【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 38-3】
・With these overtones attached to it:
焦点の所。overtoneは「倍音」。
楽器で音を出すと、最も基本の「実音」とともに、1〜数オクターブ上や下の音がわずかに加わり、その比率がその楽器特有の「音色」を生みます。
そこから派生して「付随的な意味[含み、響き]」になったわけです。be attached to は「にくっつく、結びつく、しがみつく」。

・'concensus,' with a 'c,' if it meant anything at all, would probably be ...:
S [S+V] Vで仮定法過去の帰結節です。if節は真ん中の[S+V]の所に収納されています。Sが 'concensus,' with a 'c,' というのが変わったところ。

・a fairly strong word conveying the idea ...:
"fairly", "strong" はa とword の間にあるから全部word にかかります(ルール 11)。
conveyningは分詞構文ではなく分詞修飾。ただし間違って分詞構文ととっても意味はほとんど変わらない。動詞がbeですから。

・'sensus', the Latin word which means 'feeling.' :
同格。'sensus'=H、the Latin word=A でH=A。H+Aと「誤植」されています。
「誤植」についての課題文の解説ページに「誤植」があるのが編集作業の奇妙な所(笑)。

・a natural word meaning 'common feeling.':
"「一般的な感情」という意味の中性的な単語"と伊藤先生は訳していますが、こういう所正直ヘタですね。
"「共通の感情」という意味の中性的な単語"と訳したほうが、consensus「一致した意見、合意」との繋がりが分かり易いと思います。

Home Room は課題文中の「with+O+―ing, etc.」(With these overtones attached to it)が難しかった理由と「付帯状況」という言葉を使わない理由。
前者に関してはwith が文頭に来ているので、withの用法を保留したまま、2, 3行読んでいかなければならないから難しかったのだ、と説明しています。
一方焦点の例文 I cannot write with you standing there. は文の主要部が終わってから出てくるから、用法がすぐに決められ分かり易い、と。
後者に関しては「付帯状況」という言葉でなにも新しいことが加わらないから使わないのだ、ということでした。
分詞構文で「時」「理由」と言っても、これも「付帯状況」の一種だし、こういうカテゴリーにうまく入らないと入れられる曖昧な概念に過ぎないから(使わない)、と。