【思い出】夏休みを短歌で表す【現状】
クワガタ取りに励んだあの頃…
田舎に故郷した時の、あのドキドキワクワク感…
血や汗を流しながらの部活動…
夏祭り、憧れの人の浴衣姿…(萌
そんなこんなの数々の思い出があることでしょうし、
昨年の冷夏に比べ、暑い日々が続く今の現状でも構いません。
このなかにはきっと毎日が夏休みの方も居ることでしょう。
さぁ、五七五七七のリズムにのせてレッツトライ! 土砂降りの
京都宵山祇園祭
あの時に
未来も洗い流せば
・・・良かったな orz ビックリマン
箱買いするが
菓子捨てる
みにくい奴が
今は勝ち組
スーマリに
スパルタエックス
友と やる
跳んだり 蹴ったり
できるボタン
今の僕らに付いてるか? 午後四時に
遊びつかれて
爆睡し
少し残った焼きそばを
泣きつつ食べる 塩味の プール無き
当時は学校の
海水浴
遠浅だった
千里浜の海 登校日
迎え撃つのは
御ゼミ模試
机に公式そっと書き
正々堂々
試験に臨む
チャリに乗り
町を爆走
炎天下
ペダルがくるくるフル回転
右折左折にストレート
ただのアホガキ?そうじゃない
何気にその都度手信号
身の安全は 守ります
秘密基地
作る計画
挫折した
過去の まぼろし
ペンタゴン ひめゆりに
8.6に8.9・・・・
無数の悲劇が 縁の下
生きること
拳法窮状
ガードメン 救いの手
あえて拒否する
赤い頬
まばたきせずに 走り去る
愛しいさだめ 金魚たち
前からは
亡者が ひたひた寄ってくる
上からは
ハンマーレインが落ちてくる
興味津々ギャラリー ごうな
哀しくて、笑えるさだめ
浜西瓜 子ども会
川縁キャンプ
エロティック
木々うなじ 川くびれ
俺のハフパン
テント張る 深海魚
「季節」を知らない
箱舟よ
南極溶けても 北極溶けても
命の糸を つないでく ごりごりと
削り削られ
堕とされた
「あほ」のシロップ垂らされた
小さな氷山
俺のミラー ながら勉
ラジオと関数
綱引きだ
耳が手に勝ち
踊りだす
怠けダンサー ここにあり
夏の夜→ 楽を届ける
ポストマン
真面目キラーのポン引きだ
数学閉じて 鼓膜を開く
メロの布団で 眠りに落ちた・・・
山日暮る
藍染めの シルクのような 川の中
苔にまみれた 石ひとつ
どこからか 夏の粉雪 舞い落ちた
草も見上げて 目を細む
白く月色その雪が ちろちろ泣いて うき、しずみ
「もう ええやん」 飛び交うたましい
節っちゃんの
街に立つ
四角いアキンド
ぼやいてる
「あんまりな
オレのアソコをまさぐるな
体温上がって
往生や」 二学期を
目の前にして
本を読み
感想文書く
あれは地獄や 感想文
ゴーストやって
もらったよ
白のリスバン
コンバース バスケ部で
スラムダンク全盛期
あちらこちらで
宮城の髪型 感想文
叔母に頼まれ
いとこのゴースト
結果は佳作
裏のライター プールあと
髪をほどいた
しずちゃんに
ハッピーレンズの
のび太のサマバケ そのあとに
カーテンくるまり
着替えるしずちゃん
ダウナーレンズの
のび太のサマバケ 夏休み
特訓シュート 二万本
終わったあとに
二万の汗玉 夏休み
梶井の「檸檬」を
舐めていた
甘くて酸っぱい
文字の味
来月で 梶井の年齢
超えちゃうよ
熟したレモンは幼いままに
夏休み
星新一を
読んでいた
どんでん返しの結末に
わくわくしていた
読者の エヌ氏 夏休み
全巻読んだ
三国志
大論陣の孔明に
テリアの半パン
テント張る 五歳 夏
いちごえほんを
しゃぶってた
素直な詩 素敵なメルヘン いろんな絵
ひざ折り読んでたチワワの眼
今はもう 汚れちまったラクダの眼
ふらふらさまよう
無限の砂漠を
知恵袋
宿題問うて
答えをもらう、ジェネレーション
うらやましいな
SCK D 中二 夏
「沈黙」手に取る
アブラゼミ
チューブまみれで逝った氏に
声をかけない
神のやさしさ
受験の鬼の
英語セン
陰で習生 口説いてる
はっきりとした
日本語で 夏の補習
抜き打ちテストの攻撃だ
困った困った困ったぞ
足りない頭をフル回転!
あらゆるコソコソ卑怯ワザ 筆箱消しゴム仕込み入れ、
なんとかどうにか切り抜ける
窓を切り裂く夏風に
セコイあたまのピタゴラス 仰向けの
俺に騎上す
老若男女
腰がガクガクもう駄目だ
勘弁してくれ太陽さん
悲劇の生贄
物干し竿
夏ラジオ
喋りのプロに 嫉妬する
夏テレビ
喋りのプロに 嫉妬する
どもりの少年、ボインティ・ボイン 萌えあがる
夏の山なみ
さわさわと
太陽なめずる
サマー・サラダ 夏休み =)
コンビニ生える
ツーリン・バイ =))
夏風と、失恋切って
RUN RUN RUN
===))) 日焼けした
コンクリジャング
今は夜
ビルの前
しゃがんでうつむくリーマンに
ゲーセン連打のリーマンに
明日の太陽にやけてる
冷め切った
タイヤーリーマン
月の下・・・
ひまわりを
集めてつくった花まくら
あたまを乗せて、
野原に寝転ぶ
まぶしいな
ひまわり太陽 相討ちだ 夏休み
試しに借りた
「箱男」
訳の分からぬ面白さ
今もそう
訳の解からぬ毎日さ
明日は
「人間失格」
借りようか 時は江戸 夏の夜 屋敷 障子の向こうにて 飲む二人の影・・・・・・
越後屋 「風の噂でさね、へえ、あのゴリラがピアスをしたそうで、へえ」
悪代官 「ほほう・・それはまた、新たなビールのツマミができたのう、おお、注ぎすぎじゃ」
越後屋 「へっへっへっ・・お代官さま、その新たなツマミの名は? せーーーの」
両者 「ゴリピーwww」 ふぉっふぉっふぉっ・・・・・・へっへっへっ・・・・
ふけゆく江戸の夜・・・・・ ・・・・・・
暑い夜
あえて聴きます
冬の曲
「雪が降る町」再生ピッ
涼しい風が ふいてきた・・・
壊れたはずの 扇風機から・・・ 空襲サイレン鳴り響く
防空壕
偶然出会った 男と女
いきなり女が迫ってき
男と成功したという
次の命を繋ぎたい
人間の
生存本能 極限で
夏休み
買ってもらったラジコンを
あいつが貸せと言いがかり
ジャイアンこぶしを振り上げる
スネオの前髪チョキになる
弱肉強食 にさん次元 人口大国で
足軽は
突撃命令待っていた
大将だけは側室持って歩いてた
わかる?
8・15
くる度に
いろいろ・・・・・かんがえる ゴキブリくん なりに
あの時も、今も、セミはかわらず命を 叫んで・・・・・・るね・・・・・・・・ 大学 すり鉢 下宿 夏
「焼酎をな、アイスコーヒーで割るんや。できた。飲んでみ。」
「意外とイケるな。透明(俺)と黒の融合やん。」
部屋の隅には ツノを生やした 白馬の 置物
「このまま互いにずっと飲もうや。訳わからんなるまで。タバコもあるで。」
「俺、吸わんしな。とりあえず、このままでええやん。」
「そやな。このままでええな。ええんかな。」
「命 果てるまで」
蒸し暑い古都の夜。 暑すぎる
両手を上げる
力も無い
パーパーパーパー
ラクション行列
夏の踏切 ヒマワリが
アサガオ見下ろし
アドバイス
「おまえもな 牛乳
飲んだらええねんで」
「・・・・誠心病院検索してきますわ」 「行ってきな」
ホタルに押され
三色場
かたくて太い ヒジキたち
みるみるスッキリ
板の国から 高気圧
この国 スッポリ
覆ってる
すばやく覆う
プラクティス
していたような
きむきむよーな カブトムシ
ツノを骨折 その姿
そういや似てるな
手榴弾
投げては散った 戦霊は
世界の空の とわの星
「なつ食」
ソーメンに
アイスにソーメン
ローテーション
ビタミンBさん泣いている
アップを開始
夏バテくん
「アンパンマーン!」
助けを呼ぶ声、夏の午後
自分の顔食べ給油オーケー
「待ってろよ」
顔無しバード
飛んでゆく 暑いので
ゾウリで行ったよ
パーティーへ
プリンスどん引き
相手にされず
酒におぼれた
ジン・デレラ 「先の服将軍」物語 第一話
遊行中
カグさん夏バテ ぶっ倒れ、近くの茶屋で 横になる
カグさん 「近視のせいか・・目まいがして・・体の力が抜けておるわ・・・」
介抱するスゲさん、優しく、ドキドキ声かける
「近視のせいではない 拙者も近視じゃ・・この猛暑のせいであろう・・ときにカグさん、おぬし、
先攻矢急はお好きであるか・・・?」
カグさん「おお・・もちろんじゃ 特に・・ビーエルが好きでのう・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・熱く見つめあう二人・・・・
フスマの陰にはウミ・タオル 聞き耳を立てていた・・・「あの二人、そんな想いあってたなんて、
これは服さまに報告の必要があるわね・・・」その場をそっと離れる・・・目には意味深な涙・・
どちらかに惚れていたのか・・?ある女の遺体を心に秘めながら・・・・・?
つづく
暑すぎる
思わず 顔を
うなだれる
とっかんぺっこんきっきっきー
袋が到着おおさわぎ
おい あんた
顔を上げなよ
カーブミラー 焼けたアスファに
水を打つ
静まりかえったセミたちに
クマンバチの したり顔
夏休み
ナイストリップ家族連れ
バッドトリップ犬畜笑 夏男 インマイルーム
「ええやんけ」
「なにいうてんのん」
「ええやんけ」
「ちょっと!さわら
「ええやんけ」
「あほちゃんこのひと」
「ええやんけ」 ええやんけ・・・ ええや
ガラッ 「あら、ごめんなさいね」
ノ → \
山で目にした 夏キノコ
「ハナオチバタケ」の上に 雲
もう絶対、
両者が ジョイントしちゃいけない
靴を履かない 少年が
儚い願いを風に乗せ
アブラゼミ
ライター カチッ
ボウン! ボオオーーー
ドライアイスの
さっぶいさっぶい 10度以下
スッテンコロリン
スケート・ファイヤー
アブラに火 火にアブラ
天ぷらゼミが
ダシつかる!ダシつかる!セミヌード!オールヌード!壊
暑いので
はだしで行ったの
ダンスパに
王子はどん引き
相手にされず
クスリにおぼれた
ラリルレラ 「暑いな、おい」
「そうですね、首相」
「コアラパークにな、ヒモつけて、
下のあの国、引っ張ってこい!これは首相命令である!」
「しゅ、首相・・・・あそこがメルトしておられますのでは・・・・・?」
官邸の風鈴 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ヒマワリが
ヒメジョオンを
ナンパする
「今からどっか、遊びにいかへん?」
「・・・・・・・・・・・あんたな、自分鏡でみてきいや、 原始人やん。もっかい言うわ。ゴリラやん、
鼻毛も出てるでー」
しょぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
雨がパラパラ なぐさめた・・・ 「先の服将軍」物語 第二話
カグさんの回復を待つ間、服さんは茶屋の店先、ベンチに尻乗せ見た夕日、スーパーゼウスのシールと共に、アイポッドナノでイマジンを聴きながら
オリオンビールを飲んでいた。「ふう、法忍の乱、仙谷の世を経て、今の奇跡の我が命。有難いことじゃ・・」その時、服さんアイフォン電話あり。「もしもし、
服様、コードネーム、アレ・ヒカリーノです。今、大丈夫ですか?昨晩我々と共に会議するはずの、ハッタリ・ロックベエがまだこちらに到着しておりません。
いかがしたものでしょうか」「ああ、ロックか。奴は重度の方向音痴でのう・・軽もロクに運転できぬ。高速を逆走したこともある困った手下よ。おそらく道に
迷っておるのであろう・・ところでおぬしはスマホか?最近買い換えた?まだ使い慣れてない?ふむ、まあとにかく、ロックがそちらに着くのを待っておれ。
あいつはおっちょこちょいであるから携帯をトイレかどこかで失くしたと思われる。過去何度も同じことをやっておるからな。他の者にも、待機するよう伝えて
おきなさい」ピッ。ちょうどその時、タオルが顔をハンカチで覆い、嗚咽しながら服さんのところへ駆け寄ってきた。
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーー−−−−−−−−−−−−−−−−CM−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーー
この番組は
au アサヒアルコール キリンアルコール サントリーアルコール ウコンのパワー
の提供で お送りしています
暑いから
ハダカで行ったの
クラブへね
男はボッキン
マワされて
オツムが噴火の
煙デレラ 暑いから
松葉でイッたの
病院へ
先生 心配してくれて、
精神病棟
INデレラ 「先の服将軍」物語 第三話
「おお、タオル?そんなに泣いて、一体何事」赤く目を腫らした彼女は、
「カグカグ、スゲスゲでございます」と事の次第を手短に服さんに報告。
服さん、目の前にいる女の泣き腫らした横顔をしばし見つめる。
ウミ・タオルは芸能人に例えれば由美かおるにクリソツの超絶美女。
老眼であるので、デジタル・TV・アイではないが、アナログ・アイでぼやけていても、その美しさは、分かる。
「ふーむ。あの二人、前から怪しいと思っておったがのう・・・・うむ、タオル。おまえの気持ちはわかっておるぞ。
以前からずっとスゲに惚れていたのはわしも理解しておった・・・おうおう、そんなに泣くでない
(美女は泣いても画になるのう、わしのジュニアも久々に目覚めおったわいフフフ)。よし、タオルよ、
夜になるのを待ち、カグが回復した後、場所を変えてあの二人に、難しいが遠まわしに釘を刺してやろう。
おお、今泣いたコバトがもう笑いおったわ。よしよし、わしにまかせておけ。心配は無用じゃ・・・」
「ぐすん、えへへ。ありがとうございます。ではわたくし、ホテルをさっそく手配しておきますわ」
タオル、携帯取り出し夜のミィーティングの場を、おさえた。そのあと、誰かにメールを打っている様子。 つづく 「先の服将軍」物語 第四話
服さん、話題を変える。
「そういえばタオルよ、おぬし、一週間前ぐらいに現将軍の御正室様がお開きになられた、
ウーマン・オンリー・peaceful・トーク・パーティーに招かれたじゃのう。
その時の話、まだ聞かせてもらっておらんが」
「ええ、半月ほど前に我々が悪党を退治した褒章として、招かれたのですわ」
「御正室様は体の具合がよくないと風の噂で聞いておったがのう・・」
「はい、確かに顔色はあまり良くない御様子でしたが、
わたくしのような身分の者と対等に、接して頂きましたわ。ううっ」
「タオル?どうしたのじゃ急に泣きだしおって?」 つづく 「先の服将軍」物語 第五話
「ぐすんぽろぽろ。御正室様は、その場にいるウーメン達に、
大変ココロをうつメッセージを発信されたのでございますわ」「続けよ」
「震災で深い深い深い傷を負った地、そしてそこから立ち上がることを宿命づけられた、
不屈の人々たちが未来の幸福を得られますようにと。そして、国の垣根を越えて、
世界中の人々が手に手をとりあう未来を信じています・・・
このようなお言葉をパーティーの最後におっしゃられたのでございます、ぐすん」・・・つづく
茶屋のFMラジオからは「もらい泣き」のメロディーが流れてきた・・・・
服さん涙を拭いつつ、閑話天然休題。
「そういえば最近、おぬしを抱かせてくれないのはなぜじゃ?
以前は小判一枚で帯ヒモ解きおったものを・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
(ああ、あの者達は森バン成ハズーなのです・・・
しかしわたくしはスゲさんを慕っておりました・・・
案の定最近彼らはわたくしを獅子りすしよグサッ・・・・)
・・・・・タオルの脳裏によぎる苦しい記憶・・・・・・
夜を告げるフクロウの鳴き声・・ほろほー・・ほろほ・
−−−−−−CM−−−−−−−−−−−−−−−−
この国を愛する、全ての平和主義者の方々
他国のアイドルに夢中になる人々
リベラリズム
の影響で お送りしています
「熱帯夜」
さすがの猛者たち
疲れ果て
バッタンバッタンバッタンタン
自殺がブラックおおさわぎ
おい 君ら
立ち上がりなよ
ボロ電柱! 「蛮勇演説」
ヒマワリが アリンコたちに 集合かけた・・・・・・
暇 「おーいオマエラー、この中で失恋したことある奴、手をアゲテミイーーーーーー」
アリンズ{ヒソヒソ・・・(なんなんだよこの忙しい時によー・・いや、黙って聞いてたほうがいいよ・・・
あの人、変わりもんで有名な人だよ・・・・でも何?ヒマワリのくせに顔が赤いじゃん、日焼け?
・・酒だよ酒 金麦でも飲んでんじゃない?・・・はああ・・めんどくさい人だね・・・黙って付き合って
あげよっか・・・うん・・・そうだね・・・・いや、でもなあ・・・・)}
暇 「えー、オホン、私が思うニイーーー女という者はあーー顔で男を--判断するものであの・・・・僕たち
アリンズ 忙しいんでーー仕事に戻りますすいません}{さー仕事仕事!あっちゃん、ウサギ小屋の下にアメハマ
の桃、落ちてたよ、いっちゃん、秘宝探検のカケラ、溝に落ちてたよ、さ、がんばろー、仕事仕事!}
ポツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
「もう、ええやん」
節っちゃんボタルが なぐさめた・・・・・・・・・・ 「先の服将軍」物語 第六話
Re; ъ∞^)オッケー!
「・・・・・・・・・・・」ピッ、パタン・・・・瞬間、
長い睫毛に隠された、彼女の澄んだ瞳が鉛色に、変化した。
つづく 「先の服将軍」物語 第七話
「タオルよ、そろそろ参ろうか。二人を呼んできなさい」「はい」彼女は携帯をたたみながら、茶屋の奥へ
消えていった。その時、服さんにロックから連絡があった。「公衆電話?ふむ。どうしてもアジトがわから
んとな?ふー、次回のドラマは先延ばしじゃ。アレ・ヒカリーノにも伝えておけこの馬鹿者が。使えんのう。
今まで公衆電話を探しておったのか、もうよい、お前は例の連中の居場所をつかんでおけ。鉢合わせしてし
まったら命取りじゃからなピッ」「おおうい、ウエイトレスさん、おあいそ。」「はいはいビール6本に、
みたらし4ほんで合計・・・そこへ店のマスター登場。「お金は受け取りませぬ。先日の悪党退治のお礼の
代わりです。この江戸も昔に比べて治安が悪くなりました。有難うございました。もう次の地へ行かれるの
ですか?あ、あと二週間ほど滞在されるのですか。ごゆるりと静養し、次の旅へ向けて鋭気を養ってください」
つづく 「先の服将軍」物語 第八話
一行は歩いて行くつもりだったが、マスターが気を利かせてナゴヤバ・シーリ・タクシーを手配してくれていた。車に乗り込む際、
服さんがスゲさんにちらり目配せをしたことに、タオルは気づかなかった。車中、四人無言のまま約10分、ふと服さんが声をあげた。
「おお、こんな日暮れに地蔵に手を合わせておる婆さまがおるわ。今の世、たくさんの宗教が乱立し、時に対峙しあっておるが、
カグよ、全ての宗教に共通する、{いのり}についてどう思うかの」「・・わかりませぬ」「スゲはどうじゃ。」「人間にとって、
必要なものであると思いまする」「その心は」「・・・例えば、自己本位な祈り、これは論外ですが、例えばAさんが、末期がん
のBさんの為に祈りをささげる。そのことによって、Bさんは生かされておる、そしてBさんがそれに気づいておる、いわば、祈り
とは、個人的なものにあらず、関係性によるものである、大半の人はそれを実践しておられる。それがこの国の繁栄の源にある、私
は、そう考えまする」「タオルは」「確かに、それぞれの人が、それぞれの、例をあげれば神仏なり、カリスマ教祖に真摯にこうべ
を垂れておりまする、しかし、もう一歩進めれば、己を縛る我欲を切り、それぞれの人のいのりの対象をこころに持ちつつ、きちん
と生きてゆく。換言すれば、生活自体が祈りになるのが理想ではないでしょうか」「タオルよ、それができたら人間ではない。聖人
じゃ。欲と理性の間で悶え苦しむのが、かなしいかな人間である・・・わしも酒欲にまきつかれた俗物なのじゃ・・・」
タクシーが、ホテルの前に、止まった。 つづく
王手飛車
勝負あっても
動かない
あきらめろ
お前は とっくに
詰んでいる
すっとぼけるな あほ天狗が 青々と
茂る夏草 その上に
黄色い蝶が 舞い降りた
ああまるで
白血病で、逝った子の
つけてた命の
リボンのような
\\\\\\\\\\CM\\\\\\\\\\\\
この番組は、無数の嘲笑目線のもと、
お送りしています・・・・・orz 「先の服将軍」物語 第九話
(これで、メークドラマ、成功率99.9パーセントだわ。明日からはSPEEDが命ね)
一行、車を降りる。鉛色のホテルが目前にそびえたっている。 つづく 二日酔い
ホットなあたまで
出勤し
同僚たちの
アイスな視線
玄関ガラッ 今日もゆく 「先の服将軍」物語 第十話
一方その頃ハッタリ・ロックベエは尾張は栄の大人のレストランしょかいらーくでスウィーツのメニューをなめるように品定めし
ていた「へへ、旨そうな店がたくさんあるぞエロレア、エロティック・ボイン専・チェリーに・・アポロチョコレート・パフェ?
ああ、そこはこの前行ってはっちゃけたところだったわうむ、エロレアにカズデラに・・おや、酒もあるのかオエールノ・ヒン・
カクテル・・初めて聞く店じゃ全く全く知らん店じゃおお、まんぶらん?良さそうな店でねえのへっへっへっ・・・」そのうしろ
姿、あまりにも醜く「生々しい」。この男、服さんから貰う経費を一部浮かしてはスッキリ業務に励んでいた。ふー業中では知ら
ぬ者のおらぬ夜の世界にマネーをばらまく人呼んで「浴欲王」。女は四球でモノを考えるというがおっと下野様に怒られる、兎に角
に球でモノを考えるあの世に行けば畜生道に堕ちるであろう変体ライダーであるレストランに入った瞬間すでにジュニアはスッカリ
タチベエこのような男が生き続けていてもたまに向かい風が相手してくれる程度であろう。あらゆる意味で「圏外」の犬、である
しかしこの貧脳犬も分かっていた・・おのが欲に負けた時、生き豚の目を抜くこの裏路地の支配者に手玉に取られることを。自分
に甘い甘い甘い考えるまでもなくあほうなゴキブリ。ゴキブリの垂らす砂糖をなめつくされ何度死んだことか。ゴキブリホイホイに
自ら分かって入ってゆく理性に仏様も嘆いておられる。ロックはとある宗派の門徒であり「邪淫するなかれ・・自性元来清浄なれば
自ずから清浄なるを、梵行とては尊べり・・淫らの所行あるなかれ」聖典で読んでいるにもかかわらず、何度も愚業を繰り返す。
「へっへっ・・今宵も遊女に遊ばれにゆくか・・」その両目には泣き笑いの様な雫がうずくまる。禅言葉「喫茶去」のシールを
その背中に貼り付けてやりたいゴキブ犬である 「出直してまいれ・・・」吹く風に目を伏せ、ロックはピンクの
ネオン街に溶けていった・・・・ つづく
「先の服将軍」物語 第十一話
鉛の塔の前に立つ四人。そのホテルの名は、大江戸・アマッチ・ダンシング・ワ・ラーウ・クズーノ・セカーツ・爆風・プリンス・
ラナー・エムーニ・ライオネルーノ・サヨナーラ・エエキョクデスーヨ・オブザ・へループ・ビートル・ホテル、である。
・・・四者四様の思惑が心理下でクロスしている中、カグさんを先頭に四人は入っていった。無言で印籠をフロントにかざすカグ
さん。支配人もまた、無言でうやうやしく深く一礼。カルテット、フリーパスにて、ルート・イン。タオルはフロントを通り過ぎる
際、ちらりと見た支配人の容貌に驚いた。彼女が尊敬する、映画「有頂天ホテル(!)」の脚本演出を手がけた大大好きな某脚本家
にクリソツだったのである。彼は別人であるのに、タオルは妙に鼓動を打ち鳴らしながら三人の後へ続いた。エレベータに乗る四者。
「キーンコーン」「ゼロ」階のキング・スイート・ルームへ。その部屋は広い広いワンルームの造り。グラサンが必要であるかの様
な、まばゆいシャンデリア。テーブル・椅子・ソファー・キッチン・トイレ・灰皿・ゴミ箱に至るまで全て、デザイナーズ・ブラン
である。そして壁際にキングベッドひとつにウォーター・ベッドみっつ。それを見下ろすかのような、壁一面にはられた、
ロング・ミラー。部屋中央に置かれた高級テーブルを挟む二つのソファー。一方のソファーに服さんとタオル。向かい合って座る、
カグさんとスゲさん。しばし沈黙の四人。一分。スゲさんが口を開いた。「あの、拙者とカグに何か話があるそうですが?」
つづく 「先の服将軍」物語 第十二話
服さん(はぁぁ・・困ったのう・・いかにして二人の繋がりをたしなめたらよいものか・・・・・・うう〜む)
タオルが肘で服さん小突く(なんとか二人を上手く説得してくださりませ。わたくしのスゲさんを取り戻すために・・・!)
カグ、スゲ、うつむいたまま。
(よし、難しいことじゃが、{話せば分かる}と犬養殿も仰られておったわ。任せておけ、タオルよ・・・・)
服さんついに、重い重い口を開いた!
「あーーーーーー、そのう、何というか・・このわしを・・開いたり?突っ込んだり?入れたり?出したり?・・・・・
するのは・・いかがなものかのう・・うまくおぬしたちに伝わればいいのじゃが・・・・うむ!
これはわしからのカグとスゲへのメッセージ・ソング!であーる!」
タオルカグスゲ、口をポカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
つづく 「先の服将軍」物語 第十三話
「いよーうネエちゃん、また来たようーーーーーーーー」
「あらあ、ロックちゃん元気してたぁ?(うふふwスーパーエースの登場だわ。とんでもなく太いお客様w」
「んんーーーーーーぺろぺろ」
「もーうロックちゃんたらあ・・ああん」 /
「ああ、ええわーーーーーーーーーーーーー / ネエちゃ〜ん、うししし・・・・・」
うしというより、売れないの豚、である。byキートン山田
仏様 orz 涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙・・ 「先の服将軍」物語 第十四話
「アレ・ヒカリーノ軍団、緊急ミィーティングの巻」
アレ 「恐れていたことが現実になったようだ。事は急を要する」
ジョー・アイ 「何事」
アレ 「我が軍団、随一のスパイ、デューク・サイゴウの情報によれば、我々はサカナになっている」
ジョー・アイ 「まずいな。どうする」
ナガタギ・イーン 「飛ぶか」
ジャン・バルジャ 「ノンノンノン。エアポでポリが張ってるカノーセイ大ジャン?」
アレ 「あいつらには知らせるか?」
ズヨーシ・サーモ 「んなこたーない。逆に奴らをエサにして我々は身を隠せばよい」
スイード・ギョーシャ 「地下に潜るしかないわな」
ルカワカ・エーデ 「たりめーだ」
連中は素早く、したたかに、闇へ消えた。
つづく 戦争を
知らない世代の
その子供
イメージできない 悲惨さを
創造するしか できません
ビルマに残ったあの人の
冷めた目狂った目
俺の目 今その目
やっぱり 許せん
首謀者が
乗っかり遊んだ者たちが
遣られた記憶
死ぬまで持ちます
本音です
俺に怒る呆れる人たちは
ある意味 何も知らない
俺も 知らない
ねじれた世界は
共同制作
死ぬまでね
「先の服将軍」物語 第十五話
「続・ホテルの一室の四人」 の巻
大江戸・なんやきのうもよいながらかいておりましてんぽちぽちゆびがぼうそうあつかましいかぎりでございましてまったく
ぶさめんせきめんほんますいませんあやまりますかきいぬはひゅうずとぶさんぽてまえですわホテルでは、服さんの放った
言葉に対して天のシャンデリアと共に三人はしばし凍りついていた。沈黙、二分。もちろん三人は服翁の言葉の意味そして
彼のこころの苦しみをすくいとっていた。シャンデリアもミラーもこれはどうなるものかと腕組みしていた。 と、
スゲ「・・・タオルどの、以前バレンタインデイにておぬしからいただいたちょこれいと、じつはここにもってきておりまする」
タオ「・・・・・・・・!」スゲさんふところからおもむろにREDな箱にごーるどのリボンで包装された、タオルの想いを
とりだし、こう告げた・・。「お返しいたしまする。これが、拙者からタオル殿への、メッセージ・ソングでありまする」
カグさんも、真剣なまなざしで、タオルの澄んだ涙をこらえた眼をじっと見つめていた。
タオル、ハンカチを取り出し、はながしらを押さえ、うつむきながら、観念しつつも、言葉を返さない。可愛くも儚い、粘る、
乙女ごころ。・・・・・・・・ブレイクのポエムが、部屋に流れはじめた・・・・キッチンの蛇口から、雫がぽとり一滴。
まだ名がない 生まれてたった二日 では おまえを何とよぼう ・・・ゆかしいよろこびよ おまえの上にあれ
キング・スィート・ルーム、しばし黙り込む。二十分。ふぅっとため息をついたカグさん、スゲさんと目を合わせうなづき、
両者、まっすぐタオルを見据えて、こう言った。
「ウィ・アー・ホモ・サピエンス」うわああああああああああああああん「私、この一行からお暇をいただきまする!」
清流のような涙色、滝のような、ほとばしる涙の勢いそのままに、彼女は部屋を飛び出し、闇の街へ消えていった・・・・
瞬間、三人の男の目が妖しく変貌した。「ふぉっ、ふぉっ・・計画どおりにいったわい」嗤う三人。 つづく
先の服将軍」物語 第十六話
某屋敷にて
「すまぬのう。何かこう、そなたたちを軟禁しておるようで」
「ははは、仕方ありませんやん。事が事ですからな」
「もうしばらく、辛抱してくだされ」
「しかし、モンコ殿から連絡があった時は、ほんま驚きましたわ」
つづく 「先の服将軍」物語 第十七話
「タオルのその後」
ホテルから5キロほど離れた場所に前もって借りていたレオパリスの一室で、タオルは泣きながらPCに向かい、
2ちゃんにパピコしていた。時刻はもう午前四時前。何の涙だろう。スゲさんへの想いがあふれているのだろうか。
「あらら、釣られちゃった。ぐすん。めそめそ」時間を潰しながら、彼女は「その時」を待っていた。
(もう、全ておしまいなのですね・・・ええ、なぜかと?それは・・・・わたくしは幼い頃に母を病気で、父を
事故で亡くし、たったひとりの弟も引きこもりをこじらせて、二年前練炭で逝ってしまったのです・・愛する家族を
失った孤独の辛さは、あなたには分からないでしょうね・・そして今回の震災。わたくしは、自分を捨てました。
そして・・したのでございます。ああ、あの者達は)タオルの涙は細い澄んだ糸となり、頬を伝い、フローリングに
絡みつづけていた・・・。
キキッ。外で車の止まる音。瞬間、彼女の眼は鉛色に変わった。「来たわね。さあ、祭りの始まりだわ」
つづく 「先の服将軍」物語 第十八話
場所 大江戸・(省略)ホテル
タオルが泣きながらホテルから走り去っていった時、それを見送るかのように、鉛色の巨塔の前にはスモークシールドで覆われた
「爆風」印のついたベンツが止まっていた。「その時」を待っていたのである。一方、ホテル内の一室では三人の男がにやにやと
雑談そして・・・
「ふぉっふぉっ、やっとあの女を追い払えたのう。やつの体も美味かったが、最近お前が教えてくれた新しい味、あの女がわしら
にへばりついておるものじゃから、なかなかおおっぴろげに楽しめる機会がなかったわい、今はお前にハァハァしておるわ、カグ
よ」
「服様、今宵は初めてスゲの味も知ることになりますな」「おお、もうわしのムスコはスタンダップ。スゲよ、おぬしは」
「はい、もうムラムラしております。では今夜は、無礼講ということで・・・・・」
服さん帯ひもとき始め、カグさんサラシをハラハラリ、スゲさんフンドシぬぎぬぎし、
世にもビューティホーなトリオ・プレイ・パーチーが、ウォーターベッドの上で開幕、プレーボール、したのであーる!
まぐわう三人、互いの球を愛撫して、鋼鉄バットで出し入れし、なかなかゲームは終わらない。延長カンチョーエンチョーで、
狂気乱舞のトライアングル・パーチーは夜更けまで延々つづいたのであーる!でR!15指定のラブシネマーーーーー!!!!!
東尋坊に身を投げた、服、スゲ、カグの水死体が浮かび上がったのは、この夜の約二週間後であった。 つづく
「先の服将軍」物語 第十九話
「ジョークのネタにできないものがあってはならない」
ロワン・アトキンソン 「先の服将軍」物語 第二十話
「幕府の地引き網」 の巻
服、スゲ、カグがドラミちゃんになってしまった時からさかのぼること半年、この倭国を仕切る大江戸・猛虎幕府に奇妙な報告が
もたらされた。かねてより野に放っていた幕府生え抜きの忍びのエース、中村門戸からの情報である。屋敷の外、小雨、ポツポツ。
この中村という男、「フスマーヲ・スットアーケ・マトニ・シャベリカケナ・ガーラ・フイーニ・キリステンレス」の異名をもつ、
ウルトラ忍者である。彼が衛星カメラを間接傍受していたところ、幕府が温かい目で庇護している黄門一行が、なぜか2グループ
存在していたのである。仮に一方のグループがA、もう一方をBとすると、それらの行動パターンはAが西行きゃBは東、北行きゃ
南と見事に別れて互いに悪党退治の遊行業務を行っていた・・・・・
その報告を聞いた将軍、「21世紀と違い、今のこの国は広い。それを逆手にとった詐欺師一行であるな。にこやかな笑顔で印籠
チラ見せすれば、パンピーは黄門様一行だ!へへーっとこうべを垂れ、手厚くもてなすであろう。桜のショッカー軍団と結託し、
あちこちで茶番を繰り広げて甘い汁を吸うておるとみた」すぐに将軍は手を打った。門戸からFAXされてきた詐欺師一行の詳細な
データを見ながら、幕府とつながりのある某国の諜報機関で研修中のこれまた幕府生え抜きの、一人の女に連絡を取り、呼びよせる
手はずを整えた。・・・あの女と、顔立ち、声色がよく似ていたからだ。外の雨、本降りに。ざばらんざばざば。 そばにいた側室、
すっと茶を将軍に。おおすまぬ、ズズズ・・・その時、携帯が鳴った。「おお、信長殿か、うむ、ははは、承知した。え、そちら
では一人の男が(奴か)?大騒ぎに?ふむ、まあとにかく東名、レクサスかボクシーぶっ飛ばしてそちらへゆくわ。再会、楽しみ
にしておるぞ」「何でしたの」「いや信長殿が、ひさびさに酒をくみかわしたいとな。留守中は「X」に全て任せる。門戸から彼に
事情を伝えさせておく、では行って参る」「?よくわかりませぬが・・事故に気をつけて行ってらっしゃいませ」つと振り向いた
将軍、正室に意味深な言葉をかけた。「むかし信長殿がいうておったわ」「何をでございますか?」
「臆病者の目には、敵は常に大軍にみえる。」とな。車のキーをチョイスし、外へでる将軍。
結局、パジェロミニで尾張へと向かった。 つづく
「先の服将軍」物語 第二十一話
ヘルス、「チェリアナ・チューキョー」にてロックはバッカスに操られ、
勢いそのままタブーである本番をCarry・Out。
店からの連絡をうけた7人の用心棒に外へ引っ張りだされ、ボコボコに。通行人の出張・リーメン大騒ぎ。
赤く腫れ上がったその凹凹の顔はまるで真っ赤な太陽。彼を冷ややかに見下ろす対照的な、月の光。
当時から、ショッカー軍団との工作活動の合間にこのような愚行を繰り返していたのである。
「佛道無上誓願成」「心を防ぎ、過貪等を離るるを宗とす」 読んでおきながら、この醜態。
「へっへっへっ・・・・ぐすん。痛えよう・・痛えよ・・痛ぇ・・はは・・ぐすん。かあちゃん・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの晩、服翁と連絡を取り合った後、ピンクのネオン街に消えていったハッタリ・ロックベエ、次の日の朝、
郊外の林の中で
自ら首を吊り、命と強欲を あの世へ持っていった。 つづく 「先の服将軍」物語 第二十二話
根っこに支えられ、生きている木の枝にだらりとぶら下がった豚のそれは、首が伸びきり、舌がはみだし、
白目を剥いていた。糞尿が垂れていた。そのゴキブリを、ハンカチで鼻を押さえながら、女たちが取りまき、
ささやきあっていた。「なんで今まで死ななかったのか不思議ww」「気持ち悪かったよねw」「顔ww」
ユダはキリストを裏切ったが、ロックは自分を裏切り続けてきた「変なデカイ唇してさw」「そのくせナルw」
「キモイキモイキモーイww」ユダは金に釣られたが、犬は我欲に釣られ続けてきた「あースッキリしたww」
「ぶっさwww」両者に共通するのは、人間のもつ「甘え・弱さ」「ほんとブサイクやわw」「この顔www」
誰でも心に抱えているこのウィーク・ポインを大半の人は「バカにふさわしい最期だよねww」「顔www」
「ケータイでブサづらマワされてんの、気づかずに逝ったのはある意味しあわせかもね」上手く制御するが「w
「チリ毛www」このゴリラは我欲のブレーキを踏めないタイプの典型であった「ブサナルwww」「顔ww」
「変態死んじゃったww」マタイ28「たまにストパにしてたよねww」「鏡見ろっつーのww「顔wwww」
「イタイイタイイタイwww」Do not fear those who killthe body「w
「ざまぁああw」but cannot kill the soul「エラも伸びてるよwwwwwwww」
悼む言葉など皆無。彼女達が踏みしめる雑草、頭上を覆う葉々、吹き抜ける風までも、 冷たい・・・・
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパン
血を吹いて倒れる言葉のナイフたち、豚の周りに花が咲いた。
「使えぬ奴だったがな、せめてもの、菊がわりだ・・・・ふん、薔薇か・・チッ」
ミニライフル、アーマライトN81、銃口から立ちのぼる灰色の霧の裏には
デューク・サイゴウ。携帯を取り出し、アレ・ヒカリーノに耳をあて、闇へ姿を消した。
鼻の周囲に、深紅の花びら、飛び散る。草は沈黙。風が強くなってきた。
つづく 「先の服将軍」物語 第二十三話
「その時」の顛末 の巻
幕府から連絡を受けた、レノン・グラードにある特殊スパイ機関「KGR」(カー・ゲー・ラー)は訓練中の
コードネーム、ジャネット・タヒチ(女性|国籍・日本)を呼び出し、KGR特殊メイク担当工作員により、
顔は勿論容姿すべてをニセ一行のメンバー、「ウミ・タオル」そっくりに作り変えた。倭国に舞い戻った彼女は
将軍が仕掛けたパーティーの際、タオルを殺害、タオルになりすまして服一行に潜りこんだ。殺す直前、タオルと
話をしたデータ、声色を頭に入れて。そしてホテルの件。あの部屋のエアコン、TVスピーカー・ティッシュ箱等に、
直径0.5ミリ程の超ミニマムカメラレンズが仕掛けられていた。三人の、クスリをやりながらの醜いダンスを
落としたディスクは、(?)によってタヒチに送り届けられた。 タヒチ、ディーブイ焼いてコピって積み上げ朝を待ち、「号外!ゴーガイ」のヒト一発ヤラせ、金渡し、ディーブイ
蒔けと指令する、単細号外「ガッテン承知」手裏剣よろしくディスクをびゅんびゅんびゅん、江戸の空じゅう
ばら撒いた、江戸民、レコーダPC立ち上げて、中身をチェックし驚いた、なんだこれこれなんだこれ、あいつら
羊をかぶったペテン師じゃーん!しんばるジャーン!レオンの主演はジャンレノジャーン!あいつら殺っちまえ!
江戸民結託一丸なりて、服扇たちを、無視作戦、服一行、気配で感じたバレたぞ悪行、どうするどうするどこ逃げる?
琉球九州四国に大坂、どこへいっても伝わる噂、白い視線、たまらず飛び乗る雷鳥に、着いた先、他殺の名所、
塔尋坊、観念三者、崖からダイブ、命を捨て果てた。
ジャネット・タヒチ、猛虎幕府にリターンした。 つづく