【地球を破壊するEV、レアメタル王がそのカラクリを解く】
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/12132

・・・今回はリチウム資源について書いてみたい。中国のEV販売の急伸、テスラのギガファク
トリーの稼動によって、リチウム需要も急拡大している。従来の主なリチウム供給源であった
「塩湖かん水」由来のリチウムでは、急な需要増大には追い付かず、よりコストの高いスポジュ
メン(リシア鉱石)由来のリチウム資源の開発が進んでいる。

・・・そもそも筆者は環境問題を解決するためにEVにシフトしていくことに疑問を持っている。
LIBをスマホに使うことには(使用量が少ないから)疑問を持たないが、EVに利用するLIBは
途方もない量が必要になってくる。
 地球環境の保全のためにわざわざリチウム資源を開発し、コバルト資源を開発するのは逆に
地球環境を劣化させていると理解している。かん水はまだしも、スポジュメンの資源開発と
精錬のために多大なるエネルギーが必要になる。

・・・エネルギー多消費型産業を経由してわざわざリチウムイオン電池を生産するぐらいなら、
ガソリンを自動車の動力に直接使用したほうがトータルのエネルギーコストは安上がりである。
 ソーラーエネルギーや風力エネルギーも同様である。
再生可能エネルギーを利用するために金属精錬をするのは、むしろ地球規模で考えると無駄だし、
第一環境に与えるマイナスは計り知れないのではないだろうか。

・・・機械仕掛けの自動車を走らせるにはガソリンを直接使えばよいのだが、
電気仕掛けの自動車(EV)を走らせるべく、石油エネルギーをわざわざ電気に変え、
リチウムやコバルトを精錬し、さらにLIBを作って、手間暇をかけてEVを走らせるのである。
電気充電の設備も必要だし気の遠くなるようなインフラ整備にもエネルギーは使われる。
 その上、地球に偏在するリチウムやコバルトをわざわざアフリカの奥地や南米のアンデス
の高地で開発するなど、どんな切り口で考えても正気の沙汰ではない。