『パンプキン・シザーズ−Pumpkin Scissors−』岩永亮太郎Part89
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月刊マガジン本誌(毎月6日頃発売)にて連載中!
※ネタバレ解禁は発売日の午前0時からになります
単行本1〜22巻(講談社刊)発売中!
外伝作品『Pumpkin Scissors:Power Snips』(原作:岩永亮太郎 作画:皇月ノブ)も発売中!
岩永亮太郎作
『帝国陸軍情報部第3課 パンプキン・シザーズ−Pumpkin Scissors−』
について語るスレです。
※「時代考証無用」
※「軍事考証無用」
※「その他諸々の考証無用」
(↑単行本第1巻の表紙折り返し「作者からの伝言」より)
月刊マガジン公式サイト
http://www.gmaga.co/latest/
アニメ公式サイト
http://www.gonzo.co.jp/archives/pumpkin-scissors/
マガポケ作品ページ
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156642915772
作者サイト「西成岩男情報局」(※「西成岩男」は「岩永亮太郎」の別名義)
http://www.kiwi-us.com/~pae/03etc/iwao/iwao_top.htm
作者も参加の共同執筆型blog「dp」
http://dyp.seesaa.net
【作者既刊】
・『Pumpkin Scissors』 1〜22巻 {KCDX(講談社コミックスデラックス)}
・『リンガ・リンガ』 (※「西成岩男」名義。成人コミック。ヒット出版社刊)
外伝作品『Pumpkin Scissors:Power Snips』 1〜2巻 (原作:岩永亮太郎 作画:皇月ノブ)
次スレは>>970の人が宣言してから立てる。次スレ立つまで雑談は自粛
【前スレ】
『パンプキン・シザーズ−Pumpkin Scissors−』岩永亮太郎Part88
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/ymag/1559876746/ 冷静になってもらっては困ります
今ここで>1乙を… 保身無き>1乙
ていうか今もスレ落ち回避保守必要なんだっけ? 〈第1巻あらすじ〉
永きにわたるフロスト共和国との戦乱は、帝国内各地に深い傷跡を残し
た。飢餓、疫病、兵士の野盗化‥‥。国土と人身の後輩によって生まれ落
ちたそれら“戦災”を憂慮した帝国軍は、陸軍情報部内に第3課を設立し、
戦災復興任務に当たらせることとした。
『薄氷の条約』と呼ばれた停戦から3年――。有形無形の様々な障害を
前にして、陸情3課は未だ戦災復興を成し得ていなかった。ばかりか、無
意味な書類の山に埋没し、臣民の不満を抑制する“言い訳(プロパカンダ)”
部隊だと嘲弄される日々‥‥。だが、それでも任務を果たそうと邁進する
彼らに対し、ある日、ひとりの男が助力を申し出る。それは、
焼硬鋼(ブルースチール)のランタンを腰に提げ、大質量の単発拳銃を片手
で操る、巨漢の復員兵だった‥‥! 〈第2巻あらすじ〉
『901ATT』――。それが戦時中の所属部隊の名称だと、彼は言っ
た。だが、停戦年度の兵科・部隊全書をはじめ、あらゆる公式文書にその
名は一文字も登場しない。そもそも、帝国において“9”は忌数であり、
縁起を重んじる軍隊にあっては部隊番号に用いられるはずのない数字だ。
公式には存在しない部隊――。しかし、現に彼らは存在していた。それも
数個の部隊が‥‥。故に、それを知る少数の者達は、その“帝国の犯した
禁じ手”をこう呼ぶ。『不可視の9番(インビジブル・ナイン)』と。
晴れて陸情3課の隊員となった彼、ランデル・オーランド伍長。彼もま
た、存在してはならない人間なのか? 同僚となって日も浅い“仲間”達
の間で、薄靄のような疑念と恐怖とが、静かに揺れ始める‥‥。 〈第3巻あらすじ〉
帝国が誇る巨大インフラストラクチャ“帝国地下大水道”を舞台に繰り
広げられる、陸情3課と民営水道管理局との麻薬密売をめぐるイタチごっ
こは、新たな、そして深刻な局面を迎えようとしていた。
水道局長ミヨンの背後で暗躍する謎の組織『銀の車輪結社』。国家公安
を盾に、その実、麻薬密売の裏に隠された“利”を実力で奪取すべく強襲
制圧部隊『第1の大剣』を動員、介入に乗り出す陸情1課。そして、ラン
デルとハンス、どちらかの『不可視の9番』の屍骸が搬入されるのを、赤
く厚い唇の奥で舌なめずりして待つ『カウプラン機関』主任・ミュゼ――。
停戦から3年を経てなお熄まぬ銃声と干戈の響きは、確かな“人為戦災”
の存在を誇示し、“L”の字(あざな)を持つ小柄な気高い公女を奮い立たせた‥‥! 〈第4巻あらすじ〉
降り積もった雪の冷たさが、人を歓ばせもすれば、絶望もさせる――。
その日、食料配給の列に背を丸めて並んでいた貧しい人々の絶望は、パン
もサーカスもかなぐり捨て、怒りに満ちた“行動”へと彼らを跳躍させた。
平民達を見下ろす丘にそびえる宏壮・豪奢な館。その暖かく快適な空気の
中で、料理と音楽、恋とダンスに興じる帝国貴族達へ向けて‥‥。
紳士淑女が集う絢爛華麗な舞踏会を、鋤や鍬、円匙(シャベル)や猟銃な
どを手にした“暴徒”が突如として襲撃。彼ら平民達の表向きの大義は、
汚職を犯した経済管理庁長官パウロ侯爵への制裁にあったが、その裏には、
あるいは戦災よりも解決困難な明大が潜んでいた。それを感得するアリス
少尉は事態を収拾すべく、『貴族』として、誰もが想像だにせぬ挙に出た! 〈第5巻あらすじ〉
義憤に駆られ、そして、世を覆う不公平への歯を噛み砕くほどの怒りに
衝き動かされ、貧しき民衆は貴族の舞踏会を襲撃した。事後に自分達が処
刑されることは覚悟のうえで、それでも、安楽に暮らす貴族達を激情のま
まに殺そうとしたのだ。これで死者の出ないはずがない――それが、進行
中の事態を外部で知りえた数少ない人々の、常識的な観測だった。
だが、舞踏会場には彼女がいた。気高き『貴族』にして『陸情3課実働
隊長』アリス・L・マルヴィン――。頼れる部下達の援護も受けた彼女の
言動が、補足鋭い白刃の上を踏み渡るようでありながらも、未だ一人の死
者を出さしめていない! しかし、事態の円満な解決は容易ではない。民
衆は武器を捨てず、そしてまた、“悪に公平”な彼女だからこそ‥‥ 〈第6巻あらすじ〉
秘匿されたはずの『舞踏会事件』――。だが、人の口にフタはできず、
噂を漏れ聞いた民衆の中には、過激な反政府運動に身を投じる者が増えは
じめていた。『赤帽子』を名乗る活動団体による銀行襲撃事件も、そうし
た潮流に乗ったものであり、国家公安を司る陸情1課が、そうした“不逞
な気運”を必要以上の力で叩き潰そうとしたのも、故なき事ではない。
民衆が、昨日までとは違う明日を夢見はじめたその“舞踏会”で、ラン
デル・オーランドもまた、陸情3課での自分の役割を見つけ出していた。
「アリス少尉の背中を守る」――。彼が真に3課への入隊を果たす一方で、
当のアリスは、とある微かなわだかまりを覚える。それは、戦争を知る軍
人が、その実相を知らぬ彼女に投げかけた一言に、端を発していた‥‥。 〈第7巻あらすじ〉
陸情2課の暗号文書を偶然発見した3課は、72時間の拘束・監視を言い
渡される。文面を見ていないアリス少尉とオーランド伍長は拘束を免れた
が、監視の一環として2課との合同任務を半ば強制されることとなった。
国外情報収拾を主任務とする2課。その諜報員ヴィッター少尉は、暗号
の差出人が潜伏する街カルッセルに二人を同道し、3課の主任務たる出張
査察――被災状況調査にあたらせる一方で、彼らを敵性分子に対する囮に
しようとしていた。カルッセルはその必要のある街だ。共和国との国境に
ほど近いため、敵味方の工作員が静かで激しい諜報戦を繰り広げている。
が、それ以上に3課の二人を戸惑わせたのは、強大な装甲列車を有する国
境警備隊に守護されているはずの、住民達の怯えにも似た表情だった‥‥ 〈第8巻あらすじ〉
国境の街カルッセル。かつてそこは、有徳の士アーヴィー子爵の治める
領地であり、その仁政と地勢条件――湿地帯であるがために共和国の侵攻
正面とはなり難い――とによって、人々は平穏な日々を送っていた。
だが、意表を衝いた共和国軍の来寇と占領、子爵の戦死と衛兵隊の壊滅、
帝国軍による反政と駐留という一連の事態を通して、住民の暮らしは一変
した。抗いえぬ“支配”の軛‥‥。停戦後3年が過ぎ、軍が退去した現在
も、それは子爵の嗣子アーヴィー隊長率いる国境警備隊によって、街に重
くのしかかっている。そしてその蔭には、歪なシステムが存在していた。
桎梏の環状線を走る装甲列車の轟音。“終わり”を免れるための規則。
――ペンキの剥げた回転木馬が、干涸びた諦念を載せて廻り続ける‥‥ 〈第9巻あらすじ〉
戦時中、その強大な力と、“守る者と守られる者”という役柄の峻別さ
れた舞台装置とによって、辺境都市カルッセルを抑圧支配した装甲列車。
この『そこに座れば、誰もが王になれる魔法の玉座』を、アーヴィーなど
という小物が掠め盗れたのも、帝国の固陋さと隠蔽体質があればこそだ。
そして国家を蝕むその宿痾は、一地方都市とても例外には置かない。
街を存続させるための人身売買。その発覚を恐れる街ぐるみの沈黙は、
住民に共犯意識を醸成し、国境警備隊による“操縦”を容易にした。今や
カルッセルは街全体が抗体となり、侵入した異分子の排撃に狂奔している。
だがその中で、アリスとオーランド――陸情3課の播いた小さな種が、
諦念の澱を割って静かに、しかし確実に、芽吹こうとしていた‥‥! 〈第10巻あらすじ〉
『西方諸国連盟(ネビュロ)』――。帝国を含む小国家郡が、東方の強国
に対抗するため、持てる資源や技術を提供し合うことを約した運命共同体。
その合同会議が帝都で開催されるとあって、国内が好奇のざわめきと水面
下の緊張とに満ちる中、オーランド伍長は、療養先の病院から姿を消した。
彼の向かった先が『0番地区』ではないかとの情報を得たアリス少尉は、
単身、帝国法の及ばぬその“魔窟”を訪れる。それは、伍長の捜索もさる
ことながら、とある事業家から投げつけられた痛烈な詰問への答えを、か
つて犯した失敗とともに、彼女なりに確かめる道行きでもあった。
一方でオーランド伍長は、故郷で起きつつあると噂の災厄に怯え、なに
よりも大事な“家族”の様子をひと目なりと見ようとしていた‥‥ 〈第11巻あらすじ〉
帝国――怠惰で鈍重な、我が母国――。揺るがぬ信念の男・ロンダリオ
が抱える真摯な怒りは、国家に変革を強いる精緻な計画を生み落とした。
法の及ばぬ魔窟『0番地区』における抗争誘発‥‥。
だが、この街にうごめく濃密な野心や覇気を、彼は見落としていたのか、
あるいは過小評価していたのか。事態に巻きこまれた小さな住民たちの、
全身で生きようとする活力が、計画の向こう脛を蹴りあげようとする!
そしてその姿に、求めていた“答え”を見出したアリスもまた、それをロ
ンダリオに正面からぶつけようとしていた。
一方ランデルは、己を搦め捕る想念の淵に沈みつつあった。父との約束
を破り、多くの人を――。足掻く幽霊が、たどり着ける“答え”とは‥‥!? 〈第12巻あらすじ〉
国家の有りようを憂え、民族の行く末を案じ、実業家・ロンダリオが引
き起こした『0番地区』での抗争騒ぎは、街を牛耳るボス達との秘密取引
によって収束しつつあった。治安部隊による制圧・掃討そのものよりも、
むしろ帝国をしてそう動かしめること、強国としての威信を内外に誇示さ
せることに眼目を置いた計画の頓挫が、人々の暮らしに吉凶いずれをもた
らすのか、今この時に断言できる者はいまい。ロンダリオがその剛毅を以
てなお恐れた『西方諸国連盟合同会議』の開催は、もう目前だ。
合同会議が帝国の未来を決める。そう予測しうる者達は、それぞれの立
場で考えを巡らせ、焦慮し、行動し、あるいはほくそ笑む…。未だ戦争の
傷痕――戦災も癒えぬままに、帝国は重大な転機を迎えようとしていた。 〈第13巻あらすじ〉
国家には永遠の友人も敵もなく、ただ国益のみがある――。そうした箴
言を知らぬわけでもないのに、官民を問わず大多数の人々が帝国の迎えた
未曾有の危機になお気付きえぬのは、その会議の開催が、一面においては
戦後の経済的復興を予感させる正しく慶事であるからだ。
遂に開催した『西方諸国連盟合同会議』。人々はその盛大さを誇り、そ
の華やぎに沸きたち、恢復しつつある営為に快哉を叫ぶ。さほどに素朴で
はいられぬ者達も、会議の果てにありうる将来を忘れ、セクショナリズム
の泥仕合に耽る。帝都は今、浮ついた祝祭のただ中にあった。
その一隅で、名もなき労働者の死体が発見される。それは、国家的騒動
の脇にあっては、特に注視されることもない事件のはずだったが…!? 〈第14巻あらすじ〉
いよいよ『西方諸国連盟合同会議』の各会が一斉に始まった。陸情3課
も戦災シンポジウムを催し、各国へ復興援助の継続を懸命に訴えかけるが、
衆目が注がれたのはやはり本会議。最大の焦点である特許問題をめぐり、
数十か国の代表団が開放派と維持派とに分かれ、虚々実々の駆け引きを繰
り広げるその成り行きは、西方諸国全ての未来に直結していた。
カウプラン博士の残した膨大な技術特許郡は、それ程までの価値や意義、
あるいは威力を持つ。これを擁しながらも、共和国に対する最終的な勝利
を得ざらしめた帝国の精神性は、今また自らを危地に立たせようとしてい
る。そして、その象徴のような巨塔の中で国権と国運を熱心に弄ぶ人々ご
と、仇敵(帝国)の命脈を刺し貫こうと、地下で蠢いていた蠍が遂に尾を擡(もた)げた! 〈第15巻あらすじ〉
その日――『西方諸国連盟合同会議』開催4日目、亡き故国の仇として
帝国に宿怨を抱く武装集団『抗・帝国軍(アンチ・アレス)』が遂に蹶起し
た。地下水道から突如湧いたかのごとく、会議場『言語の塔』内部に群が
り出た蠍どもは、瞬く間に儀典局の警備部隊を排除して塔を占拠。各国要
人を人質とする一方、市街に向けて高々機動戦術装甲車『蠍の類型(グラフィアス)』を解き放った。
祝祭の賑わいに蕩けていた帝都に蠢く、砲声と犯行声明。塔内の貴顕、
市井の庶民を問わず、理不尽に襲いかかるテロルは、それ自体が目的の一
部であるが故に熱烈であり、執拗で、計算し尽くされている。無差別砲撃
が打ち砕いていくのは人の体や煉瓦だけではない、帝国の威信や未来その
ものだ。これを阻止すべく、英雄の子孫を自認する者達が出撃するが…!? 〈第16巻あらすじ〉
帝国への復仇を旗印に蹶起した『抗・帝国軍』。彼らを擁する新式装甲
車8輌が市街各所で無差別砲撃を開始し、帝都は戦場と化した。陸情3課
もその渦中にあり、各々の場所で各々の戦いを余儀なくされていた。
蹂躙されゆく多くの市民を救うべく、ランデル・オーランド伍長は自ら
の胸中をねじ伏せて『901ATT』のランタンを灯し、装甲車に立ち向かい、
傷つき倒れた。彼の戦いを目の当たりにしたスプリューウェル記者は、カ
ウプラン――この合同会議の状況を現出させたそもそもの原因――の名を
継ぐミュゼに問いかける。『不可視の9番』とは何かと。問われれば何で
も答える魔法の鏡、カウプランはその真実を語り始める。それは帝国の苦
衷と病弊、そして一人の“人間”が生んだ、戦災そのものの形だった… 〈第17巻あらすじ〉
合同会議5日目を迎えた夜半の帝都――。『抗・帝国軍』が引き起こし
たテロによる混沌と絶望の闇は、夜明けを前に一層深くなりつつあった。
新式装甲車に対抗しうる唯一の実戦部隊だった帝国軍戦車中隊は、電信回
線を駆使した協同戦術のために手もなく撃破され、『蠍の類型』による市
街と市民の蹂躙を止める術は失われた。そして遂に抗・帝国軍は、臓腑の
澱となった帝国人への宿怨を、最終的な行動へと出ることで解き放つ…。
だが、ただひたすらに殴られ続けながらも、帝国の全てが打ちひしがれ
たわけではなかった。避難民の移送を開始した陸情3課をはじめ、現状に
抗い、明日を変えようと、頭脳や肉体や精神を振り絞ってもがく人々が官
民問わず存在している。深い闇の底で、「それでも」と叫ぶ人々が…! 〈第18巻あらすじ〉
避難民の虐殺という挙に及んだ武装集団『抗・帝国軍』に対し、帝国陸
軍は情報部を中核とした反撃に打って出た。帝都周辺における実戦兵力の
欠如は、0番地区の人員と武器を動員することによって補われ、陸情3課
を牽引役とする避難民移送作戦が進捗。事態は好転するかに見えた。
だが、抗・帝国軍の成したテロの実体は、既にして帝国の命脈に深刻な
傷を与えていた。蹶起の最終目標を推測しえた者達が、いま国を救う行為
に虚無感を覚える一方、帝都各地区の“前線”には天敵無き『蠍の類型』
――高機動装甲車8輌が姿を現し、反撃部隊の衝撃力を封じ始める。
任務を果たすため、各員それぞれに対装甲戦闘を強いられる3課。絶望
的な状況にありながら、それでも彼らは活動を熄(や)めない。何故なら…!? 〈第19巻あらすじ〉
帝都を蹂躙し、市民を殺戮する抗・帝国軍の装甲車『蠍の類型』8輌。
その行為は受け付けた差別の意趣返しであり、凝り固まった怨念の発散
であって、自らの生還など期さず、蹶起の成否も問題としていない。彼ら
にとってそれは、鬱屈した人生の最後に興じる、胸のすく遊戯だった。
この鋼鉄で掩われた虐殺者に対し、陸情3課各員は個別の戦いを余儀な
くされていた。火焔放射兵装を以て1輌を撃破したオーランド伍長だが、
その代償に彼の肉体と精神は軋み、歪みゆく。アリス少尉は目立つ馬上に
ある自らを囮とし、避難所に乱入してきた1輌を市民から引き剥がしえた
ものの、白銀の鎧『白薔薇』を除けば、手にする武器は双剣メーネのみ。
そしてオレルド准尉には、己が知恵の他に恃(たの)むべき何物もなかった… 〈第20巻あらすじ〉
実践部隊ではない帝国陸軍情報部においても、最も戦闘から遠いはずの
戦災復興任務部隊・陸情3課。帝都を蹂躙する抗・帝国軍の高々機動戦術
装甲車『蠍の類型』に対し、生身の彼らが抵抗を試み、3輌を撃破すること
ができたのは、装甲の内側にいるのは“人間”だと知り抜いていたからだ。
討つも討たれるも、憎悪し理解し合うも、同じ人間――。そのヒトとし
ての自己を喪いつつあるかに見えるランデル・オーランド伍長は、無理に
塞いだ疵口からとある記憶を滴り落としながらも、次の敵を求め彷徨う。
その左腕には、異形の901ATT兵装『大百足』が喰らいついていた。
一方、情報部の極秘実験部隊『ジャガーノート』戦車隊も実践投入され、
戦場は鋼と血肉と、人間達の思惟で満ちゆく。残るグラフィアスは5輌! 〈第21巻あらすじ〉
情報と打撃力とを融合させた帝国陸軍の反撃により、高々機動戦術装甲
車『蠍の類型』を全車撃破され、抗・帝国軍は頽勢に転じた。テロは終熄
へと向かいつつあり、既にその目的を達成したことを知るテロリスト達は
自決の道をたどろうとする。だが一方で、彼らの胸中に生じた“実感”へ
の渇きが、死を前にするがゆえにこそ激しくのたうち始めてもいた。「帝
国人を殴りつけたい。奴らが泣き喚き、許しを請う様を見たい」…。
そこに入った帝国軍人からの通信――。電信回線によって多くの人々が
聞くこととなったそのアリス・L・マルヴィン少尉の声は、しかし謝罪で
はなく、三つの要求を抗・帝国軍に突きつける。彼女の言葉が、加害者と
