レーナの日記

第二次世界大戦のレニングラードでの様子が書かれた日記
軍人とかでなく高校生の女の子が書いたってのが興味深くて読んでみた
最初は普通の日記で、年頃の女子高生らしい内容だったのがだんだんと不穏な雰囲気になっていくのが生々しい
だいぶ極限的な状況でも映画や舞台がやってるとこに当時の娯楽文化の根付き様と国民性が感じられたと同時に驚いた
日本なら不謹慎!って通報されそう
少ない時のパンの配給が1日150gで、家にある8枚切りの食パンで量ってみたら3枚くらいだった
レーナの日記があまりにもひもじそうだからもっと少ない印象だったけど、たぶんあまり美味しくないパンだしマイナス30度の日々を生き抜くにはやっぱりカロリーが圧倒的に足りないんだろうなと思った
そんな寒さのなか何時間も並んで手に入れるわけだし
それでもたまに多い量がゲットできたり美味しいスープにありつけてる日があるとホッとする
心を持ち直すレーナの屈強な意思が感じられる日もあれば、次の日には諦めるように落ち込んでる内容だったりするのも生々しい
これからは環境が少しは良くなりそうだなってとこでお母さんが餓死するのが辛すぎる まだレーナは17歳なのに
お手伝いさんも前に亡くなってるし、それからのレーナの孤独を思うと本当に辛い 本当によく頑張ったんだなって思う
日記からも分かるようにレーナが頑張って前向きに物事を考えるタイプだったのが生き抜けた要因のひとつなんだろうな
私なら孤独感から無気力になって打開策も無くただただ毎日を過ごしそう
夜中に一気に読んでから迎えた朝食はいつもと変わらない簡素なものだったけど、ありがたいなと思えた…