実家の犬が死んだ話 [無断転載禁止]©2ch.net
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ツイッターでもつぶやきにくいし、ブログも持ってないからここに書き込もうと思う。 ずっと胸の中がもやもやして、仕事が手に付かないから、
飼い犬についてここで少し語らせて欲しい。
今朝、実家で飼ってた犬が死んだんだ。犬種はビーグル。16歳だった。
自分が小学生の頃に、どうしても犬が欲しくて、毎日毎日ねだって、やっと買ってもらったんだ。 出会ったのは、ペットショップとかじゃなくて、地元の新聞なんかの【売ります、買います欄】。
実家から少し離れた場所で、ブリーダーをしている老夫婦の方からだった。
生後45日のビーグル譲ります、とかって書いてあったと思う。
私は、もうすぐにでも飼いたくて、どんな犬種でもいい!って感じだった。 貰いに行ってくれたのは、母だったんだけど、母は犬を飼うことに初めは反対だった。
母は昔、高校生の頃に猫を飼い始め、その猫がまた大往生で、20歳以上生きて、私が小2の頃に亡くなった。
やっぱり死に向き合うのが辛かったんだと思う。当の私はまだその【飼い猫の死】を理解できてなくて、あんまり泣かなかった。
父、母ともにさすがに根負けし、とうとう犬を飼うことが決まった。
私は勝利した。 当時私は塾に通っていて、ある日塾から帰ると居間へと続くガラス戸に【犬が寝ています!静かに!】と
張り紙が貼ってあった。
私はもうもの凄く興奮して家の中に入っていった。
そこにはきゅうりのダンボールにボロ布が入っていて、その中に黒い斑の子犬が寝ているのが見えた。
それがラッキーとの出会いだった。 よくテレビ番組で観る子犬はそれはもうコロコロしていて、可愛くて、黄色い歓声があがるようなキュートな外見をしていると思う。
私は子犬とは皆そういうものだと思っていた。
それに反して母が貰ってきた子犬は鼻は低いし、色は黒と茶色が混じったような毛で、お世辞にも可愛いとは言えなかった。
だけど、私は念願の犬を買って貰ったことにとても嬉しくて、そんなことどうでも良かった。
一緒に住んでいる祖母は、犬が来たことにあまり好意的ではなく、ずっと毛羽だった子犬の尻尾を唾でぬらした指で摘んで整えていた。 名前はそれほど悩まなかった。最初はプリンちゃんだったが、私が絶対ラッキーだ!!!と言って、ラッキーに決まった。
由来は今でも思い出せない…。
子犬を飼い始めて一週間ほど経った日、ある事件が起きた。 ご飯は、鶏ささみ、人参、キャベツを煮込んだものを、柔らかいドッグフードに掛ける。
それを毎日2回あげていた。量はブリーダーさんに教わった量。もりもりの山盛り。
ある日の夜、それを全部ラッキーは吐いた。全員ビックリした。
急いで近くの動物病院に連れて行くと、先生に叱られた。
『まったくの素人が、生後2ヵ月も経たない子犬を引き取るからこうなる。返してきなさい。』 母はこの時、もうこの仔は駄目かもしれないな、と思ったらしい。
暫く様子を見ることとなり、結局の所ブリーダーへは返すことはなかったのだけど、私達の心配をよそ目に、次の日にはケロッとしていた。
それから、ラッキーはすくすく大きくなっていった。 父は当時、調理師としてレストランで働いていたが、仕事を辞め、いろいろなお店を転々としていた。
私が中学に入る頃から、両親の仲が悪くなって行き、父は誰からも相手にされなくなっていった。
寂しさからか、父はラッキーを溺愛していた。日曜日にはラッキーと散歩にでかけ、2〜3時間歩き回り、泥だらけにして帰ってくるなり、母から怒られたりしていた。 ラッキーは、比較的賢い子だった。
お手、お座り、伏せ、待て、全部覚えた。
バーン!と打つ振りをすると、ゴロンと倒れて見せたりもした。
同時に、物凄く食いしん坊だった。
夕飯時に、テーブルの上の骨つきの生肉を丸呑みしたり、人が食べているものを凄く欲しがったりもした。
手羽元を盗み食いし、取り返そうとする人間を物凄い形相で威嚇しながら、バリバリと食べていた時は、骨が刺さって死ぬんじゃないか、とヒヤヒヤした。 読んでくれてる人がいた!ありがとう。
ぼちぼちにはなりますが、続きを書いていきますね。 ラッキーは、散歩も好きだった。
大の大人でも手が赤くなって皮が剥けるほど、小さい体で引っ張った。
しょうがないのでタオルをグルグルに手に巻いて、リードを持った。
首輪だと、自分で引っ張った挙句首がしまるので、ハーネスにかえた。
近くの小高い山、行ったことない路地。
いっぱい歩いた。 ラッキーは散歩の途中で出会う野良猫に異様な程強い執着心があった。
見かけると、ヒャンヒャン!!と鳴いて追いかけようとする。以前猫を飼っていたからかな??
それと、散歩の中で友達もできた。
同じ犬種のオスのお友達。
ラッキーはメスだったけど、人見知りならぬ犬見知りで、相手がクンクン匂いに来ても知らん顔する。『何?アンタ。あっち行ってよ』みたいな感じで。 記憶はあいまいだけど、何度か脱走したこともあった。
実家は住宅街の一角にあったけど、我が家は交通の多い道路に面してて、
目を離すといつも家の庭の高い塀に登って、何回も肝を冷やすことがあった。
だから、塀にフェンスを立てて、ジャンプしても飛び出さないようにした。だけど、色んな方法でラッキーは外へ飛び出そうとする。
そんな時に、またある事件が起きた。 ある日の夜、ゴミを家先に出そうと庭に出た所を、ラッキーはそのまま脇をすり抜け、なんと道路に出てしまった。
びっっくりして、名前を呼んだけど本人もビックリしていたようで、道路の真ん中に立って動かない。そうこうしてるうちに車が来て…『ギャン!』と鳴き声がした。
幸い、前脚をタイヤが掠っただけだったらしく、命に別状はなかったけど、この時は本当に焦った。それからラッキーは車恐怖症になったらしく、散歩中に向かいから車が来ると、極端に端っこに寄って歩くようになったw 本当にラッキーは、面白い犬だった。
私と庭で遊ぶ時は、私がじわ〜と動くとラッキーも獲物を狙うようにじわ〜っと動き、
そこから私が急に構えるポーズをとると、ラッキーも犬特有の『遊ぼう!』ポーズをしてくる。息が合ってた。
他にも、タオルの引っ張りあっこも好きで、
両親や私なんかが相手だと、手加減なしでグルル…と鳴きながら引っ張るのに、祖母に替わると明らかに優しくなって、グルル…と鳴かなくなるw あっという間に5歳、6歳、7歳と歳をとっていったけど、老いを全く感じさせなかった。
毎日庭をグルグルーーっと何周も走り、トイレで庭に出す度に大きな声で吠え…近所の人に沢山迷惑かけたと思うよ。 うちも17歳のミニチュアダックスフント
16歳のロングコートチワワ
10歳のボーダーコリーと老犬ばかりになってしまったよ。 >>20
すごい!長生きですね!
ダックスはやはり腰を悪くしやすいそうなのでお気を付けて… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています