「木(樹)」を詠んだ名歌教えて!
一本の樫の木やさしそのなかに血は立ったまま眠れるものを 寺山修司 しら雲を吹尽したる新樹かな 椎本才麿
#新緑のすがすがしさよ雲飛ばす程の薄緑肌にも柔き。。。青葉かな。。。 木の芽してあはれ此世にかへる木よ 村上鬼城
#芽の出るを此の世に帰るあはれさと読みし鬼城の生の自覚か。。。 我山に我れ木の実植う他を知らず 西山泊雲
#この地より他には出でづ木の実植え老い行くまでもわが道を行く 雨と樹と・・・
シャワーにて髪を濡らしているときにふと雨の木になりて立ちおり 梅内美華子
乳ふさをろくでもなしにもふふませて桜終はらす雨をみてゐる 辰巳泰子
プラタナス濡らして夜の雨がふる濡れたきものは濡らしてやれよ 藤原龍一郎
人である樹であることの偶然の空間に降る葩((はなびら)の雨 稲葉京子
#降る雨はやまずただ降りやまず降り吾を濡らして通り過ぎゆく。。。 風と樹と・・・
風はなぜその木にだけは吹いてゐる絵の奥の細いゆりの木 河野裕子
鳥のため樹は立つことを選びしと野はわれに告ぐ風のまにまに 大塚寅彦
青嵐ゆふあらし過ぎ街路樹にわが歌ひ得ぬものらはさやぐ 大辻隆弘
風狂ふ桜の森にさくら無く花の眠りのしづかなる秋 水原紫苑
#ここちよき風のさやぎと嵐では同じ風でもこころを変える。。。 風と樹と・・・
風中に待つとき樹より淋しくて蓑虫にでもなつてしまはう 小島ゆかり
椰子の葉と象の耳ほどこの星の風が愛したかたちはなかっつた 井辻朱美
寂しいとき抱きたし胸でも子でもなく風にそびゆる樟(くす)の若幹 栗木京子
揺れたくて木立は風をそそのかしみずからの葉を闇へとちらす 松平盟子
#風は樹を樹は風を感じてお互いにふれあうことを待っているかも。。。 花持てり・・・樹々
思いきり愛されたくて駆けてゆく六月、サンダル、あじさいの花 俵 万智
哀しみと愛しみはひとつ遠く夜の古木ま白き桜花を噴きぬ 川野里子
谷ごとに花をかかぐる朴の木の若木はちから老木はふかさ 武下奈々子
鬼の木のはるのゑんじゆの花あかり女の首はいつも冷たし 日高堯子
#満開の花散らせども来る春に又満開の花咲かせたり。。。 星と樹と・・・
名を呼ばれしもののごとくにやはらかく朴の大樹も星も動きぬ 米川千嘉子
窓に近き一樹が闇を揉みいたりもまれてはるか星も揺らぎつ 永田和宏
木には木の言葉のありてこの夜も星美しと言ひあひてゐむ 小野興二郎
さやさやと竹の葉の鳴る星肆(くら)にきみいまさねば誰に告げむか 山中智恵子
#誰しもが星のひかりはとこしえと思えば消える時もあらばと。。。 芽吹く樹々。。。
冬の記憶押し流されてずぶ濡れの樹々が母音のごとき芽を吹く 加味ます子
あら柳かうも芽吹いて広ごりてそなたをらぬが何がなし善し 紀野 恵
産むならば世界を産めよものの芽の湧き立つ森のさみどりのなか 阿木津 英
戦ひののち失ひし雛(ひいな)など木々芽ぐむ夜の夢に立ち来よ 尾崎佐永子
春芽吹く樹林の枝々くぐりゆきわれは愛する言ひ訳をせず 中条ふみ子
#芽吹くこと忘れたように樹々たちは冬の寒さに唯耐えている。。。 鳥達と樹々。。。
鳥のため樹は立つことを選びしと野はわれに告ぐ風のまにまに 大塚寅彦
動かない木が実をつけて鳥を呼ぶやうなしずかな愛が来てゐる 黒木美千代
鳥の声とぎれしテープさわさわと森のしじまの音かえしおり 玉井清弘
