そもそも、メカデザインに際して
商品の関節の可動域とかを意識した修正を
デザイナーレベルで始めたのは永野あたりでしょ
オージェの製品が動かなくてデザイン修正をしたのが
オリジナルオージェだとかいう逸話も有名な話
そもそもロボに明確な二重関節を取り入れたのもエルガイムなんだよね
前後に肩アーマー分割して巨大化したのも元はクリアランス確保のため
ガンダムやザクの腰巻の嘘の解決策をデザイン上で模索し始めたのも永野でしょ
まあこっちは結果的にガンダム世界ではほとんど採択されなかったが
前垂れを太腿に懸架したサイドアーマーから
前に回り込むように解釈してうまく前垂れデザインを残したまま可動を確保してる
この解釈はまさにゼータプラスの脚へ直結してる
ちなみにガンダムトイの可動戦士はこの考えから逆算した感じだな

その辺りの思想は完全にカトキへの橋渡しになってるし
カトキ作画の小顔で足の長い体型はまさに永野の作り上げたシルエットだよな
で、本当に似てると思うのが大河原のようにミリタリーはミリタリー、
キャラ物はキャラ物と完全に棲み分けないデザイン性

たとえばドムトローペンの吸気口みたいに
考察的にはあり得ないけど実在の戦闘機(永野は戦車か)から
ディテールをいただいてそう機能しそう、と思わせる記号の扱い方
模型的な虚仮威しを優先できる柔軟さ
これがカトキと永野の本質だと思う