ベーシックインカムは絶対にやってはいけない最悪のシステム。
最低限の価値(資金または物資)を受けとれるには、
それを生み出すほどの最低限の行動もともなわなければ、その集団の維持すらできない。
人が光合成でもするようになるか、ロボットが勝手に労働をして現状維持をしてくれて、
そのロボットもロボットが自動で直すようなレベルにまでならないと、構造的に無理。

また、構造的にではなく、生物学的にも無理。
何もしなくても生きていられると、平和どころか
退廃的かつ享楽的かつ他力本願の価値観が蔓延し、
人々の生にたいする意識は軽くなって、物資を消費してむさぼり、
生物というよりは「動く感覚器」、みたいになっていき、
最低限一人でも生きられるという状況は、
誰にも相手にされなくなってもよいということでもあるので、利己的思想がはびこり、
そのなかえ個人の欲望が肥大化していき、犯罪が増える。

ベーシックインカムなんてのは、
人もまた生物であり、生物というのは、なまけ、楽をしよう、
利己的になろうとするベクトルが本能的に組み込まれているがゆえに、
発展してきたのを忘れた発想にすぎないってことだ。
人が自分達の性質と傾向を知って、それをきちんとコントロールできないなら、
やはり自己崩壊して無理なのだよ。
何もしないでも楽に生きていられる、
いわば「金持ちの子供達」だけで社会作ることになったらどうなると思うか想像してみるといい。
それをおかしいと思うひと、注意してくれる人すらいなくなった社会で、
彼らのみで構成する社会がどうなり、その社会の価値観がどうなるかを。
支配や腐敗や悪意に対して弱く、その集団の実力も低下し、
本質を知らないまま享楽的行動を楽しむだけの人間が多勢になるだろう。
それは人にとって好ましい変化ではない。