『君は君以上でも君以下でもない』

君は君の友人をどの程度評価しているか。
彼(彼女)は正直だろうか、かしこいだろうか、やさしいだろうか、強いだろうか。
見栄っぱりな彼(彼女)は多分自分を自分以上に見せようと振舞うだろう。
でも君はすぐそれに気がつく。
ずるい彼(彼女)は、自分が損しないようにいつも計算して行動する。
でも君はすぐそれに気がつく。
いつも言訳を言ったり、屁理屈をこねたり、とぼけたりする彼(彼女)がいる。
でも君はすぐそれに気がつく。
君は君以外の他人の素性はすぐ見破ってしまう。
そう、人は他人を見抜けるのだ。
それなのに、自分に関しては人に隠せると思っている。
君を君以上に見せようとするほとんどの努力は無駄である。
ありのままの自分を認めること。
そしてそれは、とうの昔に君以外の他人は見抜いている君の本質なのだ。


(続く)