CAR 2021.2.28 
スポーツカーも真っ青の走り 新型BMW・X6の最速・最強モデルに試乗
https://www.afpbb.com/articles/engine/3333474
https://news.yahoo.co.jp/articles/25c1500fbcc2d8f1814a987b166e833b5acc3a68/comments

SUVクーペの先駆者、BMW・X6も2019年に登場した現行型で3代目。そのミドルサイズSUV
クーペをベースにBMW・M社がサーキット走行もいとわんばかりの動力性能とハンドリング
性能を与えたのがX6Mで、コンペティションはそれらの性能をさらに高めたトップ・オブ
・X6だ。そんなスーパースポーツSUVを国沢光宏氏が試乗した。

M5から乗り換えられるSUV

今やロールスロイスやベントレー、はたまたランボルギーニまでSUVをラインアップする
時代になり、しかも売れ行き好調だという。最近は、ひと昔前のスポーツカーと同レベル
の性能を持つSUVまで出てきた。BMWはどうかといえば、いち早くSUV路線に乗っており、
X5を2000年に発売。その後、X3、X2とフルラインナップとなりつつある。

そんなSUVでは一歩先を行くBMWも手をこまねいていたらお得意さんを奪われてしまう。
だったらM5あたりから乗り換えても満足出来るSUVを作ってやりましょうや……というの
がX6Mコンペティションのコンセプトである。車名は少し苦労した? Xを付けないとSUV
だと解らないし、MX6やM6Xも妙。そこでX6Mにした。

したがって基本構成はX6ボディのMである。お腹一杯のパワー持つM5あたりから乗り換え
ても満足出来るように、ということから選んだエンジンは625馬力の4.4リッターV6
ツインターボ! スーパーカーのメーカーが作ったウルスの650馬力や、モーターの
パワーを借りたカイエンターボHVの680馬力に肉薄する。

参考までに書いておくと、0-100km/h加速はウルスが3.6秒。X6Mコンペティションと
カイエンが3.8秒。もはやポルシェ911カレラSと「よ〜いドン」して好勝負になるという
のだからSUVも高い性能を持つようになったと驚く。いずれにしろ一般道でハンドルを
握っていると誰だって「もう満腹! 食べ切れない」と思うレベルです。

試乗前にタイヤをチェックし、さらに驚く! 前295/35R21で後315/30R22というサイズ。
本来悪路を走るためのSUVながら、こんなロープロファイル・タイヤを履く。荒れた
道走ったら簡単にバーストです。キャッツアイ踏んだって厳しい。悪路走行禁止のSUV
ということ。こういった割り切りの凄さがBMWらしくてステキだ。

「速い!」のひと言

長い前置きになった。コクピットへのアプローチは着座位置が高いため、腰を下ろす感じ
のM5より楽。座れば見晴らし&見切りよく、2020mmある車幅もあまりストレスにならない。
このあたりがSUV人気の理由の1つになっていると思う。また、リア・シートのアプローチ
もセダンより容易。走り出すとあまり快適じゃないですが(笑)。

 続く