ARIYAやbZ4X/ソルテラの価格を見ると、アウトランダーPHEVやRAV4 PHVが魅力的に思えます
2022年4月15日 [最新情報] https://kunisawa.net/?p=56389

何度も書いてきた通り我が国は電気自動車に乗ることのベネフィット(恩典)が全く無い。
アメリカなら渋滞時間帯にガラガラの車線を走れるし、欧州だとカンパニーカーのため、
ユーザーからすれば割高感なし。日本じゃ高速道路の急速充電は先客あると長い時間待た
される。はたまた普通のクルマが急速充電用の駐車スペースに駐まっていても、当局は
警告すらしない。
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もちろんガソリンより電気はエネルギーコスト低いというメリットあるものの、1日の
走行距離が70km程度の使い方だとPHVでも電気自動車と同じ。いや、PHVなら電気無くなっ
てもガソリンで走れるため、むしろ便利。冷静になって考えてみたら、今の日本の
インフラだったら電気自動車よりアウトランダーPHEVやRAV4 PHV、CX-60 PHEVを買って
おけば間違いなしか?
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以下検証してみたい。ARIYAはベースグレードで454万円(以下車両価格は全て補助金込み)。
販売するソルテラは509万円。同等の装備内容持つアウトランダーPHEVのベースグレード
は407万円だ。豪華装備のRAV4 PHVだって444万円です。いや、もっと正確に書くと、
ソルテラの価格はFF。アウトランダーPHEVやRAV4 PHVのようにAWDを選ぶと45万円高く
なる。

5年後の下取り査定まで考えたらPHV勢の方が一段と有利だと思う。動力性能だって
アウトランダーPHEVの0〜100km/hは8.2秒。ソルテラのFFが8,4秒だから勝るとも劣らず。
どちらもサーキットで全開走行したが、楽しさで互角だった。RAV4 PHVだと0〜100km/h
加速6秒。bZ4XのAWDで7.7秒。ARIYAのAWDだけ5.7秒と速いものの735万円! RAV4 PHVを
考えたら高い。

いや、ARIYAのAWDを買うのならボンネットキャッチャー2箇所になり質感を大幅に向上さ
せたレクサスNXのPHV(659万円)という手もある。ARIYAのインテリア、相当良いけれど
NXと比べたらイーブンかと。ハリアーのPHVなんか出てきたらさらなる強敵となるだろう。
我が国で電気自動車を普及させようとするのなら、決定的なベネフィットが必要だと思う。