>>873
だから「上」に正妻(格)という意味はないから
源氏の正室である葵は原典で一度も「上」と呼ばれていない
二度目の正室である女三宮も勿論一度も呼ばれていない
夕霧の正室である雲居雁も一度も「上」と呼ばれていない

明石姫君は入内まで春の町東の対西面にいた(紫は東面)
「藤裏葉」で冷泉帝と朱雀院が六条院へ行幸して春の町宸殿で宴を催しているが
当然、この時、宸殿に明石姫は住んでいない
「野分」でも源氏と明石姫が宸殿にいるなら夕霧が東の対へ来る理由がない
明石姫は入内後に六条院での居所を代えている
妊娠して里帰りしたときに「姫宮(女三宮)のおはします御殿(宸殿)東面に、
御方(明石姫)はしつらえたり」と新たな居所を用意している