受難節すぎてみどりの木のしげみ羽あるものらこゑに呼びあふ 雨宮雅子
#羽根休め眠りにつける寝床あり鳥にとりては木は我が家なり。。。 冬を耐えゆく樹々。。。
冬の樹のかなたに虹の折れる音ききわけている頬をかたむけて 加藤治郎
きらきらと冬木伸びゆく夢にして太陽はひとり泪こぼしぬ 水原紫苑
あらはなる生おもむろにしづめつつ草木国土冬に入りゆく 島田修二
冬つひにきわまりゆくをみてゐたり木々は痛みをいはぬものにて 馬場あき子
冬ざくら見むと車を降りしとき不意の寒さは顔にあつまる 大西民子
#降る雪はやまず唯降りやまず降るしんしんと枝折れむばかりに。。。ドコカデキイタヨウナ・・・アメカ・・ 樹々と短歌の不思議な世界。。。
なんといふ暗きこの世ぞ蝉どもが樹々に止まりてつつぷして鳴く 池田はるみ
この街の樹々をしのぎてジュラルミンの都市樹は空に光りそびゆる 香川ヒサ
こずゑまで電飾されて街路樹あり人のいとなみは木を眠らせぬ 小池 光
にんげんら好みて集う陰の部分朴の木のした魂のまうしろ 沖 ななも
#時空超え短歌は今を飛び越えて不思議の世へと誘われてゆく。。。 春を迎える樹々。。。
さくら花ちる夢なれば単独の鹿あらはれて花びらを食む 小中英之
わが肩に頬を埋めしひとあれば春は木々濃き峠のごとし 小野茂樹
すさまじくひと木の桜ふぶくゆゑ身はひえびえとなりて立ちをり 岡野弘彦
朴の木の芽吹きのしたにかそかなる息するわれは春の山びと 前 登志夫
#春花の走りは梅と決まりしが春の終わりは散る桜かな。。。チトキメツケスギタカナ。。。 斎藤 史の世界。。。
野の中にすがたゆたけき一樹あり風も月日も枝に抱きて 斎藤 史
總身の花をゆるがす春の樹にこころ乱してわれは寄りゆく 斎藤 史
これよりはまさに一人の下り坂すこし気ままに花一枝持ち 斎藤 史
#仙人の様な心を持ちて居りひたくれなゐは老いなる色か。。。 老木。。。
葉はすべてふり落としたる老木に何をはらへと嵐の吹くや 鑓田和子
寂かなる老木落下ゆくりなく一会のまなこしばたたくのみ 坪野哲久
老松に重くのしかかる春の雪末期のさまは描かずに置く 轟 太市
#根の深き高き老木見つむれば山高々と海深々とと。。。 黒き樹。。。
秋の日の黒きまゆみの木の上にふわりと唇置きて来たりぬ 佐伯裕子
公園の黒き樹に子らが鈴なりに乗りておうおうと吠えゐる夕べ 中条ふみ子
月させば梅樹は黒きひびわれとなりてくひこむものか空間に 森岡貞香
#黒き樹にあかり灯せば肌光り闇の彼方に黒光りして。。。 白梅と紅梅と。。。
寒のうちに飛梅は白く開きそめ枝ははつかに紅纏ふ 天草百合子
梅の木を梅と名付けし人ありてうたがはず誰も梅の木と見る 奥村晃作
寺庭に消のこる雪をぬきいでて紅梅一木さく偈頌(げじゅ)のごとくに 佐藤佐太郎
白梅がかざす蕾にぎつしりと真白の闇が詰まりてをらむ 稲葉京子
ほつほつと白梅紅梅ひらくなり私のなづきまだねむりゐて 小貫紀代子
#雪とけて梅いちりんの暖かさ風静かにて鳥も唄えば。。。ルンルン。。。 さくらさくら。。。
つぶらかにわが眼を張ればつぶつぶに光こまかき朝桜かも 岡本かの子
夕光(ゆうかげ)のなかにまぶしく花みちてしだれ桜は輝きを垂る 佐藤佐太郎
めじろいくつ遊ばせてをり寺庭の南を占めて咲きゐる桜 相沢光恵
川べりに桜大樹の静かなり満開の花かぜに動かず 綾部千恵子
