SS2でもそうだったが、どうやら朝一で各ステージにある観戦スポットで場所取りをし、そのままステージに居座っている観戦者もいる模様。
彼らの必需品は観戦用の折りたたみ椅子とトレッキングシューズ、傘、そして観戦スポットに必ずある簡易的な売店のビールと炭酸飲料だ。

 インフォメーションカーやポルシェ・ケイマンGT4がステージを走行したあと、WRCマシンたちが葡萄畑にエンジン音を轟かせて登場。
急な曲がりの登り坂をいとも簡単にクリアしていった。

 最高峰クラスの圧倒的な走りは別として、そこまでレベルの高くないマシンの走行を半日見ていてつまらなくないのだろうかとふと思ったが、
彼らはそういったマシンをみながら、手振り身振りでマシンの走らせ方やラインどりについて話し合ったり、ヤジを飛ばしたり、
ブローオフ音やバックタービンの音を真似して笑ったりして楽しんでいる様子だった。

 SS6ではオーバースピードでコースアウトしてしまったマシンも。これには観戦者も大盛り上がりだ。

 国沢さんは午後の走りに手応えを感じたようだ。乗り方にも慣れてきたこともあり、マシンをおりるやいなや「フィエスタR2最高だね!」と笑顔。
国沢さんはRC4クラスとして参戦する11台中7番手という成績の中、競技2日目を終えた。マシンは壊れにくく、むしろ走っている時の気持ちの良さが感じられたそうだ。

 WRC最高峰クラスの順位は競技2日目終了時点で、トヨタのオット・タナクが2番手のオジェに約1分差をつけてトップを走行中。
WRC界隈ではトヨタのエアロダイナミクスが高評価を受けているそうだ。また前回タナクが優勝したグラベルラリーのラリー・フィンランドで、
トヨタはアップデートしたエンジンを投入している。今回のターマックで実力を示すことができれば、トヨタにとっても追い風になることだろう。

 翌日の競技3日目は葡萄畑と並ぶドイツ名物のひとつ、パンツァープラッテが登場。バウムホールダー軍事演習場内を走行するラリー・ドイツの名物ステージだ。
多くの観客が集まるとのことなので、次回はその様子やサービスパークでの風景についてお伝えする。