初投稿で日記書く
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僕は元来、内気で陰気な、頭がくらくらするほど錆を滲ませてひん曲がったガードレールのような性分の人間でした。普通は道路に沿って設けられるのが、ガードレールというものでございますが、僕の場合はそうでなかったのです。僕の心に、僕の道程に敷かれたそれは、本来あるべき道から大きく逸れて、壮大な弧を描き、蛇行し、うねり、例えば、ある女性の持つ曲線美が男を惑わせるように、僕はそれが形成するカーヴに魅了され、気づけば薄暗い荒野の中を歩く、ただの廃人と化していました。
長年にわたって拠りどころにしていた道標が、ある日、私を狂わせた悪魔そのものだったのだと気づいたときの、あの瞬間に浮かんだ絶望感を、僕は今でも忘れることはありません。
僕に真っ当な道などなく、止められるものもなく、僕は一見自由でした。いつだってそのガードレールから、離れないようにくっつけていた手を離すことだってできたのです。
しかしながら、なかなか僕は、それをしませんでした。
僕は「ガードレール」に手を添えながら、いつも心の片隅で、考え事をしていました。
「この『ガードレール』を、いっそのこと、ここで断ち切ろうか」
僕の行き先はずっと「ガードレール」に委ねられていました。しまいには、僕はガードレールなのではないか、ガードレールが僕なのではないかと、考えるようにさえなりました。
そして、ついに、そのときがくるのです。 ちなみに自慢なんですけど、共通テストの模試の評論文満点でした。 僕は元来、内気で陰気な、頭がくらくらするほど錆を滲ませてひん曲がったガードレールのような性分の人間でした。普通は道路に沿って設けられるのが、ガードレールというものでございますが、僕の場合はそうでなかったのです。僕の心に、僕の道程に敷かれたそれは、本来あるべき道から大きく逸れて、壮大な弧を描き、蛇行し、うねり、例えば、ある女性の持つ曲線美が男を惑わせるように、僕はそれが形成するカーヴに魅了され、気づけば薄暗い荒野の中を歩く、ただの廃人と化していました。
長年にわたって拠りどころにしていた道標が、ある日、私を狂わせた悪魔そのものだったのだと気づいたときの、あの瞬間に浮かんだ絶望感を、僕は今でも忘れることはありません。
僕に真っ当な道などなく、止められるものもなく、僕は一見自由でした。いつだってそのガードレールから、離れないようにくっつけていた手を離すことだってできたのです。
しかしながら、なかなか僕は、それをしませんでした。
僕は「ガードレール」に手を添えながら、いつも心の片隅で、考え事をしていました。
「この『ガードレール』を、いっそのこと、ここで断ち切ろうか」
僕の行き先はずっと「ガードレール」に委ねられていました。しまいには、僕はガードレールなのではないか、ガードレールが僕なのではないかと、考えるようにさえなりました。
そして、ついに、そのときがくるのです。 ちなみに自慢なんですけど、共通テストの模試の評論文満点でした。 僕は元来、内気で陰気な、頭がくらくらするほど錆を滲ませてひん曲がったガードレールのような性分の人間でした。普通は道路に沿って設けられるのが、ガードレールというものでございますが、僕の場合はそうでなかったのです。僕の心に、僕の道程に敷かれたそれは、本来あるべき道から大きく逸れて、壮大な弧を描き、蛇行し、うねり、例えば、ある女性の持つ曲線美が男を惑わせるように、僕はそれが形成するカーヴに魅了され、気づけば薄暗い荒野の中を歩く、ただの廃人と化していました。
長年にわたって拠りどころにしていた道標が、ある日、私を狂わせた悪魔そのものだったのだと気づいたときの、あの瞬間に浮かんだ絶望感を、僕は今でも忘れることはありません。
僕に真っ当な道などなく、止められるものもなく、僕は一見自由でした。いつだってそのガードレールから、離れないようにくっつけていた手を離すことだってできたのです。
しかしながら、なかなか僕は、それをしませんでした。
僕は「ガードレール」に手を添えながら、いつも心の片隅で、考え事をしていました。
「この『ガードレール』を、いっそのこと、ここで断ち切ろうか」
僕の行き先はずっと「ガードレール」に委ねられていました。しまいには、僕はガードレールなのではないか、ガードレールが僕なのではないかと、考えるようにさえなりました。
そして、ついに、そのときがくるのです。 ちなみに自慢なんですけど、共通テストの模試の評論文満点でした。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています