なぜシートベルトを締めれば全ての席が同じになるのか? 自動車の構造の進化によるものである。
20年前なら間違いなく後席は安全だった。しかし1994年から大幅に衝突安全基準が厳しくなり、
なかでも運転席と助手席はダミーを使い衝撃値を数値化することで評価されるようになっている。

一方、後席は衝突基準が無く、当然ながらダミー乗せた計測もしていない。安価な車種では
シートベルトの構造も運転席と助手席で使われているタイプより簡易だし、ミニバンの3列目シートや
軽自動車の後席などは追突された時のクラッシャブルゾーンが短く、大きなダメージを受けてしまう。
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となると気になるのはミニバンや軽自動車の場合、どこにチャイルドシートを付けるかという点。
前述の通りミニバンの3列目や軽自動車のリアシートは追突事故の際の基準が無く、明らかに危険性高い。
ということ各メーカーの衝突安全担当の技術者に聞くと「ミニバンなら2列目です。軽自動車はすすめません」。

もう一つ。助手席エアバッグが付いていないタクシー専用車や、助手席エアバッグ付きであっても、
メーター類などが並んでいるタクシーの助手席は危険だということも認識しておくべきだ。