>>11
> 今後もFRBが金利を一定水準に抑えるなら、政府は金利上昇リスクを気にすることな
 く国債を大量に発行できる。

これってアメリカにとっては正しいんだけど、これを日本に当てはめるとぜんぜん違うんだよな。
日本の経緯を、知らない人が多いけど、経緯はこういう流れ。

日本の状況は、日銀が世界最大で国債を買ったのは、2013年から。
世界でもありえない規模で、国債を買って、いっきに数年で通貨量を
とんでもない規模にして、物価を上げて、2−3年で撤退しようとして始めた。

でも、途中で正常化しようとすると、チャイナ・ショックが起こったり、金利が
上がりそうになったり、株価が暴落したりして、正常化どころか、
追加緩和を日銀がガンガンだしていかないと、債券急落、株価急落、円高が
起こりそうになり、日銀は追加緩和を繰り出した。
それで、世界最大のすさまじい規模になり、日本円の供給量、つまり通貨の
発行が、日本の4倍のアメリカの通貨発行量を超えてしまう、っていうとてつもない規模になった。

で、<日銀 ステルステーパリング>でググればわかるが、日銀は何度も、
こっそりと緩和を縮小し、正常化しようとトライアルをやった。
なぜなら、年間80兆円の国債を買い続けたら、日本の国債は1000兆円で
金融機関の担保で何百兆円かあるから、市場で帰る国債が、あとちょっと
しかなくなり、札割れが起こり、日銀が国債を買おうと思っても、買えない自体が
何年か後にせまってきてたから。もちろん年限によって札割れは何回も起こってたのよ。
それが物理的な異次元緩和の限界。
つまり、物理的に緩和ができなくなる年度が世界にバレると、何が起こるか予想できない。
だからイールドカーブ政策に大変革して、買う量を減らした。
これが経緯で、現在でも日銀が国債を帰る限界に近づいてるが、事実だし、株なんか
30兆円買い支えてて、日本株が今後下がるだけでも日銀は危機になるし、
国債も日銀が7割買ったら、もう日本国債が市場で流通しない、債券になってしまう。

つまり、異次元緩和の限界は、とっくにやってやってやりまくったから、みんなが平然とできるほど、長くはない。