なぜプロジェクトが失敗したか?
要件定義が甘く作り直しが発生したから
というのがこの業界の常識だが、これは本当だろうか?
もしそれが問題であるのなら、とっくに解決できているはず。

なのに未だに解決できていないということは、
要件定義をきちんと行うというのは、
解決不可能な問題では無いのか?

1. 要件定義が完ぺきにできた所で納期は短くならない(納期が正確にわかるだけ)
2. もちろん機能を減らせば納期も減らせるが、必要な機能は減らせない。
3. そもそも要件定義が完璧にできることはない。
4. 要件をまとめるほうが完ぺきにできても、出すほうが完璧に出せないなら、まとめることは出来ない。
5. 要件を全て引き出せというが、相手が完璧に要件を理解しているわけじゃない。
5. プロジェクトの関係者すべてが完ぺきな要件を知らないのに、要件定義が完ぺきにできるわけがない。
6. 毎回違うものを作るのに、前回の結果が参考になるわけがない。
7. 開発期間が長いほど、要件は変化していく。

そりゃ、要件定義を完璧にすることは不可能だから、
要件定義が甘いという言葉は常に当てはまるだろうな。
そう言っていれば、思考停止できるから楽だねw

要件定義が甘いという言葉を、スケープゴートにして
本当の問題から逃げているようにしか思えない。

本当の問題とは何かって? 要件定義は完ぺきにできるわけがなくて、
そして変わることを前提にした、開発ができないってことだよ。

いい加減要件定義が甘いという、在り来りな言葉をいうのはやめましょう。
開発技術を甘く見ているところほど、要件定義が〜としたり顔で言うだけで
問題を解決できてない。そして解決不可能問題に力を注ぐ。