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>https://ja.wikipedia.org/wiki/貨幣数量説

460 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロ Sp4f-tyAm)[sage] 2020/03/04(水) 11:10:10.97 ID:RkcdqkU7p
フィッシャー交換方程式をどう捉えるか

VとQを古典派は一定と捉え、Mを増やせばPが決まると考える。ポストケインジアンは逆。
以下、ガルブレイス『現代マクロ経済学』352頁より

《 マネタリストの場合ではMV=Py という交換方程式は、V
(貨幣の流通速度)とy(実質産出量)を一定としているので、次のように因果関係の連鎖がM(貨幣
供給量)からP (物価) に向かうことがわかる。
    →
   MV'=Py'
 それに対してポストケインジアンの場合は、 交換方程式は依然として有効であるが、 いかなる所
与の時点においても物価水準は慣性的な変数であり、次に示すように直前の期の費用(C)とマーク
アップ(μ)の関数である。
  P t=(1+μ)Ct-1
 したがって、貨幣の供給が主に実質産出量の変動に依存するとき、因果関係の方向は、次に示す
ようにほとんどの場合、yからMへ向かう。
     ←
    MV'=Py'
 中央銀行は、費用(特に賃金費用)の漸増に対して利子率を引き上げることにより反応するであ
ろう(現にそうである)。ところが、最初の効果は物価水準に対してではなく、必然的に産出量と
雇用量に対するものである。連邦準備制度は失業を創出することによってのみ、賃金を抑制でき、
それゆえ、物価水準の上昇を遅らせることができる。ポストケインジアンは、期待などを通じて機
能し、貨幣の増加率の縮小が直接にインフレの減速をもたらすような市場メカニズムは存在しない、
と主張する。》352頁

y実質産出量=Q取引量、Yは名目、yは実質

《われわれは経済変数の変化率を示すために、その変数の上に小さな丸い点(ドット)を付ける。》xiv