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歴代主人公が兄弟だったらPart99

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0001通常の名無しさんの3倍
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2019/05/28(火) 11:25:12.71ID:954ANNR20
『歴代主人公が兄弟だったら』は
アムロ以下の兄弟達(映像化作品限定)の生活全般を書いてみるネタスレです。

基本ルールは以下の通り
1. 原作にある程度則ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
 (あくまでも推奨。これに反すると思った作品でも作品叩きは厳禁)
2. サブキャラなどの設定、諸々は過去スレ倉庫の作品を参考のこと。
 (ただし、設定は固定ではなく書く人間が好きに弄って可。パラレル進行などの抜け道もOK)
3. 自分がウザイと感じた作品でも叩きは禁止。煽りにはスルーを推奨。

次スレは970を踏んだ人が立てて下さい。
立てられない場合は代理をお願いしてください。

過去スレ倉庫(規制回避のため、SAKURAを小文字に変えてください)
http://coronatus.SAKURA.ne.jp/GX-P/g_brothers/index.html

ガンダム兄弟スレまとめ@wiki
http://www54.atwiki.jp/gundamfamily/pages/1.html
(職人希望の人は先ず、過去スレにあるネタ群を読んだあとでネタを書くことを推奨)

【避難所】歴代主人公が兄弟だったら.5【議論所】
http://axiz.fcpo.net/test/read.cgi/axiz/1395032697/
(長くなりそうな議論はこちらに)

避難所のさらに避難所(隔離部屋)
http://axiz.fcpo.net/discuss/
(ネタ・SS等に対する文句・苦情の類はこちら

前スレ:
歴代主人公が兄弟だったらPart98 [無断転載禁止]©2ch.net
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/x3/1537100662/
0280オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/08/26(月) 02:17:44.12ID:k8O4dS+80
海岸
バナージ「ただいま〜」
ベルリ「お、戻ってきましたよロリコンが」
マクギリス「どうしたのかね? 何やら随分うれしそうだが」
ハリソン「何かいいことでもあったのかい?」
バナージ「いや〜ハハハ」
ベルリ「まったく、ニヤニヤしちゃって」
バナージ「それで、他の兄弟とは連絡取れたのか?」
ベルリ「うん、カミーユとジュドーが迎えに来てくれるって」
マクギリス「しかしそれでも全員を避難所にまでは連れていけないだろう」
ハリソン「どこかからか全員乗れる乗り物を調達してくるか……」
シャクティ「ふっふっふ、お困りのようですね」
ベルリ「シャクティ?!」
バナージ「きみ、この騒動があってから早々に町から逃げ出したはずじゃ……」
シャクティ「失敬な! こんなこともあろうかと、町の外から物資を調達してきたんですよ!」

 そういうシャクティの後ろからは、荷台に物資を山積みにしたカミオンが続々と走ってくる。

マクギリス「まさか、町のために?」
ハリソン「なんというできたお嬢さんだ!」
シャクティ「なんせこんな状況ですからね。普段の価格の3倍、いえ5倍でも飛ぶように売れるはずですよ」
バナージ「あ、シャクティはやっぱりシャクティだったね」
シャクティ「それで、今困っているのはあのザビ家の皆さんですよね? これはさぞお礼が期待できそうですねえクックック」
ハリソン「なんて邪悪な笑顔なんだ……!」
ベルリ「うん、でも僕キミのそういう正直なところ意外と好きよ?」
シャクティ「それで、ザビ家のみなさんは今どこに?」
バナージ「ああ、彼らなら、あの沖に浮かんだドロスのブリッジにいるはずだけど」

 その時だった。

「全員、警戒しろ! MAの首はまだ生きているぞ!」

 突然響いた声。見ると、切り落としたはずのハシュマルの首が持ち上がり、
 ドロスに向かってビーム砲を発射しようと照準を定めている!

バナージ「ユニコーーン!!」

 バナージはとっさにユニコーンガンダムを呼び、MAの首を踏みつけさせた。
 その衝撃で、首が大きく捻じれる。
 放たれたビームは煌めきながら雲を裂き、遥か上空へと消えていった。
 
ハリソン「まだ生きていたか。恐ろしい生命力だなMAというのは」
バナージ「ええ。まるで一人で死ぬものか、お前たちも呼ぶと云わんばかりでした」
マクギリス「すまないバナージ君。私が確認を徹底しておくべきだった」
バナージ「いえ、俺の方こそちゃんとトドメを刺しておけば……」
ベルリ「まあいいじゃないの。誰もケガはしなかったんだし」
バナージ「ああ。あの最初の警告が無かったら危なかったけどな」
シャクティ「アレ? でもあれ、誰が叫んだんでしょう……?」
ハリソン「我々は誰も口を出していないが……」
ベルリ「え?」

 その時、ベルリの脳裏にあるビジョンが蘇った。
 MAから放たれた輝くビーム。
 そのフラッシュバックのなか、視界の隅に僅かに映った赤い影。

ベルリ「あれは……マズイ!!」
バナージ「おい、どうしたんだベルリ!」
ベルリ「説明は後だ! あの影……間違いない、アイツが来たんだ!」
バナージ「え……『アイツ』って?」
0281オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/08/26(月) 02:22:17.93ID:k8O4dS+80
 次の瞬間、大きく水しぶきを上げて海が割れた。
 そこから出てきたのは重装備のザクII。
 特徴的なのは一般のザクにはない一本角。そして、海では異様に目立つ赤いボディカラー。

バナージ「あれは……!」
シャア(一年戦争)「フ……」
マクギリス「赤い彗星、シャア・アズナブルか!」

 海上に現れたシャア専用ザクは一直線にドロスへ向かう!
 その速度は、まさに通常の3倍! 到底他のMSでは追いつけない。

ガルマ「シャアが……シャアが来る!」
キシリア「シャア!?」
ドズル「シャア!」
ギレン「対空砲火、何をしている! 早くあのザクを撃ち落とせ!」
デギン「ギレン、突然何を……シャアならば、我々の味方ではないのか?」

 シャア専用ザクは恐るべき機動力で飛んでくる銃弾を回避。
 多少の被弾も、後で拭けばいいとばかりに気にする様子はない。

ギレン「お分かりにならないのですか!? 奴が……シャアが狙いを定めるターゲットは、我々ザビ家なのです!」
デギン「なんだと!?」
シャア(一年戦争)「気づいたところで……もう遅い!!」
ガルマ「シャア!」
ドズル「シャア!」
キシリア「シャア!」

ギレン「シャア!」
デギン「シャア!」
ミネバ「シャア!」

 遂にシャア専用ザクはドロスの前まで到達した。
 そして、ザビ家が全員揃ったブリッジに向けて、バズーカを構える。

シャア(一年戦争)「ザビ家の諸君。私の手向けだ。あの世では一家仲良く暮らすがいい」

 終わった。ザビ家の誰もが例外なくそう思った。
 その時だった。

ベルリ「──スコーーーーーーーーーーーーーード!!」
シャア(一年戦争)「なに!?」

 突如として後ろから猛追してきた青いMSが、シャア専用ザクに体当たりを仕掛ける。
 あれはベルリの駆るG-セルフだ。
 いち早くシャアの目的に気づいたベルリは、一人、凶行を止めるべく猛追してきたのだ!

シャア(一年戦争)「ちい! この機体、ガンダム兄弟のMSか」
バナージ「ベルリ!」
ベルリ「こいつは僕が何とかする! バナージはその間、早くみんなを避難させて!」

 ベルリは通信機に向かって叫んだ。
 そしてシャア専用ザクに組み付いたまま、G-セルフは海岸からどんどん遠ざかっていく。

バナージ「ベルリ────!」

 赤と青の影は、そのまま遠く、見えなくなった。

ベルリ・ゼナム【G-セルフ(パーフェクトパック装備)】
VS
シャア・アズナブル(一年戦争)【シャア専用ザクII】開戦――!
0282通常の名無しさんの3倍
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2019/08/26(月) 19:26:35.17ID:BpxV9AFB0

ベルリがパーフェクトパックに乗る時はいつも機能制限してるけど今回ばかりはそうはいかなさそうだ
0286通常の名無しさんの3倍
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2019/08/28(水) 18:41:44.13ID:VUAZi7EU0
10年前に読んでたスレがまだ続いてることに気付き初書き込み
当時はいなかった筈のキャラクターが多い筈なのに全てが懐かしい…
0287通常の名無しさんの3倍
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2019/08/28(水) 18:48:32.41ID:NTpIXsC80
15年くらい前からずっといるけどずっとROM専
シリーズ全部見てないから書くに書けない
職人さんたちはすごいと思います
0288通常の名無しさんの3倍
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2019/08/29(木) 18:22:41.48ID:e1/6RM3w0
最近はYoutubeで一部作品の無料配信も始まったから、昔に比べれば見るハードルも下がったはず

まあそもそも書けるキャラで書けばいいって昔から言われてるし
0289通常の名無しさんの3倍
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2019/09/07(土) 20:05:26.63ID:yQeKcUka0
流れを読まずにひとネタ。

デュオ「アディン、結構カッケーじゃんお前の兄さん」
アディン「兄さんは昔、俳優をしていた」
オデル「まあ、端役か悪役だったけどな。でも今は完全に廃業したよ」
デュオ「大根だったのか?」
オデル「私が出ると台本が狂うらしくてな」
トリシア「本当にたくさんのドラマを壊してきましたからね……」
デュオ「何やらかしたんだ?」
オデル「まず主人公に向けて銃を打ち込む雑兵役で出たんだがそこで
「や…………やったか!?」
と言ったら本当に主人公が消えてしまってな」
デュオ「おいおい!」
オデル「それからスポーツ物でデータ偏重のチームの監督をやって
「大丈夫です、我々の勝率は99.9%です」
とやったら勝ってしまい」
アディン「ああ、あったなそれ……」
オデル「それから刑事ドラマで殺人鬼に殺されるはずだったんが
「殺人鬼がいるかもしれないのに一緒の部屋にいられるか、俺は逃げるぞ!」
……と言ったら見事に逃げ切ってしまった」
トリシア「オンエアにこぎ着けられたのはそれぐらいですかね。あと料理ドラマで先に作ったのに勝ってしまったとか」
デュオ「……パインサラダ喰うか?」
アストナージ「やめろ!!」



主人公より強い身内、仮面の人、「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」を
跳ね返して生きたオデル・バーネットは最強かもしれない……。
0290通常の名無しさんの3倍
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2019/09/07(土) 20:42:23.89ID:l867EK2g0
三大フラグクラッシャーなガンダムキャラ
・ミンチキャンセラーでスペシャルなコーラサワー
・主人公よりも強くて仮面で結婚を成し遂げたオデル(NEW!)
・ターンエーにも確かそういう人がいたような
・昔のマイ、フラグを分解した男

書いてるともっと多くなりそうだ
0291通常の名無しさんの3倍
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2019/09/08(日) 08:05:55.82ID:yi0PKFWr0
陽電子砲で機体が爆散して宇宙空間にヘルメットが浮いていたのに続編で再登場したフラガ少佐(なおSE)
0292オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/09(月) 01:18:00.29ID:/sTqYSna0
日登町北区
ヨナ「それで、ベルリは北区に飛んでいったんだな?」
バナージ『そうです! 一年戦争のシャアが乗ってるザクと一緒に』

 通信機からは心配そうなバナージの声が聞こえる。
 西区でのMAとの戦闘の後、バナージたちは、
 突然現れたMS──シャア・アズナブルの駆るザクII──に襲撃された。
 いち早く気づいたベルリは人々を守るため、シャアに特攻を仕掛けたのだ。

ヨナ「こっちはもう北区に着いたところだ。今、キオが先行してベルリを探してくれている」
キラ「そっちはもうカミーユたちと合流できたの?」
バナージ『いや、まだだ。だけどハリソンさんたちがずっと子供たちの護衛に付いてるから安心だよ』
キラ「うん、それはそれで別の意味で不安だけどね」
ヨナ「ともかく、ベルリのことは心配するな。今は無事みんなを避難させることだけに集中してくれ」
キラ「大丈夫だよ。ベルリは影は薄いけど、腕だけは確かだから」

 その時、先行偵察していたキオから連絡が入る。

キオ『見つけたよヨナ兄ちゃん! 赤いザクだ。近くにはガンダムタイプもいる!』
ヨナ「わかった。じゃあバナージ、また後で連絡する」
バナージ『お願いします、ヨナ兄さん』
ヨナ「よし、行くぞキラ」

日登町北区:河岸
キオ「ね、いたでしょシャアザクとガンダム」
ヨナ「あ、ああ。確かにいたけど……」
キラ「うん、確かに間違いではないね間違いでは」

 立ち尽くす3人の目の前、川の向こう岸には
 シャア専用ザクIIとガンダムタイプのMSの姿があった。
 どうやら相討ちになったらしく、二機とも酷くボロボロだ。
 そして肝心のパイロットはというと

実写シャア「ふっ、まさか相討ちとは。やるなマーク・カラン」
マーク「お前こそ。あそこまで追い詰められたのは初めてだぜ」

 二人は河原に寝ころびながら、お互いの健闘を称えあっていた。
 その姿はさながら昔の少年マンガのワンシーンのようだ。

マーク「ところで、なんで全裸なんだアンタ?」
実写シャア「わからない。気が付いたらこうだった。だがそのせいか、今は妙に晴れやかな気分だよ」
マーク「晴れやかな気分は俺も一緒さ。どうだい? これから二人で呑みに行くっていうのは」
実写シャア「いいだろう。なら私にご馳走させてくれ。旨いピザとビールを出す店があるんだ」
マーク「HAHAHA、そいつはゴキゲンだな!」

キオ「なんか友情を深めあってるね」
ヨナ「よし! ここは見なかったことにして次行くぞ次!」
キラ「こうしてる間にやられてないといいけどベルリ」
0293オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/09(月) 01:19:50.55ID:/sTqYSna0
日登町北区:工業地帯

 ヨナたちが実写シャアと遭遇していたころ、
 ベルリとシャア(一年戦争)の戦闘は本格化していた。

シャア(一年戦争)「見せてもらおうか、ガンダム兄弟とやらの力を」
ベルリ「言われなくたって見せてやる!」

 赤と青、二機のMSはさながら流星のように
 地上、そして空中で激しく交差する。

シャア「ほう、やるな。私と互角とは」
ベルリ「ウソでしょ! あんな昔の機体でG-セルフと互角なんて!?」

 感心したように呟くシャアと対照的に、
 ベルリの額には冷や汗が浮かぶ。

シャア「だが機体に助けられ、パイロットの腕はまだまだと見た。ならば」

 シャアはコクピットの中でにやりと笑った。 

シャア「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを……教えてやる!」
ベルリ「突撃してきた!? 正面からやろうっていうの?」

 ベルリは不安や焦りを振り払うかのように自らを奮い立たせた。

ベルリ「ええい、赤い彗星がどうした。飛び級の天才なんだ、僕だってえ!」

 再び激突する二機!
 だが通常の3倍のスピードで縦横無尽に攻撃を仕掛けるシャアに、
 ベルリは対応するのがやっとだ。
 なんとか足を止めさせようとビームライフルを乱射するが

シャア「いかにビームライフルといえど、当たらなければどうということはない!」

 射撃を軽々と躱したザクは、逆に腰をひねり、
 Gーセルフに向けてバズーカを発射する。
 ベルリは咄嗟にライフルで弾頭を撃ち落とした。

シャア「そうだ。手練れのパイロットならば当然そう対応する」

 だが撃ち落とした射線の先にザクの姿はもうない。

ベルリ「がは……あっ!」

 突如やってくる衝撃。
 まったく警戒していなかった横から撃たれたのだ。
 なぜ? いつのまに?
 ベルリは機体を揺さぶる衝撃とアラートの中で必死に考える。
0294オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/09(月) 01:20:27.28ID:/sTqYSna0
ベルリ「そうか、バズーカはエサだったんだ」

 発射直後、ザクはすぐさま移動していた。
 そして敵がバズーカの弾頭に向け、照準を合わせているわずかなスキを突き、
 本命の対艦ライフルを発射したのだ!
 ビームライフルに比べ、速度の遅いバズーカだからこそできることだ。
 しかし、だからといって他に誰がこんな芸当をできるというのだ?

シャア「わかったところでもう遅い!」

 ザクはバーニアを吹かし、一気に距離を詰めた。
 そしてヒート・ホークを振りかざし、G-セルフの首を狙う。

シャア「取ったぞガンダム!」
ベルリ「スコードォォォ!!」

 ベルリは胸の前で両手を交差させ、チャントを唱えた。
 するとG-セルフが眩く発光し、全身からエネルギーが放出されザクを吹き飛ばす。

シャア「自爆? いや、苦し紛れの目くらましか」
 
 実際、今のエネルギーはザクの装甲に何らダメージを与えていない。
 ただGーセルフが間合いを取るわずかな時間を生み出しただけだ。

ベルリ「これが……『赤い彗星』。シャア・アズナブルの全盛期だっていうの!」
 
 そんなGーセルフの姿を見て、シャアは小ばかにしたように鼻を鳴らした。

シャア「やれやれ困ったな。わたしには君と遊んでいる時間はないというのに。まだ引き延ばすか」
ベルリ「あなたは! あなた方はなにやってんですか! そんな『ヅダエール』なんて薬に正気を失わされて! 人の迷惑も顧みずアムロ兄さんとケンカして!」
シャア「『ヅダエール』? アムロと喧嘩?」

 シャアは首を傾げた。

シャア「どうやら君はひどい思い違いをしているようだ。残念だがそんな薬品、私のスーツには含まれていないよ」
ベルリ「なんじゃとて!?」

 ベルリはすっとんきょうな声をあげた。
 だが実際その通り、ザクのコクピットに座るシャアの赤いジオン軍服。
 その生地は実写シャアらと異なり、一切『ヅダエール』による腐食を受けていない。

シャア「確かにフル・フロンタルは私のスーツにもその薬品を仕込もうとしたがね。直前で気づいて、丁重にお断りさせていただいたよ」
ベルリ「あなた、気づいてたんですかフル・フロンタルが黒幕だって」

 シャアは当然だ、とばかりに頷いた。

シャア「それともう一つ、間違えていることがある。私は他の『私』と違い、アムロ・レイとの決着など望んでいないよ」
ベルリ「目的が違う……? じゃあ、あなたは何のために戦ってるっていうんですか」

 ベルリは口に出してからハッと気づいた。
 そんなこと、もうわかっているじゃないか。あの海岸での出来事を思い返せば。
 この目の前にいる『赤い彗星』シャア・アズナブル。彼の目的は……。

シャア「私の目的は一つ。ザビ家の復讐だ」
0295オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/09(月) 02:43:40.08ID:/sTqYSna0
ベルリ「ザビ家への……復讐」

 ベルリは思い出していた。日登町西区でのシャアの襲撃。
 あの時彼はその場にいたベルリやバナージたちには目もくれず、
 ただひたすら沖合に不時着していたドロスに向かっていったのだ。
 
ベルリ「あの時、ドロスのブリッジには、ザビ家の人たちが全員揃っていた……!」
シャア「そう。まさに千載一遇だったのだぞ? それをまさか君に邪魔されるとは」

 それはつまり、シャアはデギンやギレンのみならず、
 ゼナやミネバといった女子供までターゲットにしていたということだ。
 シャアのその恨みの深さに、ベルリは思わず声をあげる。

ベルリ「どうして……どうしてそんなことをするんだ!」
シャア「私の父、ジオン・ズム・ダイクンはザビ家によって謀殺された」
ベルリ「!?」
シャア「父が死に、母も十年近い軟禁生活の末、衰弱して死んだ。私と妹は本当の名前を捨て、隠れるようにして生きていかなければならなくなった」

 どこか他人事のように、シャアは淡々と語る。
 
シャア「そして当のザビ家はというと、そんな過去も忘れ、この町でのうのうと家族ごっこをやっている。それを笑って見過ごせるほど、私は聖人ではない」
ベルリ「だ、だからって。ミネバちゃんまで巻き込むことはないでしょ! あんな小さな子供に何の罪があるっていうんだ」
シャア「人には逃れきれない血の宿命というものがある。ミネバも今は何も知らない無邪気な子供のままでいられるかもしれない。
    だが近い将来、彼女の身体に流れる血を利用しようとして、大人たちは必ず争いを始める。
    それに翻弄され傷つくくらいなら、今の内に家族と生涯を終えた方が幸せではないか?」
ベルリ「そ、そんな無茶苦茶な理屈はないでしょ!!」

 ベルリが反論すると、シャアはあっさりとそれを認める。

シャア「すまない。確かに今のは我ながら苦しかった。だがそれともかく、親を殺された子が仇の一族郎党に復讐する。これはそれほどおかしな話かな?」
ベルリ「それは……!」
シャア「自分の身に置き換えて考えてみて欲しい。もしも君の両親や家族、故郷が理不尽に奪われたとき、君は復讐せずにいられるのかね?」

 そう問われたとき、ベルリの脳裏に浮かんだのは一人の女性の姿だった。
 アイーダ・スルガン。ベルリにとって初恋の女性。
 だが本当の名前はスルガンではなく、レイハントンという。

ベルリ「(アイーダさんは……昔、月で起こったクーデターで本当の家族や名前を奪われたんだ)」

 実行したのは当時、政治的に対立していた一派だという。
 今、普段接するアイーダに、その過去をことさら恨みに思う様子は見えない。
 だが心の奥底で彼女が何を考えているか、それは所詮彼氏でも弟でもないベルリにはわからない。

ベルリ「(でも、もし僕がアイーダさんの本当の弟で、同じように家族を奪われていたら……)」

 その時、果たして自分は、目の前にいるシャアと同じような行動を選択しないと言えるだろうか?
0296オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/09/09(月) 02:45:12.23ID:/sTqYSna0
ベルリ「どうして僕にそんな話をしたんだ!」
シャア「さあ、なぜかな? 心なしか、君は私に似ている気がしてね。まあただの戯言だ。気にしないでくれ」
ベルリ「(気にしないはずないでしょ!!)」
シャア「それでどうだろうか? そろそろ私を見逃してくれる気になったかな?」
ベルリ「…………」
シャア「その気はない、か。やれやれ」

 シャアは仮面の下で、一つため息をついた。

シャア「ならば仕方ない。……堕とさせてもらう」

 再び、シャア専用ザクが急加速をかける。

ベルリ「来る……! シャアが来る!!」

 ベルリは勿論避けようとした。だが、意に反して身体は言うことを聞いてくれない。
 棒立ちのまま、G-セルフはザクのキックの直撃を受ける!

ベルリ「くっそおおおおおおお……!」

 そのままG-セルフは近くにあった工場の壁に叩きつけられた。
 衝撃と共に、モニターには緊急事態を告げる真っ赤なアラートが表示される。

ベルリ「今ので左足のフォトンバッテリーをやられた!? 機体がパワーダウンする!」

 元々G-セルフは兄弟の所有するMSの中でも燃費はいい方だ。
 だが今日、ELS、MA、そしてシャアと強敵との連戦を無補給で戦ったツケが回ってきていた。
 トドメに脚部にあるメインバッテリーが使い物にならなくなったとなれば、
 今のG-セルフの性能は通常の半分、いや4分の一以下だろう。

シャア「ここまでだな。見逃してもいいが……ちゃんと仕留めるのが礼儀だろう」

 シャア専用ザクがバズーカを構える。やられた。ベルリはそう思った。
 だが、しかし

「ベルリ・ゼナム!」

 ふと、外で誰かが自分を呼ぶ声。
 振り返ってみると、そこには意外な人物が立っていた。

ゼハート「…………」
ベルリ「ゼハート……さん?」

 窮地の戦場に現れた男。それはベルリの兄アセムのライバル、
 ゼハート・ガレットであった。
0297オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/09/10(火) 01:48:43.43ID:ieOxlnjS0
ベルリ「ゼハートさん? なんでここに。危ないから早く逃げt」
ゼハート「そんなことは今はどうでもいい!」
ベルリ「!?」
ゼハート「なんだベルリ、その無様な戦いは!」

 ゼハートは腕組みしたまま、ベルリに向かってひたすら怒号を飛ばす。

シャア「誰かな、彼は。君の知り合いかね」
 
 突然の闖入者に、さすがのシャアも困惑している様子だ。

ベルリ「ええと、彼はゼハート・ガレットさん。僕の兄さんの友達で、僕にとっては」
ゼハート「同志だ(断言」
ベルリ「ええぇ……?」
マオ「ちなみにワイもいますけどね」

 腕組みするゼハートの後ろから、帽子を被ったキツネ目の少年がひょっこり顔を出す。

ベルリ「マオくんまで!?」
マオ「どーもーベルリはん。お元気そうで何より」
ベルリ「いやどう見たってそんな悠長に挨拶してる状況じゃないでしょコレ! ていうか二人でいたってことはもしかして」
ゼハート「そうだ。今まで日課の壁を叩いていた」
ベルリ「やっぱり! てかそんなこと日課にするんじゃないよ!」
マオ「この辺の工業地帯の壁、叩くとい〜い音が出るんですわ」
シャア「壁を叩く? 何かの宗教的儀式か?」
ベルリ「ただの喪男の八つ当たりです。どうか気にしないで上げてください」
マオ「で、壁を叩いてる最中、戦闘が始まった気配がしたんで様子を見に来てみたらお二人がいたと」
ゼハート「すっと見ていたが、なんだあの戦いは! 一方的にやられっぱなしではないか!」

 そのあんまりな言いように、ベルリも思わず眉間に皺を作る。

ベルリ「ム! そんな言い方ないでしょ! 僕だって必死で頑張ってるんだ!」
ゼハート「チッ、どうやら口で言ってもわからないようだな」

 そう吐き捨てると、ゼハートは腕の裾をまくり上げ、壁の前に立った。
 目を瞑り、大きく深呼吸を行うことで、精神を集中する。

シャア「彼は何をするつもりだ?」
ベルリ「さ、さあ……?」
0298オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/09/10(火) 01:54:05.19ID:ieOxlnjS0
ゼハート「ベルリ・ゼナムのオオォ〜〜勝〜〜利を祈ってエエェェェ……」

 ゼハートの目が、カッと開いた。そして、渾身の力を込めて壁を叩きはじめる!!

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンダンダンダンダンッッ!!

マオ「もいっちょ!」

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンッ!

マオ「ハイッ!」

<ダンダンダンダンダンダンダンッッッ!!!

シャア「なんだ、今のは……」
ベルリ「壁叩き三三七拍子……?」

ゼハート「いいか、ベルリ。貴様らの間に何があったのか、どういう理由で戦っているのか私は知らないし、知る気もない!」

 壁を叩き終え、上気した顔でゼハートが語り掛ける。

ゼハート「だがその男、シャア・アズナブルは本編中、何人もの女性と浮名を流したモテ男だ!」
マオ「つまり、ワイらの敵ですわ」
ゼハート「だからベルリ。例えいかなる理由があろうと、貴様はそんな男に負けてはいけない。絶対にだ!」
ベルリ「いや単なる嫉妬でしょそれぇ!」
ゼハート「嫉妬ではない! これは持たざる者の正当なる怒りだ!」
マオ「そうや!」
ゼハート「この残酷なる世界に対し、我々は断固として意思を見せつけていかなければならない! そのためにも、勝つんだベルリ!」
マイ「喪男の意地、見せてやってくださいベルリはん!」
ゼハート「我々の応援を背に、いけええ! ベルリ・ゼナムッ!!」

ベルリ「ゼハートさん、マオくん……」

 ゼハートたち喪男の声援を受け、ベルリは少しの間俯いて黙り込んでいた。
 だが、やがてこらえきれなくなったようにくつくつと笑い声をあげる。

ベルリ「……くく、くくく! はは、ハハハハハハ!」

 ベルリはヘルメットを外し、笑い過ぎて思わず出てしまった涙を拭いた。
 それから頭頂部で髪をまとめていたゴムを取り、バサバサと頭を振る。
0299オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/09/10(火) 02:00:25.54ID:ieOxlnjS0
ベルリ「ハハ……あ〜バカバカし」
ゼハート「なんだと!? おい貴様、せっかくの我らの応援を」
ベルリ「違いますよ。バカバカしいっていったのは、グズグズと考えてこんでいた僕自身のことで……」
マオ「なんじゃとて?」
ベルリ「そうだ。シャアさんの境遇とか、僕自身が復讐を選ぶかなんてどうだっていいんだ。今、僕がやらなきゃいけないことは……!」

 ベルリはスッキリした顔で頬を一つ叩いた。
 それからコクピットの計器類を見渡し、現状を再確認する。

ベルリ「右足のフォトン・バッテリーはまだいける。武装はコレとコレ。残り稼働時間は……全開だと1分!? 全然足りないでしょ!」

 苦笑いを浮かべつつ、ベルリはG-セルフを立ち上がらせた。

ベルリ「まあいいか。足りないなら、足りるようにするだけだ!」
シャア「あれだけやられてまだ立ち上がるか」
ベルリ「ハイ! ご心配おかけしました。でももう大丈夫、覚悟はできましたから。今度は……あなたを倒します!」

 シャアは意外そうにホウ、と呟いた。

ベルリ「ゼハートさんたちも応援ありがとね。難しいかもしれないけど、あとは安全なトコまでさがって」
ゼハート「信じているぞ、ベルリ」

 ベルリは答えず、代わりにG-セルフが少しだけ頷いて見せた。


 再び対峙するG-セルフとシャア専用ザク。
 初めに動いたのはG-セルフだった。

ベルリ「先手は、もらった!」

 G-セルフは敵に向けて盾を投げつけた。
 だが当然、ザクはこれを軽々と回避。

シャア「やぶれかぶれか? いや」

 G-セルフは既にビーム・ライフルを構えている。
 そして残りの弾数分、ありったけをザクに向けて乱射する。
 シャアはこれも回避したが、外れたビームは先ほど投げた盾に当たり、
 またザクに向かって反射する!

シャア「こちらが本命か。だが、読めていたぞ」

 ザクは踊るような軽やかな動きでこれも回避。
 最初の読み合いはシャアに軍配が上がったかに見えた。
 しかし。

ベルリ「パーフェクトパック、リフレクター展開!」

 G-セルフは変形したスラスターで、ザクが避けたビームを受け止めた。
 するとビームは吸収され、そのままG-セルフのエネルギーに転用される。

ベルリ「今ので限界稼働時間は1分30秒まで伸びた。これなら十分。僕ならいける!」
シャア「なるほど。無意味に見えた最初の攻撃も、二手三手先を読んだ布石だったか。やるな、ガンダム兄弟」
ベルリ「僕はベルリ・ゼナムです! いい加減名前で呼んでくださいよ!」
0300オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/10(火) 02:08:16.35ID:ieOxlnjS0
 G-セルフは空になったライフルを投げ捨てた。
 そしてバックパックから遠隔操作端末であるトラックフィンを射出。
 トラックフィンはザクに向かって飛び、トラクタービームで金縛りにしようとする。
 対してザクはSマインを発射。小型鉄球の雨がトラックフィンを破壊した。

シャア「名前を呼ばれたいか、ならば私を負かしてみろ!」
ベルリ「言われなくても!」

 爆風から逃れつつ、バズーカを構えるシャア専用ザク。
 だがG-セルフは既に先んじて動いていた。
 ザクを超える高速移動で懐に潜り込むと、抉るようなアッパーをその胴体に打ち込む!

シャア「ぐ……うっ!」

 その衝撃は凄まじく、ザクは空中に吹っ飛ばされた。
 しかしG-セルフの攻撃はまだ終わらない。

ベルリ「このパーフェクトパックなら、高トルクの芸当だって!」

 G-セルフが薄緑色に変色すると、全身がIフィールドのエネルギーに包まれる。
 高トルクモードのG-セルフは空中を吹っ飛ぶザクに追いつくと、さらにもう一撃殴りつけた!
 無防備な状態での二撃目は、ザクに大ダメージを与える。

シャア「どういうことだ。このパイロット、先ほどより格段に動きが良くなっている。ニュータイプへの覚醒か? いや!」

 シャアは敵から距離を取りながら、
 バチバチと火花を上げるコクピットの中で一人考える。

シャア「無意識に手加減していたというのか、この私相手に!!」

 導き出された結論に、シャアは思わず咆哮した。
 実際、その分析は概ね当たっていた。
 パーフェクトパックを装備したG-セルフの戦闘能力は、もはやMSの域を超える。
 ベルリの腕をもってしても……いや、天才と呼ばれるベルリだからこそ、その力は手に余る。
 ゆえにこれまで、無意識的にベルリはG-セルフの能力を制限していたのだ。
 だが今、徹底的に追い詰められた状況で、そのリミッターは完全に外れていた。
 覚悟を決めたベルリは、パーフェクトパックの全ての力を使ってシャアを追い詰める!

ベルリ「アサルト!」

 スラスターを砲撃モードにした長距離射撃が、ザクを狙い撃ってきた。
 シャアは間一髪、これを回避。
 しかし続けてきたIフィールドの干渉波はよけきれず、機体は一時的に機能不全に陥ってしまう。

シャア「ええい、ガンダム兄弟のMSは化け物か!」
ベルリ「限界稼働時間まであと20秒! 一気にケリをつける!」

 中距離まで接近してきたG-セルフは急停止し、全身のフォトン装甲から全方位にビームをばら撒いた。
 破壊された工場から粉塵が巻き上げられ、周囲の視界は殆どゼロに近くなる。

シャア「視界を奪われただと!?」
ベルリ「トリッキーモード作動!」

 どこからか聞こえるベルリの声。すると粉塵の霧の中に、いくつものG-セルフらしき影が映し出される。
 投影された影はザクを囲むように、グルグルと回転を始めた。
0301オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/10(火) 02:16:34.35ID:ieOxlnjS0
シャア「落ち着け、これはただの目くらまし。実体は一つだ」

 シャアは目を瞑り、意識を集中させた。

シャア「必ず敵は見える。私も、ニュータイプの筈だ!」

 G-セルフの限界稼働時間まで、あと15秒を切った。
 その時、粉塵の霧の中から何かが飛び出してくる。

シャア「来たか」

 シャアは慌てず、冷静に対艦ライフルを構えた。
 だが、そんな彼にニュータイプの直感が告げた。これは“違う”と。
 
シャア「そうだ、これは囮か!」

 その読み通り、霧の中から飛び出してきたのは分離したG-セルフのバックパックだった。
 シャアは対艦ライフルを地面に落とすと、代わりに腰にマウントしたヒート・ホークに手を伸ばす。

シャア「見えた!」

 振り向きざま、ザクのカメラが捉えたのは、
 両手にビームサーベルを持ち、背後から襲い掛かってくるG-セルフの姿だった。
 シャアはにい、と笑うと、ガンダムに向かってザクを一歩踏み込ませた。
 そして手にしたヒート・ホークで、G-セルフの胸を逆袈裟に切り上げる!
 勝った。シャアはそう思った。だがすぐに違和感に気づく。

シャア「手ごたえが……無いだと!?」

 切り裂いたはずのG-セルフの胸はからっぽだった。
 仮面の奥で、シャアの目が大きく見開かれた次の瞬間!

ベルリ「行けええ! コア・ファイター!」

 ベルリの叫びと共に飛び出してきたのは、一機の小型戦闘機だった。
 小型戦闘機はザクの股の間をすり抜け、
 G-セルフの背後に回り、本体と合体する!

シャア「空蝉の術を使ったのか、ベルリ君は!!?」
ベルリ「これがヤーパン忍法だあああ!!」

 コア・ファイターと合体したことで、ガンダムの目に再び光が灯る。
 再起動したG-セルフはビームサーベルを構えなおすと、
 シャア専用ザクの四肢を、一瞬のうちにバラバラに切り裂いた。
 
シャア「私の……負けか」

 崩れ落ちるシャア専用ザク。同時にG-セルフも限界稼働時間を迎え、機能を停止した。
0302通常の名無しさんの3倍
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2019/09/10(火) 17:47:26.01ID:h7h5arCm0
おつ
そういえば本編ベルリはパーフェクトパックの性能にどん引きしてたな
0304オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/17(火) 01:30:37.45ID:ANfvXbuS0
日登町北区
ヨナ「ベルリ! 無事か!?」
ベルリ「ヨナ兄さん。それにキラとキオも。迎えに来てくれたのね」
キラ「なんだ、もう戦闘終わってるじゃん」
キオ「この騒動が起こってから、僕ら一回も戦闘に間に合ったことないよね」

 ベルリはこうして無事ヨナたちと合流した。
 今は機能停止したG-セルフの簡易的なチェックを受けている。

キラ「うん。左足のフォトンバッテリーだけどね、衝撃で接続部の弁が詰まっただけみたい。これならすぐ直せるよ」
ベルリ「本当に? よかった。てっきり僕はここでリタイアかと思った」
キラ「逆に無茶しすぎたせいで、右足のバッテリーはオシャカだけどね。まあ通常戦闘ならギリギリ大丈夫かな」
ベルリ「それでもいいよ。ところで、シャアさんは?」
キラ「仮面をつけた方の? あの人ならヨナ兄さんが尋問してるよ」
ベルリ「そっか。……僕、ちょっと様子見てくるね」

 ベルリが歩き出そうとしたところへ、ゼハートたちがやってくる。

マオ「いや〜見事な大勝利でしたなベルリはん」
ゼハート「喪男の矜持、見せつけたな。やはり私の応援があってこそ……」
ベルリ「ごめんなさい! 話ならまた後で聞きますから!」
ゼハート「おい、おいどこへ行くベルリ!」

ヨナ「なあ。ベルリの話だと、君は『ヅダエール』の影響を受けていないんだろ? 何か知っていることがあれば話してくれないか?」
シャア(一年戦争)「…………」
ヨナ「だんまり、か。ハア」

 そこへ、息を切らせてベルリが走ってきた。

ヨナ「どうしたベルリ? そんなに急いで。俺に何か用か?」
ベルリ「いや、用があるのはヨナ兄さんじゃなくシャアさんの方」
シャア(一年戦争)「私に?」
ベルリ「はい。どうしても言っておきたい事があって」
シャア(一年戦争)「フッ。復讐はよせだとか、そういうお説教なら勘弁してもらいたいのだがな」
ベルリ「まさか。説教なんてしないですよアムロ兄さんやカミーユじゃあるまいし」

 ベルリは手を振って否定した。

ベルリ「復讐だって、したいなら別に止めません。ただ今みたいにみんなが困ってるときじゃなくて、チャンと時間と場所を選んでやってくださいよ」
ヨナ「おいおい」
ベルリ「まあ、ミネバちゃんを狙うのは考え直した方がいいと思いますけど」
シャア(一年戦争)「なぜだね?」
ベルリ「ウチにはバナージっていう筋金入りのロリコンがいますからね。ミネバちゃんを狙ってるって知ったら、きっと全力で邪魔しにきますよ」
シャア(一年戦争)「ほう。覚えておこう」

 シャアは仮面の下で小さく笑った。
0305オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/17(火) 01:34:53.63ID:ANfvXbuS0
シャア(一年戦争)「それで、言っておきたいことというのは今の話かね?」
ベルリ「いえ、違います。僕が言いたいことは……」

 ベルリはそこで言葉を区切り、少し俯いた。
 そしてもう一度、自分の中で「答え」に間違いがないか確認を取る。
 やがてベルリは顔を上げた。

ベルリ「僕は、多分復讐はしないと思います」
シャア(一年戦争)「…………」
ヨナ「復讐? 復讐ってなんのことだベルリ?」

 ヨナが不思議そうに問いかけるが、ベルリは返事を返さない。
 ただ真っ直ぐにシャアを見る。
 
ベルリ「戦闘中、ううん、戦闘が終わってからもずっと考えてました。で、僕なりに出した結論としては、やっぱり復讐はしない方がいいなって」
シャア(一年戦争)「……君は、私にそれだけを言いに来たのかね?」
ベルリ「ハイ、そうです!」

 ベルリは元気よく答えた。

ベルリ「復讐とかそういう誰かを恨みに思う気持ちって戦いの根っこだと思いますから。僕はそういう根っこを取り除きたいんです。だから、復讐はしません!」
シャア(一年戦争)「…………」

 シャアはしばらく黙ってベルリを見ていた。
 だが、やがて

シャア(一年戦争)「……くく、はは、ははは!」

 突然愉快そうに声をあげて笑い出したシャア(一年戦争)。
 ヨナ、そしてベルリも思わぬ反応に呆気にとられる。

『……ね? 面白い人たちでしょう? ガンダム兄弟って』
シャア(一年戦争)「ああ、まったくだ。だから君は今もここにいるのだな、ララァ』
『ええ。そして、未来の大佐自身も』

 シャア(一年戦争)は見えない誰かと、一言、二言、言葉を交わした。
 それから兜と仮面を外し、素顔でベルリたちと向き合う。
 
シャア(一年戦争)「フル・フロンタルは強敵だぞ。君に彼を止められるのかベルリ君?」
ベルリ「大丈夫です! だって、戦うのは僕一人じゃありませんから」
ヨナ「そうだ。俺たちガンダム兄弟が……いいや、町の人たち全てが今、この騒動を終わらせようと必死に動いている。だから、絶対に止められる!」
シャア(一年戦争)「そうか。なら、まずはフロンタルの協力者を止めることだな」
ベルリ「誰か知ってるんですか?」
シャア(一年戦争)「一人はな。ゾルタン・アッカネンという義眼の男だ」
ベルリ「ゾルタン……ウチを襲ったってヤツか!」
ヨナ「待ってくれ。今、『一人は』といったな。もしかして、フロンタルの協力者は複数いるのか?」
シャア(一年戦争)「そうだ。フロンタルの協力者――いや、『同志』はもう一人いるらしい」
ヨナ「『同志』……?」
シャア(一年戦争)「フロンタル自身がそう呼んでいたのだ。私の同志たち、とな」
ベルリ「誰なんですかそれ?」
シャア(一年戦争)「詳しくはわからない。ただ、ヤツの口ぶりからして、君たちガンダム兄弟のよく知る人物であることは間違いないようだが」
ヨナ「フロンタルに手を貸す、俺たちがよく知る人間……一体誰なんだ?」

 首をかしげるヨナ。
 その時、ナラティブガンダムの通信機に、突然連絡が入る。
0306オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/17(火) 01:36:43.29ID:ANfvXbuS0
キオ『兄ちゃん! ヨナ兄ちゃん聞こえる!?』
ベルリ「キオ? そういえば見ないけど」
ヨナ「キオには辺りの偵察に出てもらっていたんだ。……キオ、俺だ。何かあったか?」
キオ『大変だよヨナ兄ちゃん! 三日月兄ちゃんが……!』
ヨナ「三日月? 三日月がどうかしたのか?」
キオ『と、とにかく代わるね!』

 通信機の向こうで聞こえる慌ただしい音。
 少しして、キオとは違う若い男の声が通信機から流れた。

『……ガンダム兄弟か?』
ヨナ「ああ、ヨナ・バシュタだ。君は?」
アフランシ『僕はアフランシ・シャア。先ほどまで、三日月君と一緒に町に現れたシドと戦っていた』
ヨナ「シドか。三日月が大変だと言っていたな。まさか、撃墜されたのか?」
アフランシ『いいや違う。だけどもっと酷い。落ち着いて聞いてくれ。三日月くんのバルバトスはシドに乗っ取られた。このままだと、日登町は彼によって破壊されるぞ!』
ベルリ「なんじゃとて!?」


日登町北区での戦闘結果(1)

G-セルフ……機体自体は小破。しかしエネルギー不足のため、戦闘能力は大幅に低下

シャア専用ザクII……戦闘不能

シャア(一年戦争)……捕縛


日登町北区での戦闘結果(2)

Gセイバー……相討ちにより大破

実写シャア専用ザクII……相討ちにより大破

マーク&実写シャア……なぜか男同士の友情が芽生える


日登町北区での戦闘結果(3)

ガイア・ギアα……撃墜

ガンダム・バルバトスルプスレクス……戦闘のさなかにシドに乗っ取られ、現在日登町中央区に向けて移動中

三日月・オーガス……バルバトスがシドに乗っ取られた以降、安否不明
0308通常の名無しさんの3倍
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2019/09/21(土) 21:43:56.59ID:ioJheRNf0
今夜は久々にアムロ兄さんが狂乱しそうだな
巨人が久々のセリーヌ優勝とかなんとか

マクギリス「興味ないね」
ヒイロ「同感だ」
刹那「アムロ兄さんには悪いが、俺も同感だ」
三日月「野球って何?それよりはもラグビーの方が………」
セイ「巨人って、進撃じゃなく?」
ロラン「優勝セールしてくれるんなら、どこでも」
0311通常の名無しさんの3倍
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2019/09/22(日) 07:25:20.92ID:YiuK1RXi0
サリィ「まだチャンスは残っているわ!」
ウーフェイ「ドラゴンズはまだ、戦える!」
ブライト「そうだ、まだ日本一だって可能性がないわけじゃないんだ!」
シャア「認めたくない……認めたくなぁい!!」
0312通常の名無しさんの3倍
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2019/09/22(日) 17:46:21.20ID:OLg+9KKV0
>>308
セレーネ「また新しい偽者ね!?」
0313オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/24(火) 02:15:24.88ID:E0E3M2+g0
日登町中央区:日登町武道館

 ここ、日登町武道館は学校やネオジオン社本社屋と並び、
 多くの住人たちが避難のため集まっていた。
 立ち並ぶテントの一つでは、金髪の青年が人々にスープの配給を行っている。

バーニィ「はい押さないでくださーい! 食事は全員分ありますから!」
クリス「ごめんねバーニィ、せっかく招待したのにボランティアまで手伝ってもらっちゃって」
バーニィ「いいんだよ。こんな時だからね、俺だってできることはするさ」
ガロード「おろ? あれクリスじゃん」
フリット「本当だ」
クリス「ガロードにフリット! どうしたのこんなところで」
ガロード「いや、シロー兄に武道館の様子見て来いって言われてさあ」
フリット「物資とかはどう? 足りてますか?」
バーニィ「こっちは今のとこ、十分足りてるよ」
ウッソ「あ、バーニィさんもいたんですね。ひょっとしてデートですか?」
バーニィ「え!? い、い、いやデートって言うか」
クリス「今日は私が初めて企画を任されたコンサートの初日でね。バーニィを招待したの。ほら、いつもお世話になってるから」
バーニィ「うん、まあ一応コンサートの後はレストランの予約もしてたんだけどね。この騒ぎでそれもパアだよハハハ……」
ウッソ「なんかすいませんウチのアムロ兄さんとシャアさんがご迷惑かけて……」
フリット「僕らも可及的速やかに事態の収束に動きますので……」
ガロード「それで、今日は誰のコンサートだったわけ?」
クリス「ああ、それはね」

 その頃、武道館の楽屋では、一人の少女が頭を抱えていた。

ミーア「うう〜……なんでこんなことに」

 彼女の名はミーア・キャンベル。かつてラクス・クラインの影武者として活動していたアイドルだ。
 紆余曲折を経て、最近ようやく本名での再デビューを果たしていた。

ミーア「コツコツと下積みを重ねて、今日はようやく本物のラクスさんとコンサート! のハズだったのに……」

 ミーアはうらめしそうに廊下に並べられた花輪を見た。
 そこには『ラクス・クライン&ミーア・キャンベルジョイントコンサートの成功を願って』
 と、太文字でデカデカと書かれている。

ミーア「それが初日からこんな大事件が起こって、コンサートはおじゃんなんて……」

 と、言ってがっくりと落ち込む。
 そこへ、片目に傷のある男が入ってきた。
 彼はラクス・クラインのマネージャー、アンドリュー・バルトフェルドだ。
0314オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/24(火) 02:16:35.64ID:E0E3M2+g0
バルトフェルド「おや、どうした? こんなところでうなだれて」
ミーア「バルトフェルドさん……そりゃうなだれもしますよ。だって私、ずっとこの日のために頑張ってきたのに」
バルトフェルド「ああ、そうだな。地下のライブハウスから始まり、ゲリラライブやドサ周りと、随分泥臭いことをやってきたようだな」

 バルトフェルドは隻眼でニヤリと微笑むと、
 ミーアは恥ずかしそうに顔を伏せた。

バルトフェルド「だが、その中で君は着実に実力を磨いてきた。ラクスと肩を並べるくらいにね。よく知っている。だから今回声をかけたんだ」
ミーア「でもそれも終わりです。初日からこんなことになっちゃって……明日以降の予定だってわかんないっていうじゃないですか!」
バルトフェルド「それでこうして、楽屋で一人腐ってるというわけか」
ミーア「いけませんか! ラクスさんみたいな人気アイドルと違って、わたしは今日に全てを懸けてたんです! だから……」
バルトフェルド「なら、なおさら君はここにいるべきじゃないな」
ミーア「え?」

 バルトフェルドは口の前に指を立て、『静かに』とジェスチャーをした。
 すると遠くから聞こえてきたのは、よく澄んだ、しかし力強い歌声だった。

ミーア「これ……! ラクスさんが」
バルトフェルド「ああ。歌っているよ今もステージで」
ミーア「そんな……どうして」
バルトフェルド「『こんな大変な時だからこそ、自分の歌で少しでも皆を元気づけられれば』ってね。危険だから避難するよう言ったんだが、あれで意外と頑固なんだ」

 バルトフェルドは困ったように頬を掻いた。

バルトフェルド「確かに君の言うとおり、明日のことはわからない。だが、誰にだって、今できることはあるはずだ」
ミーア「今、できること……」
バルトフェルド「そうしてできることを重ねていけば、それは明日に必ず繋がっている」
ミーア「…………」
バルトフェルド「ラクスにとって、それは歌うことだった。君の場合は……こうして努力を無駄にして腐っていることかい?」
ミーア「……ごめんなさいバルトフェルドさん。わたし、ちょっと行ってきます!」
バルトフェルド「あい、わかった。ならその間、とっておきのコーヒーでも淹れておくとするよ」

 ミーアは一つ頭を下げると、廊下を走っていった。
 やがて遠くから聞こえていた歌声は、デュエットになった。
 珈琲豆をひきながら、バルトフェルドはずっとそれを聞いていた。
0315オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/24(火) 02:18:19.31ID:E0E3M2+g0
日登町武道館:北口ゲート

フェリーニ「ふう、ちょっくら休憩っと」

 そう言ってやってきたのは、『イタリアの伊達男』こと、リカルド・フェリーニだ。

フェリーニ「ったく、久しぶりにこの町に来たと思ったらこんな騒ぎに巻き込まれて、俺もツイてねえな」

 愚痴をこぼしつつ、手にした缶コーヒーを飲もうとした、その時だった。

??「う、ううティッシュ……」
フェリーニ「うわ! ミンチの化け物! ……と思ったら。お前、ひょっとしてイオか?」
イオ(ミンチ)「そうだよリカルド。今、ミンチから戻るから待ってろ。後、ティッシュ持ってたら寄越せ!」

 数分後。

イオ「びえっくしょん!! ズズ、ふう、やっと戻れたぜ」
フェリーニ「汚ったねえな。ほれティッシュ!」
イオ「お、悪いな」
フェリーニ「で、なんでお前こんなところでミンチになってたんだ?」
イオ「それがよ」

 イオの話によれば、ARチップたちとの戦闘の後、彼はずっとダリルと戦っていたという。
 戦いは弾切れEN切れになってもなお続き、最終的にはMSを降りて生身での殴り合いになった。

イオ「そしたらあの野郎、いつの間にか義手とか義足をアップデートしてやがって」
フェリーニ「で、フルボッコにされた挙句、一発KO。お前はミンチにって訳ね」
イオ「だってロケットパンチは卑怯だろロケットパンチは!」
フェリーニ「はいはい。で、ダリルはどこ行ったんだ? せっかくお前にトドメを刺す機会だってのに」
イオ「それが突然『歌が……ミーアの歌が聞こえる!』とか言って、俺を放ってどっか行きやがった」
フェリーニ「歌? ……ああ、今ステージで歌ってるこの歌か。そういえば彼、ドルヲタだっけ」

 フェリーニは後ろの武道館から漏れ出るメロディーに耳を傾けた。
 ステージでは今も、ラクス、そしてミーアが観客のために歌っている。

イオ「そういやお前こそ、なんでこんなとこに?」
フェリーニ「あ? 俺はキララちゃんの応援だよ。彼女、今日のコンサートにゲストで出る予定だったからさ」
イオ「ったく、お前もアイドルかよ。どいつもこいつも軟派なこって」
フェリーニ「そう腐すなよ。お前こそ、そのアイドルソングのおかげで命拾いしたくせに」
イオ「ケッ、俺は今も昔も音楽はジャズしか認めねえからな!」
フェリーニ「はいはい硬派硬派」
イオ「まあ、この歌。コッテコテのアイドルソングにしちゃあ……悪くはねえな」

 そうやって二人は、しばらくの間アイドルたちの歌に耳を傾けていた。
0316オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/30(月) 02:09:37.05ID:iffF8GzX0
日登町中央区:幹線道路

マクギリス「バナージくん、迎えとはまだ合流できないのか?」
バナージ「う〜ん、おかしいな。そろそろ会えていい頃なんですけど」
マクギリス「ひょっとしたら行き違いになったのかもしれないな」

 何台も続くカミオン部隊。その殿で二人はそんな会話を交わしていた。
 MAとの戦闘の後、バナージたちはシャクティが調達したカミオンで避難所へ向かっていた。
 目的地はここから一番近い拠点である、日登町武道館だ。
 
マクギリス「しかし、それでもここまで無事に来れたのは僥倖だったな」
バナージ「ええ。遭遇したのもデビルガンダムヘッドとデスアーミーが数体くらいですからね」
マクギリス「おそらくは今、ヤツは力を蓄えている最中なのだろうな」

 そう言ってマクギリスは遥か後方を見た。
 現在、警察署を中心とする西区はデビルガンダムの巣と化している。
 宿敵と呼ぶべきMAが破壊された今、デビルガンダムがいかなる進化を遂げているか――
 それは誰にも解らなかった。

バナージ「今はシロー兄さんを中心に、警察の人たちが反攻作戦を練っているはずです。そのためにもまずは」
マクギリス「子供たちを安全なところに送り届けなければな」
バナージ「はい、その通りです」
マクギリス「無論、私もハリソンも、反攻作戦には協力させてもらうつもりだよ。力を合わせ、この町を取り戻そう」
バナージ「ありがとうございます、マクギリスさん」
ミネバ『はんこう作戦にはわたしもさんかするぞ!』

 そこへ突然通信が割り込んできた。声の主はミネバ・ザビだ。

ミネバ『いつまでもデビルガンダムにおおきな顔をさせるわけにはいかないからな。このサイコジムで……』
バナージ「い、いやいやダメだよオードリー! イd……サイコジムはもう、ただのジムじゃないか!」
マクギリス「そうだ。今だって迎えと合流するまで、という条件で君たちに護衛を頼んでいるのだからな」

 現在、ミネバたちの乗るサイコジムは、カミオン部隊の先頭で護衛を務めていた。
 もちろん娘を心配するドズルは大反対したのだが、戦力を遊ばせておく余裕はない。
 そのためカミーユたちと合流するまで、という条件で再びサイコジムが起動したのだ。

バナージ「きみに何かあったら、俺がドズルさんに殺されちゃうよ。お願いだから武道館についたら大人しく避難してくれ」
ミネバ『むう〜バナージのわからず屋め。いいもん、ジュドーお兄ちゃんに頼むから……きゃあ!』
バナージ「オードリー? どうしたんだオードリー!!」
0317オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/30(月) 02:10:33.03ID:iffF8GzX0
 通信機から聞こえた突然の悲鳴。
 一体ミネバになにが起こったのか。今度は先頭車輌に乗っていたシャクティから通信が入る。

シャクティ『大変です、すぐにこっちに来てください。サイコジムが襲われています!』
マクギリス「敵襲か! 一体誰だ!」
シャクティ『それが……アムロさんとシャアさんです!』
バナージ「なんだって!?」

 シャクティの言う通り、カミオン部隊の先頭ではサイコジムが二機のMSに襲撃を受けていた。
 襲っているのはディジェと百式。つまりアムロ(Z)とクワトロ・バジーナだ。

アルミリア「きゃああああ!」
マリーメイア「な、なんで私たちが襲われるの!?」
ミネバ「シャア、わたしだ、ミネバだ! こうげきをとめてくれ!」
アムロ(Z)「お前ト○ノだろう! なあトミ○だなお前!」
クワトロ「騒乱に乗じてこの世界のリセットに現れたか、伝説巨神!」
プルツー「ダメだ。全然話が通じない」
プル「二人ともヅダエールのせいで暴走してるの!?」

 困惑する少女たちをよそに、ディジェと百式は執拗な攻撃を加え続けた。
 MA戦のような謎の力も発揮できない今のサイコジムでは、
 歴戦のニュータイプ相手に手も足も出ない。

シャクティ「ああ、サイコジムが!」

 このまま撃墜されてしまうのか……誰もが思った時だった。

「ミネバあああ!!」

 突如、戦場に少年の声が響く。

カーラ「あ、MSの熱源反応。こっちに近づいてきてるよ!」
マリーメイア「バナージが助けにきてくれたのか!?」
プル「ううん、違うよこの声は」
ミネバ「ジュドーお兄ちゃん!!」

 砂埃を上げながら突撃してきた重MS。
 それは紛れもなくジュドー・アーシタのZZガンダムだった。
0318オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/09/30(月) 02:11:36.89ID:iffF8GzX0
アムロ(Z)「ジュドーだと! 俺の邪魔をする気か!」
ジュドー「あったりまえだろ! まったく、ト○ノと見ればすぐ発狂して! あの機体にはミネバたちが乗ってんだぞ!」
アムロ(Z)「ト○ノは関わるもの全てを不幸にするんだ! どうしてそれがわからない!!」
ジュドー「わかってたまるかよ! 相変わらず無茶苦茶な理屈なんだから!」

 ジュドーの気合と共に、ZZガンダムの頭部にエネルギーが集まっていく。
 
ジュドー「そんな分からず屋の兄貴は、ZZの必殺技で!」

 そう言うとZZガンダムは猛然とダッシュ! 
 ディジェを掴んで空へ放り投げる。
 さらに自分も飛び上がり、空中でディジェの機体を捉えると
 頭を両足で挟み、胴体を抱え込んだ!

アムロ(Z)「こ、この態勢は!?」
ジュドー「これがZZガンダムの必殺技、パイルドライバーだああああ!!」
アムロ(Z)「ハイメガキャノンじゃないのかああ!!?」

偶然通りがかったリジェネ「ZZガンダムといえばパイルドライバー」
偶然通りがかったシャニ「ガンダムVS.ガンダムプレイヤーには常識だよね〜」

 そのままZZガンダムはディジェの頭部を地面に打ち付ける!
 技の威力はすさまじく、ディジェは地面に逆さまに突き刺さった。

ジュドー「大丈夫かミネバ、プル、プルツー」
ミネバ「うん! ありがとう助けにきてくれて!」
プルツー「でもどうしてここがわかったんだ?」
ジュドー「多分、そのデッカいジムが呼んだのかな」
プル「どういうこと?」
ジュドー「さっきから頭の中で、誰かが俺を呼んでるんだよね。『ユウキコスモ〜ユウキコスモ〜』って知らない名前で」
カーラ「怖っ!」
マリーメイア「完全にオカルトじゃないかそれ……」
マユ「やっぱり何か憑いてるのかなこのサイコジム」

 そこへ少し遅れて、カミーユのZガンダム、そしてバナージのユニコーンガンダムもやってきた。

カミーユ「おいジュドー! 勝手に先走ってどういうつもりだ!」
バナージ「オードリー! だ、大丈夫か!?」
ミネバ「うん! ジュドーお兄ちゃんが助けてくれたから!」
プル「やっぱりジュドーが一番頼りになるよね〜」
プルツー「同意」
バナージ「orz」
マクギリス「よしよし」
0319オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/30(月) 02:12:28.96ID:iffF8GzX0
 ZZガンダムは、一人残された百式の方へ向き直る。

ジュドー「さあて、残りはアンタ一人だけど、まだやるつもりシャアさん? いや、今はクワトロさんか」
カミーユ「大人しく投降してくださいクワトロ大尉。できればあなたとは戦いたくない」

 降伏を迫るジュドーら一行。
 しかし、追い詰められたはずのクワトロはなおも不敵に微笑んだ。

クワトロ「私一人? それは気が早いのではないかな?」
カミーユ「なにっ!」

 すると、仕留めたはずのディジェがゆっくりと起き上がる。

アムロ(Z)「ふう、あぶないあぶない。一瞬気を失っていたぜ」
クワトロ「油断したな、アムロ」
ジュドー「マジかよ。さっきのパイルドライバー、完全に決まったと思ってたのに」
バナージ「だけど状況はまだこっちが有利だ。このまま全員で一気に……」
カミーユ「いや、この二人は俺とジュドーでやる」
バナージ「え?」
ジュドー「バナージ兄たちのガンダム、よく見たらボロボロじゃん。ここは俺たちに任せて休んどいてよ」
マクギリス「バナージくん。我々にはまだやらなくてはならないことがある。ここは彼らに委ねよう」
バナージ「……わかった。頼むよカミーユ、ジュドー」
アムロ(Z)「話はまとまったようだな」
クワトロ「ならば我々の戦い、こんな路上では勿体ない。もっと相応しい場所を用意しようじゃないか」
カミーユ「相応しい場所?」

 クワトロは百式のコクピットで、何かのスイッチを押した。
 すると各機のモニターに、監視カメラとおぼしき映像が映し出される。

ジュドー「あれって……日登町武道館?」
0320オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/09/30(月) 02:14:37.45ID:iffF8GzX0
 同時刻:日登町武道館

 突然、ゴゴゴゴという地響きと共に、日登町武道館が大きく揺れた。
 揺れは強く、長く、テーブルの上のモノも次々と落下していく。

バルトフェルド「ああくそ! せっかく挽いたコーヒーがこぼれちまった。しかしなんだこの揺れは。地震か?」

 そこへ、血相を変えてバーニィが飛び込んでくる。

バーニィ「た、た、た、大変です!」
バルトフェルド「今度はどうした!」
バーニィ「それが、ラクスさんたちのいるステージが突然割れて……!」
バルトフェルド「なんだと!? 二人に怪我は!」
バーニィ「それは大丈夫です。急いで避難しましたから。でも、割れたステージの下からとんでもないものが」
バルトフェルド「とんでもないもの? なんだいそれは」
バーニィ「リングです! 巨大なリングが、ステージを突き破って出てきたんです!!」

 日登町武道館:メインステージ

フリット「ようやく揺れは収まったけど、ステージの下から現れたこれって」
ウッソ「四角いマットに鉄柱に張ったロープ……どう見てもリングですよね、プロレスの」
ガロード「だけど無茶苦茶でかくないか! MSが暴れられるサイズだぞ」
クリス「そういえば昔アムロさんに聞いたことがあるわ。かつて日登町武道館は、ロボットプロレスの聖地と呼ばれてたって」
ガロード「ロボットプロレスの聖地!?」


 再び中央区の幹線道路
 
カミーユ「なんだ今の映像は。それに、あのリングは一体……」
アムロ(Z)「あれこそ日登町特設リング。かつてザ○ボットやダ○ターンも戦ったという、伝説のリングさ!」
クワトロ「カミーユ・ビダン、そしてジュドー・アーシタ。我々はあそこで、キミたちに2対2のスペシャルタッグマッチを申し込む!!」
カミーユ・ジュドー「「ス、スペシャルタッグマッチだって〜〜〜!!?」」


 次回、『オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟』夢のニュータイプタッグ編に続く
0321通常の名無しさんの3倍
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2019/09/30(月) 07:37:17.70ID:2VMfNcKJ0
流れぶち切りですが悪しからず。

ストーカー「おーっとここでシャア軍に援軍が現れたぞ!」

ブライト「シャア、是非とも俺たちの味方をしてくれるよな」
ウーフェイ「今日一日だけでいい、今日だけでいいのだ!」
サリィ「ドラゴンズを応援して!」

シェフィールド「そうは行くか!アムロ、我らを応援してくれ!」
ハリー「やっぱり見たいだろ、伝統の一戦!」

ランバ・ラル「わしを無視するな!」
ハモン「まあ、「青」い巨「星」ですからね」
0322通常の名無しさんの3倍
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2019/10/01(火) 04:36:07.40ID:ZANk8Zl+0
>>321

「「「「バンザーイ!バンザーイ!!バンザーーーーーーーーーイ!!!」」」」
ハリー(阪神王子)「やってくれたねタイガース〜♪」
シェフィールド(焔の虎)「家庭円満タイガース〜♪」
ゴッドワルド(人喰い虎)「勝った勝った勝った勝ったタイガース〜♪」
バルトフェルド(砂漠の虎)「生きる糧です はんしーんタイガース〜♪」

シャア「orz」


『CS終了までホエールズクルーの貸し切りとなります 青い巨星』

アムロ「こっちもガチか……」
0323通常の名無しさんの3倍
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2019/10/01(火) 07:19:10.37ID:JWA3jB560
ガイア「オルテガ!マッシュ!」
オルテガ「おぅ!」
マッシュ「行くぞ!」

「「「我ら、黒い三連星は、オールブラックスこと、ニュージーランドを応援する!!!」」」

シン「って野球じゃないのかよ!?この流れだとだいたい野球じゃないのかよ!」
ガイア「大丈夫だ!開幕前にはスクールウォーズ見て勉強したり」
オルテガ「ノーサイドゲームのドラマや原作読んだりした」
マッシュ「ニュージーランドのパカもマスターしたり、マッシュの必殺技の練習もした」
シン「って最後のマッシュの必殺技は違う!それFF6だし」
0324通常の名無しさんの3倍
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2019/10/01(火) 15:56:38.14ID:5B5KnRGS0
>>320
ギンガナム「お前たち夢を忘れた古い地球人は日登町武道館を人間が建てたものと思っているようだが、真実は違ーう!太古の昔、ロボットプロレスの殿堂とするためにサイコジム似の建設巨神が…」
ハリー「ほーお、なんだそのオモシロ黒歴史は」
0325通常の名無しさんの3倍
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2019/10/01(火) 20:00:19.84ID:3WpjmK3r0
ていうかこの世界には元々建設巨神キャトルがいらっしゃるのではなかろうか
0329通常の名無しさんの3倍
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2019/10/05(土) 10:51:13.23ID:T8G0P9nL0
>>326-328
オフィシャルではございませんぞー!
0330オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/06(日) 21:20:12.80ID:WKwxGHHl0
日登町中央区:日登町武道館

フェリーニ「さあ一万人が熱狂する中! まもなくここ日登町武道館では、宇宙ニュータイプタッグマッチが行われます!」
観客「「「うおおおおおおおお!!!」」」
フェリーニ「実況はわたしリカルド・フェリーニ。解説はグラハム・エーカー警視正」
グラハム「よろしく頼む」
フェリーニ「レフェリーはイオ・フレミングのナカムラ三兄弟でお送りします!」
イオ「おいリカルド! てめー約束だからな? このの仕事が終わったら……」
フェリーニ「はいはい、借金のカタに貰ったFAガンダムは返してやるからな。しっかりレフェリー頼むぜ」
イオ「任せとけ!」
フェリーニ「ところでグラハム警視正。この特設リング、ロボットプロレス界隈では有名だと伺いましたが」
グラハム「うむ。ザ○ボット3VS青騎士・赤騎士、ダイ○ーン3VSドン・ザウサー、
     ダ○バインVSハイパー・シェリルなど、日登町の歴史に名を残す数々の名勝負がここで行われたという。
     そんな伝説のリングをこの目で見れるとは、センチメンタリズムな運命を感じざる得ない!」
フェリーニ「ここで特別ゲストのラクス・クラインさんにお話を聞きましょう。どうですか、今のお気持ちは?」
ラクス「はい。わたくしもとても楽しみですわ。いったいどんな試合になるのかしら」
フェリーニ「もう一人の特別ゲスト、ミーア・キャンベルさんはいかがでしょう?」
ミーア「うう……さっき私たちが歌ってた時よりみんな盛り上がってる……やっぱり私なんていらない子なんだ……」
バルトフェルド「うん、まあ、元気を出したまえ。ケバブでも食うかい? ヨーグルト味の」
ミーア「結構です!」
フェリーニ「はい、という訳で特別ゲストのお二人でした〜」

ウッソ「……しかしすごい熱気ですね、こんな状況なのに」
フリット「まあアムロ兄さん・シャアさんコンビとカミーユ兄さん・ジュドー兄さんコンビの対戦なんて、僕たちでも滅多に見れない好カードだからね」
ガロード「え〜ビール〜ポップコーン〜ホットドッグはいかがっスか〜」
ウッソ「ガロード兄さんなんか早速バイトしてますし。ていうかあんな食べ物どこから持ってきたんですか?」
シャクティ「ふっふっふ、やはり捨てる神あれば拾う神ありですね。まさかこんなビジネスチャンスが転がり込んでくるとは」
クリス「ありがとう、助かったわシャクティ。試合を取り仕切るだけでなく、物資まで提供してくれて」
シャクティ「いえいえいいんですよ。それよりさっき渡した契約書、早めにサインしておいてくださいね。中身は読まなくてもいいですから」
prrrrr
シャクティ「はいもしもし。……ああ、日登テレビさんですか。え? 試合を独占中継したい? それならちゃんと私に話を通してもらわないと。ええ」
フリット「相変わらずたくましいね、ウッソのガールフレンドは」
ウッソ「多分、文明が崩壊してもシャクティはああしてしぶとく生き残っていくんだろうなあ」

「すいませ〜ん、こっち焼きそば! それと生ビール大ね」
ガロード「はいはい今すぐって……何やってんのティファ!」
ティファ?「やあねえ、ティファじゃないわ。ルチルよル・チ・ル」
ガロード「身体はティファだろ! ていうか何やってんのこんなとこで!」
ティファ@ルチル「いや〜町が騒がしいからさ〜幽体離脱して様子を見に来てみたら、なんか面白そうなことやってるじゃない。
         なんで、ちょっとこの子の身体を借りて、楽しもうかな〜って」
ガロード「どうりでここに来てからティファの姿を見ないと思ったら……!」
フォウ「ルチルさ〜ん、席取れましたよ〜」
ロザミア「早く早く! お兄ちゃんの試合始まっちゃう!」
ティファ@ルチル「ほらガロード。連れも待ってるからさ、早くビールを……」
ガロード「もしもしジャミル? うん、実は今ティファに悪霊が取り憑いちゃってさ。悪いんだけどすぐにLシステムブッ壊して……」
ティファ@ルチル「あ〜んダンナに電話で告げ口するのはやめて〜!」
0331オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/06(日) 21:23:55.18ID:WKwxGHHl0
フェリーニ「さて、試合開始を間近に控え、現在リングではデギン・ザ・グレートとジェネラル・レビルによるエキシビションマッチが行われているわけですが」
デギン「ぬおおおおお!」
レビル「ぐあああああ!」
バナージ「組み合ったまま、全然動きが無いですね」
ティファ@ルチル「ふざけんな! ちゃんと戦いなさいよコラ!」
キシリア「わが父ながらなんとしょっぱい試合だ」
フェリーニ「……などと一部観客から不満の声が上がっているようですが。どうでしょう解説のグラハムさん?」
グラハム「確かに若手レスラーのような派手さはない。だがお互い筋肉の動きから二手三手先を読み、けん制しあっているのだ。
     実に熟練らしい、いぶし銀の試合といえよう!」
イオ「おいおい爺さんたち。エキシビションとはいえ一応試合なんだからさ、そろそろ動いてもらわないと……」
デギン「うるさい!」
レビル「黙っておれ若造!」
イオ「ぐえええ!」
フェリーニ「おーーっと! 警告に入ったレフェリーのイオが巻き添えでミンチにされたーーっ! これには観客も大興奮だーーっ!」
レビル「むぐっ!」
デギン「こ、腰が……!」
フェリーニ「しかし無情にも同時に腰を痛めてここで試合終了ーーっ! 暖かい拍手のなか、二人が担架で運ばれて行きます!」
ギレン「まったく、年も考えずに無理をするから……」
ドズル「いやいや、中々通好みのいい試合だったぞ思うぞ兄貴」

 そのとき、急に会場全体の照明が落ちた。
 人々がざわめくなか、スポットライトを浴びるリングに現れたのは、眼帯をつけた蝶ネクタイの男だった。

ストーカー「さてお集りの皆さん。皆さんは『ロボットプロレス』という言葉をご存知でしょうか。
      これはロボットアニメ黎明期、その内容を揶揄する言葉として定着したものです。
      武装を搭載した巨大兵器にも関わらず、あえて拳と拳、機体と機体をぶつけ合うさまと
      世の人々は嘲笑を込めて『ロボットプロレス』と呼んだのです」

 男はゆっくりとした、だが力強い声で語り続ける。

ストーカー「しかしこの言葉、本当に侮蔑すべきものなのでしょうか。
      同時期の特撮が、手間がかかるという理由で光線技をトドメにしか使わなかったように、
      ロボットアニメも足を止めてビームやらミサイルやらを撃ち合っていればよかったのでは?
      しかし、アニメ制作者たちはそうしなかった。
      世間から軽んじられながらも、斬り合い、殴り合い、機体が壊れ行く姿を克明に描いたのです。
      それはまさに、機体がぶつかり合う様にこそ、戦いの真実があると信じたからに他なりません。
      あえて言いましょう。
      『ロボットプロレス』この言葉は全てのアニメ制作に関わった人々への、惜しみなき称賛であると!」

 徐々にヒートアップしていく中、男はジャケットを脱ぎ捨て、眼帯を外した。
 そして、小指を立て、マイクを強く握って宣誓する。

ストーカー「そして今日! この日登町特設リングで『ロボットプロレス』の新たな歴史が刻まれるのです!
      一体、勝利の女神はどちらに微笑むのか!?
      それでは参りましょう……宇宙ニュータイプタッグマッチ、レディ……ゴオオオオオォォォォ!!」
0332オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/06(日) 21:30:35.49ID:WKwxGHHl0
フェリーニ「さて、突如乱入してきた謎の男による謎の挨拶も終わったところで」
ウッソ「今の台本じゃなかったんですか!?」
イオ「いや、呼んでもないのに勝手に入ってきたからね、あのオッサン」
フェリーニ「いよいよ選手入場です! まずはこのタッグ!!」

「ガンダムの歴史はこの二人が完成させた! 本物のニュータイプの修羅場を見せてやる!!
 カミーユ・ビダン&ジュドー・アーシタのタッグ、
 トリプルゼータ 
 『Z Z Zブラザーズ』の入場だァァァァァ!!」

ジュドー「ふう、やっと俺たちの出番ってわけね」
カミーユ「しかもこんな大々的な興行にして。まったくシャクティは……」
ロザミア「おにいちゃ〜ん!!」
ミネバ「がんばれ、ジュドーお兄ちゃん!」
フェリーニ「リングに向かうZZZブラザーズに、観客から黄色い声援が飛びます! さすがアイドルニュータイプですね」
グラハム「うむ。しかも本編では実現しなかった組み合わせだからな。私も興奮を禁じ得ないぞ!」
ガロード「(がんばれよジュドー。俺もお前の分までしっかり稼いでやるからな!)」
フェリーニ「さて、続きまして入場するのは……おおっと!」
観客「ウオオオオオオオオ……!」
フェリーニ「入場前から先ほどの二人を上回る歓声が飛びます! それもそのはず、入場するのはこの二人だーーーっ!」

「全ての伝説は彼らから始まった! 宿命のライバルが、一夜限りのスペシャルタッグを結成する!
 アムロ・レイ&クワトロ・バジーナ、『ジ・オリジン』ンンンンッ!!」

フェリーニ「さあ歓声を背に、ディジェ・百式がリングイン! 遂に両雄が相対します!」
ジュドー「さあて、じゃあぼちぼち始めましょか?」
クワトロ「ジュドー・アーシタか……」
アムロ(Z)「そう慌てるなジュドー。試合の前に、一つ面白いものを見せてやろうじゃないか」
フェリーニ「おっと? ここでアムロ・レイがマイクを要求! 一体何が始まるのでしょうか?」
ジュドー「なんだよアムロ兄。見せたいものって」
フェリーニ「なんだ? アムロ・レイの合図と共にリングにザクIIが運ばれてきたぞ? これで一体なにをするつもりなのか!?」
クワトロ「ふっ、これから我々がお見せするのは」
アムロ(Z)「お前たちの未来の姿だ!」
カミーユ「なにっ!」
アムロ(Z)「連邦パワー!+(プラス)!」
クワトロ「ジオンパワー!−(マイナス)!」
アムロ・クワトロ「「クロス・ボンバー!!」
ジュドー「ゲーっ! 前後から挟み込むラリアットで……」
カミーユ「ザクの首が刎ね飛ばされたーっ!?」
フェリーニ「ジ・オリジンによるツープラトンが炸裂ーっ! 一撃でMSの首を刎ね飛ばす破壊力、これが元祖ニュータイプの力なのかーっ!!」
グラハム「ニュータイプの力だけではない。技が放たれる前に二人が言っていた言葉、あれに秘密があると見た!」
クワトロ「ほう、さすがだなグラハム警視正」
アムロ「そうだ。俺たちは技を放つ直前、それぞれ地球連邦とジオンの力を左腕に集中させた」
クワトロ「相反する二つの勢力の力は、お互いを強力に引き寄せる。そう、さしずめ磁石のN極とS極のように」
アムロ「これが俺たちのクロスボンバー。そしてこの技で、お前たちの首をいただく!」
フェリーニ「な、な、なんということでしょうっ! ジ・オリジンによるまさかの首狩り宣言だ〜!!」
カミーユ「マジかよ……」
ジュドー「やめてよね首狩りなんて。キオじゃあるまいし」
カミーユ「大尉たちの好戦的な言動、いつもと明らかに違う。これが『ヅダエール』の影響なのか?」
0333オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/06(日) 21:36:06.18ID:WKwxGHHl0
イオ「よし、そろそろはじめっぞ。最初の一人以外はリングの外に出ろ」
フェリーニ「さあ、破壊されたザクの残骸が片付いたところで、いよいよ試合開始です」
イオ「ルールは簡単だ。搭載兵器以外の武器の使用はNG、チームが二人とも戦闘不能で試合終了だ」
ジュドー「はいはい」
イオ「いいか、あくまで紳士的に戦えよ。くれぐれもプッツンはNGだからな、特にカミーユ!」
カミーユ「わかってますよ」

フェリーニ「リング上にZZガンダムとディジェを残し、今……」

 カーン!!

フェリーニ「ゴングが鳴りましたーっ!」

ジュドー「最初の相手はアムロ兄さんか」
アムロ「先ほどのようにはいかんぞ、ジュドー!」
フェリーニ「両機、まずはがっつりとロックアップ!」
グラハム「ZZガンダムは恐竜的進化を遂げた第4世代の代表的MS。その出力はあなどれんぞ!」
ジュドー「その通り! なのに力比べなんて、戦略を間違えたねアムロ兄!」
アムロ「甘く見るなよ。パワーならディジェだって負けちゃいない!」
フェリーニ「おっと? ZZ圧倒的有利かと思われたこの力比べ、じりじりとディジェが押し返していきます。これはどういうことでしょう?」
グラハム「うむ。秘密はディジェの下半身にあると見た」
フェリーニ「下半身ですか?」
グラハム「知っての通りディジェはジオン系の技術者が中心となって作られたMS。そのためアムロ・レイの乗機では唯一『ダム』がない」
ウッソ「『ダム』……ってなんでしたっけ?」
フリット「ガンダムのふくらはぎにあるくびれのことだよ」
グラハム「一説ではガンダムの力の秘密は『ダム』にあり、とも言われているな。しかし『ダム』が無い分、下半身の安定性は他のガンダムタイプを上回る」
フェリーニ「なるほど!」
グラハム「そこにアムロ・レイの歴戦の技術が加われば、単純なパワーにも十二分に対抗できる。この勝負、機体の有利不利はもはや無いと見た!」
ジュドー「へ〜そう。なら勝負を分けるのは、やっぱ若さかな。スキあり!」
アムロ「なんだと?」
フェリーニ「ZZガンダム、一瞬のスキを突いてひざ下にタックル! ディジェを持ち上げるーーっ!」
ジュドー「うおおおおお!」
フェリーニ「そして……なんとそのまま一緒に空中へ飛び上がったーっ!? 一体なにをするつもりだ!」
バナージ「あの技……さっき幹線道路で使ったパイルドライバーか!?」
アムロ「甘いなジュドー! 俺に一度使った技は二度と効かん! すぐに抜け出して……」
                            フェイバリットホールド
ジュドー「わかってるよ! だからこれは……俺のとっておきだ!」
アムロ「なにいい!」
フェリーニ「ZZガンダム、空中でディジェを見たことの無い形にホールドしていく! グラハムさん、これは……!?」
グラハム「間違いない、あれはZZガンダムのオリジナル技だ。そう、名付けるなら……」
0334オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/06(日) 21:37:55.65ID:WKwxGHHl0
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   !      | |.',     | | ./ _..::::::::...    ヽ/  | |
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  \     / .| | !     | | ',〈   d.::.b , -- 、 i.   | |     /
   \  /..│ |  ヽ、/  ___.,' ̄、ヽ-‐'/ `, ',/.  | | \/
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  i: .       .i : : r' ,´-、 /    \ 〉|   ̄    ` -//// -- ´
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 ̄i: : : .  | |i  ',: :/_/。`-- '   ', |: : .     ̄ ̄ ̄ |:.ヽ__/
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 / /          i /      i  / ¨  ヽ__i|i |i.__.|__/ 二ニ=-
  //i          \_ ___/ i/              <
  ´  i∧  /\          i\     \∧      \

          「 Z Z ド ラ イ バ ー ! !」


次回、新技炸裂で早くも決着が着くのか……?
0335通常の名無しさんの3倍
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2019/10/06(日) 22:55:58.37ID:1osXtvnw0
>>334
乙乙乙ブラザーズ!

シン「ストーカーさんの口上、なんだか耳が痛いな」
キラ「そう?」
シン「あんた人の心がないのかよ!?」
フリット「それより今のアムロ兄さん達見たら、キオ弟子入りしちゃわないかな?」
ガロード「前回も首おいてけみたいな台詞口走ってたしなぁ」
セイ「安全のためにキオをしまってきたよ」
フリット「……どこに?」
セイ「ドムの中に」
ガロード「今の確認、する必要あった?」
セイ「今日はドムの日だからね!目標99822ドム!」
フリット「駄目だ、完全に目がドムってる」
シン「あー…ロラン兄さんにでも止めてもらおう」
キラ「ロラン兄さんなら、昨日が真夏日過ぎて全裸がぶり返してるけど」
セイ「全裸のロラン兄さんは…しまう!(ホバー移動)」

シン「平穏に『オールアムロ』の感想すら言えないのかよ俺たちは!」
0336通常の名無しさんの3倍
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2019/10/13(日) 22:18:35.49ID:h9vJ8xUZ0
ハリー「今年はここまでか……」
ゴットワルド「まあ今年はこれで満足としておこう」
シェフィールド「健闘を祈る、アムロ・レイ……」
アムロ「大丈夫だ、絶対に日本一になってみせる!」
シャア「認めたくない物だな」
アムロ「シャア!」
シャア「5年前にたどった、過ちと言う物を…………」




ルナマリア「あのー、もしもし……」
ウズミ(オーブの獅子)「こんな事があってたまるか!」
カガリ「チリソース持って来い!!」
キャプテンガンダム「アムロ殿の気持ち、今ならよくわかる……」
トロワ「うちのライオンがまったくの食欲不振だ……」
チャップマン「ああ、関心はないはずだがどうにも気分が落ち込む……」
ルナマリア「何か皆さん私を見る目が怖いんですけど、助けてくださーい!」
アムロ「……よろしく」
ルナマリア「あーやっぱりこの人も助ける気なさそう……!」
0337通常の名無しさんの3倍
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2019/10/14(月) 10:38:17.01ID:UduPwnGr0
>>336
ジョルジュ「ムッシュチャップマン、あなたはスコットランドではなくイングランド代表でしょ」
チボデー「今大会出場したけどアメリカと」
アルゴ「ロシアにラグビーはまだまだ実力の差があるな」
サイ・サイシー「それを言ったら中国なんてラグビーでは蚊帳の外だよ」
ドモン「そう言えばラグビーは日本以外のアジア各国W杯に出てないな」
0338オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/14(月) 17:58:59.70ID:nD3RkyrR0
日登町武道館
フェリーニ「ZZガンダムの新技、ZZドライバーが炸裂ーっ! ディジェは真っ逆さまにマットへ落下ーーっ!!」
ジュドー「これで終わりにさせてもらうよアムロ兄!」
アムロ「うおお! 動けん!」
クワトロ「いかん! アムロ!!」
フェリーニ「そしてマットに激突ーーっ! 爆発と共に破壊されたパーツが客席に飛散するーーっ!」
カミーユ「やったのか?」
ジュドー「いや、駄目だ!」
アムロ「…………」
フェリーニ「おおーっと!? これはどういうことだ? 煙が晴れて現れたのは無傷のディジェ―っ!?」
カミーユ「なんだと? じゃあさっきの爆発は一体?」
フェリーニ「では、ここで先ほどのシーンをもう一度ビデオで見てみましょう。……これは!?」
グラハム「ZZドライバーによる激突の瞬間、外から別のMSが投げ込まれている!?」
ラクス「あれは、先ほどクロスボンバーで破壊されたザクですわ!」
クワトロ「その通り。ザクのボディをクッション代わりにしたのさ」
ジュドー「どおりで技が決まってない感覚がした訳ね」

アムロ「ぐ、うう……」
バナージ「アムロ兄さんのディジェ、フラフラしてる……」
グラハム「当然だ。不完全とはいえ、あれほどの攻撃を受けたのだ。ディジェも無傷とはいくまい」
ジュドー「そういうこと! なら一気にケリをつけてやる!」
フェリーニ「ZZガンダム、フラフラのディジェに向かって猛然とダーッシュ!!」
クワトロ「やらせん!」
フェリーニ「だがここで百式がリングイン!! 打点の高いドロップキックでZZガンダムを迎撃ーーっ!!」
ジュドー「ぐはあ……」
フェリーニ「ZZガンダム、キックを顔面にもろに受けて悶絶! その間にディジェはロープ外に脱出したぞーっ!」
クワトロ「アムロ、君は少し休んでいろ。後は私が引き受ける!」
アムロ「す、すまないシャア……」
ジュドー「ちっ、仕切り直しかよ」
カミーユ「ジュドー、ならこっちもタッチだ! 俺に代われ!」
ジュドー「カミーユ兄……わかった!」
フェリーニ「ここでZZZブラザーズもタッチです。ZZガンダムに代わり、Zガンダムがリングに入ります」
クワトロ「私の相手はやはり君か、カミーユ」
カミーユ「ええ。弟にばかりいい恰好はさせられませんからね。それになにより……」

 リングインしたZガンダムは百式を指さす。

カミーユ「この騒動が始まった時から決めていたんだ。あなたを倒すのは俺です、クワトロ大尉!」
クワトロ「ふっ……なら見せてもらおうか。かつて私が期待した、君の力を!」
0339オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/14(月) 18:07:18.09ID:nD3RkyrR0
フェリーニ「さあZガンダムと百式、因縁の二人が今リングで相対します!」
グラハム「まずは組み合わず、じっくりと相手の出方を窺うようだな」
フェリーニ「先ほどの二人とは対照的なファイトスタイルですね」
グラハム「うむ。二機ともパワーよりはスピードとテクニックで翻弄するタイプ。故にこの試合、華麗な技の応酬になると見た!」
フェリーニ「おまけにZガンダムは兄弟家でも数少ない可変機。空中戦にも期待したいところですが……おおっと!」
カミーユ「カミーユ・ビダン、行きます!」
フェリーニ「均衡を破り、最初に動いたのはZガンダムだ! まずは飛び上がってのフライングエルボー!」
クワトロ「甘い、そんな見え見えの技で……」
フェリーニ「百式、これを当然のように回避ーー!」
カミーユ「見え見えなのはわかっている!」
フェリーニ「おおっと! エルボーを避けられたZガンダム、そのままリングロープに躰を投げ出す。そしてロープの反動を活かし……」
カミーユ「トアーッ!」
フェリーニ「死角からのローリングソバットーっ! 百式、たまらず膝を突いたーっ!」
クワトロ「ぐぬーっ、小癪な真似を……」
カミーユ「これで終わりじゃない!」
フェリーニ「今度は百式の膝を踏み台にし、顔面に強烈な膝蹴りをお見舞いーっ!」
グラハム「むう! あれはまさに伝説のプロレス技、シャイニングウィザード!」
クワトロ「ぐはあっ……」
アムロ「シャア!!」
カミーユ「まだまだーっ!」
フェリーニ「Zガンダムの攻撃はまだ終わらない! リングロープをカタパルト代わりに、空中でウェイブライダーに変形!」
カミーユ「ここから……いなくなれーっ!」
フェリーニ「そしてロープの反動を使い、リング中央の百式に目にも止まらぬ連続攻撃を仕掛けるーーっ!!」
グラハム「その姿、まさしく流星だ!!」
アムロ「おいシャア! 一方的にやられているぞ!」
クワトロ「ぬーっ。カミーユめ、調子に乗ってもらっては……困る!」
フェリーニ「百式、突撃してくるウェイブライダーをラリアットで迎撃!」
カミーユ「見える!」
アムロ「ゲーっ! カミーユのヤツ、ラリアットが当たる寸前で変形を解き……」
ジュドー「そのまま腕を逆上がりの要領で一回転したーっ!?」
グラハム「なんと華麗なムーブだ!」
フェリーニ「そしてそのまま百式の肩の上に着陸ーっ!? 一体何をするつもりだーーっ!!?」
カミーユ「ジュドー、いい機会だから教えてやる。新技を研究していたのは、お前だけじゃないってことをな!」
ジュドー「ええっ!?」
フェリーニ「Zガンダム、百式の頭を足で挟み込み、フランケンシュタイナーの要領で打ち上げた! 
      そして自身も飛び上がり空中でキャッチ! 両足を掴み、頭上で逆さに持ち上げる! なんだこの技はーーーっ!!?」
カミーユ「これはクワトロ大尉、あなたを倒すために生み出した新技。その名も……」
0340オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/14(月) 18:08:03.84ID:nD3RkyrR0
       /⌒ヽ--、
     /:.:.:.:.:.:.:.ハ  `ヽ、       _,∠三三三三`´三三三三>‐‐ 、
   /:.:.:.:.:..:.:/:.:i    ヽ    /´      \三三三三三 /     \
  ノ:.:.:.:.:.:.:./:.:/j    ∧  /         i三三三三三′       \   , イ ̄ ̄二二ミヽ、
../:.:.:.:.:.:.:./:.:.:ノノ   ./∧′             ハ 三三三 / 、         ヽ / /   /i:.:.:.:.:.:.ヽヽ、
,′:.:.:.:.:.:.:ノ:.:/     // ∧ヲ           i三三三 /  ヽ        ////..  ,ィ:.:i:.:.:.:.:.:.:.:ヽ i
i:.:.:.:.:.:..//     ////∧        /  /三三三 {          ./////|    i ',:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.\
|:.:.:.://≧==≦//////∧        /─‐┬' ̄ ヽ、        //////i   ヽヽ:.:`ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ、←百式
二--'´ ∨///////////// i       /-─' ̄`Y´ ̄` ヘ       .i/////.∧   `‐ヘ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
      ∨/////////////     /フ___ 二Y_, -─‐へ     ,ハ///////\    ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:|
       ∨//////////〉'´  ,.イ/'´      /   / / i.\    ヽ∨///////>z__ノヽ\:.:.:.:.;′
        \////>イ  ,  '´  \  , -、_{.   /⌒i/ .ト、 > 、   \///////////    ̄ ̄
          ヽ、    ノ ト  }   _>_'.yi ヾヨヽ./    ' ー┘.iイ´  `ヽ、  ` フー─'´
            `r:イ´ ,入  i  ノ:i 'ィ´"ヽ> .人 ,-、 肉  .; i /:,:,:  ' ヽーィ< -<≧z
               ∨  / ハХ∨从`´从ヽ、/ 从 ヽミァ、,ィ。フ/ j :,:,:,:,  .∧/  ヾヽ ∨///≧z
              _/  i \ {人从从从从从))|{⌒ゝ'´iレ′  ノ ,イ   \  } i////////∧
             ,ィ´ |   }  /ミノ从从从从/ \`¨二ー"   i´ . _,ノ-─、    / ///////// ∧
            //  ハ     `´ヽ从从从从>ミ.ハ { :,:,:,:,:  ノ'/     ',__,ノ /////////// ∧¨ヽ、_
              /:∧ i ` .ノ    .ハ ヽ  Х   iミ|  :,:,:,:,: ノイ ,  .:   |、__///////////// / rー‐┘
          ///∧. \_}__/i  '; ヽ :,:,:,:,:  lミ/   /   {  ノ'⌒ヽ、|\///////////////:.:.j
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         i///////////// /    \ヽ 、_`´ .Y ノ/     〈:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:/          {:.;イ:.、:.{ヽ、二フ
      r─、ノ///////////:/      {,/ ノ-__Y-/    /  ':.:.:.:.:..:.:.:.:/          ヽj.ヽ:\二フ
      `ヽ:.:.:.\/////////        ノ‐┴'´:.:.:.:.:.:.:レ"   ′.  ';:.:.:.:.:.:.:/              ヽ′
       /:.:.:.:.:.:.:`<三>'      /⌒ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.{       j:.:.:.:.:.:.:j_
     r‐'´ノヽ:.:.:.:.:.:〈.          /     ヽ:.:.:.:.:.:.:、.      /|:.://  }
       ̄__ノノ'):/j:.ノ         /    Х .ハ:.:.:.:.:.:.\.  /  j:/:/   ′
       ゝ'´ .し' `´         /  Х     i_,ノ`ー─'`´   /:ノ   ノ
                      /         /ヽ.          i:/.   /
                   ′       ./:.:.:|        ヾ、__/
                   i  i      /:ノ:.:{
                   |  l   j... /:/":.:i
                   ∨   / .,イ:/:.:.:.:.j←Zガンダム
                    `i    ノ_ノi:.:.:.:./
                     \_,  '´  ヽ-'
                   ゼータ
                  「 Z バ ス タ ーーーっ!! 」
0341オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/15(火) 00:06:34.97ID:ZvC8zl4i0
クワトロ「ぐおおおお!!?」
フェリーニ「ここでZガンダムのフェイバリット、Zバスターが炸裂ーーーっ!!」
グラハム「股裂き、首折り、背骨折りを同時に仕掛けるとは……初披露とは思えぬ完成度だ!」
クワトロ「ぐ、ぐむむむ……」
フェリーニ「百式、ダウン!! 立ち上がれません! この試合始まって以来のダウンです!」
ロザミア「やったあ! お兄ちゃんかっこいい!」
ジュドー「すごいぜカミーユ兄! いつの間にあんな技を?」
カミーユ「ふ、いつかクワトロ大尉とは決着をつけなきゃと思ってたからな」
フェリーニ「さあ、ダウンした百式に対し、今レフェリーがカウントに入ります」
イオ「ワン! ツー!」
アムロ「おいどうしたシャア! あれだけ大口叩いておいて、このまま負けるつもりか!?」
カミーユ「無駄ですよアムロ兄さん。Zバスターは完璧に決まった。もう立ち上がれるはずが……なにっ!?」
クワトロ「…………」
フェリーニ「立った〜!? 3カウント前に立ちました百式!」
カミーユ「馬鹿な! Zバスターは完璧な技。立ち上がれるはずが……」
クワトロ「ふっ……完璧な技などこの世には存在せんよカミーユ」
カミーユ「なにっ!?」
クワトロ「Zバスター。確かに大した技だが、首のフックが甘いようだな。おかげで落下直前で脱出できた」
フェリーニ「な、なんとーーっ! 完全無欠と思われたZバスターにまさかの弱点発覚ーーっ!」
グラハム「いや、むしろ称賛すべきは、初見でそれを完全に見破った百式の方だろう」
ジュドー「さっすが、腐っても赤い彗星って訳ね……」
カミーユ「ええい! だがダメージはあったはず! たとえ不完全でも、もう一度喰らわせれば……」
クワトロ「ふっ、そうはいかん」
フェリーニ「百式、掴みかかってきたZガンダムを華麗なバク宙で回避〜〜っ! そのままコーナーポストに着陸した〜!」
クワトロ「確かに君の言うとおり、あんな技は二度と喰らいたくないな。だから……ここからは搦手を使わせてもらう!」
カミーユ「搦手だと!?」
クワトロ「喰らうがいい、プレリュードZZーーっ!!」
フェリーニ「こ、これは一体なにが起こっているのでしょう! クワトロ選手の叫びと共に全身の装甲が光り出し」
イオ「会場の四方の壁に、プロジェクターみてえに映像を投影している!?」
グラハム「むう、あの映像は!」
バナージ「知っているんですかグラハム警視正!?」
グラハム「間違いない。あれは幻のガンダムZZ第一話『プレリュードZZ』!!」
バーニィ「ガンダム、そしてテレビ版Zガンダムのダイジェストが流れていく……」
クワトロ「フフフ、懐かしいだろうカミーユ?」
カミーユ「く、くそっ! こんなものを俺に見せてどうするつもりだ!」
クワトロ「そう慌てるな。お楽しみはこれからだ。……MSシルエットクイズ!!」
カミーユ「なにっ!?」

 次の瞬間、壁にはMSのシルエットが映し出される。

クワトロ「さあ、このMSはなにかな?」
謎の子供たちの声「ひゃくしき〜!」
クワトロ「正解。高い戦闘能力を持った百式は、Zガンダムを代表する名MSだね。続いて第二問」
謎の子供たちの声「これはリ」
グラハム「リック・ディアス! それもクワトロ・バジーナカスタム機と見た!」
バナージ「いや、普通に参加しないでくださいよグラハムさん……」
クワトロ「そう、この機体からMSの第二世代が始まったと言われているんだ。第三問」
謎の子供たちの声「わ」
キララ「わ〜ガンダムMk-2! それもGディフェンサーと合体したスーパーガンダムね!」
フェリーニ「いや、キララちゃんもちょっと落ち着いて……」

 そして、その後も謎のMSクイズは続いた……
0342オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/15(火) 00:13:43.66ID:ZvC8zl4i0
カミーユ「もういい! もう充分だ!」
クワトロ「おや、楽しんでもらえなかったかなカミーユ?」
カミーユ「あなたの目的はわかっている。こうやって過去の映像を見せて、俺を精神崩壊させようっていうんだろ!」
フォウ「カミーユ……」
カミーユ「だけど無駄だ! 今の俺は劇場版の俺、もう二度と精神崩壊なんか……」
クワトロ「ふふふ……ならば最終問題だ。このMSは何かな?」
カミーユ「これは……」
グラハム「無論、Zガンダム! Zガンダムと言わせてもらおう!」
クワトロ「そう、Zガンダムだね。カミーユはこの機体を駆り、大活躍したんだ。例えば……」

 そして、次に映し出された映像は目を覆いたくなるようなものだった。

カミーユ『そこのMP! 一方的に殴られる痛さを怖さを教えてやろうか!』

 映像の中のカミーユは逃げ惑う生身のMPに対し、バルカンを乱射する。

カミーユ『ハハハハハハ! ざまぁないぜ!』

 コクピットの中で高らかに笑うカミーユ。その姿は、今のアイドルニュータイプの姿からはほど遠い。

ガロード「マジかよ、昔のカミーユ兄ってこんなキャラだったっけ……」
ロザミア「いやだ……いやだ! こんなのお兄ちゃんじゃない!」
フォウ「ロザミア……」

 その後もカミーユの残虐な行いを記録した映像は淡々と流され続ける。

カミーユ「や、やめろ……やめてくれ」
クワトロ「どうだいカミーユ。懐かしいだろ? 血も涙もない、これが君の本当の姿だ」
カミーユ「違う! これは……これは俺じゃないんだ!」

  カミーユは苦し気に呻いた。

クワトロ「ふふ、喜んでもらえたようでなによりだ。だが次の映像はもっとすごいぞ?」
カミーユ「なんだって……?」
ジュドー「落ち着けカミーユ兄! こんな映像に心乱されるな!」

 だがジュドーの必死の呼びかけも今のカミーユには聞こえない。
 それどころか、

カミーユ「やめろおおおお!!」

 映像を破壊すべく、客席に向かって頭部バルカン砲を乱射する!
0343オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/15(火) 00:16:46.33ID:ZvC8zl4i0
クリス「きゃあああああ!!」
ガロード「バカ! カミーユ兄なにやってんだよ!」
カミーユ「はっ……俺は、俺はなんてことを」
クワトロ「わかっただろうカミーユ。それが君の本当の姿だ。確かに君は劇場版を経て、正義ニュータイプに生まれ変わったかもしれない」
カミーユ「…………」
クワトロ「だが一皮むけば、本質は昔と同じ悪魔ニュータイプのままだ。何も変わっていない」
カミーユ「俺は……正義ニュータイプじゃない。本当の俺は……悪魔ニュータイプ……」
ジュドー「やめろ! 耳を貸すんじゃない!」
クワトロ「もういいだろう? 楽になりたまえ。本当の自分を解放するんだ」
カミーユ「俺は……俺は……うわあああああああああああ!!」

 絶叫するカミーユ。次の瞬間、Zガンダムの機体には驚くべき変化が現れた。

ウッソ「な、なんですかアレ……」
イオ「Zガンダムのボディに……うねうねとした影が纏わりついていく……!」
ジュドー「カミーユ兄! どうしたんだ!? 大丈夫なのかよカミーユ兄!」
カミーユ「……うるさい」
ジュドー「え?」
カミーユ「さっきからうるさいんだよ、お前。黙って……俺の戦いを見てろ!」
ジュドー「カミーユ、兄? いったいどうしちまったんだ?」
クワトロ「ふっ、始まったか」
フェリーニ「お〜っと! Zガンダム、百式に向かって猛然とダッシュ〜!! こんどは一体どんな技を……あっ!」

 Zガンダムは走りながら百式に向かってグレネードランチャーを発射する。
 しかしただのグレネードではない。視界を塞ぐ、紫色の煙……毒霧だ!!

クワトロ「くっ、目つぶしか」
カミーユ「キエエエエエエエエ!」
フェリーニ「Zガンダム、毒霧で視界を奪うと背後から忍び寄って羽交い絞めにする! そして……ああ、なんだアレは!」

 フェリーニは思わず絶句した。Zガンダムが懐から取り出したのは……なんとMS用の栓抜きだ!

カミーユ「死ねえええええ!!」
フェリーニ「ゼ、Zガンダム、MS用の栓抜きを百式の額に打ち付ける〜! これはいけません、凶器攻撃だー!!」

 Zガンダムの執拗な攻撃の前に、百式の額は割れ、オイルが鮮血のように吹き出す。

イオ「おいカミーユ! おまえなにやってんだよ! あんだけフェアに戦えって……」

 Zガンダムのあまりに非道な行為に、さすがにレフェリーストップが入る。
 しかし……

カミーユ「うるさい! 今いいところなんだよ。邪魔をするな!」
イオ「ぐええええっ!?」
フェリーニ「な、なんとーーっ! Zガンダム、レフェリーのイオをリングから蹴り飛ばしたーっ!? あまりにも非道すぎるぞZガンダム!」
フリット「どういうことなの!? カミーユ兄の戦い方、さっきまでと全然違うじゃないか!」
バナージ「ああ、まるで昔のカミーユに戻ったみたいだ」
グラハム「昔のカミーユ君だと? ハッ、そういうことか!」
フェリーニ「何かわかったんですかグラハム警視正!?」
グラハム「うむ。ずっと考えていたがようやく合点がいった。今のZガンダムを覆うあの影。あれはまさしく『ワカメ影』!」
0344オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/15(火) 00:28:02.05ID:ZvC8zl4i0
ウッソ「『ワカメ影』!? ……ってなんですか?」
フリット「金属の光沢を表現するアニメ手法だよ。80年台のロボットアニメによく使われたやり方だね」
グラハム「その通り。Zガンダムのボディを覆うワカメ影。そして今の残虐非道な戦い方。そこから導き出される答えは一つ!」
フリット「ハッ! ま、まさかカミーユ兄さんは……」
グラハム「そうだ。今の彼は、いわばテレビ版カミーユ! 残虐非道な戦い方を是とする、悪魔ニュータイプなのだよ!!」
バナージ「な、なんだって〜〜〜〜!!?」

ガロード「テレビ版のカミーユ兄だって!?」
ジュドー「た、確かにモニターに映る目つきの悪さ、最近のカミーユ兄じゃないけど……!」
グラハム「おそらく先ほどのプレリュードZZ、あれこそがテレビ版カミーユを呼び起こす秘儀だったのだろうな」
ウッソ「そんな……じゃあ、今リングにいるカミーユ兄さんがテレビ版なら劇場版は!?」
フリット「そうだよ、劇場版のカミーユ兄さんはどこへ行ったんだ」
バナージ「今のカミーユからは劇場版の気配は感じない。まさか、テレビ版に吸収されたんじゃ」
ジュドー「マジかよ……!」

フェリーニ「さあ衝撃の事実が判明しましたが、リング上ではまだ試合が続行しています!」
グラハム「しかしこれは……」
バルトフェルド「これはもはや、試合とは言えないね」
フェリーニ「悪魔ニュータイプと化したZガンダム、今度はリングサイドにあったMS用の椅子で百式をメッタ打ち〜!!」
カミーユ「死ねっ! 死ねっ!!」
アムロ「おい、どういうつもりだシャア! カミーユをテレビ版にしたところで、一方的にやられてるじゃないか!!」

 だがクワトロは、バチバチと火花をあげるコクピットの中で不敵に笑った。

クワトロ「一方的? いいや、ここまで全て予定通りだよ」
フェリーニ「百式、転がりながら椅子の攻撃を回避! 再び立ち上がるーーっ!」
カミーユ「馬鹿なことを……逃げたりしなけりゃ楽に死ねるのに」
クワトロ「残念だがカミーユ。私を殺したければそんな凶器では足りないぞ」
カミーユ「なんだと!?」
クワトロ「撃ってきたまえ……君のZバスターを!」
フェリーニ「なんと百式〜! ここでZバスターをアンコール! 一体何のつもりだ〜!?」
カミーユ「へえ、そんなに喰らいたいなら……お望みどおりにしてやるよ!!」
ジュドー「駄目だカミーユ兄! 挑発に乗るな!」
フェリーニ「Zガンダム、百式を担ぎ上げる! Zバスターの態勢に入ったーーっ!!」
カミーユ「これはさっきの未完成品じゃないぞ。首の対策も完璧だっ!」
グラハム「あれは! 額のV字アンテナで百式の頭を固定している! 確かにこれならば脱出は不可能だ!」
フェリーニ「ここに来て、まさかの改良型Zバスター! 百式、このまま敗北かーーっ!!」
クワトロ「ふ、フハハハハハ!」
カミーユ「なんだ、何が可笑しい!?」
クワトロ「残念だよカミーユ。どうやら君は気づかなかったようだ、Zバスターのもう一つの弱点に」
カミーユ「もう一つの弱点だと!?」
クワトロ「そうだ。Zバスターの弱点、それは『6』は『9』に出来るということ……!」
カミーユ「ええい、この期に及んで訳の分からないことを……!」
ジュドー「カミーユ兄! なんか嫌な予感がする、Zバスターを止めろーー!」
カミーユ「うるさいうるさい! どうせブラフだ! このままマットに叩きつけて……」
クワトロ「今だ!!」
0346オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/15(火) 00:28:44.65ID:ZvC8zl4i0
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////  ,:'///ハ ∨ ///           |  | / ̄ ̄\   ,.ィ´        /Y ヽ V::人{ ̄     <   リ
///!  i////.!  ! //              ,  ∨ /⌒ヽ V´::::::\      /  ト、  V      / 〈   ャ
///!  |////i  | /          __     、    {     ハ /::::::::::::::::>‐r‐<─</〉-,,、 ⊥_      /   /   !
// .∧  \__/   !              rミ`ヽ  \   V___ノ !::::::__::::::/ {    i{  ci>V   \  /  ´ 7
/// \___,.ィ/  ,'           ∧  i    \____ノV´    `ヾ  ‐- .>‐=ミ、─<ー、ノ.ーく\  /7ヽv、
/////// ./  /              V__.| 、人ノi__ノi      ∧ ヽ    ∨   人ー' /:::::Tニ=ミ .} ‐-}} ` ‐z'___\/
/| ̄i///// _/ __             ノ‐-| _   イく     \       i   <::::T マ'__ ノ   ノ /       〉 /
.. ∧ \/// _/ |      ̄   ‐- / ̄ Y_// >‐v〈⌒\     \   /::::><j/ .>┬<_>‐r'´ /       ,. イ//
/ \  ̄ ̄/     l  ̄              {レレ'レ'¨′\.  \       Y〈{::::::::::::::::::::>、 _ノ ̄  //≧=─=≦///
///  ̄ 7⌒\   \         ,.      ̄ ゝ.___ \   \.     ゞ乂:::::::::::∨`Y´ 〈`ヽ/////////
//   /   i   ヽ    >───<7i、  ̄i ̄ ̄ ∨::::::::::::::\ ヽ  V      /> 弋__ゝ、 ', V///////
/     ,′     /Y / /  |V     Yヽ 、ノ     ∨:::::::::::::::::!>─‐┘      ∨::::::::∧ /\  }/////
     ,    / //ヽ    !∧ ,,,,,,,人 } }>─7´ ∨:::::::::::::ハ ./i|          ∨::::::::∧//`¨///
      i        //   ヽ  ∧ `7::::::::ゞ〈 /    i   >─ / _/ |_        ∨:::: イj、////
      |     / i    r─-ミ\!::rz´ャヾ:〉 ─ 、  .  //   ̄ ヽ     //`i ハヽ>´//
     .ノ      / .!   { ニニ ハ〈::::|. r=アハi     ヽ '‐〈 /   >< >、 ////////
、)、}Y´     i_/ .ハ   ハ `ー′ }〉り三ニ′      i  |/    ∧ >'´:::::::::::\///////
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/⌒' ,':::::::::::::::::::::::∧    '"  ァ    ̄ 〈    `7::::::::::::::::::\__/i `//
 ヽ  i\::::::::::::::::,:'. ソ ̄    / `ー───-  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::////
ヽ '. l  \:>'´ィ_ >'"´ ̄              /'´ ̄ ̄` <:::::::::::::///
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0347オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/10/15(火) 00:40:41.21ID:ZvC8zl4i0
カミーユ「なにーーーーーーっ!!?」
ジュドー「ゲーッ! Zバスターが空中で一回転して……」
フェリーニ「う、受けてと攻め手の位置が、逆転したーーーっ!!」
クワトロ「これぞ! Zバスター返し!!」
フェリーニ「そしてそのままマットに落下ーーっ!!」
カミーユ「ぎしゃあああああああああ!!」
ジュドー「カミーユ兄〜〜〜!!」
カミーユ「が、がはっ、がはっ……!」
クワトロ「こうも挑発に乗ってくれるとは。やはりテレビ版のカミーユは御しやすい」
カミーユ「だ、黙れ……」
フェリーニ「まさかのZバスター返しを受けたZガンダム! 完全にグロッキー状態だ!」
ジュドー「もういい止せ! タッチだカミーユ兄!」
クワトロ「しかし改めてはっきりわかった。テレビ版のカミーユ。君は……劇場版より遥かに弱い」
カミーユ「黙れーーーーーーーーーーっ!!」
フェリーニ「激高したZガンダム、ウェイブライダーに変形して突撃ーーっ!!」
カミーユ「俺が、俺が本物のカミーユなんだ。甘っちょろい劇場版とは違ーーうっ!」
クワトロ「フッ、こうも思い通りの動きをしてくれるとはな」

 しかし、頭に血が上った直線的な突撃は、百式によってあっさりと受け止められる。

カミーユ「な、なにぃい!」
フェリーニ「そしてウェイブライダーを持ち上げ、そのまま垂直落下式のブレーンバスターっ!! マットに機首を叩きつけるーーーーっ!!」
グラハム「むうっ! あの姿、さながらメガ・バズーカ・ランチャーを扱うが如し! 名づけるなら……」
クワトロ「メガ・バズーカ・ブレーンバスターーーーっ!!」
カミーユ「ぐわーーーーーっ!」
フェリーニ「ウェイブライダー、機首部分のシールドが崩壊! 変形が解除されていくーーっ!!」
ジュドー「これ……やばい! カミーユ兄!」

 しかし、意識が朦朧としているのか、カミーユはジュドーの声に反応する気配はない。
 ただゾンビのようにリングに立ち尽くしている。

カミーユ「あ……が……」
クワトロ「今だ! アムロ、来い!!」
アムロ「おう!」
フェリーニ「おっとここでディジェがリングイン! Zガンダムを挟むように並び立つーーーっ!」
グラハム「まさかこの体制は……あれが来るのか!?」
ジュドー「タッチだーーーっ! カミーユ兄ーーーっ!!」
クワトロ「もう遅い! やるぞアムロ!」
アムロ「連邦パワー!+(プラス)!」
クワトロ「ジオンパワー!−(マイナス)!」
アムロ・クワトロ「「クロス・ボンバーーーーーーーーーーーっ!!!!」
カミーユ「ぐわあああああああああああああああああ…………」
フェリーニ「ジ・オリジンのクロスボンバー炸裂ーーーっ! Zガンダムの首が……!」
ジュドー「そんな………」
フェリーニ「Zガンダムの首が……刎ねられたーーーーーーーーーーっ!!」


次回、Zガンダム死す……?
0348通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/15(火) 06:12:20.98ID:7hcUSoJr0
>>347
プレリュード乙乙

セイ「『わたしはザク』と書かれたザク…安らかに(ちーん)」
シン「そんなことよりMP撃つのって…」
セイ「ツッコんじゃ駄目だよ」
シン「俺全否定!?」
セイ「今の武道館は、たとえ技をかけられてるドモン兄さんをリング外でドモン兄さんが応援していても気にしちゃいけない空間なんだ」
シン「でもあの回想シーン…」
ティファ「√ …はっ!」
セイ「今度は何!?」
ティファ「ワカメだけに海藻シーン…ぷくくっ」
シン、セイ「……えー」
0349通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/15(火) 08:51:40.77ID:4g1FJRTC0
いつの間にかキン肉マンスレになってるw
しかしMS用栓抜きってなのためにあるんだホントにw
0352オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/10/16(水) 01:18:10.59ID:hH7uPPPI0
日登町武道館
フェリーニ「な、なんということだ! 目の前で起こったあまりにも残酷な光景に、みな言葉もありません!!」

 静まりかえった場内に、フェリーニの実況だけが響く。

フェリーニ「それも無理はありません! なぜなら、ジ・オリジンのクロスボンバーで首を刎ねられたのは……
      アイドルニュータイプ軍団の筆頭、Zガンダムなのですからっ!!」

ロザミア「いやーーーーーーーっ! お兄ちゃーーーーーーんっ!!」
フォウ「カミーユ……!」

クワトロ「まずは……一人!」
ジュドー「あんたら……!」

 リングロープを握るZZガンダムの手が、わなわなと震える。

ジュドー「あんたら……マジでやりやがったな! マジでZガンダムの首を刎ねやがって!」
アムロ「何をそんなに驚くことがある? ちゃんと試合前に宣言しただろ? お前たちの首は頂くって」
クワトロ「そう。むしろ思ったより手間取ったので、こちらが驚いているくらいだ」

 睨みつけるZZガンダムの視線を無視し、
 百式はリングに転がったZガンダムの生首を、無造作に拾い上げた。

クワトロ「どうだアムロ? この首、キオくんへの手土産に持っていったら喜ぶんじゃないか?」
アムロ「ああ、きっとそうだな。ただ……」

 今度はディジェがZZガンダムを不敵に睨みつける。

アムロ「どうせならZとZZ、両方の首が揃っていた方がキオも嬉しいだろ。なあ、そう思わないかジュドー?」
ジュドー「……上等だよ」

 静かな口調に激情を秘め、ZZガンダムは一気にトップロープに駆け上った。

ジュドー「そんなにZZの首が欲しいならやってみなよ! ただし! お代はあんたらの身体で払ってもらうけどな!」
クワトロ「ふっ、そうこなくては」

 そう言いつつ、百式は残されたZガンダムのボディをリングから蹴り落とす。

クワトロ「行くぞアムロ! ここで一気に決着をつける!」
アムロ「気をつけろよシャア。ああ見えて、ジュドーはカミーユよりもずっとクールでクレバーだぞ!」

フェリーニ「ZZガンダム、今怒りのリングイーーンっ! 第二ラウンドの開幕だーーーっ!」
0353オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/10/16(水) 01:28:10.20ID:hH7uPPPI0
観客席
ロザミア「ぐすっぐすっ……お兄ちゃん……カミーユお兄ちゃん……」
フォウ「ダメ……Zガンダムからカミーユの気配を感じない。まさか」
ルチル@ティファ「もしかしたら、本当に死んじゃったかもしれないわね〜彼」

 ルチルの心無い発言に、ロザミアは一層大声で泣きだした。

フォウ「そんな! だって首を刎ねられたのはあくまでMSでカミーユ本人じゃないんですよ!? それがどうして……」
ルチル@ティファ「確かにそうよ、普通はね。でも彼は死人に引っ張られて精神崩壊しちゃうほど、もともと感受性が強かった。
         言動を見る限りマシンとの一体化も進んでたみたいだし、首を刎ねられたショックで魂が抜けてもおかしくないわ」
ロザミア「うう……じゃあお兄ちゃんは、今どこにいるの?」
ルチル@ティファ「う〜ん、魂が行きつく先……俗にいう因果地平の彼方かな」
フォウ「ルチルさん。何かないんですか、カミーユを連れ戻す方法は」
ルチル@ティファ「無くはないけど……」
フォウ「!? 本当ですか!」
ルチル@ティファ「うん……まあ……あなたたち、一回死んでみる気、ある?」

フェリーニ「さあ、リングでは今もZZガンダムとジ・オリジンの戦いが続いています!」
グラハム「しかし数的有利は覆しがたい。このままではZZガンダムの圧倒的不利だ」
アムロ「さあ、カミーユの仇を取るんだろ? 俺はこっちだぞジュドー!」
クワトロ「おっと、先にカミーユにトドメを刺した私を捕まえるべきではないかね? ジュドーくん!」
ジュドー「ちっ! いつまでも鼠みたいにチョコマカしてくれちゃって!」
フェリーニ「挑発しながらリング上を縦横無尽に駆け回るジ・オリジン! ZZガンダム、まったく動きについていけないーーっ!」
デギン「アムロ・レイとシャアは足を活かし、相手のスタミナを奪う作戦か」
レビル「確かにZZガンダムは見た目通りの鈍重さ。面白味はないが呆れるほど効果的だ」
ミネバ「がんばれ……がんばれジュドーお兄ちゃん……!」

アムロ「ジュドーのヤツ、大分疲れてきてるな。そろそろ仕掛けるぞ、シャア!」
クワトロ「心得た!」
フェリーニ「百式とディジェ、左右からZZガンダムに向けて急加速ーっ!」
アムロ「イヤーっ! イヤーっ! イヤーっ!!」
クワトロ「トアーッ! トアーッ! トアーッ!!」
フェリーニ「そして息もつかせぬ連続攻撃ーーっ! 容赦ないエルボーとローキックの嵐がZZガンダムを襲うーーっ!!」
グラハム「パワー自慢のZZ相手に組み合いを避け、打撃で一気に決着をつける算段か!」
アムロ「さすがに俺も、二度とZZドライバーを受けるつもりはないんでな」
クワトロ「いささか邪道だが、このままKOさせてもらう!」

 ディジェと百式による打撃は止まらない! 
 普通のMSなら10秒でスクラップになるような連打が、ZZガンダムに浴びせ続けられる。

フェリーニ「なんという執拗な攻撃でしょう。さしものZZガンダムもこれには……あーっ! なんだあれはーっ!!」
クワトロ「む?」
アムロ「なにっ!?」
ジュドー「どうしたどうした? アンタらの打撃ってその程度なわけ?」
フェリーニ「な、なんとーっ! ZZガンダムは全くの無傷ーーっ! あれほどの攻撃を受けて一体どういうマジックなのかーーーーっ!!」
グラハム「聞いたことがあるぞ! あの姿、あれはまさしくZZ系列のMSに伝わる鉄壁の防御態勢! その名も……」
0354オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/10/16(水) 01:28:41.17ID:hH7uPPPI0
                     /V
                    __/ ∨
             _  / ハ_ V \
         厂厂 ─寸        斗≦ ̄ハ
            ´ ´ ̄ _   肉  / ̄ ヽ    V
          |       r_人  .}{  _{__Y       V
          |        }\_゚Y Y_゚_人}       }_
      -‐ |      ∧  八__ノ  八       :|   ヽ
   /    |艾___И |:∨ ̄ o ̄∨イ \___彡:|     \
  /{       |       { |: \___/ 人 :}     |
  .{        |      {:Ν  ≧≦. /  ./     .|      }
  .|     /|艾 __∧ー-     -‐ ∧____彡}ー     ハ
 八    /   |  |     \   `V´  / /  |   |   ヽ /
   \.ー〈   .|  |      \  |  /  ./    |   |     〈
   {      :| .八      .ハ寸 /        :|   |     }
      八   :|             '. | {        八  :|  ./
    人  \ ハ           .| | | /         {/   /
     \  .{      寸    | ,/   ', /     イ   /
      \         {:    |ハ|    V     .ノ イ
              ノ八   :| |    :{      /
         \__/  ∧_/ 乂  八 _ イ/←ZZガンダム
           V ` ̄ ̄{´   |:   ̄} ̄   ./
            〉    :l ー ┼ 一 .}     {

            「 Z Z の カ ー テ ン ! !」
0355オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/16(水) 01:36:54.00ID:hH7uPPPI0
グラハム「一説によればZZのカーテンを発動させた際のニュータイプ硬度は、鋼鉄と同じ4.5! 文字通り鉄壁の防御だ!」
フリット「MSで鋼鉄と同じ強度って、それって逆に弱くなってるんじゃ……」
ウッソ「フリット兄さん、物のたとえって言葉知ってますか?」

アムロ「ZZのカーテンだと!?」
クワトロ「なるほど、両腕にシールドを備えるZZガンダムだからこそできる技、というわけか」
アムロ「ジュドーめ、小癪な真似を……!」
ジュドー「さあ、どんどん来なよ! 悪いけど、今なら三日三晩殴られたって倒れる気はしないけどね!」

 いつも通り、明るく軽口をたたくジュドー。しかしその目は、リング脇に打ち捨てられたZガンダムの残骸を見据えていた。

ジュドー「(なにやってんだ……さっさと目を覚ませよカミーユ兄!!)」

観客席

ガロード「ああ! ジュドーのやつ何やってんだ! いくら自信があるからって、守り続けても勝てるワケないだろ!?」
???「ガロード……」
ガロード「うるさいなあルチルさん! だからティファの身体を使ってるうちはアルコールは売らないって!」
ティファ「ガロード……わたしよ」
ガロード「え……テ、ティファ!? いつのまに戻ったんだ? ルチルさんは!?」
ティファ「わからない……わたしが意識を取り戻したときには、もうルチルはいなくなっていたから」
ガロード「そうなんだ……飽きて帰っちゃったのかな」
ティファ「それよりガロード。こっちへ来て。大変……なの」
ガロード「大変ってなにが?」
ティファ「あれ……」
ガロード「ん? あの二人って確か、ルチルさんと一緒にいたカミーユ兄の彼女の……」
ロザミア「」
フォウ「」
ガロード「し、死んでる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」


次回、追い詰められたZZZブラザーズに逆転の一手は……?
0357通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/16(水) 05:33:49.01ID:qv0Xu9K90
セカイ「マシンとの一体化…なにそれこわい」
シン「おまえが言うか!?」
0358通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/16(水) 21:59:08.69ID:ETj/xMLY0
乙ー

ここまでキン肉マンネタ続いてるんだから多分あの世シーンも超人墓場ネタだろうなぁw
0361通常の名無しさんの3倍
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2019/10/18(金) 08:00:53.24ID:ZSDv5lfW0
刹那「ガンダム!」
ジュドー「『俺が宝塚記念だ!俺に続いてキラがJRA担当になったから、ガンダムJRAの名に恥じぬよう風雲再起との特訓に励もう!』だってさ」
刹那「ガンダム」
キラ「えー、面倒臭いよ。シンに任せる」
シン「なんでだよ!?」
0362通常の名無しさんの3倍
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2019/10/21(月) 19:47:53.71ID:19iTp0rw0
〇月1日

東方不敗「誰かワシらと同じファイターズファンはおるか!?」
アムロ「ガンダムファイター!?」

三日月「はい。自分もパは日ハムファン」
東方不敗「おお、こんなところに」
シュバルツ「ファイターズファンがいたか」

アムロ「日ハム? なぜ日ハムなんだ?」
三日月「カナブーンの曲、『ファイター』の歌詞の一節」
ビスケット「輝きは刹那」
刹那「呼んだか?」
オルガ「違う!」

ビスケット「戦場で咲く華の様に美しくあれ戦士よ。
      愛ない絶えない退廃
      一人のファイター」

オルガ「鉄華団は日本ハムを応援している!」
アムロ「日ハムか……」
0363通常の名無しさんの3倍
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2019/10/21(月) 19:50:47.56ID:19iTp0rw0
〇月2日

三日月「ウチは洗濯の漂白剤に何を使ってるんだ?」
ロラン「×××というメーカーの××という商品ですけど」
三日月「花王のハイターにしてくれないか?」

ロラン「ハイター!?」

タカキ「洗浄で咲く華の様に美しくあれ戦士よ。
    愛ない絶えない退廃
    一人のハイター」

三日月「というわけでハイターを使ってほしい」

アムロ「ロラン、ハイターを必ず買う必要はないからな。
    使いたい漂白剤だけ購入すればいいぞ」
0365通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/22(火) 19:29:48.46ID:sr6xM7LE0
ビスケット「アル、シュウト、自分のポケットを叩いてごらん」
アル「はい」
シュウト「はい」

ビスケット「おー、よくできました。ビスケットが2つになりました」

 鉄華団のビスケットは袋に入ったビスケットを2つ出すと
それぞれアルとシュウトにあげた。

アル「ありがとう!」
シュウト「ありがとう!」
ビスケット「いやいや」
アムロ「ビスケット、俺からもありがとう。
    わざわざ弟達にプレゼントするなんて」

 と、話していると別の人物がアムロ達に話しかけてきた。

バスク「食べ物の名前のこの街にいる人物、誰か忘れてはいないか?」
アル「色々この街に住んでいるけど例えばビスケットの妹のクッキー?」
シュウト「クラッカ?」

バスク「このバスク=オムを忘れるとは!?」
ジャマイカン「まあまあ落ちついてください」
バスク「というがな、ジャマイカン……」

アル「バスクさんのオムか……。
   オムレツやオムライスはおいしいけど今すぐ名前が出てこなかったよ。
   ごめんね」
シュウト「ごめんなさい」

バスク「うーむ、バスクのオム、ここにありということを
    今一度知らしめる必要がありそうだな」
0366通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/22(火) 19:32:22.37ID:sr6xM7LE0
 数日後。

シーブック「みんなー、カロッゾさんのパン屋から試作品を持ってきたぞ。
      たくさんあるから全員で食べよう」

アル「わー、何があるの?」
シーブック「全部同じ商品。お店の焼きそばパンを改良したオムそばパンだよ」
シュウト「オムそば……」

シーブック「バスクさんやジャマイカンさんが作るのに協力してくれたんだ。
      特にアルやシュウトに食べてほしいそうだよ」
アムロ「バスクのオム、まさにここにありだな……」

 オムそばパンは家族みんなで食べた。もちろんおいしかった。
0367オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/22(火) 21:20:58.73ID:rv25OO9W0
因果地平の彼方

フォウ「ここが因果地平の彼方……肉体を捨てなければ決して来れない場所」
ロザミア「お兄ちゃんはここにいるのよね!? お兄ちゃんはどこ!!?」
ルチル「ちょっとちょっと! 大声出さないで。現世の人間が紛れ込んだってバレたらヤバイんだから」
フォウ「でも随分広い……どうやってカミーユを探せばいいんだろ」
ルチル「それは大丈夫。ここは時間も距離も超越した場所だからね。魂が引き合えばすぐに見つかるはず……ほら!」
カミーユ「(ひざを抱えて体育座り)」
ロザミア「あっ! お兄ちゃんだ! おにいちゃ〜ん!!」
フォウ「カミーユ!!」
ルチル「あ〜もう大声出さないでってば」
カミーユ「ロザミィ……フォウ……? どうしてここに来たんだ?」
ロザミア「わたしたち、お兄ちゃんを迎えに来たんだよ!」
フォウ「一緒に帰りましょう、カミーユ」

 だが、差し出された手を払いのけ、カミーユは首を振った。

カミーユ「俺は……もう帰らない」
ロザミア「帰らない!? どうしてなのお兄ちゃん」
ルチル「カミーユくん、君は知らないでしょうけど、ここ本当は生きた人間は来ちゃいけないところなの。ここは……」
カミーユ「ここは因果地平の彼方……魂が最後にたどり着く場所。俺、死んだんですよね?」
ルチル「わかっていたの!?」
カミーユ「はい。俺だってニュータイプですから。いつか刻の果てに、この情景を垣間見たことがあります」
フォウ「それを解っていて、どうして帰らないなんて言うの?」
カミーユ「それは……」

 カミーユは一層身体を縮こませた。

カミーユ「俺は恥ずかしいんだ。あれだけ過去を振り切ったみたいに言っておいて、あんなにも容易く」
フォウ「『プレリュードZZ』を受けて、テレビ版の自分になってしまったことを恥じてるのね?」

 カミーユは顔を伏せたまま、小さく頷いた。

カミーユ「俺は……俺はもう兄弟に合わせる顔がない! 大口叩いた挙句暴走して、みんなに迷惑をかけて」
フォウ「カミーユ……」
カミーユ「それに怖いんだ。テレビ版の俺が、また大切な人たちを傷つけてしまったらって」
ルチル「…………」
カミーユ「そんなことになるくらいなら俺は……俺はこのままここで」
ロザミア「ばかッ!」

 バチン、という小気味いい音。
 ロザミアがカミーユの頬を張ったのだ。
 突然のことに、カミーユはロザミアの顔を見上げる。

ロザミア「おにいちゃんのばか! どうしてそんなこと言うの! ジュドーは……ジュドーはまだ戦ってるんだよ!?」
カミーユ「……え?」
フォウ「あれを見て、カミーユ」

 フォウが指差す先には、日登町武道館の様子が幻影のように映し出されていた……。
0369オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
垢版 |
2019/10/22(火) 21:30:47.13ID:rv25OO9W0
日登町武道館

アムロ「地獄のハンドスピナーーーっ!」
ジュドー「うわーっ! なんだこの技は〜〜〜!!?」
フェリーニ「ディジェの謎の技が炸裂〜〜! 難攻不落のZZのカーテンを無理やりこじ開けたーーーーっ!」
ジュドー「く、くそっ! まさかあんなところが回転するなんて!」
フェリーニ「一体何だったのでしょう今の攻撃は?」
グラハム「わからん。私も初めて見る。ただ一つだけ言えるとすれば、とても子供には見せられん技だ!」
ミネバ「はえ〜〜スゴイのだな大人の男というのは。まさかあんなところが大きくなったあげくスライドするとは」
マリーメイア「(顔を真っ赤にして伏せている)」
ゼナ「ミネバ……いい子だから今見たモノは忘れましょうね」
ドズル「おのれアムロ・レイ! ミネバにあんなもの見せおって! トラウマになったらどうする気だ!」
フェリーニ「おおっと! アムロ・レイのあまりにトリッキーな攻撃に、会場からは大ブーイングだ!」

「汚ねえもの見せるな〜!」「こっちは戦いを見に来てるんだ〜」
「意外とちっさいぞ白い悪魔〜!」「そして早いぞ〜!」

アムロ「ええいうるさい! こっちは遊びでやってるんじゃないんだよ! あとちっさい言った奴は絶対許さんからな!!」
フェリーニ「アムロ・レイ、観客に向かって逆ギレだ〜〜〜!」
クワトロ「アムロ、今はブーイングに構っている時ではない。ZZが態勢を整えてしまうぞ!」
アムロ「わかっている! やるぞシャア!!」
クワトロ「ジ・オリジンツープラトンNo.2!」
アムロ「『マスク・ジ・エンド』〜〜〜〜〜!!!」
フェリーニ「ZZガンダムの隙を突き、ジ・オリジン第二のツープラトンが炸裂ーーーーっ!!」
ジュドー「ぐわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
バーニィ「あれは! ZZの頭を足で挟み込み、それを軸に回転することで徐々に頭部装甲を削り取っていってる!?」
クリス「なんて残酷な技なの……!」
アムロ「ハッハッハ、どうだ、生きながらに顔面の皮を剥がされる気分は!」
クワトロ「慈悲はない。このまま装甲と言わず、頭部を切断させてもらう!!」
フェリーニ「百式、まさかの公開処刑予告! このままZガンダムに続きZZガンダムも首を刎ねられてしまうのかーーーーっ!?」
ミネバ「そんな……まけないで、ジュドーお兄ちゃん!」
ジュドー「へ、わかってるよミネバ。こんなとこで、やられてたまるか!!」

 ガシッ!

クワトロ「何っ!?」
アムロ「回転する俺たちの足を掴み……」
クワトロ「技を無理やり止めただと!?」
ジュドー「こなくそォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
フェリーニ「マスク・ジ・エンドを止めたZZガンダム、さらに足首を掴んだまま強引にジャイアントスイングに持っていく〜〜〜〜〜!!」
アムロ・クワトロ「うわーーーーっ!」
フェリーニ「そしてそのまま場外へ放り投げたーーーっ!」
グラハム「追い詰められた状況から信じられないパワー、これぞまさに火事場のニュータイプ力!!」
アムロ「ぐう、ジュドーめ。まだあんなパワーを残していたとは」
クワトロ「だが両腕のシールドはボロボロだ。もはやZZのカーテンは使えまい!」
アムロ「ああ、俺たちが優勢なことに変わりない。このまま追い詰めてやるぞ、ジュドー!」
ジュドー「へ、へへ。ひょっとして絶体絶命ってヤツ?」
0370オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/22(火) 21:33:17.39ID:rv25OO9W0
因果地平の彼方

 幻影の中で、ジ・オリジンの容赦ない攻撃がZZガンダムを襲う。
 その度に装甲は削れ、カメラは割れ、関節が軋みを上げる。

カミーユ「あのバカ……! さっさとギブアップしたらいいのに。お前そんなキャラじゃなかったろ!?」

 しかし、何度殴られ、蹴られ、ボロボロになってもZZガンダムは決して倒れない。

カミーユ「どうして……? 何でそこまで頑張るんだよ……」
フォウ「ジュドーはね。カミーユ、あなたを待ってるのよ」
カミーユ「おれを……?」
フォウ「ええ。あなたは必ずリングに戻ってくる。そう信じているからジュドーは立っていられるの」
カミーユ「なんでだ!」
 
 溢れる感情を抑えきれないように、カミーユは地面に両ひざをついた。

カミーユ「なんでそんなに俺を信じられる! こんな、どうしようもない俺なんかを……」
ロザミア「そんなの、兄弟だからに決まってるじゃない!」

 ロザミアの言葉に、カミーユはハッと目を見開いた。

カミーユ「あいつが俺を信じているのは、俺たちが、兄弟だから……?」
ロザミア「そうだよ! 兄弟だからこそ無条件で信じられるんだよ。わたしが、おにいちゃんを信じてるみたいに!!」
カミーユ「ロザミィ……」

 その時、武道館を映していた幻影が掻き消えた。
 同時に、あたりからは何とも言えないイヤなプレッシャーが立ち上る。

ルチル「まずいわ。ここに生者がいるって気づかれたみたい。早くしないと、戻れなくなるわよ!」
カミーユ「でも、いくらあいつが俺を信じてくれても。テレビ版の俺じゃ……」
フォウ「関係ないわ。だってテレビ版のあなたも劇場版のあなたも……どっちも私たちを助けてくれたカミーユじゃない」

 フォウの言葉に、ロザミアもこくりと頷く。

フォウ「それに、あなたは一人じゃない。暴走したって身体を張って止めてくれる兄弟がいる。そうでしょ?」
カミーユ「フォウ……ロザミィ……おれは……おれは……!」

 堪えきれず、カミーユは地面に突っ伏した。そして嗚咽とともに背中を震わせた。

フォウ「カミーユ……もう一度だけ聞いていい? 今でも、テレビ版のあなたはきらい?」
カミーユ「……好きさ。どっちも俺だもの」

 顔を上げたカミーユ。その目に、もはや迷いはなかった。
0371オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/22(火) 21:35:41.71ID:rv25OO9W0
ルチル「ねえ、急いで! ホントマジでヤバイから!!」

 ルチルが指差す先には、何体もの重機動メカの姿があった。
 重機動メカは、物陰に隠れたカミーユたちを探すように辺りを飛んでいく。

カミーユ「なんですあれは?」
ルチル「う〜ん、私たちより先に因果地平の彼方に飛ばされた存在のなれの果て、ってヤツかしら。いわば怨念みたいなものね」
カミーユ「あいつが……なるほど、アムロ兄さんが嫌がるはずだ」
ロザミア「どうするの! あんなのがいたら逃げられないよ」

 だがその時、辺りに漂っていた霧が急に渦巻き、黒い塊となっていく。
 塊はやがて、長い髪をした女の姿を模った。

???「やれやれ、大変ねえ」
ルチル「あんたは……!」
死神「なんだかうるさいと思ったら、なるほど現世からのお客さんだったのね」

 突如現れた女の姿をしたモノ……死神は呆れたように鼻を鳴らした。

ロザミア「あなたは……?」
フォウ「寄るなロザミア! あの女が放つプレッシャー……あれはよくないものだ!」
カミーユ「いや。この気配、ウチで何度か感じたことがある。大丈夫だ、危害は加えない。そうでしょ?」
死神「よくわかってるじゃない、カミーユ。こうしてちゃんと話すのは初めてだけど」
 
 そう言って死神は目を細める。

ルチル「ちょうどいいわ。ねえ、私たちここから出たいの。どこか安全な道はない?」
死神「そうねえ。教えてあげなくはないけど、一つ条件があるわ」
カミーユ「条件?」
 
 死神はそっとカミーユに耳打ちする。

カミーユ「……なんだそれ」
死神「イヤならいいのよ。わたしは別に教えなくても」
カミーユ「いやとは言ってないよ。わかった。現世に戻ったら必ずやってもらう」
死神「お願いね。……じゃ、こっち来て」

 死神の先導で道なき道を行く一行。
 やがて目の前に、切り立った崖が見えた。

死神「あそこから飛び降りれば現世に戻れるわよ」
カミーユ「ありがとう。戻ったら、必ず約束は守るよ」
死神「ええ、楽しみにしてるわ」
ルチル「よ〜し、じゃあ帰るわよ。わたしに続きなさい!」
フォウ「ありがとう、さっきはひどいこといってごめんね」
ロザミア「バイバイ!」
カミーユ「それじゃあ、貴女も元気で!」

 そういってルチル、フォウ、ロザミア、最後にカミーユが崖から飛び降りていく。
 その姿を死神は物憂げに見つめていた。

死神「……ま、どうせすぐまた会えるんだけどね」
0372オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/22(火) 21:38:28.94ID:rv25OO9W0
日登町武道館

フェリーニ「ご覧ください! この広い武道館が静まり返っております!」

 バチバチと全身から火花を放つZZガンダム。
 しかし、それでもまた倒れない。
 その執念を、観客の誰もが固唾をのんで見守っていた。

ジュドー「へ、へへへ……もう、終わり? 案外だらしないね」
アムロ「ジュドー……もう諦めろ。お前がいくら粘ったところでカミーユは戻ってこない。あいつはもう死んだんだ!」

 だがジュドーは答えない。
 ただもっと打ってこい、とばかりに片手をあげて挑発する。

クワトロ「もういいだろう、アムロ。これ以上は彼を苦しませるだけだ」
アムロ「……わかった!」
フェリーニ「おおっと! 百式、ディジェを肩車したまま大きくジャンプ! そのまま空中で錐揉み回転するーーっ!」
クワトロ「くらえっ! ジ・オリジンツープラトンNo.3!」
アムロ「地獄のネジ回しーーーーーーーーーーっ!!」
グラハム「むう! 二機分の推力を得たツープラトン・ドロップキック! あれでZZガンダムを貫くつもりか!」
ジュドー「こんなものでえぇぇぇ!!」
フェリーニ「ZZガンダム、地獄のネジ回しを決死のキャッチ! しかしジ・オリジンは止まらない! じりじりとロープ際に追い詰めていく!」
アムロ「終わりだ、ジュドー!」
クワトロ「君はよく戦ったぞ!」
ジュドー「くっ、うっ……ぐわ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

フェリーニ「そして今……ZZガンダムが場外に吹っ飛んだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ジュドー「くっそ……ここまでかよ……恨むよ、カミーユ兄」
フェリーニ「不沈艦ZZガンダム、ついに沈むのか〜〜〜!? ……いや!?」

 フェリーニは思わずわが目を疑った。
 場外に飛ばされたZZガンダム。その機体を、何者かの手がしっかりと捉えていたのだ!

アムロ「なんだと!?」
クワトロ「あれは……」

             _,,..-----、.,,_
          ,.イ"        `ヽ、
        /             ヽ、
       /                ヽ-、
       i                  i `ヽ、
     ,.-ィ                r''i1 |::i"~,,`i
    /⌒:| 「`''''''ー‐‐――''''""~ ̄|| !,,:ll |,.!二~ノ
   i-―|| |i::::::::::::::::(  )::::::::::::::,,.ノ;    /__  /
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   `!,.-ゝ、  ,.----------.、_,.---、‐'"⌒;./
    !_r'"~~i"i " ___ i  )   i__,./
     ヾ--ゝゝ7~___ / -'^ー―''"
          f":::;;;;;;;;:`i!/
           ゙ー―‐‐"
          「 ザ ク ! ? 」
0373オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟
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2019/10/22(火) 21:50:23.74ID:rv25OO9W0
グラハム「いや、違う! ザクヘッドの下のボディ……あれはまさしくZガンダムのもの! Zザクだ!」
フェリーニ「つまり……ということはまさか……」
クワトロ「乗っているのは君か! カミーユ・ビダン!」
カミーユ「ええ。そうですよクワトロ大尉」
ジュドー「カミーユ兄!」
カミーユ「……悪い、遅くなったなジュドー」
ジュドー「ホントだよ! ったく、俺がどんだけ苦労して粘ったと思ってんのさ!!」

フェリーニ「こ、これは一体どういうことでしょうか! 首を刎ねられたはずのZガンダム、それがまさかザクヘッドで復活するとは!」
カミーユ「さすがに頭がないのは色々不便なんでね。さっきお二人がクロスボンバーで破壊したザクの首を使わせてもらいましたよ」
クワトロ「なにっ? しかし、この短時間でどうやってそんな修理を……」
ジュドー「へへっ! こんなこともあろうかと、コッソリ専門家に修理を頼んでおいたのよね」
アムロ「専門家だと!?」
イーノ「僕です!」
 
 そう言ってリングの下からひょっこり姿を現したのは、
 日登町イチのZザクマニア、イーノ・アッバーブだった。

ジュドー「ありがとね、イーノ。バレないようこっそり作業してくれて」
カミーユ「影の薄さが役に立ったんじゃないか?」
イーノ「うぐっ! 人が気にしてることを……」
クワトロ「ひたすら倒れず粘ったのは、我々の目をZガンダムから逸らすための作戦か……!」
アムロ「ジュドーめ、一度ならず二度までも小癪なマネを……!」

フェリーニ「さあ、Zガンダム改めZザクの復活で俄然熱を帯びる日登町武道館。ミンチになっていたイオも復活し、仕切り直しです!」
イオ「おいカミーユ! 生身の人間をMSで蹴りやがって……ホントふざけんなよお前!」
カミーユ「すみませんイオ兄さん」
イオ「ったく。……まあ、復活してよかったよ。でなきゃこうして恨み言も言えないものな」
ジュドー「しかしよく戻ってこれたねカミーユ兄も」
カミーユ「フォウとロザミィのお陰さ」

 ちらと観客席を見ると、そこには同じように現世に戻ってきたフォウとロザミアの姿があった。
 カミーユは二人にだけわかるよう、小さく手を振った。

ロザミア「行け、お兄ちゃん!」
フォウ「自分を乗り越えて、カミーユ!」
イーノ「行け〜Zザク! おまえはZガンダムより強いんだってこと、僕に見せてくれ〜!」
ミネバ「がんばれ、がんばれZZZブラザーズ!」
フェリーニ「会場から投げかけられる熱い声援! これぞまさにアイドルニュータイプ軍団の面目躍如だ〜〜〜!」

カミーユ「二人のため、いや、応援してくれるみんなのために! この試合絶対に勝つぞジュドー!」
ジュドー「OK。ここからが本当のニュータイプの修羅場だ!」


 次回、勝利の女神はどちらに微笑むのか……?
0374通常の名無しさんの3倍
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2019/10/22(火) 21:53:05.85ID:7mO2cTwW0
ごめんなさい
>>356
>ZガンダムにはザクUの頭でも載っけときャええねん
とか書いてごめんなさい
0375通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/23(水) 17:39:31.05ID:qWveghbA0
ガロード「暇だしテトリスでもやらねえか?」
シン「絶対やだ!」
フリット「何で?」
ガロード「じゃあぷよぷよでも」
ドモン「……うーむ」
ガロード「何で嫌がるんだよ」

ヒイロ「気にするな、俺は気にしない」
キラ「人様のセリフをパクるなよ!」
ヒイロ「レイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホークと共にテトリスを行い、シン兄さんはこっぴどく負かされている」
キオ「その二人強かったの?」
シン「いや違うよ、ああ思い出したくねえ、メイリンの奴が強すぎて!」
キラ「って言うかたねきゃら劇場ネタを持ってくるなよ!」
ガロード「(ヒイロから視線を逸らす)」
キオ「それでドモン兄さんはどうしてぷよぷよが苦手なの」
ドモン「ヒイロの友人たち、全員ぷよぷよでアレンビーにコテンコテンにやられたんだ」
ヒイロ「俺もダメだった、アムロ兄さんなら勝てると思ったが負けた」
刹那「がんばれドモンくんネタか……」
アセム「シャアさんやランバ・ラルさんも負かされたって聞いたけど」
アルシェス「もうしょうがないなあ、私がリベンジして来るから!」



30分後


ヒイロ「任務……失敗……」
ガロード「大丈夫かよおい」
アルシェス「何あれ……メイリンもアレンビーも超次元過ぎてついてけない……」
シロー「(今のコントローラーに慣れてなかっただけじゃないか、って言うかそうであってもらいたい……)」
0376通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/23(水) 19:58:35.01ID:U8WlT1tG0
エミリー「フリットのところのガンダム兄弟みたいに
     私達ヒロインも姉妹だったらどうかしら?」
ロマリー「姉妹?」
ウェンディ「3姉妹? それとももっと人数が多い姉妹?」

ファ「あー、ヒロインが姉妹だったらってスレ昔あったのよね。
   今はもうないはずだけど」
ルー「なるほど」
シャクティ「今だったらどうなるでしょうか?」
レイン「ヒロインの定義があいまいね。
    私に加えてアレンビーがヒロインで姉妹とか?」
リリーナ「その場合、誰が長女なのでしょうか?」

ティファ「ニュータイプの力で調べてみます……。
     出ました! それはいったい何歳なのかわからないディアナ=ソレ……」

ディアナ「ティファさん、ちょっとこっちに来なさい。
     お話ししたいことがあります」

 ティファはディアナに怒られたうえ、
その日一日中他のヒロイン達にオチ担当と呼ばれる羽目になった。
0377通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/23(水) 22:07:13.22ID:qWveghbA0
アムロ「」





シロー「…………おい誰か救急車」
シン「ヒイロ兄さん、奪って来ないでよ!」
ジュドー「半年ほどこの話題出さない方がいいな」
キラ「もしもしルナマリア?メイリン?当分アムロ兄さんから逃げた方がいいと思うよ」
セレーネ「ちょっと、たかがこんな事で救急車」
アムロ「鷹だって!?今鷹って言ったな!!」
セレーネ「うわわっ!!」
アムロ「シャアの二の舞だけは演じないはずだったのに!これじゃシャアの方が!」
アル「まあまああしたからまた」
アムロ「また鷹って言ったな!また鷹って!」
ヒイロ「そういう時はあすからと言えばいい」
ロラン「セールちゃんとチェックしておかないといけませんね」
ドモン「冷静だな」
ロラン「冷静に影響を予測するのも兄さんからの教えでしたから」
アムロ「お前もかぁ!!」
コウ「と思いきや抜けてるんだから……」
アルレット「って言うか万年Bクラスチームじゃなかったの?ホークスって」
イオ「まさかと思うけどダイエーホークスって言わないよな」
アルレット「まあ強いのはわかるけどね、下から上がって来何で逃げるの!」
アムロ「おのれ鷹めぇぇぇ!!」



ブライト「(アムロ……貴様はわめいていればいい!そうしていれば気持ちも晴れるのだからな!延々7年間CSにすら出られないチームのファンの気持ちがわかるものか……)」
0378通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/26(土) 17:45:41.58ID:T6FBHCtD0
アムロ「何だって!? マイが入院!?」
ロラン「はい! 職場で床のレポート用紙を踏んですべって転んで足を骨折だそうです!
    早く来てください!」
アムロ「わかった。会社からすぐ家に戻る。
    その後、家族みんなで病院に行こう」

 というわけでアムロは電話を終えると、会社の人に早退を告げた。

アムロ「今日は早く帰る」
ブライト「わかった。もともと休日出勤だったしな。
     早く帰って弟の顔を見てやれ」

 アムロは家に帰ると家族全員で病院に行った。

アムロ「ここがマイの入院しているところか……」

 受付でマイの病室を聞き、急いで向かう。
病室の前ではヨーツンヘイム社の社員達が待っていた。

アムロ「マイが入院とは。みなさん来てくださってありがとうございます。
    ……何してるんです? 病室に入らないんですか?」

 ヨーツンヘイム社のみんなは手を口にあてて『静かに』のジェスチャーをすると
病室の扉を少しだけ動かした。
それからアムロ達に室内を見ろというジェスチャーを繰り返した。

アムロ「……ん?」

 そこでは……。
0379通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/10/26(土) 17:48:43.26ID:T6FBHCtD0
 そこではベッドに横たわったマイと
そばの椅子に座ってリンゴを切っているモニクがいた。

マイ「会社のみんな、薄情ですね。モニクさん以外は誰一人としてこない」
モニク「ああ、そうだな」
マイ「家族にも連絡はいっているはずなのに誰も来ない」
モニク「ああ、そうだな。はい、マイ、リンゴだ」
マイ「ありがとうございます」

 マイは口を開けるとモニクが持っていたリンゴを食べた。

マイ「あーん」
モニク「あーんだ。フフ……」

マイ「ケガしたのはついてなかったですがモニクさんと2人きりで嬉しいです」
モニク「そ、そうか。私も2人きりは嬉しい……」

 その様子を一部始終見ていたアムロは無言で病室外のヨーツンヘイム社の人達を見た。
それから一緒に来た家族達に告げた。

アムロ「早く病室に入りたいのはやまやまだが、
    マイとモニクがあまりにもいい雰囲気だ。
    この様子を終わらせてしまうのは惜しい……」

 それからしばらくアムロ達は部屋に入らず2人の様子をこっそり見ていたという……。
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