ロングストロークエンジンはテコの原理で軸トルクが大きくなる
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物理を理解してない素人が非常によく陥りがちな勘違い

まず2つの方向から間違いを説明できる

一つは仕事の観点から
ピストンが上死点から下死点までにする仕事Wは
圧力*体積変化を体積で積分したもので、それは
ロングストロークだろうがショートストロークだろうが圧縮比と作動ガスの圧力が
同じならほぼ同じ
そしてクランクが180度回転する時の仕事はπ*軸トルク

つまり π*軸トルク = 作動ガスがする仕事
ってことでボア・ストローク比が直接的に軸トルクに介在する要因は存在しない

もう一つは、単純にストローク(クランクの回転半径R)とシリンダー断面積Sは反比例の関係だから
作動ガスの圧力Pが同じならどっちも軸トルクは同じになる
つまりロングストローク化でクランク回転径が2倍になれば、トルクは2倍になりそうに勘違いしがちだが
ピストンを押し下げる力はPSはSが半分になってしまったために1/2倍に減るので
軸トルクは変わらない
ピストンを押し下げる力は半分になってしまうので