>>468
>>470

島田が一緒にいただけという事はありません。
さらに細かく書くと1巻の100ページ〜118ページまで島田達は石田と一緒に西宮をイジメて笑っています。
あれで石田が一人で暴走していたとはとても思えない。

私が面白いのは、登場人物達の記憶が明らかに書き換わっている事です。

川井は学級裁判で、「植野さんは石田君注意深く見てくれていたと思います」と植野を擁護する。
それが、高校生になった川井の内面描写だと違っていて6巻の103ページでは石田が罰を受けたのに、
同じように西宮をイジメた植野が罰を受けない事に憤っています。

川井は、自分が植野を擁護した事を忘れている。
それは植野も同じで、彼女の回想には学級裁判で自分が真っ先に石田を裏切った事が無い。

だから、島田も同じように、自分にとって都合のいい記憶を作り出してしまったように思えるんです。

好き、嫌いというのは、その時、その状況で切り替わる流動的なものであると『聲の形』は示しています。