2014〜2015年に中央教育審議会(中教審)の会長を務め、
「民間試験導入」の制度設計責任者だった安西氏としては、
面子を潰された格好になる。インタビューで安西氏は怒りをぶちまけた。

〈わが国の未来を創り出す責任を背負った東大の今後あるべき姿とかけ離れた、
見識を疑う内容の答申と言わざるを得ない。
一読して、答申を書いた人たちは英語ができないに違いないと思った〉

 安西氏から、“英語ができない”と切り捨てられた東大WGだが、
名を連ねるメンバーにはイリノイ大学で言語学の博士号を取得した教授など
“英語のプロフェッショナル”が複数加わっている。
だが、安西氏の弁舌は止まることなく、東大生の英語力にまで及んだ。