>>451
それもあるし、
氷室の続行の姿勢と相容れない、
滝川が今まで将棋の神となるべく自分に課してきた純化、
その純化のための過程で払ってきた犠牲の重さゆえに、
氷室と指し続けることによってそれを台無しにすることが出来なかったと。
で、神となるべく犠牲にしてきたものへの罪の心が一気に襲い掛かってきて壊れた。
滝川の心はもろい構築物だったってことだろう。

むろん、氷室もここまで登ってくるのに背負ってきた諸々があるのは同じだが、
泣きながらも「指せー!」って言って勝負の場に留まれた氷室の精神力は、
留まれずに壊れてしまった滝川の精神力を上回ってた。
で、氷室は「試合に負けて勝負に勝った」のに「全てに勝った」という画期的なオチになった。