>>371で少し浮かんだものを


セリカ「神や宗教を必要としていない人……アイク兄さんやエフラム兄さんみたいな、意志を貫くためなら神とでも戦う人には、布教はできない。
    相手がどんなイメージ、ビジョンを求めているのか理解して、ミラ様とミラ教が、それに適している部分を伝えることが不可欠……」
カムイ「おりょ? 急にどうしたの?」
セリカ「トリスタンに布教の練習に付き合ってもらっていて、ちょっと色々考えることがあってね……」
カムイ「ふむふむ」
ヘザー「私も、少しいいかしら?」
カムイ「わっ!? 珍しいお客さんだね! 久しぶり!」
ヘザー「そうね。あなたには、アドバイスしてもらったこともあったわ。
    ラドネイと付き合うようになってから、私も考えたのよ……」
カムイ「どういう風に?」
ヘザー「昔は、自分が女の子たちを手に入れることしか考えていなかった。
    今は、どうすれば彼女が笑ってくれるか、楽しめるか、幸せになれるかばかり考えてる。
    そしてそれが、私にとっても幸せで、楽しくて、いつの間にか笑えているのよね」
カムイ「んーなるほどねー。セリカもヘザーさんも、以前とは随分変わったみたい。善きかな善きかな」
セリカ「失敗を繰り返していれば、学びもするわ」
ヘザー「ええ。……以前は何度失敗しても、何かや誰かのせいにして同じことを繰り返していたけど……」
セリカ「…………耳が痛いわね……」
カムイ「結果として、学んで改善しようと思えたなら十分だよ。
    そうだね。商売にも似たところあるよ。
    買い手が何をどう求めているか解らないと、何かを売ることなんてできないからね」
セリカ「……カムイ姉さんは、失敗したことってあるの?」
カムイ「そりゃーあるよ。今でもしょっちゅう『ミスったなー』『こうすべきだったなー』ってことあるし。
    そうゆうのを経験値にして、レベルアップしていかなきゃなんだけど」
ヘザー「…………既に最高レベルの女帝が、まだ上に?」
カムイ「もちろんだよ! 老若男女例外無く、あたしが愛した人たちを幸せにする。それが、この道を選んだ時に自分で決めた最低ラインだからね!」
セリカ「そういう姉さんだから、魅せられる人も多いんでしょうね」
ヘザー「誰かが言ってたわね……『カムイはお日様みたいな存在』だって」
カムイ「そうだね! そうなれたら、あたしも嬉しいかな!」