宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど
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小説書いたこともなければスレッド建てるのも初めてなんだけど、もし誰か見てるなら投稿してみる 『くそ!こっからじゃ埒が明かねえなぁ』
サドウスキー大尉が海面へ銃を向けながら言う。上空から敵を捕捉するのは困難なのに加え、水中ではビームがかなり減衰する。
『どうします?無視してペガサス級を叩くとか?』
『少尉の案は却下だな。あっちを落とすよりこちらが先に下からの攻撃で落とされる』
そういいながらバッカス少佐も攻めあぐねていた。私は一計を案じる。
「マラサイで水中戦をやりましょうか」
『正気か!?まともに装備も整ってないのにか!』
サドウスキー大尉が声をあげた。
「事前にこの戦域の情報を収集しながら最低限の準備はしておきました。
それに私の機体は近接武器くらいしか使いませんからね。武装の効率を落とさず1番有効に立ち回れます」
『…わかった。やってみろ。危険と判断したらいつでも上がってこい!』
「了解!」
『ワーウィック大尉が海中の敵を引きつけている間に我々はペガサス級を叩く!ついてこい!』
私がSFSを飛び降りると、それに少佐が乗り移った。3機で敵艦へと向かう。
それを背に、マラサイは海へ飛び込んだ。 敵の迎撃をかいくぐり、無事着水した。まずは目の前の1機。敵のズゴックがこちらへ向けた両腕を、敵の側面へ回り込みナギナタで2本まとめて叩き落とす。
流石に水中は機体が重い。かなりブーストしなければ思うように動くことすら出来なかった。
ミサイルも先程打ち尽くしたようで、戦闘不能になったズゴックをそのままに索敵へ入る。多少散らばっているようだが、近辺に2機ほど。最初のミサイルの量からして、他に潜水艦もいる事が考えられた。
敵が1機、背後から迫る。左手をアイアンネイルに換装したザクマリナーが近接戦を仕掛けてきた。
掴みかかるネイルにナギナタの柄を挟み込み、それを両手で押し込みながら力比べの様相で睨み合う。
「流石に水中だからな…旧式とはいえ…手強いか…!」
しかしこちらも新型機である。力任せで一気に敵を押し込むと、敵のコックピットにナギナタの柄を向けビームを形成する。貫かれた敵機はそのまま沈黙した。 再び敵の魚雷群がこちらを襲う。私はナギナタの柄を2つに分割すると、それぞれ両手に持ってビーム刃を形成するしたまま手首を高速回転させた。
それを盾のようにして攻撃を防ぎながら、発射位置へ突っ込む。
岩礁に身を隠していたマリンハイザックに、脳天からナギナタを突き立てる。柄を再び1つに連結し直すと、周囲を警戒しつつ状況確認の為一旦浮上した。
「そちらはどうだ!?」
『おう!ワーウィック大尉!海水浴は楽しかったかい!』
サドウスキー大尉が豪快に笑う。
『抵抗が激しいな。機銃がかなり増設されている様だね。まるでハリネズミだよ』
バッカス少佐がうんざりした様子で言った。
『射線を確保!撃ちます!』
離れた位置からシェクター少尉がロングレンジライフルを照射した。敵艦の両側面にあるビーム砲のうち、右側の砲を完全に消し飛ばす。
少佐はSFSをこちらへ寄越すと、自身は再び少尉の背に飛び乗った。
『海中の敵は一掃できたのかい』
「目についたMSはあらかた。ただ、まだ潜水艦の類が潜んでいる可能性もありますね」
『少尉のライフルも弾切れが近いし、ぼちぼち潮時かもしれんな』 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています