山本さんが竹宮さんに言ったのは至極まともな意見だったと思う あの当時としては
自意識過剰で鼻っ柱の強い若い作家を育てるのは大変だっただろうな
萩尾さんは山本さんを増山さんと同じように
「鐘」を持つ人と表現していた
作品を見る目は確かだったと思う
それが売れるかどうかはまた違った条件があってなかなか思い通りにはいかなかったろう
だから売れた時は涙を流し、酔っ払って「お前なんかいらねーよ」と言う事もあった(言われたのは萩尾さんだけど)