荷物も積めない自転車でサドルから伸ばしたところへむりやり荷物を積み。見ると多くの人が『着たきりスズメ』で着替えも持っていない。

スズメだって水浴びをして、砂浴びをして、着替えのないのを補っている。

『いくら銀のコーティングをしたウエアでも、何百CCも汗をかいて、それを蒸発させたような身体で、飲み食いする場所へ入って来るな。
ヘルメットの下の髪の毛と頭皮は銀処理されていないだろう。シャワーを浴びて着替えてから入れ』。

悪いけれど、尊敬すべきスタイルがない。

『プロのように走る』と表紙にありますが、向うのプロはレース中は『自転車に乗ったまま放尿する』。
降りてトイレに駆け込んで時間をロスするわけにゆかない。

たとえば、自動車で都市を走るのに、ノーメックスの耐火の上下つなぎを着て、スティッグのようなフルフェイスのヘルメットをかぶり、
喫茶店へ入るのも、レストランへ入るのも、美術館へ入るのも、海辺で夕日を眺めるのも、峠の茶屋で連なる山を眺めるのも
そのいでたちだったらジョークだろう。

トップギアのスティッグは『ジョーク』でやっているわけですから。