墓前……
信長『父上…此度御前に参上奉りましたる、それがし三郎信長に楯突きし敵打ち破らん事の御報告にごさりますれば
どうぞ我が勝鬨をご覧いただきとう存じまする!
父上!我が信長に御力添えくださられるようおん願い奉る!』 伊勢一向一揆討伐前……尾張万松寺織田信秀墓前……
信長『父上…此度御前に参上奉りまする事、それがし三郎信長に仇なし伊勢一向衆打ち破らん事の御報告に存じますれば
どうぞ我が勝鬨をご覧いただきとう存じまする!
父上…此の信長に御力添えくださられまするよう御願い申し上げま奉りまする!』 桶狭間の戦い2時間前
尾張熱田神宮
信長『熱田の神よ、織田三郎信長今より一斉一代の賭けに出る!どうぞ我に助力のほど願いたまわん!』
………………ザー…………突然豪雨が降りだす
信長「勝つ!!!」 信長様!今川の軍田楽の狭間にて休止し明日までとどまると!民達酒だるを献上しておると!
信長「……ご苦労、のちほど褒美やるで下がって良いぞ!(田楽狭間か……うまくやりゃ勝てる……勝つ!)」 町人「信長様起こしになられた言え!はよ!」
信長「ははっ!ええがや!相撲の事だで!そのまま岐阜の王清州に来たと伝えればええで!」
町人「はっ!!!」
信長「そないたいそうに!ふふふふふふふふふ!たかが奉公相撲よ!されど相撲!神仏への奉納でもあられる、蔑ろになどもっての他、この上総介信長、いくらでも御奉納してごらん奉らん、の?ふふふふふふふふふ」
町人「はっ…」
信長「ふっ、良い、わしも御奉納させて頂きますと申し上げたかっただけだわ、彦宇右衛門であられた?大義、下がって良い、わし少し眠いで寝るわ!ふふふふ」 家光「聞いてよろしいですか?」
家康「ふふ、なんや?」
家光「秀吉殿はどのようなお方だったの?」
家康「はははははははははは、秀吉殿か!秀吉殿はな」
家光「はい…」
家康「それは戦にたけ知能に富み人を操るのにたけた飛んでもないお方だったわ!
わしなど手も足も出んほどの!出んほどにな…」
家光「へー」 少年A「卑怯者の吉法師!正々堂々勝負せえ!」
少年B「おみゃあ侍に頼らななあんも出来んのか!」
吉法師「……」
少年A「なんか言やぁ!」
吉法師「おみゃあらを守るもの誰だがや!親だけだろ!俺は百人の者が守っとるで!」
少年B「それが卑怯なんだぎゃ!」
吉法師「阿呆!多く守られる方が勝ちなんだわ!おみゃあらには分からん!去れ!!!たわけが!!」
侍A「去れ!若様への狼藉許さんぞ!」
侍B「帰れ!おみゃあらごときが大きゃあ口叩くでないわ!」
少年A「……」 信長「光秀呼べ!!!」
信長「貴様この様式なんとする!(この立派な内装はどういう事だ)」
光秀「はっ!徳川様への御足労を思い精一杯のおもてなしを表しましたる所存にござりまする」
信長「たわけ!!!!!もてなす方気使わせてなんとするか!!!!!」
光秀「……はっ!(またか……なぜ……」
信長「うぬ!!ようよう考え明日改め家康殿におもてなしてみよ」
光秀「……」
信長「ん?」
光秀「は……」
信長「よい!!さがれ!!」 農婦A「見りゃあ!ありゃあ!」
農婦B「…城の若だがね」
農婦C「若様だがや!若様!」
農婦D「なんちゅーたあけた格好しとんの…若いもん中で流行っておんの?」
農婦B「流行っとりゃあせんがね
あいつだけがあんなたあけた格好しとるんよ!若様でねえて!バカ様だで」
農婦一味「あははははははははははは!」
農婦A「若様!!!!お天気もよう晴れましてなあ!!よろしようで!!」
吉法師「…おみゃあらさっさと食いもんに肥やし掛けとけ!!たあけ!!」
農婦一味「!…」
農婦A「なんだぎゃ!あの小わっぱ!」
農婦B「おみゃあがクソ食らえ!」
農婦C『お美しいお顔…頬も真っ白だで……床を共にして頬舐めたいよ……』 信長「 各々がた此度よう集まられた!堅苦しき挨拶など無用、率直に物申す!朝倉の事どのように思われるか!」
信長「浅井の事心配いらぬ、あれの憂いなどござらぬ、朝倉家よ、まこと目障りな事、我が織田家の世直しの邪魔立てする者のひとつならば!!!」
家臣団「…………」
信長「此度越前討伐致す事各々がたへ申し使わす!!!」
家臣団「はっ!!!」
秀吉『でえりゃあ事だきゃ…市様になんもなりゃええが……』 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています