早稲田大学 入学センター副センター長・入試開発オフィス長 沖清豪 教授 入試改革インタビュー
https://www.keinet.ne.jp/gl/18/0102/part1.pdf
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一般入試の入学者比率は今後の課題の1つ

「Waseda Vision150」公表の際には、一般入試・センター利用入試などの学力重視型入試とAO・推薦入試
などの筆記試験だけによらない入試の入学者比率が6:4であるのを、4:6にすることが目標であった。

これまでの入学後の学生調査によると、AO・推薦入試での入学者は学業成績も優れており「早稲田大学が提供する教育にマッチしている可能性が高い」(沖教授)

との見解だ。一方、一般入試で入学した学生には極めて優秀な学生もいる一方、成績不振者が一部見られるという。

沖教授は「一般入試は重要だと考えていますが、高校教育へのネガティブな影響や、入学後の“ 燃え尽き”につながっている
のであれば、改善をしていかなければなりません」と語る。

探究活動では、世界的な視野も大切だが、身近な問題であっても、問題の本質は何かを見抜く力や深く思考する経験が重要だという。

そして、「現在の一般入試の合格ラインに多少届かなくても、それを補うプラスアルファの能力を持った、
探究型、問題発見・解決型の学生をぜひ、新思考入試で受け入れたい」と言葉に力を込めた。


政治経済学部ではすでに14年前に内部進学・推薦・AO>一般と公式発表済み

早稲田大学 政治経済学部 教務部教務課 自己点検・評価報告書(公式資料)

http://www.waseda.jp/kyomubu/hyouka/2005houkoku/2005_03_01_01.pdf

附属・系属校の推薦で入学するいわゆる「内部進学生」は総じて、入学時の学力、
進学後の学業成績、勉学意欲のいずれもが一般入試入学者と比較して高い

指定校推薦制度も、度重なる見直しの結果、地方からの優秀な入学者を受け入れる目的
において有効に働いていると考えている。この制度による入学者の入学後の学業成績も、
平均点でいえば、実施している4つの入試形態の中でトップとなっている。この制度によ
る入学者の卒業後の活躍は期待できるものがある

AO 方式による入試制度は、多様な経歴、能力、資質、個性をもつ入学者の選抜を可能に
し、学部の教育環境の活性化に大きく貢献していると考えている。
これらの入学者の入学 後の学業成績も、一般入試による入学者に比べ概ね良好である。