そもそもツールの選手たちも「スプリント勝負の場所」にさしかかるまではウオーターボーイ
(チャンピオンに水を手渡したりすることからこの名前が付いたエース級でない選手)にエースは自分のヘルメットを運ばせたものでした。
自分自身は勝負の場所にさしかかるまでノーヘルで走る。

これはどういうことでしょうか?人間には生理的にヘルメットを嫌う何かがあるのです。

ひとつには、自転車に乗っている場合、ブレーキに対する反応速度は眼からはいる情報より
耳から入る情報のほうがはるかに反応速度が速いことが知られています。
ですので、耳の前後周囲には何も付けたくない。
また、頭は重要な部位ですから、本能的、動物的に「そこへ触れられることは鬱陶しく感じるように人間は、動物としてできている」。

ためしに野生動物の頭に触ろうとしてみたらよい。亀でもオオカミでも、コブラでもトラでも。

私も一応ヘルメットは持っていますが、まずかぶったことがない。かぶると集中力が落ちるのを感じます。