ことしまた桜のはなを仰ぎつつひとり残れるいのちをおもふ 伊藤雅子
風寒き我が山かげのお遅桜おくれたりとも知らで咲くらん 樋口一葉
#観ることのかなわぬ時の来る日まで満開のはな楽しみませう。。。 一樹を詠ふ。。。
枯野の中一樹救ひのごと立てり 氏原 孝
恥ふかき司馬遷の一生(ひとよ)身にしみて朴の一樹の白じろ戦ぐ 辺見じゅん
ミモザの黄のあふるる一樹過ぎしより塔の水煙仰ぎ歩めり 竹田千寿
決意とはかくのごときや風あれば潔く散る一樹のもみじ 佐藤阿幾
夕されば白妙ほのと昏れ残り春は愁いの花桃一樹 福間妙子
赤紫ゆたかにくらき一樹あり五月アカバスモモの繁り 栗本雅子
#樹を詠めば一樹一樹の味ありてよむ人々の糧となりたり。。。 一樹ふたたび。。。
一本が一本としてきわだてる雑木林の夕映えのとき 沖 ななも
現実は遠くにありて幻のヤシの一樹が吾の側にあり 大森悦子
すっくと立つ一樹の揺らぎ窓に見せ病み伏す吾に風響りの音 湯浅ヤ子
向山にさくら一樹のしろじろと在り所をみする卯月の十日 山崎智絵
紅葉づるはただ一樹のみ龍頭の滝ふた歧かれ現世来世と 深井美奈子
一樹はや雪にけぶりてぼうと立つぼうと命をこもらせて立つ 加藤克己
#一本の大樹根元に溜り水小鳥たちには憩いの場かな。。。 たまに文字化けするんだね。岐・歧
歧は山へんに支と書いて(わ)かれと書いたつもりだが。。。 一樹を愁う。。。
打たれたる身をしなやかにそりかへすいつぽんの樹よ若き思ひは 藤井常世
撓(たわ)やかに葉ずれの音をたていしが夜の塊(かたまり)となりたる一樹 武川忠一
ゆくりなく歩める時を出会ひたる修善寺緋寒桜の一樹 秋山扶佐子
「五月よし」行く先先で即詠す一本の樹にもこころはたらき 井上 泉
一本の枯れ木凛然と立ちてをり生の終わりに声放つなく 高松秀明
#葉の揺れに風の勢い計りたり人様々な一樹の愁ひ。。。 泰山木の白い花。。。
うちひらき泰山木の白華(びゃくげ)なる大き一枝(いっし)の花まゐらせむ 宮 英子
抱きしめてときはなつなりそのやうに白ひらきゐつ泰山木は 鈴木美江子
泰山木の莟(つぼみ)はこぞりて天を向くこの夏も一人来て見てをり 渡辺節子
泰山木の花を見上げる少年のまなざしを太古へと返せよ 守谷茂泰
きのふのしごとけふのしごとの間に聞く泰山木のはな濡らす雨 水谷文子
仰ぎ見るのみにてありぬ泰山木三弁三重の香る大花 前田てる子
泰山木咲きてゐるらし明け放つ窓の朝風ほのかに匂ふ 玉城 輝
#樹の花としては一番おおきはな泰山木の花を見上げて。。。
ぼうとして生きている間に二十年時は光陰矢のごとしとか。。。 樹と交われば。。。
ふくざつに枝差し交わしゐる樹林 木は争はぬものにあるらし 蒔田さくら子
負けたくはなしなけれども樹に登りこの世見おろしたることもなし 今野寿美
小染月・燕去月・雁来月 ことばなく人をゆかしめし秋 今野寿美
水の婚 草婚 木婚 風の婚 婚とは女を昏くするもの 道浦母都子
夕暮れは樹木の時間分け入れば森の精霊(ニンフ)に拒まれさうな 鈴木美江子
#じつとして樹と交わればいつしかも夢の中にて吾樹となりて。。。ワケワカンナイ。。。 若木の頃。。。
昭和の若木
楡の樹に楡の悲哀よ 君のうちに溶けてゆけない血を思うとき 永田和宏
冬霧を噛み交わりて杉くらき森をはずれてながき銃声ーー 橋本俊明
