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1982 プチフラワー5月号 小学館漫画賞特集の全文(萩尾さんと竹宮さんの部分のみ)です

1982年 プチフラワー5月号 
特集 小学館漫画賞
コミック界に大きな波紋を投げかけた萩尾望都、竹宮恵子先生
まったく新しい形で少年をとらえ、その躍動性、純粋性、そして残酷性を提示し、一大センセーションを
巻き起こした萩尾望都、竹宮恵子先生。
萩尾先生の『ポーの一族』は、ハイセンスなテクニック、詩的、歴史的要素を見事に少女まんがに
組み込んだ完成作として大きなインパクトを与え、堂どう受賞作に!
また、『ポーのー』は、女性読者のみならず、男性読者の支持も得、以後、男性の少女まんがマニアを
導いた画期的作品…とも言われたのです。
萩尾先生とは古いおつき合いのささや先生は当時の事を、「モーさまは、普段かけない苦しみなど
知らぬかのように、サラサラとペンを走らせる人。でも『ポーのー』ときは、さすがに苦しんでいたみたい。
妥協したくなかったんだろうな。」と話してくださいました。
竹宮先生が、『風と木の詩』、『地球へ…』の功績が認められ受賞されてからはや、3年…。
授賞式当日、「この喜びを次の仕事への大きなステップにしたい。」と語った先生。
言葉どおり、『風と木ー』をはじめ、週刊少女コミックでスタートをきった『イズァローン伝説』などどんどんと
新しい世界を広げ、そして現在も新たな構想を温めておられるようですが…。
「一般に最近の少女まんがはマニア志向の傾向が強いと言われていますが、ある意味でそれは危険信号じゃないかと
思う…。まんがが本来持つエンターティメントの要素を重視した作品をかきたいですね。」とは竹宮先生の厳しい弁。
さて、これからの少女まんがは…!?まんが賞の小史を振り返り、あなたなりに認識してくだされば幸いです!