被害者と傍観者、そしてランデル・オーランド伍長にもたらすものは…!? 〈第22巻あらすじ〉
テロリストも被災者も、王侯貴族も棄民も、そして男も女も――電信回
線が運ぶアリス少尉とオーランド伍長の声を聴いた人々は、各々の立場や
境遇や状況から、それぞれに思いを育み始める。事程左様にこの語りかけ
はアリスの真摯な心から発していたが、一方で陸軍情報部による陽動の一
環であるのも事実であり、その途絶は、西方諸国の要人が囚われる『言語
の塔』への強襲制圧部隊『第1の大剣』による突入を意味していた。
尤も、計画を完遂した充足感のうちに生を畢(お)えようとする抗・帝国軍に
してみれば、要求に対する帝国の回答が銃弾であろうと構いはしない。刻
限の日没が迫るなか、さらなる死と破壊に身を浸しゆく彼ら。その魂魄は
陸上戦艦と呼ぶべき巨獣『蠍の王冠』となって、最期の咆哮を放つ… 七姫ちゃん達はこのまま無事脱出できるのだろうか
マーチスの活躍は如何に 誰の為の武具か
マルヴィン家専属鎧師 狂気の一品
無双体枷『白薔薇』 昨日水族館いったんだけど
イソギンチャク見て最初の感想がエロいだったわ 親方の白薔薇も大概だけど大百足やアインシュス作ったやつよりは性格マシな人だよな…
大百足設計した人は普通にコーヒーとか飲んだり家族と談話してる毎日の間に設計したのかと思うと恐ろしい 武器職人や軍人じゃなくても何事も突き詰めると平凡な日常が辛くなるという事はままある気がする アインシュスはいかにも軍属の発想だけど大百足は確実にカウプラン系列だろ カウプラン機関の有力な元ネタと言われる関東軍防疫給水部も当時の水準でも遊びや悪ふざけとしか思えない人体実験をやってたと言う話だしな 「悪魔の飽食の中の731部隊」は真空ポンプに人間投入とか変な実験やってるけど
実際の731部隊は研究開発から衛生キャンペーンまで発案してペストの流行を抑えた防疫部隊だから
部隊規模を考えると変な実験をする余裕とか無かったと思うよ 親方の白薔薇はまっとうに使用者を守るためのものだからな
901ATTの特殊装備は効率的に敵を倒すためですらなく
実験のための死に自ら向かわせる命令出すのに
一応の名分立つ状況作るためのもんていう というか親方は真剣に作ったけどまさか本当に実戦に出したり装甲車に斬り込むつもりだったとは思わんかったろ >>44
自分の命よりも馬と戦場を駆ける事を選んだ酔狂が
実は意外とドイツ軍相手に戦果上げていたポーランド騎兵みたいに活躍していたら
戦闘車両と真正面からぶつかる以外の想定まではしていたかも >>42
今時その程度の認識のヤツが居るのか(驚愕)
まあ最新の研究ではそうなのかもしれんね カ「青色のLEDじゃからな。まだ赤も緑もできておらんわw」 ミュゼさんが説明したのとは別物なのか
毒デンパが意図せず強すぎるか基幹ユニットとして意図的に殺意の発信源にされたとかで
周囲は蒼い光の幻覚を脳ミソに見せられているとかかなあ >>38
901装備は研究者が真夜中3時頃や何日か徹夜したりした時のテンションで思い付いたんじゃないかとちょっと思うw 青の炎色反応はガリウムとかだっけ
青っていうのがちょっと自然では見られない発光色だからか不気味さが演出されて良いですね
凡人の自分なら軍服に映える赤、とか血の赤とかにするわ
岩永先生は理由の後付も上手そうだから期待 実際カウプラン文明とか今は私がカウプランよとか伍長の傷とか何処までが後付けでどこまでが伏線のロングパスなんだろうなあ 50overでの零距離射撃じゃなくて安心したけどどの道ロクでもない作戦みたいだな… パンシザの発売日は昼休みに書店の駐車場で読書するに限るな 正直もう色々追いきれなくなってきているけれど、マーチスと姫様の行く末だけは見届けたい ぱっと思いついたのはハミルトンは想像力豊かな妄想野郎みたいな評価を受けてて
本人はそれが不満で投獄されることで
自分の発想は軍を動かすくらい現実に沿ったものだと証明したい・・・ってことかなあ
っていうかあの世界における宇宙の理解ってどの程度だろう
空気がないとか重力がないとかは周知されてるのだろうか つか単行本派は良いにしても本誌しか見てない人にも分かるようにハミルトン話は続き書いてくれるのかな?
真意が気になるけど 単行本買った
とりあえず内容に関してはおいとくとして、物理的に黒いな、新刊w
小口からも全体の7割位が黒い
まるで久我さんのいでたちのようだ >>68
久我さんなら十割黒だろうが
おそらくは
下着まで
黒い 単行本派だけど、大体年一の至福の時間を終えてきた
今回のいくつかのエピソードがめちゃくちゃ好みなので当時の反応とかも遡って読みたいんだけど、
もしよければ、(単行本未収録分の)ネタバレを踏んでしまうおそれのある期間を教えてもらえないだろうか? 23巻に載ってるのはのは2019年9月号までかな
電子版には載ってないけど紙版なら奥付に何号から何号って掲載されてるんじゃないかな マガポケ利用できるなら雑誌連載分もパンシザのみ購入できるぞ
購入っていうかポイントプレゼントと宝箱で余裕で貯まるし >>72
8/6以前はセーフなのかな、ありがとう
奥付の存在を完璧忘れてたわ……見たら書いてあった、ごめん >>73
え、なにそれ、そんな素晴らしいことできるの?
調べてみる! 雑誌なんて客寄せパンダにおまけ付けてるようなもんなのにそれをばら売りしている神システム
月刊なら3作品くらいは無料ポイントで余裕で賄えるって本当にいいの?って気分になるわ
月マガほとんど読んでないからすごいありがたいけど 単行本持っててもマガポケで更新追って読み返しちゃう
パンシザだけじゃないけど ハミルトンはジャガンナートを書いて「言い当ててしまった」と言われてる事に転じて
軍事機密を盗み見してパクリ作品書いたんじゃないの?っていう疑惑に対して潔白を証明するために自らを投獄させて
与えられる情報を軍に管理させることでヒント無し状態からジャガンナートのような作品を書いて見せる予定とかかな? >>78
ジャガンナートを書いて「言い当ててしまった」
それ自体がケルビムさんの吐いた嘘なんじゃないのかな?
ハミルトンの投獄って願いを叶える為の嘘 単行本読んだ
今回もすごく良かったけど50オーバー伍長が持ち出すって生き残れるのかこれ… 対戦車ライフルでギリギリまで接近して撃つことになりそうだなやっぱ
伍長はもちろん運転手かわいそう >>81
伍長と少尉が死亡して第二部、パンプキンシザーズ(皮)が始まります >>84
皮の第二部が始まることは一向にかまわないが、二人を死なせることはない >>85
なお、パンプキンシザーズ(皮)は、MUJIN COMICに掲載を移籍します やっぱ伍長、「砲身を交換しないと」ってセリフからして予備銃身があることまで予想してたのかな あれを実戦で使う側としてはそりゃ射手含めて予備を用意しとくだろうけど
ビロウズがどのルートで確保して蠍に流したか知らんがたまたま残った一梃と弾数発だけで実用させる気なかったとかでもおかしくないしな カウプランは901用に作ったのかな?
それとも単に使いやすくする前段階で作っただけで失踪しなかったら完成させてたのか クレイモアの隊長の過去がピポと言ってた人と思えないぐらいに凄惨で 伍長現役時代はふつーに交換用意してたから出たよなあのセリフ
今の伍長は銃身だけ持ってんじゃないか
言語の塔には本体が残ってるから取りに行ったとか
しかし半死半生で車で治療受けてるところに破裂音聞いて言語の塔って確定できるから凄まじいわ
音の位置の高さとか蠍が集まってるのは言語の塔だろうとか
ライフルなら高所取るだろとかの推定も含んでだろうけど 突入時にどんな情報でもいいから司令部に流せって言ってたし「前衛芸術」の件も伝わってたんじゃない?
でダメ元で50overのこと聞いてみたらそれっぽいのあったと しかし放置すればいい巨大戦車と戦う理由づけは素直に熱いと思うわ
倒すべき理由を出すのは本当に丁寧 個人的に銃声から蠍の撃った50overが破裂したことを悟ったと思ってる
巻末話のウェブナーに対する装甲板追加の要望からしても、現役時代にも撃ったことあって破裂時の周囲のダメージや音とかも知り尽くしてるんじゃないか
(ついでに射手が大ダメージ受けようが自分なら耐えられるという多少の確信も) >大ダメージ
蠍の人上半身無くなってるんスけど…
でも伍長の感じだと実戦で使った経験ありそうだしな 暴発率50%は大げさ20%くらいですとか言い出しそう >>99
いや蠍の銃隊長も最低5発はまともに撃ててるんだけど… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています