>>666
社会保険もあります

白石勇一七段(日本棋院東京本院)のツイッターより転載


不正確な用語を使うかもしれないが、ご容赦頂きたい。まず、棋士は給料を貰っているのか?
それとも個人事業主なのか?という疑問をお持ちになる方も多いと思うが、実は両方である。
僅かながら給与所得を得ているので、厚生年金にも加入しているし、その一方で事業所得もあり、確定申告の必要がある

@固定給
毎月固定の金額が支給される。段位によって決まる・・・のは、昔の話。
現在は段位には全く関係なく、成績によって毎年昇給する。私は現在12年目だが、家賃が半分払えるぐらいになった。

A変動給
日本棋院関係の仕事は、給与という形で支払われる事が多い。分かり易いのは市ヶ谷の2階をはじめとした、指導碁コーナー。
ちなみに出来高制なので、皆さんぜひいらしてください。
・・・つい宣伝を紛れ込ませてしまった。他には大会審判などの棋士派遣も、ここに入る。

<事業所得>
ここからは、個人事業主としての部分。Aと同じ事をやっていても、こちらに入って来る事もある。
@原稿料
例えば碁ワールドの連載などが思い付くが、実際にはいろいろな仕事がここに分類される。
例えば週間碁や幽玄の間で解説すると、原稿を作らなくても原稿料である。

A手合(対局)料・賞金
最も重要なものを忘れていた。多くの囲碁ファンの皆様が、棋士の収入と聞いて思い付くものだろう。
事業所得なので、特別な事情がない限り、全く対局しなければ0である。
昔と違い、今は段による影響は完全に無くなった。棋戦と、その中の位置によって決まる。

B棋院外の仕事
碁会所独自の指導碁などは、日本棋院を通さず収入を得る形になる。通常は事業所得になるだろう。
出版による印税なども同様である。ここは棋士によってかなり差が出る部分である。
ほぼ0の棋士もいれば、収入の大半がここという棋士もいるだろう。