0642名無しさん@お腹いっぱい。
2014/04/01(火) 23:12:26.22ID:e3MJrd/xどうして俺たち、誰も悪い事なんて何もしていないのにも関わらず、
なぜ皆悲しむような事になるんだろう。皆一生懸命なだけなのに。
俺達のようなちっぽけな存在は、どんなに頑張っても、
この悲しみの連鎖から逃れられないものなのだろうか。
「…そんな事はない」
ぽつりと呟いた。
そうだ。
「そんな事はない」
今度は力強く。自分に言い聞かせるように。
「リュカにはクマトラ…お前がいる。お前は無力なんかじゃない。
PSIの使い手として、リュカの事をわかってあげられるやつが他にいるか?
それに、お前は一人じゃない。俺がいる。
俺だけじゃない、多くの人がリュカを見守っている。
もしも俺達ひとりひとりがほとんど無力だとしても、俺達が力を合わせれば、
きっとリュカを支える事ができる。そう思わないか。俺はそう思うよ。」
この連鎖を断ち切ろう。いつの日か笑顔になれるように。
当たり前の、幸せな日々を手に入れるために。
「…そうだな。へへ、ありがとうダスター」
姫が今日、はじめての笑顔を見せた。