>>972
竹宮惠子の場合圧倒的に足りないのは「才能」の方
「努力」は本人なりにしてたんだよ
ただ努力の方向性が本人の資質とことごとく合わないのであさっての方向に空回りする
古今東西の名作をいくら読んでもあらすじを理解するのが精一杯の人
深いテーマは読み取れないし、そこから想像力で話を膨らませることもできない

結局、名作を読んでテーマの本質を理解しそこから想像力で換骨奪胎した萩尾望都のマンガを読んで
表面や雰囲気だけかっさらってパクる、というやり方しか竹宮惠子にはできない
同じ「肉体の悪魔」という本を読んで描かれた作品のレベルの違いを見ればわかる
萩尾の「11月のギムナジウム」は評論家に絶賛され歴史に残ったが
竹宮の「暖炉」は忘れ去られて埋もれた
同じ本を読んで何をどこまで吸収しアウトプットできたかという証明としてこの2作品は格好のデータだよ

萩尾がラディゲを解釈してくれた「11月のギムナジウム」あるいは「小鳥の巣」を読んで衝撃を受けた竹宮
それがのちの風木の世界観構築に役立っている
マンガに翻訳されないと何も感じ取れない人だから増山の指導だけではとうてい無理だったと思う
ただ、マンガからインプットできるものもせいぜいが5割程度
アンテナの精度が低すぎて、深いところまでは真似できないのは見ればわかるとおり