【やむを得ずにした行為の認定】
やむを得ずにした行為の認定だけでも大きな差がつくね。
個人的高い点が付くと思う論証順に並べてみた。

■てけてけさん…「必要最小限の行為」、「問題文の事情をとてもよく拾えている」
「「やむを得ずにした行為」とは自己の法益を防衛するために必要最小限の行為をいう。
甲は、身長165p、体重60キログラムであるのに対し、丙は、身長180p、体重85キログラムであることから、非常に体格の差がある、その上、丙はスタンガンという殺傷能力の高い武器を持っているのに対し、甲は素手であることから、顔面を一回殴打する程度の行為であれば、必要最小限度といえ、やむを得ずにしたといえる。」

■よびだんごさん…「相当性の範囲内」、「問題文の事情をよく拾えている」
「甲よりも体格が大きい丙に「無視すんなよ、こら」などと攻撃的な言葉を投げかけられ、立ち塞がれるなどしている。さらにスタンガンを持っていると誤信しているのである。そうすると、素手で顔面を一回殴る行為は相当性の範囲内といえる。」

■プー太郎さん…「必要性と相当性」、「問題文の事情を拾えている」
「スタンガンという攻撃能力の高い武器での攻撃を避けるために、甲は素手で1発殴ったのみであり、死亡という重い結果が発生しているものの、必要性と相当性が認められ、「やむを得ずにした行為」といえる。」

■つじつじさん…「相当性」
「スタンガンでの攻撃に対し拳でその顔面を1回殴ることは手段として相当性が認められることが明らかであるから。やむを得ずにした行為にあたる。」

■飛翔さん…「武器対等の原則、相当性」
「とっさに拳で顔面を1回殴っただけであるから、武器対等の原則から、相当性が認められ、やむを得ずした行為と言える。」

■浅野直樹さん
「甲は、自己の身体を守るために、やむを得ずこの行為をしている。」

■エクソロさん
「やむを得ずにした行為」の認定なし。