ユッカの葉先ことごとく空に真向いて立ちつらぬけり自らの花 坂本蓉子
幼きに心に在りしマルメロの木は落葉せりふるさとの土 小野木正夫
平成の若木
太幹の影踏みてゆくわれありてゆりの木ははや花過ぎにけり 高橋則子
木の下にたくさんの蝶を生んでる戦死者の叔父 山間に棲み 梅内美華子
水昏れて糺の森は覚める頃 欄干のない橋を渡りぬ 岸本由紀
木の影をえらんで歩く公園にアラビアのひと笛吹きてをり 河野美砂子
#折れやすき木にも若木の頃のあり年輪重ね太く大きく。。。逞しくなり。。。 芽吹く樹々。。。
年ごとに芽吹き繁りて葉をふるふ樹は年輪を重ねきたれり 相澤東洋子
わずか芽を吹きて並べるねむの木の大木の間をバスに揺られぬ 飯谷宏代
木や花の名のこと知らぬ人だった小さく紅く桂芽をふく 石本照子
風鳴りのはげしき樹林高槻のそよぎつぶさな黄みどりの萌え 稲葉峯子
いろにでずさわがしからぬ木蓮のそらにちりぼふ花芽をかぞふ 神谷佳子
樟の木の芽吹きながらに落葉セリ誰を待ちゐる人か佇み 河上征代
#芽吹きゆく若者たちよ今が今萌える緑の最高の今。。。 安永蕗子の世界。。。
星ごとの梅の小花のさく丘に君がねむりのやすらけくあれ 安永蕗子
はなびらを幾重かさねて夜桜のあはれましろき花のくらやみ 安永蕗子
ひるがへる花も離島の合歓の花四郎時貞行く方知れず 安永蕗子
萩植ゑてつひに娶らぬ一軒の門扉はらりと開く月下に 安永蕗子
秋天に己身おのみ砕きて熟れてゐる石榴ざくろよいづ辺に擲げむ 安永蕗子
雪積みて深く撓みしリラの枝ああ祖国とふ遠国ありし 安永蕗子
#優美あり格調ありの椎の木は女流歌人の立ち姿かな。。。 木蔭にて。。。
木の陰の深しと言えど人の声聞けば聞こゆる深山ならねば 米田律子
くらやみの桃の木陰に会い得なば語るべきこと少しあり汝と 花山多佳子
木の陰に動き少ない牛群れて美ヶ原涼風の立つ 岩谷茂子
ためらはずおそれず力一杯にうぐひすは鳴く夏の森かげ 植田重雄
ぴいよピヨ鳴き交す音の遠近にくぬぎ椎の樹蔭の涼しき 魚住るみ子
ふかぶかと芽ぶきの匂い吸いながら雑木林の朝かげを踏む 佐久間佐紀
#千年の大樹の木陰涼しきは大なる父の懐深く。。。抱かれて。。。 五月の歌。。。
風傷をさらし新芽がふくらめば震えるばかり 行こう五月へ 吉田千枝子
うちしめる五月の夜に木の花の白きジャスミン香をおし開く 秋山佐和子
北満の五月杏の花咲くも花見などせし記憶なかりき 三嶋 洋
辛夷咲きさくらもどつと花開く五月一日快晴の朝 高貝次郎
木こくの厚き若葉を濡らし降る五月晦日の雨寒くして 瀬口信夫
#五月にはさつきの花が満開で皐月陰暦今は六月。。。のことなのね。。。 森を歩めば。。。
夕暮れは樹木の時間分け入れば森の精霊(ニンフ)に拒まれさうな 鈴木美江子
雨雲の雑木の森を去りなずみまだ柔らかき葉にほどけゆく なみの亜子
いくたびを迷ひ嘆かひ来し森は都市たけていま思郷のごとし 野々山三枝
椿森くぐりてゆけばうすき闇そこここにありみどりがかりて 藤本喜久恵
夕暮れの鎮守の森に鳥鳴きて宴の時間告げる声して。。。 年輪をかぞふ。。。
粗に密に年輪の層 切り株より樹液に濡れて<時>は現はる 羽生田俊子
愛喪いし日のために刻みゆき年輪は樹に美しきもの 岸上大作
ようやくに倒せし樅の切株に腰をおろして年輪をかぞふ 甲斐駒雄
伐られたる根株に白き年輪は脂をふきつつ枯れゆくらしも 明石海人
#材木の山と積まれし切り口に唯年輪は淋しく笑ふ。。。 梅雨の晴れ間に。。。
椎の木のしめり幽(かそ)けき香にたちて梅雨の晴れ間の庭の明るさ 岡本かの子
つゆの雨はれてまた降る京都駅路上ほのかに匂ふ青葉は 中埜由季子
歩く人青葉のひまを過ぎゆくに見下ろしてあり舗装路の雨 高橋則子
#梅雨晴れに空澄みたりて梅雨明けを日々感じつつ椅子に寄り添ふ。。。 木の実を詠ふ。。。
枇杷の葉がそよいでその実見せるから誤爆もうすぐしさうな烏 馬場あき子
くろぐろと繁る葉陰に桜桃は仲よし姉妹のやうに身を寄す 林とよ子
枇杷ふとりゆるらにふとり金色の雨をうけつつしずかに灯る 小高 賢
高枝の朱の柿の実ことごとく落ちて親しき我が冬の庭 和田親子
ほの暗き木苺林に分け入りて苺探せば少年となる
満腹し木苺林を抜け出れば少年たちまち老年となる 三宅勝信
#沢山の実を付けたりて樹々達は何万年の歴史を刻み。。。ツヅケタリ。。。 木の実ふたたび。。。
あをぞらの下に木苺食みつづけ食みつづけても中年のまま 福井和子
坂下はぎんなんを敷く樹が二本女の樹男の樹の立ち姿よし 三枝ミ之
花梨の木の鱗の色も変はりつつ新緑のなか鳩の番みゆ 相原恵佐子
花梨の実青く実りし幹に来て蝉鳴きてをり今日の日ぐれは 細川謙三
♯ご先祖は鳥だつたのかこんなにも僕が木の実の大好きなわけ。。。 山茶花が
咲いている間に
オミクロン
散って行けよと
節に願いま 針葉樹
二度と生えない
幹切れば
広葉樹とは
違いますがな あらつないでくれて有難う。↑
「木(樹)を詠んだ名句教えて!」
啄木鳥も庵は破らず夏木立 芭蕉
しぐれつつ留守守る神の銀杏かな 虚子
#自然にも敬意を表す俳人の心其処此処表われて居り。。。 朴(ほほ)の葉や秋天たかくむしばめる 飯田蛇笏
いま一つ椿落ちなばたち去らん 松本たかし
啄木鳥や落葉を急ぐ牧の木々 水原秋櫻子
#葉も花も枯れゆくさだめ悲しきは吾も後にて追いつけるかと。。。 #かって辻桃子が新潮社の本で俳句は所詮「言葉戯び」と
云っていたがそのとうりだと思う。
臭木咲き水に浮きたる鶏の羽 辻 桃子 風先に枝さし揃ふ若葉かな 芥川龍之介
春雨に落つるは椎の古葉かな 芥川龍之介
#若き頃意気盛んなる無謀さと儚く散るは老ひの古葉か。。。 啄木鳥や落葉を急ぐ牧の木々 水原秋櫻子
野路ここにあつまる欅落葉かな 芝 不器男
木の葉ふりやまずいそぐなやいそぐなよ 加藤楸邨
#落葉ふり急ぎたりて澎湃せり。。。 栃木にいろいろ雨のたましいもいたり 阿部完一
葛城の山懐に寝釈迦かな 阿波野青畝
#神々し樹木の中に初霞。。。 壺にして深山の朴(ほほ)の花ひらく 水原秋櫻子
♯朴の枝蕾のままに壺挿せば深山の路の花の如くに。。。 人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二
#ひたむきに働き続け花吹雪。。。まもなく春ですね。 閑かさはあきつのくぐる樹むらかな 飯田蛇笏
三日見ねば総落葉してやすけやし 角川源義
手が見えて父が落葉の山歩く 飯田龍太
白骨の一樹に鷹の動かざる 角川春樹
♯父と子の先見る先の春灯。。。 ( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚ナント!!!