1989年、日本の電機メーカーは全て「ワープロは無くならない」。エンジン車に置き換えれば‥‥
2021年1月30日 [最新情報] https://kunisawa.net/?p=49074

サポーターに教えて貰ったのだけれど、1989年に『DIME』という雑誌で電機メーカーに
「ワープロは無くなるか?」と聞いたそうな。それに対する答えが以下の通り。見事に6
社ともワープロは残ると言ってる。現在、ワープロを作っているメーカー無し! 
ノートPCも日本のブランド名こそ残っているものの、NECと富士通はレノボ傘下。
ダイナブックが鴻海精密工業傘下という状況。
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上の6社、全滅だ。先を読めない企業って生き残れないです。ワープロ=エンジン車と
置き換えれば興味深い。自動車メーカーが電機メーカーと同じ”失敗”をしたら550万人
と言われている自動車関係の就労人口が激減することを意味する。実際、電気自動車に
全力投球しないと同じ轍を踏む可能性大になってきた。特に電池。考え方としちゃ液晶に
極めて近い。

我が国は開発や実用化で先行したものの、全て持って行かれた。電気自動車用の電池も
同じ雰囲気。10年前は日本だけの技術だったが、今や設備投資すればどこでも作れるよう
になっている。次世代電池は開発競争で飲み込まれつつあり、全固体電池だって中国勢の
猛追を受けてます。実用化に成功したとしても、コストで中華工場製に勝てなくなって
いくことだろう。

もし電池が液晶のようになったら、日本はエンジン+ミッション分の生産設備と雇用を
失うことになる。小さくない規模です。失う分をナニかで補うかというメドも付いてい
ない。ホンダは伊東孝紳さんの時代に「工場の海外移転が進むと国内の空洞化が進む。
その対応策として軽自動車に注力しよう!」と決め、N-BOXの開発に着手した。先を読ん
だワケです。

けれど八郷さん、中国は中国内で電池調達して競争力を維持。アメリカもGMと組んで競争
力を維持するという対策をキチンと打ったため「ホンダ」という企業はしっかり存続する
と思うけれど、国内雇用をキープしようという動き無し。このままだとエンジン+
ミッションだけでなく、軽自動車も中華工場製の海外ブランド(アイフォーンのよう
なもの)に飲まれる?

日本人は中華ブランドだと忌避するが、中華工場製でも日欧米ブランドなら気にしない。
文頭のノートPC、3ブランドは売れ行きベスト3でシェアも半分を占めてます。ブランド
だけ日本名ならよいワケ。極端な話、ホンダがGM五菱の中華電気自動車を安価に売ったら、
皆さん全く気にしないで買うだろう。ホンダという企業は残るけれど、軽自動車工場不要
になる。

日本の雇用を最も重視しているトヨタは、どうやら年内に性能や価格で欧米中とガチで
勝負出来る電気自動車を発表。来年から相当数の台数を販売しようとしているようだ。
その場合、足を引っ張るのはパナソニックの電池かも。なんせRAV4 PHVは未だに
パナソニックの電池が作れないという理由だけでオーダーストップになっている。なん
たるちゃ!

とりあえずARIYAに素晴らしいスタートダッシュを決めて貰いたいと思う!