円安のメリット・デメリットを合算すれば、為替相場が対ドルで10%円安になると、日本の国内総生産(GDP)は年0・2〜0・5%程度増加する。
円安悲観論を唱える人の多くは、そうした全体的な視点がなく、半径1メートルしか見えない人だ。
為替の見通しを外した上で、ごく一部の人の意見を代弁しているにすぎず、政策論としては適当でない。

 特に、「国力に見合った円高が望ましい」などの精神論を持ち出すエコノミストは疑ってかかったほうがいい。 
(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140913/dms1409131000002-n1.htm?view=pc