■「現段階ではカローラスポーツに魅力なし」

 今回私の選考基準は「自分で欲しいかどうか」とした。アカデミックな日本COTYと違う方向から選んだ次第。
 「なぜカローラスポーツに0点なのか?」と聞かれたら「あまり欲しいと思わないので」。以下、欲しくない理由を説明したい。
 そもそもカローラスポーツというクルマ、プリウスとC-HRの兄弟車。同じサイズのTNGAを使い、エンジンバリエーションだって同じ。
 カローラという車名を含め、キャラという点で弱いです。
 私なら最初から”武器”を持たせるだろう。昨今のマーケットを見たら、最も有効なのは「クロスオーバー」だ。
 C-HRのようなSUVとまではいかないでOK。車高を20〜25mm上げ、オーバーフェンダー付け、オフロードっぽいサイドウォールのデザイン持つタイヤを履かせればよい。
 つまりスバルXVのようなクルマ作りです。スバルには存在しないマニュアルミッションや、ハイパワーエンジン搭載のスポーツモデルなど
ラインアップしてやれば文句なし。世界的に売れる。
 しかもカローラスポーツには、ステーションワゴンモデルも存在するらしい。これまたクロスオーバーを設定してやると、人気車になること間違いなし。
 カローラスポーツ、シャシー性能はけっこう高いし、燃費だってよい。カローラが属すCセグメント、ディーゼルの将来性はヨーロッパでも薄くなったため、
ハイブリッドの妙味が出てきた。
 海外仕様のC-HRに搭載される2Lのハイブリッドを積んで動力性能アップさせたら一段と面白い。文頭に戻る。現在は魅力ないです。(国沢光宏)